'09.12.23参詣 愛媛県松山市
今年2月にスタートした四国遍路の旅。
88ヶ所中、今日で 32
の札所を廻り終えることができました。
弘法大師ゆかりの霊場は、四国八十八箇所の他に番外霊場として二十の別格があり、
これを合わせると百八となって、人間の煩悩の数となるのです。
好奇心旺盛といえば聞こえもいいですけど(笑)、無限に続く煩悩だらけの私ですので、
別格霊場の方もお詣りしなければなりませんよね。(^^;
そこで、本年最後にふさわしく、別格第9番札所・文殊院を参詣することと致しました。
* * *
といいますのも、
このお寺は、四国霊場発祥の地といわれ、四国遍路の元祖とされる衛門三郎の屋敷跡と伝えられているのです。
衛門三郎については、第51番・石手寺参詣の日記にも書きましたように、
ある日、門前にみずぼらしい身なりで托鉢をしようとした弘法大師を三郎が追いかえし、お大師様の持つ托鉢を地面に叩き付け、鉢を8つに割ってしまいました。
その後、三郎の家では 次々と8人の子供が亡くなります。
そして、それによって自分の罪に気付いた三郎は、自分の行いを懺悔して、全てを捨て、お大師様を追い求めて四国巡礼の旅に出ました。
* 続きは ('09.07.13日記)
。
これが、四国遍路の始まりなのだそうです。
*
文殊院の境内より北へ数百メートル、辺りに広がる田んぼの中に8基の古墳群が並んでいます。
言い伝えによれば、それが衛門三郎の8人の子供たちの墓なのだとか。
実際は、古墳時代末期の円墳と方墳と推定され、平安時代に生きた弘法大師とは時代が一致しないのですが、
古墳の前には「衛門三郎の子供の墓」と記され、それぞれの古墳上にお地蔵さまが祀られていました。
どうも まだ未発掘の古墳らしく、もしかすると本当に衛門三郎の子供たちが眠っているのかもしれません。^^
ここはお遍路さんでもあまり訪れる人はいないようで、のぞかな風景の中に昔のまま静かに溶け込んでいました。
頬を撫でる風も冷たくはなく、とても気持ちの良い散策となりました。
一年の締めくくりに、いいお詣りができたと思います。^^
* * * * * * *
ところで、、、
それに比べて、同じ四国といってもお隣りの愛媛県には西日本最高峰の石鎚山(いしづちさん)が聳えます。
まだ紅葉の残る低い山々の背景に、雪に覆われた白い石鎚山系を高速道路から見ることが出来ました。
頂上付近は深い靄で白く煙って見えませんでしたが、その姿は雄々しく、そして気高くありました。
そこで、俳句の盛んな愛媛ですので、私も一句詠んでみました。^^
とはいっても、江戸時代の曹洞宗の僧・良寛の辞世の句
「散る桜 残る桜も 散る桜」をもじってみただけです~。(笑)
とける雪 残る根雪も とける雪・・・ 失礼しました。。。(^^;
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続、四国遍路。 2015.05.12
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