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2009年05月30日
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カテゴリ: 映画&映像

アカデミー賞を取ったという『おくりびと』(Departures)の
上映が昨日からニューヨークで始まったので、
映画館に見に行こう~と楽しみにしていたのですが、
先日、友人に話したら、DVDを持っているから貸してあげるよ~と
持ってきてくれたので、
結局、昨日は映画館に行く代わりに、家で映画を見ました。

でも、家で見てよかったのかも~。
もう後半は涙が止まらなくて、泣き通しでしたから


日本では大ヒットでたくさんの方が見たそうですが、
本当に素晴らしい映画ですね。
久しぶりにこんなよい映画を見た感じがします。


この映画で、納棺師というお仕事について、初めて知りました。
友人や祖母が亡くなった時、
遺体にきれいにお化粧してあったのは覚えていますが、
そういう仕事について、今まで考えてみたこともありませんでした。


日本の文化の中で「型」は
とても美しいものだと思うのですが
納棺の儀というものの中に、その型が息づいていて
まるで、剣道の型や茶道、禅の食事の型などのように
優雅で美しいものだということがわかって
とても感動しました。


その納棺の儀を完璧に行った
主演の本木雅弘さんが、本当に素晴らしい

何でも彼は、20代後半にインドへ旅して
日常に生と死が存在しているインドの世界観に感銘を受け
その後、日本の納棺師という仕事に興味を持ち
いつか映画でやりたいと15年ほど暖めていた構想なんだそう。

この映画のために、毎日、納棺の特訓をし、
納棺師について、本当の葬儀の現場に
変装して参加したり、実際に手伝ったりしたのだそうですね。

この本木演じる、小林大悟は、チェロ演奏家の夢に破れて
故郷の山形に帰り、それから納棺師の仕事を始めるという設定ですが
チェロというのが、またとてもよい設定だなあと。
きっと納棺師になった後の大吾のチェロの音は
その前よりもずっと深い音になっているのだろうなあ
などと考えながら見ていました。

久石譲の音楽も相変わらずの久石節で素敵です♪

本木さんは、このチェロも毎日練習していたそうで
自分でも簡単に演奏できるぐらいまでなっていて
(メイキング映像では演奏していました)
すごい役者さんだなあと思います。


脇役もすばらしい。
何より、山崎努の存在感
もう何も語らなくても、そこにいるだけで
何かを感じさせる存在

そして、火葬場で働いているおじいちゃんの言葉が素敵。

「この人たちは、三途の川を渡るのではなく、
門をくぐって行くわけです。
私は門番としてたくさんの人をおくって来たんですよ」


一方で、大吾の幼なじみが
「もっとまともな仕事につけよ」と大吾に言ったり
大吾の奥さん(広末涼子)が「汚わしい」と家を出ていったりと
納棺師という仕事に対する偏見も描かれていて
やはり、世の中にはそういう見方をする人も
たくさんいるのだろうなあと考えさせられました。

それに対して、大吾が一切反論をしないというのが
またいいのですよね~
(この映画の脚本が、とてもいいのですね)


その頃には、大吾は納棺師の仕事の奥深さや
社長(山崎努)の人間性の魅力を感じ初めてきた頃なのだけど
そういう偏見を持っている人たちに対して
一切の説明も主張もしないというところに
相手を変えようとか、自分のことをわかってもらおうとしない
潔さみたいなものを感じます。

結局、それは、その人それぞれの「死」に対する感じ方なのですから、
理解できない人には、いくら説明しても理解できないかも
しれません。
それはきっと「体験」を通じてしか、変わっていかないのでしょうね。


そして、家を出ていった妻は、結局戻ってきて
たまたま彼の仕事の現場を見ることになり
その体験を通じて、納棺師という仕事についての認識が
変わってゆくところも見ていて感動します。

つまり、それは「死」に対する捉え方も変わってきたということ。

最後に彼女が葬儀屋さんに向かって
「夫は納棺師なのです」
と誇らしげにいうところが、また泣けちゃうのです。


日々、人の死を見つめるお仕事なんて
本当に大変でしょうし、誰にでもできるお仕事ではないでしょうが、
だからこそ、素晴らしいし、誇りが持てるお仕事なのでしょうね。

「死」がけして、汚らわしいものでも忌み嫌うものでもなく
新たな旅立ちの場として、人々の認識が変わってゆくことが
大切だなあと。
そして、死と真正面から向かうことによって、
より生を感じ、精一杯「今」を生きることができるのだと感じます。


大切な人の旅立ちの時には、
「本当によく生きたね、
ありがとう、そして行ってらっしゃい」
そう、心から送りだしてあげたいし、
また、いつか、送られる立場になった時には
そう送り出してもらうことができたら、うれしい。


「おくりびと」というこの日本語の響きがとても美しいです。
こちらではDeparturesとなっていますが
タイトルから受ける印象がかなり違ってきますよね。


日本人の高い精神性と日本の美を感じることのできた映画でした。
さて、ニューヨーカーの反応はどうなんだろう?と
一度、映画館で見てみたい気もちょっとします

CSC_0161 のコピー.JPG
@Santa fe







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最終更新日  2009年05月31日 15時48分16秒
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