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2023.04.04
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カテゴリ: 神社仏閣・御朱印
市営神明駐車場 ​から舩坂酒造店の試飲を終え、そこからフリータイムとなり其々の高山を目指し解き放たれる。
我家の目的は飛騨の小京都とも称される高山市街にある酒蔵巡りでしたが、その途中で幾つかの秋葉神社を見かけました、今回は古い街並みの中に佇む社を取り上げます。

高山の歴史は古く、奈良時代には国分寺と国分尼寺など建てられ飛騨の中心として栄えていた、現在見る城下町の礎が築かれたのは、戦国時代の金森長近(1524~1608)による高山城の築城より形作られたといっても過言ではないでしょう。
高山城のあった城山の西にあたり、古い木造建築が軒を連ねる町並は四季折々に趣を変え一大観光地となっています。


中橋。
市内の中央を流れる宮川に架かる朱の欄干が印象的な高山を象徴する橋。
この正面には高山陣屋もあり人通りの多い観光スポットで、お天気カメラでも宮川と中橋の絵を良く見かけると思います。
所在地 / ​ 岐阜県高山市川原町49

日枝神社御旅所。
中橋から高山陣屋方向に渡った左側に日枝神社御旅所が鎮座してます。

宮川右岸の城山に鎮座する日枝神社、旧高山城下町の南半分の氏神様で地元高山では山王さんと称され、古くから親しまれてきた神社。
飛騨路に春の訪れを告げる日枝神社の春の例祭(山王祭)、秋の訪れを告げるのが櫻山八幡宮の秋の例祭(八幡祭)で二つの祭りを高山祭と称し、飛騨の匠の技を凝縮した12台の屋台が曳き揃えされることで知られます。

この日枝神社御旅所は春の高山祭(4月14・15日)で重要な役割を持っています。
例祭では日枝神社御祭神(大山咋神)が神輿に収められ、獅子舞や闘鶏楽、裃姿の多くのお供を引き連れ町を神幸行列したあと、神輿は中橋を渡りこの御旅所に据えられ一夜を過ごされます。
華やかな屋台も曳き回された後、中橋を渡りこの御旅所の前に集結、この広場の前で御祭神にからくりが奉納されます、この御旅所は春の高山祭の中心となる場所です。
御旅所の左に授与所もあり日枝神社に足を伸ばさなくても御朱印を頂けるようですが、普段はひっそりと佇んでいます。

日枝神社御旅所
所在地 / ​ 岐阜県高山市川原町49

御旅所の向かいに鎮座する琴高台組秋葉神社。​

広い歩道の中央に玉垣で囲われた神域に常夜灯と神明造の三社相殿の社が祀られています。

三社を祀るこの趣はどことなく屋根神様に通じるものがあります。
地元であれば秋葉さん、熱田さん、天王さんとなるところでしょうが、三社が何かや創建時期等の詳細は不明です。
琴高台組 秋葉神社
所在地 / ​ 岐阜県高山市川原町50-4

高山の町を歩いていると、こうした秋葉さんを祀る社が町割りごとに祀られているようで、​​市営神明駐車場​から中橋、上三之町、上二之町の限られた範囲だけでも、複数祀られています。


​上三之町秋葉神社。
琴高台組秋葉神社から中橋渡った右側に鎮座し、高い基壇の上に琴高台組秋葉神社と同様の社が祀られています。

社は上三之町の通りを見通す場所に鎮座し、あたかもこの通りを見守る様に佇んでいます。


こちらの社には5本の鰹木と外削ぎの千木が施されています。
上三之町 秋葉神社
所在地 / ​ 岐阜県高山市神明町4-14-14

​上二之町 秋葉神社。
旧高山町役場の右に鎮座し、歩道から石橋と石段が設けられた先に鎮座しています。
こちらの社は上三之町の秋葉神社と同様の造りになっています。

こちらの社が見つめる先は、上二之町の通りを見据えています。
上二之町 秋葉神社
所在地 / ​​ 岐阜県高山市上二之町97-97



上二之町にある酒蔵二木酒造の軒下にも三面ガラス張りの屋根神様が祀られています。
試飲で立ち寄っていたので入店時に気付けば教えてもらう事も出来ただろうに。
二木酒造
所在地 / ​ ​岐阜県高山市上二之町40


上二之町 南車台組 秋葉神社
こちらは牛の握りを食べた金乃こって牛から南に進んだ右側の赤い屋根の覆屋に祀られていた秋葉神社。
上二之町 南車台組 秋葉神社
所在地 / ​​​ 岐阜県高山市上二之町28-28

上一之町 秋葉神社。
上一之町交差点南角の公衆電話の裏側に鎮座し、上二之町、上三之町の秋葉神社とは同じ造りの社。
こちらの秋葉さんが見守る先は上一之町の通りを見通す事が出来る。
所在地 / ​ 岐阜県高山市上一之町110

金森長近が礎を築いた高山の街並み。
木造家屋が軒を連ねる事から、高山の町は江戸時代からでも幾度も大火を経験し、享保14年(1729)には975軒、天明4年(1729)には2342軒を全焼する大火を経験しており、一度火が出れば延焼を防ぐために周囲の建物を壊すことが当時の消火のセオリーだったはず、火に包まれなくとも火元の近くの我家は壊されていく。
城下町に住む者は運命共同体として火に対する意識は高かくなって行き、意識だけで補いきれない不安を火伏の神を祀る事で心の安心を得てきたのだろう。
今回見かけた秋葉さん以外にも高山市内には多くの秋葉さんが祀られ、それらは今も変わることなく身近な存在として大切に護られています。
地元名古屋の旧城下町も同様で、火伏の神は減ったとはいえ、四間道などでは屋根神として軒下に祀られる姿が残ります。
伝統的建造物群保存地区として観光客には趣のある城下町の光景ですが、町角に祀られている小さな社にはそこに住む者にしか分からない意味がある。

隣近所の付き合いや運命共同体の意識は希薄になり、密集した個の集まりになった街には火伏の神は煩わしいものでしかないのかもしれない。

訪問日 / 2023/02/08
関連記事 / ​ バスツアーで蔵元巡り#2 『高山の蔵元』






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Last updated  2023.04.06 20:13:19
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