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1991東京世界陸上で100mで世界記録で優勝し,ウィニングランで喜色満面のカール・ルイス選手陸上競技はリレーや駅伝などを除けば,いわゆる個人競技の部類に入ると思います。従って,競技に入る前や後では,国やチームの習慣,個人のくせなどセレモニー化している場合が多く見受けられます。1)カール・ルイス選手(アメリカ)---- 彼の場合は,1990年代によく来日しました。「 自己顕示欲型 」ともいえる,際立ったパフォーマンスを競技の前に見せてくれました。1991東京世界陸上では,100m決勝で例によって,出場選手にわざわざ握手をして,挨拶に行ったものです。彼の独特のセルモニーでしょうし,相手を威嚇したり,牽制の意味もあったのでしょう。このようなタイプの選手を見たのは初めてでしたし,これからも現れるとは限りませんが。意外と,彼を超える偉大な選手が出てくると望みたいものです。この後,自分のレーンに行き,スターティングブロック前足を合わせ,片方を大きく後方へ蹴ってすっと真正面を向き,精神を集中し,スターターのピストルの音を待ってやや遅くスタートしました。2)タイソン・ゲイ選手(アメリカ) ---- 昨年(2007年)の大阪世界陸上で見せたのは「 レースに集中型 」といえましょう。彼はスタート前に,両腕を大きく挙げながら歩み,気分を高揚させ,眼球する鋭く、見据えていました。この大きな動作が,彼のベストのペースで,スタートからの良いリズムなのでしょう。 背面跳びを世に出し,メキシコ五輪で優勝したディック・フォスベリー選手3)跳躍(走り高跳び,走り幅跳び)選手の場合には,独特なイメージトレーニングを素早くすることが結構あるようです。スタート前の,高さや長さ(空中動作を含めて)などを意識して,競技に集中する力は並大抵ではなさそうです。前にもご紹介した,メキシコ五輪でのD・フォスベリー選手の助走を開始する前までの仕草も,日本でも今井美希選手の一般的にはちょっとオーバーに見える動作も未知の高さへ挑戦する姿勢がありありと見られます。もう引退された,走り幅跳びの幻の世界記録を出したイアン・ペドロソ選手(キューバ)は実に自分のリズムを大きな動作で行っていました。普通の形で,観衆の拍手を誘いながら,腕を下げて数歩手早くリズムを取って前助走します。そして,助走を開始して快ジャンプへと結び付けます。あの細身で小柄な身体(しかし,いかにもバネのある様子)で世界の頂点に君臨していたのには,様々なトレーニングを実施していたと考えられます。4)一般的に,外国の選手は,スタート前にジャージーを脱ぐのには「 奔放な動作 」で行うことが多いようです。裏返しになったら,そのまま篭の中に置いておきます。レース後はどうなったのか知りませんが。多分,係りの方か,コーチが直してあげたりして?一方,日本の選手は,軽くたたむか,きちんと「 クリーニング屋さん型 」のように,筋目を立てるかのようにする方もいます。この両者は,レース前の習慣ですので,いつものリズムでそれぞれの選手が行っているものと思います。金丸祐三選手(法政大)のように, 「 金丸ダンス 」 (レース前の ”くねくねダンス” とでも言っておきましょう)でリラックスする個性的な選手が,日本にもついに現れました。かれが更に記録を伸ばし,世界的な選手のなると,海外でも評判になって,新型もできるかもしれません。レース前の競技者は,過度の緊張にならないようにと,日頃からリラックスする方法を考えていると思います。適度な緊張で競技に望まれていると思います。レース前の習慣ということで,各選手がいつものリズムでそれぞれの選手が行っているもので,競技の一部に入っているパターン化したものになっていると考えます。独特なフォームで快走した200m,400mのマイケル・ジョンソン選手のラストラン2001.9.15 スーパー陸上・横浜
2008.01.30
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大阪国際女子マラソンは悪い予想が当たってしまいました。元来マラソンで走ろうとする競技者は,最低でも3ヶ月は欲しいものです。また,超長距離走(40~50km)を何回か取り入れたりするものでした。事前に,20kmやハーフマラソンの経験をしておくのも必要とされています。特に,冬季のマラソンは汗をかき難く,体調の維持はもちろん,志気の向上には大変な時期だと考えています。そこで,今回の大会を振り返ってみますと,2003年の東京国際女子に良く似た展開だったと思います。レースを最初から高橋尚子選手がリードし,25~30kmまで2.20’を切るかのようなペースでしたが,35km過ぎから失速してしまい,アテネ五輪の切符を逃してしまいました。このときの高橋選手は,かなり身体を絞り込み過ぎで,いわゆるガリガリの状態で,コンディションが良くありませんでした。今日の福士選手も,20~25kmまで2.22’を切るかのようで,初マラソンの日本記録を破るような勢いがありました。残念だったのが,誰も福士選手の独走に付いていかなかったことです。おそらく,目標タイムの設定が各選手によって違っていたかもしれません。主な選手の設定タイムを予想してみました。○福士加代子選手 ------ 2.21’~22’○ジュリア・モンビ選手 ------ 2.22’~24’マーラ・ヤマウチ選手 ------ 2.24’~25’コンスタンティナ・トメスク選手,リディア・シモン選手----2.24’~26’○森本友選手 ------ 2.23’~24’という具合に,○印の選手は,もっと積極的なレースをしたかったはずです。でも,福士選手のみが最初から,16’34,16’33”で飛ばし,第2グループに他の有力選手が平均ペースで行かなければなりませんでした。さすがの,福士選手もハーフが1.10’33”というハイスプリットを踏んでしまい,30kmすぎで,もうお釣りがない「 ガス欠 」の状態になってしまいました。やはり,マラソンはそうは甘くありません,だましが聞かないスポーツだとつくずく感じました。十分な練習,調整期間と,心の準備などがなければ成り立ちません。優勝した,マーラ・ヤマウチ選手の終盤の追い込みで自己新,森本友選手は自己ベストに及ばず。ジュリア・モンビ選手ははじめて見ましたが,まだこれからの選手のようです。いずれにせよ,今大会では,福士選手はトラックでの再挑戦で頑張って欲しいし,森本選手も今後のレース振り,スピードを磨き,一線級に躍り出るチャンスを狙って欲しいものです。加納選手は途中棄権,原裕美子選手はDNSで,元気な姿で再起して欲しいものです。残る,女子マラソンの選考レースは,3月の名古屋国際だけとなってしまいましたが,2.24’台~23’程度でも,日本人トップならOKという低い設定になってしまったといえましょう。それでも,高橋尚子選手にとっては,まだ世界の上位を奪取したいという意気込みを示すためにも,さらに高レベルの試合内容が欲しいものです。得意の名古屋ですから,自分自身が納得するレースをして欲しいし,周囲の目を気にせずに,思う存分Qちゃんパワーを発揮して,健在振りを見せていただきたいものです。今日のレースでは,優勝したヤマウチ選手が34歳,ルーマニアの選手は,シモン選手が34歳,トメスク選手が38歳と頑張っていますし,昨年の大阪陸上の勝者キャサリン・デレバ選手は同年齢の35歳で第一人者です。各国の女子マラソンの代表選手も決まっている方も,そうでない方も様々でしょう。今後の陸上競技界が,これを契機に北京五輪(大変な環境といわれていますが)へ向かってなお一層盛り上がっていけばと思います。
2008.01.27
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国内での調整地,ナショナルトレーニングセンター屋根付きの陸上競技の走路2008大阪国際女子マラソンが27日(日)12時10分にスタートします。記者会見では,内外の8選手が参加し,期待と抱負を述べていました。けれども,原裕美子選手(京セラ)は,体調不良で欠席しましたが,大会参加も当日の状態で決めるとか,不安を残しました。 大阪国際女子マラソンでの活躍が期待される福士加代子選手(ワコール)そこで,今回の最注目される,福士加代子選手(160cm,44kg,25歳,ハーフ1.07’26””)はどのような状態で望めるのかを単独会見などで探ってみました。1)マラソンの練習は十分なのか ---- 昨年の11月,12月の駅伝以来,約1ヶ月で仕上がっているのか。8月下旬の世界陸上10,000mでのレースでのひざは完治しているのか。これは,十分とまではいかないと思いますが,大会に出てくれば万全と見たいものです。徳之島での合宿(高橋尚子ロード)は,22kmまでと聞いていますが,調整期間が短いということから距離的な不安は致し方ないでしょう。けれども,1日で通算40kmの超長距離練習を行ったようです。ですから,まずまずのトレーニングができたと語っています。2)42.195kmをマイペースで走りきる,スピード,スタミナ,スピリットの3Sは備わっているのか。 ---- 記者会見では,「 とりあえずトップを目指す 」と。また,「 機は熟した 」とも。とても福士選手らしいコメントで,気力が充実している証拠です。また,レース直前まで監督の指示があるそうで,レースのペース配分,勝負するところを決めるようです。(これは,福士選手自体,軽快なスピードレースをしているので,考えに入れていることと思います。目標タイムも東京国際を上回る2.20’~21’とも予想していますが。)3)トラックと違いマラソンには違和感がないのか ---- 「 トラック練習がなくなった 」と簡単に言っていますが,それだけ今回のマラソンに対する意気込みが伝わってきます。また,丸亀ハーフマラソン(2006.2.5)で1.07’26”の日本記録であの野口みずき選手を17”も破っていますので,スピードと距離への自身は相当あると,周りのものを納得させています。 4)エチオピア訪問の様子を見たことがあります。(もちろん,高地にあるので良い心肺機能を高めてくれる環境だと思いました。)屋外は荒れたの原で,子供達と大勢ジョギングをしていました。まさに,次世代の,長距離選手の卵が相当な数に上ると実感しました。ここでは,室内練習場のトレッドミルでのランニング後に福士選手がハイレ・ゲブレセラシエ選手のアドバイスを聞いていました。ゲブレセラシエ選手は,福士選手の後方に腰を落として観察し,足の向きをチェック(真っすぐにと!)されました。その後の,アドバイスでも,「 マラソンはイージー(簡単)だよ 」とそれだけだったと。5)そのほかの気の付いたことは,インタビューでも触れていますが。初マラソンの日本記録( 2003 大阪での,坂本直子選手の2.21’51”)を破るため,特注シューズ( アディダス製----ゲブレセラシエ選手も使用 )を使用ということです。スピードの強化のために,つま先部分に反発力の高い素材を使い,片足130g以下の軽量化を計ったものだそうです。その他の選手では,原裕美子選手(163cm,45kg,25歳,ハーフ1.09’37”)は参加かが解りません。ですので,日本選手,外国人選手の好調そうな選手を挙げてみました。1)ジュリア・モンビ選手(アルゼ)---- (163cm,45kg,23歳,ハーフ1.09’34”)はだ2’29”台の選手ですが,小出監督の指導の下,今年の宮崎女子ロードで優勝し,12月の実業団駅伝でもチームの主力として活躍しました。今が伸び盛りのようで,日本選手もうかうかできません。2)日本選手の筆頭は加納由理選手(セカンドウィンドAC)(151cm,40kg,29歳,ハーフ1.11’03”--2006),次は森本友選手( 天満屋 )で(165cm,45kg,24歳,マラソン2.24’33”)といった中堅~若手選手の活躍が期待されます。先頭グループで、ハイペースに挑戦してくれるものと考えます。3)海外の招待選手では,ルーマニアのドメスク,シモン,イギリスのヤマウチの各ベテラン勢も先頭グループでレースの主導権を握りたいところです。今回の,日本選手には事実上北京五輪の最終切符がかかっています。目標タイムは,昨年の東京国際女子のタイムを切るくらいが要求されます。ペースメーカーにだれがなるのかが気がかりですが,5kmが16’40”のペースでいくと,2.21’を切る計算となります。ハーフの途中計時が1.10’を切れるかが鍵となりましょう。アップダウンのないコースとして知られていますが,24~27kmの15mのアップダウン,33kmからゴールまでの5mのアップが気になるところです。というわけで,平坦な部分が多く,風の影響も少ないのも好条件の1つで,記録を出しやすいコースです。マラソンを好タイムで走破するには,体格?,ハーフマラソンのタイムが大いに参考になります。そういう意味で,体格とハーフマラソンのタイムも併記しました。参考にしてください。今回は,福士加代子選手の話題を中心にしましたが,やはり,第3の選手ではなく,北京五輪の有力選手にのし上がれるはずの選手ですから,この大阪で自身の納得するレースをして欲しいと思います。ハイペースのレースとなりましょうが,多くの選手が好状態で臨み,好記録続出の良い大会に盛り上げてくれることを祈ります。
2008.01.26
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シドニーオリンピック女子マラソンで2.23’14”の五輪新で優勝した高橋尚子選手皆さんは,データーというものをどれだけ判断の目安にしているのでしょうか。ここでは,5,000m,10,000m,ハーフマラソンの記録からマラソンの走破タイムがどれだけか類推してみてください。(いずれも,レベルの高い結果を残している方です。) なお,それぞれの距離の記録に,独断と偏見でA~Cの評価をして見ました。 5,000m , 10,000m , ハーフマラソン1.A選手 15’25” , 31’50” B, 1.08’55” B 2.B選手 15’20” B, 31’40” B, 1.07’30” A 3.C選手 14’55” A, 30’50” A, 1.07’24” A 4.D選手 14’30” A, 30’02” A, 1.06’00” A 5.E選手 15’30” B, 32’20” B, 1.10’00” Cちょっと見ると,A,B,Eの3選手はそれほど際立った成績の選手のようにはみえません。しかし,E選手はハーフの成績が良くなく,A,Bの両選手とは明らかにタイプが違います。C,Dの選手は,どちらもスピード型で,高レベルの成績であるといえましょう。それでも,オリンピック,世界選手権において,各選手が一流の成績を残せたのは,何故でしょうか。1)暑さに強く,長距離系のスピードに長けていること。2)好条件のレースでも,スピードを生かし,自身のレースをこなしきっていること。3)常に,条件に限らず,上位で粘りこむレースができていること。4)記録に関して貪欲で,世界記録を頭に入れて試みていること。5)プロ意識の強いランナーとして,見せ場を作ろうとしているのが見える。この他にも,数え上げたら限がないほど彼女らの良いところが目白押しです。ここまで来るのには,相当な訓練,練習,高い設定を超えていく人智を超えた努力がなされたと思います。世界のマラソン回をリードしてきたし,今もリードしている選手の足跡に改めて拍手し,乾杯をしたいと思います。そして,これからも有難うと言いたいし,感謝もしたいと思います。ちなみに,1)A選手はシドニー五輪優勝の高橋尚子選手2)B選手はアテネ五輪優勝の野口みずき選手3)C選手はこれから大阪国際女子マラソンに初出場の福士加代子選手4)D選手は世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ選手5)E選手はバルセロナ五輪2位,アトランタ五輪3位の有森裕子選手以上の選手でした。タイプがそれぞれ違う各選手です。長距離のデータ以外の要素が当てはまった試合も数多くあったような気がします。データ以外の,勝負に対するファイティングスピリット,記録に対する激しい闘争心など映像でもはっきりと見せ付けています。「 色々と問題の多い 」北京五輪ですが,参加の全選手が好環境でレースに臨んで欲しいし,好結果をもたらしてくれるものと期待しています。
2008.01.21
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こんな風景の下でジョギングができたらと思う富士北麓公園から見た秋の富士山 2007年10月(この段階で8月から開始して約3ヶ月でした)以来のしばらく振りのダイエット日記をお伝えします。このときから,また3ヶ月経ちましたが,約1.0~1.5kgの減量に留まっています。しかし,寒い時期にさしかかったせいか,また多少とも運動も不足がちなのが原因かもしれません。最近の食事は,朝食が普通に軽く~昼食は納豆が2個に卵~夕食も普通に食べます。しかし,朝,夕の米食は1膳は同じです。飲料は野菜ジュース+飲むヨーグルト+果実ジュース+牛乳等を1日に合計1.5~2.5 Lを飲むこととしていました。1週間前から,新陳代謝を盛んにするということから,しています。紅茶に生姜( 生のおろしたもの----チューブ入り,瀬古選手にあやかり,SB食品製 ) を4~5回愛飲しています。運動は,会社内を歩くだけでしたが,できるだけ軽くジョギングをしているつもりです。(あまり目立たない程度に)夏に比べて,冬は汗をかきませんので,そのせいか,ほとんど際立った変化があったとは思いません。これは致し方ないような気がします。現在の約1,500Kcal程度の摂取量では,運動らしきものは,軽い程度しかできないかもしれません。ウォーキングで20~30分,ジョギングで5分(この2種類は願望のようですが),家族の協力を仰いでのストレッチや腹筋,静的ウェイトトレーニングなどが効果的かもしれません。時間に縛られず行えるものは,結構あるようですので,気軽に行えるようにしたいものです。まだ,強く長い運動は,手足の痺れが次第に弱まってきましたが,これがほぼ完治に近いものになってきたので,少しずつ増やしていけそうなのも希望が開けてきました。ここまで何とか,家族の協力で何とかここまで来れました。これからも,一番の助け手ですので”身体”が期待に答えて,普通の状態に戻れるように期待したいと思っています。 延岡ゴールデンゲームが開かれる青く眼に優しい,西階陸上競技場
2008.01.17
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今では,陸上競技のグラウンドといえば,全天候トラック(ポリウレタン製でレンガ色)のものを指す場合が多いようです。オリンピックの開催の時期で分類すると,東京五輪(1964年)までは土~(シンダー~クレイ)~アンツーカーのグラウンドという具合に移り変わってきました。メキシコ五輪(1968年)からは,全天候トラックになり,商品名では,タータントラックとか,少し立ってから,レコルタンも出てきました。日本でも,東京体育館横に走り幅跳びの走路が1965年にでき,全天候トラックのはしりとなりました。(その後,1周300mのグラウンドができ,国立競技場の補助競技場ともなっています。)それでも,アンツーカーやシンダー,クレーのトラックがメキシコ五輪前までは併用されてきました。当時のアンツーカー以外の競技場としては,鳥取県営の倉吉陸上競技場がシンダートラックのNo.1として有名でしたし,日本選手権も開催されたほどです。外国では,アメリカのサクラメント(カリフォルニア州の州都)で1968年に開催された,全米選手権ではクレイのトラックが使用されました。この季節でも,ほとんど雨が降らず,バンバンに固まった赤褐色のコースで100mがスタートしました。手動計時ながら,予選~準決勝でジム・ハインズ他2名が9”9と,初めて10”0の壁を超えた試合だったのです。ちなみに,電気計時では10”03とハインズが最も上位でした。この記録は,1964年の東京五輪でボブ・ヘイズ選手の10”05(手動では10”0)を4年ぶりに破った記録でした。ちなみに,この年に開催された,メキシコ五輪では,高地の記録ながら,ハインズ選手が9”95(手動で9”9)と電気計時では初めての9”台のレースとなりました。この記録は,1983年にカルビン・スミス選手が高地で9”93を出すまで25年間破られなかったくらい,驚異的なことでした。そこで,現在の各都道府県には,大きな国際大会が開催できる1種の競技場が必ず1つはあります。これは,国体が開催されるたびに,シンダーやアンツーカーのトラックから改修工事が進められたことが一因とされています。現在では,特徴のあるグラウンドが各地にありますのでご紹介しましょう。1)山口県 ユニクロの陸上競技場 ---- インから1~3が全天候(レジン),4~6がクレイ舗装 ---- ,外側のジョギングコースがセミアンツーカー舗装と工夫が凝らされており,長距離走やジョギングなどに易しい設計といえましょう。将来は,地域の利用にも開放されるとのことで大いに楽しみです。2)代々木公園陸上競技場(通称 織田フィールド) ---- この競技場の特徴は,21時まで,暗くなると照明付きで,しかも無料開放してくれるとのことです。クラブの大勢の練習会や,学生,一般のランナーの方でごった返すとのこと。指定の曜日以外でも空きがあれば使用が可能とのことです。1991年頃に,多くの市民ランナーの方が都に陳情され,夜間の開放がされたようです。このような尽力と管理の会社の方々の協力で成り立っているそうです。3)織田幹雄記念陸上競技場 ---- 以前は東伏見にあった早稲田大学のグラウンドは,キャンパス(人間科学科等のスポーツの学科系統)が所沢に移転して,陸上競技場が新設され,上記の名前になりました。「 精進練磨 」の記念碑が建設され,散布式の最新式の競技場管理のもと多くの学生が育っています。4)宮城スタジアム ---- 郊外の利府町にあるこのスタジアムには,100m×5の室内トラックが併設されていることです。室内の競技の開催もされ,代々木第一体育館,横浜アリーナ,静岡,名古屋などが室内大会の開催地になっています。5)その他にも,富士山麓の高地の競技場,延岡の競技場では「 青地の眼に優しい,破知りやすいグラウンド 」で知られています。短距離や跳躍系の記録の出やすい富士山麓での今後の競技会がされるのかが注目です。<終わりに>競技用ではありませんが,各地でのジョギングや長距離用のコースには,専用のものが少ないような気がします。また,河原などの土のコースも狭いことが多く,歩道の使用は夜間では段差や,車などで遮断されることがしばしばです。せっかくの陸上競技場も,様々なレーンの形態が望まれ,一般の人の利用可能なものもあっても良いものです。一見管理の楽な全天候トラックは,やや堅く,脚や膝などを痛めてしまう感じがします。芝生のコースがもっとあれば良いのですが,そうでなければ,新しいタイプの全天候型か,水はけの良い旧来のクレイやシンダーなども再登場して欲しいものです。
2008.01.14
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陸上競技の花(華)は,100m競争(ダッシュ)とマラソン競技といわれています。このうち,マラソンではどのような選手が勝利を収めるでしょうか。様々なケースを挙げて,1月,3月の女子マラソンの選考会の勝者を占ってみましょう。マラソンでの勝者になる要素は何でしょうか。1)試合までに,マラソンに必要な十分な練習を積み,体調や精神面でピークに持っていけること。(長距離練習では40~50kmの超長距離を経験,2~3週間前からの調整が上手くいっていること)---- やはり,距離への不安がなく,順調に調整されたかが求められます。宗兄弟は,レースの何日か前に100kmとかをこなしたといわれます。2)当日には,何も考えず(中にはレースの予定を考える選手もいるようですが)に,レースに集中できる選手。---- 瀬古選手は,レースが始まってからリラックスして,作戦を他の選手の様子を見て立てたといいます。3)レース中に,自分のペース(速いにしろ,遅いにしろ)を保て,力みがなく,リラックスして臨めること。 ---- 中山選手は,ソウル五輪では自分のレースが出来ず,抜け出すタイミングを失い,完全燃焼できず,4位に終わってしまいました。4)勝負勘が鋭い選手 ---- いわゆる勝つ味を知っている選手で,瀬古選手は代表的な選手です。必ず周りの選手の気配をうかがい,勝負するポイントで必ず本来の力を発揮されました。シドニー,アテネの五輪でそれぞれ34,25km過ぎでスパートして見事優勝した,女子マラソンの高橋尚子選手,野口みずき選手は,実に決断の良い,見ているものの気持ちがすっきりした好レースを見せてくれました。高橋選手は,小気味のいいピッチ走法で,自在のペース配分で勝利を続けました。野口選手は,小柄ながら,筋力トレーニングを良くされた四肢で,ダイナミックな走法を見せてくれました。5)最後のスパート能力に優れている選手 ---- ここでは,長距離を走った後に,まだ余裕のあることが大切で,爆発的なスピードは必ずしも必要なく,徐々にスピードを上下ていき,後続の選手を離してしまう能力が問われます。1月の大阪国際女子マラソンには,福士加代子選手(ワコール)が初マラソンに挑戦します。また,3月の名古屋国際女子マラソンには,高橋尚子選手(ファイテン)が11度目でも快走がなるのでしょうか。福士選手は,長距離とハーフマラソンの実績から,いきなり先の東京国際女子マラソンの記録を破り,2.20’~21’で走れてしまうのでしょうか。福士選手は,8月の世界選手権前から脚の調子が戻っているのか,駅伝(11月の千葉,12月の実業団)の走りでは不安がありましたが,1ヶ月少々でどういう仕上がりになるのか,やや不安もあります。高橋選手は,1昨年の東京国際からフルマラソンはおろかハーフも走っていません。12月に帰国した際は,ふっくらとして,体調が好いのか,練習不足なのかはっきりしませんが。前者であって欲しいのが望みですが。帰国してまた昆明に旅たちましたが,また帰国して最終調整のことですが,期待と不安が半々の微妙な状態のようです。名古屋は,得意なコースで,スピードレースに耐えれるのか,「 ラストラン 」にはなって欲しくはありませんが。いずれにせよ,女子マラソンでは野口選手を牽引車にして,続く選手がすっきりとした結果を出し,選考会議では「 五輪で上位に入れる期待のある選手 」が,すんなり選ばれることを願って止みません。
2008.01.10
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第84回箱根駅伝は大波乱の模様で終了し,後味の悪い大会だったと思います。今回の駅伝で,気の付いたことと,その対策などを書いて見ました。大会前に,有力選手で故障者が多くいたこと,レース中にもブレーキになった選手が多数いたこと,最悪のケースでは棄権してしまった選手が3人もいたこと。今回も,予選会(上位9校を除く),出雲~全日本の学生駅伝,この合間に10,000mなどの記録会が開催されたようです。確かに,予選の20kmなどの3レースに出場し,箱根への調整もする。様々な距離,スピード,スタミナも必要とあり,選手選考ののボーダーラインにいる選手にとっては,対応に肉体的にはもちろん,精神的な対応能力が問われていたと思われます。エースクラスは区間記録を,平均かそれより下のクラスの選手でも,好タイムが要求されていたと思います。登録16選手の10,000m,ハーフマラソンのタイムを比較すると,前者で28分台,後者で1時間2~3分台は2~3割程度で,他の選手の頑張り次第で,順位が決まってくるといっても不思議ではありませんでした。それでも,TV放送もあると,実況車(昨年まではなかったが,以前はジープから指揮が出来た)で選手の後ろから,怒鳴り声に近いほどの命令といっていいほどの凄まじさだった。従って,選手が能力以上の高スピードで入ってしまい,ブレーキ~失速~棄権という最悪な結果になってしまいました。ですから,ある程度は参加チームや,エントリーの選手人数を標準記録で絞ってみることも一方だと思います。もちろん区間の数や走行距離にも変更が可能かなども検討材料となってもおかしくない時期です。現実的には,棄権した大学が,順天堂大(昨年の優勝校),大東文化大,東海大(復路の7区では一時は3位に)と実力校であった点にも着目しなくては。ここでは,練習疲れ。選考界までにスタミナを使ってしまった。などが挙げられましょう。ですから,選手の選定を早く行って,準備を長く取っておいて,本番のレースまでゆっくり仕上げることも大事だと考えられます。ここで,2区での外国人選手 メグボ・モグス選手(山梨学院大)の2区での区間新記録,ダニエル選手が15人抜きなど活躍されました。一方,日本の有力選手では,竹澤健介選手((早稲田大3年),佐藤悠基選手東海大3年)が区間新記録でした。そして,佐藤選手は3年連続の快挙でした。ですが,竹澤選手は坐骨神経痛のまま痛み止めを打っての強行出場でした。期待された上野裕一郎選手(中央大学4年),復路の7区に回る予定だった脚の故障の松岡祐起選手(順天堂大)は往路のあおりでエントリーを取り止めました。このように,各大学のエースクラスでも明暗がはっきり出ました。小,中,高校では長い区間を走らず,短中長と距離が分かれており,対応の仕方が各選手の距離の適性によって振り分けられます。これからの,駅伝までのスピード練習の大事さが解るような気がします。もちろん,ハーフマラソンを1.02’と普通にマークしてしまうスタミナのある選手が大勢いたほうが良いようです。
2008.01.05
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1日にニューイヤー駅伝(前橋),2~3日に箱根駅伝(東京⇔箱根)が終了しました。そこで,両駅伝を振り返って,今後につながることを検討してみました。1)ニューイヤー駅伝 ---- 各地区の予選を通過した37チームの精鋭で争われました。日本の1線級+外国人選手ということで,競技前から激しい争いが予想されました。結果は,大方の予想通り,選手層の厚かったコニカミノルタが区間賞2名を含み,ほとんどの区間で3位以内を占め,2区から独走し,優勝しました。対抗馬とされていた中国電力は,2~3の区間で不調な選手がおり,及ばず2位でした。新戦力のトヨタ自動車九州は,三津谷祐選手,サムエル・ワンジル選手の活躍で,新鋭の今井正人の5区まで上位(3位)争いを演じました。結果は5位でしたが大健闘でした。2)箱根駅伝 ------ 関東の学生の15チームが参加しましたが。2日の往路は,3,5区で区間記録を出した早稲田大が最終区の箱根の山登りで駒野主将の粘走で優勝しました。2位には安定した走りの駒澤大,3位には2区のメグボ・モグス選手の区間新記録を元に上位争いをした山梨学院大が入りました。3日の復路では,6区の山下りで区間記録を出した早稲田大が8区まで首位を護りましたが,9区の途中で,駒澤大の堺選手が8.4km地点で,下りを利用して抜き去ってしまいました。また,10区の,早稲田大の神澤選手(早大高等学院~)は久々の「 文武両道 」の選手で,まだ2年生のことから今後が期待されます。結果は,そのまま10区も押し切って,駒澤大が見事に優勝しました。2位には早稲田大,3位には中央学院大が入りました。それにしても,区間賞は8区の1区間のみでしたが常に区間上位の層の厚いメンバーを揃えた駒澤大学の総合優勝でした。2位の早稲田大は区間賞が3名もいましたが,区間の成績に多少むらがありましたが,結局は2位と健闘しました。けれども,往路の5区の後少しで順天堂大,復路の9区で大東文化大,10区でももう少しでゴールのところで,東海大が途中棄権をしてしまいました。原因は脱水症状やけいれんを起こしたようですが,不明です。3)この2つの駅伝を振り返って,優勝や好成績を残せる要素について考えてみました。1.メンバーの一部が高水準か,全部が水準のタイムをクリアーしていること。ニューイヤー駅伝----水準 10,000m 28’20~40”,エースクラス 27’台箱根駅伝----水準 10,000m 28’40~29’10”,エースクラス 28’20”より上のタイム。ハーフマラソン 1.02’~03’台。2.エース級の選手と他の水準に達した選手が,好成績によって相互の相乗効果が望めること。また,得意な走行距離によって区間の選定がされる場合が望ましい。けれども,多少の融通性も必要になりそうです。例---5,000m,10,000mが得意なら10~15kmは走れそう。3.1.と共通の場合もあるが,大会で いつも安定した着順で,実力を発揮できること。ここでは,駅伝シーズンに上手くスピード,距離の練習も調整できたかがキーポイントになりましょう。4.寒さやレース対策として,服装(長袖,手やひじの手袋,長い靴下等),準備運動,コスの下見や試走などの綿密の準備が必要なようです。もちろん,当日の気象,交通などの情報も最低限にはいると思います。これから,長距離の選手は,駅伝(長短の距離があります),長距離のロードレース(10マイル,ハーフマラソン,30km,マラソン)他に多数の活躍の場があります。ここで調子の出なかった選手も再起され,ここで何とか調子をつかんだ選手は,さらに活躍の場を広げて欲しいと思います。特に,これからマラソンに出場される選手(諏訪選手---びわこ国際,ワンジル選手---ロンドン)には調整がうまくいくように期待します。また,今年は北京五輪の年ですので,長距離種目(5,000m,10,000mなど)での多数の選手が選考されるよう期待がもたれます。このような調子で,できるだけ要点をかいつまんで,陸上競技,健康や環境を題材にして書いていこうと思います。どうか今年もよろしくお願い致します。
2008.01.03
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