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2008.12.24
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~講談社ノベルス、1997年~

 S&Mシリーズ第5作、シリーズ前半の締めくくりですね。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
1996年12月~1997年4月(西之園萌絵、22歳)

 西之園萌絵は、パズル好きの儀同世津子から、香山家に伝わる不思議な壺と匣の話を聞いた。壺の中には、壺の口の幅よりも大きな鍵が入っており、その鍵を取り出さないと匣は開かないという。50年近く前、空っぽの壺の中に鍵が入れられたという証言をする人物もいた。
 しかも、同じく50年近く前、その壺をめぐり事件があったという。密室状態の蔵の中で、仏画師の香山風采が死亡していた。状況から自殺とも思われたが、奇妙なことには、蔵の中には凶器がなかったという…。
 興味をもった西之園は、院生の浜中とともに香山家を訪れる。壺の鍵の謎は解けなかったが、後日、香山家でふたたび事件が起こる。風采と同様の状況を残して、その息子の林水が死亡したのだ。遺体は、蔵とは離れた河原で発見される。林水の死亡時刻とほぼ同じ頃、河原の上方で、彼の娘が車で落下するという事故も起こっていた。


 この話ではなんといっても、西之園さんと犀川先生のあのシーンが面白いです(犀川先生ののエピソードです)。再読なので分かっていても、どきどきしながら読みました。先生素敵ですね。国枝先生もますます柔らかくなってきています。
 事件、というか壺の方もインパクトがあるので、おぼろげに覚えていたのですが、それよりも忘れているところの方が多く、楽しく読みました。

 それでは今回は一箇所、好きな言葉を引いておきます(文字色反転)。

教育者には、ものを教えることができる、という思い上がった信念が存在する。[……]手を出さない子供にお菓子を与えることができないように、教育を受けるという動詞はあっても、教育するという概念は単独では存在しえないのである 」( 62 頁)

(2008/12/21読了)





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Last updated  2008.12.24 06:59:25
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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