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23日、女優のエリザベス・テイラーさんが亡くなった。79歳。 女優エリザベス・テイラーさん死去 79歳(CNN)「クレオパトラ」「ジャイアンツ」「熱いトタン屋根の猫」などに出演。オスカー(アカデミー賞)は2回受賞。ロック・ハドソンがエイズで死亡すると、基金を設立。エイズ撲滅運動でも活躍した。結婚回数の多さでも多くの話題を提供した彼女。自分を貫くのはなかなかできることではない。いろんな考え方はあるが、私は故人の悪口を今ここに書きたくない。エリザベス・テイラーさんの冥福を祈ります。合掌***********************関連記事女優のエリザベス・テイラーさん死去…79歳 エリザベス・テーラーさんが死去?エリザベス・テーラーさん死去 美貌のハリウッド女優***********************※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2011.03.24
第82回アカデミー賞が発表された。「ハート・ロッカー」が作品、監督、脚本など6部門で受賞した。アカデミー賞:「ハート・ロッカー」6冠 女性初の監督賞 アバターは3冠(毎日新聞) 何かと話題の「アバター」は覚効果、美術、撮影の3部門で受賞。「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督。女性としては初の監督賞受賞。「アバター」のジェームズ・キャメロン監督は元夫。「ハート・ロッカー」はイラクで危険な爆発物処理を担当する軍人の話。「E.T」もそうだったが、興行収入が記録的な映画はオスカーに嫌われる。この傾向は今年も健在だったようだ。「アバター」と「ハート・ロッカー」はそのうち観る機会があるだろう。追記長編ドキュメンタリー賞は「ザ・コーヴ」。この映画、日本のイルカ漁を撮影したものだという。観た上で論評したい。***********************関連記事第82回アカデミー賞 ハート・ロッカーが作品と監督賞など6部門 イルカ漁隠し撮り「ザ・コーヴ」がアカデミー賞受賞ムカつきますが・・・(イルカ漁告発映画、アカデミー賞受賞)捕鯨問題 映画「ザ・コーヴ」がアカデミー賞を受賞発表! 第82回アカデミー賞 ***********************※トラックバックは管理人が承認した後に表示されます。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2010.03.08
我々が食べている食料は、どこから来るのか。この映画はそれを素朴に表現している。 昔、こんなことが言われた。「鮭は海にいるから塩辛い。しかも切り身で海に泳ぐ」「カブトムシはデパートで作られている」「米は粉から作られる」これらはすべて、「食料がどこから来るか」を知らない子どものたとえ。しかし、現代は子どもでなくとも食料の由来を知らない人が多い。私も含めて、そうした人のためにこの映画はある。この映画には音楽がない。セリフもナレーションもない。植物と動物を「収穫」する現場を収録してあるだけ。牛の屠殺シーンもある。映画の宣伝用に作られたらしいHPがある。このページを見るだけでも映画の一部が理解できる。いのちの食べかたHP少し前、学校給食で親が子どもに「いただきます」を言わせないでくれ。という話があった。給食費を払っているのだから、「いただきます」はおかしいという。この件について批判的に書いたのが以下の記事。「いただきます」と生命を食べる牛や豚、鳥や米、麦はみな生きている。人間はその生き物の命を奪うことで成り立っている。屠殺の現場にいたら、肉を残して捨てるなんてことできない。食糧生産の現場と食卓が離れすぎているから食料廃棄ができてしまう。毎日、コンビニやファストフード、各家庭からどれだけの食料ゴミが出ているか。それらはかつて命であった。食料は製品である前に生命であるという認識。これが不足している。私はこの映画を通じてそれを感じた。***********************関連記事いのちの食べかた↑この映画について、「字コンテのようなもの」で表現したブログ記事。この記事書くのにすごく時間かかったろうなあと感心する。いのちの食べかた映画「いのちの食べかた」バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.08.04
映画「ダーウィンの悪夢」を見た。 ルワンダのヴィクトリア湖に繁殖した外来種、ナイルパーチ。白身の切り身はヨーロッパや日本に輸出される。この魚のために湖の環境は破壊される。それだけではない。現地の人は高くてナイルパーチを買えない。切り身を取った後の骨を不衛生に「加工」して利用。さらに、湖の近隣では性を売る女性がいる。彼女たちは夫の死後、売春婦となるしかなかった。そのためHIVの感染が広がっているという。まだある。ナイルパーチを運ぶ飛行機。アフリカに来る貨物便は空だという。帰りにナイルパーチを満載する。しかしそうではなかった。貨物便は武器を輸送していた。ある現地の男は話す。「戦争を望んでいる」戦争になれば国は兵士として多くの男を雇う。武器を運ぶ貨物便と、戦争を待ち望む人たち。グローバル化は負の遺産も世界に撒き散らす。***********************関連記事ダーウィンの悪夢バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.08.02
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」をWOWOWで見た。(この記事はネタばれあり) 今回の舞台は1957年。「赤狩り」の風がアメリカに吹きまくっていた時代。今回の敵となるソ連はアメリカにとって大きな敵。核廃絶など考えもしなかった時代。かつて宇宙人がやって来たとされる「ロズウェル事件」。そのエイリアンの遺体がエリア51には保存されている。そこにソ連の軍隊がエイリアンの遺体を捜しに来る。インディは核実験が行われるその地で冷蔵庫の中に隠れ、辛くも難を逃れる。(本当はそんなことすれば不死身のインディでも死んでしまう!)核実験をギャグとして使う神経が私には理解できない。日本という国籍に関係なく、私はドン引きしてしまった。大学に戻ってきたジョーンズ教授。しかし赤狩りは彼の所にもその影響を及ぼした。「しばらく休職」となったジョーンズ教授。アメリカを出ようとしたその時、バイクの青年と出会う。彼はジョーンズにとってかつての恋人、マリオンの息子だった。マリオンは南米のペルーにいるという。冒険の始まりだ。「歴史は宇宙人が作った」という内容はSFらしい。確かにオーパーツなど、不思議なものは世界各地で発見されている。しかし多くの研究者がそんな話をまともには信じていない。監督はスティーヴン・スピルバーグ。ジョージ・ルーカスは製作総指揮で参加している。 ソ連軍と水陸両用車を使ったのチェイス。まるでスターウォーズのエピソード6、惑星エンドアみたいだ。スターウォーズでおなじみのセリフ。「嫌な予感がする」(I've got a bad feeling about this.)も登場する。エリア51では「レイダース/失われたアーク」の「聖櫃」も出る。このシリーズは「5分に一度の笑いとスリル」が面白さの根源。最初のシリーズ以降、その面白さが失われた気がする。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.07.12
テレビ東京で放送された映画「招かれざる客」を見た。 1967年のアメリカ映画。監督はスタンリー・クレーマー。主役のジョン・プレンティス(シドニー・ポワチエ)は37歳の黒人医師。研究医として輝かしい経歴の持ち主。その彼が大学での講演を頼まれハワイに滞在した。そこで若い娘ジョーイ・ドレイトンと出会い、恋に落ちた。しかしジョーイは白人。結婚すると決めた二人はサンフランシスコに降り立つ。ジョーイの両親に結婚の報告をするために。新聞社を経営しているマット・ドレイトン(スペンサー・トレーシー)。そして彼の妻であるクリスティ(キャサリン・ヘップバーン)。二人はジョンを見て困惑する。ドレイトン家には黒人の家政婦がいる。彼女はジョンを見るなり不機嫌になる。幼い頃からジョーイを知り、育ててきた彼女。白人と黒人の結婚など不可能だと考えているから。そんな中、ジョンの両親がロサンゼルスから挨拶に来るという。彼らもジョンの結婚相手が白人であることは知らない。空港で白人のジョーイを見て驚くジョンの両親。ジョンには時間がない。彼はこの日の夜にNYへ向かう。その後、WHOの研究員としてジュネーブへ赴くことが決まっている。急な結婚の話に驚く二組の両親。二人の結婚に賛成する人もいる。ドレイトンの家と付き合いが深い神父だ。彼は困難を知りながらも二人の結婚を祝福しようとする。昼に始まり、夕食前に終わるこの映画。アメリカでの黒人差別がテーマになっている。この映画を見ていて、私は二つのことが気になった。ひとつはオバマ大統領の就任。もうひとつはマイケルジャクソンの死。映画の中で「黒人のメジャーリーガー」「黒人の市長」が話題になる。ジャッキーロビンソンは黒人メジャーリーガーのパイオニア。今でも彼への尊敬から背番号42は全球団の永久欠番となっている。(リベラのいるヤンキースを除く)また、市長どころかアメリカの大統領が黒人になるとは。1967年には想像もできなかっただろう。しかし現実に先んじてドラマ「24」で黒人の大統領が登場した。オバマが大統領になってわかったことがある。それはこれだ。「大統領を肌の色ではなく実績で評価する」やってみれば当たり前、当然のことだ。黒人も白人も同じ人間なんだから。もうひとつは先日亡くなったスーパースター、マイケルジャクソン。彼は生前、黒人であることに激しいコンプレックスがあった。こう言っていたという。「黒人のピーターパンはいるか?」黒人でなければ理解できないコンプレックスを、我々はまだ克服できていない。しかし、今の私なら彼にこう言いたい。「白人のキング牧師はいない」「白人のオバマ大統領もいない」彼には黒人であることにプライドを持ってほしかった。映画「招かれざる客」で黒人と白人の夫婦ができた。黒人の大統領も誕生した。マイケルの死後すぐに「招かれざる客」を見たのは神の啓示かも。黒人差別という点では「ヘアスプレー」。そして「アラバマ物語」も忘れられない。映画「ヘアスプレー」に感動!「アラバマ物語」(1962)「招かれざる客」は今だからこそ意味のある映画だった。追記この映画を、我々日本人は「過去のこと」「外国のこと」と言えるだろうか。残念ながら、差別は日本にもある。例えば、ハンセン病の元患者はあるホテルから宿泊拒否を受けた。ハンセン病元患者宿泊拒否事件宿泊拒否を受けたのは「元患者」。日本人がハンセン病をいかに理解していないか。宿泊拒否事件は示している。現実に、差別は日本で今もある。そのことは忘れないようにしたい。また、天皇制についても差別であるとこのブログでは考える。例えば、皇太子の子どもの愛子。彼女が黒人と結婚したいと言い出したら。日本人はその結婚を祝福できるだろうか。右翼を中心に、拒否反応が出るに違いない。「招かれざる客」で黒人差別を理解した人。その人すべてが皇室に黒人が入ることを容認できるだろうか。もしその際、「皇室は別」と言うのであれば、それこそ差別の始まりだ。皇室でなくても、これがあなたの娘ならどうだろうか。ある日突然、あなたの娘が結婚相手を連れてくる。その相手とは黒人だった。あなたはその黒人と「義理の親子」としてつきあうことができるか?娘夫婦と同居になったらどうだろう。考えれば考えるほど、この問題は深い。「招かれざる客」は1967年の映画。だが、今に通じる問題を描いている。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.06.30
NHK衛星放送で「アニー」を見た。 この作品は1982年公開。当時私は映画館で見た。話は「オリバー」の女の子バージョン。「オリバー」もミュージカルから映画化された。1968年の作品(マーク・レスター主演)はアカデミー作品賞。10歳のアニーはニューヨークの孤児院で生活していた。そのアニーが巨万の富を持つウォーバックスの家に招待される。犬が嫌いで敵が多いウォーバックス。アニーを招待したのはちょっとした思いつきでしかなかった。だが彼はアニーとの出会いから何かを見つけるようになる。そしてアニーの父親になることを望む。しかしアニーは自分を捨てた両親がいつか迎えに来てくれることを信じている。だからウォーバックスの幼女になれないと話すアニー。彼女が首から下げているロケット。その半分を両親が持っているはず。その話を聞いたウォーバックスは両親探しを手伝う。両親が名乗り出れば5万ドルの賞金をウォーバックスが提供するという。ラジオで呼びかけたところ、893組もの夫婦(?)が来た。しかしその誰もがロケットの話をしなかった。その裏で、陰謀が進む。アニーがいた孤児院の院長、ハニガン。彼女の弟ルースターがロケットの話を元に、5万ドルの賞金を狙う。実はアニーの両親は火災ですでに死亡していた。ルースター一味はウォーバックスをだまして小切手を手に入れる。しかしハニガンとルースターが話しているのを孤児院の仲間が聞いていた。子どもたちはウォーバックスの邸宅へ急ぐ。ルースターとともにアニーは車で邸宅を出て行った後だった。ウォーバックスはアニーを助けるために尽力する・・・主役はオーディションで選ばれたアイリーン・クイン。ウォーバックス役はアルバート・フィニーが演じている。監督は「勝利への脱出」「天地創造」のジョン・ヒューストン。日本でもミュージカルとなったこの作品。結果を知っていても涙が出る。特にメインナンバーの「トゥモロー」は感動的。ミュージカルに関してこんな疑問がある。「毎回同じなのにどうして感動するのか?」ミュージカルは毎回同じのようでいて、実は違う。その時の演出、出演者によって作品は生死を分ける。そうでなければ何年もロングランなどできるわけがない。前にyoutubeで「アニー」の検索をした。アリシア・モートンのバージョンを見つけた。もし機会があれば検索して聴いてみてほしい。アリシアの歌声がいかに素晴らしいか。多くの人がびっくりするだろう。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.06.24
先日NHKで放送された「韓流シネマ 抵抗の軌跡」。映画プロデューサー李鳳宇さんの案内による韓国映画の流れは面白かった。 ※この番組は4回のシリーズだったが、私は見逃した回があった。その後放送された総集編があったので助かった。朝鮮戦争、光州事件という韓国の歴史。それらが与えた映画への影響がいかに大きかったか。印象に残ったのは華城連続殺人事件について。私は過去、華城に行ったことがあった。華城は京畿道にある。ソウルからも地下鉄一号線で行くことができる。(地下鉄一号線は国鉄に乗り入れしている)この路線は世界遺産の水原華城で日本人にもなじみが深い。華城は水原の少し先。時間があれば韓国式旅館にでも泊まりたい、のどかないい場所だった。あの、のどかな場所が「殺人の追憶」の舞台だったとは。しかもこの事件は未解決のまま。監督のポン・ジュノが話していた。「DNA鑑定はアメリカでなく日本に依頼」日本に依頼するということは明らかにできなかったのだろう。当時の韓国にしてみたら、当然のことかもしれない。最近、足利事件で過去のDNA鑑定が覆された。それを思うと複雑な心境だ。南北分裂の悲劇と言えば「JSA」。ソン・ガンホ、イ・ビョンホンが出演。オリオンのチョコパイが印象的だった。(この映画に関しては、チョコパイはオリオンでなければならない)「チャングム」のイ・ヨンエも出ていた。南北の兵士が笑って一緒にチョコパイを食べられるようになる日。それはいつになるのだろう。金日成の暗殺計画を元に製作された「シルミド」も忘れられない。映画だけでなく、実際に暗殺のための訓練が行われていたというのがすごい。政府による検閲の話も興味深い。「北朝鮮にどう見られるか」という視点は韓国独特のものだ。今でもソウルから軍事境界線ツアーに参加する場合。服装に規制がある。ジーンズなどは禁止。ノースリーブやサンダルも禁止だ。これは北朝鮮軍を刺激しないようにするという意味がある。それと同時に北側がプロパガンダに利用するという。「南(韓国)ではこんな服装をしている」という具合に。かつて韓国は「近くて遠い国」だった。今では多くの韓国映画が日本でも受け入れられた。こうした番組はNHKでなければ難しいのだろう。政治や戦争の情勢が絡んでいるだけに、掘り下げることが難しい部分もある。番組を忘れないためにこの記事を残す。***********************関連記事韓流シネマ抵抗の軌跡バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.06.16
先日、WOWOWで「レッドクリフ Part 1」を観た。(この記事はネタバレあり) この映画、三国志を映画化したもの。まったく予備知識がない人にとって、多少わかりにくいところがあったかもしれない。関羽や趙雲は、なぜ劉備から離れられないのか。それは桃園の誓いがあったから。劉備を長兄。関羽と張飛がそれに続く。彼らは義兄弟として以下のように誓う。「同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、願わくば同年、同月、同日に死せん事を」(上記wikipediaのページから引用)劉備は義を重んじる。趙雲も同様に義を何より重んじる。だから苦労する。それこそが彼の魅力であり、最大の欠点でもある。この映画でも、それは変わらない。負け戦にもかかわらず、劉備は民を守るよう孔明に命じる。そのため劉備軍は多数の兵士を失う。序盤では趙雲の活躍が秀逸。劉備の妻子を守るため、文字通り決死の覚悟で戦う。スーパーマンのような活躍ぶり。だが、足手まといになることを嫌った劉備の妻は井戸に身を投げる。趙雲は劉備の息子を背負って敵陣から脱出。すごいぞ趙雲!この息子のために、孔明は自らの命を削って国を守ることになる。劉備の血をひいているからといって優れた武将であるとは限らない。「一生分の敗北」で苦しくなった劉備。孔明は局面打開のため、孫権に力を合わせて曹操に立ち向かうよう説得に向かう。80万という圧倒的な軍事力を誇る曹操。周瑜と心を通わせる孔明。やがて孫権は曹操との対決を決意する。「曹操軍対孫権、劉備連合軍」の戦いが始まる。だがPart 1では水軍の戦いまで描かれていない。それはPart 2になるとのこと。物量作戦の曹操か。それとも孔明の策略が炸裂するか。二つだけ不満な点を。ひとつは劉備に人間的な魅力を感じないこと。それに孔明演じる金城武が軽い。せっかく三国志を映画化するのだから、深みのある演出はできなかったものか。***********************関連記事レッドクリフ↑この映画について書いた記事。私と同様、趙雲の活躍に注目している。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.05.07
29日、劇場版「相棒」を見た。 テレビ公開では「おまけ映像」も付いていた。これはもちろん「鑑識・米沢守の事件簿」への布石だ。この映画の背景にあるのが、イラクで起きた日本人人質事件。 2004年に起きたこの事件については以下のページで書いた。イラク人質事件やたらと「自己責任」という言葉が流行した。ネット上での人質に対する誹謗中傷はすごかったことを記憶している。この映画、ヒットしたそうだが作りが粗い面は否めない。本仮屋ユイカ演じる守村やよいが都合よく情報をくれたことはその代表。事件解決を願うのであれば、もっと前に電話してきそうなものを。見終わった後、こんなことを考えた。この映画を見て、あのイラク人質事件についてどれだけの人が考えただろう。その「考え」はどの程度継続するものなのか。右京が言うように、人は忘れる。次の日に違う事件が起きれば、人の意識はそちらに行ってしまう。だが事件そのものがなくなったわけではない。人は忘れるようにできている。だが忘れてはならないものまで忘れてしまってはないだろうか。それは、神によるツークツワンクなのか。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.03.29
映画「チーム・バチスタの栄光」を見た。(この記事はネタばれあり) 東城大学医学部付属病院の目玉になっているバチスタ手術。拡張型心筋症を心臓移植することなく治療する方法だ。アメリカから招聘した桐生助教授。彼のチームは成功率6割といわれるこの手術を最初から成功させる。ところがここ数例は術死が続く。病院長の高階は、「不定愁訴外来」の田口にこの件の調査を依頼する。小説については以下の記事で書いた。海堂尊「チーム・バチスタの栄光」昨年放送されたドラマも見たが、映画にはがっかりした。映画は以下の点が、原作の持ち味を殺している。1、ソフトボールの場面は不必要。2、白鳥が阿部寛ではかっこよすぎ。3、桐生が優秀な外科医に見えない。高階が存在感不足。4、何より殺人の動機が描ききれていない。ボールが照明に当たって壊れる場面。ロバートレッドフォード主演の「ナチュラル」を真似たのだろうか。ソフトボールの場面が2回。そんな時間があるなら、医療の問題点をもっと掘り下げてほしかった。登場人物の描写が省略されているもの気になる。吉川晃司の桐生恭一は、テレビ版の伊原剛志に負けている。これは明らかなミスキャストだ。吉川晃司には別の役を割り振るべきだった。麻酔医、氷室役の田中直樹もテレビ版の城田優に負けている。と言うか、城田の演技は深く印象に残るほど光っていた。白鳥役は映画が阿部寛。テレビドラマでは仲村トオルだった。両者とも二枚目過ぎて原作とは大きく違った白鳥になっている。このキャストはこれでいいかも。さらに大きな違いは田口。原作では冴えない40男なのに、テレビでは若返って伊藤淳史。映画になると名前も田口公子と女性に変身。竹内結子が演じている。 テレビ版で伊藤淳史の田口に家族がいたのは蛇足だった。だが田口がソフトボールするというのは原作者の海堂もびっくりだろう。3月公開の「ジェネラル・ルージュの凱旋」に合わせた地上波での公開。速水晃一役は堺雅人。どんな速水を演じるのか?この小説についてはこの記事で書いた。海堂尊「ジェネラル・ルージュの凱旋」前作がこの内容で映画館に足を運ぼうとする人がどれだけいるのか。私は大いに疑問だ。テレビ用にかなり内容がカットされているだろうが、失望した。劇場用映画は何年かするとテレビで公開される。レンタルでも楽しめるようになる。そんな中、劇場に足を運ばせるには何かのきっかけが必要だ。「チーム・バチスタの栄光」はそのきっかけがあったのだろうか?***********************関連記事「チーム・バチスタの栄光」感想(TV)↑この映画に関するブログ記事。吉川晃司のミスキャスト。ドラマ版で氷室を演じた城田優についてなど、共感できる。バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.03.03
日本映画の「つみきのいえ」「おくりびと」がアカデミー賞を受賞した。クローズアップ2009:アカデミー賞・邦画ダブル受賞 伝わった、日本の今(毎日新聞) 外国語映画賞に選ばれたのは、滝田洋二郎監督の「おくりびと」。滝田監督は、「僕らはみんな生きている」「壬生義士伝」で知られている。英語でのタイトルは「Departures」と紹介されていた。この映画の舞台は山形県酒田市。主人公はチェロ奏者だったが、楽団の解散により納棺師となる。この、「死者を送る役目」を演じたのが本木雅弘演じる大悟。アメリカ人に、日本人の死生観はどう伝わったのか。自殺者が連続して3万人を超えている今の日本。この作品が皮肉にならなければいい。「つみきのいえ」は短編アニメーション部門での受賞。地球温暖化の影響で、海水面が上昇した世界を描く。なお、作品賞など8冠に輝いたのは「スラムドッグ$ミリオネア」。主演女優賞は「愛を読むひと」のケイト・ウィンスレットが選ばれた。両作品のオスカー獲得おめでとう!***********************関連記事≪米アカデミー賞≫「おくりびと」「つみきのいえ」同時受賞日本作品がアカデミー賞をW受賞? 日本映画界の大快挙です(アカデミー賞で日本作品がダブル受賞)バナーにクリック願います。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2009.02.24
先日、時間があったので映画「WALL・E」(ウォーリー)を観た。前評判が高かったので見逃すまいと久しぶりに映画館へ行った。(この記事はネタばれあり) ピクサーとディズニーが手を組んだこの作品。ゴミ処理に明け暮れる古臭いロボットのウォーリーは地球で孤独だ。人間たちはゴミだらけの地球から逃げ出し、もう700年も宇宙を漂っている。宇宙船アクシオムの中で、人間たちは歩くことさえしようとはしない。地球にいるウォーリーの前に現れたのが白いロボットのイブ。彼女(?)は高性能で強い。手から出る光線は、あらゆるものを破壊する。イブは人間たちが生物を探すために地球に送り込まれた。ウォーリーはイブに植物を見せたとたんそれを胸にしまって動かなくなる。やがてイブを回収しに連絡艇がやってくる。ウォーリーはイブを追いかけるべく、宇宙へ向かう。この映画に含まれたいろいろな教訓。「人間が歩けることの喜び」「環境破壊への警告」「機械に任せず人は自分のことを自分で決めることの大切さ」その前に、「手をつなぎたい」というウォーリーとイブの関係が面白い。ミュージカル「ハロー・ドーリー!」に感化されたロボット。それが機械らしくないウォーリーだ。それは理解できるのだが、私は期待が大きすぎたのか素直に感動できなかった。当たり前のことだが、ウォーリーとイブは所詮機械でしかない。イブの目がいかに変化しようとも、人間の表情とは比べ物にならない。私だけかもしれないが、機械の恋を見て人間が楽しむのはどうかと思う。また、地球に戻ってきた人間たちの今後を考えるとハッピーとは言えない。歩くことが苦手な人類は、今後感染症や腰痛に悩まされる。(ウォーリーがアクシオムに進入した時点で、病気が発生しかねない)その代わりに得るものは「生きているという実感」だ。それを手に入れるためにどれほどのものを失うのだろう。彼らが帰ってきた地球はゴミだらけ。生命体がほとんどいない世界だからだ。それでもいつまでも宇宙を放浪しているわけにはいかない。宇宙での楽な生活と、ゴミだらけの地球。どちらが幸せなのだろう。ところでこの作品は、「2001年宇宙の旅」のオマージュになっている。(艦長が自分の足で立ち上がる場面にはシュトラウスが流れる。また、「機械対人間」という図式も共通したテーマ)ある程度の年齢でなければ、その意味は理解できないだろう。しばらく経ってから再びこの映画を観たら、印象が変わっているかもしれない。それには長い歳月は必要ないかも。***********************関連記事WALL・E/ウォーリー(吹替版)/WALL EWALL・E/ウォーリーと古代エジプトのスカラベ バナーにクリック願います。 楽天フォトの容量を増やしてください。***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.12.22
2007年公開の映画「ブレイブワン」をWOWOWで観た。(この記事はネタばれあり) この映画については公開時に観たいと思っていたので情報は得ていた。ちょうど観ようと思っていた日に予定が入って観られなくなった。公開後1年で観られるのはありがたい。内容はチャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」を女性に置き換えた映画。そう言えば理解しやすいだろう。ジョディ・フォスター演じるラジオDJエリカ・ベイン。彼女は結婚を控えていた。だがある夜、彼と散歩していたエリカは3人組の暴漢に襲われる。何度も殴打された彼は死亡。残されたエリカも心身ともに深い傷を負う。彼女は非合法に銃を1000ドルで手に入れる。許可証を30日も待っていられないからだ。そんな彼女がコンビニに行くと、銃犯罪が起きる。彼女は必死で身を守ろうと引き金を引く。人を殺したことに罪の意識を感じるエリカ。しかし地下鉄に乗っている際、暴漢を射殺する。銃を使うこと。そして人を殺すことに慣れていくエリカ。彼女が恋人と襲われた事件を担当した刑事はエリカに目をつける。アメリカは「銃を持つ権利」が残っている。だからこそ「狼よさらば」やこの映画の世界が現実になってしまう。日本でも、「必殺シリーズ」に人気があるのはなぜか。それは「法で裁けない犯罪者」が存在するから。宮部みゆきの小説「クロスファイア」でもそんな世界が描かれる。悪人を殺す方法が銃か超能力かの違いだけだ。人は暴力を振るわないことを前提にしている。しかしその前提が狂ってしまう世界が現実にはある。「もし、自分や自分の家族が理不尽なことで殺されてしまったら」これは人類滅亡の日まで続くであろう問題だ。人は複数いることで摩擦が起きる。しかし同時に、人は一人だけでは生きられない。エリカのように銃を求めてしまう人がいるのは理解できる。というかそれが人としての本能。「法治国家は私刑を認めない」確かにそうだ。しかしその法律を待っていたら解決できない問題がある。それをこの映画は訴えている。問題解決まで、同じような映画は作られるだろう。人はそれほど愚かな存在なのだろうか?バナーにクリック願います。 楽天フォトの容量を増やしてください。***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.11.09
俳優の緒形拳が5日に71歳で亡くなった。肝臓がんで闘病中だったそうだ。緒形拳さん、肝臓がん闘病中に急死(asahi.com) 緒形といえば78年公開、野村芳太郎監督の映画「鬼畜」を思い出す。子どもが邪魔になり、始末しようとする男を見事に演じていたのが印象的だ。実は人間ほど怖い動物はないのかもしれない。同じく野村監督の「砂の器」がその前(74年)にあった。松本清張の原作で、ハンセン病への差別がその背景。事件解決の手がかりが訛りというのも斬新なアイデアだ。単なる推理小説では語れない内容になっている。また、テレビでも大河ドラマ「黄金の日日」などに出演。主演は市川染五郎(現在の松本幸四郎)。豊臣秀吉の役は印象に残っている。NHKは緒形が気に入っていて、大河で多くの出演作があった。主役でなくても存在感のある存在だった。緒形さんの冥福を祈る。合掌。***********************関連記事≪訃報≫緒形拳さん71歳で急逝緒方拳さん 死去 最後まで余力を尽くして果てた緒形拳の急死緒形拳死去、楢山節考・太閤記・鬼畜・復讐するは我にあり緒形拳さん、急死? 緒形拳さん急死【訃報】緒形拳、71歳で死去!死因は肝臓ガン?『楢山節考』『鬼畜』『復讐するは我にあり』『必殺仕掛人シリーズ』など代表作多数!ドラマ『風のガーデン』が遺作に…【画像・動画有り】バナーにクリック願います。 楽天フォトの容量を増やしてください。***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.10.07
俳優のポール・ニューマンが26日、がんのため死去した。83歳だった。訃報:ポール・ニューマンさん死去「明日に向って撃て!」(毎日新聞) ポール・ニューマンの主演した映画は多い。69年の「明日に向って撃て!」。ロバート・レッドフォードと競演した。異国で言葉の問題に直面する強盗役が面白かった。自転車に乗るシーンも印象的。もちろんラストシーンも忘れられない。74年の超大作「タワーリング・インフェルノ」。ワーナーと20世紀フォックスが共同制作した。大火災を起こすビルの設計者がニューマン。消防隊長役がスティーブ・マックイーンだった。老いてなお彼は映画に出演し続けた。82年の「評決」では三流の弁護士役。医療裁判で見事に復活する過程を演じた。いろんな時代を表現し続けたニューマン。映画と言えば彼を抜きには語れない。ニューマンの冥福を祈る。合掌。***********************関連記事≪訃報≫ポール・ニューマンさん83歳=米俳優 ポール・ニューマンポール・ニューマン、死す? バナーにクリック願います。 楽天フォトの容量を増やしてください。***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.09.28
映画「海の上のピアニスト」を観た。(この記事はネタばれあり) ニューヨークと欧州を豪華客船ヴァージニアン号。その船の一等船室にあるピアノに置き去りにされていた赤ん坊。船員がその子を船の中で育てることからこの映画は始まる。名前は誕生年にちなんでつけられた「1900」。(ナインティーン・ハンドレッド)やがて、船員は事故で亡くなる。残された1900はピアノの才能を開花させる。1900のことを語るのはマックス。トランペット奏者で、ヴァージニアン号に乗り込んだ際、1900と出会う。生まれてから一度も船を下りない1900。恋も、ジャズピアノ奏者との勝負も船の上で行った。曲芸のように鍵盤を叩く1900。乗客を圧倒した演奏の後、ピアノ線にタバコが触れると発火した。彼の激しい演奏がそうさせた。実際にはありえないけど。ピアノのレコーディングですら船から出ることなく行われた。そのレコードは割られてしまったが。彼は何故、下船を拒んだのか?映画を観た人によってその答えは違ったものになるだろう。そして、1900自身の運命ですら船とともに消え去った。彼はヴァージニアン号にしか存在しない。私はこの作品を映画として意識しなかった。だが、ある高校吹奏楽部の定期演奏会でこの映画音楽が奏でられた。作曲はエンニオ・モリコーネ。監督はトルナトーレ。二人はともに、「ニュー・シネマ・パラダイス」で知られている。イタリアを代表する映画人だ。***********************関連記事完成! 「海の上のピアニスト」 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.05.23
映画「バベル」(2006年)を観た。(この記事はネタばれあり) バベルというのは旧約聖書に出てくる町。天に届く塔を作ろうとして、神の怒りに触れる。それまで人間はひとつの言葉を使っていた。だが塔の破壊からいくつもの言葉に分かれた。映画の舞台は3か所に分かれている。ひとつはモロッコ。遊牧民の兄弟が羊を狙うジャッカルを退治するように言いつけられる。銃を渡されるが、試しに撃ったバスのアメリカ人女性に命中してしまう。大量の出血にも関わらず、銃撃地点付近には整った医療設備がない。この女性は夫とモロッコに来ていた。だが夫婦としての2人の仲は冷え切っている。それは子どもが突然死したことが原因と見られる。アメリカとメキシコ。ベビーシッターとしてメキシコから来たアメリア。長い間アメリカにいるが不法就労だ。息子の結婚式に出たかったが、雇い主に拒否される。思い余ったアメリアは雇い主の子ども2人を連れ出す。アメリカに戻る途中、検問でトラブルが起きる。モロッコで銃撃されたのは雇い主である奥さん。そして東京。母を亡くした女子高生チエコ。父親とはうまくいっていない。初体験したいと願っている。実はモロッコでの銃撃事件で使われたライフル。これはチエコの父親が現地の男に与えたもの。事件の関連を調べるため、刑事がチエコの住むマンションに来る。物語はこの3か所を銃撃事件と「性」でつないでいる。また、異なる文化でのつながりを表現したかったのか?この映画についていくつか疑問がある。1、チエコは母の死を飛び降り自殺だと思っているが、実は銃による自殺?2、モロッコで撃たれたスーザンは5日後に退院している?重症だったのにチエコにとって母の死にどんな意味があるのか?「飛び降り自殺」と彼女が言ったのは刑事の気を引くため?それとも、もっと深い意味があるのか?この映画については解釈に時間がかかりそうだ。それにしても重い印象ばかりが残る映画だった。***********************関連記事映画 『バベル (BABEL)』 (2006) バベルバベルバベル映画「バベル」 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.05.23
13日にテレビ東京で放送予定だった映画「眼下の敵」。当然観られないのでHDDで録画した。 「眼下の敵」は戦争アクション映画として有名。出演はロバートミッチャムとクルト・ユルゲンス。私は今まで何回か観るチャンスがありながらそれを逸してきた。後日ワクワクしながら観ると、別の映画に差し替えとなっていた。楽しみにしていたのに、「ご了承ください」で済ますテレ東に怒りを感じた。抗議の意味をこめてこの記事を残す。テレ東のバカタレ! ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.04.14
俳優のチャールトン・ヘストン氏が5日、亡くなった。享年83歳。 彼は、1959年に映画「ベン・ハー」でアカデミー主演男優賞を受賞。旧約聖書にある出エジプト記を題材にした「十戒」。ウィリアム・ワイラー監督の「大いなる西部」。猿が支配する地球の近未来を描いた「猿の惑星」などに出演した。 また晩年には全米ライフル協会の会長にもなった。この団体は、銃規制に対して強い発言力を持っている。その影響力は人工妊娠中絶と並び、アメリカ大統領選挙にも及ぶ。マイケル・ムーア監督の映画、「ボウリング・フォー・コロンバイン」。ムーア監督から「アポなしインタビュー」を受けたことでも知られている。 この映画は、コロンバイン高校銃乱射事件と銃規制をテーマにしていた。ハリウッドスターでありながら全米ライフル協会の会長。私にとっては忘れられない人物のひとりだ。死因ははっきりしていないが、アルツハイマー病だったという。彼の冥福を祈る。***********************関連記事≪訃報≫米俳優チャールトン・ヘストン氏が死去、84歳 チャールトン・ヘストンさん、死去?チャールトン・ヘストンさん死去、ベン・ハーなど ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.04.06
映画「アラバマ物語」(1962)をNHK衛星放送で観た。(この記事はネタばれあり) この映画に登場するフィンチ弁護士(グレゴリー・ペック)。彼は2003年の「最も偉大な映画ヒーロー」の投票で1位となった。007、スーパーマン、インディージョーンズではなく、何故彼なのか?それは、この映画を観た人だけが知っている。(※1)この映画で描かれているのは1932年のアラバマ州メイコム。ここに暮らすフィンチ弁護士には2人の子どもがいた。息子のジェムとその妹スカウトだ。フィンチの奥さんはすでに亡くなっている。スカウトは母親の思い出すらない。映画はスカウトの目から見た世界を描いている。ある日フィンチは判事から刑事事件の弁護を依頼される。白人女性のレイプ事件で黒人のトムが容疑者。フィンチは「黒人びいき」として住民から批判される。娘のスカウトも学校でそのことを侮辱される。だがフィンチはめげない。「どうしてこの事件を引き受けたのか?」という娘からの質問。フィンチはこう答える。「誇りを保つため」被害者の女性メイエラは、右目の近くを殴られていた。法廷でフィンチはこの点を主張する。容疑者のトムは過去の事故で左手が不自由になっていた。そしてメイエラの父親ユーエルは左きき。この事件で誰が疑わしいか。それは明らかだった。フィンチは法廷でこう言う。「私は法廷が完璧であると思うような理想家ではない」「法廷とは生きた真実だ」フィンチの訴えにもかかわらず評決は有罪。有罪となったトムにフィンチは控訴審で希望を持つように伝える。だがトムは護送中に逃走して保安官代理に射殺される。威嚇射撃が命中したという。弁護士で説明することが得意な父親。実は射撃の名人で黒人の弁護も引き受けるフィンチ。「理想の父親像」がそこにはあった。だが物語はこれで終わりではない。死んだトムは救われないが、それだけが救いだ。(※2)人種差別と法廷劇。「よき父親」を描いた秀作だ。(※1)この調査で2位はハリソンフォード演じるインディージョーンズ、3位は「サブランカ」でハンフリー・バガートが演じたリック。以下4位ジェームズ・ボンド、5位「真昼の決闘」ゲーリー・クーパー演じるウィル・ケイン、6位「羊たちの沈黙」クラリス、7位ロッキー、8位「エイリアン」リプリー、9位「素晴らしき哉!人生」ジェームズ・スチュアート、10位「アラビアのロレンス」(※2)母親不在の家族。そして隣家への冒険は宮崎アニメ「となりのトトロ」に通じる。宮崎はこの映画にヒントを得たのかもしれない。***********************関連記事アラバマ物語 グレゴリー・ペック アメリカ映画のヒーロー ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.03.04
先日放送された周防正行監督の「それでもボクはやってない」。HDDに録画しておいたものを観た。(この記事はネタばれあり) この映画は痴漢冤罪裁判を通じて日本の刑事事件を描いた異色作。ある青年が面接に向かう途中、満員電車内で痴漢の疑いをかけられる。拘束されての取調べ。警察による調書の現実。それだけではない。被告人家族への負担。「やっていない」ことを証明する難しさ。裁判官が無罪判決を書くことのエネルギー。何もかもが恐ろしい内容だ。電車内で近くにいた女性が「彼は痴漢ははしてない」と証言。それでも裁判では有罪となる。この映画では裁判官が悪役になっていた。後味もすごく悪い。日本では、起訴されれば有罪率がほぼ100%。「自分はやっていないのだから、いつか裁判で無実が明らかになる」この映画の主人公と同じことを考えていても判決は別だ。過去の冤罪事件でも法廷に立った被告人は同じことを考えただろうから。最近では、富山冤罪事件が記憶に新しい。富山連続婦女暴行冤罪事件志布志事件では、違法な取り調べなどについて検察の反省が見られない。しかも近年は法曹人口の増加で、弁護士や裁判官、検事の質も怪しい。加えて裁判員制度が2009年までに始まる予定。新潟県弁護士会が裁判員制度延期を決議したくらいだ。裁判員制度の延期を決議 新潟県弁護士会(asahi.com)日本の司法制度はこれで大丈夫なのか?***********************関連記事「それでもボクはやってない」をTV放映で鑑賞映画「それでもボクはやってない」 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.03.03
前に録画しておいたナショナルトレジャーを観た。(この記事はネタばれあり!)アメリカ独立宣言書に隠された謎から財宝を探すというアクション映画。歴史の浅いアメリカが舞台なので、謎解きも底が浅い。活動範囲もほぼ東海岸という狭さ。アクションシーンもワクワク感に乏しい。インディジョーンズのようなジェットコースターを期待してはいけない。日本ではフリーメイソンやテンプル騎士団が一般には知られていない。だから序盤で話に入っていけない人もいただろうと想像する。天才ハッカーのライリーは天才には見えない。何よりニコラス・ケイジが謎解きできる人に見えない。実際にあの財宝があったら、誰かが先に見つけていただろう。それでも映画としては楽しめる作品になっている。独立宣言書のレプリカとか、肉屋でのかくれんぼなど笑いもする。忘れてはならないのがクリストファー・プラマー。冒頭に出てくるニコラス・ケイジ演じる主人公の祖父役。かつては「サウンドオブミュージック」でトラップ大佐を演じた。木を植えた男(1987)でのナレーションも担当。(日本語版は三國連太郎)この作品は続編がある。リンカーンの暗殺に関する最新作が公開された。こちらは舞台が世界に広がるのだそうだ。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2008.02.01
映画ヘアスプレーを観た。高い評判が私のところにも届いていたので久しぶりに映画館へ向かった。久しぶりにいいミュージカルに出会えた。(この記事はネタばれあり) 時は1962年。所はボルチモア。主人公のトレーシーは明るくてダンスと歌が好きな高校生の女の子。背が低くてデブ。でもめげない。7時に起き、ビッグヘアーをヘアスプレーで決める。オープニングから「グッドモーニング、ボルチモア」がすごいハイテンション。Nikki Blonsky - Good Morning Baltimore飲んだくれや露出狂にも挨拶して登校する。彼女は授業など上の空。家に帰ればローカル番組のコーニー・コリンズ・ショーに夢中。彼女の夢はそのショーに出演すること。しかし、「デブはお断り」と門前払い。それでもめげない。放課後の居残りで黒人たちと歌やダンスで楽しく過ごす。アメリカではまだ黒人差別が色濃く残っていた。ショーまで「ニグロデー」で差別していた。だが彼女にとって、肌の色は関係ない。トレーシーはひょんなことからショーに出演することになる。このトレーシーがかなりチャーミング。しかも母親役にはあのジョントラボルタが出ている。(何でもトラボルタを説得するのに一年間かかったらしい。映画「トッツィー」のダスティンホフマンを思い出す)この母親もデブで、長い間家から出ていない。家でクリーニング屋を営んでいる。引っ込み思案だった母親を外に出すトレーシー。すべてに前向きな彼女の姿はすごく光って見える。この先はぜひ劇場で観ることを薦める。彼女の前向きさと人種差別が深いコントラストを見せている。もちろんダンスと曲は多くの人に受け入れられるだろう。私も映画館で満腹になった。私はこの映画を「昔のこと」、「遠い国のこと」と考えない。なぜなら、人種差別は今も厳然として残っている。日本も例外ではなく、部落差別などがある。とても60年代のボルチモアを笑えない。アメリカではかつて人種差別がひどかった。学校やバスまで黒人と白人で差別された。この解決に公民権運動が必要になった。キング牧師は「私には夢がある!」という有名な演説で有名になった。しかし、彼が有名になることは嬉しいことではない。有名にならなくても最初から差別がない状態。それこそ必要ではないか。この映画で多くの人が感動したとしても、差別は残る。それが現実だ。だとすれば、この映画の意味は何だったのか?単に娯楽の提供ならば、人間はあまりに学習能力がない。***********************関連記事映画「ヘアスプレー」は生涯観た映画で一番おもしろかった↑このブログ記事を読まなければ、私は映画館へは行かなかっただろう。以下の記述に賛成する。>差別というのは制度で片付くものではなく、人々の心の問題なのだ。ヘアスプレー↑この映画に関する詳しい記事。参考になった。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2007.11.06
日本テレビで放送したおもひでぽろぽろを観た。言わずと知れたスタジオジブリのアニメだ。(この記事はネタばれあり) 東京で育ったタエコは27歳。田舎に憧れを持つ彼女。姉の嫁ぎ先が縁で、休暇を取って農作業を手伝う。山形に向かう寝台車の中で、タエコは小学5年生の自分を思い出す。分数の割り算が苦手で意地悪な姉二人と怖い父親。それに母と祖母の家族。物語は1966年小学5年生のタエコ。1982年27歳のタエコが交錯しつつ進む。この映画では「ひょっこりひょうたん島」を再現。そして人気ドラマ「おはなはん」のテーマをBGMとして流す。その年代の人は懐かしいだろう。バナナが高かった時代。多くの家庭ではパイナップルを食べたことがなかった。1982年にヒットしたスピルバーグの映画E.T.も出てくる。いわば自分史がこの映画には満載だ。誰にでもある思い出。それをアニメで表現することは一部で批判の対象にもなる。(これは「耳をすませば」でも同じ)確かにこの映画は魔法や海賊が出てくるわけではない。アニメでなくても実写で表現が可能だ。しかし、表現は製作側の自由。その方法について批判するのは意味があるのか。タエコの声は今井美樹。山形で有機農業をしているトシオは柳葉敏郎が担当した。この二人、アニメの声優ではないので声に違和感がある。しかし、それこそスタジオジブリの狙いなのかもしれない。後の「耳をすませば」でもそうだった。評論家の立花隆と室井滋が主人公の両親を演じている。この奇妙な組み合わせによってかえって自然さを演出したいのではないか。製作側の考えをそう解釈している。(「耳をすませば」で主人公を演じているのは本名陽子。彼女は「おもひでぽろぽろ」で小学生時代のタエコを演じている)タエコは農作業を通じて山形の田舎を満喫する。東京に帰る前の晩。世話になったばあちゃんがタエコに提案する。山形が気に入ったならトシオの嫁にならないか。。。トシオと結婚してここで生活する。そんなことタエコは考えたこともなかった。少し農作業をしたからといってこの地を理解したつもりになっていたタエコ。自己嫌悪に陥って家を飛び出す。主題歌は「愛は花、君はその種子」で都はるみが担当。この曲がセリフなしの感動的なエンディングにすごく合っている。都はるみは紅白で引退しなくてよかった。エンディングのモデルになった仙山線高瀬駅の描き方も芸が細かい。小学5年生のタエコと握手しなかった転校生のアベ君。その後どうしているだろうか。タエコとの思い出を大切にしていると信じたい。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2007.10.20
もうすぐ9月11日がやってくる。あのアメリカ同時多発テロから7年。恐ろしいのは人間は忘れるということ。映画、「ユナイテッド93」を観てそう感じた。 4機のハイジャックされた飛行機。世界貿易センタービルなどに衝突して3000人近い犠牲者を出した。この映画では、ユナイテッド航空93便に焦点を当てた。ニューアークからサンフランシスコに向かったこの飛行機は墜落。場所はペンシルバニア州シャンクスヴィル。乗員と乗客が飛行機奪還のために努力する様子が描かれている。この事件をきっかけに、アメリカはアフガニスタン戦争とイラク戦争に突入。大きな犠牲を払っている。今、もう一度考えたい。911はどうして起きたのか?アメリカによる「テロとの戦い」は正しかったのか?それが、今生きている者が犠牲者にできることだ。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2007.09.10
NHK衛星放送でブルース・オールマイティを観た。(この記事はネタばれあり) 2003年の公開。今まで観るチャンスはあったのに何故か観ていなかった。テレビレポーター、ノーラン(ジム・キャリー)。ライバルにキャスターの座を奪われて仕事で失敗。会社からも追い出されてしまう。車で事故を起こし、いいことがない。神に対して「仕事をしていない!」と怒る。すると神(モーガン・フリーマン)に呼ばれる。電話番号は555-0123(笑)。神はノーランに神の身代わりをさせる。ノーランは神の力を使って無茶苦茶なことをする。隕石を落とし、月を近づけ、スカートめくりする。仕事にも復帰し、キャスターの座を手にする。ライバルが放送で失敗する場面が面白かった(笑)。しかし神にも人の心を操ることはできなかった。浮気現場を彼女に見られてしまう。そればかりかノーランの仕業は混乱を呼ぶ。隕石により停電が増え、暴動が起きる。40万人に宝くじが当選し、町は暴動に発展する。もし神が存在してもジム・キャリーにだけは力を与えることはあるまい。「マスク」でもそうだったが、彼が力を得るとろくなことがない。あの「ライアー ライアー」でもそうだった。だが彼はドタバタ劇では欠かせない存在。逆にモーガン・フリーマンは「ショーシャンクの空に」で囚人だった。「反省とは何か?」の演技は光っていた。「ディープ・インパクト」で大統領を演じた。今度は神だ。彼なら何を演じてもうまくいくだろう。この映画の教訓。1、奇跡は起こせる。それはすぐ近くにある。2、献血に行こうと思う。やったばかりですぐにできないけれど。献血については、以下の記事を是非読んでほしい。アンパンマンのエキス(動画)続編「エバン・オールマイティ」が今年公開予定だという。前作を上回ることができるか?***********************関連記事「ブルース・オールマイティ」(ネタばれあり) ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2007.07.05
今日、聖蹟桜ヶ丘に行ってきた。ジブリの映画「耳をすませば」の舞台になった場所だ。2年前にも私は聖蹟桜ヶ丘に行った。「耳をすませば」の聖蹟桜ヶ丘に行くしかし今回はデジカメ持参。映画のモデルになった場所を写真で紹介する。写真はクリックすると拡大する。 ↑聖蹟桜ヶ丘駅前のビルと、ビルから見た景色。 ↑駅前には「耳をすませば」の案内図が出ている。 ↑駅前から雫の走った道を行く。 ↑左は大栗川。坂道がきつい(汗)。 ↑景色は素晴らしい。 ↑この日は天気もよかった。雫は夏の暑い日にこの坂を上ったのか。 ↑杉村に告白された金毘羅。意外と小さい。 ↑「耳すま」のノートがある洋菓子店。ロータリーの近くにある。 ↑店内の様子。 ↑ノートはもう7冊目になった。映画で有名になったロータリー。「地球屋」はもちろんない。 ↑ロータリーは小さいのがもうひとつある。映画に出てくる給水塔も見える。 ↑給水塔は近くに行くと大きい。雫の一家もこんな団地に住んでいた。写真の無断使用禁止!***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2007.06.15
昨日、「かもめ食堂」を観た。 かもめ食堂(fjmovie.com) かもめ食堂(映画生活)小林聡美は魅力的だ。私が彼女を女優として意識したのはもうずいぶん前のこと。尾道を舞台にした映画「転校生」を観た時だった。私はこの映画を観て18切符を手に尾道まで出かけた。そのくらい印象的な映画だった。 小林は多くの場合人をほのぼのさせる。希望を捨てない。ドラマ「すいか」でもそうだった。「かもめ食堂」も、流れている時間がゆったりとしていて「すいか」みたいだ。場所はヘルシンキ。ムーミンとフィヨルド、白夜の国フィンランドの首都。そこで食堂を営むサチエを小林が演じている。そこにやって来るのは片桐はいり、もたいまさこ演じる旅行者。いつしかこの二人は食堂を手伝うようになる。(小林聡美ともたいまさこは「やっぱり猫が好き」で共演している)映画を観ている人が涙を流す場面もない。音楽が素晴らしいわけでもない。でも、何かと焦っている人にこの映画は発見の場になるだろう。そして、この映画の良さが理解するには時間が必要なのかもしれない。追記私もガッチャマンの主題歌、全部書ける(笑)。***********************関連記事『かもめ食堂』と魔法の呪文 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2007.04.27
スタジオジブリの映画「耳をすませば」。 そのモデルは東京の西部にある聖蹟桜ヶ丘。映画が気に入り私がここに行ったことは以前記事にした。「耳をすませば」の聖蹟桜ヶ丘に行くこの記事ではモデルとなった場所を動画で紹介する。耳をすませば探索紀行~映画「耳をすませば」のロケ地を求めて~よくできていると思う。この映画を知っている人であれば、この動画の意味が理解できるだろう。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2007.02.23
映画「グッドモーニング、 ベトナム」を観た。(この記事はネタばれあり) この映画の舞台は1965年のサイゴン。今のホーチミンシティだ。当時ベトナム戦争でアメリカはこの国に若者を送りまくっていた。後で敗北するとも知らず。ロビン・ウィリアムス演じるDJのクロンナウアは米陸軍ラジオの担当となる。彼の叫びとともに番組は始まり、ロックが流れる。この放送は人気となるが上官は下品と受け取る。さらに彼はニクソンさえ笑いのネタにする。彼のマシンガントークは翻訳が追いつかない。この映画は字幕で観ないと面白くないだろう。戦争中ゆえにニュースは送られるものの軍の検閲を受ける。クロンナウアは事実を報道しない放送に怒る。そんな彼を癒したのは民族衣装アオザイの似合うベトナム女性とその兄。そして女性を口説くために教師となった英語教室。しかし親しくなった現地人ツアンはべトコンだった。そのためクロンナウアは彼を気に入らなかった上官から除隊を通告される。この映画にはバーを爆破するというテロの場面はある。しかしその反面、前線での戦争シーンは描かれていない。そのため、やはりベトナム戦争を描いたプラトーンとは違った映画になっている。また、舞台はサイゴンなのに撮影地がタイなので違和感がある。これはアメリカ人から見ればタイとベトナムの区別がつかないということ。この映画が製作されたのは1987年。日本公開は翌年の88年。そして舞台は1965年。しかしこの映画を過去のこととして考えられないのはイラク戦争があるから。この間、アメリカは何を学んできたのだろうか?多くの若者が遠い異国で死に、生き残った者も心に傷を持った。もちろんベトナム人の犠牲はもっと大きい。大量破壊兵器の存在を信じてアメリカを支持した日本政府はどうなのか?それを考えればこの映画は今こそ存在感を増す。クロンナウアにとってその事実は皮肉ですらないだろう。ルイ・アームストロングの「What a wonderful world」(この素晴らしき世界)が記憶に残る。 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2007.01.15
今さらという感じだが、やっとスター・ウォーズ エピソード3を観た。 (以下ネタばれあり)正直なところ面白さに欠けた。エピソード4までの「つなぎ」という感じがして新鮮さもなかった。私はSFが好きで、このシリーズもわりに面白く観ていた。これほど冷めた目でスター・ウォーズを観ることになるとは思わなかった。アナキンがダークサイドに落ちる理由が説明不足。パドメが死んだにもかかわらずアナキンが悪の道にいる意味がわからない。「正義と悪」という面でも「何が正義か」を問う場面が浅すぎ。これ以上記事を書く気になれない。。。。***********************関連記事エピソード III / シスの復讐 ***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.11.29
俳優の丹波哲郎が死去した。名優・丹波哲郎さん逝く(デイリースポーツ) 丹波哲郎といえばGメン'75、そして007は二度死ぬなどで活躍した俳優。「007は二度死ぬ」は日本が舞台。撮影場所になった国宝、そして世界遺産(1993年)姫路城の一部を撮影中に破壊してしまったエピソードもある。ジェームズボンド(ショーン・コネリー)はこの映画で結婚する。私の記憶が正しければボンドの結婚は「女王平価の007」と2回ある。特にGメン'75ではオープニングの滑走路を歩くのが印象的。丹波演じるボスはこのシーンでコートを着ていた。晩年は「大霊界」でも話題になった。また、NHK大河ドラマ黄金の日日が私には印象に残っている。主役は市川染五郎(その後9代目松本幸四郎を襲名)。丹波哲郎は今井宗久を演じていた。いい役者だった。合掌。*********************** **************************トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.09.25
この記事にはネタばれあり!女王陛下の007はかなり前に観た映画。あることからこの映画を思い出すことがあったので、記事にする。最後に観たのは懐かしのTBS「月曜ロードショー」だったと思う。今は亡き映画評論家の荻昌弘氏が、どうしてこのタイトルになったかなど熱く語っていた。もちろんこの映画に女王陛下が出演しているわけではない。そのことについては後で語るとしよう。007シリーズといえばショーンコネリーなんだけれど、この映画は違う。コネリーはジェームズ・ボンドのイメージが強すぎるのを嫌ってこの映画では出ていない。代わってジョージ・レーゼンビーが抜擢された。彼はオーストラリア出身でもあり007役には異色の存在だった。アクションができない、英語の発音、出演料の問題などがあってこの作品にしか出ていない。それでも私のとってこの映画は悪くなかったと思う。できれば次の作品もレーゼンビーに演じてほしかったくらいだ。アクションシーンもスキーを使ったチェイスは面白かった。この映画は007シリーズには珍しいことが他にもある。007は二度死ぬと同様にボンドが結婚する。そしてハッピーエンドではない。私の記憶によれば荻昌弘氏はこう解説した。「結局ボンドは女王陛下の所に帰っていく。それが007だ」だからこそ出演しない女王陛下がタイトルになっているという。この解釈は正しいだろう。そしてハッピーエンドではないことに対して荻昌弘氏は批判していた。「007はハッピーエンドでなければならない」強く語っていた。ラストシーンには賛否両論あるだろう。007を観終わった時に暗い顔をして出てくるのは不満があるかもしれない。逆に、「こうした終わり方もある」という解釈もできる。だがこの作品がもっと評価されていたら。ロジャームーア以降の「ボンド俳優」に影響が出ていただろう。よく知られたことだがボンド役は他にもティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン、ダニエル・クレイグがいる。***********************関連ページ女王陛下の007(ジェームズ・ボンドの美しき世界) 女王陛下の007(みんなのレビュー)女王陛下の007女王陛下の007女王陛下の007(JTNEWS)*********************** **************************トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.08.20
あることがきっかけで劇場版銀河鉄道999を思い出した。とても懐かしいので感動を忘れないうちにここに書いておく。(劇場版には続編もあるがここでは触れない)もちろんこの作品は松本零士作の漫画が原作だ。テレビでのアニメ版もある。テレビとの大きな違いは鉄郎の設定年齢が15歳となっていること。この映画は私にとって映画館で見たからかいやにはっきりと思い出す。未来の地球。そこでは機械の体を手に入れて永遠の命を得ることが可能になっていた。機械化された人は、生身の人間を標的にした人間狩りまでしていた。この物語の主人公である星野鉄郎もまた母親とともに機械の体を手に入れようとしていた。銀河鉄道999に乗れば無料で機械の体を手に入れられるという。SL(蒸気機関車)のスタイルをしている999。だが中は最新式のメカになっており、機械化された人工頭脳によって恒星間を旅できる。ところが鉄郎の母は機械伯爵によって殺される。そんな鉄郎の前に現れた謎の女性メーテル。彼女は一緒に旅をすることを条件に999の無期限パスを提供するという。鉄郎とメーテルの旅が始まった。この物語では、「永遠の命」が大きなテーマとして掲げられている。果たして永遠の命が人に幸せをもたらすのか?それとも限られた命だからこそ人間としての意味があるのか?ある意味手塚治虫のライフワークであった「火の鳥」に通じるテーマだ。主題歌は当時売れていたゴダイゴ。メインテーマも良かったが、私としては999発車シーンで流れた「テイキングオフ」が忘れられない。銀河鉄道999 (THE GALAXY EXPRESS 999)この映画は脇役もすごかった。やはり松本零士が作り出したキャプテンハーロック。そしてエメラルダスが活躍する。そしてラストシーン。惑星メーテルでの別れ。城達也のナレーションには震えた。いま、万感の想いを込めて汽笛が鳴る。いま、万感の想いを込めて汽車がゆく。 ひとつの旅は終わり、また新しい旅が始まる。さらばメーテル。さらば銀河鉄道999。さらば、少年の日よ私にとって彼は「ジェットストリーム」(ラジオ番組)ではなく「999のナレーション」だった。彼の死(1995年)によってひとつの時代が終わったと私は感じたくらいだ。声の出演星野鉄郎(野沢雅子)メーテル (池田昌子)車掌 (肝付兼太)ハーロック (井上真樹夫)エメラルダス(田島令子) 大山トチロー (富山敬)女王プロメシューム (来宮良子)ドクターバン(納谷吾朗)クレア(麻上洋子) 関連記事劇場版 銀河鉄道999 映画のポスターが表紙(メーテル)になっている。銀河鉄道999 サイト連合会銀河鉄道999の部屋銀河鉄道999 Fan's Page↑銀河鉄道の時刻表がある。よく調べて作成したものだ。Ir's mode - Galaxy Express 999 -銀河鉄道999↑映画のレビュー。いかにこの書き手が「銀河鉄道999」を愛しているかがよく分かる。銀河鉄道999(アニメ夜話)↑NHKに寄せられた投稿が読める。前田建設 ファンタジー営業部 銀河鉄道999(のうがきアニメ)銀河鉄道999↑城達也のナレーションとゴダイゴの曲について記述している。『交響詩 銀河鉄道999』↑こちらも城達也のナレーションについて言及。この映画への思い入れが感じられる。本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればコメントかメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.06.03
俳優の岡田真澄さんが亡くなった。俳優の岡田真澄さんが死去 映画、舞台で活躍の二枚目(共同通信) 関連記事俳優 岡田真澄さんが死去本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればコメントかメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.05.29
俳優の田村高廣さんが亡くなった。田村高廣さん急死、公表「葬儀後に」(nikkansports.com) 彼のことは「阪東妻三郎氏の長男」とか亮、正和の「田村兄弟」とか言われるだろう。だが私としては映画「泥の河」(小栗康平監督、1981年)で見せた実直な父親像が忘れられない。宮本輝原作の小説を映画化した悲しくて苦い秀作。今では珍しいモノクロなのが逆に新鮮。私は今でも田村演じる父親が見せたあの手品のシーンを思い出す。しかし田村の演技もあってほのぼのとした部分で観客を安心させた。妻役の藤田弓子もいい味を出していた。名優の冥福を祈る。いい演技をありがとう!合掌。関連記事泥の河(CinemaScape-映画批評空間-)↑コメントを読めば、この映画がいかに多くの人の記憶に残っているかがよく理解できよう。田村は地味な演技ながら暗いこの映画を救った。私だけでもそのことを忘れまい。その証明としてこの記事をここに記す。泥の河(楽蜻庵別館)↑映画「泥の河」のストーリーについて書いている記事。この記事を書いている人はこの映画がすごく好きなんだとよくわかる。まだこの映画を観ていない人はこの機会にどうぞ。泥の河(まじぇゴはん)以下の意見に賛成。>田村高廣の易しい手品のシーン、また見たい…。私が今一番DVD化してほしい作品です。名作なのに映画「泥の河」がDVD化されていないとは!もしこの映画を観る機会があったら手品のシーンは必見!泥の河(club chiquita)↑映画「泥の河」についての詳しい解説。深い観察に驚く。加賀まりこの演技もすごかった。>戦後の大阪を描いた映画としては、ベストワンともいわれています。確かにそうかもしれない。少なくとも私はこの映画を忘れないだろう。田村高廣演じる父親、そしてあの手品とともに。泥の河映画「泥の河」について解説。私も蟹の背に油をたらして火をつけるあのシーンが印象的だった。本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.05.18
(注意 この記事はネタばれを含む)スティーブン・スピルバーグ監督の話題作「ターミナル」を観た。WOWOWで放送されたものを録画した。まず最初に思ったのは「アメリカって怖い国!」ということ。この映画の主人公のように英語が話せないと何もできない。そして黒人やヒスパニック系などマイノリティーは「二等市民」として扱われる。この映画で描かれる入国審査官の官僚振りは決して大げさではない。現実問題。法律は人の幸せのために存在するが、この映画で描かれているように人は法律を勝手に解釈したがる。人の幸せのためではなく法律を自分の都合に合わせる人。犠牲になる人などお構いなしだ。しかもアメリカの経済はこのマイノリティーによって支えられている。この映画でも手荷物係は黒人。掃除係はインドからの移民。そして機内食はヒスパニック。空港以外にも例えば衣料品。一日に15時間以上もミシンを使う人がいて初めて廉価な衣料品は生まれる。食品やホテルにしても多くの低所得者層が存在して成り立っているのがアメリカだ。今年(2006年)4月から5月にかけて、アメリカで不法移民を取り締まる法律が批判を浴びているのはあまりに皮肉。私がこの映画を観ることを待っていたかのようなタイミングだ。メガ・マーチ 米国社会を支える不法移民の行方(JanJan)全米で不法移民規制強化に反対のデモ(Japan News Network)もうひとつ痛感したのは「国の存在」。多くの人が祖国でクーデターが起こるとは思っていない。しかしトムハンクス演じる主人公にはそれが起こってしまった。普段当たり前に存在するものが、無くなってみるとその存在の大きさに驚く。どうでもいい話についても一言。この映画で描かれる「トレッキー」とは「スタートレックファン」のこと。ケータリング会社(機内食などのサービスをする会社)の男が恋した黒人入国審査官。彼女が指を独特に広げる仕草はバルカン式の挨拶。スタートレックではすでにおなじみ。この映画が好きな人でもこうしたことは知らないでいるかもしれない。スタートレックがアメリカ人にいかに受け入れられているかがよくわかる場面だ。関連記事映画「ターミナル」(日々の移ろい)空港で暮らす男その前の記事と同じ人による、この映画のモデルについての記述。私もこの映画のモデルについてはCBS(アメリカ)の番組で観ていたので知っていた。『ターミナル』(京の昼寝~♪)ターミナル観賞しました(徒然なるままに世を斬ってみる) 『ターミナル』(Diary of Peace☆)「ターミナル」を見てきました~♪(パンジャの部屋)本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.04.30
注意!ネタばれあります!映画「僕の彼女を紹介します」をWOWOWで観た。 「猟奇的な彼女」でも主役だった主演女優チョン・ジヒョンはここでも光っていた。とにかくこの映画は楽しもう!「線条痕」で弾丸を発射した拳銃が特定できるとか、ストーリーに難があるとか言ってはいけない。疑いを持たず、いい気分で風を感じる。この映画はそれでいい。もうひとつ感じたのは映画「ゴースト・ニューヨークの幻」がなかったらこの映画はどう変わっていたかということ。死んだら冥界へ行かなければならないとか、そのためのリミット(期限)があることなどそっくりだ。ただそれが49日だという点がアジア的(仏教の世界観)になっている。日本人と韓国人はある面では共通点がある。この映画で韓国人の意外な面が見られて安心した。日本人はもっと韓国人と理解し合えるだろう。X-japanの曲も劇中で効果的に使われており、韓国映画だけに新鮮だった。「猟奇的な彼女」を観ずにこの映画を観た人がいたら、最後のシーンも理解できなかっただろう。一言で言えば「同じ監督、俳優によるオマージュ」ということになるのか?今度韓国に行ったら、地下鉄で線の前に行く人が気になってしまうかもしれない。そして風の強い日にも何かを感じるかもしれない。こんな映画があってもいいじゃないか。私はこの映画を支持する。関連記事 猟奇的な彼女 僕の彼女を紹介します僕の彼女を紹介します『僕の彼女を紹介します』のヒットは当然の結果でしょ!映画「僕の彼女を紹介します」(ある在日コリアンの位牌)僕の彼女を紹介します/チョン・ジヒョン、チャン・ヒョク 「僕の彼女を紹介します」~また、’彼女’がやってくれました! 「僕の彼女を紹介します」(むーちゃんのページ)僕の彼女を紹介します(無言さんのつぶやき) 僕の彼女を紹介します(いつか深夜特急に乗って) 映画『僕の彼女を紹介します』(茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~) 本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.03.18
映画スーパーサイズ・ミーを観た。モーガンスパーロック監督の社会派映画だ。ストーリーは簡単。30日間、マクドナルドを一日3回食べ続ける。体にどんな影響があるかを体験し、医学的にも見る。「スーパーサイズにするか?」と聞かれたら受ける。そして残さず食べる。最初は私も笑っていたが、これは予想以上に危険な実験だった。何しろ脂肪や炭酸飲料で健康を害す危険が大きい。この手のドキュメンタリーというとどうしても華氏911やボウリング・フォー・コロンバインで有名なマイケル・ムーア監督を思い出す。両者が大きく違うのは「自分で試してみる」という点だ。以前アメリカCBSだったと思うが、「学校にある炭酸飲料の自動販売機が子どもの肥満の原因になっている」というレポートがあった。米国飲料協会、学校での販売を自主規制・・・深刻な社会問題「子どもの肥満」対策へ第一歩今さら言うまでもなく食は我々にとって大きな問題。だからこそアメリカ産輸入牛肉が問題となっているが、ハンバーガーが一般的になった日本でもアメリカを笑っていられない。これは娯楽ではなく政治問題を指摘した作品。この映画が日本で思ったほど話題にならないのは企業側の思惑があるからか?このモーガンスパー ロック監督、「30Daysシリーズ」なる映画も作っている。最低賃金で30日間アンチエイジングを30日間イスラム修行を30日間ゲイと一緒に30日間自給自足で30日間酒浸りで30日間この男、すごい実験魂!関連記事「スーパーサイズ・ミー」 スーパーサイズ・ミー命を削りながら「スーパーサイズ・ミー」スーパーサイズ・ミー スーパーサイズ・ミーJunglecity.com - ジャングルエッセイ - エンジニア達の健康管理・なぜエンジニア達は太る?(第一部)砂糖消費量が”表示されていない”と健康専門家らが訴え“Supersize Me”を観た。 知ってるつもり?のマクドナルド ・ファーストフードが肥満を助長?米国のマクドナルド訴訟に思うことマクドナルドを食べ続ける映画が人気 スーパーサイズ・ミー@映画の森てんこ森スーパーサイズ・ミースーパーサイズ・ミー スーパーサイズミーSuper Size Me本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.03.15
映画「耳をすませば」のリンク。耳をすませばのページ 耳すまNET's耳をすませば通信 耳スマ耳をすませばと私 風使い工房スタジオジブリ公式サイト●「耳をすませば」関連bagmanさんの home pageTeam Ghiblink 宮崎アニメ関連のリンク原作とアニメーション映画の遠すぎる距離 耳をすませば(Wikipedia)おすすめ映画 耳をすませば『耳をすませば』を観ましたコーヒーブレーク 「耳をすませば」 Movie/耳をすませばMimi wo SumasebaMIMIO SUMASEBAMimi wo sumaseba(英訳台本) The first part of Mimi wo Sumaseba Review聖蹟桜ヶ丘(「耳をすませば」の舞台)関連「耳をすませば」の聖蹟桜ヶ丘に行く耳ニュース聖蹟桜ヶ丘 雫の歩いた道映画「耳をすませば」舞台巡り@聖蹟桜ヶ丘「ノア洋菓子店」~耳をすませばファンが集う店~ 映画「耳をすませば」の舞台になった街 聖蹟桜ヶ丘聖蹟桜ヶ丘物語の舞台となった風景★ANIME★ 「耳すま(耳を澄ませば)」の舞台 ~聖蹟桜ヶ丘・百草園~(3) 聖地巡礼してみる!~耳すま探訪記~ 前編聖地巡礼してみる!~耳すま探訪記~ 後編ジブリ旅 いろは坂 京王帝都 ~ 聖蹟桜ヶ丘 ~京王聖蹟桜ヶ丘SC 【いろは坂通り】散歩道:聖蹟桜ヶ丘駅周辺情報パノラマ東京 : 聖蹟桜ヶ丘聖蹟桜ヶ丘本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2006.03.11
今日(7日)寒い中、聖蹟桜ヶ丘に行った。聖蹟桜ヶ丘と言えば1995年公開のスタジオジブリ作品、「耳をすませば」のモデルになった場所。多くのスタジオジブリ作品で、私はこの映画が一番好き。 受験を前にした中学3年生の女の子(月島雫)が主人公。彼女は本の中に描かれる世界が好き。夏休み中も本が手放せない。彼女が読む本には必ず前に読んでいる人がいた。それが天沢聖司。彼は夢を雫に語る。彼の夢とはバイオリンを作る職人になること。そのために高校には行かずにイタリアへ行くという。雫は自分と比較していかに聖司がすごいかを知る。そして自分も小説を書くと言い出す。受験勉強を犠牲にしても。そして小説は完成する・・・今こうして書いているだけでも涙が出そうになる。中学生のいじらしさが多くの人の涙を誘う。一途で純真。そしてひたむき。多くの人が忘れていたものだ。この映画には私も大いに感動させられた。一番のシーンは聖司のバイオリン伴奏で雫が主題歌「カントリーロード」を歌う場面。「地球屋」の主人などが加わって感動的なアンサンブルが出来上がる。そして今日、モデルとなった聖蹟桜ヶ丘に行くことになった。駅前には「耳をすませば」の案内地図まであった。「はじめてなのになつかしい」というコピーは韓国観光公社がすでに使った。しかし私にとって聖蹟桜ヶ丘はまさにそれが当てはまる場所だった。雫(と猫)が乗った京王線。猫を追いかけて坂道を行く雫。思い出すまでもなく聖蹟桜ヶ丘はその場所だった。ネットで調べた「耳すまノート」なるものはすでになかった。しかし映画にも出てきたロータリー。ロータリーすぐ近くにある「ノア」という洋菓子店。そこには「耳をすませば」の公開10周年記念として誰でも書けるノートがあった。スクラップブックまでもあった。もちろん私も読んで書いた。ノアさんへ行こう!洋菓子店ノアさん・公式!!/情報配信のページ「ノア洋菓子店」~耳をすませばファンが集う店~しかも平日で寒いのにこの映画目的の人に出会った!しかも2人。私を含めて3人だ。このことは多くの人がこの映画に影響されたことの証明になる。前にも書いたがこの映画の監督近藤喜文は1998年1月に47歳で亡くなった。近藤喜文氏を想う彼の作品をもう一度観たかった。その後発表された「耳をすませば」の姉妹作品である「猫の恩返し」がイマイチだっただけに近藤監督の不在は痛い。合掌。参考になったページ耳をすませば(ORANGE WAGON)↑この映画への思い入れが感じられる記事。すごく共感できる。「耳をすませば」思い出しちゃって。(わん店長の日記)耳をすませば また放送しますね(フシュの日記)「耳をすませば」(ひとりごとですからぁ~♪)耳をすませば「カントリーロード」(牧歌組合~耳コピとエロジャケ~)「耳をすませば」に対する想いが伝わってくる記事。主題歌についても言及。耳をすませば !!!(Dai always cries for the moon)>純粋に人に憧れ、人を恋することのできる大切さ、素晴らしさが伝わってきます。>なんか辛いことや行き詰まったとき、これを見て「ふっかつする」人が私の身近にいます。とてもそれに共感します。私も共感する。『耳をすませば』(あざやかな瞬間)「耳をすませば」(ふみふみBLOG from Morioka)耳をすませば(アンチ・ハレルヤ♪)>何故涙が溢れるのか?人は純粋できれいなものに感動するのだ。ただそれだけで、それ以上でもそれ以下でもなく…。それは自身がそうでなくたった程そうなるのかも知れない…。この方の考察に共感!むかし見た映画(1) 「耳をすませば」(橋光夫の映画鑑賞記)>原曲をアレンジした主題歌「カントリー・ロード」もよい。あのメロディが頭にこびりついている。映画の内容とあわせて印象的である。私もこの曲を忘れないと思う。聖蹟桜ヶ丘へ行きたくなりました。(黄昏草日記)>スタジオジブリシリーズの作品は数あれど『耳をすませば』は、もはや別格と言ってもいいほど大好きです。他の作品と比べるなど、不毛の極みです(笑)その通りです!>聖蹟桜ヶ丘へ行きたくなるのは自明の理と言えましょう(^^ゞ是非聖蹟桜ヶ丘へ行ってください。いい思い出になりますよ。ノートへの記入もお忘れなく。聖蹟桜ヶ丘と写真など『耳をすませば』(スタジオジブリの世界) 耳をすませば『耳ノート』をめぐる旅 耳をすませば耳をすませば通信 耳をすませば Whisper of the Heart☆耳スマ☆関連の日記「耳をすませば」で町おこし。(ネタばれあり)ピアニスト久石譲、平原綾香と競演。NHK「夢・音楽館」本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト ***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2005.12.07
映画「ベストキッド」(日本公開時は「ベストキッド」)で、空手を主人公ダニエル(ラルフ・マッチオ)に教えたミヤギ老人ことノリユキ・パット・モリタ氏が亡くなった。「カラテ・キッド」のパット・モリタ氏死去、73歳(ライブドアニュース)「鶴の型」やデンデン太鼓、ペンキ塗りやワックスがけで本当に空手が強くなるかどうかは知らないが、ブロークンな英語と独特の間が印象的だった。日本を誤解しているのはご愛嬌。何しろ気軽な娯楽映画だから。監督は「ロッキー」のアビルドセン。トロフィーを守るために試合をすることを主人公に言って聞かせるシーンが印象的。ちなみに箸でハエを掴むシーンは宮本武蔵でも見た。この映画シリーズをいつだったかアメリカ人の隣で見ることがあった。空手のシーンになると「そこだ!いけ!」という声と、そのアメリカ人が攻撃をよけようと体を揺らすのがすごかった(笑い)。※私のトラックバックでモリタ氏の訃報を知った方がいらっしゃいましたら、是非とも少しの間祈って下さるようお願いします。私も無宗教ですが彼のために祈ります。※また、イングランドのサッカー選手ジョージ・ベスト氏も亡くなった。マンU伝説選手、ジョージ・ベスト氏死去(日刊スポーツ)イングランドではすごい選手なんだけど、年代が古くて思い出がない。合掌参考になるページ。ベスト・キッド(Karate Kid) 特集(かるばどすのお好み劇場)この映画シリーズについて詳しく言及。コブラ会!懐かしい。ベスト・キッド(沖縄ヲ思フ)私もこの映画が頭から離れない。ある意味「すごい映画」だ。ベスト・キッド/サバイバー(バックシートに座って)↑この方も述べているが、主題歌「The Moment Of Truth」はいい曲。すごくテンションが上がる。Glory Of Love(Peter Cetera)もいい。ベスト・キッド(Kirakira Cinema Blog)この映画のストーリーについて言及。『ベスト・キッド』・・わ゛っくすお~ん わ゛っくすお~ふ(シネマの風)私もワックスのシーンはよく覚えている。ハリウッドの日系俳優(ROAD TO ENGLISH)パット・モリタの英語力について言及。泣けるDVD 『ベスト・キッド』(ライターHIROの泣ける映画日記)以下の意見に賛成。>コーチは、懐の太さと、人柄によることが大きいと思います。誰にで も、導いてくれる「コーチ」が必要なのかもしれません。>ラストの選手権では、ホロリと来てしまいました。何故か気になるいい映画だと思う。悲しいなぁ。。。(net jack)ミヤギ老人は本当にカッコよかった!あのミヤギさんが(青春きらめきソウルフル)KARATE KID(暴力 in the well)この映画で泣いてしまった人は多いのではないか?ある意味すごい娯楽作品だ。ベスト・キッド(レンタルする前に…)年代にもよるが、この映画などで洋楽が好きになった人って結構いるのかもしれない。映画『ベスト・キッド』感想(ケセラセラ日記)以下の記述に共感!この記事は熱い!面白い!>このシリーズの影の主役とも言えるのがミヤギさん。ミヤギさんなくして、この映画はあり得ませんっ!!>ミヤギさんの字幕なしでも理解できる(中二レベルの英会話)シンプルだがだからこそ説得力のある台詞と、ワックスがけは永遠に不滅です!!強くなりたかったらワックスがけだ!ノリユキパットモリタ死去(福岡若手弁護士のblog)ベストキッドのミヤギさん(おくすりあれこれ)忘れられないカラテ・ムービー『ベスト・キッド』(ちまちま、気ままに映画的日々。) 訃報(Remember Tomorrow)追悼 ノリユキ・パット・モリタ(昨夜の一杯) さようならミヤギさん(Amigos de ITOKEN)ベスト・キッドのミヤギさん逝く(しまなみデジタル日記)本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2005.11.26
デンマークの王子が気まぐれからアメリカの大学に来てそこの学生と恋に落ちる。映画「プリティ・ガール」はそんな荒唐無稽な映画だ。「逆ローマの休日」とも言える。先日wowowで観た。この映画に関して詳しくはここに出ている。プリティ・ガール(映画+1)これを読む限り、この映画は日本未公開。私が想像してしまうのは、「もしこれが日本だったら」ということだ。現在日本では女性天皇が一部ではあるが話題になっている。このことについてはすでに記事に書いた。天皇制は果たして必要か?ここで私は以下のように書いた。>もし、皇室典範が改正されて愛子が天皇になった場合、その結婚相手が黒人ならそれでも「日本の象徴」として認めるのか?また、その相手との間にできた子供は当然ハーフだ。だとしたらその子は自動的に「天皇候補」になるわけだが、日本国民はそれを認めるのだろうか? もし相手がイスラム教信者だったら?天皇の後継者にイスラムの教えを授けるのか?もしユダヤ教なら?日本人はそうした「新しい天皇」を認めるのか?多分こんなことを考えるのは私くらいなものだろう。しかし私は気になるのだ。彼女には「結婚相手を選ぶ権利」すらないのだろうか?それとも、誰と結婚しても構わないのか?そして「純粋な日本人」と黒人の間には何か違いがあるのだろうか?そもそも「純粋な日本人」とはいったいなんだ?日本人の祖先は大陸から渡って来たかもしれない。人間に「区別」をつける意味があるのか?現在までにこの疑問に答えられた人はいない。これはいかに日本人が長い間天皇制について考えなかったかということを意味している。天皇制の曖昧さについてはいまさら語らなくとも多くの日本人が感じているだろう。私はさらにこんな記事も書いた。女性天皇と男女不平等のまやかし女性天皇を主張する意味。この映画「プリティ・ガール」がすごいのは、「めでたしめでたし」で終わらせなかったという点にある。アメリカの女子大生は,頼めばすぐにトップレスになるというテレビ番組を見てすぐにそれを信用する王子もどうかしている。ウィスコンシン週でなくともそんなことが現実にあるわけないだろうに。真に受けてアメリカまで来てしまうのだからおめでたい。これが日本の皇太子を主人公にしていたら海外どころか日本での封切りもできなかっただろう。逆にペイジ(ジュリア・スタイルズ)には明確な医師という夢がある。お気楽な王子はあくまでも「おバカ」に、恋する女子大生との温度差が笑わせる。日本でこうした映画がないのは皇室が許さないから?そして日本の皇室はどこへ向かうのだろうか?女系で女性天皇を認めるのか?それとももう天皇制など廃止してしまうのか?いろいろなことを考えさせる映画だった。この際天皇制廃止がいい。天皇制などやめてしまえ。参考になったページ皇室典範改正案 通常国会提出慎重論も 寛仁さま「発言」波紋広がり>「はじめに女性・女系天皇容認の結論ありき」それよりも先に「はじめに天皇制存続ありきなのか?」を語ったほうがいいのではないか?「どうして天皇制があるか」ということを、どれだけの人が納得しているのか私には疑問だ。本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2005.11.08
先日、「ザ・ビーチ」を再び観た。批判的に書くとこうなる。「アメリカ人は一定のバランスが成り立っているところに来てはそれをぶち壊す」この映画だけでなく、アメリカが戦争をした国のことを考えれば、どうしてもタイのビーチ以外のことも頭をよぎる。もちろんぶち壊すのはアメリカ人だけではない。念のため。それは言い過ぎだとしても、目の前で人が死んだ(殺された)のに、ディカプリオ演じる主人公はそれを「いい思い出」にしてしまってはいないか?その点が今でも私には気になっている。だから私はこの映画を高く評価することができない。人は怪我をすれば痛む。この映画でもそれは描かれていた。しかしそれが最終的に「いい思い出」では教訓として不足だ。西洋人が描いているタイに関する欲望も私には理解しがたい。これは実際にタイを旅行すると感じることだが、タイに間違ったものを求める人が意外に多い。それが売春であったり薬物であったりする。これも西洋人に限ったことではない。タイは奥深い国だ。破壊された部分もあるが多くの自然が残されており、国民が王国を支持している。フルーツが豊富でスパイスが効いた食事も多くの種類を楽しむことができる。仏教国で多くの若者が修行に出る。そんな国にあって「秘密のビーチ」を求める必要があるのだろうか?タイでは北部の田舎に行けば私にはそれ以上のものは必要ない。参考になった記事ザ・ビーチ(おにばばたちのいるところ)「人は都合の悪いものを隠す」という意見には共感する。ザ・ビーチ(Ozの映画鑑賞日記)↑この方も書かれているが、私もこの映画に関しては後味が悪かった。『ザ・ビーチ』(inagaki log)以下の記述に共感する。>外国、特にアジアで現地民化してる白人はこういうのが多いよなと納得できる描写。本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2005.10.26
日本人には理解しがたいことがある。私も含めて多くの日本人は「国境」というものを見たことがほとんどない。では同じ民族が殺しあう場面はどうか?かつて話題になった韓国映画「ブラザーフッド」を先日wowowで観た。シルミドと同様に戦争とはかくも残酷で悲惨なものかと思い知らされる。そんな映画だ。ストーリー仲のいい兄弟がいた。兄は弟のために靴磨きをして学費を稼いでいる。弟は頭がよくて兄を尊敬している。そんな兄弟にも戦争がやってくる。1950年の朝鮮戦争。いやいやながらともに従軍した兄弟は戦場で戦う。同じ朝鮮半島に住む人と。兄は危険な地雷敷設など危険な任務を志願して弟を除隊させようとする。目指すは大極勲章。上官から勲章をもらえば弟を除隊させることができると教えられたからだ。しかし弟はそんな兄を見て、危険な任務をさせてまで除隊することを嫌う。仲のよかった二人は戦争に巻き込まれることによって今までの関係を保てなくなる。敵将校を生け捕りにしたことから兄は大極勲章をついに手にするが、悲劇はそこから始まった。兄を演じたジンテ(チャンドンゴン)が「殺人マシーン」に変貌していくさまは観ていて恐ろしい。同じ民族なのに「アカは殺せ!」と言う。そこに優しかった兄の面影はない。半狂乱の兄。ジンテの白目はまるで悪魔のようだ。過去の戦争と、現在の兄弟再会が「タイタニック」のように描かれている。つまり、最初と最後のシーンが現代で、それ以外が過去。弟(ウォンビン)の長い回想として映画の大部分は語られている。戦争で無慈悲に殺される人々。実際の戦争では撃たれれば血が出る。痛む。傷口にはウジムシがけが人の肉を食う。右傾化した「戦争大好き」な日本人に教えてあげたい映画だ。私はかつて韓国のムンサン、新炭里までローカル列車で行ったことがある。二つとも北朝鮮との軍事境界線が近いこんな町だ。ムンサン訪問 韓国鉄道紀行トホホ紀行「新炭里」 新炭里・非武装地帯観光旅行第2日目 その1 京元線に乗る私はそこで日本人であること。そして軍事境界線でかつて殺し合いが行われたであろうことを考えた。日本人が平和ボケしているだけで、北朝鮮と韓国はまだ軍事的に対峙している。戦争に英雄はない。そして「正しい戦争」などありはしない。この映画はそのことを切実に語っている。参考になった記事。韓国映画☆ブラザーフッド☆↑かなり詳しくて私が記事を書くのにも参考になった。ブラザーフッド。こちらでも書かれているが、本当に戦闘シーンが長い!しかしすごくリアルで丁寧に作ってある。映画「ブラザーフッド」>やっぱり戦争はだめだよ・・・ この世の中から早く戦争がなくなりますように!私も本当にそう思う。戦争なんてちっともカッコよくない。痛いばかりで何もいいことがない。日本人はこの映画を「他山の石」として学ぶことができるのか?ブラザーフッド ここでも書かれているが本当に血が嫌いな人にはつらい映画。本を買うなら楽天で!その他アフィリエイト バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 トラックバックはテーマに関係するもののみどうぞ。その場合リンクは必要とはしません。意見があればメッセージでどうぞ。ただし荒らしと挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。
2005.10.18
暗いニュースが多くある中で、こんな報道もある。町おこし:映画「耳をすませば」10年でモデル多摩の京王・聖蹟桜ケ丘駅周辺 /東京前にも日記で書いたが、私はこの「耳をすませば」という映画がかなり好きだ。言わずと知れたスタジオジブリの作品だが、ここでは魔術、飛行船、妖怪は出てこない。乗り物は京王線だし海賊と一緒の大冒険もない。受験を控えたごく普通の中学生が出てくるだけ。近くにいる中学生と何ら変わらない。恋があり、受験で悩む。しかしすごいドラマだし、多くの人の感動を呼んだ。なぜか。この映画で描かれた中学生があまりに純粋だからだ。あまりに報道が「援助交際」とか学力低下などに集中するため、「こんな中学生が今どきいるのか?」と考えたくもなる。事実私は何回となく考えた。「もしかしたらこんな中学生は絶滅してしまったかも」そう思っても不思議ではない。ところがそう捨てたものでもないらしい。ごく最近、私はそのことを知ってしまった。機会があればその話を日記でしたいと思う。この映画で一番のお気に入りは主題歌の「カントリーロード」を主人公が歌う場面。最初バイオリンだけで伴奏していたのが、仲間が増えていいアンサンブルになる。主人公の雫は本が好きな受験生。物語を空想することが多い。バイオリン職人を目指す同級生と出会うが、まだ自分は将来の目標が定まっていなくて雫は焦る。中学生らしいひたむきさで物語を書こうと決める雫。夜も眠らずに執筆する。そのために成績は下がり、両親も心配する。やっと物語が完成し、地球屋の主人に作品を読んでもらう。雫は物語を書くにはもっと知識が必要だと悟る。イタリアへ下見に行っていた聖司が帰ってきて、二人は将来を誓う。残念なことに、この映画の監督近藤喜文氏は1998年に亡くなった。もう一度彼の作品が観たかった。「耳をすませば」監督 近藤喜文氏 逝去前にも日記に書いたが、この世に神様はいない。もしいたとしたら、近藤喜文氏を奪わなかっただろう。神は意地悪だ。誰がお前なんか信じるか!!追記映画のモデルとなった聖蹟桜ヶ丘は住宅地。多くの人が訪れるのはいいことでもあるが住民に迷惑がかかることを危惧する。参考になるページ耳をすませば(まうんとくっく日誌)耳をすませば 耳すま NET's 耳をすませば ロケ地ガイド 『耳をすませば』の舞台をめぐる 聖蹟桜ヶ丘 雫の歩いた道『耳ノート』をめぐる旅 耳すま NET's リンク 耳をすませば素直な心の持ち主になりたいです(創造blog)バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 意見があればメッセージでどうぞ。ただし挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。トラックバックも受け付けています。ただし殺人を正当化しない人に限ります。削除もあります。
2005.06.15
以前、衛星放送でこの映画を観た。韓国で死刑囚を集めて秘密裏に軍事訓練をし、北朝鮮に潜入。そして金日成を暗殺する。実際には作戦が中止となって訓練されたこと自体を隠すため、元死刑囚たちは抹殺されることになる。それを知った元死刑囚たちは・・・実際にこんなことがあったというのが驚き。平和ボケした我々に南北の分断という現実を見せる。映画「JSA」でも分断国家の現実は描かれていたし悲劇だったが、この映画は「JSA」とは違った衝撃があった。私は以前、一人で韓国の新炭里に行ったことがある。写真を見るとわかるが、ここは鉄道の分断点になっている。島国に育った日本人には理解しにくい状況だ。現在も鉄道の南北分岐点には「鉄馬は走りたい」という看板がある。 トホホ紀行「新炭里」映画を観て痛感するのは「いつになったら南北統一されるか」ということ。2000年6月の南北会談で、ソウルと平壌を結ぶ鉄道建設が合意されたが、未だに建設されてはいない。鉄道ですら統一できないのに国の統一はまだ先になるだろう。恐ろしいのは統一まで南北の分断が引き起こす悲劇がなくならないということ。「JSA」や「シルミド」が、映画の世界だけではない。バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 意見があればメッセージでどうぞ。ただし挨拶できない人はお断りです。今のところメッセージは全て読んでいます。トラックバックも受け付けています。ただし殺人を正当化しない人に限ります。削除もあります。
2005.05.03
映画「チルソクの夏」を観た。チルソクの夏 チルソクの夏(ロケ地巡り)チルソクというのは韓国語で言う七夕のこと。映画の舞台は77から78年の下関と釜山。この両都市で行われた日韓交流の陸上競技会で会った高校生の、淡い恋の話だ。互いに一年に一回しか会うチャンスがないからこのタイトルになったのだろう。当然今のようにメールなんてものはない。日本の女子高生と韓国の高校生が文通を始めるが、互いに家族から交際を止めるように言われる。日本にとって、当時の韓国はまだ「近くて遠い国」だった。その頃まだ現在のように日韓交流が活発でなく、相互理解もほとんどない時代だったためだ。(今でも相互理解なんて日韓両国には怪しいが)映画ではそんな状況の中で険悪な雰囲気が多い。救いは日本の女子高生4人組がいい友情を見せてくれるところだ。競技会に出る高校生たちは、互いに関釜フェリーに乗って相手国に向かう。私もこのフェリーに乗ったことがあるが、飛行機にはないいい雰囲気でかなり気に入った。釜山港の近くには角度によって見た目の島の数が違う「五六島」があり、一晩かけて韓国に向かうというのも贅沢な感じだ。映画は最初と最後がセピア色になっていて大林監督の「転校生」、と言うより「オズの魔法使い」のオマージュになっている。(私は勝手にそう思っている)また、映画の中で「幸福の黄色いハンカチ」や「なごり雪」(イルカも出演している。韓国語版の「なごり雪」も聴ける。)が出てくるのも懐かしい。私が知らないだけで、結構同じような事から悲劇は両国に生まれたのかもしれない。今でもまだ「現代版チルソクの夏」はあるのだろうか?現在日韓関係は竹島と歴史認識、靖国参拝などが原因となって、せっかくの友好ムードに影を落としている。これには日本と韓国の教育制度が大きく影響している。例えば竹島(韓国で言うところの独島)は韓国人のほとんどが教育されているし、その場所も知っている。ところが日本人は多くの人が竹島の場所すら答えられない。日本人として領土について知らないのは大きな問題ではあるが、歴史的背景を学校で教えるかどうかはその国の選択だ。日本でもし竹島のことを教育するべき教科書に書いたとしても、どれだけの教員がどの程度の教育をするのか?少なくとも日本は韓国とは温度差があることだろう。しかも日本では近代史、現代史は学校で教えないことも多い。だからこそ太平洋戦争についても教員は「時間的に間に合わない」ことが、ある種の「救い」になっている。今後、日韓関係がどうなるかについて日本のように「冷静に」とばかり言っていても何も解決しないだろうが、逆に韓国のように反日に走ってしまっても問題解決には結びつかない。最終的に国際司法裁判所へ判断を求めるのが誰もが納得する選択だ。だが国の方針とは別に多くの韓国人も日本人同様に日韓関係の悪化は望んではいない。やや楽観的なようだが私は今でもそう考えている。日本人は韓国人を、韓国人は日本人を必要としているし、何より両国は隣近所だ。時間はかかっても両国の関係はきっとうまくいく。「チルソクの夏」のように民間交流で両国は今以上に関係改善していくことだろう。バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。 拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。リボンをクリック!***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 意見があればメッセージでどうぞ。メッセージは必ず読んでいます。トラックバックも受け付けています。ただし殺人を正当化しない人に限ります。削除もあります。
2005.04.09
映画「ジョニーは戦場へ行った」(1971 Johnny Got His Gun)を観た。原作、監督、脚本をダルトントランボが担当。この映画は、第1次世界大戦で負傷した一兵士の物語だ。詳しいストーリーはここに書いてあるので読んでいただきたい。戦場で手や足ばかりでなく、耳や口、目まで奪われた青年ジョニー(ティモシーボトムズ)。戦争後の彼がこの映画の主人公。一般的に戦争を映画で表現すると勇ましい場面が連想されがちだが、この映画は戦争の「日陰の部分」を描いている異色作。人は話せず、見えず、聞こえなければジェスチャーも不可能な状態で、それでも人とつながっていたいと考える。この負傷した青年も、モールス信号を使って意思の疎通を試みる。考えてみれば人と話ができないというのも、すごい恐怖だ。彼は自分の置かれた現実に絶望し、死にたいとまで考える。ところが彼は自分で死ぬことすらできない。では、生きるって何だ?戦争って何だ?単純だが深いメッセージがこの映画には込められている。戦争が終わって長い年月が経過した。日本でも戦争はもはや過去のこととして語られている。今でも雄弁に再軍備を主張する人がいるが、そうした人は自分では戦場には行かない。今、この映画は役に立つのか?批評されるのは映画ではない。我々だ。参考にするページ『ジョニーは戦場へ行った』は反戦映画か?ジョニーは戦場に行った(読書と感想文)ジョニーは戦場に行った(クロッシング フィンガーズ 日々の記事)***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。 意見があればメッセージでどうぞ。今のところメッセージは全て読んでいます。トラックバックも受け付けています。ただし殺人を正当化しない人に限ります。削除もあります。
2005.04.01
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