へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2017年08月28日
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若君の出番がほとんどないまま数カ月…

もちろん唯ちゃんとの絡みも全くありませんでしたよ…

“一応(失礼!)少女マンガでこれはないでしょ…”と嘆きながらも読み続け…

やっと! 本当にやっと!! 二人が会えました!!

ただ、喜んでばかりはいられない状況は変わりありません。

ここから先ネタばれです。





野上元継(イイ人だって書いた覚えはあるけど、もう顔すら覚えていない…)の力添えで、敵に知られていない道を通って、小垣城へ案内してもらうことになったのが前回の終わり部分。

唯ちゃんが、むっさい野上の人達と山を越え、既に3日が経ちました。

小垣城はもうすぐ!! というところで、「昨日小垣の城は落ちた」と知らせを聞きます。



「それで若君様は!?」と心配のあまり聞く唯ちゃん…

「城を離れる家臣らにいっさい手だしせぬこと 領民への殺生略奪を厳しく禁ずること この二つを守ることを条件に 明朝城を明け渡し 忠清様お一人が降られることになった」

…皆が思ったとおりの展開になってしまいました。

若君らしいと言えばらしいけど、周りの者(特に唯ちゃん)は辛いですわ…



「若君が明日の朝敵に降るとすれば 満月より一日早い!!」



「日が暮れるのを持って小垣へ入った方がいい」という野上衆の助言も聞かず(それだと間に合わないからね…)、最後の一個になってしまった金 のけむり 玉(原文のまま)を使って、唯ちゃんは一人小垣城へ!

残りHPは3くらいなのに、若君のためなら頑張れる!! 

やっとお城に辿り着いたのはいいけど、門の前には敵がうようよ… 竹の柵もできちゃってる…



でんでん丸を振り回しながら一気に城内へ駆け込もうと覚悟を決めた瞬間、敵に足蹴にされ、転がった拍子に頼みの綱のでんでん丸が壊れちゃった!

槍先を顔面に向けられ、“死ぬ”と思った時、若君が現れた!!



高山にいたでしょ、丸っこい人が。

若君と和議を結んでおきながら、高山のおやじの暴走を止められなかったぼんくら息子が。

(後でわかったけど、名前は宗熊でした…)



とりあえず、このぼんくら宗熊のおかげで、唯ちゃんは命拾いしたわけです。

唯ちゃんにも「申しわけない この通りじゃ」って、頭を下げていましたし、宗熊は宗熊なりに、おやじを止めることができず、若君との条約を果たせなかったことをすまないと思っていたのでした。  ←ぼんくらは撤回しよう…



でも、この戦は高山が大将とは名ばかりで、実質は織田軍が仕切っているらしいのですね。

万が一(あくまでも万が一)、高山が勝ったとしても、織田との力関係がどうなるかは明らかです。

羽木に勝つことだけに目がくらみ、織田と手を組んだ高山おやじの短慮、浅慮の結果ですな。

宗熊とその側近は憂いてますが、時すでに遅し。 



「それじゃせめて 私を城内に入らせて! そして開城の期限を一日だけ伸ばして!」



ここで宗熊 意地を見せるのです!!

承知できないと言う織田の輩を相手に、「名ばかりとはいえ小垣攻めの大将はこの宗熊 それを… かほどの意も通せぬとあれば 高山家の嫡子としてっ… 敵わぬまでもっ… 一戦をばっ…」

汗たらたらで「っ…」が多いけど、よくやった!!

織田側も「ちっ」とか舌打ちしながらも、承諾したし。。。

内心では宗熊を侮っているんだろうが、後で吠え面かくなよーーーだ。。。



城内に入れた唯ちゃんの手元には、もう金 のけむり 玉(原文のまま)はありません。

でんでん丸も使えません。

残ったのはタイムマシンの起動スイッチだけ。

でも、これさえあれば若君を逃がすことはできます。

二度と会えなくなるかもしれませんが…



その頃若君は… 笑ってました… こんな時にも…

側近の政秀という人がですね、何と言われても若君の側を離れないと言い張ってましてね。

若君に「その方 妻女はいかがした 無事に城を離れたか?」と聞かれ、「いえ それがあれも頑固者で 何があってもお側を離れぬと申して聞きませぬ」と答えたところ、若君が笑いだしたのですわ。

妻女の言う“お側=政秀の側”だと思い、政秀が惚気ていると思ったんですね。

この時の若君の笑顔、全てを受け入れ、流れに従う覚悟ができたかのような清々しい優しい笑顔であります… くぅぅ~~



そこへ唯ちゃんが!!

ぼろぼろになって、目には涙を浮かべて。

若君の胸へ飛び込んだ唯ちゃんを、若君は「よう来てくれた」と抱きしめるのでした。





もうさ、一人だけといわず、二人一緒にタイムマシン使っちゃおうよ。

固いことは言いっこなし!

唯ちゃん家の隣に住んでいるじいも、きっと若君に会いたがってると思うよ。

せっかく会えたんだから、そろそろめでたい方へ進んでもいいんじゃない?

次号(11月号 9月28日発売)に続きます。





そ・し・て… 今号は番外編もあるのです!



殿に初陣を許され、小垣へ出陣することになった若君。

ここでも敵は高山軍であります。

若君が13歳の時のお話です(興味がある人はいないと思うけど、小平太と源三郎は16歳です)。

雅で凛々しく、麗しい(※全て家臣の感想)若君の初陣姿。 眼福!!



13歳にして既に、若君は名将の片鱗を見せておりますぞ。

下平から回り込みんだ高山軍を迎え撃つには、長牧峠に陣を布くのがいいと案を出した若君を、

羽木の殿様は、下平まで連れて行くように従者に命じます。

長牧峠から下平まで駆けて戻って来いというその意図は?



そこで若君は、一面の稲を見るのです。

そして自分の策が間違っていたことに気付きます。

田を戦で踏み荒らせば米がとれない→皆が飢える→国力が弱まる

一時の戦に勝っても、長い目で見れば決して勝ったことにならないと、殿様は教えたかったのですね。

それを瞬時に理解した若君もさすがです。

そんな若君を見て、じわりときちゃった殿様…

うんうん、こんなにええ子に育ったら、うるうるしちゃうよね…



と、ここで終わりだったら良かったのに、次にでてきたのが鐘ヶ江というおやじ!

「それがしの娘にお身回りのお世話をお申し付け下さりませ」とぬかしおった。



“なんか前にもこんな名前のヤツがいたよなー”と思ったら…

確か側室候補だかなんだか、ふきとかなんとか、そんな女が出てきてたっ!

鐘ヶ江のおやじ、少しも懲りてないね…



ここで若君ナイスなスルー

「身の回りのことなれば小平太と源三郎がおるゆえ不自由はない わしももう童ではないぞ」



小平太と源三郎が解説(なんの?)しようとしたら、「それくらいわかっておるわ」だって…

若君… 



「わしは女子が戦場に来るのはすかぬ」

その言葉、数年後には撤回されるんですよ、若君…








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最終更新日  2017年08月28日 19時28分39秒


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