MATRIX7

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2007.01.08
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カテゴリ: 自然と生命

http://hana-rebun.hp.infoseek.co.jp/auscene3.html )をぜひ読んで欲しい。
 オーストラリア大陸はゴンドワナ大陸から分裂して孤立化し、独自の進化を遂げてきた。大陸移動にしたがって乾燥地帯になると、ユーカリやアカシアなどの植物がオーストラリアを占有していった。タスマニア島も乾燥化したが、高低差のある地形のために冷温帯多雨林地帯が残っている。この原生林に樹齢3000年の古代針葉樹ヒューオンパインなどのゴンドワナ大陸時代の生き残り植物が含まれているのである。
 冷温帯多雨林は、まさしく白亜紀恐竜時代の自然環境を維持していると考えられている。ゴンドワナ大陸は二つに分裂する。西ゴンドワナは南米とアフリカ大陸に分裂し、東ゴンドワナは南極、インド、オーストラリアに分散していく。大陸移動と生物の生存競争が2億年にわたって続いたので、ゴンドワナ時代の自然や動植物は世界のどこにも残されていない。オーストラリアは乾燥化と人類によって破壊されたが、タスマニアは孤島であり、かろうじて影響を受けずにすんでいる。古代針葉樹の特色は、成長が極端に遅いことにある。そのために年輪が密で堅く、家具などの材料としては理想的なので、あっという間に乱伐されてしまった。タスマニアは世界自然遺産の指定でかろうじて絶滅を免れたといえる。
 タスマニアには、もうひとつ秘境ターカインが存在する。世界にわずかしか残されていない温帯多雨林の中でも、貴重な動植物に満ちている森林地帯である。ターカインの高等植物のほとんどがタスマニア固有種であり、その多くが絶滅危惧種である。生息するザリガニがゴンドワナ時代の遺物と呼ばれるほど独特の生物環境を維持してきた。ところが、ターカインは世界自然遺産に指定されていないために森林開発の対象になり、伐採が進んでいる。
 原生林を切り開き、新たにユーカリの苗木を植える人工林がオーストラリアに広がっていく。ユーカリ種は短期間に成長するので、世界各地で植林が進んでいる。見た目には同じ森林に見えるが、一度平地にすると貴重な動植物群は生存環境を失って激減する。タスマニアの自然は知られていないので、知らない間に破壊が進んできた。オーストラリアから輸出される木材の大部分はタスマニア産であり、その行き先は自然保護に熱心な日本であるというのが皮肉なのだが。 






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Last updated  2008.07.03 16:26:31コメント(0) | コメントを書く
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