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2010年05月12日
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夕方、ホピの村に到着しました。

ホピとは平和の民という意味です。
「ホピの予言」などでご存知の方も多いでしょうが
ネイティブアメリカンの一つの部族で、2000年の間
メサと呼ばれる大地でシンプルな暮らしを営んでいます。

2008年に私たちがここを訪れた時は、夕方ホピの着いて、
次の日の早朝には出発しなければならず、
ほとんど見て回る時間もなかったのですが
その時、このホピの地で見た夕日と朝日は、
その旅の中で最も感動した光景でした。

というより、私たちのこれまでの人生の中で一番素晴らしい夕日と朝日だったと
言えるのかもしれません。
この日の出が忘れられず、私たちはもう一度、
この土地を訪れることにしたのでした。

ホピの村は、全く観光地化されておらず
どこに行って何を見たらいいのか全くわからないので
セドナに住むイルさんにお願いして、
ホピの若き長老ルーベンを紹介してもらうことになりました。

事前にルーベンに連絡をとったところ、
ちょうど私たちがホピを訪れる5月8&9日は
ホピでカチナダンスが行われるとのこと。
そのためルーベンは忙しいので、案内する時間はないけれど
少しの時間でも会おうと言ってくれました。

「たまたまホピを訪れる時が、カチナダンスの日だなんてすごいね~」

カチナとは、ホピの中で様々なものに宿るとされている精霊のこと。
まさに八百万の神です。

でも、その時点では、私たちはカチナダンスがどんなものか
どんな風に行われるのかも全く知らなかったのでした。

ちなみにホピの村では、伝統行事も村の家々もすべて
写真撮影は禁じられています。
村の光景を写したり、スケッチするのさえだめ。
私たちの記憶の中に入れておくだけです。
(なので、今回の日記は写真がほとんどないですが)

ホピの村に着いて、その村唯一の宿泊施設である
『ホピカルチャーセンター』にチェックインします。

早速ルーベンに電話しますが、やはりカチナダンスの最中で
家にはいないらしく、つながりません。

「今回、ルーベンには会えないかもしれないね」

と、この日、カチナダンスは、日没まで続いているとの情報を得たので
私たちは、ダンスが行われている場所を聞いて、
そこに向かうことにしました。

道路に看板がたっているわけでも、何か大きな集会場があるわけでもなく
最初、その場所はすぐにわからず、あきらめかけたのですが、
しばらく進んでゆくと、車がたくさん止まっている村に着きました。


「どうやら、この近くみたい」


車を停めて、私たちは歩きます。


と、いきなり村の家々の真ん中の空き地に
何百人もの人たちが集まっているのを発見。
空き地の中心で、催しものが行われ、その周りを取り囲むように
その家々の屋根にみんな上って、見ています。
そこにいるほぼ全員がホピの人たち。
私たちのような外部の人は見当たりません。
(後で数人の白人と出会いましたが)

その時、広場で行われていたのは、ダンスではなく
数人のピエロ風のかっこうをした人たちと、子供が10数名、
遊んでいる風景でした。
子供が投げる輪投げをみんなで見て、笑っています。

もう、ダンスは終わったのかな?
まあ、こんな子供の遊びを見ていても仕方ないかな?

そう私たちは、その場を立ち去ろうとして
その周りをぶらっとしながら、歩いていました。

と、その時、一人のホピの男性が私たちに声をかけてきました。

「あと1回、ダンスがあるよ。
ここから、屋根に上ってダンスを見たらいいよ」


その人が親切に教えてくれたので、
それなら、ちょっと見てみる?と私たちは梯子を上って、屋根の上に上がりました。


広場ではまだピエロの余興が続いていました。
今度は、私たちもそれをしばらく眺めていました。

と、これが意外におもしろい。
見ていると、思わずくすっと笑ってしまいます。


太ったピエロをみんなで抱えて、竹馬に乗せて一緒に飛ぶ、
その光景にみんな大爆笑しています。
言葉がわからなくても、どんな人種でも共通するシンプルな笑い。

でも、村の人たちがみんな集まって
こんな風にまるで家族のように、シンプルな遊びを楽しむ
たぶん、昔の日本だったらそういう風景もあったのでしょう。
そんな素朴な人たちを見ていて、私たちの心も暖かくなりました。

「なんか、俺、感動した」

おさむがポツリと言います。

そのうち、カチナに扮したホピの人々が続々と広場に入ってきます。
その数、軽く100人以上(後でわかったのですが154人)
みんな、果物や野菜やいろんな食物をいれたかごや箱を持っています。
そして、カチナたちは、周りで見ている人々に、その食べ物を
投げながら、分け与えてゆきます。

それは、天からの恵みをみんなに分け与えるというセレモニー。
カチナたちは、屋根の上の人たちにも食べ物をどんどん投げてゆきます。

カチナたちが全ての食べ物を配り終わった後
いよいよカチナダンスが始まります。

ダンスが、始まった途端、胸がどきどきと高鳴ってくるのを感じました。

154人のカチナたちは、全員が男性。
数名のリーダー以外は、全員が同じ仮面を着けています。
全身に鈴、そして片手にラトル、もう片手に弓矢を持っています。
大地を踏みならしながら、みんなで歌い、そしてラトルを一斉に鳴らします。
154人の呼吸はぴったりと合っていました。

それはもう私の想像を越えていました。


母なる大地との深いつながり、生きることへの喜び
精霊たちの祈り、感謝。


そんな想いがお腹の底からわき上がってくるような、力強い踊りでした。

ああ、こんな踊りがあったなんて

と、おさむがおいおい泣き出しました。

変性意識状態になったわけでもないのに、こんな泣き方をするおさむは
初めて見たかもしれません。

「俺、一体わけがわからん、なんで泣けてくるのか」


そう言いながら、わんわん泣いていて
私もそれにつられて泣きました。

理屈ではなく、魂が感じているから、涙が出るのですね。


何かの祭りを見て、これほど感動したことはなかったかもしれません。
私もおさむも感動に震えながら、それを見ていました。

と、その時、後ろから私たちに声をかけてくる人がいます。

それがルーベンでした


ルーベンは、屋根の上にホピの人々に混じって、2人のアジア人のカップルが見ているのに気づいて
これはもしかするとNYから来た2人ではないか?と思って
やってきてくれたのでした。
屋根に上ったのが、目立ってよかったのです。

こうして私たちはホピの若きリーダー、ルーベンと出会うことができました。


ルーベンは、予想通り、素晴らしい人でした。
私たちが、カチナダンスを見て涙が止まらなくなったことを伝えると
何度も頷いてくれました。

「ここに来てこれを見てくれた人たちが
魂をふるわせ、涙を流す。
それは、私たちホピの人にとっても大きな祝福になるのです。
それを聞いて、僕はもう「どうしてここに来たのか?」を君たちに
尋ねる必要はなくなりました。
それはもう君たちの魂がここに呼ばれたということなのだから」

それから、ルーベンは、いろんな話をしてくれました。
ホピのこと、カチナのこと、ピエロの意味、自分のこと。
そして、現代のホピの民が抱えている様々な問題についても
話してくれました。

「もう僕らは目覚める必要があるのだ」

ルーベンの真摯でまっすぐな人柄が伝わってきます。

こうして、私たちは無事ルーベンとも出会うことができ
次の日もカチナダンスを見にここに来ることにしました。

もしも、あの時、私たちが帰りかけた時
私たちに屋根に上がってみるようにあのホピの男性が声をかけてくれなかったら
私たちは、この日、カチナダンスを見ることはなかったし
ルーベンにも会えなかったんだね。
ああ、やっぱり導かれていたんだね。

そうつくづく感じました。

次の日の朝。
メサの高台から朝日を見ます。
それはやっぱり、どこよりも素晴らしい朝日でした。
聖なる土地の地平線から上がってくる太陽。
写真は禁止されていますが、この朝日だけと
おさむが撮影した1枚(この写真では、あまり伝わりませんが)

DSCN1798 のコピー.JPG

それから、おさむがカチナ人形を買いたいというので
いくつかの店を見て回りました。
ニューメキシコ、アリゾナと旅してきていろんなカチナを見ていると
同じカチナでも、どれがいいカチナ人形であるかが何となくわかってきます。

他の土地ではナバホのカチナがよく売られていますが
実際、ホピのカチナとナバホのカチナは
一見似ていても、全く違うのです。
ホピはカチナ信仰に基づいてカチナを作りますが
ナバホはカチナ信仰がなく、作っているのだそう。
ホピの方が繊細で美しいし、本当に精霊が宿っている感じがします。

と、カチナを売っている一つのお店で、
話好きのホピのおじさんと出会いました。

このおじさん、本当に話が止まらない。

カチナについて、ホピについて
ネイティブアメリカンについて
ナバホとホピについて、自分のことについて
次から次へと話をして、私たちが店のカチナ人形を眺める暇もないほどでしたが
そのおじさんの話が、何だかとってもよくて
私たちはつい聴き入っていました。

この母なる大地を自然を愛し
ホピであることに誇りを持って生きてきた一人のネイティブの男性の
生き様を感じました。

それから、村の中心に戻ってカチナダンスを見ます。
カチナのお店のおじさんのお話のおかげで
いろんなカチナが出てくるたびに
あ、あれはガーディアンだ、あれはヘリコプター♪
と、少しカチナのことがわかるようになりました。

154人のカチナたちは、1日7回ぐらい広場でカチナダンスを踊るのですが
その合間には、キバと呼ばれるネイティブアメリカンの礼拝堂で
祈りを捧げたり、踊ったりしているのだそう。
祭りの間は、夜もみんなキバで休みます。
そして、この踊りの間に捧げられる食べ物の量が半端ではないのです。
ホピの人々がカチナダンスにかける情熱が伝わってきます。

ダンスを見ていたら、ルーベンがまたやってきてくれました。
と、彼はおさむがカチナ人形を買いたいと思っていることを知ると
彼のいとこでカチナ人形を作っているアーティストを紹介してくれるといいます。

実は、私たちはあまり期待していなかったものの
せっかく紹介してくれたのだから、とりあえず、見てみようと
ルーベンのいとこの家に行ってみることにしました。

ルーベンのいとこは、とてもやさしそうないい感じの人でした。
彼の作品を3つ見せてもらったのですが
それは予想以上に、素敵なカチナでした。
繊細に丁寧に作られていて、やさしさに満ちたカチナ。

結局、おさむは、あのおじさんの店で買うことはやめて
ルーベンのいとこから直接購入しました。
直接アーティストから購入したので
値段も普通の半額ぐらいでしたし
例え、同じ値段であっても、このカチナがよかったね~とすっかり満足。
人との出会いだけでなく
クリスタルにしても、カチナにしても、出会うべきものとは
出会うようになっているのですね。

これがおさむのところにやってきたカチナ。
コーンボーイ。
とうもろこしの精霊。
大地の恵みと豊かさの象徴です。

DSC_0740 のコピー.JPG


こうして、私たちはルーベンに別れを告げ、
カチナダンスで盛り上がるのホピの村を後にし、
セドナへと向かいます。

長い文を読んでくださってありがとう~♪










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最終更新日  2010年05月16日 14時28分05秒
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