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2015年02月27日
テーマ： 最近、読んだ本を教えて！(24297)
カテゴリ： 三国志・中国史
瑞兆・怪異ネタ 後漢書２－２です。
孝霊帝紀 第八
●（p135注）「広州記」（烏滸の）其の俗、人を食らい、鼻を以て水を飲み、口中に進めくらうこと故のごとし（丸呑みする）。
★鼻から水を飲むってすごいな。鼻で人をつかんで口に放り込む象人間を想像しました。
○（p140）（173）二年六月、北海に地震あり。東萊と北海に海水溢る。
★注（続漢書五行志三）によると、長さ８，９丈、高さ二丈余りの大魚が二匹流れ着いたそうです。津波か高潮ですね。
○（p146）（176）冬十月壬午、御殿の後ろの槐樹自ら抜けて倒（さかしま）にたつ。
○（p147）（177）二月、南宮の平城門及び武庫の東垣の屋自ずから壊る。
★武庫は武器庫、東垣は庫の外垣だそうです。易経「小人位にあれば、その妖、城門自ずから壊る」
地震もあちこちで何度も記録されているので、建物が傷んでいたのかも。
○（p151）（178）六月丁丑、黒気あって御する所（帝の御座所）の温徳殿の庭中に堕つ。
★「東観漢記」によると、黒気は五色（黒じゃないのか）で頭があり、体長は十余丈、龍のような形で車蓋のように隆起し猛り狂ったそうです。
演義のオープニング怪異「蛇が霊帝の目の前に落っこちてくる」の元ネタ？
○（p151）秋七月壬子、青虹、御坐の玉堂の後殿の庭中に見る。
★楊賜伝（列伝４４）に「虹蜺（こうげい・虹の意）あって昼に嘉徳殿の前に降る」とあるそうです。
青い虹、きれいだと思うけどこれも不吉の徴なのかな。
○（p152）京師の馬、人を生む。
○（p155）（179）洛陽の女子、児を生み、両頭四臂あり。
★「易伝」に「諸侯が相い伐てば、その妖、馬は人を生む」とあるそうです。
多頭児は漢書にも出てきましたね。混乱も極まってきた感があります。
★「霊帝紀」によると、この人は病気を治すと称し、治った人は米五斗を渡すことになっていて、五斗米師と号していたそうです。
五斗米道（ファイブリットル・ライスロードじゃないよ）出ました。
○（p167）（184）郡国に異草を生じ、龍蛇鳥獣の形を備う。
★「風俗通」によると人の形のものもあって、一人一つずつ弩を持っていた（？）
五行志によると龍や鳥には毛羽頭目足翅がみな備わっていたそうです。
何かかわいい気もするしけっこう見てみたい。
この年に黄巾の乱がおこったそうですが、乱と草との関係は不明。
○（p171）（186）秋八月、懐陵（沖帝陵）の上に雀万数あって悲鳴し、因って闘いて相い殺す。
★五行志によると上の人（爵位を持った人）たちが相争うことへの天の戒めだそうです。爵＝雀は音が同じだそうで。
孝献帝紀 第九
○（p188）（190）壬辰、白虹、日を貫く。
★白虹が日を貫くのはかなり不吉なようで、国には死の禍が多く、法は乱れ、一族は皆殺しになり、官吏はみなむごいとかいろいろ悲惨なことが書いてあります。
その通りのことが起ってるけど。。
呉書で孫権の陵墓にお参りしに行った後白虹をまとわりつかせてた諸葛恪は災厄扱い・・？
○（p192）（191）是の歳、長沙に人有って死して月を経て復活す。
○（p196）四年（193）夏五月癸酉、雲無くして雷す。
★雲がないのに雷鳴が聴こえるのも不吉の徴だそうです。
○（p201）（194）九月、桑また椹（桑の実）を生じ、人以て食らうことを得たり。
★桑の実が二回なったということですかね。これはラッキーでは。
○（p204）（195）冬十月、赤気有って紫宮を貫く。
○（p212）（202）是の歳、越すい（四川省西昌）の男子化して女子と為る。
★紫宮は星座の名。献帝たちが李カク・郭シのせいで文字通り路頭に迷っていた頃の記述なので、天が助けてあげてのサインを出した・・んだったらいいな。
皇后紀 第十上
○（p251）（馬貴人が皇后に立てられる）是に先立つこと数日、夢に小さき飛虫の無数なる有って身に赴きつき、又皮膚の中に入りてしかる後に飛び出ず。
★ぎえええ・・いい夢とはとても思えない。
○（p303）（梁皇后が）生まれるや、光景の祥有り。
★光景の祥は室内が光り輝く瑞兆。何故かこの人にだけ瑞兆がありました。
○（p322）帝後に夢に桓帝を見る。怒って曰わく、「宋皇后は何の罪過か有る。而るに邪孽を聴き用い、其の命を絶たしめたり。勃海王悝（かい）は既に巳に自ら貶し、又誅斃を受く。今、宋氏及び悝は自ら天に訴え、上帝は震怒す。罪、救いがたきに在り」
夢殊に明察なり。
（訳）（勃海王悝と妻の宋氏が誅殺され、讒言を信じて姪の宋皇后を廃位した後）霊帝の夢に桓帝が出てきて、怒って言った。
「宋皇后に何の罪があったというのだ。讒言を信じて殺してしまったのか。勃海王悝は身分を落とされたうえ誅殺された。今、宋氏と悝は天帝に訴えでて、天帝は激怒しているぞ。救いがたい罪だ」
夢はとても鮮明だった。
★相談された臣下は勃海王と宋氏の位を元に戻すことを提案したのですが、霊帝は進言通りにできないまま崩御したそうです。
後悔はしてたのでしょうけど、讒言した臣下をはばかって何もできなかったのかな・・
孝霊帝紀 第八
●（p135注）「広州記」（烏滸の）其の俗、人を食らい、鼻を以て水を飲み、口中に進めくらうこと故のごとし（丸呑みする）。
★鼻から水を飲むってすごいな。鼻で人をつかんで口に放り込む象人間を想像しました。
○（p140）（173）二年六月、北海に地震あり。東萊と北海に海水溢る。
★注（続漢書五行志三）によると、長さ８，９丈、高さ二丈余りの大魚が二匹流れ着いたそうです。津波か高潮ですね。
○（p146）（176）冬十月壬午、御殿の後ろの槐樹自ら抜けて倒（さかしま）にたつ。
○（p147）（177）二月、南宮の平城門及び武庫の東垣の屋自ずから壊る。
★武庫は武器庫、東垣は庫の外垣だそうです。易経「小人位にあれば、その妖、城門自ずから壊る」
地震もあちこちで何度も記録されているので、建物が傷んでいたのかも。
○（p151）（178）六月丁丑、黒気あって御する所（帝の御座所）の温徳殿の庭中に堕つ。
★「東観漢記」によると、黒気は五色（黒じゃないのか）で頭があり、体長は十余丈、龍のような形で車蓋のように隆起し猛り狂ったそうです。
演義のオープニング怪異「蛇が霊帝の目の前に落っこちてくる」の元ネタ？
○（p151）秋七月壬子、青虹、御坐の玉堂の後殿の庭中に見る。
★楊賜伝（列伝４４）に「虹蜺（こうげい・虹の意）あって昼に嘉徳殿の前に降る」とあるそうです。
青い虹、きれいだと思うけどこれも不吉の徴なのかな。
○（p152）京師の馬、人を生む。
○（p155）（179）洛陽の女子、児を生み、両頭四臂あり。
★「易伝」に「諸侯が相い伐てば、その妖、馬は人を生む」とあるそうです。
多頭児は漢書にも出てきましたね。混乱も極まってきた感があります。
★「霊帝紀」によると、この人は病気を治すと称し、治った人は米五斗を渡すことになっていて、五斗米師と号していたそうです。
五斗米道（ファイブリットル・ライスロードじゃないよ）出ました。
○（p167）（184）郡国に異草を生じ、龍蛇鳥獣の形を備う。
★「風俗通」によると人の形のものもあって、一人一つずつ弩を持っていた（？）
五行志によると龍や鳥には毛羽頭目足翅がみな備わっていたそうです。
何かかわいい気もするしけっこう見てみたい。
この年に黄巾の乱がおこったそうですが、乱と草との関係は不明。
○（p171）（186）秋八月、懐陵（沖帝陵）の上に雀万数あって悲鳴し、因って闘いて相い殺す。
★五行志によると上の人（爵位を持った人）たちが相争うことへの天の戒めだそうです。爵＝雀は音が同じだそうで。
孝献帝紀 第九
○（p188）（190）壬辰、白虹、日を貫く。
★白虹が日を貫くのはかなり不吉なようで、国には死の禍が多く、法は乱れ、一族は皆殺しになり、官吏はみなむごいとかいろいろ悲惨なことが書いてあります。
その通りのことが起ってるけど。。
呉書で孫権の陵墓にお参りしに行った後白虹をまとわりつかせてた諸葛恪は災厄扱い・・？
○（p192）（191）是の歳、長沙に人有って死して月を経て復活す。
○（p196）四年（193）夏五月癸酉、雲無くして雷す。
★雲がないのに雷鳴が聴こえるのも不吉の徴だそうです。
○（p201）（194）九月、桑また椹（桑の実）を生じ、人以て食らうことを得たり。
★桑の実が二回なったということですかね。これはラッキーでは。
○（p204）（195）冬十月、赤気有って紫宮を貫く。
○（p212）（202）是の歳、越すい（四川省西昌）の男子化して女子と為る。
★紫宮は星座の名。献帝たちが李カク・郭シのせいで文字通り路頭に迷っていた頃の記述なので、天が助けてあげてのサインを出した・・んだったらいいな。
皇后紀 第十上
○（p251）（馬貴人が皇后に立てられる）是に先立つこと数日、夢に小さき飛虫の無数なる有って身に赴きつき、又皮膚の中に入りてしかる後に飛び出ず。
★ぎえええ・・いい夢とはとても思えない。
○（p303）（梁皇后が）生まれるや、光景の祥有り。
★光景の祥は室内が光り輝く瑞兆。何故かこの人にだけ瑞兆がありました。
○（p322）帝後に夢に桓帝を見る。怒って曰わく、「宋皇后は何の罪過か有る。而るに邪孽を聴き用い、其の命を絶たしめたり。勃海王悝（かい）は既に巳に自ら貶し、又誅斃を受く。今、宋氏及び悝は自ら天に訴え、上帝は震怒す。罪、救いがたきに在り」
夢殊に明察なり。
（訳）（勃海王悝と妻の宋氏が誅殺され、讒言を信じて姪の宋皇后を廃位した後）霊帝の夢に桓帝が出てきて、怒って言った。
「宋皇后に何の罪があったというのだ。讒言を信じて殺してしまったのか。勃海王悝は身分を落とされたうえ誅殺された。今、宋氏と悝は天帝に訴えでて、天帝は激怒しているぞ。救いがたい罪だ」
夢はとても鮮明だった。
★相談された臣下は勃海王と宋氏の位を元に戻すことを提案したのですが、霊帝は進言通りにできないまま崩御したそうです。
後悔はしてたのでしょうけど、讒言した臣下をはばかって何もできなかったのかな・・
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