2005.09.05
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テーマ: 海外生活(7776)
今朝はイタリア全国夏の休暇が終わったようで、電車の中はひさびさの混雑でうんざりしてしまった。
あの忌まわしい踏切 を待たないで線路の反対側にいける抜け道を発見したことだ。
ちょっと回り道になるので所要時間的にはあまり変わらなさそうだが、閉まった踏切の前で過ぎ行く電車を歯軋りしながら見ているより精神衛生上、よっぽどいい。

***

ところで先週土曜日はおっとの友達のペルー人のエクターのお誕生日会の招待を受けた。
ちっとも気が乗らなかった。
わたしはやつがあまり好きではない。
若干29歳で大所帯を背負っているしっかりもののウイリアムとは違って、25歳という若さの故か?、えらい軽いやつで「女」と「酒」と「遊び」しか考えていないお調子者である。

それでも退院したあとすぐ、お見舞いに行った。
彼の部屋は一部屋をたんすで仕切っている、通路側。(?)
窓もない薄暗い空間のベッドの上で足をギブスで固められて動けない彼が「酒はもうごめんだよ!ああ~でも、外に出てえ。」と言うのを見て「あほやなぁ。」という想いが同情よりも先に立ったぐらいだった。

話を戻してこの日の昼にはショッピングセンターに週末の買出しも兼ねてプレゼントを買いに行ったのである。

わたし「何がいいだろうねえ?」

おっと「酒だな。」きっぱり。

わたし「ええ?でももうあの事故で懲りて飲まないって言ってたじゃない。」

おっと「やつが飲まなくても他の招待客が飲むじゃないか?」

ああ、そうか。
わたしはスーパーの広いワイン売り場の真ん中でエクターの招待客を想像した。
みんな酒の良し悪しもわからずラッパ呑みするような奴らばかりである。ううう、お誕生日会に行くの、いやだな~。。。



わたしはきびすを返して掃除用品売り場に行き、掃除用のアルコールを買ってやろうかと思ったが、以外に安いレベルのワインより、掃除用アルコールのほうが高いことに気づき、しぶしぶワイン売り場に戻って、その日の特価品の安いシャンパンを購入したのであった。

そして買い物が済み、カートを押して駐車場に向かっているとおっとの携帯が鳴った。
おっとはクルマに荷物を積みながら、そして運転しながらも、なおしゃべり続けている。
てっきりエクターと今晩の打ち合わせかと思いきや、おっとの話し振りを聞いているとあのジェノバのはとこ兄ルイスからだとわかった。


う。。。。なんかいや~な予感。


おっとは嬉しそうに「今ね、ルイス、家族と友達と一緒にミラノのクォコ広場のビール祭りに来てるんだって!誘われたんだけど、遠いし断ったよ。でも、夜にうちに来るように言っといたから。」

わたし「ちょ、ちょっと待ってよ!?今夜はエクターの家に行かなきゃいけないじゃない?」

おっと「なに、エクターのところは2時間ぐらいで済むさ。だから大丈夫だって!」

わたしはちっとも大丈夫とは思わなかった。
時計を見るともう18時を廻っている。エクターの家までは我が家からクルマで30分ぐらい。
絶対おっとの「2時間」が正身、2時間で済むはずがない。それに往復に1時間かけてたら、いったい何時になるやら?
ルイスたちがそんなに遅くに家に来る、としたらジェノバにその日中に帰れるはずがないからうちに泊まってもらうしかない。
うちにそんな大人数のための支度はないし、家中のシーツや毛布をかきあつめて雑魚寝してもらうしかない。
それにしたって、家は散らかったままだし、掃除もしなきゃいけないし、くっそ~。。。。。



なんであんたら、いっつもいっつもギリギリに事を決めるんだよっ!?



わたし「。。。。わたしエクターのところへ行かない。」

おっと「え、どうしてさ?エクターのところをお邪魔した後でどこかでルイスたちと合流してうちに帰ればいいじゃない?」

わたし「あんたね~、この状態でひとがよべると思ってるわけ?どっちかが家に残って準備しなきゃいけないでしょ!それともあんたが残るってか!??」

おっと「う。。。。。」

おっとは黙って掃除機をかけはじめた。独りで行くのがイヤだったのか、申し訳なかったのか?
おっとがこの後、床を磨いて、洗濯物を取り込み、わたしがソファーベッドを広げて布団の用意、おつまみの準備が整った頃にはもう22時近くだった。

おっと「。。。もう今日はお誕生日会に行けないね。」

わたしはおっとの自業自得だとは思いながらも、ちょっと申し訳ない気がして「うん。」と小さくうなずく。
内心、酔っ払いお誕生日会に行けなかったことに「やれやれ。」とも思っていたのだが。

おっととわたしはエクターに電話して事情を話し、かわるがわるお祝いだけを言った。

エクター「いいよ、気にしなくて。明日来てくれればいいんだからさあ。」←「もう飲まない宣言」をしたはずなのに、声が酔っ払っている。汗


結局明日、エクターの家に行かなきゃいけないのか。。。。わたしがちょっと鬱になりかけているとルイスから電話があった。

ルイス「おう、お前ら今どこだよ?」

おっと「家に居るよ。いったい何時に来るんだい?」

ルイス「それがよ、気が変わったんだ。もうジェノバに向かう高速道路に乗ったところだ。悪いな、そういうことでまた次回ジェノバに来ることがあったら会おうや。」




。。。。。唖然。
わたしたちは口をあんぐり開けて電話を切った。
いったいわたしたちは何のためにお誕生日会をキャンセルしてまで家に残ったんだ?
このあと、おっとと怒りのはけ口もないまま2人で大喧嘩になったのは言うまでもない。





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Last updated  2005.09.05 19:07:03
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お目目@ Re:イースターいろいろ。(03/31) いくきーとさん、ご無沙汰しております目…
Hinatabocco@ 大丈夫ですか? いくきーとさん、このブログはもうノータ…
Ikukito @ ごめんなさい。 >shion0851さん そ。。そうです。26歳だ…
かつしちー @ おめでと! 色んな偶然があるんですね。 相変わらず…
shion0851 @ そーなんだ 26歳なんですか、そうですか・・・(-_…

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