へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2015年11月10日
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黒伯爵は星を愛でる(3)



“レオンの独占欲がどんどん加速してまして、このままだと非常に危うい人になってしまうのではないかと懸念しております…” と、 2巻のネタバレ 最後に書きましたが、3巻ではまんま危ない人ですね。

というより、あまりにもいじらしくて涙が出そうですよ…

今まで数々の浮名を流してきたらしいけど、今では立派なヘタレ! おめでとう!!

以下ネタバレあります。





吸血鬼を退治した時に刺されて傷を負い、ぶっ倒れたレオン。

このままでは毎年の恒例行事(領民の子供たちを招いてのクリスマス・パーティー)が開けない!!

このパーティー、ヴァレンタイン伯爵家に代々受け継がれている行事でして、レオンのお母さんもずっと続けていた大事なイベントなんですわ。

それを聞いたエスターは、準備はぜひ自分にやらせて欲しいと申し出ます。



私はあなたの妻なのですから   …なんて偽物ですけど」

それを聞いたレオンはこうなりました…

IMG_1496.JPG

…なんなの、この可愛さ。。。

エスターの「偽物ですけど」って言葉は、都合良くどこかへ打っ棄ってますけどね。

まぁ、ささやかな幸せを噛みしめているようなので良しとしますか。



毎日毎日エスターが献身的にお世話してくれるものだから、療養中のレオンはとってもご機嫌。

(“ケガして良かったぁぁぁ~~~!!”と思ってるね、絶対!)

と思ったら、クリス様(ギルバート公爵)からエスター宛てにお手紙が来て、一気にご機嫌ななめになっちゃった。

おまけに勝手にお手紙を読んじゃうし…

「吸血鬼の王と吸血鬼ハンターの花嫁の逢瀬… 笑えないな」



「エスター あなただけは あんな男に奪わせない」と無理チューしちゃったよ…

イカン、これはイカンよ…  

エスター泣いちゃったじゃないの…

それに「あなただけは」って、過去に何があったんかね。気になるなぁ。



少しレオンと離れて頭を冷やしたいエスターは、ロンドンへ行くノアにくっついて、クリスマス・プレゼントの買い物に出かけます。



クリス様は女装したアルジャーノンを連れていましたが、彼はエスターにずっと背を向けていたので、エスターは気づかないままでした。

アルジャーノンはエスターに会いたくないのかなぁ?

エスターを置いて家を出た理由もいまいちわかりにくいし。



エスターやクリス様たちがお茶を飲んでいた店の近くで、吸血鬼に襲われたと思しき死体が発見されます。

エスターはクリス様と一緒に吸血鬼を探すことになりますが、その吸血鬼に襲われて…

と、そこへ どうしたわけか レオンが助けに現れた!
       ↑
どうしたもこうしたも、エスターが心配だったんでしょうよ…

それなのに「…別にエスターのためではない… ずっとベッドの上で退屈だったから気分転換だ 

たまたまロンドンに来たくなって たまたま通りがかっただけだ」なんて憎まれ口聞いてます。

ノアに「どんな大嘘ですか」って突っ込まれてますけど。



エスターは無事だったけど、無理したレオンはまた熱を出して寝込む破目になっちゃいます。

ロンドンのホテルのベッドでうんうん言ってるレオンは、幼い頃のことを思い出すのです。

この回想シーンがとってもniceですよ。

前述の「エスター  あなただけは  あんな男に奪わせない」の意味も、レオンがエスターにラブラブなのもこれを読んだら即納得です。

ざっと書きますと…



レオンがまだ幼い頃、ヴァレンタイン伯爵家は吸血鬼の襲撃を受け、レオンの両親は惨殺され、邸は放火されてしまいます。

ロンドンへ逃れたレオンが乗った馬車も襲われ、一人ロンドンの下町をさまよっているうちに力尽き、倒れているところを助けてくれたのがエスターでした。

身元がバレないようにジョンと名乗り、金髪の上に黒髪のウィッグをかぶったレオン。

おやぁ… あらぁ…

2巻ネタバレに“エスターの夢の中に出てくる黒髪で青い目の王子様って、公爵ではないのかね?”って書いたんだけど、レオンのことだったのかな?



空虚で真っ暗闇だったレオンの中を、小さく照らしてくれたのがエスターだったんですね。



しばらくしてノアが迎えに訪れ、レオンはヴァレンタイン伯爵家を再建するために邸に戻ります。

「きっと君を迎えに来るから  そのときはきっと俺の本当の名を呼んで」とエスターに言い残して。。。



それで現在に至っているのです。

エスターに初めて名前を呼んでもらった時の、あの嬉し恥ずかしのレオンの顔…

こういう経緯があったのですね~~~

IMG_1497.JPG

(このカットは1巻の後半にあります)

はいはい、良かったね。。。おめでとう。。。



この勢いでクリスマス・パーティーへ突入!

子供たちも喜んでくれたし、エスターも楽しそうだったし、レオンは子供の前でもデレデレだし…

こうして、エスターが初めて取り仕切ったパーティーは、つつがなく終わったのであります。



子供たちを見送った後、宿り木の下に佇むエスターとレオン。

クリスマス、宿り木と言えば  ケーアイエスエス!!

「宿り木の下では女性は男性のキスを拒めない」んだそうな。

このチャンスを逃すレオンじゃないっ!!

(でもね、エスターは子供の頃、ポールとキスしちゃってるんだよね…)

今回は合意のうえでのキス。

おめでとう!! 生きててよかったね、レオン!!

幸せすぎて召されちゃわないよう気をつけて。。。



今回、小さいエスターが天使のようでめっさ可愛かった! 今も可愛いけど。

そして可愛いといえばレオン!

このレオンといい、『SWAN』のレオンといい、どうしてレオンと名がつくヤツはこうもカワイイんだ?

犬みたいだよ。これからはポチと呼んじゃうぞ。



11月20日頃、3巻が発売されます。

それまでに2巻のネタバレ書かなきゃ~~~って思ったんだけど、これ読んだの6月…

今までほっぽらかしでごめんなさい…







お邸恒例のクリスマスパーティー!

伯爵・レオンの妻として取り仕切る初めてのことに張り切るエスター♪

そこへ吸血鬼・クリス様からの手紙が…。

「あんな男に奪わせない」とレオンに無理矢理キスをされたエスター!

しかもロンドンで偶然クリス様と会ってしまい…!?

2人の距離が縮まる…!?

ハーフ吸血鬼のシンデレラストーリー、第3巻!

2015年6月刊。








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最終更新日  2015年11月10日 13時45分49秒


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