衝動買いなんてしません

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ダックとグースどちらが良いか？真冬でも暖かい羽毛布団の選び方(産地、種別、部位、CIL規格)

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テーマ：快適寝具♪(318)

カテゴリ：生活用品

15年ぶりに 羽毛布団 を買いました。

ほくほくしていて、とても寝心地が良く、

ベッドに入るのが楽しみになりました

真冬でも耐えられる暖かい 掛け布団が欲しくて

ずいぶんと探しました。

ネットで調べてみると、

ピンキリとはまさにこのことで

数千円～十数万円 という超ワイドな値幅の

困ったことになりました

徹底的に調べるため、現物を見にデパートへ

行ったりした結果、

有名メーカのものであれなんであれ基本的には

「量と羽の種類」

を押さえれば良いという事が分かってきました。

【量について】

シングルなら 1Kg～1.2Kg

セミダブルやロングで 1.2Kg～1.5Kg

くらい羽毛が詰まっていれば、暖かいです。

1Kgの羽毛を採取するには、

ダックですと100羽以上必要です。

【羽の種類について】

羽は大きく分けて グースと ダック の2種類で、

いずれも水鳥の毛ですが、

値段が（暖かさが）変わります。

羽の採取については、マシン・ピッキング

ハンド・ピッキング、ライブ・ハンド・ピッキング

とあり、欧州ではハンドピッキングを売りにして

いることが多く、人件費の分高価です。

グース：

羽が臭いにくいです。

体が大きく、また、育成期間 (*1) が

90日～120日と長く、羽も十分育ってから

取るため、 暖かい です。

(*1): 通常の羽毛は食用のグースから採取しており、

多くのグースはフォアグラを目的に育成されます。

90日～120日というのはフォアグラを作る期間と

言い換えることができます。

シルバーグース と ホワイトグース が

有名ですが、 保温性に違いは無い です。

見た目が真っ白で綺麗なのでホワイトグース

が人気です。

 マザーグース とは、繁殖用に子供を産み、

越冬した グースの事を示し、十分育った良質な

羽が取れ、保温効果が高いため人気が（価格も）

高いです。

育成期間については180日～5年ともいわれ、

ピンキリですが、ハンガリー産のエリザ銘柄は

育成期間を3～4年と公表しています。

ダック：

アヒルのことです。

雑食性のため、 羽毛の根元についている

成分が臭い がちです。

体が小さく、また、育成期間 (*2) が短く、

取れる羽も小さいため、

暖かさでグースに劣りますが廉価です。

(*2): 食肉に用いられるため、柔らかさの

最適期である40～50日で羽がとられます。

例外的に アイダーダック  という種類だけは

グースより貴重に扱われてます。

この種は北極圏に近いアイスランドの海辺で

育ちますが、 特別保護鳥 のため、

飼う事や捕獲して羽をピッキングする

ことはできません。

繁殖期（4～6月）になるとメスのアイダーダックは

自らの胸からダウンを取り、卵の保温の為、

巣の中に敷き詰めます。

巣の機能が役目を終わる頃、この羽を取って

集めたものが ”アイダーダックダウン” となり、

市場値は 2,000,000円 を超えます

中国産：

安いです。

台湾産と合わせると、日本に入ってくる羽毛

布団の90%を占めると言われています。

ヨーロッパ産：

高いです。

（ポーランド産、ハンガリー産が有名）

ダウン（お腹側）：

一般的に ”羽毛” と呼ばれます。

弾力があり、空気をたくさん貯められるため、

暖かい＝高い

フェザー（ 背中側）：

一般的に ”羽根” と呼ばれます。

芯があり弾力が無く、空気をたくさん貯められ

ないため寒い＝安い

ダウン90%（フェザー10%）といったように

フェザーは補間材として使われます。

あまりフェザーが多いと保温性が悪くなりますので

ダウン90%以上のものが掛け布団には良いです。

さらに、羽毛の膨らむ能力は、

”かさ高性（ダウンパワー＝DP）” として

定量化されています。

空気を蓄えられる量ともいえるため、

暖かさの見極めに重要な指標です。

ただ、実際に布団をかけてみると、

1Kgと1.2Kgの差はあまり分かりませんでした。

自分の場合は、真冬では羽毛布団の上に

毛布など重たいものを乗せるので、

布団の自重はあまり関係なく、かさ高がしっかり

していれば（ダウンパワー高）良いと考えました。

結果、ダウンパワーで見れば、

3万円程度で買えるグースダウンと

1万円程度で買えるダックダウンは

暖かさの観点で見れば同等とみなせるのではないか？

という結論を導きました

また、なんだかんだ言っても国内で企画立案された

商品の方が安心です。

日本人の品質や満足度に関する価値観は

他国のそれより高いレベルにあると思います。

店頭でのチェック結果を活かし、

webをさんざん探し回って決めたのが

これ↓でした。

【送料無料/即日出荷】日本製羽毛布団シングルロング 7年保証リフォーム券付ホワイトダックダウン 90％ 350dp以上かさ高145mm以上 CIL　シルバーラベル

ちなみに、このHPにはどのように羽毛が

作られるか、順を追って説明が書かれており、

分かりやすいです。

また、商品化に際しての問題や課題を隠さず

説明しているので、仮に話半分だとしても

信頼に値すると考えました。

中国産ダックダウンを国内で徹底洗浄、

品質管理し、外部規格団体(CIL) から承認を得た、

という点にも取り敢えず納得した次第です。

2か月ほど使ってみましたが、

軽くて弾力があり、ふんわりしてます。

なかなかの性能に思います。

空気がたくさんたまり、 十分暖かく満足いく布団

でした。

購入直後、臭いは鼻をくっつけると「なにか臭う」

というレベルで、布団に顔まで潜って寝ない限り、

気にはならないレベルでした。

しかし、 自分は臭いが気になる方です。

なのでこの臭いは気に入りません。

よって、臭い対策をしました。

布団を広げ、その上に大の字になり乗っかって

エア抜き & 空気の入れ替え

↓

晴れた日に外で2時間ほど干す

（風の当たるところで陰干し）

を2週間ほどやったら、なんとか 問題無いレベルに

なりました。

おかげで気持ちよく眠れ、厳冬の朝でも足元まで

ホカホカしてます。

結果、 それなりの工夫をした結果、 自分には

当たりの商品でした。

捨てることになったら色々大変だな・・・

と考えていたのでホッとしました。

なお、布団打ち直し券も無料で付いてきました。

7年間保証なので忘れちゃいそうですから

冷蔵庫に磁石で貼り付けてます。

後日、この経験を活かして、再度、寝具売り場にて

様々な羽毛布団をチェックしたところ、

・60,000円～150,000円はさすがに無臭です。

・19,800円～30,000円は臭いがするものがあります。

この金額以下はデパートや家具、寝具店では取り扱って

いませんでした。

店頭などで臭いをチェックする場合は、まず鼻を近づけ、

そのあと、 布団を叩いて中の臭いをチェック すると

その布団の本質が見抜けます。

その際は、一か所だけではなく、 複数個所 をチェック

した方が良いです。

場所によって多少、臭いに違いがあります。

また、 ダウンパワーを確認 するためにも、

布団を押しつぶしてみて 、その後、どれくらいで

ふっくらと元通りになるかを良く見比べるのも有効です。