いねねの趣味三昧(昆虫・野鳥・古寺巡り・読書・木工・語学など)

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カテゴリ: 万葉集の山々
次は、藤原宮の役民が作った歌にある 田上山 です。滋賀県大津市南部の田上地区に連らなる山々の総称で、主峰は円珍が開いた不動寺がある太神山(たたなかみやま;標高599.7m)です。
歌は、藤原宮の造営のために田上山から、檜の角材を切り出し筏に組んで、宇治川から流し運んだ様子が詠まれています。

50_「やすみしし わが大君 高照らす 日の皇子 あらたへの 藤原が上に 食す国を 見したまはむと みあらかわ 高知らさむと 神ながら 思ほすなへに 天地も 依りてあれこそ いはばしる 近江の国の 衣手の 田上山の 真木さく 檜のつまでを もののふの 八十宇治川に 玉藻なす 浮かべ流せれ そを取ると 騒ぐ御民も 家忘れ 身もたな知らず 鴨じもの 水に浮き居て 我が作る 日の御門に 知らぬ国 よし巨勢道より 我が国は 常世にならむ 図負へる くすしき亀も 新た代と 泉の川に 持ち越せる 真木のつまでを 百足らず 筏に作り のぼすらむ いそはく見れば 神からならし」

※_「(
やすみしし)我が大君の、(高照らす)日の皇子が、(あらたへの)藤原の地で、お治めになる国をご覧になろうと、宮殿こそは
高々とお造りになろうと、神であるままに思しめすと、天地の神々も大君に服従しているからこそ、(いはばしる)近江の国の、(衣手の)田上山の、(真木さく)檜の角材を、(もののふの)八十宇治川に、(玉藻なす)浮かべ流しているのだ。それを取ろうとして忙しく働く役民たちも、己の家を忘れ、自分のことなど少しも考えず、(鴨じもの)水に浮かびながら、我々の造った日の朝廷に、異国をも服従させ給えという名の巨勢道から、我が国は 常世になるだろうという、めでたい模様を背に負った霊妙な亀も、新時代だと祝福して出現するいいう泉の川に運び入れた檜の角材を、(百足らず)筏に編んで、泉川を遡らせいるのであろう。神であられる天皇の思しめしのままらしい
」と歌っています。

以上                              





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Last updated  2025.03.29 10:04:37
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