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2009.03.10
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森博嗣『恋恋蓮歩の演習 A Sea of Deceits』
~講談社ノベルス、2001年~

 Vシリーズ第6作です。今回の舞台は、海上、豪華客船。人間失踪と絵画盗難が今回の事件です。それでは、簡単に内容紹介と感想を。

ーーー
瀬在丸紅子30歳

 某年、3月。 豪華客船ヒミコが、愛知県に到着する。そこに保呂草潤平と香具山紫子は乗船、さらには瀬在丸紅子と小鳥遊練無も無理矢理乗り込むことになる。ところが、出港してしばらくして、銃声のような音が響く。さらに、人間が落ちたらしいという目撃情報も多数あった。香具山紫子も、そのように証言する一人となる。
 同じ船には、フランスの富豪ボナパルトと、関根朔太の幻の自画像をもっているという鈴鹿幸郎、明寛の親子も乗っていた。鈴鹿側がボナパルトに自画像を見せるという契約になっていたようだが、しかし、その自画像もトランクから消えてしまっていた。事件が起こったのは、船のSブロック内。カウンターを通らずにそこに行くことは不可能だが、不審人物は目撃されていなかった…。
   *
 事件より、数ヶ月前。

 同じ頃、大学院生の大笛梨枝は、カルチャースクールで出会った羽村怜人に恋をしていた。たまたまその頃、彼女は瀬在丸紅子と知り合いになる。そして大笛もまた、羽村とともにヒミコで旅行に向かった。
ーーー

 この作品あたりから、なんとも感想が書きにくくなりますね…。
 いくつものアクション・シーン(?)を経たラストが素敵でした。

 一箇所、興味深かった部分があるので、引用しておきます(文字色反転)。

場所など、どこであっても同じこと。私たちの周囲には、そもそも逃げ場など存在しない環境ばかりだ。デスクから離れることはできない。窓から飛び出すことはできない。夜はベッドから逃げられない。友人たちを裏切ることはできない。
 むしろ、そういった逃げ場のない設定こそが、人間に「安心」という幻想を見せる条件でさえあるのだ。

( 12 頁)

(2009/03/07読了)





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Last updated  2009.03.10 06:35:32
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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