MATRIX7

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2007.01.07
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カテゴリ: 現代社会


 コロンビア政府は、すでに革命軍は討伐されて、ゲリラ組織は崩壊寸前だという。麻薬カルテルは壊滅しているというのだが、いまだに世界のコカイン生産の80%はコロンビア産である。政府が統治するのは都市などの点部分であり、地方の農村部やジャングル地帯は革命軍やこれに対抗する右派民兵組織が支配している。この情勢に麻薬シンジケートが複雑に絡まっている。米国は革命軍がコカインの生産に関与していると断言するのだが、実態は武器弾薬の購入のために、上納金や年貢を取り立てているだけらしい。
 コカインの密輸取引によって、コロンビア革命軍が200億ドル(2兆円)の現金を保有していると米国政府は叫ぶ。ところが、総勢2万人の兵士たちは自動小銃とラジオと懐中電灯程度しか持っていない。コカを栽培している農家も貧しい。麻薬取引の利益は、流通業者か米国のマフィアが独占しているというしかない。現金が下流まで流れてこない麻薬取引の仕組みは、世界共通である。コロンビアの農村地帯の貧しさがコカ栽培に走らせている原因になる。
 コロンビア南部のコカ栽培地帯を撲滅するために、軍事支援のヘリを使って除草剤を散布したことがある。コカの栽培地帯に除草剤をまけば、コカインの米国流入が止まると考えたのだが、結果はコロンビア全土にコカの栽培が広がるきっかけになってしまった。コカインの生産増加によって市場価格は大幅に低下し、世界各地の麻薬需要を増大させてしまった。コカインは高価な麻薬から庶民的価格に変化して広がっている。
 コロンビアは天然資源に恵まれている国である。石油や天然ガスから、金や銀にいたるまで南米有数の天然資源がある。ところが、政治的な混乱と長期の内戦によって、資源開発は遅れている。生産流通施設はゲリラの標的になり、なかなか開発が進まない。熱帯地域という地理条件では、ジャングルなどを軍事的に制圧することは不可能になる。現在でも60人の政府関係者が人質として監禁されている。一般人を含めると年間3000件の誘拐事件が起きるというから観光客はとても近づけない。コロンビア政府はすべて解決の方向に向かっていると断言するのだが、そんな日がくるのだろうか。






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Last updated  2007.01.07 13:14:53
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