仕事のこと 0
母の備忘録 0
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粒子線治療の振り返り総括です。 昨年7月に右側腎臓後部の後腹膜脂肪肉腫と診断され、12月末まで6回の入院による抗癌剤治療を受けてきました。幸い腫瘍部最大径が11cmから6cmまで縮小しました。M病院の主治医から透析を準備したうえでの残っている腎臓(私は腎盂癌ですでに左側腎臓は切除)ごとの切除手術を勧められました。セカンドオピニオンを2か所受けるなかで、腎臓を温存できる治療法として重粒子線治療の紹介を受けました。 兵庫県粒子線医療センターで診断してもらったところ、再発率約3割で、再発時の手術はかなり困難、腎不全になって結局透析をしなければならないリスクもあるが、治療は可能とのこでしたので、粒子線治療を受けることにしました。 3月12日の治療開始前の担当医からの最終説明で、腎不全のリスクが描いていたイメージよりかなり高いということを感じ、透析を準備したうえで切除手術をして再発したら粒子線治療を受けるという方法もある(すなわち再発しても有効な治療方法がある)ことを知り悩みましたが、一晩熟考してやはり腎臓を残せるチャンスのある粒子線治療を受けることにしました。 入院は3月12日から5月1日まで。照射治療は炭素線照射32回、3方向(1回は1方向)からの照射でした。聞いていたとおり「痛くも痒くもない」治療で、治療のストレスはほとんどありませんでした。副作用も、ほぼ確実に起こる皮膚の炎症以外は特に目立ったものはありませんでした。これも特に生活に支障があるものではありませんでした。説明を受けていたように治療中は、腫瘍の大きさに変化は見られませんでした。 病室は経済的な観点から四人部屋を選択しましたが、プライベートがかなり確保されており、4人共有のトイレや洗面所もあり、充実した設備で快適に過ごすことができました。デイルームなども充実していて、食堂もきれいで明るく、同じ部屋の方々とも楽しく過ごさせていただきました。 治療による拘束時間は待ち時間も含めて1時間くらいですし、体は元気ですので、時間をいかに使うかが課題になります。パソコンの持ち込みが自由でしたので、ブログを書いたり、会社や家族との連絡をしました。あと備え付けの新聞を読んだり、持ち込んだDVDで録画してきたテレビ番組を視たりしました。天気が悪くなければ一日5000歩の散歩を日課にしました。2日だけですが遠出もしました。修復の終わった姫路城と小京都の「たつの」に小旅行もしました。週末やメンテナンス日(4日か5日間くらい)には、5度一時帰宅しました。こういう具合で、時間を持てあますことはなく、むしろもっと時間があればいいのにと思ったくらいです。 入院中に再就職した会社を退職しました。幸い会社は医療センターから車で行ける距離でしたので、治療の合間を縫って、2日間かけて事務所と本社にあいさつと手続きのために行くことができました。 延べ13人の方がお見舞いに来てくださいました。ありがたいことです。 治療は健康保険がきかず、一律約288万円の自己負担ですが、幸い医療保険に先進医療特約が付いていたので、半分くらいは保険で補填できました。入院費用や交通費なども含め持ち出しは約167万円でした。 治療終了後、もとのM病院に戻って、経過観察の相談をしました。3ヵ月に一度、血液検査、尿検査、CT(たまにMRI)で経過観察(再発と腎不全が主な懸念事項)していただくことになっています。皮膚の炎症の状態は、皮膚状態の写真をメールで医療センターに送ってケアの指示を受けています。今後、経過観察の状況を「マイカルテ」(下記写真参照)に記入したうえ、診断画像といっしょに治療センターに都度郵送します。粒子線治療の経験からアドバイスをもらいながら、経過観察を進めていくことになります。 写真は経過観察に使う「マイカルテ」です。粒子線治療の経過の他に経過観察の結果を書くシート、問診票、体調変化や質問・不安事項を書く連絡書などがファイルされています。経過観察のたびに患者と粒子線医療センター間で郵送でやりとりします。 セカンドオピニオンで粒子線治療の紹介を受けたとき「再発予防のため追加治療で化学療法を受けることになると思う」と書いてありました。粒子線治療センターの先生からも、M病院の先生からも、追加の化学療法は勧めないとのことでした。意見が食い違っているので、セカンドオピニオンを受けた医療機関で再度セカンドオピニオンを受けて、その根拠・理由、化学療法の推奨度合いを確認したいと思っています。 腎臓を温存したので退院後は全く生活の質を落とすことなく元気に生活しています。会社は辞めましたが、極端な行動制限もなく、意欲も前向きです。粒子線治療を選択して本当によかったと思っています。再発や腎不全はある程度覚悟していますので、仮にそうなったとしても後悔をすることはないでしょう。とにかく一日一日を大切に、一生懸命生きていきたいと思います。 1ヵ月にわたり私の受けた粒子線治療の振り返りを書いてきました。皆さんに少しでもお役にたつことができれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/06/01
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治療にかかった費用を纏めておきます。粒子線医療センターで治療が始まってから退院するまでです。 粒子線治療は健康保険の対象にはならないので全額自己負担です。治療の種類や回数に限らず固定です。 下記は医療センターのパンフレットから。 粒子線治療費は このように\2,883,000です。幸い入っていた医療保険が先進医療の特約付きでしたので、部分的ではありましたが、\1,560,000 保険から出ました。これ以外に入院費や事前の診察の自己負担分が\267,000 でした。入院保険はすでに抗癌剤治療で規定日数分使い果たしてしまっているので今回は保険による補てんはなしです。合計の自己負担額は、\1,590,000 でした。交通費や宿泊費約\81,000。合計 約167万円となりました。 抗癌剤治療時の総費用が、約81万円でしたので、ここまでで約248万円です。 入っていた保険は最初から先進医療特約がついていたわけでなく去年から付加されました。たとえ先進医療の保険に入っていないとしても粒子線治療は選択したと思いますが、先進医療の保険に意識せず入っていたのは、まさに不幸中の幸いでした。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/31
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入院中どのような生活を送っていたかの纏めの続きです。 照射治療は待ち時間も含めて1日のうち1時間程度とお話ししました。起床から消灯まで16時間あります。食事や入浴を除いても自由になる時間が14時間あります。抗癌剤治療のように点滴もないし、体力的にも元気だし、治療のストレスはないし、生活に影響のある副作用もなし、やろうと思えば何でもできるわけです。 このセンターではPC持ち込み自由でしたから、PCを持ち込み、多くの時間PCに向かっていました。無料の無線接続もあり、私の病室がアクセスポイントに近いためか、病室からも繋がりました。多くの人はデイルームのPCを持ってきて接続していましたが。ただ極端にスピードが遅くなってフラストレーションがたまることがあったので、後半はお金はかかりますが、抗癌剤治療のときM病院でやっていたようにイーモバイルを使ってアクセスしました。ブログを書いたり、家族や会社、友人とのやりとりをしたり。それから散歩で見つけた花の名前を調べたり。 あとはポータブルDVDを持ち込み、京都関係のテレビ番組を録画したDVDを視たりしました。 テレビはPC用のアンテナを持っていったのですが、うまく映らなかったので部屋で視ることはありませんでした。他の患者さんはレンタルのテレビを借りて視ておられました。私はデイルームのテレビを時々視るくらいでした。 天気の良い日は散歩をしました。最初は、センターのホームページ(メインの画面からはアクセスできないのですが、キーワードで検索すると出てきます。)に載っていたセンター外の散歩コースにも行っていたのですが、センター内に「熊が出るので行かないでください。」と掲示があったので止めました。近くのリハリビテーションセンターをぐるっと一周回るコースか、センター内のプロムナードをぐるぐる回りました。花を見つけて写真をとって花の名前を調べてブログにアップするというのは、飽きずに散歩を続けるモチベーションになりました。1日5000歩を目標に歩きました。 毎晩、家内には電話をしました。抗癌剤治療時のM病院ではスカイプを使いましたが通信が不安定だし、PCを持ち運びするのも大変なので携帯を使いました。 私は外出自由でしたので、日帰りで2日間小旅行にも行きました。改修された姫路城、小京都たつのに行きました。なかには入院中にゴルフをプレイする患者さんもいるそうです。 会社を4月15日付けで辞めたので、手続きと挨拶のため、四津寺の事務所、府利瀬の本社に行きました。 一時帰宅は5回しました。一時帰宅中に2度、三重へのお墓参りに行くこともできました。 粒子線治療で入院することを会社や友人たちに伝えたので、多くの人が見舞いに来てくれました。会社のロケーションが比較的近かったということもあります。・再就職した会社の同日入社仲間 MMさん、STさん・前の会社そして再就職した会社の先輩 TNさん(2度)・再就職した会社の仲間 ODさん、TNさん (ODさんは前の会社の同期の仲間でもあります)・再就職した会社の同じ部署の仲間 OHさん、MKさん、FTさん・前の会社の本社時代の仕事仲間 NHさん、MRさん・前の会社の本社時代の仕事仲間 WYさん・大学時代のクラブの後輩、前の会社の後輩 THさん 皆さん遠いところ、そしてお忙しいところありがとうございました。それぞれ楽しいひと時をいっしょに過ごさせていただきました。 施設のところで書き忘れましたが、センターには小さな売店がありました。お昼の短い時間の営業でしたが。センターのプロムナードよろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/30
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入院中どのような生活を送っていたか纏めてみます。 治療はお題目どおり「痛くも痒くもない」治療でした。通院できる人は通院で治療しているくらいで、本当に体への負担が少ない治療です。途中から照射部の皮膚が赤変する副作用がありましたが、これはほとんどの人に起こる副作用で想定内でしたし、私の場合は入院中はエアーウォールという保護テープを貼る程度で、軟膏などの薬を塗ることはありませんでした。 あとは、3週間目、4週間目に微熱・悪寒・喉痛・鼻水・咳があったことと、2週間目に右足踵の痛みがあったことくらいです。同室の患者さんも多くが風邪の症状を訴えられていたので、微熱などの症状はこの治療とは関係なく、風邪がうつったのだと思います。踵の痛みは過去から起こっていたので、これも治療とは直接関係ないと思います。 ただ、先生によると癌細胞が成長したり死んだりするときに起きる腫瘍熱というのがあるらしく、風邪の他の症状が収まってからも熱っぽかったのはそのせいかもしれません。 食事はすべての食事で残すことなく美味しくいただけましたが、お腹が減って食事が待ち遠しいということはありませんでした。 日常の生活に支障はありませんでしたが、ずっと軽い倦怠感も感じました。宿酔(しゅくすい)という放射線治療開始して数日間、倦怠感や食欲不振が起こる副作用もあるらしいですが、軽度の倦怠感、食欲不振は数日間ではなくずっとあったので、単に環境によるものかもしれません。お腹が減らないのは、入院食で食欲が出にくいということが理由だったのかもしれません。 起床は午前6時、消灯は午後10時でした。ただ普通の入院のように起床直後看護師さんが検温に来るわけではなく、自分で検温し、デイルームで血圧測定をし、それを紙に書いてナースステーションに出す方法でした。また採血は、抗癌剤治療をしたM病院では朝の5時でしたが、ここでは夜勤の看護師さんが帰るまでにしたらよく、私は7時くらいにしてもらうことが多かったです。従って、眠かったり疲れていたりしたら、6時以降も寝ていることができて楽でした。 消灯時間には天井の照明さえ消せばよく、紹介したようにプライベートがかなり確保されているので、10時以降も、手元スタンドで本を読んだり、イヤホンを繋いでDVDを視たり、静かにパソコンを使ったりもしました。 食事してから3時間以上経過してから照射をすることが必要でしたので、照射治療は午後4時台か午前11時台にありました。都合があれば、午後4時台にしてくださいとか、11時台にしてくださいとお願いができました。一時帰宅から戻る日や会社に出頭する日は時間帯を指定させてもらいました。 治療30分くらい前に呼ばれて治療室に行きました。治療時室に入っている時間は位置調整15分くらい、照射5分くらいですので、一日の治療による拘束時間は長くても1時間程度でした。それ以外には拘束時間はなく、残り時間は自由時間でした。 看護師さんは、一日に2回巡回されていました。体温や血圧は自分で測定するので、健康状態の確認と、皮膚状態のチェック、翌日の治療内容の確認程度です。自分で動けて健康状態もいい患者さんがほとんどなので、普通の病院に比べここの看護師さんは精神的に楽だなぁと思いました。若い看護師さんは少なく、中堅の看護師さんが多いと思いました。男性の看護師さんも何人かいました。 主治医は最初のころよく来てもらったのですが、途中で院長に就任されて忙しくなったのか、回診は1週間に一度程度でした。薬剤師さんが時々来られて薬の説明を受けました。踵が痛かったときシップ薬、風邪をひいたとき風邪薬、うがい薬を処方してもらいました。入院中は便秘になりやすいので、便秘薬ももらいましたが、それほどにはならなったので便秘薬は飲まず仕舞いでした。退院するときには、皮膚ケアの薬の説明を受けました。 食事は同室の4人でいっしょに食堂で食べました。皆さんいい人ばかりで話をしながら楽しく食事をすることができました。食事は1日2000キロカロリーはあるので、カロリー的には十分ですが、やはり味付けが薄いのと、魚中心なので食事そのものが楽しいと思うことはありませんでした。これは止むを得ないでしょう。M病院よりは味が濃かったかな?M病院では抗癌剤治療中の食事だったので、直接比較はできないかな?メニューのチョイスは1週間に2回だけでした。入院患者数が50人と少ないので、止むを得ないでしょうね。写真は貼りだされたある週のメニューです。献立表よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/29
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兵庫県立粒子線医療センターの施設の様子、続きです。デイルーム。 患者さんいこいの場所です。テレビ、新聞、パソコン、本が置いてありました。パントリーには冷蔵庫、給湯・給茶・給水機、オーブントースター、電子レンジが置かれていました。 折り紙も置いてあって、時々折り紙教室も開かれていました。恐らく過去の入院患者さんがボランティアで先生役をしておられたのではないかと思います。先に退院される患者さんの送別会も開かれたりしていました。ホームページからデイルームの本棚です。 患者さんが読まれた本も多いようで、ジャンルは多岐にわたっていました。コミック、近隣の観光ガイド、癌に関する本などもありました。本は二重に並べられており、かなりの冊数がありました。デイルームの和室です。 将棋や囲碁も置いてあり、楽しんでおられる患者さんも多くいました。時々、のんびりと寝転んでいる患者さんもおられました。ホームページからお風呂 洗い場が3つ。湯船は3人くらい入れるでしょうか。毎日男女別に時間が決まっていました。暑くなってくると混んできたので、時々覗きにいって入口付近に脱いであるスリッパの数を数えてから入っていました。これ以外にシャワー室が1つありました。 病室、付帯設備、どれをとっても充実して明るい感じの設備でした。またほとんど患者さんが、一人で自由に行動できる方々だし、苦痛を伴わない治療であることもあって、和やかなイメージがセンター内に漂っていました。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/28
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センターの施設の様子、続きです。 食事は食堂で食べるのが基本でした。食堂で食べるのが困難な人は、病室まで運んでもらっていました。 明るい清潔感のある食堂です。見舞いの家族の人も予約しておけばいっしょに食べることができました。病院の先生方も昼食はここで食べられていました。患者さんと同じメニューです。コーヒーは150円で飲めましたので、昼間に見舞いに来ていただいた方はここでお会いしました。兵庫県立粒子線医療センターHPから 入院病棟から病院棟に向かう廊下から食堂方向を見た写真です。この写真では池に水がありますが、実際には水は張ってありませんでした。維持管理が大変なんでしょう。兵庫県立粒子線医療センターHPから 入院病棟のナースステーションです。開放的な雰囲気で声をかけやすいのがよかったです。ただ、私の病室がナースステーションの近くにあり、看護師さんが話す内容が丸聞こえだったので、個人情報守秘の観点からどうかなとは思いました。ここに毎朝の体重・体温・血圧測定結果、外泊届などを提出していました。兵庫県立粒子線医療センターHPから 病室は少しカーブした廊下の両側にあります。ズドーンと先の方まで見えないので圧迫感がありません。また天井はガラス張りですので陽光も差し込んできます。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/27
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続いてセンターの施設の様子です。写真はホームページからです。センターの航空写真。上半分が病院棟&治療棟、下半分が入院病棟。入院病棟の下側にあるのが散歩エリア。センターの正面。残念ながらこのように花は実際には咲いていませんでした。鹿の食害から木を守るためのネットが張られていました。 病院棟のロビーです。ホテルと見まがいそうなロビーです。センターの配置図。入院病棟には4人部屋が10室、個室が10室あり、収容人数はMax50人4人部屋の病室。普通の病院の病室よりは広く、プライバシーに配慮された設計です。それぞれに机があり、パソコン作業もやりやすかったです。サイドテーブルもあり、収納スペースも充分ありました。4人共用の洗面所とトイレがありました。写真は洗面所。一般の病院ではなかなかないうような充実度です。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/26
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入院や治療の環境について触れておきます。 兵庫県立粒子線医療センターは播磨科学公園都市にあります。播磨科学公園都市は上郡町、佐用町、たつの市にまたがっていますが、医療センターは「たつの市」にあります。公共機関はSpring8、リハリビテーションセンター、県立大理学部など多くありますが、残念ながら空き地が多く、企業立地は進んでいないようです。自然に恵まれ環境はいいですが、少し寂しい感じでした。 公共の交通機関で行く場合は、相生駅(JR及び新幹線)からバスで30分強です。朝の通勤通学時間には10~15分に1本程度ですが、それを過ぎても30分に1本程度はあります。ですからそれほど不便は感じませんでした。ただバスが片道690円とかなり高めです。車で通院、入院している人も多かったです。こういう場所ですから、医療センターの駐車場は十分あり、当然無料です。 私の家からは、公共交通機関(在来線)を使うと片道3.5時間強、車(高速道路)で150km、約2時間。費用はそれぞれ片道約3500円、約4100円+ガソリン代。我が家には車が1台しかないので、一時帰宅も含め、大部分は公共交通機関を利用しました。2回だけは車で往復しました。赤丸が粒子線医療センター、黄色い丸が大型放射光施設のSpring-8 こういう自然環境ですから、鹿が出没し、医療センターの散歩エリアには鹿の糞がたくさん落ちていました。少し離れると熊が出ることもあり、それらの場所への散歩は控えるようセンター内に張り紙がしてありました。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/25
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粒子線治療でほぼ確実に起こる副作用が皮膚の炎症です。一種の日焼けのようなものです。照射部の皮膚が赤くなったり、黒ずんだり、場足によっては表皮が剥けたりします。治療が終わってから、次第に治っていくもののようです。 私は背中に照射するため多少炎症が起こっても外見上は問題なかったですが、患者さんには顔に照射されている方も多く、治療途中で赤くなっておられう方も多くいらっしゃいました。少しは跡が残るのではないかと思います。私は、治療の早い段階から、エアウォールというテープを照射部に貼ってもらいました。通気性を保ちながら皮膚と衣服などの摩擦による炎症の悪化を防ぐものです。 看護師さんが毎日皮膚の状態をチェックしてくれました。私の場合途中から赤くなってきましたが、軟膏などの薬を塗るほどではなく、治療中に薬を塗ることはありませんでした。エアウォールの剥がれている部分を切ってもらったり、貼り直してもらったりする程度でした。多少痒みはありましたが、掻きたいというほどではありませんでしたし、痛みもありませんでした。患者さんによっては、治療中から薬を塗っておられる方も多くいました。1週間に1回程度、皮膚状態の写真撮影がありました。 退院のとき、治療が終わってから1ヵ月後くらいがピークと言われました。ケアの方法の説明を受け、軟膏などの薬をもらいました。現在、薬を塗布するなどのケアをしながら、1週間に一度皮膚の写真を撮って医療センターに送り、その指導に基づいて皮膚ケアを続けています。 写真は、退院直後の皮膚の写真です。エアウォールのテープが残っていますし、照射の位置決めのマーカーも残っています。今は、この状態よりかなり赤くなっています。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/24
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粒子線治療の効果が出て、腫瘍が小さくなるのは、通常1年くらい経ってからとのことです。従って、退院時に小さくなっていることは考えられないのですが、予想に反して小さくなったら照射方法を変更するとかしなければならいし、退院後の経過観察との比較も必要なので、治療前以外に途中に1回と退院直前にCT、MRIの撮影がありました。 退院時に主治医からは「画像確認したところ大きくもなっていなし、小さくもなっていないので、経過観察でみていきましょう。」と言われました。実際の画像を下に示します。呼吸の状態が違うのか、お腹の厚みが大きく違うので、細かい違いの判定はむつかしそうですが、確かに大きな差はなさそうです。左:治療前 右:退院直前よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/23
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抗癌剤治療中の副作用の一つは脱毛です。明らかな脱毛は最初の抗癌剤投与から1ヵ月くらいしてから起こりました。定量化するために第2クール後、朝の洗顔時に整髪料をつけるときの脱毛本数を数えました。 グラフにそれを示します。第6クールが最後の抗癌剤治療でしたが、やはり1カ月後にピークが来ています。やはり、抗癌剤投与から1ヵ月遅れて脱毛のピークが来るようです。 2月頃から次第に本数が下がっています。粒子線治療は頭部への照射があればやはり脱毛が副作用として起こるようですが、私の場合は脱毛の副作用は想定されていませんでした。そのとおり粒子線治療中も平均的には本数が減っています。しかし、始めた直後、少しだけ増えていますので、少しは影響があるのかもしれません。 現在、グラフにあるように、脱毛本数はさらに下がって1~2本です。ゼロにならないのは、抗癌剤を始める前から1~2本程度はあったということかもしれないですし、まだ少しだけ副作用が残っているということかもしれません。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/22
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抗癌剤治療中に苦労したことの一つが便通でしした。 最初、生検で入院したときに便秘気味になり便秘薬を飲みました。抗癌剤治療に入ると、便秘や下痢の副作用があるし、それに便秘薬の影響もあって、さらにコントロールがむつかしくなり、下痢になることもありました。粒子線治療中は、便秘薬をもらってはいましたが、飲むことはありませんでした。 図は過去1週間の便通のなかった日の合計を示しています。例えば、ある日が「3」であれば、その日を含めて過去1週間に3日間便通がなかった日があったということです。便秘薬を飲んだ日、下痢が発生した日も示しています。 入院中は便通のない日が増え、自宅療養中は第5クール以降以外は、ほぼゼロになっています。第5クール以降でゼロになっていないのは、第5クール入院の早い段階で便秘薬を止めてしまったからかもしれません。入院中は、便秘薬を飲んでこの状態ですから、飲まなかったら便通なしの日はもっと多くなっていたと思われます。 粒子線治療の入院でも便通なしの日が最初は多くなっています。やはり入院するだけで便秘傾向になるようです。ただ、便秘薬を飲まなくても、抗癌剤治療中の便秘薬ありの状態と同等のレベルに保たれています。粒子線治療が終わった後も、完全にゼロにはなっていません。副作用の説明には、便秘は症状としてあがっていませんでしたが、何か治療の影響があるのかもしれません。あるいは、抗癌剤治療期間の自宅療養中にゼロになっているのは、便秘薬を止めても便秘薬に慣性があってそうなっているのかもしれません。この辺は、発病前に便通の状況を記録をしておらず、どの状態が正常な状態のかが分かりませんので、何とも言えません。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/21
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抗癌剤治療中、排尿が水分摂取量(点滴+飲水)に追いつかないために、体重増加や足の「むくみ」を招きました。足の「むくみ」を定量化するため、足首と「ふくらはぎ」の周囲を抗癌剤治療途中から始めました。 足首は断面積の大部分を骨が占めるため変化が大きくありません。「ふくらはぎ」周長で比較します。上の図は日ごとのデータ、下の図は過去一週間の移動平均です。いずれも左右平均です。 他の要素の影響が小さい、朝のデータを見てみます。抗癌剤治療中は、点滴時期に36.5~37cmまで大きくなっています。自宅療養中は一旦35.5cm程度まで下がって、36cmくらいで次の治療に入っています。この一旦下がって、また少し上がる理由はよく分かりません。抗癌剤が残っていて、余計に排尿するという作用があるのかもしれません。 粒子線治療終盤で徐々に下がって35.5cm程度になっていますが、この理由もよく分かりません。発汗で体内の水分が下がっているからかもしれませんし、連続的なウォーキングの効果で脂肪が少なくなったとかいうことがあるのかもしれません。 いずれにしても、特に気になる現象はありません。「ふくらはぎ」周長左右平均(日々データ)「ふくらはぎ」周長左右平均(過去一週間移動平均)よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/20
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一日の排尿量、一日の排尿回数、一回当たりの排尿量、一日の飲水量とみてきました。 今日は、「一日の飲水量」-「尿量」です。 最初の図は日ごとのデータ、その次の図は過去一週間の移動平均です。 変化が分かりやすい移動平均のほうで見ていきます。抗癌剤治療中の飲水量には、点滴量が含まれています。 抗癌剤治療の各クールの前半部分で、大きくプラスになっています。排尿が大量の点滴+飲水量に追いついていないためです。 抗癌剤治療後は、粒子線治療中も含め、飲水量と尿量がほぼ一致しています。 粒子線治療の終盤以降、ややプラスになっているのは、気温が上がってきて発汗が増えて、その分排尿量が減ったためかもしれません。一日の飲水量-尿量(日々データ)一日の飲水量-尿量(過去一週間移動平均)よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/19
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一日の排尿量、一日の排尿回数、一回当たりの排尿量の動きをみてきました。 今日は、一日の飲水量です。最初の図は日ごとのデータ、次の図は過去一週間の移動平均です。変化が分かりやすい移動平均のほうで見ていきます。 抗癌剤治療中は、水をしっかり飲みなさいと指導されていたこともあり、第5クールくらいまでは入院中2000ml以上、自宅療養中で1800ml程度飲水しています。第6クールが少し下がっているのは努力を怠ったためもあるでしょうし、気温が低いこともあるでしょう。抗癌剤治療が終わった後は、1600mlくらいになっています。 2月下旬の血液検査で尿酸値が8.2まで上がったために、一日の飲水量2000mlを目標に設定したので、以降上がっていますが、2000mlには到達せず、1600~1900mlの間を上下しています。一日の飲水量(日々データ)一日の飲水量(過去一週間移動平均)よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/18
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一昨日は一日の排尿量、昨日は一日の排尿回数の動きをみました。今日は、一回当たりの排尿量です。一日の排尿量を排尿回数で割った値です。 上の図は日ごとのデータ、下の図は過去一週間の移動平均です。変化が分かりやすい移動平均のほうで見ていきます。 抗癌剤治療中は点滴で排尿量が極端に大きくなり、一回の排尿量も多くなっています。抗癌剤治療後は、160~220ミリリットルの間で推移しています。微妙な波がありますが、これが気温の影響なのか、何か他の影響なのかまでは精査できていません。一回当たりの排尿量(日々データ)一回当たりの排尿量(過去一週間移動平均)よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/17
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昨日は一日排尿回数昨日は一日の排尿量の動きをみました。 今日は、一日の排尿回数です。 下記の最初の図は日ごとのデータ、その下の図は過去一週間の移動平均です。抗癌剤治療中は点滴で排尿量が極端に大きくなっていますので無視します。変化が分かりやすい移動平均のほうで見ていきます。 抗癌剤治療が終わって9回程度で推移していますが、粒子線治療に入って、10回程度まで増えています。これは、2月下旬の血液検査で高い尿酸値が出たため、一日の水分摂取量の目標を2000ミリリットルに上げたためだと思われます。粒子線治療の終盤に9回程度、粒子線治療終了後8回程度に落ちているのは、気温上昇により発汗が増えたためだと思われます。一日の排尿回数(日々データ)一日の排尿回数(過去一週間移動平均)よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/16
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一日排尿量抗癌剤治療中から、正常に排尿されているかどうか確認するために、排尿量を計量しています。粒子線治療の副作用で腎機能に影響がでると排尿量が少なくなることになりますが、そうなる前に血液中のクレアチニンが上昇するそうです。従ってクレアチニンを継続的に検査しておけばいいのであって、抗癌剤治療を終えてからは、排尿量を計る意味はあまりないのですが、継続的に計っています。 最初の図は日ごとのデータ、次の図は過去一週間の移動平均です。 抗癌剤治療中は点滴で排尿量が極端に大きくなっていますので無視します。変化が分かりやすい移動平均のほうで見ていきます。 抗癌剤治療が終わって1500~1700ミリリットル近辺になっていますが、粒子線治療に入って、1800~2000ミリリットル程度まで増えています。これは、2月下旬の血液検査で高い尿酸値が出たため、一日の水分摂取量の目標を2000ミリリットルに上げたためだと思われます。 粒子線治療の終盤及び終了後に、再び1500ミリリットル近辺まで下がっているのは、気温上昇により発汗が増えたためだと思われます。一日の排尿量(日々データ)一日の排尿量(過去一週間移動平均)よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/15
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朝の体温の推移を発病時期から見てみます。上のグラフは日ごとの値、下のグラフは過去1週間の移動平均です。 発病時期に体温が上昇していますが、その後、解熱剤で36.5度付近にいったん落ち着いています。その後、抗癌剤治療で下がります。癌細胞がダメージを受けたためと思われます。解熱剤なしで、抗癌剤投与中で36.5度近辺、自宅療養中は36.2~36.3度付近です。 粒子線治療中に風邪をひきましたが(あきらかに風邪の症状がありました)、朝の体温は風邪薬のおかげもあってか、わずかの上昇です。風邪が治ってからも、若干高い時期が続きます。先生の話によると、腫瘍熱かもしれないとのことです。腫瘍細胞が活動するときだけでなく、死滅するときも熱が出ることがあるとのことです。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/14
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これらの項目も粒子線治療の副作用が考えられる項目ではないですが、抗癌剤治療からの推移も含めて経過をみてみます。 癌の発病前からの、夕食前・朝の血圧・脈拍のグラフです。朝は抗癌剤治療を初めてから計りだしたため、それ以前のデータはありません。 夕食前の血圧は、発病時期に低くなっています。気温上昇が要因と思いますが、発病の影響があるのかもしれません。 抗癌剤治療中に少し上昇しています。降圧剤を8月27日に減らしているのと、気温低下が要因だと思いますが、抗癌剤の影響もあるかもしれません。 抗癌剤治療後も上昇したままです。退院したので毎日飲酒、より活動的になること、次の治療で悩んだり、治療に向けてのストレスなどが要因かもしれません。 粒子線治療中は少し下がっています。気温上昇、ストレスのない治療、病院食、飲酒減少が要因かもしれません。 今後、自宅での継続的生活になりますので要ウォッチです。 脈拍は、発病時に明らかに上昇しています。体が癌細胞と必死で闘っていたためと思います。 抗癌剤治療を始めて下がっています。癌細胞の活動が衰えたためと思います。 抗癌剤治療後少し上がっているのは、毎日飲酒、より活動的なることによるものかもしれません。 粒子線治療中は少し下がっています。飲酒の機会が減ったり、安静にしている時間が長いことによるものかもしれません。 同じく、今後要ウォッチです。 朝もよく似た動きをしています。夕食前の血圧・脈拍朝の血圧・脈拍よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/13
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これらも、粒線治療の副作用が考えられる項目ではないですが、抗癌剤治療からの推移も含めて経過をみてみます。 夕食前の体重(着衣なし)は、抗癌剤治療に入り66kg~67kgだったものが、64kgくらいに下がっています。これは入院食が中心になりカロリーが制限されたためと思います。体脂肪率はあまり変わっていません。その後も、粒子線治療中も64kg~65kgで推移しており、良好な状況が維持できていると思います。体脂肪率も大きな変化はありません。 朝の体重(着衣あり)は、抗癌剤治療の第2クール以降自宅でも計るようになりましたので、第2クール以降のデータを示しています。これには、抗癌剤点滴中のデータも含まれていますので、抗癌剤治療中はその投与に同期して体重が上下していますが、自宅療養中は64kg~65.5kg強です。粒子線治療中も同じレベルが維持できています。体脂肪率も、抗癌剤治療中から18~19%が維持できています。夕食前の体重・体脂肪率起床後の体重・体脂肪率よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/12
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白血球数やリンパ球数も、粒子線治療の副作用が考えられる項目ではないですが、抗癌剤治療からの回復も含めて経過をみてみます。 白血球は、発病時期(「初診」近辺)で、高くなっています。抗癌剤治療中は、抗癌剤投与で骨髄抑制が起こるため下がっています。投与に同期して上下していますが、ほとんどで下限値より低くなっています。抗癌剤治療が終わって、ほぼ元のレベルに戻っています。 リンパ球は、発病時期に下がっています。抗癌剤治療中は投与に同期して上下していますが、発病前のレベルに戻っていま。抗癌剤治療が終わってから、再度下がっており、発病時期と同じようなレベルになっています。癌細胞と闘っているのでしょうか。よく分かりません。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/11
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赤血球も血小板も、粒子線治療の副作用が考えられる項目ではないですが、抗癌剤治療からの回復も含めて経過をみてみます。 赤血球、血色素(ヘモグロビン)、ヘマトクリットはもともと下限値に近く、サプリメントを飲んでいた時期もありました。今回の発病後、徐々に下がっています(「初診」のあたり)。抗癌剤治療中は抗癌剤投与と休止を繰り返しているので、それに合わせて上下していますが、ほとんどの期間で下限値を下回っています。抗癌剤治療を終えて、約3ヵ月で元のレベルに戻り、粒子線治療中は大きな変化はありませんでした。 血小板は発病とともに一旦上昇しています。抗癌剤治療を開始して元のレベルに戻り、抗癌剤投与・休止のサイクルで赤血球関連数値とほぼ同期して上下しています。しかし、下限値を下回ることはありませんでした。粒子線治療中も大きな変化はありませんでした。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/10
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抗癌剤治療でも粒子線治療でも影響を受ける項目ではないですが、コレステロール、中性脂肪、血糖は要警戒域にあり、コレステロールはサプリメントを飲んでいた時期もありました。グラフにそれらの推移を示します。 腎臓摘出手術後、総コレステロールが上限値付近から正常域まで下がっています。2012年9月から2014年5月にかけてコレステロール値を下げるため、リピトールという薬を飲んだ効果だと思います。 かなり下がったので、2014年5月でその薬を止めました。2014年5月以降、LDLコレステロールが増えており、粒子線治療中の総コレステロールが上限値付近に戻っているのは、そのせいだと思います。それに加え、抗癌剤治療に入って以降、ウォーキングはしていたものの、通勤がなくなり全体的に運動量が少なくなったことも影響しているかもしれません。 中性脂肪も抗癌剤治療に入ってから、高めに推移しています。これも運動量が減ったためだと思います。 抗癌剤治療中は、半分病院食、半分自宅で食事でしたが、粒子線治療中はほとんど病院食です。にもかかわらず、粒子線治療中も総コレステロールや中性脂肪が高めなのは、体質的なこともあるかもしれません。 粒子線治療で同室だったUDさんは普通の体型でしたが、コレステロールが高いので薬を飲んでるとおっしゃってました。お母様もコレステロール値が非常に高く、医者からは「遺伝だからあきらめてください。」と言われたそうです。私が高めなのも、やはり体質的なことがあるのかもしれません。 血糖値は大きな変化なく、高めですが正常値をキープできています。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/09
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抗癌剤治療のときに一番気にしたのは、白血球、血小板、赤血球やヘモグロビンでした。副作用で著しく低下することがあるためです。 今回の粒子線治療ではそのような副作用はあまり心配しなくてもよく、一番心配しなければいけないのは、粒子線が腎臓に当たってしまって起こる腎不全です。これは、治療が終わってから時間を経過して起こる可能性があるので、むしろ経過観察のなかで注意して見ていかなければなりません。 血液検査の数値としてクレアチニン、尿素窒素を見ていくことになります。先生の話では、これらの数値が悪化した後、尿が出にくくなるなどの自覚症状が出てくるとのことです。クレアチニン、尿素窒素はグラフのように、左側の腎臓を腎盂癌で切除した後、急激に高くなっていますが、その後、残った腎臓がカバーできるようになり、両方とも正常値上限くらいまで回復しています。その後、尿素窒素のほうは腎臓摘出前の健常時期の値くらいまで低下しています。 クレアチニンは抗癌剤治療中は凸凹しながらも平均的には低くなっています。6回の抗癌剤治療終了後は上限値程度をキープしています。クレアチニン、尿素窒素とも粒子線治療中は大きな変化はありませんでした。今後、経過観察のなかで注意して見ていくことになります。 尿酸値は元々高い傾向にあり、痛風になったこともあるので、薬を飲んでいましたが、抗癌剤治療中値が低くなったので、第5クールから薬は止めました。抗癌剤治療後は、上限値程度で推移しています。抗癌剤治療中に尿酸値が低くなるのは、点滴も含め水分を多く摂取するためではないかと思います。 癌の発病以前に時々、それから抗癌剤治療の第2クールの直前、さらに粒子線治療中に一度、かかとが痛くなったことがありましたが、軽い痛風だった可能性はあります。現在は、水分をできるだけ多く摂取する(2リットル/日目標)ことをこころがけるにとどめ、薬は飲んでいません。グラフ:クレアチニン、尿素窒素、尿酸の推移。 第1~第6は抗癌剤治療のクール数です。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/08
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入院治療中、血液検査はほぼ1週間に1回ありました。 最も気になった項目の一つはCRP値です。炎症が起こると大きくなる数字です。風邪をひいても大きくなったりするようです。この値が、脂肪肉腫を発病したと思われる時期に桁違いに大きくなり、抗癌剤治療で小さくなって正常値になりました。しかし、発病前の、ほぼゼロというデータではなくて、抗癌剤治療第2クール以降は、正常値だけどゼロではないという数値でした。癌細胞がやられながらも、何らかの抵抗を示していたのではないかと推測します。 粒子線治療中は、1回だけ上限値の0.25を少し超えることがありましたが、桁違いに増えることもなく、ゼロに限りなく近いという数字でもありませんでした。従って、癌細胞の何らかの活動がまだ残っているのだと思います。これからCRP値が小さくなっていけばありがたいです。(グラフ)CRP値の推移 「第2C」とかは抗癌剤治療期間、「粒子線」が今回の治療期間です。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/07
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治療に入る前に主治医のOM先生から副作用の説明を受け、同意書にサインしました。写真はその同意書に添付していた副作用の一覧表です。急性反応(~3ヵ月)発生率は高いが治癒しやすい。晩期反応(3ヵ月~)発生率は低いが治癒しにくい。の二つに分かれています。○皮膚: 急性 発赤、ただれ、浮腫 晩期 色素沈着、委縮、浮腫、潰瘍○骨・筋肉:晩期 易骨折性、骨壊死、関節運動障害、 筋肉痛・腫張、皮下硬結○血管: 晩期 狭窄、閉塞、血栓症、破裂○末梢神経:晩期 疼痛、感覚障害、知覚過敏、麻痺○肺: 急性 肺臓炎、胸膜炎、咳嗽、喀痰、発熱、呼吸困難 晩期 肺線維症、咳嗽、喀痰、発熱、呼吸困難、気管狭窄・穿孔○大腸: 急性 腹痛、潰瘍、出血、下痢、通過障害 晩期 腹痛、潰瘍、出血、下痢、通過障害、穿孔◎腎臓: 急性 血尿、腎機能低下 晩期 血尿、腎機能低下○その他: 急性 易感染症、組織修復能低下 晩期 易感染症、組織修復能低下、二次癌 粒子線が患部以外にわずかだが当たる可能性があることによる副作用です。特に可能性の高いのが腎臓です。 透析を避けるためにこの治療を受けているわけですが、結局透析をせざるを得ない可能性は高いということです。 それ以外は、○なので、わずかながら可能性があるということです。そして手術や抗癌剤と違って、あとになって現れる副作用が多いということです。「その他」に「二次癌」も書かれています。 治療が終わった段階で発生したのは、皮膚の「発赤」程度です。現在、薬を塗ってケア中です。 今後、M病院で経過観察するともに、自覚症状の把握に努めていきます。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/06
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照射は照射治療装置が稼働している日は毎日ありました。1日に1回だけです。昨日も書きましたが、私の場合は、治療前に3時間の絶食・絶飲が必要でした。胃を空にして、照射時の腎臓や腫瘍の位置をいつも一定にするためと思われます。ですので、11時台か15時以降に照射治療がありました。肝臓がんの人は、6時間絶食が必要とされていました。 照射室の前で待ち、順番が来ると照射技師さんに呼ばれて照射室に入ります。私は、6室ある照射室のうちA室かB室でした。A室が45度上から照射する部屋、B室が90度上からと水平に照射する部屋です。 ビーム発生・加速装置と病室の位置関係、治療室です。 照射には常に3人の技師さんが立ち会っていました。 準備ができると上半身裸になります。治療台の上には入院前に体を型にして作ったシートが敷かれており、その上にうつ伏せに寝ます。さらに、同じく体を型にして作った固定具が背中に付けられます。体には、位置確認用のマークがフェルトペンで書かれています。照射部の皮膚には、皮膚へのダメージを軽減するための、エアウォールという保護テープが貼られています。これらは治療を始める前に設置されますが、看護師さんが毎日確認して、必要なら補修がされます。 イメージは下図のような感じです。 治療台に乗ってから数分で位置合わせが行われ、引き続き照射が行われます。照射時は、痛くも痒くもないですし、照射時も全く音がしません。バックグラウンドミュージックもかかっていて、治療中眠くなることも何度かありました。呼吸をモニターしながら、呼吸を吐き切ったところで照射をするのを複数回繰り返します。 治療室にいる時間は、20分から30分程度だったと思います。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/05
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昨日紹介した治療計画に基づいて照射治療が行われました。 下記が照射記録です。 「線種」はすべて「C」になっています。これは、この粒子線医療センターでは陽子線、炭素線両方照射できるのですが、私の場合は「C」すなわち「炭素線」ということです。 6つの治療室があり、うち二つは任意の方向から照射せきるガントリーと呼ばれるタイプのものでしたが、私は照射角度固定の治療室でした。「寝台角度」はすべて「ゼロ」、すなわち常に治療台は水平に設定されました。 治療室は、A室とB室どちらかが使われました。「装置」にそれが書かれています。A室が45度上から照射する部屋、B室が垂直と水平に照射する部屋です。A室なら「角度」45、B室なら「角度」0または90となっています。「0」が21回、「45」が4回、「90」が7回、合計32回です。 「時刻」は前半は15時以降中心、後半は11時台中心になっています。15時以降、11時台だけになっているのは理由があります。胃に食べたものが多く残っていると腎臓や腫瘍の位置が変わってしまい、正確な照射ができなくなるため、3時間の絶食をしなければならなかったためです。 15時以降か、11時台かは何か都合が悪ければ事前に申し入れておけば変更可能でした。その辺はフレキシブルで治療日に何か都合があるとき助かりました。会社の退職手続きに行かねばならんかった関係で2回、一時帰宅した後センターに戻る日は時間をできるだけ遅い時間にしたかったので2回、時間を変更してもらいました。 右側に「線量」が記載されていますが、これについては私もよく分かりません。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/04
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照射治療の内容について振り返ります。 兵庫県立粒子線医療センターは世界で唯一、陽子線・炭素線治療両方ができる施設です。私の治療には、炭素線が選択されました。治療前のCT、MRI、PET-CTの画像を分析して、腫瘍部破壊効果と他の臓器・骨格への副作用を考慮して、どこに、どんな角度で、どれだけ当てるかという治療計画が作られます。それに基づき、各患者に合わせて開口部と奥行き制御ができる器具が作られ照射に使われます。 下図は私の治療計画です。色つきの線が見えると思います。私には詳しく分かりませんが、これで、治療全体を通してどこにどれだけ照射されるかが分かるようです。 治療中に腫瘍が小さくなったりすると、照射範囲や強さを変更しなければならない場合もあるので、途中でCT、MRI撮影が行われました。しかし変化がなかったので、治療計画が変更されることはありませんでした。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/03
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今回の治療主要プロセスです。 当初計画では、3月10日に主治医からの説明、3月11日に治療リハーサル、3月12日に初回照射治療でしたが、HIBMC(兵庫県立粒子線医療センター)内での私の治療計画承認が遅れ、3月12日に主治医からの説明と治療リハーサルがあり、3月13日が初回照射治療となりました。 主治医からの説明で、副作用で腎不全になるリスクが、セカンドオピニオン時に聞いたときよりかなり高い印象を受けました。またM病院では説明なかったですが、透析をしたうえで残った腎臓ごと切除して、再発予防のため放射線治療をするという方法もあるとの話もありました。 それを聞いて、透析になるリスクも高く、再発した場合に手術もできないのなら、透析をして摘出手術したうで、放射線により再発リスクを下げるという選択肢もありかなと思いました。 その場で決心がつかず、リハーサルを受けたうえで、一晩考え、家族とも相談し、翌日主治医に色々確認し、最終的に粒子線治療を受けることに決めました。やはり腎臓を温存できる可能性がある粒子線治療にかけることにしました。 照射は全部で32回でした。照射回数は治療部位や症状により様々です。一番短い人で10日間という人がいました。長い人で私と同じ32日ですが、技師さんの話では、私の記憶が正しければ36日というのが一番長いようです。 事前にCT、造影MRI撮影、PET-CTが各1回、途中でCT、MRI撮影が各1回、最後にMRI撮影が1回ありました。血液検査は治療開始前に1回、治療期間中に6回ありました。照射部の皮膚が赤変したり、色素沈着したり、皮膚炎になったりするので、照射部の皮膚写真撮影が、治療前に1回、治療期間中に2回ありました。その他、尿検査とレントゲン撮影、心電図が治療開始前に各1回ありました。治療開始前に、治療中に身体を固定するための器具の作製(身体を型にしてピッタリ合うものを作る)がありました。 週末やメンテナンス日(月に一度、数日装置を停止してメンテナンスが行われる)の多くは外泊届を出して自宅に戻りました。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/02
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昨日まで「抗癌剤治療の振り返り」をアップしてきました。ちょうどそれが終わったタイミングで、今日、その後の治療である粒子線治療が終わりました。同じような感じで、粒子線治療について振り返ってみます。 最初は、抗癌剤治療後どのようなプロセスで粒子線治療を受けることになったかということです。 次の表にまとめてみました。OFSDセンターは大阪府立成人病センター、KGKセンターは東京の国立がん研究センターです。 セカンドオピニオンを受けなければ、粒子線治療の存在さえ知らないまま、残った腎臓を切除して、今透析に2日に一度通っていたでしょう。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/05/01
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抗癌剤治療のまとめの5つ目(最終)です。 抗癌剤治療、セカンドオピニオンについて思うことを綴っています。 皆さんはどう思われるかわかりませんが、私は「抗癌剤治療よありがとう。」と思っています。 私が半年間にわたって受けた抗癌剤治療中の種々データから気づいたことを、数週間にわたって掲載してきました。 私がこれから重粒子線治療を受けるにあたって一区切りつけておきたかったからです。自己満足のためです。でも、もし少しでも皆さんのお役に立ったとしたら幸いです。(注:4月30日現在、重粒子線治療中。5月1日退院予定)よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/30
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抗癌剤治療のまとめの4つ目です。 入院・治療日数、かかった費用、勤務への対応、抗癌剤治療後のアクションなどをまとめてみました。 ここまでの抗癌剤治療での自己負担分(医療保険でのカバー分を除く)は約57万円。交通費が馬鹿にならなくて、24万円(セカンドオピニオン分や、家族の見舞いの分も含めます)。合計、81万円です。 高額医療限度額が適用になったので、これくらいで済みました。2、3ヵ月の給与分で、ここまで治療できれば恩の字です。それに遊びや飲み代にお金を使うこともあまりなくなったので、プラスマイナスゼロくらいかもしれません。(苦笑い) 勤務は長期休職中で、傷病手当金を受給しています。雇用契約更新時期が来ますので、次どうするのか思案中です。 抗癌剤治療後、セカンドオピニオンを受けるなどして、最終的に重粒子線治療を受けることになりました。(注:その後、2015年4月15日の1年契約更改時の更改をしない旨、会社から通知がありました。私もそのつもりでしたので、納得のうえ会社を退職しました。3月12日から重粒子線治療を受けています。5月1日に退院予定です。)よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/29
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抗癌剤治療のまとめの3つ目です。 入院中、自分自身で色々工夫したことなどを書いています。それが正解だったのかどうかは分かりません。抗癌剤治療に限らず、長期に入院される皆さまに少しでも参考になればと思います。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/28
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抗癌剤治療のまとめの2つ目です。 副作用についてです。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/27
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昨日まで、様々なデータや記録に基づき、私の6クールにわたる抗癌剤治療を振り返ってきました。最後に、まとめをしておきます。 今日は、その1です。 発覚に至るまでの経過と抗癌剤治療の概要、効果です。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/26
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では、肝心の抗癌剤治療で、どんな効果があったかです。 このシリーズの最初の頃、病巣の大きさの変化を表で示したことがありましたが、そのときは第6クール後のCTの結果はまだ分かりませんでした。今回は、第6クール後の結果も含めてです。 図1に治療前、第2クール後、第4クール後、第6クール後のCT画像から病巣の最大径をとらえた部分をピックアップして並べました。 治療前は最大径11cmに対し、第2クールでは7cmと急激に小さくなっています。しかし、第4クール後、第6クール後は最大径はほとんど変わっていません。主治医からは、「第4クール後は、ほとんど変化ありませんね。」と言われました。確かに最大径だけ見るとその通りですが、幅は小さくなっており、これらの写真では分かりませんが、CT画像を上下方向(身体の軸に沿って)にスキャン見てみると小さくなっていて、全体のボリュームは、第4クール以降も小さくなっていると考えられます。しかし縮小が頭打ちになっているのはその通りで、このタイミングで次のアクションを考えるというのは正解だと思います。 右下の一番新しいCT画像を見てください。腎臓がCの字状に見えています。このCの字の開口部には腫瘍がかかっていないように見えます。この部分に腫瘍がかかっていると、重粒子線治療でこの開口部が損傷を受けて腎不全に非常になりやすいとのこと。しかしこの部分に腫瘍がかかっていないので、腎不全のリスクが少ないかたちで重粒子線治療ができるのではなかというのが、兵庫県立粒子線治療センターの先生の見解でした。この結果、重粒子線治療をするという決心をした次第です。 なお、この画像はセカンドオピニオンを受けるために主治医からもらったCDから切り取ったものです。このCDは元の病院に返却不要ですすが、普通セカンドオピニオン先も自分たちのハードディスクに落とした後、返してくれます。その結果、自分の手元に残り、自分でもじっくり見ることができます。 普通は、診察のとき医者のモニターに映っているのを見せてもらうだけです。自分自身でCT画像を見ることができるのは、セカンドオピニオンを受ける隠れたメリットです。ただ、セカンドオピニオンを受けなくても要求すればもらえるのかもしれません。 私は血液検査の結果や尿検査の結果も、要求してコピーをもらっていました。医者はたくさんの患者を診ているので、その患者のそのときのピンポイントでしか見られないのではないでしょうか。経過を含めて観察するには、自分でデータを把握しておく必要があると考えたからです。これはお薦めです。図1よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/25
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体重・体脂肪率の朝夜差について見てみます。本当は、体重のところで説明すべきでしたが、抜けていました。入院中の体重測定は朝だけでしたし、体脂肪測定はありませんでした。従って、朝夜の比較ができるのは自宅療養中のみです。 体重は朝のほうが夜(夜といっても、夕食前の夕刻)より0.5kgくらい重くなっていますが、朝は着衣あり、夜は着衣なしで測定していますので、同じ条件なら朝・夜ほぼ同じ体重といえそうです。 体脂肪率は、着衣あり無しに関係ありませんので、朝のほうが2ポイント程度高いといえます。ネットで調べたところ、朝夜で体脂肪量が変化するわけではなく、体脂肪率は体の電気抵抗を使って割り出しているため、長時間水分補給のなかった朝に体脂肪率が高くなる傾向にあるとのこと。体脂肪率の推移を見るためには、いつも同じ時間に測定しなければいけないようです。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/24
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今日は体温の時間帯による差を見てみます。 入院中は、朝、午前、午後、夜と測定していました。朝が一番低く、夜が朝に対して0.2度弱ですが高くなっています。体が活動するに伴い、体温が少し上昇していくからだと思われます。 自宅療養中は逆に夜のほうが朝より低くなっています。夜のほうが低いのは、昨日も説明したとおり、自宅療養中の「夜」は実質的には「夕」で、ウォーキングの直後で発汗や寒い外気で体表面が冷えているためだと思われます。図1よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/23
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昨日は朝・夜の体温の変化を、入院からの日数を横軸にとって、第2クール~第6クールの平均値を見ました。 今日は、朝・夜の体温について入院中、自宅療養中の平均について見てみます。 図1が朝の体温の平均、図2が夜の体温の平均です。第1クールは癌細胞の活動で発熱が発生していたので平均値からは除外しています。 朝も夜もクールごとに凸凹していますが、明確な傾向はないようです。朝も夜も自宅療養中のほうが入院中より体温が低くなっています。朝は01.度~0.2度程度、夜は0.3度~0.4度程度低くなっています。夜のほうが低くなりかたが大きいのは、自宅療養中は夕刻ウォーキングをしており、ウォーキングから帰ってきたタイミングで測定することが多く、発汗や低温の外気で体表面の温度がより下がっているからだと思われます。図1図2よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/22
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昨日まで血圧、脈拍を見てきました。これ以外に定期的に測定があったのは体温と血中酸素濃度です。血中酸素濃度は幸いにも96~99%の正常値からはずれることがありませんでした。 もう一つの体温を見ていきます。 今回の病気の兆候が出だしたのは、振り返ってみると、去年の4月下旬ごろかなと思います。市場調査をしているとき今までより疲れやすいなと感じていました。その後、5月上旬から中旬にかけてアメリカ出張があり、飛行機の中で寒いなと感じたり、疲れやすいなと感じたりしました。また便秘にもなりました。時差や旅の疲れかなと思っていました。 5月下旬に帰国してから熱っぽいなと感じることが多くなり、6月になると京都歩きをしていても熱中症にかかったかと思うくらい疲れることもでてきました。ただ、そのころはアメリカ出張のレポートをまとめたり発表したりで忙しかったり、「夏風邪が長引くな」という程度にしか思っていなっかったりして、医者には行きませんでした。そのうち腰もだるくなってきて、そのころから熱も計るようになり、やはり37度を超える熱があることが分かりました。 ようやく近くの病院に行ったのが6月下旬。熱以外は風邪の症状はなく、血液検査すると異常にCRP値が高い。「何らかの炎症が起きています。大きな病院で精密検査を受けてください。」と言われて、K病院を紹介いただいて、CTを撮ってもらいました。「残った右腎臓の回りに大きな血腫か腫瘍があります。左の腎臓の摘出をした後、経過観察してもらっているM病院で診てもらうのがいいでしょう。」と言われてM病院へ。そこで7月上旬に生検してもらって、「悪性後腹膜腫瘍」と診断された次第です。 その発覚前からの体温の変遷が図1です。入院中は朝、午前、午後、夜と検温がありましたが、自宅では朝と夜しか測定していませんので、朝夜の平均をプロットしてみました。 自宅で熱を計りはじめたころから生検までは、37度~38度の発熱です。生検中から解熱剤をもらって飲み始め、36.5度~37度まで下がり、体はだいぶ楽になりました。 その後、第1クールで抗癌剤投与中から、36.5度付近で安定するようになりました。解熱剤を止めても熱は上がらないのではないかと思ったので、主治医のYD先生と相談のうえ解熱剤を止めてみました。予想どおり、解熱剤なしでも自宅療養中も含め36.5度近辺をキープできました。抗癌剤が効いて癌細胞の活動が弱くなり、熱も下がったのだと思います。前にも示したCRP値(参考図A)も抗癌剤投与で急激に下がっています。 以降、現在に至るまで、解熱剤なしで平熱がキープできています。今のところ抗癌剤投与で癌細胞がおとなしくしてくれているのでしょう。すでに、最後の抗癌剤投与から1ヵ月半が経過しています。熱は平熱を保っていますが、前にも述べたようにCRP値が0.27と正常値の0.25を上回りました。発病時のように急激に大きくなることはないと思いますが、またムクムクとしてきているかもしれませんので、できるだけ早く次のアクションをとらねければならないと思います。(注:2015年2月14日時点の記述)図1参考図Aよろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/21
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昨日は、血圧、脈拍のクール間の比較をしました。今日は、時間帯による比較をしてみます。 入院中は、朝、午前、午後、夜と血圧・脈拍の測定がありましたが、自宅療養中は朝、晩しか測定していません。また、入院中の「夜」は就寝前の午後8時~9時ごろですが、自宅療養中は食事前の午後6時~7時ごろと、多少環境が異なります。 昨日と同様、ここでも最高血圧は、朝・夜とも入院中のほうが高く、最低血圧は入院中のほうが低くなっています。 最高血圧は、入院中は朝が最も高くなっています。自宅療養中は朝・夜の比較だけになってしまいますが、朝が夜より高くなっています。 最低血圧も同様ですが、入院中の夜が午前や午後より低くなっています。ある看護師さんが、「高血圧の薬を飲んでいる人は普通朝に飲むので、薬の効果がなくなってくる起床直後が高い人が多いですよ。」とおしゃってました。あるネット情報から**********************************************早朝高血圧の基準は、早朝起床時に家庭で測定した血圧平均値が、次の基準に当てはまる場合です。収縮期血圧(上の血圧)... 135mmHg以上または拡張期血圧(下の血圧)... 85mmHg以上早朝高血圧を引き起こす原因としては、次のようなものがあり、当てはまる方はそれぞれの原因への対処が必要となります。○アルコール○起立性高血圧(立ち上がると血圧が高くなる)○動脈硬化の進行○血圧を下げる薬の効く時間が短い○朝の冷え込み○高年齢○精神的ストレス○閉塞性無呼吸症候群(睡眠中に呼吸が止まっている時間帯がある) ********************************************** 普通は朝のほうが低いそうです。私の場合、朝のほうが高い理由は上記のどれも当てはまりそうです。早朝高血圧の値にはなっていないようです。 最低血圧は、入院中の夜(特に抗癌剤投与が終わった直後)には、50を切ることもありました。抗癌剤が体内に入らなくなったせいでしょうか、ホッとするからでしょうか。50以下の血圧なんて生涯初めての経験でした。 脈拍は、やはり活動開始するまでの朝が低くなっています。入院中の夜は就寝直前の比較的静かにしている時間なので、午前や午後よりは低くなっています。図1図2図3よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/20
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入院中・自宅療養中に分けて各クールの最高血圧・最低血圧・脈拍の平均を比較してみます。 図1が最高血圧、図2が最低血圧、図3が脈拍です。 長期の血圧変化を見たときにも書いたように、最高血圧も最低血圧もクールが進むにつれて上昇しています。第1クールがが8月で、第6クールが12月で、夏から冬にかけて治療しました。気温の低下とともに最高血圧。最低血圧とも上昇しています。気温の低下で血管が収縮するためだと思います。 脈拍は気温の低下とともに下がる傾向があるようですが、第1クールは、まだ癌細胞の活動が活発なころで、第1クールが高いのはその影響も上乗せされていると思われます。 昨日も述べましたが、最高血圧は入院中のほうが自宅療養中より高いのに対して、最低血圧は入院中のほうが低くなっています。昨日のグラフ(昨日の図1)でを詳細に見ると、最高血圧は抗癌剤投与の時期に高い傾向にあり、最低血圧は入院中全体が低い傾向にあります。それぞれ、抗癌剤投与、入院の環境が影響していると思われますが、真偽のほどは分かりません。図1図2図3昨日の図1よろしければぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/19
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一昨日と昨日にわたって、長期の血圧や脈拍の変化を見てきましたが、今回は、クール間の差や時間帯による差を見ていきます。 私は高血圧持ちでしたので、血圧・脈拍は以前から毎日測定していました。入院中は、朝、午前、午後、夜に血圧・脈拍・酸素濃度・体温の測定がありました。そこで、第2クール以降の自宅療中も夜の測定に加え、朝も血圧・脈拍を測定することにしました。 図1は、その朝、夜の血圧の全6クール平均を、入院からの日数を横軸にとって示したものです。 ここで注意しておかなければならないのは、次の点です。 ・病院と自宅の血圧計は異なること。 ・朝は、入院中も自宅も起きた直後なので測定条件はよく似ていますが、 夜は、入院中は夕食が終わって、午後8時か9時頃に対して、 自宅は、夕食前の午後6時から7時くらい。入院中と自宅の差には、これらの誤差が上乗せされている可能性があります。 このグラフを眺めて気が付くことをいくつか列挙します。・入院1日目は朝はまだ自宅ですが、最高血圧、最低血圧、脈拍とも高め 「今日から入院」ということで緊張しているためでしょうか、 早く家を出ないといけないので焦っているためでしょうか・朝の最高血圧が抗癌剤投与中高め 抗癌剤投与と何か関係があるのかもしれません。 オシッコで夜頻繁に起きるためかもしれません。・入院中の最低血圧が、自宅療養中に比べ、朝が少し、夜が10程度低め 入院中の食事のせいでしょうか、自宅よりもストレスが少ないので しょうか。・2日目夜と、3日目朝の脈拍が高め 抗癌剤投与開始直後ということと関係しているのかもしれません。 それとなく理由がつけられそうな現象が見てとれました。図1よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/18
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今日は、血圧・脈拍について、今回の発病直前から現在までを詳しく見てみます。 最初のグラフは、2014年の4月から12月、その下のグラフは2013年の4月から12月の分です。年は違いますが、同じ月で比べています。2014年は発病から6回にわたる抗癌剤治療の期間を含んでいます。入院中のデータは除外しており、自宅でのデータのみを使っています。 発病したのは、2014年4月から5月にかけて思われますが、その時期に血圧は下降傾向にあります。気温の上がって行く時期なので、そのせいと思われます。再就職直後で自宅にいない日が多かったので、データが途切れ途切れになっていて、傾向がつかみにくいですが、2013年も同じような傾向を示しています。病巣拡大の血圧への顕著な影響は見られません。 2014年の脈拍はこの発病時期に明らかに、急激に上昇しており、90近くまで達しています。病巣拡大に対して体が反応した結果だと思います。体温も上がった時期です。生検直後に10くらい急に下がっているのは、解熱剤で熱を下げたためだと思います。 体が腫瘍と戦うために熱を上げるなら、解熱剤を飲まないほうがいいと思いますが、主治医は「それは関係ない。体を楽にするほうがいい。」とのことで従いました。以降、解熱剤を8月上旬の第1クール途中まで飲みましたが、その後服用を止めました。しかし、その後、熱も上がることなく、脈拍も80程度に落ち着きました。抗癌剤の効果により病巣の活動が抑制されたためと思います。以降、徐々に脈拍が下がり70近辺になっていますが、この部分は季節変動が支配的だと思われます。 よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/17
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今日は血圧・脈拍を振り返ってみます。 大昔の健康診断結果を見てみると、ドイツ赴任中の1998年くらいから血圧が高くなっています。ドイツでの食事、運動不足が原因でしょうか。2004年から高血圧の薬を飲み始めています。 以降、種類や錠数は変わっていますが、ずっと飲み続けています。体重・体脂肪率と同じように、入浴、夕食前に血圧・脈拍を測定してきました。今回の入院後は、朝も測定しています。前の会社のときは、血圧計が設置されていましたので、昼にも測定していたことがありましたが、今はしていません。 体重・体脂肪率同様、まず、腎盂癌で腎臓摘出する少し前から変化をレビューしてみます。抗癌剤治療中は特殊な状況にあるので、このデータからは除外し、別に振り返ることにします。 私の場合、夏場と冬場で、上の血圧値は15~20くらいの差があり、下の血圧値は10~15くらい差があります。当然ですが、冬場のほうが高くなります。薬を飲んで、冬場で上が130くらい、下が90くらいです。脈拍は冬場で70くら夏場で80くらいです。腎臓摘出をした直後、春ですが脈拍が上がっています。腎臓が一つになって心臓が一時的に頑張ったのかもしれません。2012年8月に脈拍のピークがありますが、ダイヤリーを見たら風邪でダウンをしていた時期でした。血圧(特に上の血圧値)が、退職後に下がり、再就職で上がっている(直後だけですが)のが分かります。やはりストレスが血圧に影響を与えるということでしょうか。今回の発病以降の推移についてもグラフの中にありますが、体重・体脂肪率同様、明日、時間軸を拡大して見てみます。 2015年1月19日(月)投稿文をリメイクよろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/16
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昨日まで、排尿量、飲水量、水分摂取量、体重、足の「むくみ」などの関係を、全クールの平均、クール別、時間帯別などに分けて見てきました。 今日は、排尿に関しての最終回です。 前にも書きましたが、抗癌剤投与中に尿量が少なかったり、ph値が限界値を外れたりして、それぞれ利尿用、ph調整用の点滴が加わったことがありました。でも、第1クールだけでした。第1クールで午前中に排尿量が少なくなる傾向にあることが分かったので、第2クールから夜中や午前の時間帯にできるだけ水分を摂るようにして、以降は利尿用の点滴の追加はありませんでした。phについては対策のしようがないですが、第2クール以降は調整用点滴のお世話になることはありませんでした。体が順応してくるのかもしれませんね。 最初の主治医の説明では、出血性膀胱炎の副作用の可能性があるとのことでしたが、その発症はありませんでした。 あと排尿関係で症状として出て来たのは、排尿を開始する際、尿が出にくくなることがあったことと、尿が濁ることがあったことです。第2クール以降、それを記録に留めていたので、表1にまとめてみました。 黄色でハイライトしたところが、尿が出にくかった日です。抗癌剤投与終了後発生していますが、第4クールから発生が減り、第5クール、第6クールは発生しませんでした。これも体が慣れてくるのでしょうか。 尿の濁りが発生した日を、時間帯別に四角や三角で示しています。抗癌剤投与が終わって、点滴量が少なくなってから、昼間の時間帯に多く発生しています。自宅療養中も一部発生しています。点滴量が少なくなって尿量が少なくなり、さらにその中でも昼間の尿量が少ないので、そのタイミングが濁りが目立ちやすいということかもしれません。一度濁ったときに尿検査をしていただきましたが、特に異常はありませんでした。塩分を多く摂った第6Cの発生が特に多いので、塩分と何か関係があるのかもしれません。 また、この濁りは計量カップに尿を一旦とったので気がついたのであって、普通に便器を使っていれば気がつかないレベルではないかと思います。従って、今回の発病前でも、このような濁りは発生していたのかもしれません。表1 よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/15
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昨日は、足首及び「ふくらはぎ」の朝の周長について、入院時や抗癌剤投与時と自宅療養時、どのように変化するかを見ました。条件が安定しているので朝で比較していますが、「むくみ」がより出やすいのは、昼間とか夜です。皆さんも遅い時間になると足がむくむという経験はしているのではないでしょうか。「むくみ」を感じなくても、多かれ少なかれ、夕方のほうが足周長が大きくなっていると思います。 図1に左右足首、左右ふくらはぎ周長について、自宅療養中の朝&夜、抗癌剤投与中の朝&夜の比較をしたものを示します。基準になるのは、それぞれの朝の周長です。足首については、左右とも、朝の周長が抗癌剤投与で0.4cm~0.5cm大きくなっています。ふくらはぎは左右とも1.1cm大きくなっています。抗癌剤投与中の朝の周長は、足首、ふくらはぎとも、自宅療養中の夜の周長よりも大きくなります。 さらにここから夜になると、足首については左右とも朝に比べ0.1cm大きくなり、ふくらはぎは左右とも1cm大きくなります。結果的に、抗癌剤投与時の夜の周長は自宅療養時の朝の周長と比較すると、足首で左右とも0.5cm~0.6cm、ふくらはぎで左右とも2.1cm大きくなっています。ふくらはぎを円と仮定すると直径で0.7cmも大きくなるということです。 抗癌剤投与時の朝はデータからも自宅療養時すなわち平常時の夜より少し太いくらいですので、「むくみ」を感じることはあまりありませんでしたが、夜はそこからさらに太くなっていますので「ふくらはぎ」あたり、ひどいときには膝の上あたりまで、張っているのが感じられました。また、抗癌剤投与時、左足のほうが「むくみ」を強く感じることが多かったですが、このデータ上にはそれは表れていないようです。図1 よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/14
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過去、体重増減と排尿量や水分摂取量の関係を観察し、水分摂取量に排尿が追いつかない分、ちょうど体重が増えていることが分かりました。 では、その水分はどこにいくのでしょうか。当然体内に残ります。その一部は体の部分のむくみとなって現れます。手足や顔のむくみになって現れます。 私の場合は、入院中PCを叩いている時間が多かったので、座っている時間が長く、ふくらはぎから足首にかけて「むくみ」が出ました。看護師さんは、個人差はありますが、とてもこの「むくみ」を気にしていて、靴下を脱いではチェックしてもらいました。「むくみ」も酷くなるなと、血栓を引き起こしたりするからでしょう。「靴下のあとが残る程度ですね。」とか、そんなアバウトな診断をしていました。 何とか定量化できないかと、第2クールからメジャー(巻尺)を持っていって、左右の足首の一番細い所、ふくらはぎの一番太いところを、朝夕計ってみました。本当は、足にマジックで線を書くとか、絆創膏を貼るなどして、場所を一定にすればいいのでしょうが、そこまではしませんでした。アバウトですが、足首の一番細いところ、ふくらはぎの一番太いところとしました。測定誤差が大きいので、mm単位で測っても意味がなく、測定単位は5mmとしました。 朝と夕方と測っていますが、長時間横になっていた直後の朝の足周長のほうが、姿勢や運動量の影響が少ないと考えられるので、朝の足周長で見てみます。第1クールは測定しなかったので、第2クールから第6クールの左右足首の平均、左右ふくらはぎの平均を入院からの日数を横軸にしてプロットしてみました。 ピーク時期で、足首は平常時より0.5cmくらい太くなり、ふくらはぎは2cm強太くなっています。これが、水分が排出しきれないことによって起こる足のむくみです。よろしかったらぽちっとお願いします。にほんブログ村
2015/04/13
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