へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2016年10月30日
XML



想像していたよりも物事がすんなり進むと、嬉しい半面、ちょっと不安になったりすることありますよね。。。

今回のアシガールはそんな感じがします。

喜んでばかりはいられないのかなぁ…と、心のどこかで警報が鳴っているような…

杞憂に終わってくれたらよいのですが。

以下ネタばれです。





若君と結婚の約束をしてウッキウキだった唯ちゃん。

でも、若君のお父さんに思いっきり反対されちゃいましたね… (やっぱり…)

お女中たちも「お殿様はお許しにならなかったので? なんとお気の毒な」って言葉と裏腹に、ちょこっと笑ってない? なんとなく嬉しそうじゃない?

唯ちゃんも「今 笑った? ちょっと笑ったよね?」と突っ込み入れてますよ。



「ご側室でもよろしいではござりませぬか」なーんて、何も慰めになってない!!

加えて、「お側に上がってからがまことの女の戦 若君様が他の女子にお心を移されませぬよう手管をお磨きなされませ」とたきつけてます。

手管とは、臥し所のかたわらに南蛮渡りの香油を用意するというもの!

でも、そんなことにはとんと疎い唯ちゃん…

お女中が説明しようとした時、若君が現れた!!

「これ つまらぬ話を唯の耳に入れるな」

うひょ~~っ! 若君! それってつまり 側室はいらない ってことでいいのかな?! いいのね?!



お殿様には反対されるし、お女中たちは側室がどーのこーの言うしで、唯ちゃんは泣きべそ状態ですわ…

そんな唯ちゃんを見た若君は、「案ずるな 父上は必ずお許し下さる 母上がお口添えくださると申されたゆえ 明日にもお許しいただけよう」。

その自信はどこから?

ここから~~~↓

1その.JPG



なるほどなるほど。

さて、その父上と母上はどうされているのでしょう?



「忠清の心の内全くわからぬわ こと女子の事ではさっぱりじゃ」ですって。

お方様は、「いいえ 若君は殿によう似ておいでなのです」って言ってますけど、どういうことでしょうか…

お方様は若君誕生後、お子様を産むことが叶わず、申し訳なく思っています。



「わしはお方がおればよいのじゃ」

…一途だわ…

それに、お殿様は女子同士が争ったり、悲しんだりするのを見るのは好きじゃないんですって。

(お殿様、ごめんなさいっ!! 今まであなたにページを割くんなら、その分若君を出してくれっ!と思っていた私をお許し下され)

「そのお心 若君も似ておいでなのです 今殿があくまで許さぬと仰せであれば 若君がいつ妻をめとる気になられるやらわかりませぬ」 

…ここまでお方様に言われちゃったら、もうOKするしかないでしょ?



そんな一途なおやじ(失礼!)を、若君はこう見ていた!

「父上は珍しいお方での 母上が嫁いで参られてから後 ただの一人も側室を持たれぬ 変わり者じゃと皆が」…とここで

その2.JPG

唯ちゃん、顔、顔…

その3IMG_1920.JPG

だよね… 側室なんてふざけんなっ!!ですよね…

若君も気おされてますわ…

その4.JPG

(こんな時でもキラキラキラーン)



その後、若君はお殿様&お方様に呼ばれ、「早う孫の顔を見せてくれよ」と激励(?)されたのです。

おやじ!いい人!!

ですが、「したがお前も変わり者じゃのう」と付け加えることも忘れませんでした。。。



そんなこんなで、婚儀は来月吉日と決まりました。

その日まであと二十日。

唯ちゃんは天野の家に帰り、おふくろ様と過ごすことになりました。



話がとんとん拍子に進み、唯ちゃんは 羽木九八郎忠清の許嫁になった!!

(…九八郎って… 若君のイメージではないよね…)

「ただいま!!」と、元気におふくろさまのところに帰ってきた唯ちゃんは、慣れない着物を脱ぎ捨て、いつもの服に着替えると畳の上にゴロっとな…

それを見ていたおふくろ様の顔が恐い・・・

「こ……のっ たわけ!!」と唯ちゃんの耳をみぎぎぎとつまみあげた!!

そして「そこへお座りなされ」と完全に説教モード突入です。

「お殿様 お方様がよもやお許しになろうとはつゆ思いもよらぬことであった

 よいか お殿様 お方様がよもやお許しになられたということは お二方の懐の深さ またいかに若君様を慈しんでおられるかということじゃ 

 まずはそのこと肝に銘じて 決して忘れてはなりませぬ」

うーん、おふくろ様の言うことはもっともですな。

これまでのように男のなりをしてずかずか歩きまわるなどもってのほか、若君様のために、立派な奥方になるように!! ってことですよね。



若君のためなら、何書いてるのかわからない書の練習も頑張れる!!

でも、唯ちゃんはふと思ったのです。

「私の目的って    



若君の元へ小平太がやってきて、源三郎(確か以前出てきたことがあるような…)が野上から戻ったと報告します。

小平太:野上衆はどう出ましょうか

若君:あせってはならぬ

…野上衆に何か動きがあるんでしょうか?



そこへこっそり唯ちゃんが現れます。

そして若君に切り出すのです。

「結婚したら立派な奥方になれるように一生懸命頑張りますし 大人しくするとかもしますけど

 戦の時は一緒に行きますから こ…これだけは譲れませんからっ」

そうなんです、唯ちゃんの一番の目的は、若君の命を守りぬくことだったんです!

結婚することと守ることとどっちかひとつだったら

「も…もし 奥方になったら戦はダメなのなら 私… 結婚という形にはこだわらない…」

涙ぐみながら唇を噛みしめる唯ちゃん… 健気だ… ええ子や…

さて、若君の返事は…

「よしわかった 許す

 となればわしは二度と戦をせずにすむよう力を尽くすのみじゃ

 今そのためにいろいろと策を練り 手を打っておる所じゃ」

いつも思うことだけど・・・  さすがです!! 若君!! 頑張ってくれ!!



婚儀の日が待ち遠しいという若君の言葉に、一番大事なことを思い出した唯ちゃんは顔を赤らめちゃったよ!

“腹はとっくに決まってる だけど胸は大丈夫か 私!!”

心配するところはそこかっ!!



そんな時、奇念が現れた(お忘れの方もいらっしゃるかと思いますが、唯ちゃん達が高山から逃げる途中で助けてくれた小僧さんです)。

これから修行の旅に出るにあたって、唯ちゃんにご挨拶にきてくれたんです。

いつ帰ってくるかもわからない、どことあてのない旅。

お役に立てる者になったら、今より豊かな住みよい国になっているだろう若君の治めるこの地へ戻ってくると奇念は言います。

「この時の旅立つ奇念の後ろ姿を 私はずっとず     っといつまでも忘れなかった」

なんか感動しちゃった唯ちゃん。。。

でも、私、こんなこと書かれたら心配になっちゃうよ…

続きは1月号(11月28日発売)で!!








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年10月30日 10時19分29秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: