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ブログを書かなくなって久しいので、果たして今でもオフ会のことをオフ会と呼ぶのかどうか、検索してしまった小心者の私。最後のオフ会っていつだったんだろう・・・先月、久しぶりにブログを書き、たまっていたネタをつづっていたら懐かしい友達からコメントをもらった。コメントの最後に「お会いしたいです」と書いて下さってたので、私も「懐かしいな。私もポポロンさんに会いたいわ。 韓国に来ることあったら教えてね。みんなで会おうよ~」すると「行く予定あるんです!! どうやったら連絡取れますかね~~?」だって!!!あら大変すぐに日頃あまり使ってないSNSのメッセンジャーでこちらから連絡。ポポロンさんが韓国にいらっしゃった頃によく会ってた奥様方にも連絡。よく考えたら、そのうちの何人もの奥様方が日本やその他の国に移住し、現在も韓国で暮らしてる奥様方は多くない。でもポポロンさんのおかげで、何年振りかで当時のお友達にも連絡が取れ近況も聞けて楽しかった。で、会いたい、会おうよ、って言ってから1週間後に10年ぶりの再会。あはは10年も会ってなかったのに、会いたい、って言葉にしたら1週間で会えちゃったわ場所はソウルのソンス洞という地区。同じく10年近くお会いしてないエムさんが「最近はソンス洞がホットらしいよ。」と教えてくれたのだ。さすがソウル在住だわ。奥さんなんてソウルって言ってもなんとか市場しか行かないから。そして、待ち合わせの時間。ああ、もっと痩せておけばよかった、もっとお肌の手入れしとくんだった、奥さんだってわからなかったらどうしよう・・・などと心配してたんだけど、駅の構内うろうろしてたらポポロンさんが「きゃ~~~~~パンダさ~~~~~ん!!!!! 全然変わってない~~~~~~」とハグしてくれて、要らん心配も10年のブランクも吹っ飛んだ。元々、工場や資材倉庫をリノベーションしておしゃれなカフェや雑貨屋さんがぽつりぽつりと並んでいる。どこでもいいのだ。長居して10年分のおしゃべりができればレンガ造りのおしゃれカフェがあったのだけれどマダムが出てきて「ごめんねぇ~11時からなの~~~」11時20分なんだけどね。そこからほどなく、美味しそうなランチののぼりを見つけて最寄りのコンビニに突撃。 コンビニでお店の場所を聞いたら、ほんの数軒となりだった。さっきのマダムの店も、コンビニもポポロンさんが果敢に突撃してくれた。素晴らしい韓国語!素晴らしい勇気!!小ぢんまりした清潔なレストランでお昼をいただき、いよいよカフェ探し。東西南北ちょこちょこ歩いたが、ここ!と決められないまま歩いていると、店頭にあんパン、大福、かき氷(パッピンス)・・・え?あんこのお店??あんこカフェ??吸い込まれるように中に入ると、親切な青年バリスタが日本語で丁寧に説明してくれた。イケメンだったかどうかはわからない。でも親切で日本語話せるというだけで5割増し。 奥のソファに座り、ようやく10年分のあれやこれやを語り合う。ポポロンさんは今は日本に住んでいる。 ポポロンさんを始め、何人もの日本人奥さんを見送った。日本に暮らせるというのは正直羨ましい。けれど、どちらか一方にホームということはもう片方にはアウェイということになる。外国暮らしは暮らすだけでも大変。外国人に囲まれて働くとなったらもっと大変。ニュースで日韓関係が話題になると、誰も何も言わないのになんとなく気まずい気持ちになる。もちろん私はいつでも何か言われたら反論する準備はできているただ、そういう「即、戦闘モード」という自分の状態に疲れてしまう。相手の国が好きで好きでアウェイだと思わない人もいるだろうけれど私は今でも韓国には慣れていないし、慣れたくない自分もいる。ポポロンさんやエムさんと知り合ったのは、私が韓国に来たばかりの頃でみんな同じような葛藤を抱えていたと思う。私は毎日のようにパンをこねていた。嫌なことがあると生地を叩きつけていた。オフ会があるとパンや焼き菓子を持参した。当時はまだパン屋に美味しいケーキも焼き菓子も少なかったので素人が作ったものでもそこそこ美味しいように思えたのだ。ポポロンさんもエムさんも、いつも私のパンや菓子をほめてくれた。お店をやったらいいのに、とか、私買いに行きますとか、お世辞でも嬉しかったし、パン屋を開くとかカフェをやるとかなんでもいい、嘘でも構わないから夢のようなものを描いてないと現実が辛すぎた。エムさんは製菓学校の出身だったと思う。そのエムさんが、毎日焼いてる主婦のほうが美味しい、みたいなことを言ってくれたことがあって、それがとても嬉しかった。大げさかもしれないけれど、そういう優しい励ましがあの頃の私を支えてくれていたのだと思う。10年ぶりに会うことになって、何か焼いていこうかと思ったのだけれどもうたまにしか焼いてないし、あの頃とはオーブンも道具も違う。腕も落ちた。あの頃抱えていた苛立ちや寂しさややり切れなさそういうものと多少うまく付き合えるようになった。図々しく厚かましくなったということだけど。店は静かで居心地が良かった。お互いの家族のこと、実家の話、仕事の話、子供の話・・・なんでだろう、スーパーポジティブのポポロンさんのおかげかなほんわり優しいエムさんのおかげかな会話に一つも不満や愚痴が出てこない。なんか、明日からいいことだけが待ってるような、そんな気がするくらいだポポロンさんが九州のお土産を下さって、子パンダへのお土産もありその場で子パンダへのメッセージも書いてくれた。私も一言メッセージを書いてきてよかったと思った。エムさんからのお土産は娘さんの描いた絵本だった。絵も色も文章も生き生きしていて、素敵な絵本だ。娘さんの写真も載っている。こんなに大きくなって私もカッティングボードを取り出した。ちょうどいい包みがなくて、市場の黒いポリ袋で申し訳なかったしそれ以上に、手作りのお菓子やパンでないことが申し訳なかった。それを隠すように、えへらえへらと笑いながら「ほんとは何かお菓子でも焼いてこようかと思ったんだけど もう長いこと焼いてなくて、 そんなに美味しくないかも、と思って・・・」と言い終わらないうちに二人ともポリ袋から中身を取り出したと思ったらポポロンさんの大きな目から涙がぽろぽろこぼれててエムさんももらい泣きして私も泣いた。帰りに地下鉄の出口で紅玉を見かけた。パイやジャムに向いている固くて酸っぱいりんご。出回ってる時期が短いので去年もおととしも買いそびれた私。「紅玉だね」エムさんが言うので間違いないわ。「̪シオモニ(お姑さん)に買っていこうかな~」とポポロンさんが言うと、りんご売りのおばさんは「シオモニは紅玉きらいだよ~酸っぱいもん~」と笑っていた。エムさんと別れて、ポポロンさんと同じホームに向かった。「あ、電車来たかも!」階段を駆け下りてギリギリ乗り込んだ!閉まりかけのドアが私の肩に触れた。(あ、挟まれる?)でも肩に触れたので、またパッと開くものだと思ったらなんと、そのまま閉まってしまった。私のかばんと紅玉の袋がドアの外側。ポポロンさんとドアのボタンが無いか探したが、無い。(無いなんてことあるのか?)このままかばんと紅玉が挟まったまま、次の駅まで行くのか?ちょっと想像したら可笑しくなった。もう半ば、覚悟を決めたところで、ホームからボタンを押してくれた人がいてその人も電車に乗り込んできて、かばんも紅玉も無事だった。その後、しばらくポポロンさんと笑いが収まらずひとしきり笑った後、あっという間に私が降りる駅に着いた。「ありがとうね、また会おうね。」別れる時はいつも同じ言葉だ。次に会えるのはいつだろう。会いたい、と思ってる人はいっぱいいるけれど会おう、と言ってくれる人はそう多くはないし自分から誘うとなるともっと少ない。会いたい人には会っておかないと。と、この年になってつくづく思う。次は下手くそでもいいから、やっぱり何か焼いていこう
2017年09月30日
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金曜日がやってきた。「ひよっこ」見終わって、ああ、もう明日で終わりか~とみね子ロスの予感を感じつつ、のろのろと身支度をする奥さん。「みね子が明日で最終回なんだよぉぉぉぉぉ」と叫んでも誰の返事もない。「咳をしても一人」みたいな気持ちになる。パンダは朝食後のうたた寝。歯磨きして、着替えを済ませ、木工のノートを探す。無いのだよ。無いのだよ。先週も無かったから本棚が作れなかったのよ。「木工のノートが無いんだよぉぉぉぉぉ」と叫んでみた。パンダが起きた。ごそごそと一緒に探してくれた。そこは探したけど無かった。そっちも無いのよ。「ノート無いと作れない?もう一回図面書いたら?」どうしよう。前回作った棚と同じ高さ、奥行きにしたいからノートを見ないと難しいのよ・・・でも、それを言うと朝からバトりそうなので何でもないような声で「まあ、いいよ、そのうち見つかるよね。」と答える奥さん。このところ、ちょっとしたことでカチンときて夫婦喧嘩が勃発するので疲れているのだよ。秋晴れの爽やかな朝に喧嘩は避けたい。カフェ子のところに寄ってテイクアウトのコーヒーを3つ受け取った。パンダ夫婦のと、木工の先生のと。昨日の夜、カフェのご夫妻とパンダと木工の先生とでご飯を食べに行ったそうだ。本当は私も行きたかったのだけど、外出先からの帰り道、バスに酔ってしまい気持ち悪くて家で寝ていたのだ。昨日は木工の先生がごちそうして下さったのだろうか、カフェ子が「これ、木工の先生に、よろしく。くれぐれもよろしく。」と念を押していた。教室に着いてコーヒー飲みながらおしゃべり。先生が「奥さん、なんで昨日来なかったのよ。帰る道迷っちゃったの?」遠くだったからね、ちょっと。「あはは、バスに酔っちゃって。」「ああ、そうだったね。臭いで酔ったんだってね。」あ、いや、臭いって、あの、韓国のバスがキムチ臭いとかバスに乗ってる人たちがキムチ臭いとかそんなんじゃないんですよっ!!!!!って、おい、なんで赤字にしてんだよ、あたし!「あっ、あっ、香水の! 香水の匂いがきつくて、気持ち悪くなったんです!」誰も聞いちゃいねー。「〇〇図書館の地下の売店で友達が仕事してて、 もう一日中、売り場のお菓子とかおにぎりとかジュースとか出してくれて 延々と飲み食いしてて、それで気持ち悪くなったのかも。」だから誰も聞いてないから、ダラダラさかのぼって話さなくていいってば。「でね、寝てたんですけど、夜中ふと目が覚めて隣見たらパンダが寝てて バスの臭いがしたので寝返りさせました。」やめろ~~~~~こんなに楽しみにしている木工教室だけど、先々週は休んでしまったのよ。なぜかというと前日にパンダとちょっとしたことで(もう思い出せない)気まずくなって、パンダがムスーっと不機嫌そうに先に寝てしまって私はムカムカしながら気分転換に縫い物などして、ちょっと落ち着いてから布団に入っ・・・・入ろうかと思ったら、 ヨガポール 90cm ストレッチ用ポール ポールエクササイズ ダイエット リセット用ポール 体幹 ストレッチヨガポールって言うんですね、知りませんでしたよ、名称。布団のど真ん中にヨガポールが横ではなくて縦に置いてあるんですよ。立ち入り禁止ですかっ?!!!それとも、はみ出し禁止?!!!しかも、奥さんの枕が無い!無い、無い、無い!もしかして枕隠したの?!んも~~~~~夜中に腹が立つやら、情けなくなるやらで眠気も吹っ飛び、5時過ぎにようやくウトウトと眠りに着いたと思ったらその日は北チョがミサイル発射したじゃないの。それでまた眠れなくなって、もうヘロヘロ。子パンダを送り出して、木工教室のグループのとこにメッセージ発射。「先生、申し訳ありません。 今日は寝不足でヘロヘロなんです。お休みさせて下さい。 昨日の夜、パンダが布団の上に変な棒を置いて 立ち入り禁止にしてました。 私の枕もなくなってました。今から寝ます。 また明日~」ってなことがあったけど、翌日はバーベキューの日だったので仲直りしないわけにはいかず。。。で、またつまらんことで、ぷんぷんしたりツンツンして・・・で、金曜日には木工教室で過ごしてリセット。という、もういい加減にしろ!というパターンを繰り返している。今日はノートが見つからず、図面が無いためオーク材でカッティングボードを作った。カッティングボードというとかっこよさげだが、まな板だよね、おしゃれまな板。板に直接好きな線を引き、カット。ジグソーでカットするのはパンダ。私はこないだジグソーの鋸の刃を折って以来、ちょっと自信がなくなった。午前中はカットだけで終了。近所の食堂にお昼ご飯を食べに行く。今日は涼しくて気持ちいい。空も高い。パンダの車に乗って「あ~気持ちいいね~ よかったね、金曜日があって。 木工教室来たらすっかり気分変わるもんね。 そうじゃなかったら、朝から喧嘩して奥さんイライラだもんね?」と言うと「うん。」とパンダが一言。うん、じゃないだろ、そこは「あ、いや、そんなことないよ。 でも、木工はほんとに楽しいね。」くらい言えんのかっあ、ダメダメ、せっかくいい気分なのにダメよ、奥さん。堪えて。ご飯を食べ終わって、パンダはソウルに。奥さんは引き続き木工教室に。午後はひたすらやすりがけ。ただ、ただ、やすりがけ。80番120番240番320番400番600番数字が大きくなるにつれて、細かい目になっていく。電動でやるから樂といえば樂なんだけど、でもなかなか疲れる作業だよ。「あら~、今日もパンダさん、 奥さんにやすりがけ押しつけて帰っちゃったの?」とCさんが言う。ほんとにね、木工で何に時間がかかるって、やすりがけ。やすりがけに3/4くらい時間かかってるんじゃないかな?嫌いじゃないけどね、やすりがけ。曲線や細かいところは手作業で。面倒くさくなってきて、5枚目くらいになると240番と600番だけで済ませたりなんかして。帰りはCさんが送ってくれた。私がおしゃれまな板5枚、やすりがけしている間にトントンカンカンとテーブル3つ、椅子2つ、キッチンペーパーホルダー3つを完成させていたすごいわ、Cさん!憧れるわ~いるのよね、こういう適当にササッと手早くやっても上手な人。私は時間かかるわりには、出来上がったの見ると、う~ん…だけどいいの、楽しいから。さ、大掃除して、次に金曜日までに木工ノート見つけなきゃ
2017年09月29日
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子パンダ15歳。このところ毎日のように昔のブログを読んでくれとせがまれる。子パンダが出てくる日記を探して、ゴロリと二人で横になって読む。私も子パンダもすっかり忘れている出来事もあれば「あ!それ覚えてる!」と子パンダが反応する出来事もある。私は何一つ覚えていない、に近いこの春、お世話になった外国人センターを辞めて、今はのんびり家にいる。センターを辞めなくては…と思うようになったのは、ここ1,2年のことだ。もう新しい業務についていけない。人の名前も担当した案件も覚えていられない。耳も遠くなった。元々電話は苦手だったが、相手の住所と名前を5回聞き返してそれでも聞き取れず、隣の先生に替わってもらったことがあり、それが決定打だった。辞めるまでに1年くらいかかった。私がいくら「もう年で何も新しいことが覚えられないし、 一つ一つ先生に聞かなくてはならないし、 皆さんに迷惑をかけている」と言っても、先生方は「あら、それは〇〇さん(ベトナム人)も△△さん(カンボジア人)も同じよ。」「え?でも奥さん、仕事にはなにも支障をきたしてないわよ??」とおっしゃり、引き留めて下さったためである。ありがたいのだけれど、惜しまれるうちが花よね。いまだに何か催しがあると誘ってくれるし、お手伝いするとバイト代も振り込まれてるので申し訳ないくらいなのだよ。あら、話がそれたわ。子パンダよ、子パンダ。自分が登場するブログを読んでからというもの、ここ数日、毎日のように「ねえ、今日、私のこと書いた?」と聞いてくる。書いて残すほど特別なこともなく過ごしているので「ないよ。」と答えると、ちょっと残念そう。ごくごく普通の日々なのだ。そしてようやく先週の土曜日。外出先から戻る途中、玄関の鍵がないことに気づき子パンダに電話。「子パンダ、家にいる?もうすぐ帰るから、玄関開けて~」「え~、今、友達のとこでテスト勉強してるんだけど。」「そんな~~~どこ?近所?」「〇〇コーヒー」友達のお母さんが近所でお店やっているそう。「え~困るわ~、悪いけど6時までに帰ってきて~」とお願いして、先に玄関前で待つ私。3分ほどして子パンダが帰ってきた。「どうしよ、お母さん、あたしも鍵ないのよ。」「え~~~~~~~~?!」「大丈夫、ドアの上のすき間から入るから。」?????無理だろ、無理、無理。ずっと前に同じように鍵を忘れて、子パンダの友達で陸上やってる細い細い女の子が一度、ドアの上のすき間から内側に入って開けてくれたことがあったけど。でも、子パンダの体の幅では・・・・・と、言おうかどうか迷っているうちに、子パンダのたくましい足が階段の手すりにかけられた。ああっ、折れませんように・・・・・子パンダの足ではなく、階段の手すりを心配する奥さん。ちょうど、走り高跳びの棒をベリーロールで飛ぶような恰好になっているよ!!!ドスッ。と音がしたような気がした直後、ガチャリとドアが開いた。「あ、あ、ありがとう・・・でも、もうやらないでね。」ということがあって、その後は毎日「ねえ、鍵の話、書いた?書いた?」「書くよ、書く、書く。」「今日は書いた?」「ごめん、まだ。」というのが続き、ようやく今、書いているのだよ。今はようやく思春期の反抗期も落ち着き、また平和で平凡な日々だけど2年くらい前は子パンダの思春期と奥さんの更年期のぶつかり合いでそれはそれはハゲしかったわ~。パンのボランティアで一緒になるパクさんが「親が夫婦仲良くて、まともなら、よほどのことがない限り 一時的に荒れることはあっても、道を大きく外れるようなことはないって うちの娘が思春期の時に誰かに聞いて、ちょっとほっとしたことがあったよ。」と言ってくれて、私も少し樂になったんだけど一体、いつまで続くの~~~~?と思ってたら不思議ねえ、ホルモンのなせる業って。憑き物が落ちたように嵐が過ぎ去っていたわ。よかった。長いトンネルにも出口があって。後は残り2回の校内試験を無事そこそこの点数で終えてくれたら春から高校生活が待っている。春の面談の時、担任の先生がおっしゃっていた。「まあね、子パンダ、どちらかというとズボラというか まめまめしくないというか、そんなタイプですから 朝早く起きてバスに乗って遠い学校まで通うのは向いてない と思うんですよ、お母さん。」「そうでしょう、先生。 先生からも言ってやって下さいね。」「でもね、お母さん。 万が一、子パンダが市内の高校に行けなかったとしても あの子はどこに行ってもやっていけますよ。 明るいし、物おじしないし、堂々としてます、 なんの心配もいりませんよっ!!!」「はぁ」なんでも、担任の先生の最初の授業でクラス全員、自己紹介したそうだ。「はい、この自己紹介もAからFまで点数つけますから、 面白く自己アピールしてね!」とのリクエストだったらしい。子パンダは、持ち芸すべて披露したそうだ。歌、踊り、モノマネ、ドラえもんのマネ・・・先生は子パンダが必死に繰り出す芸を見て、Aをやらないわけにはいかなかったそう。言っておくが、私は幼少の頃からものすごい恥ずかしがりで幼稚園のお遊戯すら恥ずかしくてできなかったくらいなのだ。新学期だの自己紹介だのは死ぬほど嫌いで、声も震えるかひっくり返るかで、自分でも可笑しくなるくらいだった。うらやましいよ、子パンダ。その調子で元気にたくましく大きくなってちょうだい。はい、ブログに書いたよ~~~~~
2017年09月27日
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木工教室に通い始めて1年経った。先生はパンダと同年代だが、まだどこか少年のような雰囲気が漂っている。職人気質の感じの良い先生だ。そういえばパンダも出会った頃はまだ少年のような青年だった。いつの間に、こんなおじさんになったんだろう?ま、あれだ、韓国で嫁姑の間でもまれているうちにどんどこおじさんになってったんだろうな。すまん、すまん教室は市内から少し離れたとこにある。周りは田畑や牧場というのんびりした環境だ。バスで通うには不便なので、パンダが送り迎えしてくれている。始めのうちは、私一人が習っていたのだけど、先生が熱心に「どうせ習うなら二人で習ったほうが楽しいでしょ? 家具だって二人で作るほうが早いし。 お月謝一人分でいいから!」と誘ってくれて、パンダも一緒に作業するようになった。金曜クラスはパンダ夫婦と韓国人奥さんCさんとJさんの4人。CさんとJさんは中学の時からの仲良しさんだそうだ。みんな明るくて楽しい奥様方よ。ほんとは他にも習ってる人がいたのだけど、なんせ先生が熱い。色んな工具を使うし、気をゆるめると怪我することもあるのでちょっとでも変なこと、基本にそれたことをやろうものなら「ちょっと待て~~~!!!!!!」「止めろ~~~!!!!!」と、即、先生が大声で叫んで飛んでくる。それがただでかいだけじゃないのよね、ちょっと怒気を含んでいる。5%くらい。いや、もうちょっと?小心者の私なんて、その声でドリル落として怪我しそうなんだけど・・・Jさん曰く、「初めての授業でそれだったから、辞めようと思ったんだけど Cが『あはは~気にすることないよ、元々だよ、怒ってないよ』 って言うから次の週も通ったんですよ。」でも先生の大声にびっくりして辞めていった奥様もいらっしゃる。私は大声で言われようが小声でささやかれようが、どのみち外国語なので気にしない、気にしない。それに先生は声がでかいだけで、正直者で気のいい職人さんだ。こういう人は韓国では本当に珍しい少数派だ。多くの木工の工房で材料費を多めに徴収したり生徒さんたちに教えるよりも、工房で製品を作って販売するのに忙しかったりという先生が多い中、О先生はひたすら教えることだけに集中している。材料費に至ってはおまけしてくれたり、タダでくれたりする。何度も言うが、こういう人は韓国では本当に少ない。私は基本的に来る者拒まず、去る者追わずだけれどああ、いい人だな~と思ったら自分からは離れないようにしている。木工の先生やCさんやJさんとはずっと仲良く付き合っていきたいと思っている。というわけで、「パンダ夫婦が木工習い始めて1年経ちました記念BBQパーティー」が開かれた。といってもお招きしたわけではなく、場所はО先生のお宅。市内からちょっと離れただけで、こんなに違うのか?ってくらい空気も美味しい。お庭も手入れしすぎず、ぼーぼ―過ぎずいい感じだ。わんこもいる。ほどよく腹八分目になったところで、次はお寿司。握るのは私だよ。でもこの日は子供たちもいたので「は~い、今から寿司だよ~一緒に作る人~~~~?!」とО先生、Cさん、Jさんちの息子さんたち全員を強制参加させお寿司もたくさん食べて満腹。ゆれる炎を見てると眠くなってくる。こんな風に外で火を焚くのなんて何十年ぶりだろう。 「お父さん、アイスクリーム食べたい~」とО先生の息子さんが言う。私が寿司桶を包んできた大きな風呂敷をマントにしている息子君。我が家なら「じゃ、お前が買っておいで」となる場面だけどО先生が「じゃ、みんなで買いに行こう~」私は内心、え~買ってきてちょうだいよ~とマント君に訴えていたのだが「みんなに歩いてもらいたい道があるから。」という先生の言葉に心が動かされ、大人も子供も全員、夜の散歩に。街灯もない1車線の農道。ずらずらと歩く一行。「ここ、肝だめしで通る道なんだ。」先生、参加してるんですかっ?! 「これ全部、梨畑なのよ。」と先生の奥様。「あら~いいですね~春になったらお花見ですね~。」「でもね、農薬も撒くからミツバチが全然いないのよ。 それがちょっとねぇ…」そうなんですか・・・私がО先生ご夫妻が好きなのは、エコエコ生活だからなのよ。ごめん、しつこいようだけど、韓国じゃ本当に珍しいのだよ。 近所のコンビニでも行くのかと思ったら、全然近くなくて、コンビニでもなくて、最寄の高速道路のサービスエリアだった。途中、トンネルやお墓など怖いスポットと通り抜けながら歩くこと30分。何年か前に出来た下り方面のサービスエリアに到着。コーヒー飲む人、アイス食べる人、トイレ行く人、たばこ吸う人・・・それぞれ好き好きに休憩し、また黙々と帰り道を歩く。「帰りはこっちからね~、ちょっとだけ近いよ~」と奥様の声。真っ暗な中、見上げると星が見える。私の住んでる町では星なんて見えないと思っていた。ちゃんと見えるとこもあるんだ!とウキウキしてたら、ひゅーん☆彡と星が流れていった。韓国で初めて見る流れ星だった。「今、流れ星だった!流れ星!!!」とすぐ後ろでマント君も興奮していた。「見た!見た!おばちゃんも見た!!!!!」するとパンダも「オレも見た。」「・・・いや、あなた見てないから。」「・・・」パンダは見てないと思う。なんで、見てもないのに、調子よく合わすんだろう。笑「ちょっと、止まって~」と、О先生が教室で作業を止める時よりもずっとのんびりした声で叫んだ。みんなが足を止めた。「右のほう見てみて~。なんかに見えない~??」なんだろう、なんだろう・・・暗くてわかりづらいが、木の影がなにかに見えてくる。「ティラノサウルスだよ~!!!」なるほどね~「ちょっとアゴ出てるけどね~」 時々、携帯のライトに照らされて見え隠れする子供たちの姿を見ながらスタンド・バイ・ミーみたいだな~なんて思ったら、遠い昔の夏休みの最後の夜みたいな気分になってもう夏休みなんて関係ない大人になって久しいのにうわ~っと泣きたくなった。たまった宿題も、失くしたラジオ体操カードもないのにね。
2017年09月23日
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パンダ夫婦には2年前の夏の終わりに出会った友達がいる。うちの近所でカフェをやってて、ご主人はパンダの同級生。カフェ男さんと呼ばせてもらうよ。カフェの奥さんカフェ子さんは、初めて会った日からなんとなく私と気が合って韓国アジュンマっぽくない人で、明るくて気さくな楽しい奥さん。私が前から気になってた素敵なカフェで、入ってみたかったんだけど店の門のところに「毎月15日は作家との出会い」とか書かれてて、ちょっと敷居が高かったのよ。一人で入りづらくて、パンダを呼び出して「ねぇ、あたしとコーヒー飲みたいでしょ?」と二人でカフェに入ったら、中はもっと素敵で壁や天井、みんなカフェ男さんの手作りでコーヒーやエスプレッソのマグカップもカフェ男さんが焼いたものだそう。書額の作品もかけられているので、これにはパンダが反応。「この作品、どなたのですか?」カフェ子さんが「うちの夫のです。」パンダ「お名前はなんとおっしゃるのですか?」「〇〇〇ですが。」するとパンダ「同姓同名の友人がいます。」韓国はキムさん、パクさん、わんさかいるから同姓同名もわんさかいるからね~カフェ子さんがパンダに「ほんとですか?何年生まれですか?」パンダが答えるとカフェ子さんは大喜びして「ちょっと、ちょっと~今、カフェにあなたのお友達がいらしてるわよ~」とカフェ男さんに電話。カフェ男さんとパンダは電話で再会し、その翌日、カフェで30年ぶりに再会。というのが2年前。あれからほぼ週5でカフェに通うパンダ夫婦。後で知ったのだけど、カフェ男さんは市内に住んでる芸術、工芸、文芸・・・色んな地元の作家さんたちを掘り起こしたり、一般市民に知ってもらえる場を作りたくてこのカフェを開いたそう。2階はギャラリー。この2年、カフェ男さんが企画した行事にパンダ夫婦が参加することも増え、それらを通じて知り合った人も増えた。さて、ここまでが前置きね。いつものようにカフェ男さんの企画に興味を示した〇〇センターの所長さん。市民のためにいつも一生懸命なんだけど、お役所の人が考え出すことと市民が望むことにはギャップがあることがしばしばでコーヒー飲みながらカフェ男さんに意見や提言を求めることもある。この日の夜はカフェではなく、お刺身屋さんだった。パンダ夫婦が合流した時にはすでに刺身はほとんどなくなっていて所長さんがエビを追加してくれた。所長さんの下で働いている課長さんと青年職員も一緒だった。なんかの話からか、所長さんがかつて自分の知り合いをカフェ男さんに紹介した時の話になり、「あの時はひやひやしたわ~」と言うので詳しく聞いてみたら、その知り合いという人がちょっと堅気ではなくつまり、その...八九三の親分さんだったらしい。なぜ〇〇センターの所長さんが八九三と知り合いなのかはわからないしカフェ男さんに紹介しようとしたのかもわからないがその初対面の場でカフェ男さんはとてもふざけていたそうだ。カフェ男さんはしっかり者だし良い人なんだけど、なんだろう、恥ずかしがりなのかな、ふざけてるのだよ。それで八九三さんがわなわなとこぶしを震わせていたのを所長さんが見て青くなったそう。その話を酔った所長さんは10回くらい繰り返すので3回目くらいからは怖くもなんともなくなってしまった。そして「呼んじゃおうか?!!」と八九三さんを携帯で呼び出した。10分ほどして八九三(以下、八さん)はやってきた。所長さんが「小柄でね、すごくかわいいんだよ」と話していた通り八さんの見た目は怖くはなかった。どちらかというと吉本新喜劇に出てくるキャラっぽい。一通り挨拶が終わるとがやがやとみんなが「ちょっと芸能人の誰かに似てる~」「え~絵描きって感じじゃない~?」と好きなことを言い出した。パンダが「漫画に出てくるキャラで・・・えっと・・・えっと・・・」と言うので、私は少しだけ焦ったが他の人たちがそれに応えて「銀河鉄道999に出てくる人!」(え?鉄郎?似てないよ??)「そうだ、そうだ、999だ」「車掌!車掌だ!!!!!」おいおい、人ですらないよ・・・失礼だろ~~~~~似てるし~~~~~ カフェ男さんが「その節は失礼いたしました。」みたいなことを言い、カフェにも遊びに来てくださいと言うと八さんは「場所はどこ?」と聞いた。すかさずカフェ子が「警察署交差点!警察!P警察ご存知?」八さんが頭を抱えうつむいたのを私は見た。「P警察ご存知でしょ?そこの交差点から少し行ったとこです。」八さんが苦笑いを浮かべながら「そんな…警察、警察って連呼しなくても…」とつぶやく八さん。鬼門なんだな、警察。カフェ子最強。続いて「先生はどういったお仕事を?」と八さんがパンダに尋ねた。「あ~篆刻やってるんですよ、ハンコ彫ってるの。」とカフェ男さんが答え、続けた。「オレと同級生なんですよ。」「え?」と八さんが少し驚いた様子で「私よりも年下なんですか?ああ、それはよかった。 年上の方だと思ってちょっと緊張してしまいした。」と言い、「なんだか尊敬したくなる雰囲気をお持ちですね。まあ、一杯。」とパンダに注いでくれた。確かにパンダよりも八さんのほうが若々しく見える。それから主に芸術や工芸の話をしていて、八さんが結構な物知りだということに私は気づいた。するとまたカフェ子が「色んなことよくご存知ですねぇ~」とほめた。褒め言葉だったのだ、一応。しかし八さんは少し戸惑ったように「いや・・・読書する時間はいっぱいありましたから・・・」と小声でつぶやいた。読書三昧か~読書だけじゃないよね、適当に運動したり、木工やったりも?パンダの隣の青年がお酒注ぐのに、いちいち正座になっちゃってその度に八さんが「足を崩しなさいよ。」青年は「はい」と返事をするものの、あぐらではなく女座りになっててそれがめちゃくちゃ可笑しかった。青年が女座りになると八さんが「骨盤悪くするよ!」とツッコみ、しまいには青年は「骨盤」と呼ばれててこれもツボった。八さんが最後に、今日会えた記念に、とみんなに酒を注いでくれたので飲まないわけにはいかなくなり、その場の全員が盃を交わしお開きとなった。帰りは代行を呼び、私の隣でカフェ男が「さっきのあの場面で警察、警察ってのは無いよな~」と言うと、カフェ子は「八九三だと知らないフリしてあげるのも、市民の優しさだと思う。」と主張した。「知ってて言わないでおくのが優しさだよ。 警察ってのはやっぱりトラウマだと思う。」と答えるカフェ男さん。その後プチっと夫婦喧嘩になっていたが、二人とも八さんに気を遣っているということに変わりはなく...久しぶりに夜中までダラダラ飲んで帰ったら急に疲れが出た。八さんは店で代行呼んでる間にいつの間にか消えていた。なんとなく八さんも疲れたのではないかなーなんて思った週の真ん中。
2017年09月20日
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vgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvgvg生きた失礼しました。生きた韓国語、と入力しようとしてたらネコがキーボードを横切っていきました。。。月に一度、パン焼きボランティアに参加していますが、そこで一緒になる韓国人奥様Wさんとおっしゃる奥様がいらっしゃいます。Wさんは韓国語講師として外国人に韓国語を教えていたことがあります。今でも困ってる外国人を見ると放っておけない心優しい奥さんです。パン焼きの作業の合間におしゃべりに花が咲くこともしばしばで、外国人にはわかりにくい単語や言い回しをよく気がつくWさんは丁寧に解説してくれます。Wさんはとても真面目なのでいつでも説明は真剣です。私が通っていた職場でもWさんはボランティアで韓国語を教えていらっしゃいました。私は授業を受けたことはないけれど、ただおしゃべりしているだけでもWさんの会話はとても聞き取りやすいし、説明も的確だなあと感じることは多いのです。ある時、パンが焼けるまでの時間、いつものようにたわいないの無い話をしていると、Wさんが「奥さん、今の会話、わかった?」なんでわかったんだろう、私がわからなかったってこと。私はわからない単語や言い回しがあっても、なんとなくわかったふりしてスルーです。あんまり気になる時は検索したり人に聞いたりもしますが、まずはスルーです。「え?何?何?」と私が聞き返すと真面目なWさんは丁寧に解説してくれました。「きんたまっていう意味だよ。불알って。」そりゃ知らないはずです、日常で使うことのない単語ですから。それよりも、え?今、どういう会話してたの、皆様?????もうその会話にはついていけないし、どうでも良いと思ったのか、真面目なWさんはおしゃべりから外れて、私にマンツーマンで解説を続けました。「『きんたま2つしかない』っていうことわざがあるの。」ゴクリ・・・「それはどういう意味かというと、お金も家も無くてすってんてんで 何もありません、きんたましかありません、っていう意味よ。」「・・・・・」「それくらい貧乏ってこと。」はは~ん、なるほど~って、わかった奥様いらっしゃいますか?!!私にはその、それくらい、って程度がわかりません。「それからね、『きんたま友達』」(ちょ、ちょっと・・・ピー音入れなさいよ・・・)「ってのは、幼なじみってことよ、男同士の。」なぜだーーーー?!!なぜ竹馬の友と言わないのだー?!!!家に帰ってNAVER先生に聞いてみました。「불알・・・불알チング・・・っと・・・」まさかこんな単語を検索する日が来るとは夢にも思いませんでした。検索履歴は即、削除。すると英語、中国語、日本語、仏語、独語...何ヶ国も出てきました。英語「best friend」中国語「竹馬之交」日本語「男の幼なじみ」男同士にしか使えないのかしら?女同士の幼なじみはどう言うのかしら?と素朴な疑問が湧きました。Wさんがいないので、またNAVER先生に質問です。「幼なじみ・・・っと」今度は日本語「名詞 幼い時から仲良く付き合った仲、またその人」と説明があり、ひと言で2525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525252525申し訳ありません。またしてもネコが横切っていきました。ひと言で言えば幼なじみ:소꿉チングとありました。소꿉というのはおままごとという意味ですので一緒におままごとした仲、ということで幼なじみとなるようです。これなら女の子にも使えます。話は脱線したりネコに邪魔されたりしましたが、私が言いたかったのは朝鮮半島のことわざや慣用句には「きんたま」が多すぎるということです。(ぜひクリックしてみてください)どうかと思います。どうかしてると思います。なぜベストフレンドではいけないのかなぜ竹馬の友ではいけないのかせめて立ちションの仲、とかお医者さんごっこの仲とかではいけなかったのかなぜ、なぜ、なぜ・・・・・いくら考えても日本人にはわかりません。このような生きた韓国語を教えてくれるWさんに感謝しつつ検索記念にブログにも書き残しておきます。よろしかったら、生きた韓国語をお持ち帰り下さい。朝礼の1分間スピーチで話すネタがない、新学期でまだ隣の席の子と会話を交わしたことがない、口を開けば余計なことを言ってしまう嫁姑、明日から定年退職した夫が毎日家にいる・・・等の場面でお役に立てたらこんなに嬉しいことはありません。
2017年09月12日
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パンダんちの近所の小さなパン屋。オープンして2,3年経つ。小さ目のアンパンやクリームパンは50円という低価格なので職場からキャンプや海水浴に行く時もおやつに100個、200個買うこともあった。ご飯炊いてない!!!!!という朝にパンダが食パン買いに走ることがたまにあって、チェーン店のに比べてふんわり焼き立てで気に入っていたのよ。ところがところが今朝、食パンとロールパンを買って帰り、サンドイッチを作ろうとしたらあれ??無意識のうちに粒マスタード塗っちゃった???粒マスタード塗るって誰かに言ったっけ?あたししか知らないよね??一瞬のうちにブワーっといろんなこと考えちゃったわ。食パンに粒々したものが見えたのは、マスタードではなくカビるんるん。まさか~~~~~無意識のうちに塗ったのかも、あたし。とまずは己を疑い、食パン1枚めくってみた。すると、同じように、ところどころカビるんるん。・・・・・恐る恐る念のためもう1枚めくってみた。すると、今度は形状も色も違うカビるんるん。ダメだ、こりゃ~店の袋に食パンを詰め、5分もかからない道を歩いてる間あー言われたらこう言おう、こう言われたらああ言おう、と戦闘モードだったのだけど、店に入って「あのー、さっき食パン買った者ですが、カビが生えてるみたいなんですけど」の「カビが」くらいのとこでパン屋のおじさんが、私の言葉を遮るように「よくぞ持ってきてくださいましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と満面の笑みで出迎えてくれた。内心、戦闘モードだった私は腰が抜けそうになった。口をあけっぱなしにしてしまっていたかもしれない。カビたパン持って来られたら1万軒パン屋があったら1万人のパン屋が「申し訳ありません」って平謝りだと思うのだけど・・・「へっ???えっと・・・」返金かな?返金+新しいパン?かな?などと思っていたらまたもや思いがけない言葉が飛び出してきた。「今、焼き立てのパンですよ~」と非常にうれしそうに熱々の焼き立ての食パンを袋に入れながら「ほんとは、さっきの食パンよりもこっちのほうが50円高いんだけどね。」「はぁ、どうもありがとうございます」やだわ、奥さんのバカバカバカ、なんでお礼なんて言ってんの!!!ダメだわね~日本人は、人に何かしてもらったら「ありがとう」って。染みついてるのよね。何も考えずに出ちゃったわ~で、笑っていいのか怒るべきなのか複雑な気分で家に着き、今度はスライスされてない食パンだったので、さ、切りましょうか、とビニール袋から食パンを取り出すと見事に腰が折れ、ぺっちゃんこでサンドイッチには無理。そこでメラメラと怒りが湧いてきた。もしかして、私がありがとう、なんて言ったもんだからオレ、いいことしちゃった♪とか思ってるんるん爽やかな気分になってるんじゃないのか?とかあたしがパン屋だったら今日1日食事も喉を通らないだろうし1週間くらいは鬱々するだろうし1ヶ月くらい悩んだ末に廃業を考えるかもしれない・・・それなのにあのパン屋の親父はニッコニコでこれから先も熱々の焼き立てパンに混じってカビるんるんのパンを売り続けるのか?!!!とかあれこれ想像しては悶々としてしまった。とりあえず、そのパン屋を利用しないであろう友達2人にはメールしてみた。一人はパン焼き上手なNさん。Nさんからの返信「このパンびっくり! 10年以上前、お惣菜パンがこんな感じでカビが生えてたけど やっぱりウリナラは何年経っても変わらんな~ まずは謝罪やし・・・以下省略」そしてもう一人、学生さんたちがお昼に利用する売店で働いてるKさんから。「私もこないだお客さんからキムパプが酸っぱいと言われて 返金すると言ったら 『半分食べたからいいよ』と現金渡そうとしても受け取らないので 翌朝までの期限のおにぎりを2個持ってってもらったけど、 『腹痛くなけりゃいいんだよ』って そのお客さんも慣れた感じだった」というわけで今日の結論。売るほうも買うほうも、慣れている、カビるんるん。慣れていない人だけがストレス
2017年09月11日
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前々回のブログの更新から前回の更新までのブランクが5年。また書きます~といいながら、前回のブログ更新から今日までが1年4ケ月・・・ でも私の脳内ではほんの数ヶ月前に更新したつもりでいたのよ。やだわ~。これが老いるということなのかしらねえ?でもシャキシャキしてる人もいっぱいいらっしゃるじゃない?先日TVに出てらした栗原はるみさん!前に還暦過ぎてると知った時も腰抜かすほど驚いたけど、今、70代なんでしょう?あれね、人は食べたもので作られるって聞いたけど、ちゃんと作ってちゃんと食べるって大切なのね~。また久しぶりにブログを書こうと思ったのは、ここ数日であれもこれもと、韓国ならではの出来事が押し寄せてきて、ネタがてんこ盛りで。これはきっとブログに書いておけという天の声かしらと思ったのでした。まあ、いったい奥さんに何があったの?と思うでしょ? ちょっと待ってて・・・怒りにまかせて送ったメッセージを探してくるわ・・・(もう忘れたのか???)はい、探してきましたわ。けど、読み返してもそれほど怒りが湧きません。大人になったわね、私も。さて、先週の金曜日に私を恐怖と怒りのズンドコに陥れたのは義姉旦那(敬称略)からのメールでした。パンダのお姉さんの旦那さんです。先々週だったか、一人でふらっとやってきた義姉旦那に呼び出された私。友人夫婦がやってるカフェに行くと、「あー、パンダ奥さん、こんにちは。すみません、わざわざ呼び出したりして... ちょっとお願いしたことがあって... それとインドカレーが食べたくなって。ご一緒にいかがですか?」義姉旦那はうちの市内のインド人がやってるインドカレーの店が大好きなのだよ。「あ、お二人もご一緒にどうぞ。」と誘われるがままに友人夫婦も早めにカフェを店じまいして4人でカレー屋さんへ。 「実はですね、うちの嫁の実家のお父さんが9月に還暦を迎えるんですが、 ご実家のみなさんで沖縄旅行するそうなんです。 旅行中に誕生日を迎えるので、その日に合わせて サプライズケーキとプレゼントを届けたいなと思って... そういうの出来ますでしょうかね??」「出来るんじゃないでしょうかね~?」出来るよね?楽天かどっかで注文してカードで決済して、配達先をホテルにして日時指定でいいよね??パンダ奥「じゃ、日時とホテルとプレゼント内容がわかったら教えて下さい。」義姉旦那「すみません、お手数おかけしますが、よろしく~」友人夫婦「インドカレーうんめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~」めでたし、めでたし、シャンシャン♪って感じの夜だったのよ。ところがその1週間後に届いたメールがズンドコメールね。「パンダ奥さんこんにちは。 嫁のお父さんの誕生会が決まりました。 10日の日曜日の午後5時に ケーキとプレゼントをホテルのフロントにお願いします。 ホテルは〇〇〇〇沖縄で、プレゼントは沖縄の名産品でお願いします。」これを受け取ったのが8日の金曜日の昼・・・で、10日の日曜日に届けろと・・・ ねぇねぇ、できるとでも思ってんの、ウリナラの人って?逆に注文してみたいわよウリナラで。無理でしょ?土日は営業日に数えませんとか日曜日は配達しません、とかだよね?沖縄在住の友達もいませんよ、私。仕方がないからダメ元でホテルに電話してみた。 これこれこういう理由でケーキと沖縄の名産品をお届けしたいのですが!!!!!と、忘れかけてるちゃんとした日本語で必死に訴える奥さん。韓国の〇〇さんて人がそっちに10日に泊まるからケーキ届けてちょうだいね、あ、支払いは〇〇さんの娘さんの△△さんが現地で現金でお支払いします。ってこんな用件一発で通るわけがないよね。でもウリナラならきっとOKよ。贈り物が危険物だったりしたらどうするつもり?!「はい、では確認いたしまして折り返しご連絡差し上げますのでお待ちください。 番号はこの番号でよろしいですね? わたくし、○〇〇〇沖縄の〇〇の※※と申します。 ご連絡いただきましてありがとうございました。」あああああぁ なんてご丁寧な・・・「うぁあああっ!すみません! この番号、無料の国際電話のアプリでかけてるんです! 私のほうからメールでご連絡差し上げますのでよろしくお願いします!!!」焦る奥さん。日本に電話する時はОTОというアプリを使っているのよ。iPhoneOTO、androidОTО それから待つこと2時間弱。私が伝えた名前とは完全に一致する客がいないため、性別と生年月日を教えてほしいというメールが届いた。さすがよっ!確認に確認を重ねる日本、チャチャチャ 義姉旦那に確認して再度送信。 またまた丁寧なお返事が届いたわ、ブラボー!「パンダ奥様 ご返信頂き誠にありがとうございます。 性別・生年月日のご教示誠にありがとうございます。 弊社内の情報と一致いたしましたので、引き続き対応させて頂きます。 メッセージカードとケーキ用のプレートは『回甲』にて手配させて頂きますが、 ご変更等がございましたらお気軽にご連絡下さい。 ケーキのサイズでございますが、あいにく前日でのお手配は 最大5号サイズ(直径15cm)3,000円(消費税込)となります。 ただし、生デコレーションケーキに限ります。」あああああああああ、ありがてぇありがてぇ~~~そしてかっこいい!「ただし生デコに限る」キリッ! しかも韓国語で還暦を意味する「回甲」ってメッセージまで!素晴らしい!!!!!そしてそして「また、日時は9月10日(日)17時とのことですが、 団体様の行程表を確認したところ、当日は19時のお戻りとなっております。 17時をご希望の場合はお客様にてフロント受け取りとなり、 事前にお部屋の冷蔵庫にセットする際には4号サイズのみ可能。 5号サイズは冷蔵庫の大きさの関係上、係にてお部屋へのお届けとなります。 上記をご確認いただき、お手数ではありますが、 再度ケーキのサイズ、提供場所と時間をご教示下さい。 ご精算につきましては2階フロントカウンターにてお支払いいただきますよう、 △△様にお伝え下さいますよう宜しくお願い申し上げます。 以上、その他不明な点等ございましたら、 どうぞお気軽にお問い合わせください。」おいおい、義父旦那、どうなってんだよ~!!!危ない、危ない。素晴らしいよ、日本のホテル!とにかく確認、確認、また確認よね。 19時にお届けしてもらうということでファイナルアンサーやりとりしてるうちに夕方になってしまったわ。するとファイナルアンサーに対するファイナルアンサーがそれがもう...涙なしでは読めませんでしたわよ。「パンダ奥様 ご返信頂きまして誠にありがとうございます。 以下のご依頼内容にて確かに承りました。 ご注文ありがとうございます。改めまして御礼を申し上げます。 私共もこの度のご還暦祝いのお手伝いをさせていただけます事、 大変嬉しく存じます。 それでは取り急ぎ御礼とご報告まで ○○○○沖縄○○部□□」あああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ もう一回言ってちょうだいっ!私共もこの度のご還暦祝いのお手伝いをさせていただけます事、大変嬉しく存じます。大変嬉しく存じます大変嬉しく存じます大変嬉しく存じます大変嬉しく存じます大変嬉しく存じます……エコーしてるエコーしてるエコーしてるエコーしてるエコーしてるエコーしてる…在韓日本人の皆様。大きな声では言えませんが困った時に助けてくれるのは日本人ですよ。
2017年09月10日
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皆様、ご無沙汰しておりました。お元気でいらっしゃいましたか? 前回の更新が2010年・・・引っ越しはどうなった?と気になっていることと思います。(忘れたわっ!)どうなったかというと、引っ越し前日、鍋やら炊飯器やらを先に持ち込んだパンダ母。「ほんとはひと晩ここで寝たほうがいいんだけどねえ。。。 そういうわけにもいかないから、こうすんのよ」 と、おもむろに蝋燭を両手に持ち私たちのリビング兼ダイニング兼寝室(どういう部屋だよ)をぐるぐると回り出した。もちろん私の脳裏に浮かんだのは八つ墓村。。。脳裏に浮かばない若い人は検索してみて。それから「さ、寝て。」 え? 何もないガランとした床を指さして寝ろとおっしゃる。「パンダと二人で、はい、ここに寝てっ」よくわからないが、二人で横たわるパンダ夫婦。「はい、いいわよ。ほんとは今晩、ここで寝られるといいんだけどねえ。。。」とパンダ母はまだ未練があるようだったが、私は一刻も早く家を出たかった。壺はどうなったかと言うと、結局パンダ母の部屋に置いてきた。高いものであろうが、良い壺であろうが、私の人生に無くても全く困らない物だ。引っ越しこそ、お片付け&自分の好きな物に囲まれる大チャンスなのだ。 いくらNОと言えない私でもこのチャンスに壺を置いてなるものか。ただ、ちくっと嫌味は言われたような気がする。気がするというのも、もう5年以上前のことで記憶があいまいだからよ。パンダ母と別居生活の5年間。一階の大家さんはとても気さくでいい人で気持ちよく過ごさせてもらえた。ただ、引っ越そうが何しようが、持ち家であろうが借家であろうが私はとことん片付けられない女なのだと思い知った。と同時に、それでも一年に一度来るか来ないかのお掃除祭りも楽しんだ。私のとこにもお掃除の神様は来てくれるんだわ~!と感動したものだよ。(過去形)この5年。顔のしわは増え、脳ミソのしわは減った。年と体重はきちんと増える。去年の5月にまた元の家に戻り生活しているのだけれど、パンダ母とはキッチンも別になり、一緒にご飯を食べることも少なくなった。喧嘩したりモヤモヤしたりすることも無くなった。お互い年を取って嫌味を言い合う元気も無くなった。笑それよりも手をつないで穏やかに最後の花道を一緒に歩いていくほうが幸せというもんだろう。 今でも毎日のように毒は吐く。吐いて、吸ってひと呼吸。 またぼちぼちと書いて残そうかなと思います。 これからもどうぞよろしくお願いします。 よっすぃーさん、ありがとうございます~
2016年05月15日
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いよいよ明日は引越し第一弾。引越し先はパンダ家からわずか5分のとこなので、冷蔵庫やTVボードなど、大きな荷物は土曜日に引越し業者にまかせて、後は必要な物を必要な時にちょこちょこ持ち出すつもりでいる。じゃ、明日は何をするの?というと、お祓いのような儀式をやらねばならぬらしい。日本でも新築の時はやるよね。でも・・・でも・・・当たり前だけど、神主さんが来られて、祝詞あげて榊シャカシャカってわけではない。「ダルマの絵持ってくんでしょ?」勘弁してください・・・ああいうの部屋に飾るのが嫌だから別居するんですよ、お義母さん!!!「あ・・・いいえ・・・」「ふ~ん。。。じゃ、@$&#*は置けるでしょ?」奥さん、この@$&#*という韓国語が聞き取れなかった。けれど、適当に「あ~、はい多分・・・」と答えてしまった後で、頭が働きだした。やっちまった・・・パンダ母が置けと言ってるのは、陶器のでっかい壷だよ。い・・・要らねぇ~~~おら、そんなもんは要らねぇ~~~しかも壷だけならシンクの横とか目立たないとこに、こっそり隠しておけるけどその変てこな壷専用の台があるんだよね。めっちゃかさばるし、もうそれだけで、部屋が線香臭くなるっていうか、年寄り臭くなるっていうか。せっかく、別居して自分の好きなように部屋を変えたいのになあ。と、だんだんブルーになってく奥さん。そして、とどめ。「明日さ、東側にまず壷を置いて、それからテーブルに豚の頭載せて、 お酒はそうね・・・マッコリでいいわ。 市場行って注文してこないとね。」そして、日本でいう祝詞みたいな、でも、わたしから見たら限りなく黒魔術に近い呪文もメモしてくれた。「これ、唱えてね。」恐いんですけど・・・それに、あの・・・豚の頭まで必要なんですか??別に新築とか、新装オープンとかじゃないのに??「あのね、昨日夢見が悪かったのよ。」黒魔術師はこっちが尋ねもしないのに、話し出した。「豚がね、真っ白い豚が出てきたの。 血の気がないなあと思ったら、死んだ豚だったのよ。」やめて・・・止めてください~~~~「でね、豚の頭だけ残って、体はどっかに走り去ってしまったの。 これはやっぱり、豚の頭お供えしないとって思ったの。」・・・・・・・・・韓国在住の方なら、ひょっとして市場やどっかの開幕式とかで見たことあるかもしれないけど、豚の頭ってのはかなり衝撃的だ。しかも、そこに「口か耳に、お札詰めてね。」となると、こんな図になる。 「お義母さん・・・その豚の頭、使った後でどうするんですか?」「食べるのよ。量が多いからあちこち配ったり。」「・・・・・」「じゃ、ちょっと集金行って来るわ。」と、パンダ母はいつものケの集金に出かけてしまった。と思ったら、10分くらいで戻ってきて「ああ、大変・・・今集金に言ったらね、 集金先の旦那さんが亡くなったって言うじゃない? あたしゃ葬式の帰りみたいなもんだから、もう豚は触れないよ。 明日はあんたら二人でやっておくれ。」あの・・・よくわからないんですけど・・・別にそこの旦那さんが亡くなったってだけで、お義母さんは葬式の帰りではないんでしょ?豚の頭とどういう関係が???っていうか、そもそも、なんで引越しに豚の頭が要るんですか?夢に出てきたから??「市場行って、明日の9時に引越し先に持ってきてもらうよう、注文してきて。」あたしがですか?!いや、豚の頭注文するのはやぶさかではないんですけど、引越し先の場所をどうやって説明したらいいのか・・・「一旦、パンダ家に持ってきてもらったらダメなんですか?」「ダメだよ~~~~直接あっちの家に持っていかないと!」「・・・じゃ、9時にパンダが市場に取りに行けばいいんじゃないですか?」「そうね、それでもいいよ。じゃ、注文しといてね。 目ぱっちりの可愛い豚を選んできてちょうだい。」ひぃぃぃぃぃぃっ目ぱっちりって、嫌なんですけど・・・目合わせたくないし。気が進まない奥さん。ちょうど、子パンダの帰りもまだだったので、ずるずる家にいた。すると、パンダ母がしびれを切らしたのか市場に出かけてってしまった。ほっ・・・そしてしばらくすると戻ってこられた。「明日、9時に取りに行ってちょうだいね。 あ、車に乗せるのは、豚の頭よりも先に、壷よ、壷。 割らないように気をつけて!めっちゃ高かったんだから!」・・・そんなに大事なもんなら、一生お義母さんが抱えててくださいよさっき、帰宅したパンダに壷のことだけ相談してみた。「あのさ、もっと広いとこに住むならだけど、今よか狭いんだから 壷はやめておこうよ。壷は。」「持って行きたくないって言えばいいじゃないか。」「じゃ、パンダが言ってよ」豚の頭は明日一日のおつきあいだけど、壷を持ち込んだとなると毎日目にすることになるからね。ああ、やっと別居だというのに、なんでいちいちパンダ母に仕切られなくてはいけないのだろう。前途多難な予感もするが、とりあえず、ダルマとか昇り龍の絵とか壷とかプリティ奥さんのテイストじゃないものは、断固拒否したいと思うのよね。まずはそこから始めないと。がんばれあたし
2010年10月06日
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在韓日本人の奥様方、チュソク(韓国の旧盆みたいなもん)お疲れ様でした。わざわざ日本から参加の奥様方、お疲れ様でした。パンダ家もつつがなく、チュソクの法事・墓参り・親戚回りを終え、今年からは、チュソクの3日後にもれなくパンダ父の法事もついてきて、チュソク前のパンダ祖母の法事を含めると、法事だらけの9月だった。チュソクはソウルの兄嫁がわりとちゃっちゃと料理してくれたおかげでわたしも助かったのだけど、パンダ父の一周忌は買出しも料理も一人。パンダ母の元気なのは口だけで、しかも、一周忌とあってめっちゃ張り切ってらっしゃる。「人がいっぱい来るから、肉もないとね。」 (精進料理じゃないのね)「あ、チャプチェ(五目はるさめ)も作って。」 (誕生日ですか??)「餃子も焼いて。奥の餃子みんな美味しいって言ってるから。」 (なぜ餃子・・・)というわけで、いつもの法事料理の他に、あれこれ作ることになった。が、「人がいっぱい」ってどういうことだ?パンダのお兄さんやお姉さん家族だけじゃないの??と思ってたら、パンダ母、当日の朝になってあちこちの親戚に電話「あ~、今日の夜ね7時にうちに来て。 パンダ父の法事だから。」なぜ当日・・・そりゃ当日の連絡だから都合悪い人もいるし、はっきりした人数もわからない。一体どれくらの量作ればいいのかしら??はぁ~毎回こんなんばっかのウリナラ報・連・相。昼前からぼちぼち始めて、夕方にはパンダ母が盛り付けて7時くらいにわらわら人が来られて、8時に法事開始。と思ったら、あちこちのおっさん達がパンダ家の法事の膳を見てああでもない、こうでもないと騒ぎ出した。そうね、時間にして約10分。1年365日、1日24時間、ほぼケンチャナヨで済む人々なのになぜ法事となるとこんなにこだわるのかね?法事命ってのはほんとだったね。そのうち、おっさんの中で年長さんと思われるおっさんが「いいから、いいから、この家でやってる通りやれよ~。」このひと言で、法事再開。ところが、ソウルのお義兄さんやパンダがやり始めたのを見るや、またおっさんたちが、そうじゃない、こうじゃないといい始めた。地方によっても、家によっても料理はやり方は違うだろうよ。という、簡単なことは外国人の奥さんでもわかることなんだけど、なんでそう熱くなるんだ??あんたらどこの法事奉行??この間、約5分。再び、長老が「もういいから。いつもやってるやり方でやれよ。」お願いだから、もう来年から来ないでちょうだい・・・法事の後は法事料理を一緒にいただくのだけど、人が多すぎて座りきれないのでソウル兄嫁・大きいお義姉さん・奥さんの3人組は先発チームが食べ終わってようやく席についた。それでも働き者の大きいお義姉さんは、くるくる働いてるので腹ペコ奥さんは一応、お義姉さんに「お義姉さん、食べましょうよ。」と声かけてから食べ始めた。そして、ふと横を見ると、誰も声をかけないのに、すごい勢いで食べ始めた女がひとり。ソウルの兄嫁だよ。すごいよね。ほんとなら、長男の嫁がやらないといけないんだよね。せめて早く来て手伝うとか、お供えの果物準備してくるとか、やれることはあると思うんだけど・・・でも、もうソウルの兄嫁には期待しないでおこうと決めてるのであまり苦にもならなくなった。それに今回はなんといっても、引越しという目の前のニンジンが鼻先にぶら下がってるじゃないか、奥さんご飯も食べ終わり、さあ、後片付け・・・と立ち上がろうとすると、隣でパンダと飲んでた長老が「まあ、いいから、いいから。」と奥さんの肩をグワシッと押さえて座らせた。「あ、でも・・・ちょっと・・・」すでに大きいお義姉さんはお皿洗ってくれている。「座ってればいいから。パンダ姉にやらせときゃいいから。」そんなわけには・・・当然、ここで女性陣から、なんで奥にだけ優しいの~~~?とブーイングが。すると長老。「外国に嫁いで、苦労してるじゃないか。」聞いた?聞こえた?そうなのよ、この国の人たちって、外国人がちょっと言葉覚えたと思ったら「もう、あんたも韓国人になったわね。」とか言っちゃうけど、それ褒め言葉でもないし、嬉しくもないから何年住んだって、外国人には外国人の苦労があるってこと知ってほしいもんだわ。あ、ちなみに、長老の奥様が長州力ね。懐かしいキャラでしょ?でも、パンダ母も長州力もあの頃よりも馬力がない。月日の流れを感じるわ・・・途中、隙を見てお義姉さんを手伝おうとするのだが、そのたびに、長老に止められて、結局パンダと長老と楽しくおしゃべりしていた。ラッキーだ誰も来なくていい。法事には長老だけ参加してくれたまえ。そして、ふと長老の隣を見ると、延々と食い続けている女がひとり。ソウル兄嫁だよ。やっぱり最強・・・
2010年09月30日
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ついこないだまで暑い暑いと言ってたのがウソのように「今日は暖かい服着てきなさいって、先生がおっしゃってたよ。」と今朝の子パンダは半袖の上に長袖のカーディガンを羽織って登校。「今日は、ママのお友達来られるからね~。」「わ~い」ってな会話の後、元気に家を出た子パンダ。1時過ぎに電話があり、「ママ~~~国語のテスト100点だったよ~~!!」あら、テストの日だったのね・・・さぞかしご機嫌で帰ってくるだろうと思ったら、ピアノ教室から戻ってきてしばらくすると、「ママ~、そろばんの宿題~。」見ると、週に2回放課後学校で習ってるそろばんの問題集に「宿」マークがどっさり・・・「じゃ、やらないとね。」「ねぇ、ママがやって~~~」「???なんで?子パンダの宿題なのに??」「嫌なの~」「なんで?わからないならどこがわからないか言って。」「面倒くさいの~~~」「え~そんなの理由にならないよ。 自分の宿題なんだから自分でやりなさいよ。」「ママがやってよ~~~」「やりません」「嫌だ~~~」やりません・嫌だ、ママがやって・やりません・嫌だ、ママがやって・やりません・嫌だ・・・エンドレスか?「じゃ、そんなにそろばん嫌なら辞めればいいよ!」と言うと、「そろばんは好きなの~。でも宿題は嫌なの~。」わかるような、わからんような・・・せっかく機嫌よく帰ってきたと思ったのに、もうこうなったら、何をどう言っても、やだやだやだ子。「もう勝手にしろ~~~~っ!!!」と、子パンダを残して部屋を去る奥さん。心配そうに、一緒に部屋を出るはんらさんとひなオンマ。しばらくドアのそばで耳をすませていたが、中からグエーグエー泣く声がする。奥さんよりも1万倍優しいはんらさんが、「ちょっと・・・これは・・・」え、何?これ、虐待?虐待ですか?あわてて、ドアを開けて「気分転換に散歩に行くから、一緒に行こうよ。 引越し先のおうちも教えてあげるから。」と声をかけたけど、それもいやいや~~~っ。「じゃ、ママはお散歩行って来るから、 その間に子パンダもちょっと落ち着いてね。」もうこんだけ言ったんだからいいだろさ、行こ行こ。はんらさんもひなオンマも、え~いいの~??って雰囲気だったけど、いいの、いいの。あたしの頭もちょっと冷やさないと。で、歩いて5分くらいの引越し先をちょこっと外側から眺め、その後、お二人と別れてドキドキしながら帰宅。「ただいま~」とドアを開けると、けろっとした顔して「おかえり~」なんだよ~~~「宿題、やる??」「うん。」なんなの~~~あれかね、ママがお友達と楽しそうにおしゃべりしてるからちょっとやきもち焼いたのかね~???秋も乙女心も深まってまいりました。。。
2010年09月29日
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小学校4年生の時の先生だったと思う。「熱があるかどうかは簡単にわかるんですよ~。 お尻触ってみると、熱があるときは熱いんです。 いつもはお尻は冷たいのよ。」わかりやすい~それ以来、大人になっても体温計よりも先に、お尻で熱チェックの奥さん。こないだの日曜日はパンダのおばあちゃんの命日で法事だったのだけど、パンダ母は体調不良。パンダは催し物のため夕方まで外出のため、買出しも料理も奥さん一人でやることになった。まあ、自分のペースで、好きにやればいいので楽なんだけどね。夜、パンダが帰宅してから屏風出したり、お膳整えたりして、夜中の12時に開始。今時、夜中の12時に法事やってる家なんて珍しいと思うよ。翌日の出勤を考えて、たいてい昼に準備して夕方法事やって夜帰宅じゃないのかな?それに、パンダのおばあちゃんってパンダが小学校の時に亡くなってるから、えっと、えっと・・・これ何周忌だい??日本じゃ、1・3・7・13・17・23・27・33・37でしたっけ?韓国ってば、毎年命日に法事やって、その上、旧正月と旧8月15日にもやって、ご先祖様休まる暇がないと思うんだけど・・・嫁だけが大変な思いするってのも、大いに気に入らないしね。今回はおばあちゃん、つまりパンダ母のお姑さんの法事だったので、お参りするときは、思わず(おばあちゃん・・・おばあちゃんも大変でしたでしょ、嫁姑?)なんて心の中で問いかけてましたわ、わたし翌日はさすがに疲れが出て、ちょっとゴロゴロしてたんだけど、昨日は人と会う約束があり、外出。チュソク(旧8月15日の法事や墓参り)が来週の水曜日なので、その前にどうしても充電しておきたかったのよね。お茶しながら、ちょっと喉がイガイガするなと思ったけど、しゃべり過ぎたかな?くらいにしか思ってなかったの。そしたら、帰りの電車がやたらめったら冷房効いてて、寒いったらありゃしない。駅着いたら歩くのもヘロヘロなくらい具合悪くなってしまって、7時までやってる病院をはしごしたけど、その時すでに7時3分。見事に閉まってたわ~。時間にルーズだと思ってたけど、閉まる時間はピッタンコなのね、韓国・・・仕方なく薬局で市販の風邪薬買って、大人しく寝た。夜中悪寒で目が覚め、長袖のトレーナー着て、背中にはホッカイロも貼った。あちこち関節が痛い。おかしいな、おかしいな・・・熱?熱あるんじゃないの??それでも体温計を出さないズボラな奥さん。お尻触ってみたら、冷たかったので朝まで寝る。そして今日。まだ身体はだるいし、頭も痛い。風邪の時にいつもお世話になってる耳鼻咽喉科に行くと、先生が「あら~・・・これは痛かったでしょう???」と同情するくらい喉が腫れてて、「じゃ、注射室行って注射ね。」と、看護士さんの待つ注射室に行くと、そこは名ばかりのベッドが置かれ、看護士たちの携帯が散らばり、いつでもコーヒー飲んで休憩できる体制になっていた。「はい、お尻ね。」もう驚きはしないが、お尻の注射だって立ったままだ。何のためのベッドだよ?パチンパチンパチン!!!と看護士さんが何度も奥さんのお尻を叩き、いつの間にか注射は終わっていた。何なの~~~???それからとぼとぼ歩いて帰り、パン屋で惣菜パン買ってお昼。ところが、パンダ母が「朝から何にも食べてないでしょ?」と、向いのうどん屋でうどんを買ってきてくれた。出前でもなく、うどん屋のどんぶりに入ってるでもなく、パンダ家の鍋持ってって、そこに入れてもらってきたんだよね。ありがたくいただきました。美味しかった。薬飲んでまたゴロゴロ。夕方になっても、なんかだるい。お尻を触ると冷たいので、熱は無い。でも、一応計ってみるか~と、試しに計ってみたら、あなた。。。39℃もありますがな。ってことは、昨日の夜ヘロヘロだった時からすでに熱があったってことね?お尻冷たかったのにね。おかしいな~??と、今お尻触ってみたら、熱いです。発熱です。間違いないわ。なんで急に熱くなったんだろ?体温計で計って熱があるってわかったからかしらね??人の体って神秘ですね。みなさん、季節の変わり目。風邪には気をつけてくださいね~。
2010年09月15日
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「奥さん、日記がハーモニカで止まってるんですけど・・・」「あ、あはは、あはは・・・そうですね、そろそろ・・・」「今日の記念に、また始めてください~。」「そうですね、今日の記念に再開しますね。」と、8月の終わりにソウルで初めてお会いしたYさんに調子よく答えていたパンダ奥さん。その日の夜は、たまったネタをひとつずつ消化しようと、書く気満々だったのだけど、楽天開くと、ぎゃっ!ごめんなさい・・・レスもまだでした状態。レスもまだなのに、日記更新はできないわ、とまたズルズル更新を先延ばしする奥さん。この夏、先延ばし、棚上げされてきたのは楽天日記だけではない。掃除、洗濯、荷物の発送、石けん作り、絵の宿題・・・ありとあらゆることが滞りまくっていた。原因は簡単だ。わたしがやらないからだよ。なんでやれないのか?答えは簡単だ。夏ばてだ。あ、ハーモニカの日記は3月だった(!)から、夏ばてとは関係ないですね。すみませんそして、思い出して開くと、なんと新着コメント。「奥さん。。9月ですよ。。」あ、はい。ただいま参ります~。というわけで、色んな方から手引っ張ってもらったり、後ろから押してもらったりして久しぶりの日記更新でございます。ありがとうございます。これからもどうぞよろしくね。って、奥さん↑これ、周期的になってない??いや、でも今年の夏は本当に暑かった。わたし史上最高に暑かった夏じゃないかな?中国にいた頃も40度前後の夏を過ごしたことがあるけど、ここまでバテなかったと思うんだけど・・・それだけ年もとったってことか?韓国も日本に比べて、夏がカラッと涼しいのだけが取り得だと思ってきたけど、今年はスコールみたいな夕立も多くて、ムシムシ嫌な暑さが続いた。7月末あたりは暑いなりにも、涼を求めて海や山に出かける元気があったのだけど8月後半には、まず習い事に行く気がなくなりサボった分、家事やる時間が増えたのに、家事もやらなくなり料理だけはきちんと作っていたのに、それも怪しくなってきた。ひなオンマさんが時々パンダ家までやってきてくれて、メドゥブ(飾り紐結び)を習ってるんだけど、先月だったかな、いつものようにやってたら、ひなオンマさんが「奥さん、デパート行きましょうよ。涼しいから」と連れ出してくれて、涼しいデパートの中のカフェでカキ氷つついてその後、おしゃれハンバーガー食べながら、窓から館内を行きかう家族連れやカップル見ながら(あ~、みんな涼みにきてるのか~)って思ったら、急に暑くなっちゃったのよ。今の今まで、夏は暑いものと思って我慢してきたのが、一気にブワ~~~~っと噴き出した感じ。だってあなた、パンダ母が電気代の請求書握り締めて「一体、なんでこんなに高いのよ?!」と、でかい声で怒鳴り込んできたのが8月あたま。しかも奥さんトイレにいたから、子パンダにガーガー言ってるのよ、オンマに聞いてみろとか言って。あたしゃ真っ青になって、トイレから飛び出して「何なんですか?」請求書見たら、7月の電気代、確かに6月に比べたら棒グラフの線が2倍くらいに伸びている。でも請求額を見て呆れた。2万ウォン(1600円)にも満たないじゃないの。それに、パンダ親子がいる2階にはエアコンもないし、扇風機しか使ってないし電気代だってパンダ母が払ってるわけじゃないのに、ガーガー言われる筋合い無いわと、後から一人になるといくらでも言い返せるのだけど、パンダの後知恵よね3階の部屋はエアコンあるけど、パンダ母がこんな調子だからこの猛暑でもエアコンのスイッチ入れたのは、たったの3回。そんでもって、結局8月末にはわたしがまずダウン。もう何もかもやる気が無くなって、何もかも嫌になってしまった。たまに行く漢方の先生のとこに飛び込んで、これこれこうなんですと話を聞いてもらって、漢方薬出してもらって、鍼にも通うようにした。台湾人の女医さんだから、韓国アジュンマたちのように○○しなければいけないなんていう言い方をしないだけでも、すごく楽なのだ。それにわたしが日本人だということも、もちろん前から知ってるから「そうよね、先進国から来られた人にはしんどい国よね~。」と、同じく韓国アジュンマの口からは多分出てこない慰めの言葉をかけてくれる。それだけでも随分すっきりした気分になれる。まあ、奥さんの駆け込み寺みたいなお医者さんね。鍼も値上がりしたと言っても、1回4900ウォン(400円弱)なので普通の医者に行って、めまいするような強い薬をもらうよかわたしには合っているのよ。朝晩は涼しくなってきたし、風や空も秋らしくなってきて、やっとゆっくりのろのろ家事もできるようになってきた。ソウルで久しぶりに日本人奥様方に会ったり、図書館のDVD鑑賞行ったり、ミシン動かしてみたり・・・昨日はなぜか赤飯まで炊いてみた。元気出てきておめでとう記念?そして、ほぼ同時にパンダ母もダウン。どうにもこうにも気力が湧かないらしい。とはいえ、奥さんよりも元気だと思うんだけど・・・で、パンダがソウルの病院まで週1で送り迎えしている。はっきり言わせてもらうけど、無理な節約して(もはや節約だとも思えない)不快な生活して、挙句の果てに体壊して病院にお金落とすような馬鹿げた暮らしは本当に懲り懲りなのよ。ってわけで、チュソク(旧8月15日中秋の名月の日)済んだら引越しを考えている。今の今まで、考えてただけで行動には移せなかったわよ。もうパンダ母だって70も半ばだし、可哀想よねと思ってきたし。でも、もうダメだ。この夏でよくわかった。夏を乗り切ったとしても、また極寒の冬がやってくる。ごめん。いちぬけた。問題はどうやってパンダ母に別居を言い出すか、だ。子パンダはすでに、引越し引越しと浮かれているので、昨日の朝「まだわからないし、パパとママと子パンダの3人だけの話だよ。」と釘をさすと「え~、だって、もうパパがおばあちゃんには話したって言ったもん!」え、ええ、えええ~~~~そうよね、引っ越すったって、歩いて10分くらいのとこだろうし、2階の部屋はパンダの仕事部屋として使うのだし、丸くうまく収まるよね。ね?ね??大丈夫。大丈夫。と、念仏みたいに唱えてみる。がんばれ、奥さん、もうひとふんばり。
2010年09月08日
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子パンダのハーモニカが海を越えてやってきて一週間が過ぎた。毎日宿題はハーモニカの練習だ。ハルモニ(おばあちゃん)先生の意気込みを感じるわ。子パンダも結構機嫌よく練習している。が、本人よりもご機嫌なのが、それを聞いてるパンダ母である。「いいね~子パンダの先生、いい先生に当たったね~。」「なんでですか?」「ハーモニカ吹けるなんて、かっこいいじゃないか! 頭いいじゃないか~!!」「・・・・日本じゃ1年生から音楽の時間で、全員やりましたよ。」奥さんも5年近い同居でようやく、これくらい言えるようになった。でも、奥さんがドキドキしながらガツンと言ったつもりでも、そういう自分に都合の悪いセリフは、パンダ母の耳はスルー。さっと、視線をまた子パンダのハーモニカに戻すと、「吹きにくそうだね~、なめらかじゃないね~。」そりゃ低学年の子に2段ハーモニカは難しいんですってば。「口に油塗って吹いたらどうだい?」はいはい、ハーモニカも口も壊れますから止めてくださいね。奥さんの耳もスルーね、スルー。一週間経って、音もだんだん上手に出るようになってきた。そのことを褒めると、突然子パンダが「ママ、先生がね、こうやって吹きなさいって。」と、ハーモニカの側面を叩きながら吹き始めた。そ・・・それってトレモロ?!!え~っと、え~っと・・・2年生なのに、2段ハーモニカで24穴で、今ならもれなくトレモロもついてくるのね?でも楽譜はないのね???週末の参観日で発言しちゃおうかな。「先生、楽譜読めるようにしてやってください~~~!!!」もうね、はっきり言って、無理。1段だけのハーモニカだけでも、小さい子は2つ3つまとめて音が出ちゃうでしょ?2段だから倍になって4つくらい音が出ちゃうでしょ?そこにもってきて、底とか側面叩きながら吹くもんだから、音が6つくらいいっぺんに出てるのよ!!!!子パンダ一人でそれなんだよ。30人合奏になったら、いったいどんな不協和音ハーモニーが生まれてしまうの???そして、おとといの事。子パンダを迎えに行ったはいいけど、終業時間20分過ぎても出てこない。30分遅れて出てきた子パンダに「あれ?今日掃除当番だったっけ?」と聞くと、「ううん。 先生ね、今日からハーモニカ持ってきた子に教えるのに忙しくて、 他の子は、子パンダが教えてたの。」「・・・・」え~っと、え~っと、もう一回いいかな?「今日から持ってきた子がいるって、 今までハーモニカ、クラス全員揃ってたわけじゃないの?」「うん。まだ持ってきてない子のほうが多いよ。」すげー見切り発進。いや、それなら個人でバラバラに買わせないで、学校で団体注文して団体割引してもらってくれないかな???それで、全員ハーモニカが揃ったところで、練習始めない??「そ、そう・・・で、子パンダが教える係になったの?」「うん。だって、みんなリズムが合ってないから。」そうだよね~そうだよね~音符じゃなくて、ハングルでドレミ書いた紙だけじゃリズム合わせられないよね~~~それは子供たちのせいじゃないよ、ハルモニ先生がおかしいんだよ。でも、家に帰ると相変わらずパンダ母にはハルモニ先生の評判はすこぶる良い。ハーモニカの音が割れていようが、だぶって5つも6つも音が出ようが「子パンダの先生は頭いいねえ~。」いや、全然っ!!!本当に頭良くて、学芸会できちんと発表したいのなら、楽譜プリントして、音符説明して、ハーモニカは1段、15穴を準備させると思うけどな。なんなんだろうな、一体・・・あ~でも悪い風にばかり考えてると、ハゲそうだからやめよう。きっと先生は、学芸会には#や♭も入ってる難しい曲をマスターさせるおつもりなのだ。そうだ、そうだ、きっとそうだ。「ねえ、先週は『野バラ』練習してたでしょ? 今は『お花畑』だよね? 本番は何やるのかね~?もうちょっと難しい曲かもね。」「ううん。学芸会も『お花畑』をやるんだって。」「へぇ~、そう?じゃ、学芸会も近いのかな? いつやるの??」「えっとね、12月。」じゅ・・・12月~~???集中力とぎれるわっ!!!どうなっとんじゃいっ!!
2010年03月18日
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子パンダ、この春2年生。担任の先生はおばちゃん先生らしい。おばちゃん、と言っても韓国では結婚したらみんな「アジュンマ」(おばさん)と呼ばれるので、年齢の幅は広い。「ん~、アジュンマって言ってもさ、アガシ(お嬢さん)に近いアジュンマ? それともハルモニ(おばあちゃん)に近いアジュンマ?」と聞くと、「う~ん・・・アジュンマとハルモニの間くらいかな~?」という返事。50代後半くらいか??新学期、一週間ほど通った頃、子パンダが「お母さん~先生がね、休み時間にハーモニカ教えてくれるって。 無料だよ!」ちょうど、去年里帰りしたときに友人が子パンダにプレゼントしてくれたハーモニカがある。子パンダが無料だ、とわざわざ言うのには訳がある。韓国の学校には放課後のクラブ活動というものがなく、「特技適正」と呼ばれる放課後の課外授業みたいなのが、クラブ活動に近い。だけど、それらはその学校の先生方が受け持つのではなく、外部から講師を呼んで、有料で教えてくれるものなのだよね。だから、子パンダの担任の先生もそれらとは違います、無料ですと説明されたのだと思う。ちなみに、学校にはプールはもちろん、美術室や音楽室もない。「え?じゃ、歌とか歌わないの?」「歌うよ。」「ピアノはどこにあるの?」「ピアノじゃなくて、ビデオ見ながら歌うの。」「先生、ピアノは弾かないの?」「うん。」へ~、でもハーモニカは教えてくれるんだ・・・それから、数日後、子パンダが「お母さん、ハーモニカね、15個のじゃダメなんだよ。」穴が15個のハーモニカではなくて、24個穴、しかも2段のを買ってくるようにと言われたのだそうだよ。小学2年生だよ。音楽の教科書もないんだよ。音譜読めない子ばっかなのよ。ハーモニカは1段でいいでしょうよ。うわ~、また頭ん中?だらけになっちゃったおまけにそのお知らせの翌日に持って来いとか言うのよ。おまけにおまけに、初めは希望者だけが休み時間に練習って話だったのにいつの間にか、「学芸会で発表しますから、全員参加」ってことになってる。それなら、学校でどっかの楽器屋さんで団体注文して、割引してもらったらいいじゃない?卒業するまでずっと音楽の時間に使う、っていうならわかるけどたかだか1回の学芸会のためにハーモニカ1本に5千円って、もったいない。と庶民の奥さんは思うのだ。韓国のハーモニカならもっと安いんだけど、困ったことに、奥さんは韓国製のものがあまり好きではない。ものづくりというものが、なってないと思うことが多いからだ。「ねえ、ハーモニカ、みんな買ったって言ってる?」「まだ。あ、○○ちゃんはおばあちゃんからもらったって言ってた。」「そう・・・ じゃ、子パンダも日本のおばあちゃんちのを送ってもらう? 探したらあるかも。ヤマハのだよ!ヤマハ!!」いや、わたしがヤマハだと思い込んでるだけで違ってたらどうしよう、と後になって心配になったのだけど、サザエ姉から心強いメールが届いた。「今日送った。埃ついてるやろうから 洗おうかとおもったけど さびるといややし、綿棒で少しふくだけにした。 病院のエタノールいれといた。消毒してや。 二段やで~ ヤマハやで~! 『おく』って、きっとコンパスの針で書いたやろな。サイン入りや! 子パンダえらいな。ケースもないし、つやもないでかわいそうやで。 ケース今から作っといてあげて。 」よかった!ヤマハのだったのね♪ぎゃはは、しかもサザエ姉のサイン入りそして翌々日ハーモニカ到着。早いね~。(うわっ!ほんとにツヤが無い!!!)と奥さん、内心焦ったのだけど、パンダと二人で「うわ~~~いいなあ、子パンダ!ヤマハのだ!ヤマハ!! これお母さんも使ったし、サザエおばちゃんも使ったんだよ。」「もうずっと引き出しの中だったから、ハーモニカも喜んでるよ。 きっと嬉しくて、勝手にいい音出してくれるよ~♪」「うわ、いいね、奥さんそれ映画かなんかになりそう!」と盛り上げてると、ようやく子パンダもにっこり3月8日月曜日「ハーモニカ」 今日、お父さんお母さんとご飯を食べながら、「お母さん、学芸会でハーモニカやるんだって。」 と言うと、お母さんが「あら、そう?ハーモニカは買わなくていいわよ。 日本のおばあちゃんち探したら、2段のがあるから。」 と言った。日本のおばあちゃんちにあるハーモニカは、 お母さんが小学生の時に使ったものだ。 音はどうだかわからない。 もう30~40年ずっと使ってなかったから ハーモニカもどんなに嬉しいだろう・・・ お父さんが「おばあちゃんハーモニカだから、ハーモニカじゃなくて、 ハルモニカ??」 と言うので、わたしもお母さんもお腹を抱えて笑った。 今日は、おばあちゃんハーモニカのおかげで、眠れそうにない。 3月10日水曜日「ハルモニカが届いた」 今日、日本からハーモニカが届いた。 だけど、ちょっとおもしろくなかった。 ハーモニカのケースがなかったからだ。 でもお母さんがケースを作ってあげると言った。 だから、明日からこのハルモニカで練習する。 すごく嬉しい。 あ、そうだ。低いドから高いドまでは出せるようになった。 お母さんは小学校でいっぱい習ったので、 少しだけ教えてもらった。 まだいっぱい練習しなくっちゃ。 明日先生からい~っぱい教えてもらおう。 明日も楽しみだな。 さ~っと寝て、さ~っと起きないと明日にならない。 明日になったらハルモニカで練習だよ^^というわけで、昔々のボロいハーモニカでも喜んでくれてる子パンダに奥さんも久しぶりにミシンを出してきた。きんちゃく袋がいいんだって。なんか、レトロだな。実家とサザエ姉にお礼を言うと、サザエ姉からメールが来た。「子パンダ、みんなと違うのは嫌!って言わないの、えらいな。 頭なでてやってくれ。」ほんとね。うちはよそのお宅に比べたら、あれこれ買ってやる親じゃないし、やりたいこと全部させてるわけでもないし、我慢もさせてると思う。でも、夫婦でも親子でも、相手に我慢をさせて当たり前になってしまってはいけないと思う。なんでも当たり前になると、そこには感謝は生まれないからね。気をつけないとね、奥さん。ありがとうね、子パンダ。 ちなみに、昨日から子パンダはお借りしてた先生のハーモニカじゃなくて、マイ・ハーモニカで練習している。「ねえ、穴さ、24個全部使う曲なの??」「ううん。」「あ?じゃ、半音上がったり下がったりはあるの? え~っと、上の段は使うの?ってこと。」「使わないよ。」「・・・・・」?????「あ・・・あの・・・なんの曲だっけ?」「『野バラ』でも学芸会では別の曲だよ。今は練習だよ。」「ふ~ん・・・楽譜は?もらった?」「ううん、楽譜じゃななくてね、これ。」?????子パンダが書き取ったノートには、ハングルで「ド」とか「ソ」とか書いてあるちょっと、こりゃないんじゃない???
2010年03月12日
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どうした奥さん、ブログ更新してるよ。あら、そんでもって「美容院」の次は「皮膚科」ですかい?そうなの、今日は韓国来て以来初めて皮膚科に行ってみたのよ。韓国の皮膚科。皮膚科というと、日本じゃアトピー性皮膚炎でお世話になることが多いと思うけど、韓国じゃもっと身近。ひと言で言い切ってしまえば、爪切り感覚だとわたしは思う。今日、初めて皮膚科の門をくぐり、待合室で待ってる間、かゆくてかゆくて仕方がないのよという患者さんは見かけなかった。恥ずかしいけど、オレ、水虫なんだ、っていう患者さんもいなかった。にきびで悩んでるような学生もいなかった。じゃ、奥さんはなんで行ったのかというと、自分でもよくわからない。(おいおい)毎度のことながら、流れに流されてるうちに皮膚科にたどり着いたのだった。今朝のことだ。朝ごはんを食べ終わったパンダ。「奥さん、今日の予定は?」「何?デートの申し込みなの?はい、一列に並んで~~~」「・・・オレは時間あるんだけど。」「何よ、映画でも観る?」「いや、あの・・・ホクロ取りに行かないかと思って。」「へっ?ホクロ??」パンダはじっと奥さんの顔を見つめている。いや、正確に言うと奥さんの顔のホクロを数えている。やめろ!数えると増えるんだよっ!!!「ホクロ、取っていいの?」「ああ、前に奥さん取りたいって言ってたじゃないか。」「どうしたの?急に。そんなのもうずいぶん前のことじゃないの。」「篆刻習ってる生徒さんが、最近ホクロ取ってきたんだ。」「それ見て、あ~奥さんも取ればいいのにとか思ったの?」「うん、まあ。。。」そこで思い出したのが、わたしが通ってる外国人センターのパク先生。先月突然、顔中赤やら青やら紫やらに染まってるので、びっくりしたのよね。一瞬、夫婦喧嘩でもしたのかと心配したわよ。「先生、てんぷら油でも飛んだんですか??」「あ?ああ、これ?あはは、ホクロ取ったのよ。ホクロとかシミとか。」「!!!!!痛くないんですか?」「う~ん、ちょっとチクチクってするだけよ。 2,3日顔洗ったらダメだって言うから、しばらくは近寄らないでね。」「・・・・そういうの、高いんですか?」「安くしてもらったのよ~。何?奥さんも取りたいの??」「ははは、そりゃ取りたいって言えば取りたいけど・・・」「じゃ、そん時は紹介するから、言ってね。」というような会話があったのだよ。で、パク先生に電話してみた駅前だそうだ。病院着いたら、また電話してくれとのこと。パンダの気が変わらないうちに行ってみるか、と親子3人で駅前の小さな皮膚科に行ってみた。しばらく待合室で待って、診察室に入ると優しそうな先生が「どうしましたか~?」「ホクロ、取りたいんですけど。」と、パンダが即答。あんた、そんなにあたしのホクロが憎かったの??しかもすでにパク先生と電話がつながってるし。わけもわからず、パンダの携帯を院長先生に渡すと、「あ~~~~先生~~~?外国人センターです~~~ @#%&△☆⇔$!!!!」と、パク先生のいつものテンション高い声が洩れてきた。「あ~はいはい、わかりました。わかりました。」院長先生はうなずきながら携帯を切り、「今から、麻酔のクリームを塗ってから30分待ってもらいます。 それからレーザーでホクロを取って、合計1時間くらいかかりますが、 お時間大丈夫ですか?」「え?そんなに早く終わるんですか?」と、またしてもパンダが口を開いた。1時間で早いって、どんだけ大手術を期待してたんだよ?!「お~い、薬塗ってあげてくださ~い!」と、のんびりした声で院長先生が呼ぶと、可愛い看護師さんがささ~っと飛んできて、診療室ではなく、再び待合室に連れて行かれ、そこで鏡見ながら「ここと~、これと~、あ、これもホクロですか?」と指差すのもパンダ。だから、あんたなんでそんなにノリノリなわけ?!!しかもホクロ1個につき1万ウォン(800円くらいだが、わたしの中では千円)っていうのに、「ついでだから、これも、あ、これも。」と予想を大きく上回る数のホクロを指している。可愛い看護師さんは、パンダが指差したホクロに麺棒でちょこんちょこんと白いクリームを塗っていく。これが麻酔だなんてなんか不思議よね。「30分くらい待っててくださいね~。」30分待ってる間、60代と思われるおばあちゃんの二人連れが来られ、わたしの隣に座った。一人は患者さんだけど、一人は紹介者のようだった。しばらくすると、一人のおばあちゃんの眉に白いクリームが塗られた。どうやら、眉のアートメイクを落としたいらしい。すると、もう一人の紹介者のおばあちゃんが、わたしを見て「あら、ホクロ取るのね??」「あ、はい・・・」「あ、じゃ、あたしも久しぶりにやってもらおうかしら~。 すんませ~ん、ちょっとあたしもホクロ~~~!!!」え?そんなにお気軽なんですか??それからまた名前を呼ばれ、手術室(?)のベッドに横たわりホクロを取ってもらった。チリチリっとちょっとだけ痛かったけど、我慢できないほどではなく、途中で違う部屋に移り、ストロボみたいなのが焚かれたと思ったら、それもすぐに終了。小さな絆創膏を患部に貼っておしまい。3日間ほどは洗顔も禁止で、1週間くらいでかさぶたがはがれたら、きれいになるそうだ。絆創膏や塗り薬の説明の後、気になるお値段。看護師さんが、可愛い声で「え~っと、ほんとはホクロ1個につき1万ウォンなので、 今日は18個取ったのと、根が深いホクロがいくつかあったので、 20万ウォンくらいいただくところなんですけど、 院長先生からまけるようにとお話がありましたので・・・」とまで言うと、ちらっと他の患者さんたちを見渡した後、カチャカチャっと電卓のキーと叩いた。恐る恐るのぞいてみると、たった一桁の数字がひとつ。「7」え???7万ウォン???(5千600円くらい?)い、いいんですか~~~~~?!!!ああ、そうと知ってたらもっとあれこれお願いすりゃよかったわ。と、ちらっと思ってしまった奥さん。パンダは「オレは絶対まけてくれると思ってたから、 この際だからと思っていっぱい頼んだんだ。」と話していた。すごいね、さすが韓国人には韓国人だわ。わたしには予想できなかった。だって、20万ウォンコースだと思ったのよ。それが、電卓見せてこれでどう?ってあなた、それって東大門市場のノリじゃない?帰り道パンダが「日本じゃいくら位なの?ホクロ取るの。」「いや~日本じゃホクロも別に取ろうとか思う人いないから、 日本の相場なんてわからないよ~。」「ホクロくらい取るでしょ?」「取らないよ~~!!!」「じゃ、なんで奥さんは取ったの?」「パンダが取ったら?って言うから取ったんじゃないの!」ちなみに、偶然この後市内の日本人奥さんに会い、ホクロの話をしてたらやっぱりその奥さんも頬のホクロを嫌がられたみたいで、日本でホクロを取ってもらったそうなのだけど、10年位前で1個1万円だったそうよ。桁が違うわね。というわけで、美容院、皮膚科となぜか今年はビューティー路線のネムセがするわ。後はダイエットか
2010年01月26日
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昼過ぎまでお気に入りのコーヒー屋さんで、ハンドドリップの講習会があり、数種類のコーヒーを利き酒みたいに飲み比べ、産地(豆の種類)を当てるゲームを楽しんだ。明日は2チームで対決し、勝ったチームにはコーヒー豆を進呈というので、Hオンマさんとわたしは真面目な日本人っぽく、お互いの家を行き来しながら、練習してきた。が。飲めば飲むほど、だんだんわからなくなってきたぞまあ、お遊びなんだけどね。昼ごはん食べて、パンダと子パンダと合流。Hオンマさんと別れて、帰宅後、ささいなことでなんか腹が立ち、パンダが仲直りのつもりで、サウナに誘ってくれたけど、どうも気分がいまいちで、サウナでごろごろしててもすっきりしない。こないだ、貝にあたって以来、体調も気分もずっと低空飛行で、そういや美容院だってもう半年以上行ってないなとか思ったら、別に悲しくもないのに、泣けてきて、何がなんでも美容院に行って、旦那の金を使ってやれって気分になってきた(あほ?)で、夕方から市内の美容院に行き、カラーリングもお願いしたい、とれかけのパーマもなんとかしてほしい、似合う長さにカットしてほしい、と思いつくままフルコース、つまりは旦那への嫌がらせ?を頼むと「カラーリングとパーマはいっぺんにはできません。」「今日のところは、まずはカラーリングだけにしましょう。」とイケメンの美容師さんに言われ、大人しくうなずく奥さんどれくらいイケメンだったかというと、仮面ライダーの主役くらい。(イケメンなのか??)で、合羽みたいなの着て、鏡の前に座ると、餌に群がる魚のように、さささささ~~~~っと店内のあちこちから美容師さんたちが集まって、その仮面ライダー美容師の手元を見学しているのよ。そんでもって、あたしゃ聞き逃さなかったわ。「すごいね、この人、くせっ毛なのかねえ??」いいえ、もともと天パですけどこんなに爆発してるのは、3ヶ月前に知り合いの奥さんが、美容師免許取立てだから無料で、とゆるゆるパーマかけてくれて、それ以来の大爆発なのそれがなかったら、ほんとはオスカルみたいな天パなの!!!そして、そのうちの一人のアガシ(お姉さん)美容師さんが「失礼しま~す」と、脇に座り、手のひらにいっぱいオイルを取り、わたしの手指をマッサージし始めた。ちょっと~いいじゃないの~~~~。すっごく気持ちいいわ~。そのアガシ美容師さん、奥さんの手をさすりながら親指立ててるよ「???」「やわらかい手ですね~」あはは、家事さぼってるせいか?そんでもって、ソーパーな奥さん、思わず質問。「そのオイル、何のオイルなんですか??」いや、別にね、何のオイルでもいいんだけど、会話の糸口ってもんがあるでしょ??「・・・・」あら、アガシ黙っちゃったよ。すると、すかさず仮面ライダーが「ア、アロマオイルです。」アロマオイルってったって、何の香りとか何系だとかあるんじゃないの~??まあ、いいんだけどさ。で、待ってる間は窓際でパソコンやったり雑誌読んだり。仲直りしたがってる旦那も一緒についてきて、パソコン三昧。子パンダはおうちで、パンダ母と留守番。途中で、子パンダから「まだなの~?いつ帰ってくるの~~~?」「ごめん、あとシャンプーだけだよ、もうちょっと待っててね。」シャンプーが終わり、美容師さんがどうにもまとまらなかった前髪をカットしてくれて、ムースみたいなのつけて終了。はぁ~随分ましになったわ~~~と、ほっと一息ついたら、またわらわらと美容師さんたちが集まってきたよ。仕上がりを見に来たのか???すると、仮面ライダー、じっとわたしの頭を覗き込み、首をひねってる。何?何?失敗??そして。プチっ。いててっ。プチっ。いててててっ。何すんだよ~~~~と思って顔上げて鏡見てびっくり。染め残った白髪を、抜いちゃってるよこの人!!!!え?これが仕上げなんですか???だめよ~~~抜いたら根元がゆるんで、髪生えてこなくなるって聞いたわよ~~~~切って、切って、切ってちょうだい~~~~~~と、心の声が届いたのか、わたしの刺すような視線に気づいたのか、ライダーの手は止まった。とにかく、今回はこれで十分だ。また次夫婦喧嘩したら、そのときはパーマねと、お会計に向かうと、ライダーが「あの・・・ウェーブは旦那さんの好みなんですか?」と聞いてきたもんだ。とんでもないわ。旦那さんの好みに合わせるような良妻じゃなくってよ。「いいえ、別に。」あなたが答えないでよ、パンダ!!!「そうなんですか。。。じゃ、ストレートでもいいんじゃないかなと思って・・・」「そうですか?でも、もともとすんごい天パなんですよ??」「そうですか。いや、いいかな~と思って。」よく見ると、ライダーがわたしを同情の目で見ている。どうやら、このちりちり具合が気の毒なのだろう。いかん、いかん、また気分が落ちてきた・・・いや、この前髪とこの色には満足しているのだ。多くは望むまい。「はぁ~すっきりした!!! やっぱり女の人にはこういう時間は必要よね~~~ 美容院とかお買い物とか」「わかってるよ。ごめんね、奥さん。」「わかればいいのよ。わかれば。」結局何が悪いのかわからないのに、ごめんねと言わされるパンダ。すまんね。そんでもって、家に着いたら子パンダが泣きながらお出迎え。ごめんね。ごめんね。でも、奥さんちょっとすっきり。明日はもっと優しくできるから。
2010年01月23日
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先月、施設から連絡があり、パンダ父の微熱が続くので、病院に行ってほしいとのこと。新型インフルでもなく、肺のレントゲン写真もきれい。あれこれ詳しく検査したところ、血流が悪く血管が詰まってるところがあるらしい。それでか、つま先やかかとが冷たくて、紫色になってきている。ちょうどチュソク(中秋節)で連休はおうちで過ごす予定だったので、病院から戻っても、施設ではなく家にいてもらうことになった。が、びっくりした。背中も腰の脇も床ずれが出来ている。足先は日に日に色が悪くなっていく。泣きたくなった。素人が見ても、別れが近いことはわかる。パンダ母がいつもの質問をする。「施設に戻る?家にいる?」もうあまり口もきかなくなったパンダ父が、「家」のところでうなずく。施設にお世話になる前に介護していた頃は、パンダ母もパンダもいらいらしていたし、もちろんわたしもしんどくて、なんで赤ちゃんのお世話はできても、お年寄りの介護はできないんだろう・・・などと思いながら、いつまで続くかわからないお世話にくたびれていた。大げさかもしれないけど、地獄だと思う日もあった。けれど、今回は違う。明らかに、長く続く介護ではないし、家族がしてあげられることも時間も多くはない。となると、自然とみんな優しい気持ちで接することができたと思う。もしかしたら、パンダ父は家族にもう一度優しい心を取り戻すように、家に帰ってきてくれたのかもしれない。子パンダがパンダ父に学校の出来事を話しかけたり、歌を歌ったりしているのを見ると、同居はしんどいことのほうが多かったけど、やっぱり、おじいちゃんおばあちゃんと一緒の暮らしでよかったな。と、今はそう思える。施設から帰って来られて、ちょうど2週間後、10月7日の朝、パンダ父はみんなに見送られて、息を引き取った。お葬式やら納骨やら、バタバタ時間が過ぎていき、しばらく経った週末には、日本の実家の母や兄夫婦も、おくやみに来てくれた。思いがけなく、楽しい時間もすごせて、これもお義父さんのおかげだね、と話していた。今でも、パンを焼くとパンダ父を思い出す。それはパンダ母も同じみたいで、「奥が焼いたパンを差し入れすると、 お父さん一人で全部食べてしまうんだよ。 あたしに 『お前も1個食べるか?』 なんて聞いたことないわよ。」と話してくれた。生前はそれすらも、わたしはボケ食いではないか?と思っていたが、よく考えれば、パンダ父が誰よりも美味しく食べてくれていたんだよね。いつも、誰かが亡くなると、思い出すのは宮沢賢治の『永訣の朝』という詩だ。賢治の妹が亡くなる間際に、「あめゆじゅ とてちてけんじゃ」(雨雪を取って来て 賢さん)外はみぞれが降ってるから、お碗にみぞれを取って来て、と兄に頼む妹とし子。賢治は曲がった鉄砲玉みたいに、欠けたお碗を持って飛び出していく。妹がそう頼んだのは、賢治を「いっしゃう あかるくするために」(一生明るくするために)だと賢治は考える。死にゆく人を前にして、残される人が一番辛いのは、もう何もしてあげられないと思う無力感ではないだろうか。それをわかっていたから、妹とし子は死の間際、賢治にできることを頼み、賢治を一生明るくしてやろうと思ったのだと思う。パンダ父も、とし子のように、残されるパンダ一家を一生明るくするために、最後に家に帰ってきてくれたのだろうね。きっと。ありがとう。お義父さん。これからも家族仲良く元気に暮らすからね。
2009年11月06日
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ご無沙汰しておりました。ついにタイトルが「わたしの8月」月刊化決定でしょうか??8月も色々てんこ盛りだったけど、これだけは書いておかないと!ってネタだけ忘れないうちにアップしておきますね。まあ、奥さんのボケ防止だと思って読み流して下さいまし。8月初めに、サザエ姉のとこの上の娘が遊びに来てくれた。わたしにとって、初めての姪っ子S。下の子が生まれて、大人たちの関心がおちびに集まるので、「Sちゃん、こんなのできるようになったよ~」と、でんぐり返ししまくって、アピールしてたS。「Sちゃん、もう3歳になったから、今日から『奥姉ちゃん』じゃなくて 『奥ちゃん』って呼ぶね。」と、ずっと「叔母さん」ではなく「奥ちゃん」と呼んでくれるS。あんな小さかったSがソウルに一人旅だなんて、奥ちゃん感激だ。ここは一つ、良い叔母っぷりを発揮せねばと、奥さんガイドブックやらネットやらで、あれこれ検索。どこ見よう、何食べよう・・・と探していたら、Sから「予定表作ってみたから見てみて。全部回れるかなあ?」とのメール見ると、3泊4日のスケジュールがびっしりで、ところどころに「クーポン使用で20%オフ」「送迎なしだと○○サービス」とか細かい情報が書き込まれていて、下手な旅行代理店のプランよりもよく出来ている。ごめん、奥さん叔母バカ?Sの予定表に沿って、あちこち予約を入れたり、チケット取ったりは順調だったのだ。が、一つだけパンダ夫婦では、ちょっと案内できないかも、というコースが出てきた。「クラブに行ってみたいんだけど。」Sはずっとダンスやってるから、韓国のクラブがどんなんか覗いてみたいそうだよ。クラブといっても、部活とか同好会とかじゃなくて、クラブである。縁がないよ、縁が~~~。どうしよう、どうしようと慌てていたら、ちょうどパンダが教えてる学生さんが「よく知ってます。」クラブの集まる弘大(ホンデ)のあたりでバイトもしてたことがあり、クラブも通ってたというのだ。そこで、その学生さんにお願いして、金曜の夜に連れて行ってもらうことにしたが、学生さんいわく「第3金曜日は1万5千ウォン(約1200円)でクラブ回り放題だから 全国から人がやってきて、すごい人だから止めたほうがいいですよ。」で、土曜日の夜に行くことに。たまたま土曜日は子パンダの習い事のために、昼の間はソウル観光に付き合えないわたし。それを知った優しいひなオンマさんが「いいですよ~、私土曜日ソウルご一緒しますよ~」と日中の案内を引き受けてくださったので、ついでに「じゃ、その日はひなオンマさんもソウルに泊まりましょうよ。 一緒にクラブ行ってみませんか??」とお誘いしてみた。「きゃ~行ってみたいです~。ブログのネタに~。 あはは、けど、年齢制限あったりして~~~」と笑っていたら、その直後パンダから連絡があり、「クラブは30歳以下の人しか入場できないそうです。 だから、奥さんとひなオンマさんはオフィステルで留守番してて下さい。」ぎゃ~~~冗談も言えね~~~~とっくに30越してますがな。奥さん・・・というわけで、クラブに入るのはあきらめたものの、どんなとこなのかは一目見て帰ろうと、ダンサーSの後に、ぞろぞろ続くアラフォー3人+子パンダ。「もうすぐ来ると思うよ。」と、弘大駅で学生さんを待つパンダ。パンダが言うには「背も高くて男前さん。モデルやってたこともある。」えええ~~~~、それでクラブ通い・・・???大丈夫かなあ???すごいチャラ男だったら嫌だわ・・・と心配してたとこに現れたのは、リュック担いだ好青年。開口一番、「私のお名前はクォンさんです。」はい、よくできました~。「お名前」の「お」は要りませんそしてパンダにはぼそぼそと「すんません、こんな格好で・・・ ちょっと田舎に行って来て、そのまま上京したから・・・」とか謝っている。クラブ通いのモデルにしては、超地味でいい感じだ。クォンさんに案内されて、クラブが集まってる界隈に出たのだけど、どのお店もすごい人で入れない。しばらく、店の近くのカフェで待ちながら、自己紹介などしあう若い二人とアラフォー3人+子パンダ。クォンさんは書道を専攻してるので、漢字で筆談すればある程度意思の疎通は可能なのだ。若い二人は、クラブの音楽で何が好きかとか、東京には行った事あるとかないとか、適当に盛り上がっている。若いっていいなあ~と、奥さんが微笑ましく思っていたその時だ。なんかの話のはずみで、クォンさんが自分の携帯をダンサーSに見せた。「サムソンね。」素朴なクォンさんとしては、別に自慢ではなく、単に「知ってるでしょ?」くらいの意味合いだったと思うよ。そう言われたはいいが、正直がとりえのS。「サムソンってどこのメーカー???」キョトンとしたSよりももっとキョトンとしたのが好青年クォンさん。「へっ?・・・サムソン知らないの?」そうだろうな、韓国ではサムソンって一流企業だからね。「うん・・・知らない。」クォンさんの開いた口が塞がらない。そこにもってきて、ひなオンマがにっこり微笑んで、若者をバッサリ。「うん、サムソンってね、日本じゃあんまり有名じゃないから。」クォンさんの表情がキョトンから、驚愕へと変わる。「先生・・・ほんとなんですか?」すがるように問う教え子にパンダが答える。「う・・・あ・・・うん・・・そうだな・・・もごもごもご。。。」キレのない返答に比べ、ひなオンマの切れ味は冴えている。「韓国じゃサムソンって一流だけど、 日本では知ってる人あまりいないと思う。」 バッサ~~~~~~~ッ 奥さんの理想像ひなオンマ 見事だ。パンダがぼそぼそと「いや、けど、最近じゃソニーよりも上だって話も聞く・・・」全て言い終わらないうちに、奥さんが「それは無いわ!」バキューンパンダは傷心のクォンさんを慰めようと、また「いや、ソニーよりは有名なんだよ、世界じゃ。」とクォンさんにささやくが、それも再び「だから、それはありませんってば!!!」と、奥さんの声にかき消されるのであった。結局その夜は、どこのクラブもいっぱいで、どこぞのバーでおしゃべりして過ごしたのだそうだ。クォンさんはよほどショックだったのか、わたしたちと別れた後も、Sに「ほんとにサムソンを知らないのか?」「ほんとに日本じゃサムソンって有名じゃないのか?」と、質問してきたそうだ。泣かせる話だ。酷なことをしてしまったのだろうか?けれど、奥さんは思う。鉄は熱いうちに打て。人は若いうちに世界を知れ。クォン君はこれでウリナラマンセーの人にはならないと思う。きっといいことしたんだよ、わたしたち。
2009年08月31日
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皆様、お久しぶりでございます。すっかり、ええ、すっかり更新が滞っておりますが、元気にやっております。先日、子パンダが「お母さん、タイ語で『ごめんなさい』って何て言うか知ってる?」「え?知らないよ。」「コ クンカだよ。」「なんでそんなの知ってるの?誰かが教えてくれたの?」「うん、サヨンのお母さんタイ人なんだって。」え?そうなの??幼稚園の頃は、同じクラスに日韓家族のお子さんがいて心強かったんだけど、小学校ではいないだろうなと思ってたので、ちょっと嬉しい。「サヨンと同じクラスなの?」「ううん、違う。放課後クラスで一緒なの。」放課後のクラブ活動みたいなものね。日本は無料だけど、韓国じゃ授業料払って好きなクラブに登録して放課後を過ごす。「へぇ~、じゃさ、サヨンにも聞いてごらんよ。 外国人センター行ったことある?って」そんでもって奥さん、ここでピンときたそういえば、外国人センターで来年から多国籍ショップを経営する予定なんだけど、その中で確か、タイ人の奥さんが美容院やりたいって話も出てたんだよね。子パンダが言うには「サヨンのお母さん、7回も試験に合格したんだって。」いや、わたしがセンターの先生に聞いたのは、「○○さん(多分サヨンのお母さん)は7回受けて、筆記試験合格しました。」まあいい、多分同一人物だろう。大人が言ったことと、子供が聞いたこととは食い違うことは多い。来年から同じお店で働くことになるかもしれない、と思って、奥さんちょっと興奮。「じゃさ、サヨンにおうちに遊びにおいで、って言ってみたら?」「うん!そうする~」と、今朝元気に出かけていった。「お母さん~サランだよ~。」クラブが終わる時間に学校に迎えに行くと、子パンダとサランが出てきた。サランは家に帰らずに直接パンダ家に遊びに来るらしい。お家の人の許可は取ってあるとのこと。あら~、この子がうわさのサランちゃんなのね~!と、奥さん早速質問攻め。「サラン、外国人センターに行ったことある?」「はい。」「え~あったの~?けど一度も顔合わせたことなかったね。」 サランちのお母さんって、タイ語で話すの?」「ううん。」「え?そうなの?韓国語ばっかり?」「はい。」「そうなの~。お母さんきっと韓国語上手なんだね~。 サラン、タイに行ったことあるの??」「ないです。」「え?そうなんだ。行ってみたいでしょ??」「はい。」「サランのお母さんさ、美容師さんなんでしょ?」「いいえ。」「え?あれ?違うの? 試験7回合格したとか・・・ってサランのお母さんじゃない?」「ううん、違います。」「あ、そうか・・・じゃ、違う人か・・・。 それにしても、サラン、韓国語上手ね~。」何も答えずニコニコしてるサラン。おうちでお母さんが韓国語ばっかだと、こんなに上手いもんなのかね~?で、パンダ家に着いて子供たちだけで仲良く遊んでるので、わたしは市場に買い物。暑いからコングクス(冷たい豆乳麺)にしようと思ったのよ。「お昼コングクスでいい?サランもコングクス好き~?」「はい。」それからとっとと買い物を済ませて帰ってくると、サランの姿はなく、玄関のドアも開いている。「サラン帰っちゃったの?」「知らないよ。子パンダ、トイレに行ってきたら、もういなかった。」「???あんた、パソコン独り占めしてたんじゃないの?」「してないよ~~!サランにいっぱい貸してあげたよ~」「・・・そう・・・?」なんかわからんまま、お昼はパンダ母、わたし、子パンダの3人でコングクス。「さっき、子パンダの友達が来てたみたいだけど?」とパンダ母。「ああ、もう帰っちゃったんですよ。 サランのお母さんも外国人なんですって。」「へぇ、どこの国?」と、パンダ母の声と同時に子パンダの声が重なった。「違うよ、お母さん!!!」「へ?タイ人じゃないの??」「サランのお母さんは韓国人!!!」「あんた、サランにタイ語習ったって言わなかった??」「それはサヨン」奥さん、絶句。そして、短い時間だったがサランに話しかけたあれやこれやを思い返してみた。お母さんタイ語話すの?お母さん韓国語上手なのね。お母さん美容師?お母さん7回試験受けた?タイ行ったことないの?外国人センター行ったことあるの?こんなわけわかんない質問ばっかされたら、そりゃおうち帰りたくなるよね。子パンダのお母さん、暑さで頭おかしくなったと思われたかも・・・ごめん、子パンダ。強く生きろ。
2009年07月23日
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今年から小学生の母になった奥さん。帰宅時間が早いったら早いったら。給食食べても12時30分。集団登下校もないし、学校近くに児童館もないし、狭い道は両側とも路上駐車の嵐で、車一台通るのがやっとそれで、韓国オンマたちにはあきれられてるが、いまだに送り迎えしている。去年まではソウルでも水原でも天安でも、好きに顔出してたんだけど、今年はそういうわけにはいかない。が、そんな奥さんの元に、せっせと遊びに来てくれてるのがひなオンマさんひなオンマさんは隣町から週に一度、メドゥブを習いにこの町にやって来られる。メドゥブというのは、紐を結んだり編んだりして作る装飾。中国や日本にもあるけど、韓国のは全部指で編むそうだ。そして、何度聞いてもびっくりなのが、先生からひなオンマさんにはテキストやプリントがあるわけではなく、全て口伝え口伝えのみ、ってすごくない?わたしも韓国にいる間に(と書くと、脱韓計画があるみたいよね)韓国ならではの習い事って通ってみたいけど、ポジャギも早々に無理と悟ったし、メドゥブも口伝えと聞き、教室に通うのはあきらめた。習うなら、韓国アジュンマからよりも、優しいひなオンマさんにご指導いただきたい・・・さて、今週はそのひなオンマさんのお友達りんごさんも一緒に遊びにいらっしゃった。フットワークの軽いりんごさん、颯爽と現れた。そして、片付けられない女が住む、片付いてない部屋に通されても、「きゃ~こんな風に事務所っぽく色々置いてあるのっていいですね~。」と喜んでくれて、なんか嬉しかったわ。お昼前に、パン屋さんに立ち寄って、ひなオンマさんが「プリンが出たんですよ~!」と、プリンをご馳走してくださった。韓国来て、売ってるプリンを初めて食べたけど、ここのはちゃんとバニラビーン使ってます、って表示されてるだけあって美味しかった。3人で「日本人がアドバイザーについたのかもね~。」と推測。ははは。家に着くと、これまたりんごさんからお土産に慶州パンというお饅頭をいただいた。その場でわしゃわしゃと食べたかったのだけど、我慢我慢。おしゃべりしながら、子パンダの遊びにもつきあってもらってカルタやら神経衰弱やらして、ああ楽しかった~。楽しかったのは子パンダも同じで、お二人が帰られたとたんに「あ~あ~つまんない~」そうだよね。ひなオンマさん・・・前にデパートの屋上で「だるまさんがころんだ」やった時、真剣だったからね。わたしがオニで子供がピューっと逃げたら、ちょっと手抜きして途中で追いかけるのあきらめたりするけど、ひなオンマさん、屋上中走り回って子パンダ捕まえてたからね。なんて素敵な人なんだろうと思った。りんごさんもカルタ真剣だったよ。なんてったって、カルタってポルトガル語だから。手抜かないからね、ラテンだから。奥さんも、もうちょっと子育て手かけないと。けど、カルタも神経衰弱もなんで子供ってあんなに強いんだろうね?かあちゃん、本当に神経が弱っちゃった。その夜、夕飯の後、いただいた慶州パンをみんなでいただいた。甘さ控えめで美味しいお饅頭だった。昔、お仏壇に供えてあったのをつまみ食いしたような、懐かしい味・・・そして、一晩明けて、子パンダから衝撃の発言。「お母さん、昨日夢見たでしょ?」「え?なんの夢?」「慶州パンの夢。」「え~~~~?なんで~~~?」「だって、 『慶州パン、慶州パンちょうだい。』 って言って、手を出してたもん。」「ぎゃ~~~~?!それで?それから??」「『うわ~可愛い~』 って言った後、食べてた。」「食べてた・・・食べたってなんでわかるの?」「もぐもぐしてたから」うわっ、マヌケな図。
2009年07月22日
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先月は、場所や日時は違えどパンダ一家は健康診断月間だった。子パンダは近所の病院で。わたしは水原の健康保険センターで。「パンダとお義母さんも受けないとね~。」と話していたら、ある日「ソウル○○病院ですが、明日○○高校の体育館を借りて、 集団健康診断を行いますので、 まだ受けてない方はこの機会にぜひ」と電話がかかってきた。自己負担はゼロらしいので、パンダとパンダ母、親子仲良く明け方のバスに乗り、健康診断を受けてきた。子パンダ、奥さんはすでに診断結果を受け取った。異常なし。あ、奥さんは体重だけひっかかってたわパンダとパンダ母の結果もそろそろ・・・と思ってたら、昨日電話が。「あの~、こちらソウル○○病院ですが、 パンダ母さんのお宅ですか?」「ええ、あたしがパンダ母ですけど、何か?」「あ~パンダお母さん、最近調子はいかがですか? どっか具合悪いとこないですか?」「ええ、別に。特に悪いとこないけど。」「そうですか?食欲はありますか?なんでも食べられますか?」「ええ、普通に食べてるけど、ちょっと何なの?」「あ、あの・・・息子さんは?」「勤めに出てるわよ。何?あたしに用事じゃないの?」「あ、いえ、息子さんに話があって・・・」「あんた、あたしの名前最初に確認したじゃないの。 何なの? ガンでも見つかったっていうの?!」「あ、いえ、そういうわけでは・・・あの・・・息子さんの携帯は・・・?」「だから、あたしに言えって言ってんのよ!!!」「いえ、それはちょっと・・・」というようなドンくさい会話があったのだ。病院側もどうかと思うよね。本人確認しておいて、息子さんに話があるって、怪しすぎるじゃない?しぶしぶパンダ母は医者にパンダの携帯番号を伝え、病院から電話をとったパンダ。そりゃびっくりしたろうよ。「あ、パンダお母さんの息子さんでいらっしゃいますか? こちらソウルの○○病院ですけど、 先日の健診でお母さんの胃にガンが見つかりましたので、 至急精密検査を受けられるようにお伝えください。」ちょっと~~~~っ!!!おちちけ奥さん。「あ、ガンとか言うと衝撃的だから、 うっすら影みたいなのが見えるから、 ってことにしようよ。明日内視鏡検査受けてもらえばいいから。」ということにして、今日パンダ母と2人で病院に行くことになった。パンダは遠くの大学行ってて、不在なのだ。「お義母さん、病院どうしましょうね。 大きいとこで診てもらったほうがいいですよね?」「え~そんな大げさな~。友達がさ、Y病院がすごくいい! って言ってたからそこ行くよ。」どうしよう・・・ちゃんとした大きいとこで診てもらったほうが・・・でもほんとにガンだとしたら、もう本人の好きにしてもらうほうがいいのかしら・・・別居したいマックスだった奥さんも、いざ別れが近いとなったら、色々反省したり後悔したり、急に優しくしようと思ったり。結局、内視鏡検査してくれるならどこでもいいか、ってことになり、パンダ母の希望通りY病院へ。けど、もしもガンだとわかったとして、本人には告知してもらいたくないし、かといって、医者が「ご家族だけちょっと残ってください。話が・・・」とか言い出しちゃったら、もうそれってガンですって言ってるのと同じじゃない??で、考えに考えて、医者とはわたしが英語で会話すりゃいいんだとひらめいたのよ。パンダ母が怪しがっても、わたしが「医学用語だから韓国語難しくって~」って言えば済むじゃない?と、待合室で必死で単語を調べまくる奥さん。「内視鏡」「胃がん」「抗がん剤」「転移」「余命」・・・調べてるうちにだんだん泣きたくなってきた。そんな嫁の心姑知らず、パンダ母は向かいに座った患者らしきおばさんに「あんた、腰痛めたの?ここで手術したの?」 「え?何?なんで1年半も経ってからまた病院変わったの?」とかずけずけ質問してるし。パンダ母の順番になり、診察室に入ると優しそうな若いお医者さんが「今日はどうされましたか?」とほほえんだ。結構に男前さんだ。でも男前さんには要注意だ。奥さんの何年かぶりの英語よりも先に、パンダ母が一気に「それがね、こないだ受けた健康診断で、 結果もまだ郵送されてきてないのに 昨日電話がかかってきたんですよ。『パンダお母さんですか?』『はい、そうです。』って答えると『お母さん、どこも具合悪いとこないですか?食欲ありますか?』 って変でしょ? あたしゃこの40年ほどは全く健康で、 @#$%*&■△@#%$〒・・・・・」と昨日のやりとりと、自分の半生をかいつまんでまくしたてた。医者は冷静に「え?それでどこが悪いと言われたんですか?」パンダ母が「胸です!!!」と言い切るので、わたしが後ろから「あ、先生、胃です。胃。」と訂正すると、若い医者はこれまた丁寧に説明した。「お母さん、あのね、 ここは整形外科なんですよ。 簡単な風邪くらいなら私でも診ますけど、 今日は内科行ってくださいね」思わずわたしが「へっ?あの、部屋間違えたってことですか? 同じ建物の中に内科があるんですか?」と尋ねると、医者は最後まで微笑みを絶やさずに首を横に振った。「いいえ、うちの病院は整形外科専門病院です。 あ~○○さ~ん!この近所に内科どっかない~?」聞かれた職員さんが教えてくれたのは、パンダ母行きつけの内科だった。Y病院から歩いて5分。U内科の院長先生にもパンダ母は延々と独り芝居。なんだろう、普段嫁が親身になって話を聞いてないせいか?内視鏡検査やってる間はさすがに静かだったけど。わたしは腹部超音波の時も、内視鏡の時もうろうろ歩き回ってて、看護士さんに「お嫁さんは、そっちで座っててくださいっ ちゃんと後で説明の時呼びますから。」とあきられていた。で、その「説明」の時間が来たわけよ。どきどきどきどき・・・・おじいちゃん先生、ひと言。「何の異常もありませんね。」すると鬼の首をとったようにパンダ母が「でっしょ~~~?!具合悪くなんかないもの!!! あたしゃ自分の身体だからよくわかるのよ! 痛くもかゆくもないんですよ!!」あ、いや、痛みを感じてからでは遅いこともありますよね?という嫁の心の声が漏れてしまったのか、おじいちゃん先生は「いえ、でもうまいこと健康診断受けられましたよ。 定期的にそういうのは受けないとねぇ。」とおっしゃってくれて、パンダ母もちょっと落ち着いた。昼にはパンダも帰宅し、3人で遅めの昼食をとった。「何だったのかねえ?一体、ソウルの病院も。」「悪いとこ見つかったからうちの病院で再検査しろってこととか?」「そうだよな、わざわざソウルからこんな田舎に来て、 無料で検査なんて、そういうことだよな。」・・・・・・???そういうことなのか???まあ、とりあえず、一安心。けど、おかしいと思ったよ。だって元気だもの。パンダ母。それにパンダ母はびっくりするほど長生きするんだって。前にソウルの兄嫁が言ってたよ。「なんでそんなのわかるんですか?」って聞いたら、やっぱ違うわ兄嫁。「占い師に『うちの舅・姑はいつまで長生きするんですか?』 って聞いてみた。」だそうだよ。なんなの~??この人も絶対長生きするよね。まあとにかく、健康第一。笑って過ごしましょうね。
2009年06月05日
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お久しぶりでございます。あやうく5月の日記(すでに月刊?)更新することなく過ぎるところでした。が、今日街角でこれは日記に書かなくては!と思わせてくれる出来事があり、こうして重い腰を上げたわけでございます。さて、今日は暑かった。あんまり暑いので子パンダと学校からの帰り道、家まであともうちょっと、というとこなのに我慢できずにスーパーに寄った。スーパーとまでは言えないかな。ほんとに小さな駄菓子屋さんみたいな店。入ってみると冷たい飲み物があまりない。缶コーヒーとトマトジュース、アロエジュース、栄養ドリンクもどき・・・子パンダが選んだのはバナナ牛乳。確か600wか700wくらいだったなと思い、1000w札を出すと店番のばあさんが「はい、1000ウォンね。」「え?1000ウォン??」「あんた買ったことないの?」それが客に向かって言う台詞かよっ思わずチッと舌打ちすると、ばあさんが更に「よその店行って見て来な!」このクソババー返品じゃ、返品!!!と子パンダのバナナ牛乳を奪うと、すでにそこにはストローがささっていた。。。「二度と来るか、こんな店! はよ潰れんかいっボケっ!!!」と、通りに出てから日本語でまくし立てた。頼むから夏の間はデブを怒らせないでちょうだい。ただでさえ暑いんだから。夜になってからも、気になってバナナ牛乳の価格を検索してみたら高いところで850w、安売りで650wだったのでパンダに「明日1000w札握り締めて、あの店に行ってバナナ牛乳買ってみて。 ばあさんが『1000w』って言ったら、即 『どこに1000wもするバナナ牛乳があるんじゃい! アンタ買ったことないのか?よその店見に行って来い! 二度と来るか、こんな店! はよ潰れんかいっボケっ!!!」』 って、思う存分キレまくってちょうだいね。」と言うと、「奥さん、それどこの店の話?」「おじいちゃんばっかの八百屋の向かい。」「ああ~~~あの店のばあさんは感じ悪かったわ。 オレももう二度と行くまいと思ったことあったもん。」それを早く言わんかい!!!ほんとこの国の人たち、簡単にひょいっと商売始めるけど、サービス精神もない人が店やるってのが信じられないし、ああいう店でもつぶれないってのがまた信じられない。けど、気をつけたほうがいいと思うわ。温厚な(え?)わたしに潰れろ!なんて思われた店は確実に潰れてきたからこう見えても、わたしは祈りの名人なの。時々間違って祈りじゃなくて、呪いになっちゃったりしてるけど。子パンダを家に送り届け、頭の上の湯気がおさまってもいないのに、休む間もなく今度はバスで移動。市内の歩道はあちこちレンガだのレンガもどきだのが、掘り起こされてて工事中。景気が悪いので、歩道でも掘り起こして、また新しく舗装すっか~そうすりゃ人手も要るだろうよみたいな安易な景気対策によるものらしい。工事中なのは歩道だけではなく、バス停も同じだった。この暑い最中、バス停のベンチも屋根もなくなっている。あるのは鉄骨の枠組みだけ。わたしは仕方なく立ってバスを待っていたが、後ろのおじいちゃんは鉄骨の枠に腰掛けていらっしゃる。バスは何台も来るのだけど、奥さんの目的地方面のバスがなかなか来ない後ろのおじいちゃんもどうやらそのようで、(もしや、おじいちゃんも○○百貨店まで行くのかしら??)などと思っていたら、バスではなくシルバーのセダンが目の前で停まった。ウィーンと助手席の窓が開き、運転席から40代くらいのおじさんがぐぐっと助手席側に身を倒し、「ちょっと道聞きたいんですけど、電話局はどこにあるんですか?」韓国暮らし4年経つというのに、「電話局」と聞いたとたんに奥さんの頭の中に浮かんだのは(え~っと・・・え~っと・・・NTTのことだよね? 電話局ってのもまた古い言い方だよな。電電公社ってこと??)などと昭和ちっくなことを考えていたら、後ろのおじいちゃんがさささっと寄ってきて「何?どこ行きたいんだって??」「電話局だそうですよ。」と、わたし。運転手ももう一度「電話局に行きたいんですけど。」するとおじいちゃん、わたしを押しのけて「電話局か・・・電話局ならえ~っと・・・」と考えるふりだけして、1秒後には「電話局なら、わしと一緒に行こう」え?えええ~~~???そして運転手も助手席のドアを開け、おじいちゃんを迎え入れたえええええ~~~~~???驚くわたしを尻目に、何事もなかったかのように、二人は去ってしまった新手のヒッチハイクか?つい最近、子パンダが学校で「道を聞かれて『わからないから、一緒に探して』と頼まれても 絶対車に乗ったり、ついて行ったりしてはいけません!!」と習ってきたばかりだったので、なおさら可笑しくて。。。運転手もちょっとびっくりしてた感じだったけど、年上のおじいさんの言うことだから断りきれなかったんだと思うよ。けど、よい子のみなさんは絶対に真似しないでくださいね。それではまたぼちぼち更新いたします~
2009年05月27日
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楽天仲間のコモちゃんもう知り合って3年くらいかしら?いつか会いたいと思ってたんだけど、いつも忙しそうだし、なんとなくだけど、もうこのまま会えないような気もしてたのよ。それがね、会えたのよ。おっくさん、こんばんは~。きゃはは、マジでおっくさんに会えるのかな~^^眠れない(→どんなときでも爆睡だけがとりえの姫。) 中略 携帯とかたぶん借りないので、連絡のしようがなくってごめんね。おっくさんの携帯だけがたよりですからよろしくね^^と、コモちゃんからメールが届いたのが15日。そして次のメールが出発前日の最終メールこんばんは~^^明日にならないと友人たちとの行動予定が決まらないから確実にはできないけど、5時くらいに明洞ってことでお願いします。韓国人なので(誰だよっ!)遅れたらごめんね~。場所の詳細は○○○ホテルにメッセージいれてもらえますか?無理?私も着いたらおっくに電話するから。笑きゃ~。どうしようっ。と、このやりとりだけでソウルで会えたのが奇跡?携帯無かった頃ってどうやって会う約束してたんだっけ??そんでもってホテルにメッセージをと頼まれているのにもかかわらず、スコーンと忘れ、とりあえず電車に乗り込む奥さん。心配性のパンダが「席が無いといけないから、天安から始発に乗ったほうがいい。」というので、子パンダと天安まで出て、そこではんらさんとよし君、ひなオンマさんと合流。電車を待っていると携帯が鳴った。「もしもし、奥さん~?コモです~はじめまして~。」常々コモ=松本伊代16歳と脳内変換しているので、ちょっと驚いた。声はちょっと大人だった待ち合わせ場所はミョンドンのロッテ百貨店の資生堂前。単に日本人だから資生堂ということになったのだが、待ってる間、販売員のお姉さん方が将来の顧客子パンダに、あれこれアンケートみたいなのとってるのがおかしかった。そして、颯爽と現れたコモちゃん。伊代じゃない~~~ぶりぶりしてない~~~かっこいい系のきれいなお姉さんだ~。が、その後ドーナツ屋であれこれしゃべりまくってるうちにコモちゃんと奥さんが同級生だとわかり、しかも奥さんがサバ読んでたことも発覚し、どうしても奥さんを「オンニ」(お姉さん)と呼びたいコモちゃんは「誕生日は?誕生日は?!」と問い詰めるのであった。「11月・・・28日・・・コモちゃんは12月だよね。」「うん、じゃあたしのほうが下、下!!」とはしゃぐコモちゃんの隣ではんらさんが、ひっそり冷静に「あら、じゃ10日くらしか変わらないじゃない?」と微笑んでいた。そしてはんらさん、コモちゃんから「はんらさん、きれいよね~。え、誰だっけ?誰に似てるんだっけ? あ、そうそう、由美かおる、由美かおる。 じゃ、もうブログは『かおるの日記』ね」って言われてたから、今日あたりブログタイトル変更してるんじゃないかしら。けど、そういうコモちゃんもすらりと手足が長くて、顔小さくて、目ぱっちりでモデルさんみたいだったわ。奥さんなんて田舎モンだから、東京の人ってだけでもまぶしくて次々とお土産を出してくれるのも、大興奮で一つ取り出すたびに女3人同時に「きゃ~~~~~っ!!!」と大騒ぎになった。特にひなオンマが、全てのお菓子に反応を示し「これこれこれ~~~!!! すっごく美味しいんですよね~~~~!!!」と食いついていたので、横で内心わたしは「ハウスっ!ハウスっ!!!」と叫ぶのだが、心の声なので聞こえちゃいなかったドーナツ屋で飲み食いした後だったので、その後の夕飯はよし君も子パンダもほとんど食べずに、ひたすらコモちゃんのガイドブックにサインだの絵だの描いて、アピール合戦だったが、なんかの拍子に兄妹喧嘩が始まっていた。よし君がごめん、って言ってくれて丸く収まっていたよ。すまん。。。もっとあれこれ聞きたいこともいっぱいだったけど、なにせ奥さんは人見知りが激しいので、初対面ではなかなか韓国アジュンマみたいに1時間で今までの人生を全て聞き出すというわけにはいかなかった。またの機会に1泊2日の温泉旅行でも・・・そん時はこれまた美人の妹さんも是非ほんの3時間くらいしか一緒にいられなかったけど、とっても楽しくて濃い時間だったわ。後ろ髪引かれながら、コモちゃんに手を振りバスに揺られて、ソウル駅に。このね、ソウル市内をバスで移動って発想がなかったのよ。はんらさんとわたしじゃ。さすがひなオンマ観光だね。ほんとに助かりました。帰りの汽車は席がなかったので、早めにホームに下りてカフェ車両に乗り込んだ。夜景を眺めながら、こんな風に、朝から晩まで誰にも何にも邪魔されずに、1日中ずっと楽しかったなあなんて考えてた。この楽しい時間が、コモちゃんからの一番のお土産だったかも。ほんとにどうもありがとうね。また会いましょうね~。
2009年04月21日
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「緑のおばさん」1959年(昭和34)、児童の登下校時に、緑の制服に黄色い旗を持って子どもたちを誘導してくれる”緑のおばさん”が、東京に登場した。東京オリンピック(1964年)開催が決まり、大規模な建設ラッシュで車の交通量が激増し、それと同時に子供たちが交通事故の犠牲になることも多くなったためだ。「緑のおばさん」は、正式名称を学童擁護員といい、 小学校の通学路上に立ち、児童の登校の安全確保に当たる職員のことで、女性の学童擁護員が、「緑のおばさん」の愛称で親しまれていた。導入された当時は戦後の寡婦(戦争未亡人)の失業対策として創設した職業であり、ボランティアではなかったそうだ。今はどうなんでしょうか?町内会やPTAのボランティアで回ってるのかな??さて、ここは韓国。同じように登校時の横断歩道で、黄色い旗を持っているママさんたちがいる。「ノクセク オモニ」ノクセクは緑色、オモニはお母さん。つまり「緑の母」ですね。 あ、これは違うわね。小さい頃、一体何の薬なんだろう?と疑問だったけど、更年期障害の女性のための漢方薬だったのか。。。今の奥さんにはポチりたい薬かも基本的には「緑の母」をやりたいってママさん方が学校の申し込み用紙の「希望します」のとこに○つけて提出なんだけど、1年生のオンマたちの集まりが悪かったようだ。わたしはパンダが「奥さんは外国人なんだから、まあ今学期は休んでりゃいいよ。」と甘いことを言うので、希望書は出さずにいたら、先月末に子パンダの担任の先生から電話があって、「子パンダのお母さん~ 会社勤めされてないなら、申し訳ないんですけど 学期ごとに1,2日だけ立ってもらえませんか~??」とお願いされた。どうやら希望者が少なくて、人手が足りないらしい。「えっと、学校に子パンダ連れてくのはわたしなんですけど、 どうしたらいいんでしょうか?」「私が教室で見てますから、早めに登校させてくださいませんか?」「ああ、それなら大丈夫です。」「やってくださいます~~~?!!!」子パンダのクラスの先生、40代後半のアジュンマ先生なんだけど、韓国でやっていけるのかな~??とわたしが心配になるくらい声も小さいし、すごく上品だし優しそうな先生なのよ。だからかしら(え?)わたしとは気が合いそう何が気に入ったって、先日子パンダが家に着くなりこんな問題を出した。「足のにおいが臭いのは、いいことか悪いことか?どっち~?」「え~?・・・う~ん。いいこと?」「ピンポ~ン♪」「なんで?」「外で子パンダたちがいっぱい走って遊ぶと、足も汗かいて臭くなるの。 それくらい体を動かしたら、よく眠れるし体もすくすく大きくなるの。 だから足が臭いのはいいこと、って先生がおっしゃってたよ。」いや~ん、いい先生だ~。そしてもっと気に入ったのは、昨日の発言。明日、子パンダの学校では科学なんとか発表会っていう行事があるらしく、低学年の生徒たちは、未来はどんなふうになってるか想像して絵を描くのだそうだ。それはいいけど、韓国のオンマたちはそうとなったら必ず、明日描く内容をあらかじめ家で子供に描かせてみるのだよ。そんで、ここをこうしろ、ああしろとチェック&指導するらしい。なんでかっていうと、上手に描けたら賞がもらえるから。いや、逆だな。上手く描けないと賞がもらえないから。ばかばかしいと思うけど、日本にはほとんど需要も必要性もない子供美術教室(塾)が韓国にいっぱいあるのは、そういう韓国オンマがいっぱいいるためなんだよね。だから、わたしも一応子パンダに聞いてみた。「へぇ~。じゃ、今から描いてみる?」すると子パンダがきっぱり言った。「先生が、 絶対 家で描いてくるな、っておっしゃったよ。」それ聞いて、わたしゃ腹抱えてひっくり返って大笑いしたよ。いや~、こういう先生大好き。1年間安心してお任せできそうだわ、と安心した。今朝8時前に教室に着くと先生は、とってもべっぴんさんで上品なのにトレーナーにジーンズという、わたしが家でゴロゴロしてるのと同じような格好。化粧っ気もなくていい感じだった。「あっら~もうこんな早くにいらしたんですか~。 す~み~ま~せ~~~~ん」そして西側の横断歩道まで案内してくださる途中で、ちょこちょことおしゃべり。「西側は児童数は少ないんですけど、信号もないし 車の通りが激しくて危ないんですよ。 横断歩道だってゆっくり渡ってられなくて、 子供たち走って渡ってるんです。」とその美しい眉をひそめた。「じゃ、もうすぐもう一人のお母さんが来られますから、 2人一組でお願いしますね。 ああ、どうしましょう・・・明日筋肉痛が出ないといいんですけど・・・ 風邪引かないでくださいね・・・」と、先生はとっても恐縮されていた。あはは、ほんと韓国で大丈夫かなあ。 緑の奥さん初出動 しばらくするともう一人のママさんが来られて、学校側と向かい側に分かれて立った。信号が無い横断歩道なので、子供来る。緑の母旗下ろす。車は停止。子供渡る。子供と緑の母は運転手に一礼。車去る。でいいよね?とやってみたら、なんと車が停まってくれない。しかも、やっと停まったと思ったら、反対車線は車がゴウゴウすっ飛ばしてて、ママさんが車止めてくれてないしちょっと、一体なにやってんのよ?!!!と思ったら、逆に奥さんが文句言われちゃったよ。「ちょっと奥さん~~~! 車無いときに同時に旗出さないとっ!!!」え・・・?ええ~~~~っ???どういうこと?えっと、まとめますと車、もちろん停まらない。両車線、車来ない。緑の母旗下ろす。子供ら渡る。おしまい。これが韓国。。。 じゃ、緑のおばさんの意味無いんでは・・・?とわたしの頭の中いっぱいに?で埋め尽くされそうになった瞬間、向かいのママさんがでかい声で叫んだ。「おおお~~~い!!!アンタたち~~~!!! 今、車来てないから、渡ってしまいなさ~~~~い!!!」ちょっと離れたとこを歩いてた児童たちも、その声に急かされてパタパタ走ってきてパタパタ渡っていった。いや、あの、先生は走って渡るのは大変だから、旗で守ってゆっくり渡れと・・・も、もしや、これが緑の母の本来の役割なのかっ?!!!ああ、だんだん思考力が衰えていく・・・・ 母さんや、これでいいのだ。 え?なんか違うような・・・
2009年04月01日
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3月8日は国際女性デーだった。日本では聞き慣れない日だけど、1904年3月8日にニューヨークで、女性労働者がデモを起こしたのがきっかけで生まれた日だそうだ。“パンとバラ”がスローガンで、パンは経済的な保障、バラは生活の質の向上。具体的には、労働時間の短縮、賃金アップ、女性の選挙権、そして児童労働の禁止を要求。国連が定めた国際デーで、中国やロシアの奥さん方はよくご存知のようだった。日本人があまり知らないということは、それだけ世界の中でも日本は女性が整った環境の中で暮らせているということかもしれない。さて、その国際女性の日ということで、外国人センターでも記念パーティーが開かれた。「主婦やってると、いつも旦那さんやお子さんの買い物が優先で 自分の服とか美容院とか後回しになっちゃうでしょう? だから女性の日くらい、自分になんでもいいからプレゼントしてね。 新しい物・・・服でもパンツでも靴下でもいいから、 自分へのプレゼントにしてください。 タグは捨てずにね~。それが入場券ですよ~。」と、いつにも増して高いテンションのパク先生。日曜日に親子3人でセンターに行くと、色んな国からの参加者がすでに集まってて、国ごとに分かれて談笑している。が、日本人チームは奥さんのみ。パルちゃんは急にお姑さんがいらっしゃることになって、欠席。Mさんも用事を済ませてから参加ということで、遅れてくる。わたし以外は中国人チームモンゴルチームベトナム人チームフィリピンチームロシア・ウズベキスタンチームって感じかしら。あと、旦那さんやお子さん、お姑さんがいらしてるご家族もちらほら。まずパク先生の挨拶があって、各国語で女性の日の説明があって、乾杯して、食事。なぜかご飯じゃなくて、フランスパンと食パンがいっぱいであと、キムチ、マカロニ料理、ゆでたエビ、ゆで豚、モンゴル羊肉料理・・・野菜をくれ~~~なメニューだったが美味しかった。わたしが楽しみにしてたのは、各国対抗ゲーム大会で、参加賞もあると聞いて、やる気満々だったのよ。で、まずパク先生が用意したのがドリアン 「は~い♪果物の王様、ドリアンです~。 これを一番早く剥いたチームが優勝~。」ドリアンの皮むき大会ですか?するとベトナム、フィリピン奥様方が「は~い!は~い!!!!」と手を上げ、ドカドカっと前方に並んだ。南の国の果物だからね、お得意なんだろうね。けど、ドリアンってさ、臭いよね?美味しい?美味しいって脳が感じる前に、あの臭いでやられてしまうんだけど・・・けど、産地に住む人たちにとっては「借金してでも食べたくなる」果物だそう。(by フルーツショップの店長談) ほんまかいな??で、ゲームが開始された。軍手はめて片手に包丁持って、ドリアンと格闘する奥様方。優勝はベトナム人奥様プンさん。 切り分けられたドリアンは各テーブルに置かれたとたん、どどどどど~~~っとつつかれて、あちこちから絶叫が響いてきた。南の国の奥様方は美味しいと叫び、寒い国の奥様方は不味いと叫び・・・わたしはなぜかロシア・ウズベキスタンチームに組み込まれてしまっていたので、ドリアンは大変不評のテーブルにいた。が、もっと最悪なことによりにもよって、ドリアンがキムチの隣に居座っていて、世にも恐ろしい光景だった。 そしてドリアン好きらしいパク先生が、わたしたちのテーブルを見て「何で食べないの~?もったいないわね~。 食べないんならちょうだい~。」と、南の国チームに持っていってくださった。カムサハムニダ~その後、巨大なビニールが登場したと思ったら、奥さんも手引っ張られて前に借り出され、真っ赤な口紅塗りたくられたと思ったら、そのビニールに向かってチュ~をしてと言われた。口をでかく開けた人が優勝。なんなの~~~?そしたら、ロシアのおばちゃんが有利なようにって、唇よりもかなり外側に塗ったくってて、オバQ状態でかなり笑えた。でもって、それを見たセンター長があっさり「えっと、計測は内側のラインですので、 外側に塗ったくっても意味ありません。」それでも、ロシアのおばちゃんは果敢に挑んでいたわ。なんか食われそうで、ちょっと怖かった・・・ってのはもちろん内緒ね。おちょぼ口の奥さんは参加賞のみ それから一息つく間もなく、フリフリ大会。小さな万歩計を身体の色んなところにつけて、振るだけのシンプルなゲームだった。さっきも書いたとおり、わたしはロシアチームの一員として参加。一人目は二の腕に万歩計をつけてフリフリ。奥さんは2番目に登場。万歩計はというと、え?はちまき??はちまきした頭に万歩計がとりつけられた。頭ですか?!!いや、ちょっと頭は・・・と思う暇もなくゲーム開始。わたしとしては最大限頭振って、気分は鶏だったのだけど、チームロシアは許してくれなかった。「奥さん!がんばって!!!」と、いきなりウズベキスタンの奥さんが、両手でわたしの頭をはさんでものすごい勢いで振り始めたよ。いや~~~やめて~~~~~助けて~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・ ・・・・・・・・・・・・このまま救急車に乗せられて、どっかの山奥で療養したいと思った。「はい!終了~~~!!! ロシアチーム32回」ふぅ~。がんばっただけあったわ。なかなかの成績よね?ところが、隣の中国チーム「中国チーム82回」え゛???上海雑技団??「フィリピン100回」・・・・・みんなどうかしてるよな。で、奥さんが身体張って得た賞品は、・シャンプーセット・日焼け止めクリームけど、まあ準備や後片付けは全て男性陣にお任せだし、きれいな薔薇の花束もいただいて、なかなか楽しいパーティーだった。あ、それから男子代表でパンダが「愛する奥さんへ」っていう詩を朗読してくれたよ。そしたら、ロシアの奥さんがわたしより先に泣いちゃって、わたしは泣きそびれてしまったわ帰りに何気なく、そのロシア奥さんの襟足からブラウスのタグがペロリンと見えてて、あ~新しいブラウスを自分にプレゼントしたんだな~。純粋な人なんだろうな~ってなんとなく思った。そんでもって、ロシア人の気質も結構激しいんだなと感じたわ。次回もしも日本人参加者が少なかったら、どこのチームに入れてもらおうかしら・・・
2009年03月08日
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先月中頃、親切な金さんが、「最近また鼻が痛くて、痛くて~~~」 というわたしの話を聞いて 「私も鼻悪くて、11月に手術したんですよね。 調子いいですよ。鼻がスコーンと抜けた!!!て感じで もう頭痛もしないし、本読んでても頭入ってくるし・・・」 そうそう! 鼻が悪いと頭まで痛くなるし、頭悪くなるのよね。 「レーザーで簡単な手術だし、10分もかからないですよ。 奥さんもどうですか?火曜日の午前中なら私が付き添いますよ。」 と手術を勧めてくれた。「え?予約とか要らないんですか??」 「ええ、普通の診断の合間にささっと済むんです。」そうなの?そうなの?? いつだったかサザエ姉も、日本でレーザー手術してもらったら? って言ってくれたことがあったのよね。 韓国では内視鏡手術だろうなと思ってたら、レーザーもあるんだ。 と、金さんに誘われるがままに、金さんの地元の耳鼻咽喉科に行ったのよ。自分ではてっきり蓄膿だとばかり思っていたら 「蓄膿じゃないですよ。アレルギー性の鼻炎ですね。」 え?そうなの? 蓄膿じゃないなら、別に手術しなくてもいいか・・・ と思っていたら、男前な医者がにっこり微笑んで 「手術してしまいましょうか?」 と言うので、気づいたらうなずいていた乙女なわたし。 手術は本当に簡単で、はじめに薬がしみた脱脂綿を鼻に詰めて15分ほど待機。その後レーザーで患部を治療(焼くの??)途中、あうぅっ!!!と痛み走るものの、叫ぶほどではないかな。とは言え、瞬間瞬間かなり痛いので、もうそろそろやめてくんない??ってタイミングで終了1,2日は鼻血や鼻水、鼻づまりがあるけれど、 2~4週間で完全に粘膜が再生して完治らしい。 患部のかさぶたがきれいになるまでは、週に一度くらい通院。また男前先生に会えるので、内心ちょっとだけご機嫌な奥さん。すまん、パンダ。ところがだ。ところがだよ。2週間過ぎてもダラダラと鼻水と鼻づまりが交互にやってきて、非常に不快なのだよ。相変わらず鼻の奥のツーンとした痛みは走るし。で、男前先生曰く「次の土曜日に来てもらったら、 よほどのことが無い限り、通院もおしまいですよ。」土曜日は、はあちゃんママさんに会いにソウル国際スポーツレジャー産業展に出かけたので、ちょっと間が空いたが、今日が最後の通院と思ってバスに乗った。ここんとこずっと鼻水鼻づまりもひどいし、鼻水も粘ってきたし・・・と訴えると、相変わらず男前の医者は、奥さんの鼻の奥を確かめながらにっこり微笑んで、「手術したところはケンチャナヨ。」と、手術大成功マンセー発言。すごい保身っぷりで笑えたさらに「鼻水はね・・・完全に出なくなるわけじゃないですよ。」と、再発してもオレのせいじゃないからね釘指し発言。なんなの~~~??? とどめは「薬出しておきますので、夜1回だけ飲んでね。」もらった薬はなんと長期2週間分。もう来るなってことか?!!!もう来るな宣言だよね。だって韓国の医者って、こまめに通院させるためだと思うけど、薬の処方って2日分しかくれないもの。それが大サービスの2週間分だよ。「はい、お疲れ様でした~。」男前な医者の笑顔は輝いていたが、それゆえに、100倍憎たらしくなってしまった。薬の服用が必要ないからと思って、手術を選んだのにな。完治は2週間~4週間というので、あと1週間様子見てみるわ。金さんの言う「スコーンと抜けた」鼻ってのを体験してみたいもんだよ。ああ、なんかすっきりしないわ、鼻も心も。
2009年03月04日
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「奥、お好み焼き教えてちょうだい。材料費は払うから。」材料費払ってくれるんなら・・・と、牛肉、えび、イカ、コーン、チーズ、山芋・・・あら、奥さんたら自分が食べたいものだらけじゃないの。わたしは関西出身ではないから、お好み焼きやたこ焼き作るのが得意なわけではないけれど、韓国アジュンマから見たら、日本人=全員寿司握れるって認識だし、お好み焼きも焼けて当然のように思われているのだ。そして午後。パン仲間のヨンイさんとジンさんがやってきた。「開けて~~~開けて~~~~!!!」ぎゃはは、うちはインターホンないから1階の門を叩いてる。やだ予定より早いので部屋がまだ片付いてないのよ。。。門を開けずに、必死に部屋の要らんモノたちを、奥の開かずの間に押し込んでいたら、「部屋なんて気にしてないわよ!昨日今日のつきあいじゃあるまいし!!」・・・と言ってくれるけど、ヨンイさんもジンさんも自分ちはぴかぴかなんだよね。とりあえず、見えるとこだけ片付けて、準備しておいた生地やら、ソースやらかつお節やら用意して、ジュージュー焼いてたら、「そんなにいっぱい焼かなくていいよ。 あたしたち、今料理教室の帰りだから。」「え?食べてきたの?」「うん、スパゲティ3種類。オリーブオイルはもう要らん!って感じ。 あ~~~キムチ食いたい~~~。」キムチはあるけど・・・この大量の生地はどうしたら・・・?とりあえずわたしも子パンダのお昼ご飯にすればいいわと、2枚ほど焼いてみた。すると、お腹いっぱいのはずのヨンイさんもジンさんも結構バクバク食べている。「美味しいわ~。子供たちも喜びそう~。」と、珍しくジンさんがまともな反応を示した。するとどうしたことか、普段比較的まともなヨンイさんが、「もうちょっとキャベツいっぱい入れたらいいんじゃないかな~?」あんた、日本に旅行したときに食べた1回だけで、何言い出すのよ「ふぅ~ん。ピーマンとかにんじんは?」と、ジンさん。それはチヂミだよ。別モンになっちゃうよ。するとヨンイさん「家にある材料何でも使えばいいんだよ。」だから、あんたが日本人かっつーの「牛肉のも焼こうよ。」腹いっぱいじゃなかったのかよ?!!!牛玉を食べ終わってようやく落ち着いたのか、わたしも含めてみんなの箸がとまった。そしてヨンイさんがキムチを食べながら(これはずせないのね)「ピンデトックのほうが美味しいよね。奥もそう思うでしょ?」 (ピンデトックというのは、緑豆粉に具を混ぜて焼いたお好み焼きみたいなもの)宇宙の果てまで飛ばされたいのか?!あたしゃお好み焼きのほうが100万光年倍美味いんだよっ!!!その後お茶の時間になり、ひなまつり用に作ったいちごのムースをおすそわけ。これはジンさんもヨンイさんも一口食べて、美味しい~♪を連発していたので奥さんの気分もちょっと上昇気流に乗ったが、しかし、食うだけ食って、「あ、あたし市場でアンコウ買って帰るわ。」「あたしもあたしも~。」とヨンイさんもジンさんもとっとと帰っていった。今夜はアンコウ鍋ですかい?「奥も市場一緒に行こうよ~。」と誘われたけど、台所の洗い物が山盛りだし、いつパンダ母が帰って来られるかわからないので、玄関で見送った。しばらくしてヨンイさんからメールが来た「材料費も払わずに、すっごく美味しいの食べてしまったわ。 ありがとう。ごめんね~。次はあたしんちで美味しいの食べよう~。」そうだ、材料費・・・幸いひなまつりのご馳走にも使う予定だったから助かったよ。夜はちらし寿司、貝のお吸い物、えびチリ、から揚げなど、子パンダもわたしも大好きなメニューでお祝いした。ご飯の後でいちごムースも登場。去年あたりから冬場でもいちごがいっぱい出回るようになって、クリスマスやひな祭りのケーキも可愛くデコできてパンダも子パンダもいっぱい食べてくれた。パンダは気づかなかったけど、子パンダはゼリーのとこが「お酒の匂いがするよ~」と言いつつ、嫌がってもいなかった。ひょっとして将来は呑兵衛? また一年、健康でいようね。
2009年03月03日
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春は別れの季節ですが、出会いの季節でもあります。子パンダ、先日幼稚園卒業して以来、アルバムを見ては涙しておりました。が、そんなセンチメンタルな春休みもあっという間に過ぎ、3月は入学式。実家の兄嫁さんもサザエ姉も「え?!!4月じゃないの?!!」「桜も咲いてないのに入学式ってピンと来ないね~?!」と驚いていたわ。そうよね、奥さんもピンときません。やっぱり入学式と遠山の金さんには桜がないと。韓国の金さんには必要ないのかしらね・・・さて、卒業式も全く厳かな雰囲気がありませんでしたが、入学式も然り。なぜか、入学式よりも先に全員教室に入り、自分の席に着き、先生から説明を受けてる新入生。机には名前が書かれた風船がふわふわ揺れていて、「これ持って体育館に入場してくださいね~。 手離したら飛んでいくのでしっかり握っててね。」と優しそうな女の先生が子供たちに言い聞かせていた。ま、式と教室移動の順が逆なだけで、日本と同じか?と思いきや、全く違うのは親。親やらじじばばやらが教室の中まで入ってきてて、自分たちの子供にべったり横付け。どっかの母親とばばなんて「なんでうちの子が一番後ろの席なんですか?!!」とか文句言ってるし。うわさには聞いてたけど、すげーなウリナラ。先生が先頭で風船持った子供たちが一列に並んで体育館に移動って時も、廊下の幅いっぱいにゾロゾロ歩く親たち。「○○~こっちよ~~~」あなたが先導しなくても子供たちちゃんと列になってるっつーの。体育館には後方に椅子が並べられていて、そこが父兄の席なんだけど、そこに座ってるのはパンダ夫婦と、体力のないお年寄りだけで、ほとんどの親御さんは、新入生の席の横か前方にずら~~~~っ。ざわざわしてるし、校長の話も聞こえないし、ああ、全く式って感じがしないよ。奥さんなんてさ、入学式だから正装じゃないとダメかしら?髪もセットしないと?とか一応考えたんだけど、よかったよ平服で。もう遥か昔だけど、わたしがピカピカの1年生になった頃は入学式や卒業式は、先生方も明け方パーマ屋予約しましたみたいなきれいなセット頭だったし、親も着物の人が多かったよ。それに式って言ったら日本じゃ、ほんと水を打ったように静かでしょ?どんな式でもさ。反対に韓国って、結婚式も卒業式も入学式も静かではないよね。わたしはまだお葬式というものをこの国では体験したことがないのだけど、ひょっとしてお葬式すら賑やかなのかしら・・・?ひょっとして、黙ってるとか静かにしてる、ってことが出来ない・・・?いや、ほんとにそうかも。だってパンダは日本の入・卒業式であまりの静けさに恐ろしくなってしまったんだって。ま、元気に明るく通ってくれりゃ、いいんだけど、でも、こういう式とかを通じて列を乱さないとか、黙って人の話を聞くとか、色々子供なりに学ぶことはあると思う。それを親が邪魔することはないとわたしは思うんだよね。。。そんでもってその翌朝の初登校の日。ぴかぴかのかばん背負って、新しい靴履いて、歩いて登校。こっちって集団登校がないから、近所の子同士複数で通うか、親が送り迎えしないといけない。学校まではひたすら直線の道のりだけど、途中ででっかい道路を2箇所渡らないといけないし2箇所とも信号がないのだ。おまけに車はビュンビュン往復してるし、横断歩道だからってスピードゆるめる車もない。だから小学1年生の交通事故が3月は激増なのだそうだ。ぶるぶるおおげさではなく、ちょっと命がけの登下校なのだよ。さて、校門までついて行ったら後は子パンダ一人でも・・・と思っていたのだが、歩いて登校する子ばかりじゃなくて、車で送り迎えしてもらう子たちもいて、その車がどかどか校門を抜けて、校庭横切って子供たちが歩く通路まで往来している。学校の中にまでなんで入ってくるかな・・・???そもそも校門のところにも先生方誰もいないし、誰でも学校に入ってこられるようになってるのもちょっと怖いよな。で、建物の玄関まで見送って手を振っていたら、同じ幼稚園出身のお母さんが「あら?子パンダのお母さん、ここでお見送りですか?」ときょとんとした表情。ここじゃなかったら、一体どこで??と思ったら、やっぱり違うね、韓国オンマたち。ずかずかと玄関抜けて、子供たちの教室まで行っちゃってるよ。後で聞いたら、子供たちが教室に入って着席してからも廊下にわらわら親がいて、2組の先生が出て来られて、「気が散って授業になりませんから、お帰りください」って言われたんだそうだ。あほか?!!幼稚園じゃあるまいし、学校だよ、学校。親からちょっとずつ手離れて、集団生活の中で人と協調したり、ルールや秩序を守ることを覚えていくんでしょう?なんでず~っと親が引っ付いてくんのよ。ほんと理解不能。↑ってな話を思わずパン仲間の韓国アジュンマたちに話したら、これまたさすが、韓国アジュンマの典型・ジンさんが大予言。「奥~そんなのさ、1週間も続かないから。」するとほんとに、ほんとに翌朝には金魚のフンが激減していたよ。なんなんだよ~~~~~っ?!!!!2日目にどっと減るくらいなら、最初っからきちんとしてろよ!!!わたしなど日本にいた頃は、「ずぼらでいい加減な人」「小さなことに神経使わない人」「こまかいことは考えられない人」とかで通っていたのに、ここに住んでるといちいち気になってしまい、一歩外に出るといい加減な道、建物、人、物・・・に当り散らしながら、自分が日本人なんだなあと実感してしまう。おちちけ奥さん!先は長いぞ
2009年03月02日
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先週末は子パンダの卒園式で、お寺のお御堂で式が行われた。卒園生入場では一人一人が書いた『大きくなったら○○になりたい』っていう作文を園長先生が読み上げて、それと同時に園児が前に出て、合掌しながら先生や親御さんにおじぎ。よその子の紹介だけでも既に泣いてる奥さん。子パンダは「画家になりたい。」そうだね~。ほんとお絵かき大好きだもんね。ここのお寺の幼稚園の好きなところは、よそのクラス、違う年のクラスの園児のことも先生方全てが名前と顔、両親の顔を覚えてらっしゃるってところ。たまに用事で幼稚園にわたしが顔出して、担任の先生や受け持ってくださった先生以外の先生が出てこられても、「あら、子パンダのお母さん~♪」って笑顔で出迎えてくれる。子供たちも「あ~!子パンダのお母さんだ~~~」って手振ってくれるし、ほんと可愛い。けど、母親クラブみたいな集まりや組織はないからお母さん方のことは全く覚えられないんだよね、わたし。それなのに、よそのお母さん方はわたしのこと知ってるんだよね。日本人だからなの??うっかり屋台で買い食いもできないよ。「あら、子パンダのお母さん~。」って見知らぬお母さんが声かけてきてくれて誰のお母さんなのかわかんなくて、幸いそこのお嬢さんがお母さんそっくりなので「あ・・・ヨンギョンのお母さん・・・?」とつぶやいてみたら、ビンゴだった。ほっ同じ小学校に通うそうだ。すまん、それも初耳だった。。。式の最後には子パンダ大泣き。そうだよね~。楽しかったもんね~。式の後、久しぶりにソウルに出かけた。パンダの友達たちが入学のお祝いにと子パンダに靴やら服やらを買ってくれた。こんなことでもないと百貨店にも行かないし、ぶらぶらのんびりとわたしは楽しかったんだけど、子パンダはあまり楽しそうじゃないのよね。ソンエさんが「好きな服選べばいいんだからね。これとかどう?」って言ってくれても、だんまり・・・で、わたしの耳元で「服は要らないって言ってよ、お母さん~~~。」そういうときは欲しくなくても、うわ~い嬉しい♪って買ってもらいなよ~。。。って思うけど、頑固な子パンダ。嬉しくないのかよ?!と思ったら、オフィステルに着いてから、お絵かきしながら「題名:靴が気に入りました」だって。おお~画家は絵でおしゃべりするんだね。そんでもって「ソンエお姉ちゃん、ありがとう。 お金もったいないし、無理しないでね。」このひと言にソンエさんもわたしも感激。ソンエさんが「いや~んおばさんじゃなくて、お姉ちゃんだって~」・・・ってそこかいっ?!それからあれこれおしゃべりに花が咲き、楽しい夜だった。ソンエさんもローズもまだ独身で、韓国アジュンマの会話に特有の子供自慢やら不動産情報やらが全く話題にならないので、すっごく楽しいのだ。そんでもってわたしが同居の愚痴とか話しても、「それはパンダが悪いわ~!パンダちょっとなんとかしなさいよ~!!」とズバッと斬ってくれるので痛快。こういう女友達は貴重です。それが、翌日の午前中、ちょっとしたことで夫婦喧嘩になり、お互い折れず、わたしはわたしで、また今までのあれやこれやがぶわ~っと思い出されてきてしまい、嫌韓マックス、嫌同居マックス。そしてついには嫌パンダ。うわ~どうしよう。もうほんと声聞くのも嫌になっちゃったよ。悪いけど顔も見たくないし、一人にさせてよ。。。くらいまで沈み込んでしまったよ。で、パンダは子パンダ連れて知り合いの個展の会場に行き、奥さんはふて寝。昼に飲んだ鼻の薬が効いてるのか、気持ちよく熟睡できた。夕飯は展示会場のみなさんと外食。けど、わたしは誰にも会いたくなくて一人オフィステルでラーメン煮て食べた。悶々としながら2日目の夜は更け、喧嘩も長引くとロクなことはないとはわかっていながら、絶対謝らない奥さん。そこへパンダが「奥さん、パンサン市場まで行こうか?」おおお~~~パンサン市場というのは、製菓製パンの材料や道具の市場。欲しい型もあるんだよね、ちょうど。「・・・・・」「市場やってるでしょ?」「やってるけど、お金無いからいい。」「オレが買うから。」「そうぉ~?」天気も良いし、清渓川(チョンゲチョン)の歩道を散歩。市場に着いて型やら道具やら見てたら、やっと元気になってきた。子パンダが川を渡る為に置いてある岩や石に乗って、おっかなびっくり行ったり来たりしている。子はかすがいとはよく言ったもんで、二人の仲良い姿を見てると、わたしの口元もゆるんでしまう。夫としては50点くらいでも、パパとしては100点かも。 お昼は広蔵市場の中にある「ちびのり巻き」を食べてから、パンダと別れた。このちびのり巻き、またの名を「麻薬のり巻き」というらしい。取り立てて何がどうってことないキムパプなんだけど、ちょこっとつけて食べるタレがわさび醤油でこれが美味しいせいかな、いつ行っても行列だしお客さんが絶えない。1号線鐘路5街(チョンノ5ガ)7番出口を出て、しばらく歩くと右手に大きなアーケード街があって、中央付近まで進むと、ピンデトックの美味しいお店がいっぱいある。そのあたりで「麻薬キムパプってどこですか?」って聞けば、誰でも場所を教えてくれると思う。東大門市場、パンサン市場方面に行くことがあれば、ついでにどうぞ4時くらいにはもう帰宅して、子パンダと卒業アルバムを見てたらパンダから電話。「ちゃんと着いた?ストーブのガス切れてない?」「うん、うん、着いた着いた。今日も遅いんでしょ?」「うん、ちょっと遅くなるから先寝てて。」「はいはい。じゃあね。」ガチャンああ、なんかまだ尾を引いてるわ奥さん。。。するとまたすぐに携帯が鳴った。「奥さんにまだ言うことがあったのに。」あら、ごめん、途中で切っちゃったの?ひどいわね、あたしったら。「あら、ごめんね。何?」「奥さん、大好き。」「え゛?」「奥さん、大好き~。」「酔っ払ってんの???」「???」「お酒でも飲んだの?って聞いたの。」「お酒なんて飲んでないっ!! オレはうどんしか食ってない!!!!」ぎゃはは本気で怒ってるよ。しらふ?って聞きたかっただけなんだよ、わたしゃ。新婚さんじゃあるまいし、そういうのはもう通じないのよ!!ふぅ~。。。喧嘩した後の仲直りもいいけどさ~わしらパンダ夫婦ももういい年なんだし、夫婦喧嘩も卒業しようね~。さて、パンでも焼こっと
2009年02月24日
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韓国のパンや洋菓子は、日本に比べたらまだまだ美味しくないのだけど、「コグマケーキだけは好き」とおっしゃる在韓日本人は多いと思う。コグマは韓国語でさつまいも。スライスしたスポンジの間にさつまいものクリームをはさんであるだけだけど、韓国にまだまだ残っているバタークリームのケーキやほんとに生クリーム?みたいなちょっと怪しい生クリームのケーキよりはずっと美味しい。「誕生日にコグマケーキを焼いてみたいんです。」と、ネコさんからお話があったのは去年の末のこと。愛する旦那さんの誕生日に手作りのケーキでお祝いしたいんだって。大和なでしこって素敵そこで奥さん、初めてパンダ家のキッチンで、お菓子教室開催となった。教室といっても、単なるお茶の時間に毛が生えたようなもんで、焼いてる間やクリームを冷ましてる間は、延々とおしゃべり。お互い最近起こった出来事などを報告しあいながら、怒るやら(わたしが勝手にネコさんの代わりに)笑うやらであっという間に夕方になってしまったよ。でも何とかケーキは出来上がった。もっと冷やす時間が長いと、きれいに仕上がるのよ、ごめんね。・・・と、日記の下書きしたのが1月16日のこと。↑まで書いて、画像が上手く取り込めなかったPCオンチな奥さん。画像なしじゃちょっと面白くないよね~なんて思ってるうちに、あっという間にひと月近く経ってしまった。すると今月もまたコグマケーキつながりで、前から「奥さんのコグマケーキ食べてみたいんです♪」とおっしゃって下さっていたひなオンマさんにお会いする機会ができた。ひなオンマさんのブログのタイトルはおばさん的韓国観察日記なので勝手におばさん像を描いていたら、全然おばさんではなく、・・・・あ、いや、全然と言うとそれは言い過ぎなのか?あ、そういう意味ではなく、ひなオンマさんとわたしはそんなに年の差がないので、ひなオンマさんを全然おばさんじゃない!と言い切ってしまうと、わたし自身のことも、全然おばさんじゃない!!と断言してしまうことになるので、全然おばさんではない!!!とは言えませんってことねとにかく、アイドルがいつの間にか2回目の成人式迎えましたよ、みたいな可愛いひなオンマさん。初めてお会いしたのに、お昼食べてる間に在韓8年間の90%くらいをダイジェスト版で語ってくださり、昨日見たドラマのあらすじもロクにまとめられない奥さんは、(こういう人って頭ん中すっきりしてるから、お部屋もきれいに片付いてるんだろうなあ)と心底うらやましくなるのよ。その後、市内で映画鑑賞のはんらさんと合流してお茶。スタバにコグマケーキお持込みで、またよもやま話に花を咲かせつつ、はんらさんがさっと席を立ったかと思うと、にっこり微笑みながらお皿とフォーク、そしてパン切りナイフまで借りて来てくれた。おかげで、無事、コグマケーキも食べられたし、お昼もコーヒーも美味しかったし、楽しい時間が過ごせたわどうもありがとうございました ひなオンマさん、画像お借りしましたあ、てっぺんのパンダのチョコは カバヤ さくさくぱんだ マケコちゃんから届いた小包の中にあったお菓子。いつもありがとう~。
2009年02月11日
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新年、明けてます。おめでとうございます。いつも皆様からの温かいコメントやメッセージありがとうございます。昨年一年ぼちぼち楽しく健康に過ごせました。時々しんどいのは、しかたないよね。お天気だって、晴れの日ばっかりじゃないからね。今年もまたよろしくお付き合いくださいませ。・・・・と、↑とほぼ同じ日記を去年も1月5日頃に更新したところ、見事に。あ~ら、見事に。コメントがゼロで、何日経っても、コメントゼロ更新は続き、楽天友達のみんなから、嫌われるような何があったの?!!!一体、わたしの知らないところで、何が?!!!と頭の中ぐるぐるあれこれ考えたのですけど、よく見たら、日記更新の管理画面、おととし暮れに変更になったんですね。左は下書き保存。右は日記更新=公開。奥さんたら、下書き保存のほうをクリックして、日記更新したと思い込み、誰からもコメントが無いわ~~~と、汗と涙の年明けでしたのよ。今年も元旦めがけて新年のご挨拶を、と思いつつ韓国は旧正月だしな~~~と、都合のいいときだけ旧暦で動く女。いけませんわね。さて、年末は久しぶりに同郷のマケコちゃんが遊びに来てくれた。子パンダにお年玉までいただいて、恐縮。韓国でも一応除夜の鐘撞きというものがあるらしいので、韓国通のマケコちゃんに聞いてみたら、さすがマケコちゃん。何年か前に鍾閣(普信閣)の鐘のとこに大晦日行ったことがあるそうな。「え~面白かった~??」「みんな手に花火持って、点火するもんだから、結構服こげますよ。」「・・・・・」あ・・・あんまり行きたくないなあ。。。そのマケコちゃん。パンダ親子と遊んでくれた翌日はプサンに旅立ったが、プサンからの帰り道は胃腸炎で体調が絶不調だったらしく、今日の仕事始めが心配だわ。。。マケコちゃんに会った翌日もゴロゴロとソウルにいて、これまた久しぶりにさちこさんにお会いした。なんかさ、年末ってすごく焦ってたのよね、奥さん。「会いましょうよ!じゃないと、今年一度も会ってないじゃないの!!!」とメールしたところ、さちこさんから「おけいくさんちのトルチャンチん時会ったじゃないですか」と、とっても冷静なお返事をいただいた。いや~ん。そして、さちこさんワイヤーでつくる雑貨という本を貸してくださり、おまけにぐるぐる巻きのワイヤーまで下さった。なんでも「インターネットでね、5万w以上買ったから・・・」素敵、さちこさん。奥さんもね、○○w以上買うと送料無料とかプレゼント進呈とかに弱いし、実際生地とか注文するときはまとめ買いしてしまうんだけど、ワイヤーだよ。さちこさん!!!いったい何百m買ったの??!!ありがとうございます。何でもやってみたがりのわたし。今年はワイヤークラフトか。今、ミシンの国がアラスカ状態だから、入国禁止だし年初めはワイヤーもいいな。ミシン部屋に入れない間、ちょこちょこっとこんなのを編んでた。ただの輪ゴムを余り毛糸でくるみながら編むだけだけ。女の子の髪を結って、二重にするとこんもり花みたいな毬みたいな感じで可愛いよ。シュシュと言うんだってね。こんなの昔は無かったよね~。ああ昭和も遠くなりました。編み物ってわずかな時間でも手動かせるし、おしゃべりしながらでもできるからいいなと思う。もしこんな色ので編んで、って方いらっしゃいましたら、遠慮なくメッセージ下さいね~。それではまた~。
2009年01月05日
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クリスマスから年末年始にかけて、今ひとつ盛り上りに欠ける韓国。とは言え、イブの今日、街中を歩いていたら、ケーキの箱を持ってる人がいっぱい。韓国で初めてのクリスマスを迎える在韓日本人奥様が、「韓国のクリスマスってどんなんだろう??」と先日つぶやいてたので、わたしも気になって過去日記を拾ってみた。2005年・・・イブ。パンダ母が鶏まるごと買って来たので、ローストチキン♪思ったら、サムゲタンだった。2006年・・・イブ、クリスマス当日ともにキムジャン(1年分のキムチ漬け)2007年・・・日本で過ごしたので楽しいクリスマス。さて今年は・・・今日のイブ。午前中はクッキー焼きまくり。お昼は外国人センターに一緒に通う日本人奥様Mさんが、市内に出来たラーメン屋さんでご馳走してくれ、その後センターで劇の練習。27日に忘年会があって、そこでなぜか劇をやることになってしまい、今日はじめて台詞の練習をしたのよ。登場人物は夫、妻、姑、子供、ナレーターの5人なんだけど、そのうち、夫はパンダ、妻は奥さん。って、おい、どんな芝居なんだよっ?!!!それからパンダと一緒にクリスマスプレゼントを買いに走った。今年はいくら子パンダに「今年はサンタさんに何をお願いするの??」と聞いても「う~ん・・・何も思いつかないなあ」といい続けてきた子パンダ。せっついたら、ようやく「う~ん・・・両面折り紙」それだけでいいのか?!ひょっとして、すでにほんとはパパがサンタクロースって知ってるのか?パパのお財布事情を考えて、気遣ってるのか?!!!って勘繰ってしまったわよ。で、しつこく「他には無いの??」と聞くと、ようやく「う~ん・・・8マスのノートと・・・それからうさちゃん。」「え?うさぎ?」「うん、黒いうさちゃん。三つ子なんだよ、ほんとは。」 この子のことね子パンダ、黒うさが欲しいんだって。それがね~、ちょっと、近所の花屋さんにあるのよ。多分売り物じゃなくて、ディスプレイに置いてあるんだと思うけど。で、パンダと一緒にまず文房具屋さんで、折り紙とノートを買ってから、花屋さんに向かった。そしたら、そしたら・・・ちょうど子パンダと同じくらいの背丈のツリーがあって、韓国には珍しく派手でもないし、素敵なのよ~~~。「今日中に売れないと困るから、お安くしておきますよ。」と、可愛い店員さんがにっこりいや~ん・・・困るわ~・・・「あ、あの・・・あの黒うさは飾りですか?売り物ですか?」「え~?あれ、もう長いこと飾ってあったから・・・それでもよければ・・・」パンダはツリーが気に入ったらしく、「オレ、ちょっと銀行行ってくるわ。」とお金下ろしに行っちゃったわよ。え~、けどさ、ツリーにうさぎに折り紙セットにノートって、多すぎない?多すぎない??うさぎと折り紙は誕生日に回す??とせこいこと考えていたら、パンダが「ツリーはパパとママからのプレゼントで、 折り紙とノートとうさぎはサンタさんから、ってことでいいじゃないか。」あ~甘いわね~、男親って。で、えっちらえっちらツリー抱えて帰ってきたら、玄関でパンダ母にバッタリ。「なんだい、それ?」「クリスマスツリーですよ。」「うちは、クリスマスなんてやらないじゃないか。 教会に通ってるわけじゃないし。」珍しくパンダが言い返したよ。「教会とサンタは関係ないの!! サンタは子供たちのとこみんなに来るの!!」そうそう、サンタさんは子供たちのとこみんなに来るの。 サンタクロースってほんとにいるの?夕方は幼稚園で仲良しのチミンのお母さんが、人形劇に連れてってくれて、大喜びの子パンダ。夕飯は美味しい釜飯定食をいただいて、今度の日曜日ソウルに出かける約束もした。またすぐに会えるのに、「子パンダんちで遊んでって~~~!!!」とぐずる子パンダ。めそめそ泣きながら家についたけど、クリスマスツリーを見たとたん、あっという間にご機嫌さん。「お母さん、サンタさんにお酒用意しておいてね~。」はい、はい。ガッテンです。さて、そろそろ、パパサンタ、ママサンタの出番です。皆様も楽しいクリスマスをお過ごしくださいね。
2008年12月24日
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『ヒカルの碁』という漫画が人気だと、何年も前に聞いたことがある。色んな漫画があるけど、碁ってのも珍しいよな~。 日本で碁やってる人、身近にはほとんどいなかったわ。サザエ姉のお舅さんが囲碁がお好きで、でも対戦相手がなかなかいないので1年のうち、何回かしか打たないのだそう。パンダも囲碁が大好きで、パソコンで毎晩パチンパチン対局している。TVも囲碁チャンネル全く地味なのに飽きないのかね~??まあ、エロいサイトやTVよかいいけどさ。。。そんでもって、春から子パンダにも習わせてるのよ。「囲碁が出来るようになったら、 日本でも中国でも台湾でも楽しめるから。」というのが理由らしいが、週に一度の囲碁教室、女の子は子パンダのみ。毎回毎回「お母さん、もう囲碁辞めますって、先生に言ってよ~」と泣きついてくる。難しいんだって。そりゃそうよね、わたしがやろうと思ってもちんぷんかんぷんだもの。どうしたもんかなあ・・・と思っていたところに「市の囲碁大会がありますので、参加してください。」いや~、うちの子はまともに打てるわけじゃないし、無理無理。「小さい子は小さい子だけでやりますから。 うまい下手ないですから、子パンダもぜひ」そうなの、教室の先生はすごくいい感じの先生なんだよね。同じ教室の男の子2人も出ると聞いて、子パンダも出てみる気になったらしい。そのうちの一人、ミンジュンはパソコンで毎日対戦するくらい囲碁が好きなんだそう。ミンジュンのお母さんは以前パン教室で一緒だったし、気さくでいい人なんだけど、でも、普通の会話にも息子自慢がちりばめられるので、ちょっと、ちょっとなのよね。もう一人はボムジュン。ちょっと気弱そうな優しそうな可愛い男の子。教室からはミンジュン、ボムジュン、子パンダの3人が参加した。となり町の大学の体育館で、ずらっと机の上に碁盤と碁石が並んでいる。一番前のステージには、これまたずらっと賞品や参加賞が並んでいた。わたしは1回戦で負けたらとっとと帰って、なんか美味しいもんでも食べようと思っていたのだけど、なんと、勝っても負けても一人5試合あるという。1回戦勝った人同士また2回戦。負けた人は負けた人同士対局。次は2勝の人同士3回戦・・・スイス式トーナメントと呼ばれてるらしいよ。ヨ~ロレイホ~~~♪え~?5試合???子パンダ一局最後までやったことすら無いんじゃないかな・・・???大丈夫なの???と、わたしはすごく心配になってしまったのだが、当の本人はボムジュンと練習を始めてる。もう一つの碁盤では、ミンジュンとどっかの知らない子が打ってる。それがさ、そのどっかの知らない子、ホヒョン君。ホヒョン君はどうやらお父さんに囲碁を習ってるようで、お父さんが横付けでああでもない、こうでもない、どこに打て、そこに打て、とず~~~~っとコーチしている。教室っ子3人はあっけにとられている。お父さんコーチは教室っ子3人にもあれこれ説明を始めて、なんだ、そんなことも知らんのか、ふんっ=3みたいな雰囲気が漂っている。一言で言えば、感じの悪い親父だ。親父がそんなんだから、ホヒョン君まで教室っ子たちをバカにしたような目で見ている。悔しいけれど、囲碁の実力はホヒョン君の方が上だから、思い上がってしまうもんなんだろう、子供だし・・・試合が始まり、進行や審判、囲碁協会会員以外は全員2階で観戦。2階の柵から、子パンダの試合を見ていた。最後まで打てるのかなあ??子パンダがパンダ以外の人と対局するのを見るのは初めてだ。よくはわからんけど、相手が打ったら子パンダも打ってるので一応試合にはなってるんだろうか・・・第一試合が終わった。進行係のお兄さんが勝った子に手を上げさせている。あらら、子パンダの手は上がらない。おや・・・?ホヒョン君の手も上がってないぞ???わたしの横で、お父さんコーチが歯軋りしているのが見える。こぶしも握り締めている。ぎゃ~、怖いよ~~~。子パンダ、ドンマイ。5戦5敗でもお母さんはほめてあげるよ~。そして、第二戦目。1回戦負けた子同士の対局で、子パンダはホヒョン君とあたってしまった。あらら~~~・・・2階席から見てもわかるくらい子パンダの黒い石が少ない。かわいそうなことをしてしまったのか、あたし・・・???ちょっと見てるのもしんどくなってきたので、ミンジョンのお母さんたちとお茶飲みながらおしゃべりして気を紛らわせていた。ふと下をのぞくと審判のお兄さんが石を数えている。ひょっとして接戦だったのか??!!そしてなんと、子パンダが手を上げている。うわ~~~~~勝ったんだ~~~~~~!!!ってことは・・・と横を見ると、お父さんコーチのこめかみに←こんなのが浮かび上がっている。わなわなと震えるというのは、こういうのを言うんだなあ・・・あら・・・?コーチ・・・どちらへ・・・?父兄は会場立ち入り禁止なんですけど・・・うわ~。お父さんコーチったら、ホヒョン君を連れ出して帰ってしまった。すげ~~~~~え?なんで?負けたから?でもあと3試合も残ってるんだよ??負けた子供がかわいそうだから???とわたしは全く理解不能だったんだけど、さすが韓国オンマたちは違うね。わかるんだ、その心情が。「お父さんさ、もしも3敗したらもう自分が抑えられなくなるから、 その前に帰っちゃったんだよ。きっと。」そんなもんなんですか???でも、パンダも言ってた。「5敗もしたら子パンダがかわいそうだから、 1,2試合だけやって帰っておいで。」いいじゃないの。試合なんだから、必ず誰かが勝てば、負ける人だっているんだよ。こんなんでいちいち傷ついてたらこの国でやっていけないわよ。それに、全敗だからかわいそうなんじゃなくて、かわいそうって思ってしまうのがかわいそうなの!!!負けるのが嫌なら、また練習すりゃいいの!!!と、わたしなんかは思うんだけど。。。とは言え、3試合目で子パンダはちょっと小賢しい男の子と対戦し、ちょっと考えていると、すぐに早く打て、ここに打てとせかされて、何も考えずに打っては、がばっと食われていた。上から見てても気の毒だった。そんでもって最後の最後に大泣き。ボムジュンのお母さんが「わ~、子パンダとやった子、さっきうちの子ともあたったのよ。 あーだこーだってうるさい上に、反則してたし、 挙句の果てに頭まで叩かれたのよ 子パンダは女の子だし我慢できなかったんだと思うよ~。」あ~あ~。幸いこの後すぐに昼食だったので、外に連れ出せたけど、子パンダは長い間泣いていて、ご飯を食べた後も「もう家に帰る」とグズグズだった。けど、お昼休みに外で走り回って気分も良くなったのか、「あともう2つだけだから、最後までやってみようよ。」と言うと、気乗りしてない様子ではあったが、会場に戻っていった。4試合目にもなると、もうどうでもいいやって感じで適当に打つ子パンダ。それは相手も同じこと。そりゃそうよね、幼稚園児だもんね。お?子パンダの手が上がってない。3敗目か~。しょうがないよね、勝てるような練習してないもんね。さ、最後あと1試合だけだよ。がんばれ~~~すると・・・すると・・・どうしたことでしょう。子パンダの前には誰も座っていないわ。あら、審判のお兄さんが子パンダの対戦表シールに何か書き込んだわ。不戦勝そして、2勝3敗となった子パンダは、まともに戦って2勝3敗だったミンジョンと共に銅メダルをいただいた。え?三位?と思ったらそうではなくて、リーグ戦だからか、銅メダルが8人くらいいて、銀メダルも6人くらいいた。金メダルは、あの小憎たらしい男の子だった。ボムジュンは5戦全敗だった。でも、えらかったね。最後まで。子パンダはメダルが嬉しくて、すぐに首からかけていた。「ボムジュン元気ないから、 メダルは見えないようにしたほうがいいよ。」と言うと、ジャンバーの中に隠していた。最後の最後に玄関のところで、教室の先生にばったりお会いした。先生がボムジュンに「ボムジュンもまた1年一生懸命練習したら、来年メダル取れるからな。」と声をかけた途端、こらえていたボムジュンがぽろぽろと涙をこぼした。帰り道、子パンダが「メダル取れたから気分いいわ~♪」と浮かれてるので、意地悪かなとは思ったけど「でもさ、子パンダは運も良かったんだよ。 ボムジュンの気持ちもちゃんと考えてあげなさいよ。」とちくっと言っといた。浮かれ子パンダは「子パンダ来年も囲碁大会に出る~」「え?じゃ、囲碁教室続ける??」「ううん、教室は辞めたい。」「でも大会には出たいの??」「うん。」「練習もしないのに大会出たって負けるだけだよ。 そんなんなら教室も大会も辞めたほうがいいよ。 大会出たいのなら、教室も続けたほうがいいし。 どうする?教室辞める?大会出ない??」「教室続ける。。。」「そう?じゃ、がんばろうね。 今日はえらかったね。最後までがんばったからいいこともあったんだよね。」ふぅ~こんなアメとムチがいつまで続くんだろうか。親って勝手よね
2008年12月13日
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早朝映画を観てきた。パン仲間ヨンイさんのお誘いだ。「火曜日は韓国語教室があるんだってば。 先月から書き取りの練習なの!」「大丈夫!書き取り、あたしが教えてあげるから!!」「そ、そう??」結局さぼってしまったよ観てきたのはこちら『He was a quiet man』 邦題は、『その男は、静かな隣人』邦題よく出来てると思う。韓国でのタイトルはそのまま『クワイエットマン』スーパーマンとかスパイダーマンと同系かと思ったら、全く違いますよ。『He was a quiet man』(2007年アメリカ映画)監督:フランク・A・カペロ 主演:クリスチャン・スレーター、エリシャ・カスバート、ウィリアム・H・メイシー ****************************全くさえないサラリーマン、ボブ。内気で意気地のないボブは、もちろん憧れの女性にも気軽に話せない。年下の上司にいびられ放題でも言い返せない。ただ、職場を見回しながら、あいつ、あいつ、、、あいつも・・・と、銃に弾丸を込め、仕返しすることを夢想するだけ。お昼も一人お弁当食べながら、会社を見上げてはビルごと爆破することを想像したりする。タイミングさえ良ければ・・・時期さえ来れば・・・俺はいつでも銃の引き金を引くんだ。そして実際に引き金を引いたのは。。。いや~、洋画。韓国語字幕で洋画。英語の聞き取り、もしくは韓国語の読み取りをなんとかしないと・・・でも、そんなわたしでも、十分楽しめた。面白かった。笑わせるのか?泣かせるのか?ハッピーエンドなのか?いや、そんなはずはないだろう・・・じわじわと胸騒ぎがする。主人公。ダサいだけじゃなくて、ちょっとイカレている。それはほんの何mmかの差で、普通の人と変わらない。逆にもう何mmあっち側に行ったら完全に異常者。けど、何をもって普通か異常かなんて誰にもわからない。そのあたりをクリスチャン・スレーターが見事に演じていたし、音楽がまた盛り上げるのよ。じわじわと。じわじわっと。日本では未公開のようですが、よかったらDVD探してみて。ロゼさん、口さんさて、午前中さぼった韓国語教室だけど、次の授業は休講で、キムジャン(越冬用に大量にキムチを漬ける作業)だそう。先生いわく「ん~・・・400株くらい漬けようかな。」今年はパンダ家はキムジャンやらないことに決まったので、キムチからは解放されたと思ったら、思わぬところでキムジャンが待っていた。でもまあ、みんなでやるんだろうし、わいわい楽しくやりたいな。というわけで、木曜日は奥さんがキムチお持ち帰りの予定。金曜日は子パンダが幼稚園でキムチ作り体験があるらしく、一株お持ち帰り予定。土曜日も知り合いの奥さんが「ええ~?!!キムチ漬けないの?!! じゃ、持ってきてあげる!!!」と、おすそ分けしてくれる予定。キムチ漬けない、って言うと、どえらいこっちゃ!!!みたいな反応が返ってくる。わたしゃ、無くても全然平気なんだけどね~。いや、無い方がいいと思うことすらある。もちろん、でっかい声では言えないので、ここで小さめのフォントで書いておく。それが不思議なのは、パンダ母の漬けたキムチは食べる気ナッシングなのに、今の時期、在韓日本人奥様方のキムチ漬けました日記を読ませてもらうと、非常に食べてみたくなる。ひょっとして、あっさり日本人好みなんじゃないかと思ったりして。あ、それで思い出したわ。料理教室の日本大好きの韓国人奥様。毎朝連続TV小説のドラマを見てるくらい日本が好きで、前から「奥さん、漬物の漬け方を教えてください。」って言われてたのよね。しかもわたしが漬けた事がない糠漬け。いくら日本好きとは言え、マニアックじゃない??サザエ姉に教えてもらったり、ネットで検索したりして、なんとか説明してみたわ。材料と手順を話して、最後に「1日でも糠床をかき混ぜなかったらすぐに悪くなっちゃうから、 面倒臭がりのわたしにゃ、無理な漬物なのよ~!」と付け足しておいた。だから、あなたも気をつけてねという、韓国人にはわかりにくい遠まわしな言い方が災いして、通じなかった。わたしには無理な漬物です!と、確かに言ったのだけど、その直後、奥様はにっこり微笑んで「奥さん、ぬか要りますか?来週持って来るね」あ・・・あ・・・あの・・・そして月曜日、親切な奥様はどかんと大量に米ぬかを持ってきて下さったわ。え~っと、え~っと・・・けれど大和なでしこは反射的に答えていた。「うわ~、どうもありがとう~!!! 早速漬けてみるね~~~~~!!!」韓国人アジュンマについて、あれこれ思うことはいっぱいあるが、かといって、奥さんみたいなのもどうかと思う
2008年12月02日
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ひょんなことから、パン焼きのボランティアを始めることになった。以前一緒にパン教室に通っていた奥様が、月に二回何人か集まって、工場並みにどかんと焼いて、一人暮らしのお年寄りや施設に配達するボランティア活動を続けているのだが、人手が足りなくてお声がかかったのだよ。仲良しのミジョンさんも一緒に入会して、今日からデビュー。パン教室や料理教室よりも平均年齢が高く、ちょっと緊張もしたけど、楽しかったわ。ハムを巻き込んだおかずパンと、フルーツケーキを焼いた。この頃バターがめちゃ高くて、自宅ではバターケーキの類は出番が少ない。だから、久しぶりにバターたっぷりのケーキが焼けてうれしかった。ボランティアの人たちも焼いたパンやケーキを少しだけお持ち帰りできるのよ。パンは粉10kg分くらい焼いた。朝9時半から10人でずっと作業だし、わたしは新人なので気も遣っていつもの1.5倍くらいまめまめしく働いてみたので(初日だけ)結構疲れた。昼ご飯の後、ちょっとコーヒー飲んで一息ついてたら、会長アジュンマが「新入りさんは自己紹介して~。」げっ。ミジョンさんが簡単に自己紹介して、その後わたしがそれ真似っこして簡単に挨拶しておいた。が、すかさず「歳は~~~?」「あ・・・○○年生まれです。」「じゃ、○○さんと△△さんと□□さんと同い年ね~。」「ねーねー、旦那さんは日本人?韓国人?」「○○町のどの辺に住んでんの?」「奥さん、って呼べばいいの~?」と質問が次から次から飛び出してきた。わたしが答える前に会長アジュンマが「奥でいいわよ、奥で~。」ええ、ええ、いいんですのよ。帰りも会長アジュンマが「奥~~~~お疲れ~~~!!! いっぱい仕事したから疲れたでしょ? でも次も来るのよ~~~!!!」と叫んでいた。思ったよりハードな仕事なので、1回で辞めた人がいるんじゃないかな・・・??それから、材料費だけ払って教室で焼いてく人もいるらしい。業務用のでかいオーブンだからそれもいいよね。本当は月曜日なので料理教室の日だけど、料理の先生にはキムジャン(1年分のキムチ漬け)だから休みますと連絡しておいた。料理も来月いっぱいで今期は終了。来期は何も登録しないでおくつもり。料理教室も、ずっと通い続けたらレシピも増えるだろうし、急なお客さんが来られた時にもいいと思うんだけど、韓国料理って、ヤンニョムと呼ばれる下味、漬けダレさえ一通り覚えてしまえば、後は魚料理でも肉料理でも割と応用がきくので、もういいかなって気もする。それに、わたしが今行ってるのは、韓国料理・おかずじゃなくて、「おもてなし料理」という講座で、韓国料理だけじゃなくて和洋中いろいろなのだよ。和食も洋食も中華も全て韓国風にアレンジされているので、習わないほうがいいかなと思って(笑)ちなみに、スパゲティの麺は11~13分のところ15,6分茹でまくり、その後、しっかりフライパンで炒める。ソースをかける頃には、麺はもう弱りきってクタクタのヘロヘロなのだ。ピザ屋とか洋食の店に行くと、その上更にオーブンで焼くからね。もう麺の膨張度はマックス。鉄板や耐熱容器でジュージューと出てくるから熱すぎてしばらくさめるまで待つでしょう?その間にも麺は伸び放題だよね。それから、先日はアンケートをとって、リクエストがあった料理の中からお好み焼きが選ばれて、先生お好み焼きを教えてくださったのよね。それが、その前の週にちょこちょこっとやって来られて「奥、日本じゃどんな風にやるの?」「(えええっ?!!) えっと・・・小麦粉に水と山芋のすりおろしと卵入れて・・・ そこにダシ入れる人もいるし、塩入れる人もいるし・・・ あと、野菜はキャベツの千切りで、肉や魚介類は好みで。」それを踏まえてだ。それを踏まえて、先週の水曜日に焼いたお好み焼きがこれだ。・プッチンカル(チヂミの粉)・水・イカ・えび・山芋すりおろし・卵・キャベツ・ニラ (ん?)・たまねぎ (お??)・カレー粉 (あれ??)・キムチみじん切り (間違ってるだろっ!)焼き上がりにトンカツソースかけてかつお節ふって、マヨネーズ絞って完成。青のりは手に入りにくいので、パセリのみじん切りで代用。え~っと、え~っと、結論から言うとお好み焼きじゃないんですけど試食の時間、先生がまたちょこちょこっとやって来られて、わたしの耳元で、韓国アジュンマには珍しい恥じらいを含むささやき声で、「ちょっと、全然違うでしょ?」じゃ、タイトルは「チヂミ」にしてくださいよ~~~ああ、きっと、習った奥様方はこれがお好み焼きだと思ってるだろうし、日本に旅行なんか行って、大阪や広島で本当のお好み焼きを食べて「これ、お好み焼きじゃないじゃないの~!」とか言っちゃうだろうな。そんでもって、こんな風にして洋食も和食も中華もウリナラ風味に変化して、お店でもこの味でいっちゃうんだろうな。。。。というわけで、韓国料理以外のものが食べたくなったら、とりあえず店を探すよりも、おうちで作ったほうがいいかもと思った。ちなみに今度は中華料理「東坡肉」トンポーローだよトンポーロー。あたしゃちょっとトンポーローにはうるさいよどんなのになるか楽しみだわ。どうかキムチ味じゃありませんように
2008年11月24日
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「これ、もう着ない?」「これ、あんまり好きな柄じゃない??」子パンダの答えがイエスなら、この頃は躊躇せずにはさみを入れている。日本で買った服やいただいた服はもったいなくて子パンダが着られなくなっても、状態が悪くないものは、着てくれる人のところに送っていたし、落ちない汚れがあっても、なんとなく捨てられずにいた。でも、ミシンが我が家にやってきて以来、着られなくなった服や使わない小物は、ちょきちょき切って、「いつか使うかもしれない」用の箱にため込んでいる。この度、秋冬のはぎれがたまってきたので、子パンダのブランケットを作ってみた。ブランケットというとおしゃれ過ぎるな。ひざ掛けよね、ひざ掛け。ひざ掛けよりは大きいサイズなので、今のところ毛布代わりに使ってる。はぎれ見ながら、ああ、これは○○さんからいただいたカーディガン、これは去年まで来てたコート、これはこないだのスカート・・・実家の兄嫁さんやサザエ姉からプレゼントされたトレーナーやセーターもある。リサイクルというよか、いい記念になると思ってさ。裏地はワッフル生地。近所に唯一ある布地屋さんで買ってみた。それがすごく高いのよね。ネットで買うよかずっと高い。うわさだと東大門のでかい市場よか3倍くらい高いらしい。白とアイボリーとあって、どっちも欲しくて迷いに迷って「すんません・・・2つの色、1/2ヤードずつ買ってもいいですか?」(1ヤードは91cm)と切り出してみた。嫌な顔されるかなと思ったけど、店のおばさんはあっさり「ああ、いいよ。」と、半分ずつ切ってくれた。白とアイボリーと、あともう1色欲しくて、白いのをコーヒーで染めてみた。ああ、こういうことやってるとなんて楽しいのかしら。そんでもって、なんて部屋が荒れるのかしらはぎれをあれこれ並べてる時から、子パンダが「これはピンクの隣。」「あ、これは帽子だったよね。」と楽しそうだったけど、昨日出来上がったのを見たら、ほんとに喜んでくれて、わたしも嬉しくなった。わたしは本当にものぐさで腰の重い女なのだが、子供のためなら、ちょっとはがんばれるのだと思えて、ほっとした。「うふ~ん、暖か~~~い」子パンダはいつもわたしを元気づけてくれる。ありがたいことだ。そして、パンダのパンツはいつまで経っても完成しないあとゴムを入れるだけなのだけど。。。 そのパンダ、先日やっと論文書き終わって、やれやれと思ったら、まだまだ修正が必要らしくて、昨日おとといもまたウォーリーのとこで、合宿生活だった。ほとんど寝てないみたい。今日の夜はカレーにした。腹ペコで帰ってきたのでカレーでご機嫌とろうという奥さんの作戦だ。少しでも荒れ放題の部屋から目をそらしてもらわないと・・・けれど開口一番、「うわぁっ!!!!!」だった。聞こえないふりして「おかえりなさ~い♪」とハグすると(タックル?)子パンダが「おかえりなさい」ではなく、「パパぁ~~~お久しぶり~~~~!!!」だったのでめちゃおかしくて、思わずゲタゲタ笑ったのだけど、その後パンダの一言で奥さんは凍りついた。「奥さん、明日、ウォーリーが家に来るから。」「・・・・・」明日ウォーリーがパンダ家に来て、パンダの論文お手伝いしてくれるそうだ。あの、きれい好きのウォーリーが・・・潔癖症のウォーリーが・・・今夜は徹夜でお片付け。日記更新してる場合じゃないのよ。あら、もう日付が変わりそう・・・うわ~~~~ん
2008年11月15日
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先日、ひなオンマさんの日記でバスに乗って運転手と喧嘩になり、不快な思いをされたとあった。思い出した。わたしもいつか書こう、いつか書こうと思いつつ、3年寝太郎。じゃ、いってみよ韓国のバス。運転は荒い。どれくらい荒いかというと、カーブで運転手自らつかまり棒を握り締めながらじゃないと吹っ飛んでってしまいそうになるくらい荒い。そんだけ荒い運転だったら、きっと運転手も車酔いしてるに違いない。文字通り、自分の運転に酔っている。つかまり棒を握ってる間、もちろん片手運転だ。片手運転と言えば、携帯でおしゃべりしながら片手運転してる運転手も見かける。片手で運転できるのだから、空いた片手は自由に何でもできるということだ。先日は焼き芋食いながら運転してる運転手を見かけた。のどが詰まって息できなくなったら、乗客がどうなるのか考えたことはないのか?!!ちなみに、わたしはある。芋がのどに詰まって息が出来なくなったら、まず足に来る。足が動かなくなるのだ。そうなると水汲んで飲むということすら難しい。なんとか這っていって水を飲んだとしても、芋が喉を通る瞬間、お産のような痛みが胸を走るのだ。それを知らんから、あの運転手は芋なんぞ食ってられるのだ。それから頭に来るのが、ラジオがんがん流しっぱなしの運転手。パーソナリティの話が面白いときはまだいいが、変てこポンチャック演歌とか大音量で流して、運転手も鼻歌歌ってて、その上、肝心の車内放送の電源が切られてたりする。どこで降りたらいいんじゃいっ?!!!それからひなオンマさんも書いてらしたが、韓国のバスはバスがお客さんのところで停まるのではない。お客さんがバスに向かって走らなければならないのだ。たとえバス停があっても、ベンチに座っていたら、バスは素通りしてしまう。ヘ~イ!タクスィ~~~!!!と親指立てたくらいでは、まだ目立たない。戦場から生還した最愛の人を迎えるような勢いで、二の腕を揺らしながら手を振らないと、運転手はブレーキを踏んでくれない。運転手がブレーキを踏むタイミングや停車位置も、一定ではない。バス停から10m手間のこともあるし、先のこともある。その日の気分というやつか?日本の電車がホームを何メートル行き過ぎて停車した、というのがニュースになったりするが、ああいうのを見ると、すばらしいなと思う。韓国では、バスがバス停前に停車したらニュースになるかもしれない。わたしが住んでいるような小さな町では、それでも路線は単純なほうだ。3年前、水原(スゥォン・・・人口100万人ちょい)の駅前のロータリーでたまげた。路線がいくつあるんだろう?10や20じゃない。バスが次から次へとぐるぐるやってきて、そのたびにお客さんらがどどどどど~~~~っと走ってく。バスは何列にも並ぶから、手前にバスがどかんといると、奥のバスの路線番号が見えない。うろうろとバスの近くまで見に行くことになる。危険、危険。そんでもって、洗車もしてない小汚いバスなんかだと胴体部分の数字すら泥やらほこりやらで見えなくなってることがある。こんなバスにいったい誰が乗るというのだ???ぐるぐるぐるぐる回るバスたちを見ていて、わたしはぼーっと(こんなバス、一生待ってたって乗れねーよっ!!!)と考えていた。おまけにバス停は駅前だけではなくて、駅裏にもどかんとあって、わたしの行きたい目的地には、駅前ではなく駅裏からの発車だったのだ。。。走ってる風景は駅前も駅裏もまったく同じ。バス停よりも10m手前でバスが停まれば、客はみなバスに向かって全力疾走し、客を飲み込んだバスは、もう正しいバス停の位置には停まらずに走り去ってしまう。いらちで怒りっぽい韓国人がよくこんなバスに我慢できるよなと不思議でならない。こないだ見かけたのは、バスが故障でもしたのだろうか、バス停の向かい側に自分が運転しているバスを停め、上りのバス停でバスを待つ運転手。そして下りのバスの運転手が徐行しながら「どうしたんだよ~~~?!」などと暢気に声をかけている。そういえば、信号で横に並んだときなど、バスの運転手とバスの運転手が窓開けておしゃべりしてるという光景もよく見かける。一日中一人で運転なので会話に飢えているのだろうか?今日の帰りに見かけたのは、昇降口のそばに置いてあるゴミ箱に、かばんの中からワシャワシャとゴミを出してきて、捨ててるおばさん。バスの中にゴミ箱が置かれてるのも変なもんだな。そして、誰が落としたのかわからないけど、花札が1枚。桜の。花札ってのが韓国ちっくで笑えた。韓国ちっくと言えば、車内に貼り出してある広告も○○学習塾とか○○整形外科とかが多い。いつか載せようと思っているうちに画像がどっかにいってしまったのが残念だ。文字だけでも残しておくことにする。「天然美人整形外科」整形してる時点で天然じゃないし。と、書き出してみると、3年寝かせたわりにはたいしたこと無い話になってしまった。あ、そうそう、なんで韓国のバスの運転があんなに荒いのかというと、受持ちの路線を一日何周(13回だったかな?)と決まっているそうなのだ。ということは早く回ってしまえばそれだけ早く退勤できるということだ。だから、バスの運転手は揃いも揃ってアクセルを踏むのだ。まだ降りていない客がいようが出発したりもするはずだ。やれやれ・・・
2008年11月12日
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今日も秋晴れのさわやかな一日だった。紅葉も進み、バスの中から景色を見るのも楽しい。料理教室はアルタンと呼ばれる、たらこと白子のスープとタコの炒め物。アルタンはパンダも好きな料理なので、明日早速作ってみようっと。帰ってきたら友達から突然の小包が届いていた。開けてみると、なんとシルクのパジャマセット。パンダのはパジャマだけど、奥さんのは何ていうの、キャミソールとガウンのセット。フリフリ~のふわふわ~の新婚さん御用達って感じ。思わずわたしが「きゃ~~~!!!シルクだよ~~~!!! ちょっと奥さんセクシー過ぎない??!!」とはしゃぐと、パンダはピクリとも反応せず、「なんでパジャマなんだ?誰か誕生日なのか?」「いいじゃないの~。ちょっとちょっと、開けていい?」と、中味を取り出すと、パンダ「あっ!なんで開けるんだよっ?!!」「え~、ちょっとサイズ見たいし・・・」「夏のだろうがっ!!!」「シルクだから冬も暖かいんだよ~。」と、キャミを当ててみる奥さん。なぜか顔をそらすパンダ。心なしか震えている。「ちょっと~!寒いの?!」「うん・・・なんか・・・」悪寒が走ったようです・・・ちょっとあんまりじゃない?「温かいもん食べに行こうか。」あらあら、ほんとに寒くなってしまったのね。お向かいの麺屋さんで温かいうどん食べて、パンダはソウルに出かけていった。わたしはジンさんから頼まれていた注文をこなそうとミシンに向かった。注文・・・それは・・・キムチ冷蔵庫カバー。ああ、何て韓国チックなんだ。ミシンの国で2時間ほど作業して、夕飯の支度して、子パンダが帰ってきて、一緒に遊んで・・・と、そこまでは良かった。でも、なんでだろう。たいてい夕方あたりから雲行きが怪しくなる。ご飯食べ終わって、後片付けしてたら、ちくっ、ちくっと指先のささくれや小さな傷口が痛む。水がしみるのではないのだけど、水に触れると激痛が走る。何かと思ったら、どうやら電気が走ってるようだ。漏電ってことか???そういえば、前もシンク台触ると、ぶ~んと嫌な感じで電気が走るのを感じたことがあった。でも、今回はもっとひどい。まな板触ってもびりびり。お皿洗ってもひりひり。だんだんいらいらしてきて、だめだ、また忘れていたあれやこれやあんなこと、こんなこと、ぶわ~~~~~~っと一気にあふれてきてしまった。。。皿洗いだけ済ませると、ソファに横になり「あ~~~~もう嫌だ。 お母さん、もっと安全で安心な暮らしがしたいんだよね 日本のどっか田舎に住みたいな。 田舎の小さな町でも、ちゃんと学校も病院も消防署もあって、 図書館もあって、小さなホールで音楽会やミュージカルが見られて・・・」うわ~、やめろ、やめろ。子パンダが聞いてるぞ~。止まれ、この口!!!「な~んてね~。 あ、そうだ、そうだ、子パンダ! お母さんね、パジャマいただいたの。 フリフリ~なの。後で見せてあげるね。 それから子パンダにも何かを、って思ったんだけど、 これ!ってのが無かったんだって。だから、その代わりに お金をいただいたの。 子パンダが欲しい物や買いたい物あったら、買ってくださいって。 子パンダ、なんか欲しい物なかったっけ?」すると子パンダ「子パンダ、何も要らない・・・ パパとママがいてくれたら、それでいい・・・」あらら。。。目には涙がいっぱい。ごめんよ。ごめんよ。「うわ~~~ん、ごめんね、子パンダ!!! そうだよね。お母さんもそうだよ。 お母さんも、パパと子パンダがいてくれたら、それだけでいいの。 でも、お母さん、あんぽんたんだから、たまに忘れてしまうの。 ありがとうね、子パンダのおかげで思い出したよ。 ごめんね、ごめんね。」神様、ありがとうございます。もうわがままも贅沢も言いません。(三日もつかな・・・)しばらく親子でぎゅ~~~~っとハグしたままメソメソ泣いた後、子パンダが「お母さん、パジャマ着てみて~。」と言うので、ヒラヒラのセクシー(なはず)キャミにガウンをまとった。「うわ~、ほんとにフリフリだ~~~!!!」ピンク大好きの子パンダ大喜び。奥さんが着ると、セクシーでも新婚でもなく、女子プロ?なのはなぜ・・・?それなのに、子パンダはまだ母を励まそうと思うのか、はたまた心底そう思ってるのかはわからないが、「わ~、お母さん、可愛い~」「やっぱりお母さんピンクが似合うね~」もうやめて!!!ってくらいほめてくれるのだった・・・わたしゃ生まれてこの方、可愛いだのピンクが似合うだの言われたことがないんだけど・・・ありがたいね~。。。子パンダ寝かしつけて、キャミだけ着替えてTシャツの上にガウン羽織ってたらパンダが帰ってきた。見るなり、また悪寒が走ったようだ。「水くれる?」「何?喉渇いたの?」「薬飲むから。」パンダ風邪薬を飲んでるよ!!そんなに寒いのか?!!!おかしいな。。。出るとしたら。鼻血じゃない?なんで発熱?お大事にね。
2008年11月10日
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「日本の映画でさ、お葬式の時に遺体をきれいに身づくろいしてくれて、 そういうのを仕事にしてる人の話なんだって、TVで予告やってた。 奥、知ってる? 元々オーケストラの団員だったんだけど・・・」たまに一緒に早朝映画観に行くパン仲間のヨンイさんが教えてくれた。「どっかで聞いたことある話だなあ・・・」あ!『おくりびと』だよ!!ロゼさんや天国の口さんちでお見かけしたわ。「あ~~~観たい、観たい!!」「ここらでもやってるかね~?ソウルだけかね~??」ぶどうさんも日記に『おくりびと』がよかった、って書いてらしたのでソウルで上映されてるのは確かなんだけど。。。検索してみたら、うちの近所の映画館でも上映中らしい。でも、早朝割引はなくて、一番早い上映時間が夕方の4時過ぎから。そのかわり夜中の12時過ぎてもやってるよ。ヨンイさんにそう話すと、「じゃ、無理ね。『007』が公開されたらまた観に行こう!」で済んでしまった。わたしは観たい。どうしても観たい。そんで、観るならパンダにも観てもらいたい。そこで幼稚園の先生に電話して、今日一日だけ6時半までみてもらえるようにお願いして、パンダと一緒に映画館に向かった。4時だから、まだ学校や仕事が引けてない時間とはいえ・・・観客はパンダ夫婦を含めて4人。贅沢過ぎるわ、この劇場。『おくりびと』監督 : 滝田洋二郎 脚本 : 小山薫堂 音楽 : 久石譲 出演 : 山崎努、本木雅弘、余貴美子、広末涼子 吉行和子、笹野高史、山田辰夫、峰岸徹*************************所属していたオーケストラが突然解散となり、田舎に戻り新しい生活を始めた小林(本木)と美香(広末)。「旅のお手伝い」という求人広告を見て、面接に行ってみると、そこは旅行代理店ではなく「安らかな旅立ち」をお手伝いする納棺専門の会社だった。淡々と、しかし温かな気遣いで納棺を営む社長佐々木(山崎)の姿勢に、小林も次第に馴染んでいく。死はさまざまな形でやってくる。ニューハーフの息子に。金髪の女子高生に。優しいお母さんに。長生きしたおじいちゃんに・・・そして誰にも平等に、丁寧に死に装束を着せ、化粧を施し、野辺の旅立ちに送り出す佐々木と小林。しかしそんな小林に妻は「触らないで、汚らわしい!」と家を飛び出してしまう・・・わたしが初めて身近な葬式に出たのは、高校生の時で、一緒に暮らしていた祖母の葬式だった。ずっとずっと朝から晩まで泣いていて、悲しくて、悲しくてしょうがなくて、でも、葬儀屋さんが祖母を湯灌して清め、着替えさせ、化粧する間だけは目も心も奪われた。映画で山崎務がやっていたように、両手を組ませて一旦ちょっと浮かせてから胸元に置き、数珠をかけ、全身白い装束に包まれた祖母だったが、頬と唇だけは愛らしいピンク色で、ただ眠っているようにしか見えなかった。普段化粧をしてなかったせいで、なおさら可愛らしくて、旅立つというよりはお嫁にいくみたいだと思ったのを、覚えている。「いや~、あの人ら本当に肌一切見せないもんね~!!!」と、後で母が感心しながら話しているのを聞いて、そういえば、湯灌の時も着替えの時も、祖母の肌はこれっぽっちも見えなかったなとちょっと感動した。悲しみの中であの一連の美しい所作だけは、魔法のようだったよ。日本っていいね。映画の話そのものもよかったけど、山形という舞台がよかった。あはは、あたしなんてさ、トンビとかカラスとかウグイスの鳴き声だけでも泣けたよ。羽ばたく白鳥、地吹雪、鳥海山の残雪、川をさかのぼる鮭、桜・・・そしてそこに久石譲の音楽。もうね、海外組にはたまらんです。ただ、妻役は甘ったるくてカンベンしてくれと思った。夫婦の日常のとこだけリアリティがないというか、浮いてるというか。。。ね、ぶどうさん?!!山崎務は完璧。余さんも大好き(ロゼさん一緒、一緒)吉行和子と笹野高史もほんとにいい。峰岸徹ももうこの世の人ではないのだなあと思うと、余計涙腺がゆるんだよ。笑って笑って、そして泣ける。こういう映画、もっと韓国でも公開してもらいたいな。元々は本木雅弘が『納棺夫日記』を読んで感銘を受け、映画化を監督に要望したとあるけど、わたしも読んだことがある。 納棺夫日記増補改訂版原作は映画ほど美しいものでも生易しいものでもなかったと思う。でも確かに感動した一冊。これを読んでから映画観たら、きれいに作りすぎと思ったかもしれないけど、わたしは読んでも読んでもさらさらと忘れてく頭なので、映画は映画でやっぱりいいと思う。あまり上映期間は長くないと思うので、在韓日本人奥様、お急ぎくださいね。
2008年11月05日
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このところ、オーブンの稼働率が低い。温かいコーヒー、そして焼き菓子が美味しい季節なのに、わたしをいざなうのは、ミシンの国・・・はむちゃんがよく日記に書いてる。「じゃ、またミシンの国に行ってきま~す」わたしの気分がモヤッとしてる時も「奥さん、ミシンの国にGO!!」と励ましてくれる。ミシンの国、とはよく言ったもんだ。ほんと最近、ミシンの国に行ったっきり、戻ってこられないことが多い。パンは発酵時間を待つ間に、最低限の家事をやったり、焼いてる間にも、ちょこちょこっと後片付けをしたりしてたけど、ミシンの国ったらまあ、家事そっちのけになりますなあだから、朝起きて「今日はミシン触らない!!!」と固く決心して一日を始めないと、掃除はもちろん洗濯物もたまっていくし、おかずも毎度同じ物・・・ってことになりかねない。恐ろしい誘惑だよ、全く。魔界と言ってもいいね。ミシン部屋。こないだ、パンダが一歩足を踏み入れるなり、「うぁああっ!!!!」と叫んでたね。その足の踏み場の無さに。泥棒に入られたみたい、ってよく形容されるけど、泥棒ですら片付けたくなると思うよ。今のミシン部屋。すかさず奥さんが「ごめん、ごめん。言いたいことはわかってる。 これだけ完成させたら、片付けるからね。」と満面の笑みで答えると、パンダが「奥さん、楽しい?」と聞く。わたしが、これ以上ないってくらい微笑んで「うん楽しい」と特大フォントで答えると、パンダも「そう・・・奥さんが楽しいならそれでいいよ。」と言ってくれた。細い目だから、笑ってるのか怒ってるのか泣いてるのかわかりづらいんだけども、きっとにっこり笑ってくれたんだと思うの。そしてその後、「子パンダのばっかり作らないで、オレのもなんか作ってよ。」「オレの?ああ、パンツね、ごめんごめん。 これ終わったらパンツも作るからね~~~」もうすぐパンダの誕生日。急がないと。え?型紙?型紙はこちらのを拝借する予定。今日は子パンダも早く寝てくれた。スカートとおそろいのシュシュ(髪を結わえるリボンみたいなゴムみたいなやつ)が作りたいので「子パンダが早く寝てくれたら、その間にお母さんシュシュ作るからね。」「え~♪じゃ早く寝る」「そう?じゃ、お母さんはミシンの国。子パンダは夢の国~」ごめんね、パンダ。やっぱりパンツよか子パンダのもん作るほうが楽しいわ。あ~言っちゃった~↓のワンピはこないだ作ったスカートと同じ生地。広幅の生地なので子供のスカートなら3着くらい取れそうだけど、同じスカートばっか要らないよね。。。おそろいでママのスカートを・・・と思ったら、丈は余るのに、横幅が足りないわ~なぜ~?広幅なのに~というわけで、泣く泣く子パンダのワンピにしたの。ああ・・・痩せないと・・・
2008年10月27日
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先日、いつものぞいている布地のサイトで秋冬物の生地が2~30%オフのセール。元々高くない生地なのにセールなもんだから、200円もしない生地がゴロゴロ。あれこれ迷ったけど、パンダに内緒でちょこっと注文してみた。まずは、わたしでも縫えそうな直線のスカート。パターンはこちらのサイトを真似っこさせてもらった。黒だし、どうかな~?と思ったけど、子パンダに見せたらすごく気に入った様子だったよ。「お母さん~、これにスパッツも作って~。」え~?スパッツ~?無料パターンのサイトを探すけど、子供のスパッツってのは無いわ~。そこでこないだ、ぶどうさんが貸してくださったクライ・ムキの本とパターンとにらめっこ。ちょうど良さそうなスパッツが載ってたので、作ってみた。パンダは先週、今週とずっと友人宅に缶詰で論文を書いている。今日も昼過ぎに出かけていった。布地を裁断してたのは見てたので、出来上がったスカートの画像をメールで送ってみた。 「今、スパッツも作ってるとこ。明日着てくんだって。 パンダ、今日徹夜?わたしも夜なべ~。」と、離れていると妙に優しい奥さん(笑)すると、「わ~、もう作ったの~?可愛いね~。 スパッツも出来上がったら見せて。」そんなこと言われると、作っちゃうよ、見せちゃうよ~スパッツの画像も送信 今度は「早いね~奥さん!オレのパンツは~?」ふっ・・・どこの旦那も、奥さんがミシン踏んでると「オレのパンツも」って言いたいもんなんだね・・・一応返信しておいたわ。「今後、パンツは心配御無用。」でも、パンツで夜なべは出来ないわ。パンツと聞いて、集中力が切れた。奥さんもう寝るね。ごめん、悪いけど、一人で徹夜して~~~。
2008年10月20日
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在韓歴の長いはんらさんの日記にお嫁さんにしても、例えば、日本人は、辛いことがあっても、じっと我慢のおしんのようなお嫁さんが理想像?と思ったりもして、結構、我慢に我慢を重ねて、ついに爆発、とか、夜、しくしく泣き出してしまうことがあったりすると思うが、これは結構、韓国人にはウケが悪いようである。シクシク泣くような辛気臭いのを、韓国人は結構嫌う。とあり、ちょっとどっきり。溜めに溜めて爆発とか、夜中にめそめそとかこれわたしのことじゃないの韓国じゃウケが悪いのね。って、日本でもウケないと思うけど(笑)それから、日本ではわりと愛される存在の天然さん。ま、とんちんかんと言えばとんちんかんなんだけど、そういうのも、韓国じゃ案外ウケが悪い。なぜ韓国でウケが悪いかというと、9割方「パルリパルリ」(早く早く!)の韓国人社会にあって、のほほんと天然かましてる余裕もなければつっこむ余裕もないのだと思う。そして、多分、ボケた発言や行動は(大丈夫なんだろうか?この人?)と人を不安にさせるのだと思う。わたしは独身時代はしっかり者で通っていた(はずだ)けれど、結婚を期に、どんどんうっかりサザエさん化が進んでいる。サザエ姉のことを散々笑ってきたが、この頃は人のこと笑えない。実際、韓国アジュンマたちからは「うわ~~パンダさんは本当に大変だと思うよ。 子供の世話から、あんたの世話までしないといけないんだから。」「奥・・・今からそんなんでどうするのよ? 子パンダ小学校入ったら、毎日あれこれ準備がいっぱいなんだから!」と心配されている。唯一、パン教室から一緒のミジョンさんという奥様だけが比較的のほほんとした人で、「大丈夫よ~。」と穏やかに言ってくれるので、ほっとする。先日、パン教室の仲間たちと集まることになり、ちょっと離れた町に引越してった奥様のお宅にお邪魔した。行きの電車も、ミジョンさんとおしゃべりしながらだったのであっという間だった。が、途中で隣に座ってたミジョンさんが、「奥、ちょっとあたし立って行くわ。」と席を離れてしまった。それから、引越し奥様んちで美味しいお昼をいただいて、作り方とか習ったり、お茶したりして、後片付けのときに、「ちょっと、ご飯残したの誰よ~?」「あ、あたし・・・」とミジョンさん。あら珍しいと思ったけど、そん時も別に気に留めなかったわたし。ところが、帰り道もまた電車に揺られて、あれこれおしゃべりしてると、あともう一駅というのに、ミジョンさんが「ちょっと立つわ。」と席を立ってしまった。これには鈍いわたしでもピンときたねダイエット始めたんだ!!!いやんミジョンさんたら、それならそれで誘ってよ。一人で始めるなんて、ちょっと置いていかないでよ~~~~さっき、唯一のほほんとした奥様だと書いたけど、のほほん穏やかな奥様であると同時に、ミジョンさん、唯一ぽっちゃりさんな奥様でもあるのよ。それで、わたしも焦っちゃって今朝は子パンダを見送ると同時に、そこからすぐにバスには乗らずに、バス停3つ分くらい歩いてみた。秋の空は気持ちいいし、朝の空気はさわやかだ。これはいいかも~。なんで今までやってみなかったんだろう。市場を抜けて、川を渡って、てくてくてくてく・・・バス停3つのとこがミジョンさんの住むアパート。ここから一緒にバスに乗ればいいわと、待つこと20分。ミジョンさんが「奥、どうしたの~~~~?!!!」と目を丸くしながらやってきた。「ん~?わたしもダイエット始めないとと思って。」「え~?じゃあたしも~。」「あたしも、ってミジョンさんはもう始めてるじゃないの。」「え~?あたしダイエットなんてしてないよ~。」「だって、こないだ、行きも帰りも電車の中で立ってたじゃないの。 お昼だってご飯残してたし。」とわたしが言うと、ミジョンさんひとしきり笑った後に「違うよ~、お昼はご飯も出たけど、素麺もあったでしょ? 素麺を先に食べてお腹いっぱいになったから、ご飯残したの! それに、行きの電車は隣のおじさんが臭くて我慢できなくなったの! 帰りの電車の隣のおじさんは、うたた寝してておじさんの頭が わたしの肩にのってきて重かったの!だから立ってたの!」ひとつひとつ思い出してみれば、全てあてはまっている。素麺、出ました。行きの電車のおじさん・・・確かに浮浪者っぽかったので、わたしも見ないように見てたのよね・・・帰りのおじさん・・・寝てました寝てました・・・あはは、じゃあたしの早とちりだったのね。あはは、でもいいきっかけにはなったわ。今度こそ続けよう料理教室の途中でも、ミジョンさんは思い出しては「ああ、何べん思い出しても可笑しいわ~~~」と笑っていた。ああ、ほんとはこういう思考回路と行動はサザエ姉の専売特許だったんだけどな。・・・ってことは、あれか、辛気くさいのは嫌われるし、ぼけてる嫌われてって、ひょっとして、奥さんって韓国ウケが悪い典型なのか?ところがどっこい。ボケに関しては、まだまだ先ゆく人がいた。「○○の全国大会終わったよ。 三回でて三勝一敗。 最初に優勝したチームにじゅうすまでいったけどまけた~ 最後のリターンが私の痛恨のコースミスやった。 でもサーブも入ったし少し精神てきにも強くなったきがするわ。 試合前にまちがって男子トイレで用を足したのが自信になったんかな? 一人で入って、出てきても気づかなくて、 女子トイレで手を洗っている友達みて、『なにしてるの?』って聞いたら『あなたこそ何処からでてきたの?』やって\(≧▽≦)丿 私って凄いかも」5分後に追伸メール「あんたつっこんでぇ~な。 三回試合して三勝一敗はないやろ(^O^) 2勝の間違いや」サザエ姉ちゃん、いつも勇気をありがとう。結論:ウリナラでも天然はもっと愛されていいと思う。
2008年10月15日
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忙しい一日だった。午前中から料理教室で同じ班の奥様方が遊びにいらした。元々は、パン教室から一緒だったミジョンさんが、手作り石けんを作ってみたいというので、じゃ、金曜日にでも、と言ったところ、料理教室で「金曜日、奥さんちに行くんだ~。」と口走り、他のお二人が「いいな~、あたしも~。」「あたしも~。お好み焼き食べたい~。」と、芋づる式にもれなくついてくるということになり、しかも、お昼はお好み焼きということになってしまったので、前日に、かつお節やらソースやら買いに走ってから、デザートも無いとな・・・と、栗のロールケーキを焼いた。今朝になって、お昼にお好み焼きだけじゃ、寂しいかなと思い、太巻きも巻いてみた。なんでこんな気遣ってんの、あたし?だが、好評だったのはお好み焼きだった。ちっ。食後もロールケーキ食べながら、コーヒーを入れ、おしゃべりに花が咲いて一息つくのに、お茶を入れてると、奥様方が「奥さん、ちょっと落ち着いて座ってなさいよ~。」と言うのだけど、なんだかちょこまか動いてしまうわたし。ご存知の通り、わたしはものすごいズボラで、腰も重い。でも、お客様が来られると、やっぱりおもてなしはしたい。そして、はたと気づいた。わたしが韓国アジュンマんちに遊びに行っても、アジュンマはこんなにまめまめしく動いたりはしない。なぜか?なぜかというと、客のほうが勝手に冷蔵庫開けてごくごくお茶飲んだり、適当にくつろぎ、小腹が減れば、これまた適当に「○○さん~、なんか出前取ろうか~?」ってなことになるからだ。そう考えると、日本というのは、招くほうも招かれるほうも、ほぼ同じくらい気を遣い合うもののように思う。韓国は、わたしは気を遣いませんから、あなたも遣わないでね。みたいなスタンスかしらね?まあ、それは置いといて、今回もまたうわ~、違うよな~。と新たな発見があった。韓国にもチヂミとかピンデトックという、お好み焼きみたいなおやつはある。が、一番違うのはソースだ。お好み焼きソースとかつお節、青のり、紅しょうが。これが無いといかんだろう。ソースはウースターソースにケチャップ、醤油を混ぜておいた。これでも結構いける。韓国アジュンマたちがレシピを教えてくれ、と言うので、「小麦粉とキャベツと水と卵、 これに好きなお肉とか魚介類を入れればいいよ。」と言うと、一同蜂の子をつついたように騒ぎ出した。「奥、玉ねぎは?玉ねぎ入れないの?」「入れません。」「入れちゃだめなの?」「いや、ダメではないけれど・・・」「じゃ、入れるわ!」「あたしも入れるわ!入れたほうが絶対美味しいと思う!」「玉ねぎは入れないとね~!!!」「あ、にんじんとかピーマンとかは?」「うちの子、野菜食べないからいいかも~~~」・・・・・奥様方が作りたいのは本当にお好み焼きなのか?玉ねぎ入れた時点で、それはもうお好み焼きじゃないのだが??ここで、再度気づいた。そうだよ、確か、この人たち、料理教室でも先生のレシピや説明聞かずに勝手に醤油や塩足したり引いたりしてるよ・・・習う意味ないじゃないのよ。。。聞け!まずは、ちゃんと聞け!!結論:ウリナラの人は、6割がた習ったところであ~、わかった!わかった!と、なり、全て習い終わると同時に自分勝手にアレンジしてしまう。一度も元のレシピで作ることもなく。これじゃ、街中でまともな日本料理や洋食、中華を望むのは、それは無理という話だろうよ。。。と、妙に納得してしまった。さて、奥様方が帰られた後は子パンダと一緒に市民会館へ。音楽教室の定期演奏会に、知り合いのご夫婦が参加されるのだ。ギターの演奏会なんて学生の時以来だわ。幕があがって、まず小学校4年生の子が登場。あら、上手いわ~。天才少年ってやつ??4年生でも、もうこんなに弾けるもんなんだね~!え?次は中学生?さすが、違うわ~~~!!!高校生の子もいる!コーちゃんかと思ったよ!うわ!コーちゃん、上手すぎ!プロかと思ったよ!!!え?プロ?プロもいるの?あ、違う、大学生なの?いや~~~~素敵~~~~~~と、ソロ、カルテットまでは大絶賛の奥さん。と、と、ところが・・・最後の合奏になったとたん、天才少年やらプロもどきが20人集まってるのに、何のハーモニーも生まれていない、なんとも残念な演奏なのだ。ちなみに、韓国のこの手の塾や教室というのは、週に1、2回じゃなくて平日毎日通うものなので、多分合奏の練習もほぼ毎日あったと思う。ちょうど、日本でクラス対抗の合唱コンクールがあるので、朝や放課後練習しましょうね、ってくらいには練習したと思うのよ。でも、全然なんだよね。ソロではあんなに上手なのに。日本て反対じゃない?一人一人はたいしたことないけど、合わさると下手な人はそこそこ上手になるし上手な人も全体に合わせるから、調和が生まれて、そこになんとなく感動がある。韓国は一人一人のレベルは高いのに、大勢集まっても、自分が回りに合わせるということがない。ソロだろうが合奏だろうが、自分をどんだけ主張するかしか考えられないのだろうと思う。他人の音など聞いてないのかもしれない。聞け!聞くんだジョー!!!正直に言おう。日本の公民館で週1で習ってるおばあちゃんたちの、大正琴の発表会のほうが、お上手だよ。結論:20人の天才が好き勝手 < 20人の凡人のハーモニー
2008年10月10日
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ちょっと前から、在韓日本人奥様方の日記にちらほらと映画『マンマ・ミーア!』が登場してて、気になってたところに、パン仲間のジンさんが「観て来たよ~!面白かった~! アバの曲がいっぱいで、奥さんパンダさんと一緒に行ったら 絶対楽しめると思うわ~~~!!!」と興奮しながら教えてくれたので、わたしの重い腰もようやく上がった。それが先週の木曜日の話。歩いて数分のとこに映画館があるのは嬉しい。パンダが一緒に観るってのも、たまには嬉しい。『うちの学校のET(英語教師)』も観たかったので、迷ったのだけど、ちょうど中間試験が終わったとこなのか、学生がいっぱいだったので、大人はやはり『マンマ・ミーア!』ということになった。入る前にポテトチップスを買い、韓国ちっくに黒いポリ袋に入れてもらったのをぶらぶらさせながら入館しようとすると、チケットもぎりのお姉さんが「中を確かめさせてもらえますか?」え?館内飲食禁止になったの?それはそれで美化にはいいかも・・・なんて思っていたら、お姉さんは袋の中をちらりと見て、「どうぞお入りください。」パンダが「何がひっかかるんですか?」と聞くと、「・・・キムパプとかトッポッキとか・・・」ふぅ~ん・・・キムパプは海苔巻き。トッポッキは餅を炒めて辛いソースからめたもの。どちらも屋台ではみんなの人気者だけど、何がアウトなのかしら?以前、ポテトチップとかポップコーンは音がうるさいかな?と思って、ちょっと気遣って、静かに食べられるバナナを持ち込んだことがあったのだけど、バナナはいかんね。暗い中、音もなく、バナナの香りが漂うのよ。真似しないでねさ、映画、映画。『マンマ・ミーア!』結婚を翌日に控えたソフィー。女手一つでソフィーを育ててきたドナ。結婚式に父親とバージンロードを歩くことを夢見るソフィーは、昔の母親の日記の中に出てくる男性3人が父親候補だと確信し、ドナには内緒で3人を結婚式に招待しておいた。一目見たら父親が誰だかすぐに分かると思ったのに、そう簡単にはいかないし、ドナはサム、ハリー、ビルの3人を見て、動揺しまくり・・・ ソフィーを演じるアマンダ・セイフライドがとにかくキュート。明るく健気な一人娘。揺れる乙女心、娘心をうまく表現してたと思う。歌も素敵だったわ。母親のドナは、なんとメリルストリープ。そんなに動いて大丈夫なの?ってくらい歌って踊ってくれてたよ。舞台になった青い海はギリシャだそう。こんな島があるのかとため息がでるくらい美しかったし、結婚式も、本当に素敵だった。ドナの女友達の二人も本当にいい味出してた。わたし、ミュージカル映画というのが苦手で、これも最初の2,3分だけ観て、(え~、アバが歌ってるんじゃないの~??)とがっかりしたけど、ぐんぐん引き込まれていって、最後の最後まで楽しかった。日本では来年お正月に公開だそう。アバ世代のみなさんも、そうでないみなさんも、ぜひ観てね。それにしても、今回、見終わってちょっとびっくりしたのが、自分が、ソフィーにじゃなくて、母親のドナに感情移入してたこと。もう嫁入り前のお嬢さんじゃなくて、嫁がせる母親の気持ちで観てるんだよね。ああ、そういうお年頃なのね~。帰り道に、「あ~、この映画のサウンドトラック欲しいよね~。 誕生日に買おうっか~?」と話したら、さっそく昨日パンダがCDを入手してきてくれた。ああ、嬉しい。そういえば、この映画の影響で、アバのアルバムが全米でも全英でも1位を記録したとか。そうかもしれないね~。わたしも欲しいもの。もうね、映画観ながら、ぐるぐる全部歌ってた。ほんと、たまらん映画です。 アバ ABBA / GOLD さて、月曜日はパンダが遅く帰る日なので、子パンダ寝かしつけてから、たいていはミシン踏むか、メールするか、みなさんのブログ読ませてもらうか・・・という時間になるのだけど、ミシンはというと、子パンダのフリースのベストを縫ってるとこなの。それが、奥さんたら、初心者なのに無茶するわ~リバーシブルにしたのはいいけど、それを表にひっくり返すのに、変ねえ?どこをどうひっぱっても、ねじれてるのよ。メビウスの輪なの。どういうこと??それで、一時中断。気づいたらすごくお腹が空いてて、夜も遅いのに、ジンスおんまさんの日記で、ジンス君がおじいちゃんとスルメかじってるのを見てしまったよ。ああ、スルメ~~~~そんでまた、どうしたことか、スルメがあるんだよ!!(先週、はんらさんにいただいた)いや~んスルメが呼んでる。甘いもんよかいいか?!あごも細くなるかも・・・と夜も遅くに、スルメの足をかじり始めた。そんでもって、ジンスおんまさんに「画像見てたら我慢できなくて、わたしもスルメかじってます」とかコメントしたのが、(2008.10.06 23:21:53)夜の11時21分53秒のこと。それからメールボックスを開けると、サザエ姉からメール。「今、奥からもらったイカのゲソをほうばっていまっす あ~顎がだるいわ」時刻を見たら Mon, 6 Oct 2008 23:22:50 11時22分50秒。おいおい、海を隔てて姉妹同時にスルメの足かじってたんかいな。なぜにこの時間・・・なぜにスルメ・・・なぜにゲソ・・・
2008年10月06日
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10月3日は韓国は開天節という祝日でお休み。パンダ父の入れ歯も出来上がり、特訓の末に一人で入れ歯をつけたりはずしたりも出来るようになり、この間の日曜日に施設に戻られた。それで、久しぶりに日本人奥様方とお出かけということになった。最後に集まったのがいつだったかしら・・・本当に久しぶりで、嬉しかったわ。ぶどうさんが集まりやすいところを選んでくれて、集合場所は1号線、ウィワン駅から徒歩15分の鉄道博物館はんらさんは、もう何度も行ったことがあるらしく、道にも迷わずに着いた。子パンダも遠足で一度訪ねたことがあるので、「運転席もあって、運転できるんだよ!!」と楽しみにしていたが、運転体験室は故障中だったわ。それで、まずはパノラマ観覧の列に並んでみた。人気コーナーなのか、あれよあれよという間に結構人が並んだ。ずらずらと数珠繋ぎで中に入り、野球場の外野席みたいな席に着く。ちょっと照明が落とされて、ガラスの向こうの鉄道模型が浮かび上がる。部屋の隅にはナレーターのおじさん職員さん。期待が高まる。が、始まったと思ったら、プラモデルの何種類の列車が、ぷわーん、ぷわーんとめいめい好き勝手に何周もしているだけで、あっけに取られて見ていたら、またまた照明が落とされて、模型のビルディングに明かりが灯り、ちょっと幻想的~と思ったのも束の間、白々とウリナラの夜は明けて、ぐるぐる周っていた電車たちが、順々にぷしゅーっ、ぷしゅーっと車庫に到着し、韓国内最速の高速鉄道KTXが最後にぷしゅーっと止まって、それで大パノラマは終了となった。え?え?これでおしまい??と、思わずネコさんと目が合った。まあ小さい子たちにはいいかも。それから後は、外の木陰でピクニック。はんらさんが、お弁当を広げたのを見て、ああ、こういうのが日本のお弁当だったよな~~~と懐かしくなったわ。鳥のから揚げの上の赤いのはもちろんケチャップで、決して辛いコチュジャンとかではなく、ニンニクの味もトンガラシの辛味もなく、ほっとする味だった。ネコさんのロールサンドイッチも美味しかった。パンに塗ってあるのは、マヨネーズ+からし+醤油だって。いいわぁ~。わたしはただのおにぎりで、海苔すらも巻かずに行ったよ。あはは。その代わり、市場で見つけた紅玉でアップルパイを焼いてみたちょっと不細工だったので画像はないのだけど、真のブロガーはんらさんが、デジカメに納めていたわ。さすが。食後は、ぽかぽか陽気の中、ずっとおしゃべりに花が咲いた。ネコさんはもうすぐ結婚1周年の新婚さん。在韓1年ってまだまだしんどい時よね。でも、ぼちぼちがんばろうね。在韓歴の長い先輩のはんらさん、ぶどうさんの話を聞かせてもらって、(あ~、どこのお宅でもそうなのか~。)と、かなり楽になった。ネコさんもそうだといいけどな。。。美しいぶどうさんが、きらきらと微笑みながらバサッバサッと斬りまくるのは相変わらず爽快。わたしもあんな風になりたいの。おほほ。ぶどうさんが帰った後、せっかくだから建物の中を見学。昔の蒸気機関車のプレートとか信号や模擬踏切・・・鉄道員だった父を思い出した。行ってよかったな。誘ってくれてありがとうね。 帰りは1号線で、はんらさん、ネコさんとまたおしゃべり。ここんとこ、ちょっと気がくさくさしてたんだけど、楽しく過ごせて、気分も晴れたわ。韓国アジュンマの友達が出来ても、こうして日本人奥様方との時間もわたしにとっては大切な時間だし、必要な時間。秋の気持ちいいお天気のうちに、またお茶しましょうね~帰ったら、わたしと子パンダがいない間にパンダが部屋の掃除をしてくれてた。すんません片付けられる男パンダ、奥さんが帰宅するやいなや「奥さん、アップルパイ、残ってない??」「あ・・・」あ・・・お昼のお弁当の後はまだ残ってたんだけど、3時のおやつの時間に全て食い尽くしたんだよね・・・「ごめん・・・全部食べた・・・」「えぇぇぇぇ・・・じゃ、持ってく前にちょっとだけ食べればよかった・・・」す、すまん・・・それも思いつかなかったよ。というわけで、明日もまた焼くことにした。上手に焼けるといいな。あ、忘れないうちに。先日のクジョルパンの重箱の画像をどうぞ~
2008年10月03日
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パン・菓子の教室に通うのも一段落。9月からは料理教室に通っている。というのも、パンダ母はわたしが作った料理は和食も韓国料理もほとんど食べないし、食べても「美味しい。」とは言われないし、せいぜいが「塩加減ちょうどいい。」止まりである。作った煮物が翌朝汁物になっていたり、別物になっていることもある。食卓に置きっぱなしで、冷蔵庫に入れてなかったため、朝になったら臭ってたというのもしばしば。わたしが汁物を作ると、なぜか汁物をまた作るパンダ母。どうせなら、煮物とか和え物、別の品にしてくれないかしら?と、そこまではいいが、朝起きると、パンダ母製の汁物の鍋は温まっていて、奥さんの鍋は冷たいまま、とかいうこともしょっちゅうで。そういう台所のストレスもたまっていたし、料理でも習って、もうちょっとなんとかするかと思い立った。パン教室で仲良くなったミジョンさんと同じ班だし、他の奥様方も明るくてさくさくしてていい感じだ。先生も優しそう。きれいな人だ。まだ数回しか習ってないけど、こないだの薬食(ヤクシク)という甘いおこわは、パンダ母も美味しいそうに食べていた。さて、今回のメニューは九折板(クジョルパン)と呼ばれるきれいな重箱に盛られた料理。『大長今』(テジャングム)にも出てきてた宮廷料理だということだよ。クジョルパンにも色々あって、教室で習ったのは、乾き物の材料で作った、いわゆる酒の肴。「手間かかるから、ソウルなんかでこんなおつまみ出てきたら 2万円くらいしますよ。」と、先生。酒のつまみで2万円かいな・・・とあきれたが、実際作業を始めてみると、4人揃ってちまちま必死に作業してもなかなかはかどらず、本当に手間だけはかかった。確かにこれ一人でやったら、2万円くらい請求したくなるかも。九つの器に一つ一つ埋めていく。松の実に松の葉を刺す (そのまま食えよ!)ビーフジャーキーをプリーツスカートのように刻む(そのまま食えよ!)干し柿を花びらのようにひらき、松の実を飾る (そのまま食えよ!)クルミをゆがいた後に油で揚げる (そのまま食えよ!)ソフトさきいかをさらに裂き、海苔でとめる (そのまま食えよ!)結び昆布を油で揚げる (これは旨い!)銀杏を炒める (これも旨い!)生栗をダイヤモンド状にカットする (ゆでてくれ!!)干したナツメの種を取り、朝鮮人参を芯にして巻く (どうやったって食えん!!)これがオールスターキャスト。さきいか裂いてた奥様はちょっと発狂しそうになってたね。わたしの隣の新婚若奥様は、5分に1回くらい「このまま食べたほうが美味しいと思うんだけど。」を繰り返していた。奥さん激しく同意。そこへ美人先生が来られた。きれに盛り付けて下さって、若奥様が「んも~食べるのもったいないです~!」と言うと、あっさり「そうね。みんなで分けるのもあれだしね。 この重箱、誰が持ってきたの?え?奥? じゃ、奥が持って帰ったら? このおつまみには焼酎はダメよ。 ウィスキーか・・・う~んワインでもいいわ。 旦那さん喜ぶわよ~ あ、それから奥さんは白いレースのエプロンね。もちろん。」一同静まり返ったが、すぐにミジョンさんが「そうね、奥さんが重箱持ってきたんだし、このまま持ってけばいいよ。」隣の若奥様も「そうしたら~?こんなんもったいなくて食べられないし~。」え?そう?いいの?でも2万円て言ってたよね??いいの?いいの?発狂しかかっていた、さきいかの奥様の視線だけが鋭く突き刺さってきたので、「え~、ダメだよ~。こんな立派なの受け取れないわよ。 今食べるか、分けて持って帰ろうよ。」と、わたしが言うと、さきいか奥様は笑えるほど頬を引きつらせながら、「いっ・・・いいのよ・・・分けても、ぐちゃぐちゃになるから・・・」と、手の甲をひらひら揺らした。先生はまだいらっしゃって、「ま~、みなさん、心が広い方ばかりでよかったわね~。 奥、いい?忘れないで。エプロンはレースよ。 レースのエプロンよ。レース」先生、大丈夫ですか??大変負担だったのだけど、お言葉に甘えて、お重はわたしが。残った材料は3人の奥様方で分けてお持ち帰り。教室を出るとミジョンさんが「奥さん、なんか食べて帰ろうよ。」と言うので、教室近くのクッパのお店でお昼を食べながら、ミジョンさんにチュソクでしんどかった話などを聞いてもらった。「ねえ、日本ではチュソクみたいなのないの?」「え~、盆と正月はあるけど、それでもこっちみたいに 嫁だけが働いてしんどいとか、 何がなんでもこうしないといけないって料理やしきたりも減ったし、 わりと自由で楽なほうだと思う。」と答えると、すごく驚いていて「え~?そうなの? 日本でも同じようにやるんだと思ってた。 じゃ、奥、こっちにお嫁に来て、すっごく大変なんじゃない??」「うん。大変。」そっか、ミジョンさんみたいな若い世代でも、ウリナラと日本じゃそんな変わらないと思ってるのか・・・じゃ、パンダ母が、ウリナラでやってること=世界共通って思うのも無理ないか・・・「けどさ、こうして週2つ3つ新しい料理習うから、すごく助かる。 うちの姑、あたしのおかずなんてほとんど食べないし、 美味しいってほめてもらうこともないから。」と、これまた愚痴ると、ミジョンさんが「ああ~ん、奥、韓国の年寄りってみんなそうなの。 表現力が無いのよ。表現力が。気にしなくていいよ。 『不味い』って言われないなら、それは『美味しい』って言われてるのと 同じだって、思ってればいいよ。」え~?そうなの~~~?超楽観的なんですけど(笑)でも、そう思ってたほうがわたしは楽になるよね。ありがとう、ミジョンさん。ありがとう、みんな~~~。と、奥さんご機嫌で帰宅。重箱を物置から探し出してくれたのはパンダ母だったし、それもありがたかったから、パンダ母にも「お義母さん~、ちょっと見てくださいな~。 きれいに出来たでしょ~?」と声をかけた。パンダ母が食卓の九折板を見て、「そうだよ。こうやってやるもんなのよ。」とシレーっとした顔で言った。「重箱ね、同じ班でわたししか持って行かなかったから、 みんなが中味ごと持たせてくれたんですよ~」「重箱、なんで持ってこなかったの?」「え?班に一つあれば良かったから。。。他の人持ってないって言うし。」「何で持ってないの?」「(知るかっ?!!) さあ・・・若い人は持ってないでしょう?」「買わないと!!!」ああ~。。。兄嫁以上にやはりこの人とは会話が成り立たない。と思ってたとこへ、追い討ち。「ソウルの兄嫁も結婚したとき、こんな風に重箱に いっぱいあれこれ詰めて持ってきたよ。 そうそう、でっかいタコも一緒だったねぇ~。 うちの上の娘を嫁に出したときも、あたしはちゃんと持たせたし、 下の娘が結婚したときも、持たせたし。」じゃ何か?あたしが何も重箱持たずに嫁に来た、そう言いたいのか??奥さん、落ち着いて。相手は表現力のないウリナラの年寄りなんだから!と冷静に考えようとするが、あ~無理無理。この年寄りの頭ん中は、ウリナラでやること=世界共通なんだから。あたしが嫁に来るまで、キムチは世界中の食べ物で、アメリカでもヨーロッパでもアフリカでもどこでも、冬には一年分にキムチを漬け込むと思い込んでいたのだから。あ~~~~あたしが馬鹿だった。やはり『バカの壁』とか『超バカの壁』というのは存在するんですね、養老先生。。。帰りのバスの中で、画像と共に「今日は美味しい肴があるから、早く帰ってきてね~」とパンダに送ったメールも虚しく、いそいそと帰ってきたパンダを待ち受けていたものは、白いレースのエプロンでもなく、美味しいワインでもなく、角を生やして仁王立ちする奥さんだった。奥さんの話を聞いて、パンダが言った。「もうちょっとだけ我慢してくれ。」「それ同居して以来ずっと聞いてるんだけど、 もうちょっと、ってどんだけなの?」思えばわたしも甘かった。もうちょっと、と今まで言われ続けてきて、もう4年目だ。もっと早くに、期限を決めていればよかったのだ。わたしが、いつまでなのかと詰め寄ると、「・・・・今年・・・今年は我慢してくれ。来年は別居しよう。」来年って言ったって、1月1日から12月31日まであるんだけど・・・とりあえず、まあいいわ。あ、待って。良くないわ。これから寒くなる一方だってのに、まだこの家で過ごすなんて・・・できれば、円満に、おととしの冬のようにパンダ母のほうから「2階は寒いから、どっかアパート借りてあんたたちだけで住みなさい。」って言ってくれるような状況に持ち込むのがベストだ。ってことは、あれか・・・おととし同様、わたしが体張ってインフルエンザでぶっ倒れて寝込むしかないのか??!!別居も命がけだな、全く。とにかく、体力はつけておくか。あ、いや、体力つけたら風邪引かないのか?いや、でも、いくら別居のためとはいえ、体調不調や体力消耗はイカンだろう。。。やっぱり体力よか、演技力か。この冬はインフルエンザ患者を演じ切るわ、わたし。
2008年09月25日
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チュソク(中秋の名月)で、ソウルの兄嫁さんは毎度のことながら、難易度高い発言や行動に出ていたが、兄嫁の笑えるところは、言いたい放題しゃべりまくってるうちに、自分にとっても不利なことを、うっかりポロッとこぼしてしまうところ。憎めないと言えば、聞こえはいいが、充分憎らしいことにかわりはない(笑)今回も、「あたし、引越しするの、話したよね?」と、唐突に話を振ってきた。話したよねも何も、普段電話やメールのやりとりもないから、聞いた覚えがないので、「いいえ。」と答えると、明らかに、兄嫁はやっべ~~~~ってな表情を一瞬見せたが、すぐにぺらぺらしゃべり出した。「引っ越すの。カンナムに。」カンナムというのは、ソウルを流れる大きな川、漢江を挟んで南の地区で、日本で言うと、山の手、お金持ちが多い地区らしい。兄嫁さんは結婚して以来、このカンナム地区に住むのが夢で、そのために、美容院を出してみたり、エステをやってみたりしては、ことごとくポシャリ、パンダ母の顰蹙を買っていた。わたしが「よかったですね~。カンナムだなんて。」と適当に相槌を打つと、多分、本当はとっても嬉しいのだろうに、兄嫁は、眉間に皺を寄せ、他に誰もいないのに、わたしの耳元でささやいた。「別に引っ越したくて引っ越すわけじゃないの。」「へぇ~。」特に聞きたくもないし、ほじくりたくもないので、わたしはあっさりと流す。すると不思議なもので、人は聞かれないと、どんどこ自分から話し出すのだ。「あまりにも、色々あってね。 もう嫌なことだらけで。」「そうなんですか。」多分、ここで韓国アジュンマなら、根掘り葉掘り聞き出すのだろうけれど、奥さんときたら、あまりに淡白だったかしら?「・・・・H(下の娘さん)が登校拒否になって、 半年くらいずっと学校行ってないの。」「え?そうだったの?なんで?」「学校でいじめられてたみたいで。 Hもほら、自慢しぃなとこあるでしょ? 成績はいいし、スタイルもいいし、バレエも得意じゃ、 目立つわよね~。」 (あ・・・あなたまで自慢ですか?)「そんで、先生にも協力してもらって、一時はおさまったの。 でも、どうしても一人だけしつこく嫌がらせする子がいて、 Hがトイレに呼び出されて、パパに携帯で助けを求めたのよ。」「はい、はい。それで?」「そしたら、パパがHに、 『遠慮しなくていいから、思いっきりぶっ飛ばしてやれ!』 って言ったもんだから、Hったら、本当にありったけの力こめて、 その子をぶっ飛ばしたらしいの。もう顔ぼこぼこだったわよ。 その翌日からずっと学校行ってないの。 今回、学校の先生方が転校するのすごく残念がってくれたわ。 Hは頭もいいし、スポーツもできるから。 体育の先生なんてHが転校するなら、 自分も辞表出すっておっしゃってたくらい。」「・・・・・」そんなに先生方には人気あるのに、生徒には好かれなかったんですね?とは言わなかったけど、話八分で聞いてもおかしくないか??中学1年生だ。色んな小学校から色んな生徒が集まって、韓国は3月始業だから、えっと、半年前って言ったら、え?4月でしょ?入学早々1ヶ月くらいで、先生方が揃ってHをべた褒めなんてありえんだろう?どんだけ素晴らしい学生なんだ??先生方のリップサービス?兄嫁の妄想??まあいいんだけど、そのバレエよ、バレエ。バレエすら「バレエもさ、年に一度の発表会あるでしょ? ソロで踊らないと恥ずかしいのよ。 Hくらい長くやってて、上手いと。 でも、ソロで踊ると、500万ウォン(50万円)かかるのよ。 で、今回、バレエはやめてもらうことにしたわ。」「え~、もったいない~!!! ソロ踊らなくたって、Hは実力もあるし、上手いじゃないの。」「みんな踊ってるのに、Hだけソロ無しじゃ、 またいじめられるじゃないの。」え~、わからないわ、その思考回路・・・500万ウォンはあほらしいけど、でも、今回カンナムに引っ越すにあたってチョンセ(韓国の不動産システム。敷金礼金みたいなもので、一括で払って入居し、 出るときにまた一括で戻ってくる。)かなり支払ってるはず。それを思えば、バレエの舞台くらいと思うけど・・・っていうか、兄嫁さんは何をどうしたいのかしら??「ああ・・・お金が無い・・・ カンナムに行ったら、あたしもちょっとはお金稼がないと・・・ カンナムに行ったら、もうちょっとレベルの高い学生たちがいると思う。 もういじめの心配はないと思ってね。 Hの学校のために無理して引っ越すのよ。」?????「・・・まあ、でも、兄嫁さんカンナムなら セレブなマダムもいっぱいでしょ。 自宅でエステとか始めたら、儲かると思うわよ。」と言ってみたところ、「何言ってんのよ、奥! 一日2人お客さん来たら、あたしがもうヘロヘロなのよ! すっごく疲れるんだから!マッサージって!!」「・・・・」話にならないとはこのことだ。会話のキャッチボールというのができない。親だろう。子供のためなら、ヘロヘロになろうが、どんな仕事しようが、歯食いしばってやってやるのが親なんじゃないの??それに、パンダのお兄さんは、かなりの高給取りだ。なんで毎回来るたびに金が無いだのなんだの話すのか理解できない。カンナムに行けば、夢の生活が待ってると本気で思ってるのかな?どこに行っても、嫌な奴はいるし、気の合う仲間もいる。楽しく賢くつきあえばいいじゃないの。どこででも。ソロの舞台に立たないくらいでいじめるような仲間なら、自分から蹴ればいい。でもそういう強さも育ってないうちに、好きなバレエをやめさせるのはどうなの?う~ん・・・う~ん・・・でも、実際多いんだよね、兄嫁みたいな人、この国には。。。と、兄嫁と話していても会話ははずまないし、なんだか不安な気持ちだけがあおられてしまうので、あまり長時間一緒にはいたくないんだよね。さて、パンダ父。施設にお世話になって2ヶ月。規則正しい生活や物理治療のおかげで、家にいる頃よりも、介護が楽になったような気がする。脇を少し支えていたら、杖つきながら歩けるし。髪も、さっぱり散髪されてて、おしゃれさんだった。そんでもって、パンダ母が「お父さん、家にいる間に入れ歯作ったらどう?」と言い出して、即行でどっかから入れ歯師(?)を呼んで来た。え?歯医者さん行かなくていいの??そのおじさん・・・誰・・・?よくわからんが、明日入れ歯が出来て納品に来られるらしい。?????ねえねえ、あのさ、ほら、薬事法とか衛生管理法とか、世の中には色々、法ってもんがあるじゃない?そういうのには引っかからないのかなあ??う~ん・・・う~ん・・・というわけで、今日もわたしはパンダ父と留守番なのであった。久しぶりにクッキーでも焼くか。
2008年09月19日
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秋夕と書いて、チュソク。中秋の名月の日ですね。ススキとお団子で、のんびりお月見・・・ってなわけにはいかないのが、韓国。満月の前日から、法事料理を大量に仕込み、翌日起きたら、即、法事。さっさと済ませて、息つく暇も無く、山のてっぺんの墓参り。先祖代々じゃなくて、一人一人お墓が違うから、転々と移動もするし、お参りの度に、法事料理もお墓の前でお供えして、バッタのように、お参りした末に、ご相伴に預かったりもする。それから、女性は実家に挨拶回り。パンダ母の実家に行って、これまた同じような法事料理をいただく。パンダ母がパンダ母の実家に行くということは、パンダのお姉さんたちが、我が家に来られるということでもある。夕方にはまた家に戻り、今度は義姉夫婦たちの食事の準備だ。たいていの家では、これらは全てお嫁さんの仕事で、男は一切なんもしない。我が家ではないけれど、食事や酒の後は、延々と花札大会というお宅も多いことと思う。月見どころではないのだ。ご先祖様はそりゃ敬わなければならない。お墓だって大切だ。けれど、わたしがご先祖様なら、死んだ者のために、生きてる者がつらい思いをしたり、うわべだけの法事をして、思い出話の一つも語られないくらいなら、こんな法事一切やるなと言いたい。ヨンイさんが言っていた。「うわ~、奥は自分とこで法事やらないといけないのね~? 大変だね~。 もうさ、連休だからどっか遊びにいって、 ペンションとかで法事する家族だっているんだよ??」かと思えば、同じように苦労してきたはずなのに、産後3ヶ月の弟嫁が法事にこなかったことを「いいよね~、今の若いお嫁さんたちは。 あたしたちとは違うのよ~。」と、姑のような意地悪い口調で話す若い奥さんもいる。自分がしんどい思いをしたなら、後の人たちが変えていってくれたら、それはそれでいいじゃないか。普段の暮らしには慣れては来たわたしも、正月と秋夕の大きな行事となると、いつまで経っても慣れることもなじむこともないし、疲れだけが倍増する。誰も食べない餅や、1週間も十日もずっと残り続ける料理。虚しいわ~。餅だって、ほんとは餅屋でちょこっと買って済ませるはずだったのだ。それが、ソウルの兄嫁が「去年の豆の餅は本当に不味かったわ~!! 今年は美味しく作ろうよ!」確かに、パンダ母の作る餅は不味い。本人は美味しいと信じているから、兄嫁みたいにはっきりと不味いと言ってあげる人がいなくてはならないのだ。パンダ母の餅は不味い。この点にだけは、わたしも激しく同意する。だが、兄嫁の全く場を考えない発言の数々に、パンダ母のイライラもピークに達する。それはわたしの望むところではない。しかたなく、餅を作る。餅屋で見かけるような、色んな色の餅を作ろうと言い出した兄嫁。たまたま菓子作りで使う粉があったので、差し出すと「わ~、さすが奥!」作る餅の形も、わたしは小さく可愛くまとめていたが、兄嫁のはどう見ても特大餃子で、不細工なものだった。「わ~!奥の餅きれいだね~。 あたしゃ性格が雑だから、ダメなのよね、こういうのは~!」・・・なら、作ろうなんて言い出さないでくださいよ。そこへイライラマックスのパンダ母が「奥は、料理でもお菓子でもなんでも上手だけど、 その後、きれいに片付けができないからねっ」すると、兄嫁、鬼の首を取ったように「いやだ、奥!そりゃダメよ~。 女の人は、料理ができなくても、 きれいに後片付けだけはできないと!!」・・・・・兄嫁の家やキッチンが、一度でもきれいに片付いてたことがありましたっけ?行く度に、パンダやわたしが掃除したくなったり、洗濯したくなったりするんですけど。ご飯だって、炊飯器開けたら、カビてましたよね???と、来年は絶対に言おう。今年は、やっとのことで「兄嫁さんは、片付け上手なんですか?」と聞いた。すると、「あら、あたしは料理もパンも作らないから、 後片付けもしなくていいのよ。」はいはい、わかりました。そして、その後、またあれこれ大量の揚げ物や焼き物にかかった。パンダ母が出かける時間になり、「これ、野菜の和え物もやっといてね。」と、山菜やら野菜やらを指差した。とたんに兄嫁、わたしが持っていた肉を奪い「奥!これはわたしが焼くわ! 奥が和え物やって!!」パンダ母が出かけると、すすす~っとやってきて、「和え物って、どうやるのかわからなくって~。」あなた、結婚して以来何十回法事料理作ってきたんですか??いつも何食べてるんですか??これも来年は絶対聞いてみよう・・・そして、わたしが料理や法事の準備以上に苦手なのが、パンダ母の実家参り。カンベンしてくれと思う。ちなみに、兄嫁は墓参りも親戚回りもパスなんだよね。いいよな~。。。が、今年は、お月様に願いが通じたのか、わたしも墓参り・親戚参りはパス。というのも、パンダ父を女一人ではお世話するのが大変だから。パンダ母は留守番する気は全くない。なぜなら、山のお墓近くに栗の木がいっぱいあるから、栗拾い命なのだ。わたしは山栗はどうでもいい。親戚回りパスできるなら、いくらでもパンダ父のお世話させてもらうわ。と、残った嫁二人とパンダ父。「奥、サウナ行こうよ。あ~、もう疲れちゃった~」「え?ダメよ。お義父さんまだご飯済んでないのに・・・」「このまま2、3時間かかるでしょ?その間行って来ればいいわよ。」歯が無いパンダ父は食べるのに時間がかかる。まあ兄嫁の読みは正しい。でも、もうこれ以上兄嫁とはかかわりたくない。「あ・・わたし、家にいます。 お風呂行けないし。」「え~、なんで~、一緒に行こうよ~~~」「行けないんです。」「え~、お義父さんなら大丈夫だよ~。」「あ、そうじゃなくて、あの、行けないんです。」「なんでよ~~~」あんたほんとに女?!と、来年こそ言いたい台詞がまた増えたわ。兄嫁がいない間、わたしは前日に準備したお菓子や石けんを、可愛くラッピング・・・みんなに、チュソクのお土産としてお持ち帰りしてもらうもの。あれ?あれ?兄嫁・義姉×2・・・2袋ずつ準備したんだけどな・・・なんで5個しかないんだろう??弱ったな。。。どうしようかな。。。今から何か作ろうかな。。。オーブンかミシンか迷ったが、ミシンを踏んだ。あはは、まさかこんな日にまでミシンに向かうとは思わなかったよ。夕方お義姉さん夫婦がいらして、ご飯の準備して、それからまたミシン。コーヒー出して、果物出して、みんなが子パンダの夏休みのビデオ見てる間も、またミシン。ひゃはは~っ♪楽しいぞ~。そして出来上がったミトンは、いつもお世話になってる大きいお義姉さんちに。石けんもお義姉さんの旦那さんが、ちょっとアトピー気味ということで喜んでもらえたみたいで、ほっとした。そして、ふと、子パンダに聞いてみた。「ねえ、子パンダ~。昨日、袋に詰めたパイあったでしょ? あれ、子パンダ食べた?」「ううん、食べてないよ。知らないよ。」すると、子パンダの従姉妹、つまり兄嫁のとこの末娘が答えた。「あ・・・朝、お母さんとお姉ちゃんと食べた。」「・・・ふ・・・ふぅ~ん。。。」なんなんだよ~~!!!勝手に食べる前に「これ食べてもいい?」とか、勝手に食べた後に「これ美味しかったよ♪」とか、なんか言うことあるだろう~~~???なんなの、この人~~~~人間としてなんか間違ってるんだよっあ~~~~~もう来年こそは奥さんだって、言いたい放題、やりたい放題やってやる!!!在韓日本人の奥様方。チュソクお疲れ様でした。義家族の家でつらい思いや、寂しい思いをされた奥様もいらっしゃると思います。もやもやと、晴れない鬱憤がたまったことでしょう。そんなとき、うちの兄嫁を思い出してください。(あ~、あたしも大変だけど、奥さんちよかましか・・・)と溜飲を下げていただけるならと思いつつ、今日の日記を更新いたします。
2008年09月18日
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