2007年10月24日
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カテゴリ: 映画日記
2006年度アメリカ作品。

出演はウィル・スミス、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス。

これはクリス・ガードナーと言う人物のアメリカン・ドリームの実話だ。
今でもアメリカにはホームレスから億万長者にまで上り詰めた、アメリカン・ドリームが存在していると言うのがすごいと思う。
もちろん’人並み’以上の「能力とやる気」そして人物との出会い如何でと言う但し書き付きなのは言うまでもない事で、アメリカン・ドリームと一言で言ってもそんな生易しい夢物語ではない。

主演のウィル・スミスがこの原作に惚れ込んで、自らプロデューサーもしている力の入れ様だ。
息子役のジェイデンはウィル・スミスの実子だが、縁故採用ではなく、スミスの息子とは知られずにオーディションを受けて合格してから、スミスの息子だとわかったのだそうだ。
父親の才能を譲り受けたのか、「幸せのちから」全米公開当時アカデミー賞最有力候補と賞賛された父親を向こうに回して、堂々の名演を繰り広げている。



手を繋いでトボトボ歩く2人の後姿、バスの中で頭を寄せ合って眠りこける姿など、確かな父親と息子の情愛が溢れている。

私はウィル・スミスはマイケル・ベイ監督の「バッドボーイズ」以来、セクシーでかっこいいのでご贔屓の俳優なのだが、もちろん「最後の恋の始め方」も観ているが、正直「幸せのちから」を観るまでこんなに演技のできる俳優とは思ってなかった。
いつもウィル・スミスも、黒人俳優達がよくしているように額の生え際を真っ直ぐに刈り込んでいるが、この作品では自然な丸い生え際にして役作りしていた。

それだけでも、冴えない一般人の男と言う感じがして来るから不思議(笑)

観ていて思ったのは、守りたい物があり、ここからなんとか這い出そうと言うやる気と勇気があると、どんなにキツイ日々でも、信じられない力が沸いて来るのだろうと言う事だ。
クリス・ガードナーも株式仲買人の研修期間は無給だとわかっていながら、この研修期間にいい結果を出せば、一流会社の社員になれると言う可能性に賭けた。
最初無給だと知らずに応募したのだが、無給だと知って応募するのを躊躇したが、学歴が高卒のクリスにはこの機会を逃しては、今の暮らしから脱出するのは不可能だった。
無給の研修期間が終わっても、社員に採用されるとは限らない。
そして奥さんに逃げられた父なので、5歳の息子の保育園の送り迎えや世話をしながら、残りの時間でなんとか医療器具を売って生活費を稼がないといけない。

息子を迎えに行く時間があるので、一日の研修を他の人よりも早く切り上げなくてはならないだけでも人よりもハンデがある。
医療器具は売れない。


家に帰りたいと泣く息子をなんとか言い聞かせ寝つかせる。
息子の寝顔を見ながら、研修の教科書を読んだり、故障した医療器具を修理したり、いったいいつ寝ているのかと言う生活。
それでも頑張れたのは息子がいたから。

どん底の生活だけど息子だけは絶対に手放したくない。

息子と一緒にこのどん底の生活から這い上がる為に頑張る。


だから息子の存在が力になる。

もし息子がいなかったら、クリスはこんなに頑張れなかったと思う。

クリスにもし息子がいなかったら、ホームレスから億万長者にまで上り詰める事はできなかったと思う。

この作品は一人の男の立身出世物語であると同時に、父と息子の情愛の秀逸な物語でもある。

鼻に付くあざとさのない良質なハートウォーミングな作品だと思う。





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最終更新日  2007年10月24日 18時16分05秒
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