おじん0523のヒロ散歩

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2020.05.21
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カテゴリ: 東海道53次
草津宿へ入る。
草津の外れの野路は平安時代から古東海道の宿場だった。しかし、草津は東海道と中山道の、又、
琵琶湖の矢橋湊への分岐点があり、交通の要衝であったため東海道制定時に宿場となった。
町並みは草津川を渡ったところから中山道との追分で直角に曲がるL字型で、延べ1.3kmの長さ
があった。草津の問屋場には貫目改所が併設され、搬送荷物の重量や行き先を監視した。
東海道の貫目改所は、品川、府中、草津の三ヶ所だけに設置されたため、草津宿は東海道のなか
では重要な宿場だった。名物は乳母の乳房の形をした「姥が餅」であり、430年続く老舗で今で
も売っている。

3/22(日) 9:47



新しく整備されたのか『de愛ひろばイベント広場』。
江戸口見附 横町道標の北側に建つ『高野地蔵尊』『立木神社御旅所』。
二つとも公園が整備され移築されたのか真新しい小さな祠である


手前に『高野地蔵尊』
所在地:滋賀県草津市草津1丁目15-23


高野地蔵尊の北側に建つ『立木神社御旅所』


9:53
広場から旧東海道を進む、右側は古民家で軒先に鉢植え


草津市のおすいマンホール
デザインは追分道標


9:57



追分道標・常夜燈
東海道と中山道の追分。追分に建つ道標は「右東海道いせ道」「左中仙道美のぢ」と刻む。
延宝8年(1680)この追分に建立された最初の道標が立木神社に残っている。
直進が、「右東海道いせ道」、左が草津川ずい道で「左中仙道美のぢ」


市指定文化財『道標』 一基

は、この上の川を越せば中仙道へ、右へ曲がれば東海道伊勢路へ行けた。しかし、この地は草津
宿のほぼ中心地で、この付近は追分とも言われ、高札場もあって旅人にとっては大切な目安でも
あった。多くの旅人が道に迷わぬよう、また旅の安全を祈って文化13年(1816)、江戸大坂をはじ
め、全国の問屋筋の人々の寄進によって建立されたもので、高さは一丈四尺七寸(4.45m)で、火
袋以上は銅製の立派な大燈籠であり、火袋以上は、たびたびの風害によって取り替えられたが、
宿場の名残りの少ない中にあって、常夜燈だけは今もかつての草津宿の名残りをとどめている


名所図会に見る渡し場の風景(上:近江名所図会、右:東海道名所図会より)


高札場跡と、延命地蔵尊


トンネルへ入ると中山道、ここは旧草津川(天井川)


坂道を上り、草津川跡地公園de愛ひろば(区画5)。
先程行った『草津宿江戸口見附 横町道標』方向


右の建物は『ホットヨガ&ジム CALDO草津滋賀』
所在地:滋賀県草津市大路1丁目3-18-2


この石積は、草津川上流のオランダ堰堤をモチーフ


この石積は、草津川上流のオランダ堰堤(大津市上田上桐生町にある明治22年(1889)に完成した
とされる砂防施設)をモチーフとしており、草津川の歴史を彷彿とさせるデザインにしています


伊達 ハナモモの木
平成23年(2011)3月11日発生の東日本大震災を契機に重ねた数々の友情と、復興への挑戦を誓い
共に取組んだ証として、平成27年10月15日草津市制60年を祝い、福島県伊達市より寄贈された
記念の「希望の木」ハナモモです。
  「我らみんな人間家族美しき哉」


ハナモモが綺麗に一部咲いていた


「草津川の渡し場」
草津川は土砂の混入と堤防の決壊を繰り返すうちに、周囲の土地より川底が高くなった「天井
川」です。
「旧草津川の成り立ち」
この草津川跡地公園は、平成14年に流路の付け替え工事が完成し、廃川となった旧草津川を整
備したものです。天井川であった旧草津川が、いつ頃からこの場所を流れるようになったのか知
る由はありません。江戸時代に草津宿が設置されると、旧草津川の堤防整備や、川底の浚渫など
が行われるようになりました。江戸時代中頃より、上流の荒廃した山々から土砂の流出が続き、
長年に渡り土砂が堆積したことにより、川床が周辺民家の屋根よりも高くなる天井川化が進んだ
ことは、歌川広重の浮世絵からもうかがえます。江戸後期には、草津川の川底が高くなり、中山
道口から草津川堤防への上り坂が急になったため、脇道の造成を膳所藩に願い出ています。
旧草津川は、雨が降らないと水の流れない砂川でしたが、一旦大雨になると、堤防の決壊を招く
ほどの水量が流れる川でした


草津川の渡し場
天保3年(1832)の「橋銭川越賃定書」によれば、水が無くても、1人3文の川越賃が徴収されて
いたとの記録があります。水が流れている時は、人に担がれて渡りましたが、水嵩に応じて、1
尺(約30cm)で8文、1尺5寸、2尺、2尺5寸と、段階的に増加して、3尺で32文の川越賃を徴収
され、時には、川留めになることもありました。
天井川の渡し場は、草津宿の特徴的な光景として、数多くの浮世絵や名所図会に描かれており、
当時の様子がうかがえます


周辺地図


歌川広重画 東海道五拾三次之草津


歌川広重画 木曽海道六拾九次之内草津追分


草津川跡地公園de愛ひろば(区画5)、上流側


10:03
追分道標の角にある『草津まちづくりセンター』
所在地:滋賀県草津市草津1丁目4-33
センターの前にはいろんなパネルが掲示されていた


草津まちづくりセンター前にある掲示板


草津川ずい道(トンネル)の由来
草津川トンネルは草津川が天井川であったことから出水に悩みまた通行にも不便をきたしていた
ことから、従来の堤防を登り川越のルートから草津川にずい道を掘って、人馬・通行の便を図ろ
うと計画し、ときの大路村戸長長谷庄五郎は明治17年(1884)8月24日付で中山道筋草津川ずい道
開削新築事業起工の儀願書を県令(知事)中井弘あてに提出した。
これが容れられて明治18年12月4日総工事費7,368円14銭9厘を以て着工された。翌明治19年3月
20日の突貫工事で完成した。
構造はアーチ式煉瓦両側石積みで長さ43.6m、幅4.5mのずい道が造られた。同年3月22日より旅
人通行の事、車は3月25日より、馬車荷車は4月5日より従来左方斜めに堤防にのぼって川を渡り
大路井村側で右方へ下った。中仙道の川越は廃止され、車馬の通行はきわめて容易になった


上:歌川広重画 木曽海道六拾九次之内草津追分
下:草津川ずい道(トンネル)


歌川広重 保永堂版「東海道五拾三次 草津」
草津名物の姥が餅を売っていた瓢仙堂(ひょうせんどう)の前を描いている


書状集箱(POST)
このポスト(書状集箱)は、明治4年(1871)郵便創業当時使用していたものと同じ型のものです。
草津宿は、東海道と中山道の分岐・合流点という交通の要衝として、発展してきました。
また、国史跡に指定されている草津宿本陣は、現存する本陣の中でも最大規模で、当時の面影を
今に伝えています。なお、このポストは、他のポスト同様に取り集めを行いますので、ご利用く
ださい         平成10年9月    草津郵便局


歌 碑
近江路や秋の草つはなのみして 花咲くのべぞ 何処ともなき     覧富士記


詩の意味は
将軍のお供をして富士を見に行く途上、秋の近江路を草津まで来たが、草津とは名ばかりで、秋
の草花が咲いた美しい野辺を思い描いていただけに心寂しい思いをするものだよ。
作者紹介:覧富士記 堯考法師(1390~1455)
この歌は『覧富士記』に収められており、堯考法師の作といわれている。室町時代の歌人で頓阿
の曽孫。常光院と号し応永21年(1414)には二条派の中心歌人であった。
正長元年(1428)足利義教が幕府で歌会を開いて以来飛鳥井家の人々の中心メンバーであり、永享
4年(1432)の富士見にお供して『覧富士記』を残した。堯考法師が東常縁に伝えた古今伝授は、後
宗祇(近江出身)に継承された


草津歴史街道
草津では、小柿から大路井に入ると、すぐ砂川(旧草津川)を渡り、11町53間半(約1.3km)の
草津宿を経て、矢倉・野路・南笠を通過し勢田に至った。
草津宿には、本陣・脇本陣などが設けられ、常善寺・立木大明神(立木神社)ほかの多数の社寺
が立ち並び、70軒を越えるの旅籠をはじめ500軒以上の町家があった。また、矢倉には光伝寺
・姥ヶ餅屋・矢倉道標・野路には一里塚・教善寺・新宮大明神(新宮神社)・野路の玉川跡など
の社寺名所が在り、矢倉野路間、野路南笠間の街道沿いには松並木が続いていた


旧東海道は右上から左下へ進む


草津宿


草津宿は東海道五十三次のうち、江戸より数えて52番目の宿場町で東海道と中山道が分岐合流
している交通の要衝でした。天保14年(1843)の「東海道宿村大概帳」によれば、草津宿の宿内
家数は586軒、うち本陣2軒、脇本陣2軒、旅籠72軒だったそうです


ふるさと「くさつ」風景の記憶絵
左側が京側で、右側が旧草津川


草津宿の京方面を望む


追分道標を振り返る。
享保2年(1802)6月に天井川となっていた草津川の堤防が決壊して、宿内では300軒以上の家屋
が流され、溺死40人あまり、行方不明者は数百人という大水害があった。水害は江戸期以降も
繰り返され、昭和40年まで続いた


草津まちづくりセンターの西側の建物に掲げられた、東海道草津宿 『脇本陣 大黒屋弥助』
所在地:滋賀県草津市草津1丁目4-33

脇本陣 大黒屋址の右前方に『草津宿本陣』


10:07
草津宿本陣



                                    石部宿~大津宿-続く





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最終更新日  2020.05.21 03:00:05
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