おじん0523のヒロ散歩

おじん0523のヒロ散歩

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

オジン0523

オジン0523

カレンダー

コメント新着

フリーページ

2022.04.02
XML
カテゴリ: ヒロ散歩
次に訪れたのは、八重姫を偲ぶ「眞珠院」へ。
北条氏邸跡(円成寺跡)から狩野川沿いを南下、狩野川の支流の 古川に架かる中條橋を渡り、
「頼朝・政子語らいの路」沿いにある
眞珠院へ到着。

3月14日(月) 14:52
眞珠院(しんじゅいん)
所在地:静岡県伊豆の国市中條109
源頼朝との恋に破れ入水した、伊東祐親の娘・八重姫を祀る静堂があり、愛のお守とされる梛
(なぎ)や、願い事が成就したお礼参りに供える梯子供養など、八重姫を偲ぶ人々の思いが今も
残されています。また、境内には静岡県下最古の五輪塔や磨崖仏、中庭では心静かな水琴窟の



眞珠院(しんじゅいん)
山門をくぐると右手に佇む八重姫御堂があります。この御堂は源頼朝との仲を裂かれた伊東
祐親の娘「八重姫」が祀られ、八重姫の木像と供養の石塔が安置されています。八重姫は悲
恋を嘆き「我が身を捧げ女人の守護神となりましよう」と近くにあった梛(なぎ)の一枝を取り、
当時寺の南側にあった真珠ヶ淵に身を投げて亡くなったと伝えられています。
「梯子があれば救うことができたのに」という里人の気持ちが、今日願い事がかなったお礼参
りに小さな梯子を奉納する習慣となっています。
                             伊豆の国市


「頼朝・政子語らいの路」沿いにある駐車場に車を停め参拝。


伊東八重姫入水の地
源頼朝との契りの一子「千鶴丸」を源平相尅のいけにえにされた伊東祐親の四女「八重姫」は、
悶々日を送る中、遂に意を決し治承四年七月十六日待女六人と共に伊東竹の内の別館をぬけ出
し、亀石峠の難路に、はやる心を沈めながら頼朝の身をかくす北条時政舘の門をたたきました。
然し既に政子と結ばれていることを知る邸の門衛は冷たく、幽閉された身の我が舘に帰る術も
ない八重姫は、あわれ真珠ヶ淵の渦巻く流れに悲愁の若き「いのち」を断ってしまいました。
悠久八百年、狩野川は幾度か流れを変え、今は「古川」の小さな流れに閉ざされた悲恋のしの
び音を偲ばせてくれます。
尚、当院境内に県下最古の「五輪塔」(1302)並びに磨崖仏(1363)その他宝篋印塔(1335)等々
貴重な石造物が安置されています。
                       韮山町産業観光課
                       八重姫奉賛会


白梅の樹々の奥に「聖観音像」が建つ。


聖観世音菩薩像特志寄附者芳名碑
高額者は「金弐拾萬圓也」當山四十五住職
    「金拾萬圓也」
       ・
    「金壱萬圓也」


駐車場脇に建つ石柱には「狩野川台風最高水位 昭和三十三年九月二十六日」。
狩野川台風・台風第22号は昭和33年9月26日から、27日にかけて伊豆半島と関東に甚大な被
害をもたらしたのであった。
被 害
 ✱ 死者・行方不明者数:1,269人
 ✱ 負傷者数:1,138人
 ✱ 住家の全半壊、流出:16,743戸
 ✱ 住家の床上床下浸水:521,715戸
 ✱ 耕地被害:89,236ha
 ✱ 船舶被害:260隻 


守護山(しゅござん) 眞珠院
  古来、修行道場として栄え「祇樹林(ぎじゅりん)」の別称がある。
宗 旨  曹洞宗「禅宗」
本 山  福井 永平寺(道元禅師開山)
     横浜 総持寺(瑩山禅師開山)
本 尊  釈迦牟尼佛
開 山  実山永秀禅師
開 創  鎌倉時代、真言宗として開創。
     室町時代に曹洞宗に改宗し現在に至る。


山門越しに本堂を望む


山門手前に建つ「寶篋塔」、1764年(宝暦14年)の建立。





山門を入ると右手の石段の上に「八重姫御堂」。
下に「無縁墓 他」が並ぶ。


無縁墓と並んで「大強精進勇猛佛」碑。
石平道人は、江戸時代初期の禅僧で俗名を鈴木正三と言う。鈴木正三はもと徳川家の家臣で、
歴戦の勇士であったが、元和元年(1620)四十二才で出家し禅門に入ったが、一宗一派に属さ

プロの宗教家だけが修行して仏道に到るのではない。
いかなる職業でも精進してその道を究めれば、それが仏道。勇猛果敢、強直に信じる道を行け
鈴木正三が偉いのは、この信条を自ら実践してきたことにあると旅友から。


山門を入ると左下に可愛らしい「六地蔵」が並んでいた。


八重姫御堂(静堂)


八重姫御堂(静堂)
鎌倉初期、源頼朝との恋にやぶれ悲恋の入水をした伊東ハ重姫をまつる御堂で、堂内正面に
八重姫の木像を安置し、下に供養塔を収める。
那木(なぎ) 堂の右手の大木は那木(和木)といい、平和、穏やかの意。この葉は横に割けず、
        愛のお守りとして、又、家族平穏のお守りとして持つと功徳があるという。
願かけ石  堂左前にある願かけ石は、自分の年の数だけ石をたたき、願い事をすると必ず
      成就すると古来より伝えられている。


内陣。
八重姫をまつる御堂で、堂内正面に八重姫の木像を安置し、下に供養塔を収めている。
千羽鶴、梯子が多く奉納されていたがお礼参りか。


八重姫の木像の前にも多くの梯子、花も飾られ地元の人々の信仰心の深さを感じる。


半紙には「八重姫慕情」   作詞 伊○まで 
  さくら吹雪に 木洩れ陽の
  揺れて無情の 憂いあり
  伊豆韮山の 中條に
  立てば遠き 空の果て

  侍女に守られ 八重姫は
  頼朝公を 御慕い
  悲恋はかなく 落葉舟
  真珠ヶ淵の 渦の中

  里人出でて 走れども
  岸高くして そこ深く
  夕暮れせまり いかにせん
  救わせたまえ 姫の身を

  那木の木末の そよぐ下
  供養の塔に かけられし
  小さき梯子 数いくつ
  治承の昔 偲ばれる
ワンカップが二本!


梯子供養
八重姫が入水した時、せめて梯子があったら救う事が出来たのにという里人達の気持ちが、
今日、願い事が成就した時そのお礼参りとして梯子を供える習慣として残されている。


川に身投げした八重姫の姿が描かれている「八重姫入水」。
岩井玉水画/伊豆の国市郷土資料館蔵


八重姫御堂(静堂)の右側におみくじの如く、
手作りの小さな「梯子」が数多く吊るされていた。


願かけ石  
堂左前にある願かけ石は、自分の年の数だけ石をたたき、願い事をすると必ず成就すると古来
より伝えられているとのことであったが、年齢が多くやらなかったのでご利益は・・・。


八重姫主従七女之碑
八重姫に従っていた侍女6人が、真珠ヶ淵に身を投げた八重姫を葬り弔ったのが真珠院の
始まりともいわれる。
八重姫を葬った侍女たちは、伊東へ帰る途中で自害したのだという。碑には「八重姫 治承
4年7月16日真珠ヶ淵に入水。侍女 同日大仁田中山にて自害」と記されている。


参道から振り返り、左に「八重姫御堂(静堂)」。


参道脇の庭園に石灯籠、五重石塔。


奥の石碑をズームアップすると「八重姫」であろうか。


参道を進み正面に「本堂」、右側に「庫裡」。


庫裡の玄関前に「御朱印受付」と。


本堂(法堂(はっとう))
禅宗では佛殿と称し、寺院伽藍の中心となる本尊をまつる建物。
当寺では正面に本尊、釈迦牟尼佛を安置し、脇立として阿難尊者・迦葉尊者のニ佛を配し、
その左右に
  永平寺御開山高柤承陽大師(道元禅師)
  総持寺御開山太柤常済大師(瑩山禅師)をまつる。
又、堂内には、達磨大師・十六羅漢等の佛像が安置されております。
     正面にて線香を立てて礼拝し、御参拝下さい。


本堂の扁額「守護山」。


豪華に飾られた内陣


本堂前から山門側の東を望む。


眞珠院 案内図


境内西側にある「磨崖仏」へ向かう。
墓地の一段高いところに小屋に囲まれた「五輪塔」。


五輪塔
地・水・火・風・空の五大をそれそれ、方・円・三角・半月・宝珠の形で象徴し積みあ
げた塔で、後年、板塔婆の上部に切り刻む原形ともなる。
当寺の五輪塔は正安四年(一三〇ニ年)の建立で、県内最古の五輸塔です。
水輪の四方に四方佛(東方・阿閦佛、南方・宝生佛、西方・阿弥陀佛、北方・不空成就
佛)がきざまれた、非常に貴重な塔といえます。


定仙大和尚塔(じょうせんだいおしょうとう)と呼ばれ、正安四年(一三〇ニ年)の銘がある。


五輪塔の座に刻まれている「定仙大和尚塔」。


狩野川の支流古川沿いに案内杭。


案内板に従い墓地へ進む。


緩い坂道を上ると崖の斜面に幕に囲まれた小さな社。


説明板はなく杭に「貞治二年(1363年)銘の阿弥陀如来磨崖仏」であると。


社の中をズームアップ。


廻りの岩にも磨崖仏が彫られているのか思ったが。


磨崖仏下から南方向を望む。下の川は古川で川向うに伊豆中央高校。


磨崖仏から戻り山門前。


山門から八重姫御堂(静堂)右前に聳える「梛・那木(なぎ)」の巨木。


15:11
山門を出て振り返る。
本堂裏の中庭に「水琴窟」があったのだが。
自宅まで約70キロ、1時間半を要するので今回はここを最後に帰宅することに。



                                      ー 続く ー





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.04.02 03:00:06
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: