へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2014年08月07日
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コレットは死ぬことにした(1)


『スキップ・ビート』目当てに花とゆめ16号を買ったわたくし。

その16号の巻頭を飾っていたのが、この『コレットは死ぬことにした』であります。

少女マンガに似つかわしくないタイトルに度肝を抜かれつつ読んでみたら、“あら、これ面白い!”

花ゆめ16号に掲載された分は1巻の続きなので、“これは1巻買うしかないでしょ! 白泉社ってホント商売上手なんだから!”と1巻購入となりました。

ストーリーを簡単に言えば、薬師・コレットと冥王・ハデス様のロマンス☆です。

※1巻はまだ恋愛色は薄かったりする… 残念っ!!



この『コレットは死ぬことにした』は初め読み切りでして、それが人気を博し連載になった時、作者さんは“内容と合わないな”と思ったそうですが、他にタイトルが思いつかなかったので“まーいっか~~”とそのままになったんですって。。。

いいなぁ、このユルさ…

そんなわけなので、死ぬことにしたコレットさんはちゃんと生きてます。





薬師として超多忙な毎日を送っているコレットはもういっぱいいっぱい…

人の病気を治す前に自分が死んでしまいそうです。

なーんかイヤになってしまったコレットの頭に、“井戸は別の世界に繋がっている”という伝説がよぎります。

そして井戸へドボン…

目が覚めた時は、冥府の牢屋の中でございました。

そして冥王の家来のガイコツさんにハデス様の病を治すように言われるのです。

「二度と働かないって決めたの!!」と初めは拒否っていたコレットも、病人(ハデス様)を見たら薬師の血が騒ぎまして結局仕事してるし!

※ハデス様の病って日光アレルギーでした… 長い間の地下暮らしのせいで、陽の光に耐えられなくなってしまったんです…



家来たちでさえ躊躇するハデス様の閨(寝所)に勝手に入り込み、遠慮なく服を脱がして治療するコレットと、渋々治療を受けているハデス様の対比が面白い。

冥王であろうと一般人であろうと、患者にはみな同じ態度で接するコレットの職業意識に好感が持てます。

毅然としていて媚びないところがいいですね。





表情がころころ変わるコレットに反して、ホント無表情なハデス様。

痛くてもじっと我慢、自分の体より仕事を優先する完璧ワーカホリックです。

でもそれにはちゃんと理由が…

ハデス様ご本人が言うには、「冥王は自分しかいない」からなんですと。

コレットが「仕事にプライドを持っている人はかっこいい」と思うのもうなづけます。





以下抜粋

「過労がよくないのはあたりまえですが、一生懸命働くひとがいて世の中が成り立っていることも事実だと思うので、働き者が報われる世の中であってほしいなーと思います。

仕事に限らず何かを頑張っているひとはかっこいいなーと思います」



それに加え、花とゆめ16号に掲載された連載第一作でもコレットさんがこう言ってます。

    命なんてものの何とちっぽけなこと

誠実さも勤勉さも報われないことがあると思い知った

気に入らない ぜんぜん気に入らない

楽しいばかりが人生じゃない でも せっかく生まれてきたのなら笑っていたい」



こんなことを自然にさらりと言葉にできる作者さんはホントすごいわ!

応援したくなっちゃうじゃないですか。

人気が出たのも納得です。



お腹が空いていると三匹の子犬になってしまうハデス様のペット(?)のケルベロス、名前はケル、ベロ、スー…

見分けるポイントはツリ目かタレ目か丸い目か…

こんなところにも作者さんのユルさが…







読切で大人気をはくして連載化決定!

薬師コレットと冥王ハデス様との神話級ロマンス☆

薬師コレットは毎日大忙し。

食事してるときも、寝てるときも、朝から夜までお構いなしで休む暇がない。逃げ場がない……。

疲れたコレットがとびこんだのは井戸の底!

目が覚めるとそこは冥府で!?

2014年7月刊。









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最終更新日  2014年08月07日 17時23分53秒


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