へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2017年01月28日
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いよいよかっ? いよいよだねっ! と誰もが(若君含む)、期待していたに違いない!

でも、そうそう上手くはいかないのです…



宗熊からの書状を読んだ若君が、「宗鶴のうつけが!!」と叫んでいました。

あの若君がここまで言うんだから、何かとんでもないことがあったんでしょう。

ここから先、ネタばれです。



書状の内容はこちら。

「忠清殿     !!

大変なことになってしまいました。

先日 清州より相賀一成と申す織田の武将が 父宗鶴の元へやって参りまして 当家より羽木を攻めるなら 織田軍の兵三万 鉄砲三千丁をもって加勢いたす と申し出て参りました。

其や遠藤らが懸命に諌めたのですが 父はこの密約を結んでしまいました。

こういうわけで我らの約定を破ることと相成りまして 誠に申しわけございません」



けっ! 宗鶴がバ○なら、宗熊もフヌ○だね。諌め方が足りんっ!! 

ここで織田が出てきましたか… 織田といえば鉄砲隊… やっかいですね…

若君はどうするんだろ…



兄・成之を呼びにやり、自分は出立の支度をする若君…

やってきた成之に、例の書状を見せます。

それを読んだ成之は、「これは… 羽木と高山を争わせ 漁夫の利を得んとする織田方の策略に違いござらぬ かような事もわからぬとは 宗鶴め なんと愚かな」

意地悪そうな顔してるけど、ちゃんと考えてるんだね、成之さん。

若君もそこは理解していて、「宗鶴にとっては織田も天下もどうでもよいこと あるのはただこの羽木家を倒すこと 羽木忠高に勝つこと それのみじゃ」と言ってます。

人の上に立つ人間が、こんな狭い了見ではいけませんね。

せっかく若君が、羽木と高山、松丸、野上四家の同盟にこぎつけたというのに…

きぃ~~、宗鶴の大バ○!!

「それにしても やはり織田信長 この同盟 どこを突けば容易に崩れるかよう知っておるわ」って…

まぁね、若君がそう言うのも無理ないと思いますけどね…

若君だってわかっていたんだから、さすがですよ。。。

(それに織田信長! あんたの子孫は、肝心な時に靴紐が切れたり、ザヤックルールは無視するし、よく泣くし、とんでもなかったよ! まぁ、現役引退後は高感度上がったけどね… さり気に応援してるけどね…)



「して如何なさるご所存か?」と成之に問われ、「そのことでお呼び立ていたした この儀 他の者にはまだ内密に」」と答える若君。

今回のことで、真っ先に成之を呼び出すくらい、成之を信頼しているんですね。

成之も以前とは全く違うし、兄弟で力を合わせて、なんとかこの窮地を乗り切っていただきたいものです。



さて、寝ている途中で目が覚めた唯ちゃん。

そこへおふくろ様がやってきて、若君様の急なお越しを伝えます。

若君が「婚礼までには必ず戻る」と言って小垣へ向かったことを知った唯ちゃんは、「何かあった!! 絶対変じゃん!!」と後を追います。

若君(と従者)は馬なんで、普通なら追いつくのは無理なんだけどね…

さすが唯ちゃんというべきか、やっぱりマンガだからなのか、追いついちゃうんですわ、これが…



若君は「唯 如何した?」なーんてすっとぼけ、「大事ない ちと小垣の様子を見に行くだけじゃ」「唯は屋敷で大人しゅう閨房のことなど…」とごまかそうとしますが、唯ちゃんも負けていませんでした。

「何か大変なことが起こったんでしょ? そしてまーた自分ひとりで何とかしようと思ってるんでしょ? 若君ってそーゆーとこありますよね!」

若君は、「あー すまぬ」って一応謝ってましたけど…



若君から宗鶴の書状の話を聞いた唯ちゃんは、また高山軍が攻めてくるのかと案じます。

が、若君が言うには、名目上は羽木と高山の戦ですが、実際、敵は織田の大軍なのです。

それを聞いた唯ちゃんは、かつて歴史の先生(名前失念しました…)が言ったことを思い出します。

「確かに武力では羽木の方が上だったが どうして高山に負けたのか長年研究しているが よくわからないんだ」



戦った相手が織田の大軍だったとしたら、羽木が滅ぼされたのも納得できます。

唯ちゃんは、“やっぱり歴史は変えられない?”と愕然とします。

若君も「歴史は変えられぬのかもしれぬの」って言っちゃうし…

ここで諦めちゃったら、せっかくの閨房の心得が無駄になっちゃうでしょっ!!

若君もそう思ったのか(いや、違うだろう…)、「だが まだわしにはできる事はある」って…!

なんとしても戦にならないように考えているんですね、若君は。

まず小垣へ行って、秀政さんに、「城を捨てることになっても戦わないように」説くつもりなのです。

「人は家名や城のために死んではならぬ たとえ羽木家が滅びることになっても 皆の命を守ることができれば わしは負けたとは思わぬ わしは一人も死なせぬと決めたぞ そのためにあらんかぎりの力を尽くす所存じゃ」

現代で過ごしたことで、若君はこう考えるようになったんですね。

皆の命の中に、自分の命も含まれていることを忘れないでほしいです…



一緒に小垣に行くと言い張る唯ちゃんに、若君は頼みごとをします。

それは、高山の裏切りを知った殿や重臣たちが出兵しようとしたら、その時は若君の存念を明かして皆を止めてほしいというもの。

走ってついて行きたいけど、若君の気持ちを考えたら、自分も手助けしないと!!

「宗鶴のクソハゲがぁ!!」

と泣きながら、今来た道を戻る唯ちゃんなのでした…



4月号(2月28日発売)へ続きます。



あー、やっぱりね…

結婚話が順調に進み過ぎると思ったんだよね…

高山のクソハゲなんて、若君の敵じゃないのよ。

でも、織田が出てくるとそうも言っていられないし…

現代で調べた(であろう)知識を総動員して、なんとか乗り切ってくれ~~! 若君お願い!









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最終更新日  2017年01月28日 21時41分21秒


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