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ご無沙汰してます、こんにちは。月並みなセリフながら子育てに明け暮れ、あんなネタやこんなネタも時々発生するのだが、書こうとPCの前に座ると、まるで隠しカメラで監視していたかのようにRyuが泣き出す、という毎日である。イタリアはカーニバルの時期に入ったので、ここはやっぱりRyuには半分血が流れている日本人らしい仮装をしてもらいたいと思い、ピカチュウの着ぐるみを探したのだが、こんなに小さい子サイズは売っていなかったので、来年まで待つしかないようだ。Ryuは今まで表情もなく、泣き声もあまり人間っぽくなく、なにが一番人間離れしていたかというと、左右の目を別々の方向に動かすのがまるで寄生獣のようでこわかったのが、最近はやっと声に変化がついてきて、目の焦点も定まってきたようだ。*****この間、一ヶ月検診ならぬ一ヵ月半検診を済ませ(だっていったいどれぐらい間隔で検診に行かなければいけないかなんて知らなかったのだもの)、やっと初めてのお出かけと称しておっとと共に近所のスーパーに連れて行った。クルマで行った。徒歩でもたかだか10分のところなので家で出かける直前におむつを替えて、授乳をして、ベビーカーにRyuだけ入れて何も持たずに出かけたら、スーパーに着いて買い物を始めて10分も経たぬうちに大泣きである。通りすがりのおばさんに「おっぱいが欲しいのよ。」と言われ、なるほど、とクルマに戻り、おっぱい。泣き止んだので再びスーパーに戻るとまた大泣き。別の通りすがりのおばさんに「抱いてあげなさいよ。」と言われ、なるほど、とおっとが抱っこしてあやしていると少し泣き止んだのでベビーカーに寝かしたとたんに口からミルクの噴水である!そりゃそ~だ、出かける前にも飲ませたのだもの、飲ませすぎ、飲みすぎである。可哀想なRyuは噴水のおかげで顔中、服までもびちょびちょになり、気持ちの悪さでさらに大声で泣き始めたものだから、結局買い物どころにならず、カートをその場に置いて家に慌てて戻ったのであった。あんなでかい、おむつも哺乳瓶も着替えも何から何までパンパンに詰め込んだバッグを常時持つなんてかっこわるいな、と思っていたのだがそれどころではないと身にしみて感じた初お出かけ。ここで両親としての勉強。「どんな短いお出かけ時でもママバッグを忘れてはいけない。」しかしおとといの2回目のスーパーでは急いでいつもの3倍速で買い物をしたにもかかわらず、Ryuは始終ぐっすり眠っていたのでママバッグなどは、ただ邪魔なだけであった。*****ある週末。おっとの通っている歯医者さんが娘さんを連れてRyuを見に来た。彼らが来たときはちょうど、Ryuはオムツも替えて授乳も終わったにもかかわらず、グズグズしていてなかなか寝付かず、わたしは目目さんにいただいた「バウンサー」というゆりかごみたいなもので一生懸命あやしていたのだ。歯医者さんが「ああ、小さいね。」と覗き込んだらRyuはもう大泣きする寸前の顔で、見ているわたしはハラハラする。次に娘さんが「きゃ~、可愛い☆」と顔を近づけたとたん、Ryuは今までしたこともないような満面の笑顔になった。娘さん「可愛い、可愛すぎるわ!絶対これは将来いい男になるわよ~。」Ryu「。。。。。」ニコニコしている。娘さん「20年後にはわたしのお婿さんになってくれる?」Ryu「ウィ!」Ryuにとって初めての言葉ではないが、Ryuが初めてはっきりとした発音でしゃべった記念すべき言葉であった!それが母にでも父にでもなく、他人に対してで、しかも日本語でもスペイン語でもイタリア語でもなく、気取ったフランス語だなんて。。。この娘さん21歳。ブロンド、青い目の美人でお父さんの歯科医助手をしている。結婚相手としては申し分ないのだが、20年後となると娘さんは41歳、Ryuは20歳。むむむ。。。。。あまりに年の差がありすぎて、母としては複雑である。*****今朝は天気がよかったので初めてわたしひとりでRyuを連れてちょっと遠いところにある郵便局まで日本の友人宛に絵葉書を出しに行くことを決意した。絵葉書ぐらい、おっとに仕事の合間に出しに行ってもらえばいいのだが、Ryuを外出に少しでも慣れさせたかったのだ。しかし何が決意か、というと、ベビーカーがやたら重いのである!日本のベビーカーもそうなのだろうか?と思ったら↑みたいのばかりで同じようなタイプが見つからない。ベビーカーのカート部分8kg、ベッド部分5kg、Ryu約5kg、総重量18kgである。幸運なことに我が家はエレベーターはないものの、1階なのでいいのだが、まずカート部分を家の前の道路に降ろし、次にベッド部分を持っていって組み立て、最後にRyuを布団で繰るんで連れて降りて外に出るだけに3回も行ったりきたりしなければならないのだ。我が家の周りは田舎だからいいけれど、こんな作業をミラノの真ん中でやっていたら、Ryuを連れて降りている間にベビーカーは消え失せているだろう。まあともかくこの作業を無事に終え、わたしは冷たい外気を吸い込みながら歩き出してベッドの中のRyuを見た。せっかく機嫌よく起きているところを見計らって、他の事をなにもかも放り出して出てきた、というのにさんぽ。。。三歩ぐらい歩いたところで彼は眠ってしまった。怒後はどんなガタガタ道を歩こうがおかまいなくの熟睡ぶりなので、かなりガッカリしながら歩き続けて郵便局に近づいた。「いくきーと!」と言う声にはっと顔をあげるとすぐ横にワゴン車が停まり、いつもうちに郵便物を届けてくれるボリビア人のお兄ちゃんがニコニコと顔を出す。お兄ちゃん「散歩かい?」わたし「ううん、違う。」お兄ちゃん「今からお宅のゾーンに行くから送っていくよ。」わたし「いや、今から郵便局に行かなきゃいけないから待たせられないよ、ありがとう。」お兄ちゃん「そう?じゃあね!」別に友達じゃなく、ただの顔見知りの郵便屋さんだというのにずいぶんと親切なお兄ちゃんなのであった。こうやって、この町の町民をいつも送っていっているんだろうか?うんうんいいながらベビーカーを郵便局の中に押し上げ、長蛇の列に並ぶ。わたしの番まであと5人ほど、となったところで郵便局員とお客で喧嘩が始まった。その荒々しい声のやり取りにRyuがやっと目を覚まして泣き出す。怒声と泣き声、狭い田舎の郵便局の中はたちまちうんざりした雰囲気に包まれた。お客「わたしはもう保育園に子供を迎えに行かなきゃ行けないのよ!たった1通の書留を出すだけに30分も並んだのになんで窓口を閉めるのよ!?」郵便局員「コンピューターが壊れたから仕方がありませんって言ってるでしょ!それにもう閉局の時間です!!後ろに並んでる方々、もう並んでいても無駄ですから出て行って下さい!!」わたしたちは郵便局を出た。Ryuは郵便局を出たとたんに泣き止んで、また眠りに入った。目的はRyuを連れての外出、だったものの何しに来たのかわからない外出であった。ああこれならあの時、ボリビア人のお兄ちゃんに素直に送ってもらえばよかったか?こうしてわたしたちはただ単なる散歩をし、お利口なRyuは家に着いてようやく目を覚ましたのであった。。。。。とこんな毎日を過ごしています。ぼくたちもネタにされた?Ryuと右から反時計廻りでクマちゃん1、クマちゃん3、クマちゃん2。
2008.01.29
コメント(23)
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。うちのニューフェイスが生まれた際にはお祝いコメントをどうもありがとうございました。うちの子は「龍輝」と書いて「りゅうき」と読みます。某「仮面ライダー龍騎」と漢字は違いますが読み方は一緒です。(実は最初は龍騎にするはずだったのが、この仮面ライダーの存在を知って一文字変えた。)「たつはる」とか「たつき」とのお問い合わせが何人かのお友達から来ていたのですが、逆にそ~ゆ~読み方もあるんだなあ、と勉強になりました。Ryu(おっとがこれがストリートファイターのようでかっこいいというので、最近こう呼んでます。。)はイタリアで生まれたってのに、イタリア国籍が取れないことを知った。昔は取れていたそうだが最近は移民2世が激増したため法律が変わったそうだ。それで我々は迷いもなく滞在許可証の申請欄には「国籍 日本」と書き込んだ。おっともこれには一も二もなく賛成だった。エクアドル国籍は悪いがイタリア-外国間を移動するのに害はあっても一利なしなのである。そんなこんなで、年末までかかった竜輝の出生届やら滞在許可証やらなんやらがやっと終わり。。。*************クリスマスや年越しは毎年だいたいわたしの仲のいい友人たちで集まっておいしいものを食べて楽しくしゃべって過ごしていたのだが、今回はRyuがまだ生後1ヶ月にも満たないため、涙を呑んで断った。こんな小さい子を大勢集まるところに連れて行って病気になるのもこわいし、こんな小さい子を連れて行って泣いたり、おむつや授乳でせっかくのパーティに水を差すのも悪いという理由からだった。親になるっていろいろ我慢しなきゃいけないんだなあ。。。と、つらい思いをしながら断り続けていたのに、いたのに。。。。おっとの野郎、前日の夜になってエクアドル人15人も狭い我が家に誘いやがった!!!!わたし「あんた、何考えてるのよ!? わたしがつらい思いをして友達のパーテイを断ってたのに意味がないじゃないっ!」おっと「今年のクリスマスは何にもしなかったじゃないか?それに毎年、君の友達とばっかり年越しをしてるんだから、たまには僕の友達とでもいいだろ?」わたし「今までわたしの友達ばっかりだったのは、わたし達が日本人だからちゃんと前もってオーガナイズして早めに予定を決めていたからでしょ!?今回はRyuがいるから予定をわざと入れなかったんだよ!!!」おっと「心配するな、君はRyuの世話だけしてればいい。パーテイの準備はぼくとエルトン(←なんで?)でするから。。」わたし「そ~ゆ~問題じゃない!あんたは自分の楽しむことしか考えてないのよっ!!」おっとはまるで聞こえない振りをした。これは5月に我がお嬢母と共に来伊した父から受け継いだ悪い癖となったのだ。大晦日の夜。わたしの怒りなどおかまいなしで、ヤギたちは珍しく約束の時間あたりにぞろぞろと集まってきた。いつものヤギばかりではなく、爺ちゃん婆ちゃん、いとこ、奥さん、幼い孫娘2人、狭い家の中はたちまち特有のすごい騒ぎと大ボリュームで流れるサルサの音で大騒音となった。これに今までほとんどの時間を母子2人で静かに過ごしていたRyuが落ち着いていられるはずがない。驚いて、泣いて、泣いて、驚いて、泣いて、泣いて、驚いて、泣いて、泣いて、驚いて、泣いて、泣いて、彼らが夜中の3時に引き上げるまで声を枯らして泣いて、落ち着かせるためにおっぱいに吸わせてたら、もう乳も出なくなり、乳首がふやけてちぎれるぐらいに吸い付かれて、こっちも痛くて泣きそうになった。わたしにパーテイなど楽しむどころか、食べ物も飲み物さえも、口に入れる余裕を与えず泣き続けるRyu。おっともしょっちゅう様子を見に来て、オロオロとあやしたり、ミルクを哺乳瓶で与えたりするのだが、いっこうに泣き止まない。おっと「。。。ごめん、可哀相に。もう二度とこんな思いをさせないよ、Ryu。」そんなこと、前もって簡単に予測できただろうがっ!!!!!!一応、寝室に閉じこもって篭城していたのだが、おかまいなしに孫娘たちは入ってきて、靴のままベッドに乗っかり、Ryuの頭や手を撫でまくり、それでRyuがさらに声を張り上げて泣くものだから「わたしのチッチョベッロ(チャッキーのような抱き人形)のほうがいいもんっ!」と言う。しかし、この娘たちの母親はさすがに経験者で、彼女が抱くと一瞬泣き止むのだが(それがなんだか悔しい。)、それで安心してベッドに降ろすとまたすぐに暴れだすのだ。とうとう真打のお婆ちゃんが登場。おばあちゃんは責めるような目でわたしを見て「この子はいつもこんなに泣くのかい?」わたしは怒りをこらえながらつくり笑顔で「いえ。。今日までこんなにたくさんのひとを見たことないから驚いて泣いているだけだと思います。」おばあちゃんはフンフンとうなずき、おもむろにキッチンの冷蔵庫を開け、卵をひとつ取り出した。何をするのか?と見ていると、Ryuを抱き上げ、オムツ替え台に乗せ、真剣な目で卵で全身を撫で始めるではないか!?わたし「あの~、何をしているんですか?」おばあちゃんが答えるかわりにそばにいた母親が答えた。「シッ、静かに。ああやってね、Ryuちゃんに溜まった悪い気を卵に吸わせてるの。悪い気がなくなれば、Ryuちゃんも泣き止むわ。」OOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!!そ~ゆ~もん?やがて全身を撫で終わり、おばあちゃんは母親に命じて卵を割ってグラスの中にそそがせた。電気の下でグラスを透かして見る。おばあちゃん「おかしいねえ。。悪い気を吸ったから卵は黒くなっているはずなんだけど、きれいな色だよ。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。当たり前じゃいっ!!!!!!!!!ふっもうもう。。。。どうでもいいや。元旦の昼。わたしは起き出して呆然とクラッカーの紙ふぶきとビールのしみでベトベトになった床をニチャニチャと歩いて洗面所に行き、顔を洗った。歯を磨きながら、泣き疲れてぐったりとわたしたちのベッドの上で寝ているRyuを見て、そばで爆睡してるおっとを絞め殺したい衝動にかられた。こんなことなら無理してでも落ち着いたよそのお宅のパーテイに行くべきだった。あれからというもの、未だRyuは落ち着かない様子で、1時間ごとに泣くのでフラフラな毎日を過ごしている。ああ、すごい今年の幕開けだった。生まれて一ヶ月もしないうちにヤギの洗礼を受けるなんて。。今回は失礼をしてしまいましたが、年越しパーテイに誘ってくれたお友達、次回も誘ってください。次回は喜んで絶対に参加しますからっ!生後12日目にしてダンスするRyu。
2008.01.04
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