へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2015年11月21日
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コレットは死ぬことにした 3


うふふ…

2巻、3巻と進むにつれて、だんだん恋バナらしくなってきましたよ!!

“薬師・コレットと冥王・ハデス様のロマンス☆”ですもんね~~

あまり感情を表に出さないハデス様ですが、コレットと出会ってから表情豊か(ハデス様比)になってきましたもんね~~

この巻もなかなかですぞ!

ちょこっと萌え萌え身もだえありますよ~~!

それではネタバレです。未読の方はご注意下さい。





天界の薬師・アポロンが1週間のバカンスに出かけちゃいました。

そこでゼウス様はコレットに提案します。

手書きハート

天界には気まぐれな連中が多くて、気に入った人間を愛人にすることもあれば、気に食わないと呪いをかけたりもするらしいので、そんな所にコレットをやるわけにはいかないとハデス様は反対しますが…

「私が必要だと言う人がいるのなら応えたい。私 天界に行きます」と、コレットは天界行きを承諾します。

こうなったら何を言っても聞かないコレットさん。

ハデス様もそれはご存知なんで、「好きにしろ」としか言えません。

こうしてコレットは期間限定(1週間)で天界の薬師を務めることになり、さっそく明日の朝、ゼウス様がコレットを迎えにくることになりました。



その夜、皆が寝静まった頃、コレットさんは天界へ行く準備をしていましたが、ちょっと気まずいままハデス様と別れたことで、“このまま出かけて後悔しない?”とモヤモヤしています。

“後悔するに決まってる”と、コレットさんはハデス様に会いに行くのです。

そ・う・し・た・ら・・・

冥界へ繋がる井戸の所に、ハデス様がいらっしゃるじゃあないですか!!

コレットに会いに来たんですってヨ!! 



それから、コレットさんが一番欲しかった言葉(「頑張ってこい」)をかけてくれました。

別れ際にはな、なんと!!

IMG_1515.JPG

いやいやいや・・・

これ、額にちゅうじゃないから。。。

ハデス様の加護を与えただけだから。。。



でもでも、コレットさんには刺激が強すぎちゃいましたね。

顔を真っ赤にして、茂みに隠れる始末。 かわい~~!

それに対して極めて冷静なハデス様は、こうおっしゃいましたのよ…

「…加護はカロンにもついているぞ」 ※カロンの加護に関しては後述

ハデス様、どこまで鈍感なのですか? 乙女心ってヤツがまったくわかっていませんね。



ハデス様が与えてくれた加護は、見事にコレットを守ってくれました。

一回目は、コレットを殺そうとしたヘラから…

ヘラは、コレットをゼウスの愛人だと勘違いし、殺してしまおうと蛇をけしかけます。

それを防いでくれたのがハデス様の加護の光でした。

ハデス様の気配を感じ取ったヘラ様は、「ハデスの愛人に手はだせぬ」と帰っていきました。

…いやいやいや、ハデス様の愛人じゃないし…(そうだったらいいんだけどね)



※余談

ヘラは結婚と貞節の女神ですが、夫・ゼウスは浮気性…

ギリシャ神話の神様って、ホント人間臭いです。



そして二回目は、温室で食虫植物に襲われた時。

神様の力って便利だな~~と思いますが、加護を使うたびに神様は身心が疲れてしまうのだそうです。

加護を授かるってことは、特別なことなんですね。

それを知ったコレットはハデス様が心配になっちゃいまして、往診に行くことにしました。



その頃、ハデス様はいつものように裁判中。

ただ、今日は火災で亡くなった団体が押し寄せ、皆が皆、苦しみを訴えていました。

それを何度も聞いていたハデス様は、嫌でも光景が目に浮かんできてしまい、感傷的に…

せっかくコレットが来てくれたというのに、自分の中に閉じ籠っています。



そこでコレットが施した治療は…

ハデス様を(強引に)お風呂に入れること!! 

(わぉ!! 今号は随分飛ばしてくれちゃってますな!

 コレットの名誉のために申し添えますが、ハデス様のヌードを見たかったからじゃないですよ。リラックスしてもらいたかったからですよ。ちょっとは見たかったかもしれないけど…)



ハデス様を案じているのはガイコツたちも同じ。

そんな彼らの心使いを感じたハデス様は、ちびっと反省するのであります。

「休日を楽しむことも 誰かと会うことも 体を気づかうことも 弱った心を癒すことも ぜんぶ本当は大事なものだった

 冥王であることは私の誇り それは決して揺るがない

 けれど その為に手放していいものなどなかったのだ    

 そうか コレット 

 今の私があるのは 私が手放してきたものをお前が 拾ってくれたからなのだな     …」



そんなハデス様がコレットにお願いをしたよっ!!

以前天界にいた時、無人島で見た花を探して欲しいんですってよ!!

ハデス様に頼られて嬉しくて嬉しくてたまらないコレットさんは、あと二日の天界生活で絶対見つけてやる!!と決心します。



誰も行かないような寂しい島に、その花(黄色いスイセン)は咲いていました。

きっとハデス様は喜んでくれる!!

でもね… コレットは遭難しちゃいましたよ…

夜になって花も閉じちゃうし、「どうしてこううまくいかないのかな」と、しょぼくれていると…

IMG_1516.JPG

くぅ~~! こんなハデス様初めて見たよ!

もう~~! コレットが心配で仕方なかった感がありあり。。。

ここからが最高潮~~!!

ハデス様はコレットに、この花を見たかった理由を話して聞かせます。

その後、「…こんな昔語り 誰にも言うでないぞ」と念押しするけどね。

「私に話すのはいいんですか?」

    いい 加護と同じだ。お前は特別だ」

ごろごろごろ… (注:身もだえする音…)

出たよっ! 特別発言!!

これってもう立派な告白じゃない? 告白でしょ? 

それだけじゃなくて、まだまだ続くのよ。

加護を返す時も額にちゅうなのよ。

花の場所も二人だけの秘密なのよ。

「今日のすべては私(ハデス様)とお前(コレット)だけのものだ」なのよ~~!

…ハデス様、無自覚だけどタラシですか?



こうして、コレットの天界での一週間は終わったのでした…



すっかり影が薄くなっちゃったけど、最後はカロンのお話。

もともと天界で舟渡しをしていたカロンが、どうして冥界で舟渡しをするようになったのか、その経緯が描かれています。

ここでもタラシの本領を発揮しているハデス様。

こんな人が上司だったら、仕事もやりがいがあるってもんだわ!



天界の舟渡し・カロンは、べつに好きで舟渡しをしていたわけじゃありません。

ぶっちゃけ くそつまんない毎日を送っていました。

ある時、順番を無視して舟に乗ろうとした女神に注意をします。

それを見ていたハデス様はカロンに、「舟渡し お前向いてると思うぞ」と声をかけます。

人生で初めて褒められて、喜ぶカロン。

でも…

女神に逆恨みされ、永遠に地面に張りついているように呪いをかけられてしまいます。

夜になり、狼に襲われても逃げることもできず、身体を食いちぎられるのを黙って耐えているだけ…

ボロボロになったカロンの前に現れたのがハデス様です。

そして、カロンを冥府の舟渡しにスカウトするのです。



ハデス様はカロンに二つの加護を授けます。

一つは身を守る加護、もう一つは体を繋ぎとめて自由に動かす加護。

毎日加護を使い続けるハデス様の体のことを考え、申し訳なくて時々胸が苦しくなりますが、それでも彼を必要だと言ってくれるハデス様の元で働けて、幸せなカロンなのです。



ん~~もぅ~、ハデス様ったら!!

どこまで素敵なのよ! ごろごろごろ… (身もだえ再び)







天界の薬師、アポロン様が気まぐれのバカンスへ!

コレットは期間限定で代理を務めることに…。

そこへ心配したハデス様がまさかの!?

2015年11月刊。








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最終更新日  2015年11月21日 23時48分36秒


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