柴楽日記

柴楽日記

2014.12.25
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カテゴリ: グルメ・旅
今回は先日、所用にて訪れた飯塚での散策の模様をお届けしたいと思います。

所用を終え、程近い場所に位置する伊藤伝右衛門邸に立ち寄ってみました。
今年はNHK朝の連ドラ「花子とアン」の影響でこの場所も脚光を浴びることと
なりましたね。
この日はみぞれ交じりの雨も降っていましたが、団体客も含めて、まだまだ
見学の方もたくさんいらっしゃいました。
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見事な長屋門をくぐると邸宅の表玄関へとやって来ました。
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筑豊の炭鉱王としてその名を広く知られる伊藤伝右衛門。
絢爛な応接室からは栄華を極めた当時の様子が偲ばれます。
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建築的には勿論のこと、室内も細部までこうした趣向を凝らした当時の日本
家屋の粋が凝縮された建物だと思います。

東座敷です。
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庭園が一望できる素敵な部屋です。
現地のガイドさんの御話によると、ここは伝右衛門とその妻あき子(柳原白蓮)
の寝室として使われていた部屋なのだそうです。

建物の内覧を終えて、庭園へ出てみました。
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約2290坪もの広さを誇る回遊式庭園です。この日本庭園は国指定の名勝となって
いるそうです。

建物や庭園は勿論のこと、室内の天袋に描かれた蝶を始め、芸術性の高さが随所に
感じられます。建物の保存状態も良く、文化的価値の高さを感じさせられる邸宅で


続いて、嘉穂劇場へと足を伸ばしてみました。
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公演が入っていない日はこうして劇場内の見学もできます。
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1931年築の木造2階建の建物です。
これだけの大きさで木造建築物とはスゴイです。
客席にも柱がありません。トラス形式の小屋組みの成せる業なのだそうです。

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ここでは何と奈落まで見学できます。
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客席のスズランには太陽や月、そしていろんな生き物があしらわれていて興味深い
ものがありました。

今から約10年ほど前には大雨による浸水により、この劇場も大きな被害に見舞われ
ました。劇場存続の危機を救うべく名だたる俳優陣による復旧チャリティイベント
が行われたことを記憶されている方も多いかと思います。
その後、嘉穂劇場は国の有形文化財に登録されます。

先に触れました伊藤伝右衛門邸と嘉穂劇場、ともに筑豊炭鉱の繁栄の歴史を物語る
筑豊の代表的なスポットですね。後世に残して欲しい建物です。

写真は飯塚市郊外で撮影した巻き上げ機台座です。
昭和40年に閉山した三菱飯塚炭鉱の遺構です。
炭鉱内に掘削用の資材や人夫を搬入したり、採掘した石炭をトロッコで搬出するのに
使われていたそうです。
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帰り道にて内野宿に立ち寄ってみました。
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旧長崎街道の宿場町の一つです。現在も往時の白壁の風情が静かに残っています。
(今回、訪れた嘉穂劇場に程近い東町アーケードにはかつて飯塚宿がありました。)

“人集まる場所に文化の息吹あり”今回はそんな感慨の深い炭鉱の町飯塚の散策と
なりました。





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最終更新日  2014.12.25 23:31:04
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