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October 22, 2006

若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』

(4)

テーマ：ミステリはお好き？(1498)

カテゴリ：読書ろぐ（mystery）

昨日、古本屋で買ってきた１冊です。

若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』（光文社文庫、2002）

若竹作品には馴染みの町・葉崎を舞台にしたミステリ。
一応、殺人事件なのだけれど、容疑者たるべきヴィラの住人達、
探偵役？のはずの警官コンビ…一癖も二癖もある連中ばかりが約20名も、
バタバタと動き回り、かつ、なにやら秘密を持っているようで…。
ぷっと笑ったり、ああーこういう人いるよねー、などと思っているうちに、
誰も彼もが怪しい感じでクライマックスへ。

若竹さんらしく、かなり毒もまぶしてあるし、
途中で明かされる住人達の秘密、事件の真相…
どれもかなりドロドロした事情が絡んでいます。
若竹さんによると、コージー・ミステリとは
「小さな町を舞台とし、主として誰が犯人かという謎をメインにした、
　暴力行為の比較的少ない、後味の良いミステリ」
（光文社カッパ・ノベルス版『ヴィラ・マグノリアの殺人』著者のことば）
というのだけれど、のっけから顔と手指を潰された死体が登場したり、
犯人側の事情、幕切れの仕方…後味が良いかは人によるだろうなぁ。
でも、若竹さんの作品が好きな人には、他作品のリンクも楽しめるし、
軽妙さと毒も含めて、満足のいく作品なのでは？？
『古書店アゼリアの死体』（ 2006/05/30の日記）
なのだけれど、わたしは『ヴィラ…』の方が好みです。面白かった。

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最終更新日 October 22, 2006 02:36:49 PM
コメント(4) | コメントを書く

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■コメント

Re:若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』(10/22)

みっつ君さん

こんばんは！
雰囲気が暗くならない位に毒を盛り込んでいるのが良いですね♪
他作品とのリンクも分かり易いですし、葉崎シリーズの入門には最適ですね。
最近読んだ「猫島ハウス～」ともリンクしていたので嬉しかったですｗ (October 22, 2006 06:08:22 PM)

返事を書く

みっつ君さん、こんばんはｗ

anna２号さん

＞雰囲気が暗くならない位に毒を盛り込んでいるのが良いですね♪

ほんとですねー。
もしご近所に居たら、ぞっとするような登場人物もいて、
笑い事じゃないんですけどね。σ(^_^;)?
なんか笑ってしまいます。

＞最近読んだ「猫島ハウス～」ともリンクしていたので嬉しかったですｗ

ますます猫島ハウス読みたくなりましたよ！！
警部さん、いいキャラしてるんですよね。意外と切れ者で。 (October 22, 2006 10:47:50 PM)

返事を書く

Re:若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』(10/22)

samiado さん

こんばんは！
一癖も二癖もある個性的な登場人物！
若竹さんはきっと楽しみながらキャラクターを作り出したに違いないという気がします。

コージーが好きなので、葉崎シリーズをこれからも書き続けてほしいです♪ (October 24, 2006 11:52:08 PM)

返事を書く

samiadoさん、確かに！

anna２号さん

＞一癖も二癖もある個性的な登場人物！
＞若竹さんはきっと楽しみながらキャラクターを作り出したに違いないという気がします。

嫌な人物を描く時も、筆が冴えてるって感じがしますよね(笑)。
同じ登場人物が、いろんな作品で様々な立場で
描かれることで、立体的に感じられて面白いです。
今回は、鬼頭堂の店主としてではなく、女性としての
典子の姿が印象に残りました。

＞コージーが好きなので、葉崎シリーズをこれからも書き続けてほしいです♪

ですね♪わたしは早く『猫島ハウス…』読まねば！
(October 25, 2006 12:05:36 AM)

返事を書く