*スイス・ルツェルンの朝焼け【'06.12.31】
それは今から3年前、水面の煌めきが眩しい湖畔の街ルツェルンでの思い出です。
とても小さなその街は、見どころだけであれば十分 徒歩で回れます。
前日の夜にルツェルンに到着した私は、まだ道路が凍ったままの朝早くから散策に出掛けました。
その日は、2006年大晦日。
ルツェルン駅を降りると、すぐ目の前に街のシンボルともいえる美しい屋根付きの橋「カぺル橋」が現れます。
その一番の観光名所は、昨晩 ホテルへ向かう途中ですでに渡っていましたので、まずは「ライオン記念碑」へと足を運びました。 ('08.04.18日記)
ぐっるっと街を半周し、辺りが随分と明るくなった頃に 改めてカぺル橋を訪れました。
まだ夜が明けて間がない時間帯でしたので、あまり人影は見受けられません。
何度も周囲を見回していると、向こうから まるでサンタクロースのような真っ白な長い髭をしたおじいさんがやって来ました。
そのおじいさん、かなりきちんとした身なりをしていました。
「Excuse me,・・・。」
そう声をかける私を見た途端、そのおじいさんはいきなり大きな声で「ニイハオ!」と叫びました。
に、にぃはぉ~?????
一瞬引いてしまった私でしたが、何度も何度も「ニイハオ!」と叫ぶおじいさんがなんだか可愛らしくなってきました。
「私、日本人ですけど、、、。^^」
今でもその時のハッとしたおじいさんの顔が忘れられません。(笑)
「 ニッ、、、コンッ
、 コン
ニ
ィ~ チワ
~!!!」
なんだ~、おじいさんったら日本語も知ってるんじゃない。(^^;
そして、無事(?)に写真撮影。
おじいさんはその姿が見えなくなるまで、私に向かって「 コン
ニ
ィ~ チワ
~!!!」と手を振り続けてくれました。
*
そして一日を終え、スイス最古のバロック様式のイエズス教会において、その年最後の礼拝に参列した後のこと。
ディナーの前に、ルツェルンにあるもう一つの教会を訪ねてみようと思いました。
ホーフ教会・・・
それはルツェルン市民が多く通うルネッサンス様式の教会で、2本の鋭い尖塔が印象的な建物です。(写真にも写っています。↑)
マリアの祭壇には1500年代のレリーフが飾られ、スイス一の音色と言われるパイプオルガンが見どころです。
その教会の入り口で、、、そこでも礼拝に参列した多くの市民でごった返しておりました。
こちらの教会の方が信者さんが多いのかな~、、、そう思いながら中へ入ろうとしたその時!
「ニイハオ~、ニイハオ~~~!!!」 誰かがこっちに向かって大きく手を振っているではありませんか。
大勢の人の頭に隠れて、高く伸ばしたその手しか見えません。
「ニイハオ~~~!!!!!」 あっ、今朝のおじいさんだわ!
私も苦笑しながら手を振りました。
またもハッとしたおじいさん! 「 コン
ニ
ィ~ チワ
~、 コン
ニ
~ チワ
~!!」
おかしなほど「 ニ
」が強調されたおじいさんの「こんにちは」が、ルツェルンの大晦日の夜空に響いていきました。。。(笑)
同じ人に二度もお会いできるなんて、小さな街っていいですね。^^
懐かしくこの出来事を思い出したのは、
先日 TVで放送された、メンデルスゾーン生誕200年を記念した山口智子さんの旅を見たから。
旅を好んだメンデルスゾーンは、とりわけスイスを、そしてルツェルンを愛したといいます。
オルガン奏者でもあった彼は、このホーフ教会でその美しいパイプオルガンを奏でたことでしょう。
ホーフ教会の内部が紹介された時、そこでパイプオルガンを弾く男性を見てびっくりしました。
後ろ姿ではありましたが、そこにはサンタクロースのような長い白い髭をしたおじいさんが映っていたのです。
もしかしたら、あのおじいさんかもしれない。(*^-^*)
あの印象的な「ニイハオ!」と「 コン
ニ
ィ~ チワ
~!」が脳裏に蘇ってきました。
あのおじいさんだったら嬉しいな♪^^
ハンガリー行きもとうとう明々後日になりました。
そこでも また思い出に残る、素敵な面白い出会いがあればいいなぁ~と思っております。^^
皆さん、この一年も大変お世話になり ありがとうございました。
今年出会った方々も、本当にありがとうございました。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 皆さまも良いお年をお迎えくださいませ。
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