数年前までは、ハブ空港思想が蔓延していて、各国は大型飛行場建設に励んでいた。大型機で中軸のハブ空港に移動してから、乗り換えてローカル空港に向かうという2段階思想だった。これを実現するためには、数本の滑走路をもつ大型空港が不可欠になる。ところが、日本では実現不可能な話だろう。成田が複数の滑走を持ち、地方空港と直結されることはありえない話になる。そこで生まれてきたのが、燃費の良い中型機で二つの空港を直行するプランになる。これならハブ空港は要らない。これに適した航空機が787などの長距離中型機になる。 世界の航空機需要は拡大している。大型化による座席数の増加で、30%程度の乗客数があれば、航空会社の採算は取れるという。そこで空気を運ぶよりも格安航空券を乱売する時代が始まった。エアバスA380は最大800人を乗せることができるから、運航を開始すると衝撃的な運賃が実現するかもしれない。公正取引委員会も運賃の国際協定を認めない方向に動くというので、流れは格安旅行の方向にある。
日本ではきめ細かいサービスを要求されるので、エアバスA380に日本の航空会社が乗り気でないのも当然だろう。あまりに乗客が多すぎて日本式サービスが難しくなる。国内にハブ空港がないだけでなく、4発エンジンの大型機の燃費の悪さで利益が上がらない。というわけで、ボーイングは大型機の開発を諦めている。世界がハブ空港の時代になると、日本は取り残されると噂されていたのだが、技術の進歩が壁を乗り越えさせてくれた。確かに、成田から羽田に移動する時間を考えると、ロサンゼルスから直接ローカル空港に乗り入れるほうが効率が高い。残された課題は、世界初のプラスチック胴体になるという787の安全神話になるのだけれど、こればかりは・・・。
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