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☆9月25日から28日まで、静岡県富士宮市へ行きました。田貫湖周辺などで自然観察をしました。静岡県富士宮市での自然観察を紹介しています。ハイイロチョッキリの仕業(しわざ)と子孫を残す知恵です。(2017年9月26日撮影)。☆田貫湖周辺を歩いていると、台風などの強風が吹いた後でもないのに、コナラの木の下に枝がたくさん落ちています。しかも、不思議に思ったのは、今日落ちたばかりのように葉がしおれていないこと、そして、どの小枝にも実がついていることでした。昨年調べて、ゾウムシの仲間の昆虫ハイイロチョッキリの仕業であることを知りました。☆インターネットで、とてもわかりやすい記事を見つけました。ハイイロチョッキリの仕業、ご覧ください。◎どんぐりとハイイロチョッキリ(NHK for School)。http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005401434_00000「夏の雑木林、突然ドングリが枝ごと落ちてきました。実はこれ、ある生きもののしわざです。ドングリの実に並んでいるのはゾウムシの仲間、ハイイロチョッキリ。枝をちょっきり切り落とすことからこの名前がつきました。ハイイロチョッキリは、長い口の先に丈夫なあごを持ち、このあごでドングリに穴を開けて、そこに卵を産みつけます。産卵が終わると、今度は枝を切り落としにかかります。ドングリに穴を開けてから枝を切り落とすまで、3時間以上もかかる大仕事です。」☆とにかく鋭い切り口です。☆よく見ると、コナラのドングリの殻斗の縁付近に、卵を産み付けたと思われる小さな黒い傷が見えます。ハイイロチョッキリは、クヌギやコナラの実に卵を産み付けて、その後に実を枝ごと切り落とすのです。☆植物は、虫に食べられたり傷つけられたりすると生体防衛反応として、卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌するそうです。そこで、ハイイロチョッキリは、卵を産み付けた実を枝ごと切り落として、クヌギやコナラが卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌しないようにしているそうです。☆ハイイロチョッキリは、卵を産み付ける時に、殻斗の縁付近の薄い部分に穿孔しているのが特徴だそうです。☆この穴の奥に、ハイイロチョッキリの卵が入っているようです。幼虫はドングリを使用の中心から食べて成長します。☆ハイイロチョッキリの成虫は、ドングリが緑色の時期の8月20日ごろから10月下旬ごろまで、ドングリの実の成長にあわせて生きているそうです。クヌギやコナラの実が柔らかく、穿孔して卵を産み付けやすいからでしょう。ハイイロチョッキリの成虫は、10月には全部死んでしまい、幼虫が冬越しするそうです。☆昆虫が進化の過程で身につけた知恵、素晴らしいですね。
2017.12.13
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、今年もハグロトンボを見かけました。(2017年7月24日撮影)。☆ハグロトンボは、本州・四国・九州の河川の岸辺で見られるカワトンボ科アオハダトンボ属の昆虫です。体長は、53~68ミリです。平地や丘陵地の、水生植物のはえたゆるい流れを好み、住宅地の周辺でも見られるそうです。☆ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)は、名前の通りの黒い翅をひらひらさせながら蝶のように飛びます。体色から判断するとオスのようです。☆ハグロトンボのオスは、体に青い金属光沢があります。羽に紋様がうすく見えます。(2012年8月27日撮影)。☆ハグロトンボのメスは、体の色が黒褐色です。オスよりも、黒い羽に褐色の紋様がはっきりとわかります。(2012年8月27日撮影)。☆ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)の名は、既婚の婦人が歯を黒く染める「お歯黒」に翅の色が似ていることから「オハグロトンボ」と呼ぼれていたことに由来するそうです。また、歯を黒くすることを鉄奬つけ(かねつけ)といったので「カネツケトンボ」と呼ぶこともあるそうです。☆今年は、ハグロトンボと同じカワトンボ科アオハダトンボ属のミヤマカワトンボに初めて出合いました。ミヤマカワトンボは、北海道から九州まで広く分布しており、丘陵地や山地の渓流に生息しているそうです。体長は64~78ミリで、日本のカワトンボの中では最大の大きさです。(2017年7月7日撮影)。
2017.08.08
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☆埼玉県の毛呂山町にある宿谷(しゅくや)の滝を訪れた時、ミヤマカワトンボに初めて出合いました。(2017年7月7日撮影)。☆毛呂山町のホームページによると、宿谷の滝は落差12メートル、周囲を苔むした岩壁に囲まれ、真夏でも暑さを忘れさせてれるほど涼しいところです。宿谷の滝は別名「信太の滝」ともいわれ、古くは修験の場でもあったそうです。☆滝の周りで休憩していると、どこからか比較的大きなトンボがひらひらと優雅な姿で飛んできて、水辺をゆるやかに飛び回り丸太にとまりました。☆丸太にとまったまま、飛び去って行きません。ウォーキングコース(玉川上水)で見かけるハグロトンボに似ていますが、大きさが違っています。調べてみると、ハグロトンボと同じカワトンボ科アオハダトンボ属のミヤマカワトンボということがわかりました。腹部は青味がかった金属光沢色なので、これはオスです。☆ミヤマカワトンボは、北海道から九州まで広く分布しており、丘陵地や山地の渓流に生息しているそうです。体長は64~78ミリで、日本のカワトンボの中では最大の大きさです。写真のように、ミヤマカワトンボのオスは、翅が半透明の深みのある褐色で濃褐色の帯模様があり、腹部は青味がかった金属光沢色をしています。
2017.07.12
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☆毎年11月から12月にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で雪虫を見かけます。手袋の先にとまったので、観察してみることにしました。☆故郷の北海道で子どもの頃、毎年10月に入って冷え込みが増す時期に、この雪虫を見ると、もうすぐ初雪が降ると感じたものでした。科学的な根拠はありませんし、実際も異なるようですが、「雪虫を見かけると、1週間から10日間で初雪が降る」といわれているそうです。なお、雪虫というのは北国の方言で、東京では「オオワタ」や「シーラッコ」と呼ぶそうです。☆雪虫は、アブラムシ科のトドノネオオワタムシが正式種名です。羽が生えて飛ぶことができるアブラムシの仲間です。☆雪虫は、白くふわふわした蝋物質を身にまとっているのがわかります。この白く見える繊維状の蝋物質は、体内から分泌され、地面にいる時は雪虫の身を土や水分から守り、空を飛ぶ時にはふわふわ漂いやすくするためにあるそうです。☆ウィキペディアフリー百科事典には、次のように書かれています。「アブラムシは普通、羽のない姿で単為生殖によって多数が集まったコロニーを作る。しかし、秋になって越冬する前などに羽を持つ成虫が生まれ、交尾して越冬のために産卵する。この時の羽を持つ成虫が、蝋物質を身にまとって飛ぶ姿が雪を思わせるのである。」☆初雪とは関係ありませんが、ここ東京でも、雪虫は季節の変化を知らせてくれる風物詩となっています。ちなみに、今年は雪虫が飛び始めた直後の11月24日に初雪が降りました。☆なお、株式会社ウェザーニューズの2007年から2011年の北海道エリアの調査では、5年間の平均で「雪虫を見かけてから21日後」に初雪になったそうです。☆雪虫は短命で、1週間ほどの命です。北海道では大量発生などの被害があるようですが、ウォーキングコース(玉川上水)では、晩秋から初冬への季節の移り変わりを感じさせてくれる自然界の小さな使者です。落葉樹の葉が紅葉(黄葉)し、ウォーキングコース(玉川上水)の遊歩道は落葉で被われ、小春日和の中で葉が落ちた樹の幹にコゲラなどを見かける季節です。
2016.12.09
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☆8月も下旬になりました。セミの鳴き声も、少し弱々しくなってきたように感じます。何といっても、夏に一番身近で多く見かけるのは、アブラゼミです。関東の大都市では生息数が減少してきているそうですが、ここ立川ではどこでも多く見かけますし、生息数が減少してきているようには思えません。☆サクラの木の幹に、2羽止まって鳴いています。アブラゼミは、サクラ・ナシ・リンゴなどのバラ科の樹木を好むので、バラ科の樹木に多く見られるそうです。サクラの木でよく見かけます。アブラゼミはミンミンゼミと違って暑さに強いのか、日に当たるところで手に取れるような近くで見かけることができます。☆アブラゼミは、北海道から九州、屋久島など日本全土に分布するセミ科アブラゼミ属の昆虫です。市街地や山地まで、幅広く生息しています。アブラゼミの体は黒褐色で、翅は不透明の褐色です。セミの多くは羽が透明ですが、アブラゼミは翅全体が不透明という珍しいセミです。☆桜の幹に長くとがった口をストローのように差しこんで、木の汁を吸うというので、横に移動して観察することにしました。☆セミと言えば、樹液を吸う長い口(口吻:こうふん)が特徴なのですが、観察できませんでした。☆地面で見かけたセミの幼虫。ミンミンゼミの幼虫は緑色が目立つそうなので、アブラゼミの幼虫でしょうか。幼虫期間は6年から7年だそうです。☆ケヤキの木に、セミの抜け殻がたくさん残っていました。これは、やはりアブラゼミの抜け殻なのでしょうか。羽化は夜に行われるそうですが、まだ観察したことはありません。☆暑さや湿度に強いアブラゼミですが、環境の変化やヒートアイランド現象などにより、生息数が減っている地域もあるようです。アブラゼミ(油蝉)の名は、鳴き声が鍋で油を熱した時のジリジリという音に似ているので名づけられたそうです。「ジジジジジ…」とも「ジリジリジリ…」とも聞こえます。
2016.08.24
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☆ケヤキの木でミンミンゼミが鳴いているのを見つけ、何とか撮影できました。(2016年8月5日17時22分撮影)。☆アブラゼミは暑さに強いようで、日に当たるところで手に取れるような近くで見かけることができますが、ミンミンゼミはアブラゼミなどに比べると暑さに弱いそうです。ミンミンゼミは日陰で鳴いているため、「鳴き声はすれど姿は見えず」でなかなか観察できません。☆ミンミンゼミは、日本全土に分布するセミ科ミンミンゼミ属の昆虫です。東日本ではおもに平地~丘陵地に、西日本では低山地~山地に見られるそうです。ミンミンゼミは、翅を含めるとアブラゼミと同じくらいの大きさですが、他のセミに比べて腹部が短いのが特徴です。黒地に緑色の斑紋があり、日本のセミでは比較的鮮やかな体色です。☆ミンミンゼミは、毎年見かけますが、シャッターチャンスに恵まれて撮影できるのは毎年1回程度です。2012年、曇りの日に比較的明るい木の幹にとまって、体を震わせながら鳴いていました。ケヤキの幹で鳴くミンミンゼミ。(2012年8月18日8時9分撮影)。☆2013年、日陰でコナラの木の幹にとまって体を震わせながら鳴いているのを見つけました。コナラの幹で鳴くミンミンゼミ。(2013年8月4日14時4分撮影)。☆2015年、ミンミンゼミが、弱ってしまったのか地面に下りてきました。こんなに間近で見るのは、初めてでした。(2015年8月23日17時27分撮影)。☆ミンミンゼミ(ミンミン蝉)の名は、その名の通り鳴き声「ミーンミンミンミンミンミーーー」に由来するそうです。「ミーンミンミンミンミンミーーー」を4回から20回繰り返すそうです。ある調査では、東京では平均12回程度だそうです。
2016.08.19
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、今年もハグロトンボを見かけました。☆ハグロトンボは、本州・四国・九州に分布するカワトンボ科アオハダトンボ属の昆虫です。☆ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)は、名前の通りの黒い翅をひらひらさせながら蝶のように飛びます。体色から判断すると雌のようです。☆ハグロトンボのオスは、体に青い金属光沢があります。羽に紋様がうすく見えます。(2012年8月27日撮影)。☆ハグロトンボのメスは、体の色が黒褐色です。オスよりも、黒い羽に褐色の紋様がはっきりとわかります。(2012年8月27日撮影)。☆ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)の名は、翅が黒いことに由来すると思っていましたが、調べてみると、既婚の婦人が歯を黒く染める「お歯黒」に翅の色が似ていることから「オハグロトンボ」と呼ぼれていたことに由来するそうです。また、歯を黒くすることを鉄奬つけ(かねつけ)といったので「カネツケトンボ」と呼ぶこともあるそうです。
2016.06.30
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☆猛暑日が1週間続いた東京の夏ですが、最高気温が30度を下回るようになりました。夏も終わりです。セミの鳴き声も、弱々しくなってきたようです。団地内の木の幹で、たくさんのアブラゼミが鳴いています。☆アブラゼミは、日本全土に分布するセミ科アブラゼミ属の昆虫です。☆アブラゼミの羽を見ると、先端が欠けています。最後の力を振り絞って鳴いているのでしょうか。アブラゼミ(油蝉)の名は、鳴き声が鍋で油を熱した時のジリジリという音に似ているので名づけられたそうですが、そう言われれば「ジリジリ」「ジージー」と聞こえ、そんな気もします。☆ミンミンゼミが、弱ってしまったのか、地面に下りてきました。ミンミンゼミは、日本全土に分布するセミ科ミンミンゼミ属の昆虫です。ミンミンゼミ(ミンミン蝉)の名は、その名の通り「ミーン、ミンミンミンミンミーン」と鳴くからでしょうか。☆ミンミンゼミは夏の暑さによって体の色が変わるそうで、涼しい北海道のミンミンゼミは黒地の割合が多い黒化型、ロシアのミンミンゼミは全身が真っ黒になっているそうです。このミンミンゼミの体の色は、黒と緑が適度に混じった標準型のようです。☆ツクツクボウシの鳴き声も目立つようになりました。ツクツクボウシは、日本全土の森林から地域によっては市街地にも分布するセミ科ツクツクボウシ属の昆虫です。8月下旬には、ツクツクボウシやヒグラシの鳴き声が次第に目立ってきます。姿が見えません。3年前、ケヤキの幹で鳴いていたツクツクボウシです。(2012年8月27日撮影)。
2015.08.26
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☆ウォーキングコースのクヌギの木で、以前から樹液が出ている木があります。昆虫がたくさん集まってきます。アカボシゴマダラもきています。動きが激しく、ピンぼけ写真です。☆「ブーン、ブーン」という大きな羽音を出して、次々と集まってくるのはカナブンです。カナブンには近縁の種が数種あるそうですが、「しろうと自然科学者」の知識では、そこまでは見分けがつきません。☆カナブンは、本州以南に生息するコガネムシ科カナブン属の昆虫です。カナブン(金蚉、金蚊)の名は、全身に緑色や銅色の金属光沢があり、ブーンと羽音をたて飛び回ることに由来するそうです。☆カナブンと一緒に樹液を求めてきたのはカブトムシです。カブトムシは、コガネムシ科カブトムシ属の昆虫です。カブトムシ(甲虫、兜虫)の名は、大きな角がある頭が兜の形に似ていることから。☆樹液が出ているクヌギの大木、上を見上げるとカブトムシ(?)がいました。コンパクトデジタルカメラで、最大限(20倍)ここまででした。☆樹にカナブンと似た昆虫が止まっています。背中の斑紋から、コガネムシ科シロテンハナムグリ属のシロテンハナムグリと判断しました。同じ属のシラホシハナムグリとは背中の斑紋が微妙に違うようです。シロテンハナムグリ(白点花潜り)の名は、背中に白い斑紋があり、花に潜って蜜や花粉を食べることからきているそうです。☆これは、2009年11月に撮影したスズメバチです。スズメバチもクヌギの樹液を求めてやってきたのでしょうか。
2014.08.22
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☆チョウトンボが飛んでいます。縄張り意識が強いので、他の雄と空中で争い、動きが激しい中で、何とか撮影できた1枚。左上を飛んでいるのは、羽に金属光沢があり虹色に光って見えるので、オスでしょう。左下の池の水面に、影が映っています。☆のんびりと蓮の葉に止まって、写真撮影に応えてくれたのは、羽の色が黒いメスのようです。チョウトンボは、前翅は細長く後翅は幅広いのが特徴です。☆チョウトンボは、本州・四国・九州の平地から丘陵地の池沼などに生息するトンボ科チョウトンボ属の昆虫です。チョウトンボ(蝶蜻蛉)の名は、蝶のように羽をひらひらさせて飛ぶことに由来します。羽に金属光沢があり虹色に光って見えるのは、ハグロトンボで紹介した「構造色」によるものなのでしょうか。
2014.08.21
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☆8月、近くの昭和記念公園では、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ハグロトンボ、チョウトンボなど4種のトンボを見かけます。シオカラトンボと思ったら、顔は真っ黒で、全体に青みが強く、がっしりした形から、オオシオカラトンボ(オス)でした。2年前に初めて出合ったトンボです。☆オオシオカラトンボ(オス)は、体全体に青みが強く、お腹の部分は太く、お腹の黒い部分は先端の一部だけです。また、後翅(後ろ側の2枚の翅)の付け根が黒いのが特徴です。☆オオシオカラトンボのメスです。体の色は違いますが、後翅(後ろ側の2枚の翅)の付け根が黒いのは共通しています。☆オオシオカラトンボは、日本全土の丘陵地や樹林の近くにある池沼や湿地などに生息するトンボ科シオカラトンボ属の昆虫です。オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)の名は、シオカラトンボより大きいことに由来するそうです。☆昭和記念公園の日本庭園の池では、シオカラトンボ(オス)がたくさん飛んでいます。☆シオカラトンボ(オス)は、眼(複眼)が青く、顔の全面は白く、オオシオカラトンボとは、顔つきが違います。☆シオカラトンボ(オス)は、お腹は細く、オオシオカラトンボよりも黒い部分が多くなっています。なお、シオカラトンボのメスは、オオシオカラトンボのメスのように体が黄色で、ムギワラトンボと呼ばれるそうです。☆シオカラトンボは、日本全土の平地の湿地や池、市街地などでも広く見られるトンボ科シオカラトンボ属の昆虫です。シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)の名は、雄は成熟するにつれて体全体が黒くなり、胸部から腹部前方が灰白色の粉で覆われるようになり、この粉を塩に見立てたのが由来だそうです。なぜ「塩辛」なのかを調べていくと、「成熟したオスの腹部に生じる白い粉が塩辛昆布の白い塩に似ていることから」というのがありました。
2014.08.20
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☆2012年8月、ウォーキングコースで初めてハグロトンボを見かけました。それ以前にも見ていたかもしれませんが、意識していなかったので気づきませんでした。ハグロトンボは、本州・四国・九州に分布するカワトンボ科アオハダトンボ属の昆虫だそうです。ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)の名は、文字通り羽が黒いトンボでしょうか。☆ハグロトンボが、一つの岩にオス(左)メス(右)仲良く並んで止まっています。☆ハグロトンボのオスは、体に青い金属光沢があります。羽に紋様がうすく見えます。☆ハグロトンボのメスは、体の色が黒褐色です。オスよりも、黒い羽に褐色の紋様がはっきりとわかります。☆メスが紅葉の小枝にとまって、水中に産卵しているようです。☆なお、甲虫類などに特徴的な金属光沢は、光の波長や微細構造による発色現象である「構造色」の一つ「多層膜による干渉」で見えるものだそうです。多層膜による干渉とは、薄い膜を何層も重ねたような構造による光の干渉で、甲虫類の金属光沢のような色はキチン質の層構造によるものだそうです。体に青い金属光沢があるハグロトンボのオスの体色も、同じ原理なのでしょうか。☆カワセミの羽の鮮やかな色も、同じ原理による構造色の一つで、羽の色素によるものではなく、羽毛にある微細な構造によって見えるものだそうです。☆夕焼けについて調べる中で、夕焼けは構造色というもので、光の波長や微細構造による発色現象であることがわかり、さらに自然への理解が広がりました。構造色については、2014年1月5日の日記で紹介しました。◎夕焼けを科学してみました。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20140105/
2014.08.19
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☆8月中旬から、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえ始めます。8月下旬にはアブラゼミやミンミンゼミの鳴き声の比率が減って、ツクツクボウシの鳴き声が次第に目立ってきます。☆ツクツクボウシは、日本全土の森林から地域によっては市街地にも分布するセミ科ツクツクボウシ属の昆虫です。☆鳴き声は、文字通り「ツクツクボウシ」です。「オーシンツクツク」「ツクツクオーシ」など、さまざまな表現がありましたが、「しろうと自然科学者」には「ツクツクボウシ」と聞こえます。☆ウォーキングコース(玉川上水)では、ヒグラシ(別名カナカナ、カナカナ蝉)の「カナカナ」という鳴き声が聞こえますが、姿を見つけることはできませんでした。さらに、最近クマゼミと思われる鳴き声が聞こえてきます。姿を目撃していませんから確定的なことは言えませんが、ネットで検索すると立川でクマゼミの鳴き声を聞いたというものもあり、今後観察していきたいと思います。
2014.08.18
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☆日当たりの良いところではアブラゼミの鳴き声が多く聞こえますが、ウォーキングコースの林の中ではミンミンゼミの鳴き声が目立って聞こえます。☆ミンミンゼミは、ウォーキングコースで鳴き声は聞こえても、なかなか姿を現してくれません。日陰で、木の枝にとまって体を震わせながら鳴いているのを見つけました。鳴く時に体を震わせているのが、よく見えました。☆ミンミンゼミは、翅を含めるとアブラゼミと同じくらいの大きさですが、腹部が短いのが特徴です。黒地の地に緑色の斑紋があり、日本のセミでは比較的鮮やかな体色です。☆ミンミンゼミは、日本全土に分布するセミ科ミンミンゼミ属の昆虫です。ミンミンゼミは夏の暑さによって体の色が変わるそうで、涼しい北海道のミンミンゼミは黒地の割合が多い黒化型、ロシアのミンミンゼミは全身が真っ黒になっているそうです。☆ミンミンゼミ(ミンミン蝉)の名は、その名の通り鳴き声「ミーンミンミンミンミー」に由来するそうです。この「ミン」という鳴き声は、3回位から5~6回以上続く時もあるそうです。耳を澄まして聞いてみると、「ミン」という鳴き声を3回か4回繰り返していました。
2014.08.17
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☆8月も中旬になりました。この時期に、夏に見かける昆虫を振り返ってみたいと思います。何といっても、夏に一番身近で多く見かけるのは、アブラゼミです。☆アブラゼミは暑さに強いのか、日に当たるところで手に取れるような近くで見かけることができます。☆アブラゼミは、日本全土に分布するセミ科アブラゼミ属の昆虫です。アブラゼミの体は黒褐色で、翅は不透明の褐色です。セミの多くは羽が透明ですが、アブラゼミは翅全体が不透明という珍しいセミです。☆アブラゼミは、ケヤキの木だけでなく、電柱でも鳴いています。アブラゼミ(油蝉)の名は、鳴き声が鍋で油を熱した時のジリジリという音に似ているので名づけられたそうですが、そう言われれば「ジリジリ」「ジージー」と聞こえます。☆ケヤキの木に、セミの抜け殻がたくさん残っています。これは、やはりアブラゼミの抜け殻なのでしょうか。☆電柱にも、セミの抜け殻が残っています。☆暑さや湿度に強いアブラゼミですが、環境の変化やヒートアイランド現象などにより、生息数が減っている地域もあるようです。
2014.08.16
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☆ウォーキングコースで、1週間ほど前に雪虫を見かけました。暖かい日でしたが、翌日には日本列島上空に寒気団が押し寄せるという日でした。☆皮手袋の上にとまったのですが、じっとしていてくれません。時間は夕方4時。薄暗くなり始めた時間で、コンパクトデジタルカメラではピントが合いません。☆皮手袋の指先に移動。☆ついに、飛び去ってしまいました。☆これは、昨年11月に撮影した雪虫です。羽や白くふわふわした蝋物質を身にまとっているのがわかります。この白く見える蝋物質は、地面にいる時は雪虫の身を土や水分から守り、空を飛ぶ時にはふわふわ漂いやすくするためにあるそうです。(2012年11月30日撮影)。☆北海道で子どもの頃、この雪虫を見ると、もうすぐ初雪が降ると感じたものでした。雪虫は、アブラムシ科のトドノネオオワタムシが正式種名です。なお、雪虫というのは北国の方言で、東京では「オオワタ」や「シーラッコ」と呼ぶそうです。☆ピンボケ写真では悔しいので、3日前に再び撮影に挑戦しました。動きが早いので、コンパクトデジタルカメラでは難しそうです。☆これは、羽にピントが合っているようですが、納得できる写真は撮れませんでした。
2013.12.13
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☆ケヤキの木に、アブラゼミが止まって鳴いています。アブラゼミは、日本全土に分布するセミ科アブラゼミ属の昆虫です。鳴き始めは、ミンミンゼミが多かったのですが、今では圧倒的にアブラゼミが多い季節になりました。☆アブラゼミ(油蝉)の名は、鳴き声が鍋で油を熱した時のジリジリという音に似ているので名づけられたそうですが、そう言われれば「ジリジリ」「ジージー」と聞こえ、そんな気もします。☆ケヤキの木に、セミの抜け殻がたくさん残っています。これは、やはりアブラゼミの抜け殻なのでしょうか。☆電柱にも、セミの抜け殻が残っています。☆アブラゼミは、ケヤキの木だけでなく、電柱でも鳴いていました。☆ミンミンゼミは、ウォーキングコースで鳴き声は聞こえても、なかなか姿を現してくれません。日陰で、コナラの木の幹にとまって体を震わせながら鳴いているのを見つけました。☆鳴く時に体を震わせているのが、よく見えました。体の色は、黒と緑が適度に混じった標準型のようです。鳴いている時は、はねと体を震わせているため、はねと体はピンボケです。☆ミンミンゼミは、日本全土に分布するセミ科ミンミンゼミ属の昆虫です。ミンミンゼミは夏の暑さによって体の色が変わるそうで、涼しい北海道のミンミンゼミは黒地の割合が多い黒化型、ロシアのミンミンゼミは全身が真っ黒になっているそうです。☆ミンミンゼミが泣き止みましたので、全体にピントが合った写真を撮影することができました。ミンミンゼミ(ミンミン蝉)の名は、その名の通り「ミーン、ミンミンミンミンミーン」と鳴くからでしょうか。☆ウォーキングコースの別の場所でも、すぐ間近にミンミンゼミを見つけました。写真を撮影すると鳴き始め、人の気配を感じたのか間もなく飛び去ってしまいました。
2013.08.08
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☆ウォーキングコースを歩いていると、ミンミンゼミの鳴き声が聞こえました。ミンミンゼミは、鳴き声は聞こえても、なかなか見つけにくいセミです。サクラの木を見ると、セミの姿が見えました。☆孵化して間もないのか、ゆっくりと桜の木を登っていきます。アブラゼミです。右の羽は、アブラゼミの羽に見えますが、左側の羽は違うように見えます。☆アブラゼミは、いつでもどこでも撮影しやすいセミです。昨年、ミンミンゼミとヒグラシの撮影に成功したのは、それぞれ一度だけでしたが、アブラゼミはどこでも撮影できました。また、セミが本格的に鳴く季節に紹介することにします。
2013.07.26
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☆自然観察の振り返り(その59)は、2012年に観察した3種類のセミです。☆昨年の自然観察を振り返り今年の自然観察に活かすために、随時まとめを掲載しています。☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。◎アブラゼミ☆アブラゼミは暑さに強いのか、日に当たるところで手に取れるような近くで見かけることができます。(2012年8月9日撮影)。☆アブラゼミは、日本全土に分布するセミ科アブラゼミ属の昆虫です。アブラゼミの体は黒褐色で、翅は不透明の褐色です。セミの多くは羽が透明ですが、アブラゼミは翅全体が不透明という珍しいセミです。(2012年8月9日撮影)。☆アブラゼミ(油蝉)の名は、鳴き声が鍋で油を熱した時のジリジリという音に似ているので名づけられたそうですが、そう言われれば「ジリジリ」「ジージー」と聞こえ、そんな気もします。(2012年8月18日撮影)。◎ミンミンゼミ☆ミンミンゼミは、ウォーキングコースで鳴き声は聞こえても、アブラゼミなどと比較して暑さに弱いせいか、なかなか姿を現してくれません。曇りの日に比較的明るい木の幹にとまって、体を震わせながら鳴いていました。(2012年8月18日撮影)。☆ミンミンゼミは、セミ科ミンミンゼミ属の昆虫です。ミンミンゼミ(ミンミン蝉)の名は、文字通り「ミーンミンミンミーン」と鳴くからでしょうか。ミンミンゼミは、翅を含めるとアブラゼミと同じくらいの大きさですが、腹部が短いのが特徴です。黒地の地に緑色の斑紋があり、日本のセミでは比較的鮮やかな体色です。(2012年8月18日撮影)。◎ツクツクボウシ☆朝早くから、ツクツクボウシの鳴き声が、いつも以上に際立って近くに大きく聞こえました。地面から1.5メートルほどの高さで、木にとまって盛んに鳴いているツクツクボウシを見つけました。鳴き声は、「オーシンツクツク」「ツクツクオーシ」など、さまざまな表現がありましたが、「しろうと自然科学者」には「ツクツクボーシ」と聞こえました。(2012年8月27日撮影)。☆ツクツクボウシは、日本全土の森林から地域によっては市街地にも分布するセミ科ツクツクボウシ属の昆虫です。ツクツクボウシは、頭部・前胸部が緑色で後胸部の中央に「W」字型の模様があり、腹部は黒色が多くなっています。(2012年8月27日撮影)。☆8月下旬には、アブラゼミやミンミンゼミの鳴き声の比率が減って、ツクツクボウシの鳴き声が次第に目立ってきます。(2012年8月27日撮影)。☆セミの抜け殻です。何ゼミかはわかりません。全身に艶があるので、アブラゼミの抜け殻かもしれません。(2012年8月5日撮影)。☆しろうと自然科学者が耳で聞き分けでき、観察できたセミは、昨年は3種類でした。最近、関東南部や東京都内でもクマゼミが見かけられるようになったそうですので、今年は注意してみたいと思います。
2013.01.16
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☆自然観察の振り返り(その58)は、2012年に観察した4種類のトンボです。☆昨年の自然観察を振り返り今年の自然観察に活かすために、随時まとめを掲載しています。☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。◎オオシオカラトンボ☆シオカラトンボかと思ったら、顔は真っ黒で、全体に青みが強く、がっしりした形から、オオシオカラトンボ(オス)です。(2012年8月27日撮影)。☆オオシオカラトンボ(オス)は、体全体に青みが強く、お腹の部分は太く、お腹の黒い部分は先端の一部だけです。また、後翅(後ろ側の2枚の翅)の付け根が黒いのが特徴です。(2012年8月27日撮影)。☆オオシオカラトンボのメスのようです。体の色は違いますが、後翅(後ろ側の2枚の翅)の付け根が黒いのは共通しています。(2012年8月27日撮影)。☆箱根湿生花園では、9月中旬にオオシオカラトンボを見かけました。(2012年9月14日撮影)。◎シオカラトンボ☆シオカラトンボ(オス)です。(2012年8月27日撮影)。☆シオカラトンボ(オス)は、眼(複眼)が青く、顔の全面は白く、オオシオカラトンボとは、顔つきが違います。(2012年8月27日撮影)。☆シオカラトンボ(オス)は、お腹は細く、オオシオカラトンボよりも黒い部分が多くなっています。なお、シオカラトンボのメスは、オオシオカラトンボのメスのように体が黄色で、ムギワラトンボと呼ばれるそうです。(2012年8月27日撮影)。◎チョウトンボ☆チョウトンボが飛んでいます。縄張り意識が強いので、他の雄と空中で争い、動きが激しい中で、渾身の力を振り絞って何とか撮影できた汗と苦労が込められた1枚。左上を飛んでいるのは、羽に金属光沢があり虹色に光って見えるので、オスでしょう。左下の池の水面に、影が映っています。(2012年8月27日撮影)。☆のんびりと蓮の葉に止まって、写真撮影に応えてくれたのは、羽の色が黒いメスのようです。(2012年8月27日撮影)。◎ハグロトンボ☆ハグロトンボです。一つの岩に、オス(左)メス(右)仲良く並んで止まっています。(2012年8月27日撮影)。☆ハグロトンボのオスは、体に青い金属光沢があります。羽に紋様がうすく見えます。(2012年8月27日撮影)。☆ハグロトンボのメスは、体の色が黒褐色です。オスよりも、黒い羽に褐色の紋様がはっきりとわかります。(2012年8月27日撮影)。☆メスが紅葉の小枝にとまって、水中に産卵しているようです。(2012年8月27日撮影)。☆箱根湿生花園で撮影した1枚以外は、昨年8月27日、昭和記念公園にサギソウを見に行った時に撮影したものです。☆他にも数種類のトンボを見かけましたが、撮影できず自然観察記録に残すことはできませんでした。今年は、何種類のトンボを自然観察記録に残すことができるでしょうか。
2013.01.14
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☆ミンミンゼミは、ウォーキングコースで鳴き声は聞こえても、なかなか姿を現してくれません。また、見つけても、アブラゼミなどと比較して暑さに弱いせいか、木陰で暗く、ピンボケ写真に甘んじていました。☆今日は曇りで、比較的明るい木の幹にとまって、体を震わせながら鳴いていました。☆これまでのミンミンゼミ撮影の失敗作、その1。暗くて、シャッタースピードが遅く、ピンボケでした。☆これまでのミンミンゼミ撮影の失敗作、その2。暗いうえに動いていて、シャッタースピードが遅いため、ピンボケでした。☆鳴く時に体を震わせているのが、よく見えました。体の色は、黒と緑が適度に混じった標準型のようです。☆ミンミンゼミは夏の暑さによって体の色が変わるそうで、涼しい北海道のミンミンゼミは黒地の割合が多い黒化型、ロシアのミンミンゼミは全身が真っ黒になっているそうです。☆ミンミンゼミは「鳴き声はすれど姿は見えず」ですが、アブラゼミは暑さに強いのか、日に当たるところで手に取れるような近くで見かけることができます。☆ミンミンゼミ(ミンミン蝉)の名は、何にも書いてありませんが、「ミーンミンミンミーン」と鳴くからでしょう。☆この夏のうちに、他のセミも何とか撮影したいのですが、鳴き声はわかっても姿はまだ見かけることができていません。
2012.08.18
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