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2011.02.25
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カテゴリ: 生命科学

蜜月の終わり~企業との共同研究に思うこと~


来年度のラボの予算が減ってしまうのは悲しいが、まあそれもしょうがないであろう。いろいろ複合的に考えるに、これまでに我々が働いた分を考えると、明らかに、企業は国(大学)の研究にただのりしている、と思えてきたのが一点。下記のように、デメリットが大きすぎて、それにPiyotaが最近、あまりに忙しすぎることも含めて、そろそろ対応できなくなってきたことが一点。それ以上に、「共同研究を続けている限りは論文が出せない」という事態が数年続いて、このテーマの研究そのものにインセンティブを失ってしまったのが最大の原因。

企業との共同研究のメリットとデメリット

○ 科研費などにくらべて、使いやすく、柔軟な使いかたができる。
○ 科研費などにくらべて、審査の基準が明確なので、申請しやすい(通りやすいかどうかは別だが)
科研費の審査基準はガラガラぽんで、審査員のレベルも一定とは限らないし、審査員が6人もいるので、通すのは大変である。
○ 共同研究している企業の情報がある程度とれて、興味深い

× 大学やJST、NEDOでは業績として登録可能なレベルの知財に対する取扱いが、企業ベースではひどくひくく、そのことに対して、事前に説明がない
× 論文発表や学会発表などに関して、事前に知財との関連性をチェックするという名目で、申請を必要とする
× しかし、そのときに問題となる知財のレベルと、上記の企業が保持しようとする知財のレベルで二重規範が存在する。つまり「外部発表→知財にひっかかるからダメ」「ならば御社で特許出願→知財として出願しても利益にはつながらない」
× 通常、上記のグレーゾーンは「社外秘」として、そこの会社の社員が給与込みで守るべきノウハウのレベルなのであり、外部機関の職員に守らせるにはインセンティブが弱い
× 学会発表ができないので、学会からの(発表からの反応による)フィードバックによる、研究へのインセンティブが得られない。

まあそんなわけで貴重な経験にはなったけれども、とてもよい思い出になった、というわけではないことがわかりました。

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最終更新日  2011.03.28 20:17:22 コメントを書く
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