へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2011年08月14日
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カテゴリ: 読書記録

三十光年の星たち(上)


三十光年の星たち(下)

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

京都に住む三十歳の坪木仁志は、職を失い、恋人に捨てられ、明日の生活もままならない。

親に勘当され、金貸しの佐伯平蔵から借りた八十万円の借金を返せるあてもない。

そんな坪木に佐伯はある提案をする。

それは、借金返済の代わりに坪木を車の運転手として雇い、

返済の滞る人びとのもとへ「取り立て」に出かけるというものだった…。

圧倒的な物語の愉楽。宮本文学の到達点。





この小説の主人公・坪木仁志のように何をやっても上手くいかない人がいるけど

そういう人ってホントにダメな人間なんだろうか??



それがまだ見つかっていないだけなのかもしれない… と思いました。



“世の中で、というよりも、我々ひとりひとりの身の廻りで起こることに、

偶然てものはないってことだよ。” と文中にありますが、

私が今この時期にこの本を読んだということにも 

意味があったんだと心の底から思える一冊でした。

これまでの30年を自省して、これからの30年をどう生きるか、

30年後の自分がどうなっているのか楽しみになりましたね。

人生の芯を見つけたい人にぜひ読んでもらいたいです。



以下、心に残った文を…

・働いて働いて働き抜くんだ。これ以上は働けないってところまでだ。

もうひとつある。自分にものを教えてくれる人に、叱られつづけるんだ。



自分はどうかなってしまうっていうくらい叱られつづけるんだ。

このどっちかだ。

このふたつのうちどっちかをやり抜いたら、人間は変われるんだ。



・十年で、やっと階段の前に立てるんだ。

二十年でその階段の三分の一のところまでのぼれる。



お前の人生の本当の勝負が始まるんだ。

その本当の勝負のための、これからの三十年間なんだ。



・世の中のありとあらゆる分野において勝負を決するのは、

人間としての深さ、強さ、大きさだ。

鍛えられた本物の人物になるのには三十年かかる。






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最終更新日  2011年08月14日 17時50分08秒


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