+ 信州のんびり通信 +

2004.08.18
XML
カテゴリ: いろいろ
kinokomesiが通っていた小学校のすぐ近くに山があった。

幼稚園・保育園でも、小学校の時もちょっとした時に
そこに遠足したり、ただ登ったりするような気軽に登れる山だった。

小学生の頃、いつからかその山に登ってはいけない
そうみんなの間で言われるようになった。

理由は、「おいでおいで」が出るから。

それは見晴台に至る山道に立っていて、
「おいで~。おいで~」と手招きして

でも、先生は変質者がそうするから、行ってはいけないと言っていた。

ある日、友達とその山の麓に魚を取りに行こう!!ということになった。
kinokomesiとあと女の子2人の、計3人で山に登る山道の横に
自転車を停めると、女の人が山道を登っていくのが見えた。
大人の人で、この山登る人珍しいな~。そう思ってみていたkinokomesi。

「何してんの?kinokomesiちゃん、早く!!」とお友達。
う、うーん。ねえねえ、あの人もおいでおいでに会うかな??
「えっ~、だれが??」
あの山登ってる人。白いきものみたいの着てる女の人見える?
「えぇ~、見えないよ。きもの着てんの?!」
木の陰で見えないかも。今見えないから。


そんな事を言いながら、魚をとりに行った。

魚をとって自転車の所に戻ってくると
まだ山道の所に、あの女の人がいた。
ねぇ、あの女の人変じゃない??!!とkinokomesiは言った。
「ねえ、どこにいるの??見えないんだけど」

「じゃあ、確かめに行こうよ!!その人がおいでおいでかも」
「もしそうだったら、やっつけてやろうよ」
そう言って、3人で登ることにした。
なんか、怖いなァ、嫌だなぁ。。。そうkinokomesiは感じていた。

見晴台の途中まで登ると
「なんだ。kinokomesiちゃん、そんな人いないじゃん!!うそつき」
「早く、登ってきなよ!!もうっ。」
・・・・黙って立ちすくむkinokomesi。
うーん、、、、あのね。いる、そこに。○ちゃんたちのちょっと後ろで
おいでおいで、してる。。。
ぎえ~(T□T)!!!!!
猛ダッシュで山を駆け下りた、kinokomesiたち!!

「kinokomsiちゃん、私たちのこと、怖がらせようとしたんでしょ!!」
1人の女の子がそう言った。
違うよ。。。本当にいたんだもん。。。
「あのね、○ちゃん、わたし今見えた。ここに来たら見えたよ・・。」
ね、いるでしょ!!
「うん、白い着物みたいなの着てる女の人、立ってて、山に歩き出した」

帰ろうか・・・。

誰からともなく、そういって家に帰った。
家に帰って。
おかーさん、私「おいでおいで」見ちゃった!!!
「どこで!?変な人じゃないの!?気をつけなさいよ」
あのね、山で見たの。
白いきものみたいの着てたんだよ、女の人が。でもね、
○ちゃんは見えなかったんだって。後ろにいたのに。

固まる母。

「あんた、それ。。あんたたちがいつも見えるやつじゃないの?」
わかんない。でも、そうかも。
「実はね。あそこ、昔焼き場だったんだよ。焼き場って分かる?」
わかんない。何、それ。
「死んじゃった人が、最期にお骨にしてもらう所。」
(T□T)

それ以来、kinokomesiも、友達の2人も山には行かなくなった。
そして、それ以来kinokomesiは変わっていると言われた・・(#`□´#)
△ちゃんもみたじゃん!!ばかやろー。
kinokomesiの虚しい叫びが響くばかりなのであった♪






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.08.18 10:36:32


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: