貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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アジアの星一番Ver3

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テーマ: 世界への旅(285)
カテゴリ: ネパール

2008年10月8日(水) 21日目

ネパールを密出国しました。そしてインドへ密入国しました。

こんなにも簡単に、手続きなしで、インドへ入国出来るとは思っても
いませんでした。別に好んでインドへ行った訳ではありません。
カトマンドゥから、出来るだけ早く、ダージリンへ行きたかっただけです。

話せば、長~い物語なのであります。
長~い話など、聞きたくないでしょうから、手短に説明します。

昨夜、15時半に、カトマンドゥのバス停に集合、16時、ダージリンへ
向けて、出発の予定でした。そのチケットを、大枚、3500ルピーを
出して購入しました。(5000円ほどの大金ですぞ!)

ツーリストバスで、カトマンドゥから、ダージリンまで乗り換えはあるものの、
直行で行くと言う旅行会社の説明でした。親切で、おまけに、バス停まで、
一緒に行って、座席まで確認すると言うのです。

高いなー! 親切過ぎるなー! とこの時、思いました。
これが危険信号だったのですが、飛行機のチケットは取れないし、
もしかしたら、お祭りの終わる、10日まで、数日、足止めを食らうかも
知れないと言う意識があり、このアラームを見逃してしまいました。


そして、旅行会社の社員と一緒に、15時半までに、バス停へ行きました。
そこで、僕が貰っている、カトマンドゥからダージリンまでのチケットを、
その社員が持って行き、バス会社のチケットと交換して来ました。

ほんと、親切なやっちゃなー、と感心していました。

バスまで行きました。しかし、ツーリスト用のバスと思えない、ローカルバス
であります。座席はきっちり決まっていました。それじゃー!って社員が
帰ろうとするので、確認の為に、チケットを見ると、カーカルビッタまでの
チケットです。

「おい、おい、これは、ダージリンまでじゃーないぞ!」と、説明を求めると、
「カーカルビッタで、その先のチケットは渡すよう手配してある。」と言うます。
「そんな事言ったって、それを証明するものが何にもないじゃないか!」

と、心配になって、しつっこく尋ねます。
しかし、そいつは、親切面で、「いやいや、ネパーリは真面目で親切です。
もしチケットを渡さないような事があれば、連絡して下さい。こちらで、
落とし前をつけます。」、などと、言うもので、バックパッカーの星一番とも
あろうものが、それを信用してしまったのです。

それでも、一応、名刺と電話番号など、連絡先は、貰っておきました。


さて、15時半には、バスに乗り込み、16時の出発時間を待ちます。
しかし、16時になっても全く出発する気配はありませぬ。

待つこと、45分、ようやく出発しました。
しかし、5分位走って止まり、動きません。ピタリとも動きません。
運転手もどっかへ行ってしまいました。

外で、なにやら賑やかです。なんじゃろ? と思って、他の乗客に
聞いて見ても、分かりません。
訳分からないまま、待つこと、何分か忘れました。
出発したのは、15時半にバスに乗ってから、3時間後の、18時半です。

くっそー! イライラするなー! と思っても、対処のしようがありません。
もう、乗ってしまったのです。

よく分かりませんが、満席になるまで、色々と調整してたようなのです。
ですから、ツーリストバスではありません。
ヴァラーナスィーから、ポカラへ移動した時は、日本人と欧州系ばかり
でした。が、しかし、今回は、全員がネパール人で、その中にポツリと、
日本人らしき、アジアの星一番がいるだけです。
(傍目から見たら、全員がネパール人でしょう。)

これは、何だと思いますか?

01 CIMG7395.jpg






こうやって、バスの中央の通路に置いて座るのです。こんな座席に座って、
18時間も、20時間も、夜を通して行くのかい? 君?と聞いて見たいところです。
満席どころか、定員オーバーです。

02 CIMG7393.jpg





僕の隣に座った奴は、どでかい安物のバッグを、自分の足元に
置きます。そのバッグがでかすぎて、僕の足の置き場が半分も
ありません。

で、そいつに、「こっちの中央の通路にそいつを移動せよ!」 と指示したら、
即座に、拒否されました。

むかっ! っとして、「移動せよ!」、と言っても、「やだ!」、の一点張り。
何度か繰り返すと、自分の足を、バッグの上に上げて、これで、あんたの
足の置き場だ出来たろう? ってな態度です。

よっぽど、大事なものが入っているのだろうと、僕は諦めました。
ったく、変な奴が、隣に座ってしまったもんだ、とガックリしたものです。


で、移動の夜中、そいつの足がこっちへ来たら、押し戻して、来たら押し戻し、
まんじりともしない、夜明けがやって参りました。

そしたら、そいつ、朝のひんやりし過ぎる風なのに、窓を全開にして、
頭を外に出して、見ているのです。

僕は、「寒いから窓を閉めろ!」、と、今度はきつめに、指示を出しました。
怖い顔して言ったから、そいつは、渋々と言った感じで、窓を閉めたのです。
しかしながら、数分もすると又々、窓を開けて、真剣に外を見ています。

何だか訳ありで、窓閉めろ!って言うのも、可哀相な気もして、「何で、外を
見てるんだ?」 と聞いて見ると、「もうじき、故郷だ。」、と言うのです。

さらに話を聞いてみると、 
 年齢、25歳。
 サウジで、3年間働いて、故郷へ4ヶ月間の帰省なのです。

おおー! 何だー! サウジかー! 聞いた事ある国だなー? 
って思ったら、8月まで、僕が出稼ぎに行っていた国です。(忘れんなよ!)

急に親しみが湧いて、さらに話を聞くと、僕のいた、ジュベールから、50キロの所で
働いていたとの事なのです。
僕の運転手だった、アシュラフや、フセインのこと、思い出しました。

そっかー! 3年ぶりに故郷へ帰って来たのかー!
父ちゃん、母ちゃんが待ってるだろーなー! 何? 妹もいるのか?
そんじゃ、窓、全開にしろ! 少し位寒くたって、何ちゅうことなか!
と、窓を、全開にしてあげました。


思い出しました。サウジには、インドからだけでなく、ネパールからも
出稼ぎが多かったのです。トイレ掃除とか、お茶いれとか、そう言った
下働きの人たちが多かったですが。

きっと、この汚い安物の大っきなバッグには、大した品物じゃーないけど、
心のこもった、土産が詰まっているのだろうなー、と、何だか、昨夜から、
ちょっと意地悪していたみたいで、反省仕切りの、私めでありましたです。


そして、彼は、眼を輝かせて降りて行きました。

そしてら、次に乗り込んできたのは、こんな奴です。何でしょうか?

03 CIMG7397.jpg





なんと、ヤギさんです。モロッコで、ヤギと一緒のバスに乗ったこと
ありましたが、その時、ヤギさんは、後ろの荷物置き場あたりでした。
今回は、堂々と、座席に来たので、びっくりしました。

人間より、いい席です。

04 CIMG7399.jpg






さらに、夜明けの道を走ると、こんな建物の前で、バスは止まりました。

05 CIMG7407.jpg



何か、がやがやしていたと思ったら、ほとんど全員の乗客が
降りて行くではありませんか!

僕は、慌てましたぞ、「ど、どこへ行くんじゃー!」、と。
バスは、もぬけの空です。

06 CIMG7404.jpg

建物を良く見ると、カスタムオフィスって書いてあります。

07 CIMG7406.jpg





ここは、しっかり聞かねばならぬ、と周囲の連中に聞きまくったところ、
この先の道路が、渡れない為、このバスはインドへ出て迂回する。
ものすご~く、遠回りになる。
で、先を急ぎたい人たちは、川を船で渡って、その先で待っているバスで、
行くのだそうです。

そんな話聞いてない。(川を渡れるとと言う話)


僕も、遠回りより、近い方が良いけど、このバスから離れたら、せっかく
ダージリンまで買ったチケットが、台無しになるので、泣く泣く、残りました。
残ったのは、乗客4名、運転手、補助の2名、と補助の奥さんらしき人、合計8名です。
やぎさんも、降りてしまいましたから。

で、何の手続きもまなく、ネパールを密出国し、インドへ密入国
したのであります。








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Last updated  2008.10.10 13:18:17
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