つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2012.05.08
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カテゴリ: 怪奇幻想小説
怪しい薬を実験的に飲まされて、超能力者にさせられてしまった親子のお話。昔読んだヴォクトの 『スラン』 を思わせる冒頭から、ぐんぐん読者を引っ張っていく。母親が殺され、ついに父娘が組織に 捕えられるところで上巻は終わる。

弓月光の 『瞬きのソーニャ』 は、いまだ捕まらざるチャーリィの物語だ、ともいえよう。荒唐無稽な小説というのもあるにはあるが、少なくとも漫画よりはリアリティを要求される。

上巻が逃亡劇なら下巻は脱出劇だ。悪魔の手からは無事に逃れた。しかし、アシモフの 『夜明けのロボット』 さながらのマインドコントロール能力を持つ父親も死んでしまった今、8歳の子どもにできることは限られている。そこで彼女はどうしたか…

ハッピー・エンドを暗示させながら、そこに至るまでの過程は、 『キャリー』 の発火能力を目の当たりにした者の恐怖を描いたサスペンス劇 である。超能力はモチーフであってテーマではない。したがって怪奇幻想小説に分類した。


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Last updated  2012.06.09 23:34:35コメント(0) | コメントを書く


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