里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

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rimin（リミン）

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2012年04月25日

　　　　ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」1665年頃

観る人を引き込まずにはいられない静謐な世界。
フェルメールが描いたとされる絵は、現在地球上に37枚しか
存在していない。(国際基準では34枚＋1枚)
だから、多くの人が、その絵を全部見たいと思うらしい。

現に「フェルメールを見る旅」ツアーも売り出されているそうだ。
とくに日本のフェルメール熱はすごいらしく、ここ数年に
開催された美術館企画を見ても圧倒的な人気を誇っている。

フェルメールの絵は、17世紀オランダの日常の風景を
描いていながらも、静謐と崇高さに溢れている。

ナチスによる略奪、贋作、盗難など数奇な運命といった話題が
尽きないため、それだけでも映画が一本できそうだ。

「真珠の耳飾りの少女」は、同名の小説を映画化したもの。
監督ピーター・ウェーバー(2003年イギリス・ルクセンブルクの合作映画)
絵画だけにとどまらず映画でも、世界中のファンを魅了した。

ウチの彼ですら、書店で貰ってきた小さな栞を見るたび、
「この絵は癒されるー！」といって騒いでいる。
因みに栞の絵というのは「真珠の耳飾りの少女」である。

ウチの彼はドイツに仕事で行った際、
ドレスデン市、エルベ川河畔にある
アルテ・マイスター絵画館に立ち寄った。

ここで「窓辺で手紙を読む女」「取り持ち女」の二枚を

いまになって悔しがっている。
曰く「でも、絵の前を通り過ぎたことは間違いない‥」

それでも、私と夫は、パリのルーヴル美術館で、
「天文学者」「レースを編む女」をゆっくり観た。

フェルメールの絵のある部屋は誰もおらず、

喧騒が嘘のようのだった。

驚いたのは、フェルメールですら
カメラ撮影ＯＫだったのが、 (当然、フラッシュは禁止)
「日本とは違うなー」と思い印象に残っている。

※2004年、フェルメールの真作が発見されたというニュースが
飛び込み世界中の人を驚かせた。
キャンバス、絵具が17世紀のものであることが明らかとなり、
画材もフェルメール特有の高価なラピスラズリが使用されており、
真作だろうと思われている。

*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:**:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:**:.。. .。.:*・゜゜・*

上野の東京都美術館で開幕する「マウリッツハイス美術館展」で
いよいよフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」に会うことができる。
会う人を魅了する‥振り返った瞬間の表情が物語を想起させる。

　9：30～17：30（金曜日は20：00）入室は閉室30分前まで。7/17は休み
　会　場：東京都美術館　地図

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