08年度からは、ワークスマシンの販売が自由化される。豊富な資金力を持つレッドブルが勝利したければ、レッドブル独自マシンを開発するよりも、ルノーから買ったほうが話が早い。RB3に注目が集まるのは、その出来次第によって、レッドブルのマシン調達作戦が変化することが想定されるからになる。旧ジャガーを母体にして構成されているレッドブルは、400人というワークス並みの数のエンジニアを保有している。その開発部門を継続させるかどうかは、RB3の活躍次第になるから厳しい。
これまでのように、ルノーやフェラーリにまったく歯が立たないのならば、ワークスマシンを購入したほうが勝利に近づける。莫大な開発資金を使って、ワークスよりも性能の低いマシンを開発することは無駄というしかない。RB3に対する首脳陣の期待が高いのは無理もない。結果次第では、将来工場すら消える可能性がある。レッドブルのエンジニアにとっても、生き残りをかけたマシンがRB3になるから、熱くなるのも当然だろう。プライベーターといえども、開発部門を持つことが理想ではあるが、それにはフェラーリと互角の勝負できるという結果を残さねばならない。そこまで到達するのはとてつもなく厳しいから、レッドブルにとっては複雑な思いの1年間になるはずである。