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佐藤優(元外務省主任分析官)が 第三次世界大戦 の 可能性 に つい て 具体的 に 考察・ 発信 しています。
私も過去記事で「 ロシア ・NATO 間の全面戦争に突入する危険性、さらには核戦争にも拡大しうる危険性 」について考えてみました。そして、「鍵を握るのはポーランドとロシアとの関係だ」という結論は佐藤優と共通しています。
ウクライナの反撃が、国境を超えて大規模にロシア領内へ及んだとき、ロシアが「自衛権」を行使して、武器供与国を攻撃する可能性はないか。〔特に、 NATO 加盟国であり武器支援の“前線基地”であるポーランドに対してロシアが戦端を切る 可能性 (現在 NATO の兵器の多くはポーランド経由で送られており、ウクライナ兵の訓練所もポーランドにある)といった不安要素、危惧を(伊勢崎賢治を引きながら)指摘しました。 〕
それでは、 佐藤優の見解 を要約・紹介します。(できれば 全文 をご一読ください。)
〇フィンランド、スウェーデンが NATO に加盟しても、さし当たって大きな変化はない。
Q なぜか?
A(両国はアメリカの「傀儡政権」ではないから)スウェーデンとフィンランドに米軍が常駐する巨大基地が建設され、核兵器が配備される可能性は低いとロシアが考えているから。対してウクライナが NATO に加盟すれば直ちに基地が米軍に提供され、核配備がなされるとプーチン大統領やロシアの政治・軍事エリートは考えている。
Q この間の大きな問題は?
A 戦争が始まって以来、アメリカとロシアの間で対話が途絶えていたこと。しかし、 5 月 13 日、アメリカのオースティン国防長官とロシアのショイグ国防相が電話会談を行った。
〔停戦に向けた進展はなかったが、対話の窓口は常に開けておくことが大切。外交 channel があれば直接電話をかけ、大使館を通したやり取りができる。また両国に対話継続の意思があれば、 CIA と SVR( ロシア対外情報庁 ) が、水面下で連絡を取り合うことも可能 。〕
Q 対話が成立する直前の状況は?
A ラブロフ外相は、核戦争を起こさないことがロシアの基本的な立場だが、現状は 1962 年の キューバ危機よりも緊張している と述べた。 キューバ危機の時期には、行動上ルールは明確で、モスクワはワシントンがどう行動するかを理解し、ワシントンもモスクワがどういう振る舞いをするかを理解していた。現在はルールがほとんど残っていない。
(ただし、そのあと、前述したオースティン国防長官とショイグ国防相の電話会談が実現したので、この時点での緊張は少し緩和された。)
〇「問題はポーランド」とロシアが警戒
ラブロフ外相が強調したのは、アメリカも NATO もロシアも、 (全面的な) 戦争はしたくないと思っている。問題はポーランドだ、という点。
ポーランドは 3 月半ばに、ウクライナに平和維持部隊を派遣するよう NATO 加盟国に要請する意向を示した。 アメリカや NATO 本部はウクライナ派兵を完全に否定している中での提案であり、その点では急進的だ。
Q なぜか?
A 歴史を振り返ると、ポーランドは第2次世界大戦時にはソ連とドイツから侵攻され、分割占領された。その苦い経験からロシアの脅威を強く感じ、断固たる対応を取りたいと考えているのだろう。だが、 ことはそれだけにはとどまらない可能性がある。
同国は 4 月 28 現時点でジョー・バイデン米政権と今後の作業について議論。
暫定的合意によれば、ポーランドは NATO の委任ではなく「有志国」の参加=有志国を募って、独自の判断でウクライナに平和維持部隊 ( 軍隊 ) を派遣するという計画。
ウクライナ西部のガリツィア地方は歴史的にポーランド領。 SVR( ロシア対外情報庁 ) は、ポーランドの狙いはウクライナ支援にとどまらず、第 2 次世界大戦で失った領土を回復することだと捉えている。
〇ポーランドが「平和維持軍」を派兵すれば、第 3 次世界大戦に –
ポーランドが「平和維持軍」の名目でウクライナに派兵すれば、ロシアは敵対行動と見なしてポーランドへの攻撃を検討する。
要約・紹介は以上です。 上記の事態は第3次世界大戦に発展しうるというラブロフ外相の警告を、ただの脅しと考えるのは危険ではないでしょうか。前回指摘したように、 ロシア と ポーランド の 関係 は 穏 や か な ら ざ る 現状 があ り ま す
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