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「大人」になったら何をしよう
あれもやってこれもやって
空想を通り越した妄想でいっぱい
ある程度「大人」になってからもそういう思いを抱き続けていた絶叫母
その最大の理由は、私が実家暮らしをしていたせいだと思う
夕方になるといつもまっすぐに帰宅し、
指定席で新聞を読み、テレビを見る父
そのテレビは今にある1台きり
父の見たい番組がそのまま家族の見る番組だった
その他はとりたてて躾にうるさいとか、門限が厳しいとかそういうことはなかったけれど、
やっぱり自分のやりたいあれやこれやは実家のせいで大幅に制限されていたと思う
その制限が完全にとっぱられたのが結婚だ
家を出て、一人暮らしを始めた
じゃなかった、相方との二人暮らしか
でも、ヤツも私も忙しく、なんとなく一人暮らしのような気分だった
とてつもなく嬉しかった
住宅地の一軒家からマンションに越したというのも大きな差だった
夜中にお風呂に入っても大丈夫
洗濯物を一晩中干しっぱなしにしたってご近所からお声がかかることは無い
今まで感じたことのなかったような開放感
結婚したばかりの頃の私はそんな暮らしが嬉しかった
そうだ、そうだ、ずっと心に描いていたあんなこともこんなこともやってみなくっちゃ
ぐーふふふふふ
手始めにやってみたのは「深夜番組を見ること」だった
誰に文句を言われることもなく、だらだらと目的もなく深夜番組を見る
おっとな~~~~!
その次はアルコールだ
実家の父は「飲む、打つ、買う」の全てをやらないお人
家にアルコールの備蓄が無い
が、相方はお酒大好き
我が家にはアルコール、おつまみの類は充実している
勤めから戻り、化粧も落とさず、着替えもせず、
一番に冷蔵庫を開け、缶ビールを取り出し(なぜかバドワイザー限定)、コップにも注がずにそのままプシューっと飲む
冷蔵庫の扉は開けっ放しにして
くぅぅぅぅ、おっとな~~~
リビングのソファーで夜ついうとうととしてしまう
こんなこともちょっとした憧れだった(バカみたいでしょ)
やってしまおう、あれもこれも
気持ちいいかも
おっとな~~~~
それから、ちょっとベクトルが違う方向に向いてしまうかもしれないが、
インスタント・ラーメンをお鍋からそのまま食べるというのにもそこはかとない憧れがあった(相当におばか)
やってしまおう、このさいだから
おっとな~~~!とはいかなかった
絶叫母は自称猫舌ならぬ犬舌
そんな言葉があるはずもないけど、熱いものにめっぽう強い
はずだったのだが、この鍋から直食べラーメンは本当に熱い
熱いまま、冷めない
一休みするところがない
食べるときも、舌だけでなく手や顔の皮膚のやけどを心配しなくてはならない
これは大人の味ではなく、ボンビーな味だったのかも
大人になるには失敗もつきものさ
ははは
で、実際にいい大人になってしまった絶叫母の次なる憧れは
そりゃ、決まってるでしょーがー
「素敵なマ・ダ・ム」
素敵なマダムになったら何しよう
あれもこれもしたい
あんなこともこんなことも、もしかしてそんなことにも手を出しちゃうかも
いや~~~ん
ん?遠くの方で「素敵なマダム」になれるのか?とかなんとかっていうノイズが聞こえるような気が・・・
気のせい、気のせい
おーほほほほほ