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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第21話「真心」肖慕然(シャオムーレン)と街に出ていた半夢(バンモン)。しかし肖慕然が目を離したわずかな隙に、馬で駆けてきた黒衣の刺客が半夢を連れ去ってしまう。肖慕然は後から駆けてきた仲間の刺客に気づいて突き落とし、馬を奪って追いかけた。一方、肖曄霆(シャオイエティン)を拘束した延平(エンヘイ)公主は婚姻を諦められず、泣いてすがった。「曄霆哥哥、幼い頃からあなたが好きだった、あなたのためなら何だってする 退婚を考え直してくれるなら私は…ハッ!半夢を解放してあげる?どう? 曄霆哥哥、私をひと目でいいから見てちょうだい、お願いよ…」実はその時、肖曄霆は後ろ手で密かに暗器で縄を切っていた。肖慕然は刺客を追い詰め、ちょうど馬に積んであった弓矢を構えた。半夢を盾にして崖っぷちに立つ刺客。「来るな!女を殺すぞ?!」すると肖慕然は半夢に目配せして矢を放った。半夢は合図に従って咄嗟に右側に回避、肖慕然の矢は見事、刺客の肩に命中する。しかし衝撃で後ろに倒れた刺客に引っ張られ、半夢まで崖から落ちそうになった。慌てて飛び出した肖慕然は半夢の腕をつかんで引っ張り上げたが、勢い余って自分が崖から転落してしまう。「慕然?!…肖慕然ーっ?!どこにいるの?!肖慕然!」半夢は絶望し嘆き悲しんだ。「なぜなの?なぜ私の最愛なものを奪い去るの?なぜ私をひとりぼっちにするの? 私が一体、何かいけないことをした?なぜ全てを背負わなければならないの?!なぜ?! …全部、私のせいよ、肖慕然、私に尋ねたわね、あなたに対して少しでも恋心を抱いたかと 少しではない、たくさん、たくさん惹かれたわ 私の口から聞きたかったでしょう?もし私の前に姿を現してくれたら、直接、伝えてあげる 肖慕然!私を置いていかないで!死ぬなんてダメよ!戻ってきてーっ!」その時、思いがけず肖慕然が崖をよじ登ってきた。( ゚Д゚)ポカーン…転落したと思っていた肖慕然は無事だった。「受け入れてもらうまで死ねないよ(ヨイショ… 私に直接、何を伝えたかったの?遠過ぎてよく聞こえなかった」「慕然…」半夢は肖慕然に抱きついて号泣した。「君は私が死ぬ時だけこんなに悲しんで泣くのか? なら今日、本当に死んだとしてもその甲斐があったな」「ふざけないで」「君が言った事は本音?私に惹かれて恋心を抱いていると…そうなのか?」「嫌いなわけではない、好きになっては駄目なの」「安心して、これからはもう独りぼっちじゃない、1人で戦うこともないんだ」2人は自然と顔を近づけ、唇を重ねた。肖曄霆は半夢を助けにやってきた。しかし半夢と肖慕然の親密な姿を目撃、思わず剣を落とし、呆然と立ちすくんでしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)あーっ!兄さん!
2026.04.30
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話夏安楽児(シャアンルーアール)の恨みを晴らすため入念に復讐計画を立てた肖慕然(シャオムーレン)。手始めに肖曄霆(シャオイエティン)に半夢(バンモン)の正体を匂わせ、次に南斛(ナンコク)酒店で夏安家の残党と密かに接触した。「太子は当時、夏安将軍が敵国と文を交わしていることを理由に濡れ衣を着せた 私が証しを見つけ、将軍の潔白を証明します、皆さん、力を貸してください」肖慕然は残党と杯を交わし、同志の誓いを立てた。第20話「真相」「夏安家の者は大胆かつ注意深いな、長年、都の町中に潜んでいて、安全な隠れ家も見つけた」「私はここで育ったの、町の皆は家族同然よ」屋敷への帰り道、肖慕然は半夢と手を繋ごうとしたが、なかなか機会がつかめずにいた。そこで肩に手を回そうとするも、半夢に気づかれそうになって慌ててごまかしてしまう。「あ!見て!紅(ベニ)の店なのに老爺が売っている」「ふふふ、趙(チャオ)大哥は強面だけど実は恐妻家なの、あの店は趙嫂子が経営を…」「私は怖がる機会ももらえないけど…(ボソッ」その時、前から大きな荷物を担いだ男が現れ、走り去って行った。肖慕然は危うくぶつかりそうになった半夢を抱きかかえて守り、思いがけず距離を縮めることに成功する。一方、半夢が楽児だと確信したは肖曄霆は宮中に参内、皇太子に延平(エンヘイ)公主との退婚を申し出た。「今、何と言った?婚約を解消するだと?!」「私はもう嫡男ではない、釣り合いません」「私が可愛がってきた妹妹の心を傷つけてただで済むと思うか!」「殿下の立場で考え決めたことです、私が公主と婚姻すれば殿下は朝廷で悪意ある憶測の標的に…」「肖曄霆、何様のつもり?!婚約を解消したいなら私から破棄する、あなたを捨ててやるわ!」しかし肖曄霆は言い訳もせず黙って下がってしまう。「半夢…お前を八つ裂きにしてやる!」肖曄霆はその足で夏安家の祖廟へやってきた。…義父、私が手段を選ばず権力を強めてきたのは太子に対抗する力をつけ、夏安家の冤罪を晴らすため、楽児がまだ生きていると知った今、生涯、楽児を守ると誓います…肖曄霆は夏安家の霊位に香を手向けたが、その時、突然、背後から何者かに薬をかがされてしまう。肖曄霆を拘束したのは延平公主だった。「延平?なぜここに?」目を覚ました肖曄霆は祖廟の柱に縛り付けられていると気づき、困惑する。「私がこんな所にいるなんて驚いた?だって知っているのよ あなたは落ち込む度にここへ来て謀反を企てた逆臣を拝み、夏安楽児のことを忍んでいた」「逆臣呼ばわりするな!分かっているだろう?太子が夏安将軍を陥入れたと」「私が知らないと思う?当時、夏安家の皆殺しが決定的となり、あなたは挽回できないと悟った だから哥哥に忠誠を誓って夏安将軍を裏切ったのよね 自ら夏安家を滅ぼしたのは密かに楽児を生き延びさせるため、そうでしょう?」「なぜ知っている?ハッ!楽児が焼け死んだのはお前の仕業か?!お前が夏安家を火の海に?!」すると延平公主は肖曄霆の腰帯にあったかんざしを奪い取った。「あなたは私が選んだ男、その許婚が生きているなんて許せなかった 私が憎いでしょう?自分でも憎いわ~ 当時は分からなかった、生きている者は死者にかなわないと… あなたと婚約したけれど、あなたの心の中にはずっと夏安楽児がいた 私は学んだのよ、だから半夢を殺さず小細工して諦めてもらおうとしたのに… あなたのせいよ?うふふふ~半夢のために婚約を解消するなんて… だから半夢は死ぬことになったのよ!」延平公主は激高し、かんざしを投げ捨て割ってしまう。「どういう意味だ?!半夢に何をした?」「イヒヒ~!ワハハハハハハ~!半夢なら今頃はもう…あの女をあなたの心から消し去ってやる!」その時、半夢は肖慕然と町に出ていた。「あ、忘れ物したわ」「私が取ってこよう」半夢は店の前で独り肖慕然が戻るのを待っていたが、その時、黒衣をまとった刺客が馬で疾走してきた。つづく( ̄▽ ̄;)公主の高笑いが…
2026.04.29
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話愛する半夢(バンモン)を救うため、復讐に協力すると決めた肖慕然(シャオムーレン)。「私が知る限り肖曄霆(シャオイエティン)はすでに君に夢中だ だが彼に心から君を愛させるためには、まだ立ちはだかる者がいる」「延平(エンヘイ)公主?」「違う、君だ、正確に言えば…夏安楽児(シャアンルーアール)」「夏安楽児が肖曄霆の心の中にいるなら、なぜ出世のために夏安家や軍の皆を滅ぼしたの?」「…私を信じて」第19話「楽児」何も知らず別院へ駆けつけた肖曄霆。すると肖慕然が寝所で半夢に薬湯を飲ませていた。「半夢、どうしたのだ?なぜ昨夜は黙って帰った?」その時、突然、肖慕然が肖曄霆に殴りかかる。「よくも昨夜の話を!公主の仕打ちを知らないのか?! 媚薬の香を焚いて家僕を半夢の部屋へ…私が間に合わなければどうなっていたか」肖曄霆は呆然、ようやく公主の″贈り物″が何だったのか分かった。「半夢を守れないのならおとなしく駙馬になるんだな、手を出すな あなたができないことは私がやる」肖慕然は捨て台詞を吐いて出て行った。肖曄霆は憔悴した半夢を心配した。「私のせいで辛い思いをさせた」「あなたは悪くない、悪いのはあなたへの想いを公主に気づかれた私よ、ごめんなさい …やつれて見えるでしょう?こんな姿を見せたくない、すぐ支度するわ」「きれいだよ」肖曄霆は半夢を化粧台に座らせ、髪を梳いてやった。「霆哥哥…」「今、何て?」「霆哥哥、そう呼んでもいい?」肖曄霆は楽児がいつも自分をそう呼んでいたことを思い出し、しばし呆然としてしまう。「霆哥哥?何を考えているの?」「…別に、ある人を思い出したのだ」「そんな幸せな女子、どこの誰かしら?」「食べたいものはあるか?買ってくる」「食べたいもの?…紅豆沙」楽児は夜店の紅豆沙が好きだった。「髪を梳き終えたら町へ出かけない?」「そうだな」その時、半夢が首をかしげて髪を片側にまとめ、左耳の後ろにある黒子があらわになった。あれは肖曄霆が楽児の髪にかんざしを挿してやった時のこと…『楽児、耳の後ろに黒子がある』『本当?知らなかった』『ほら、触ってみて』『本当だわ』『それはお前の印だ』『ただの黒子よ?ふふ、何の印?』『私の心に刻まれた印、この発見はつまりお前はかけがえのない存在だと言う暗示だ』…肖曄霆は半夢の黒子を見て楽児だと気づき、衝撃のあまり逃げるように出て行ってしまう。肖曄霆はふと思い立って大事にしまっていた楽児のかんざしを取り出した。『古い友からの贈り物です、本人に聞くしかないけれど、残念ながらその人は死にました』半夢は小指につけていた瑪瑙の玉のことを聞かれ、そう答えた。夏安家が没落したあの夜、玉の飾りが1つ外れて肖曄霆の元に戻ってきたかんざし。そこで半夢の瑪瑙の玉を合わせてみると、ついに楽児のかんざしが本来の姿に戻った。夜も更け、人々が寝静まった町に肖曄霆の姿があった。肖曄霆は雪が舞う中、かんざしを眺めて思わず泣き笑いしてしまう。…楽児、生きていたのか…つづく( ๑≧ꇴ≦)正体あらわる!
2026.04.28
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第18話「明かした手の内」肖曄霆(シャオイエティン)に肖慕然(シャオムーレン)と半夢(バンモン)の密会現場を見せようと企んだ延平(エンヘイ)公主。そこで肖曄霆を連れて寝所に乗り込んだが、肖慕然と半夢の姿はなかった。するとちょうど2人が入れそうな箪笥が目に入る。背後では肖曄霆が一体、何事なのかと不思議そうに見守っていた。肖慕然と半夢が隠れていると踏み、ほくそ笑みながら箪笥の扉を開いた延平公主。しかし箪笥の中には誰もいない。「公主の贈り物とは?」「ぁ…侍女が間違えたの、贈り物は客間にあるみたい」延平公主は仕方なく肖曄霆を連れて引き上げた。「半夢?目が覚めたかい?さあ行くよ?もう大丈夫だ」実は肖慕然が半夢を連れて逃げ込んだのは寝殿の脇殿にある箪笥だった。公主府を逃げ出した肖慕然と半夢は草原で夜を明かした。肖慕然の外套に包まれ、ぐっすり眠る半夢。その愛らしい寝顔を見ていた肖慕然はそっと手を伸ばしたが、半夢が目を覚ましそうになって慌てて狸寝入りした。「寝たふりはやめて」「助けてあげたのに…お礼はなくても構わないが、なぜそんなに冷たい態度なんだ?」その時、半夢はやっと昨夜の醜態を思い出し、慌てて起き上がった。「ありがとう」すると喜んだ肖慕然は半夢の緩んだ外套の紐を縛り直してあげた。「それでいい、君は芯が強い、全て独りで背負おうとしている」しかしその結び目を見た半夢は驚いた。「この結び方、誰に教わったの?」「もちろん君だよ、姐姐…夏安楽児(シャアンルーアール)姐姐」思いがけず正体を暴かれ、動揺して立ち上がった半夢、つられて肖慕然も立ち上がった。「分かっている、何もかも…君の計画だけでなく、味わってきた苦しみや耐えてきた苦労もね」あの夜、衛兵から半夢が蠱毒(コドク)に侵されていると知った肖慕然は術師を見つけ出し、すべての事情を聞いていた。…肖公子は既に蠱虫のことをご存知のようだ、子蠱は今、肖曄霆の体内にある、肖曄霆が半夢を愛し、全身全霊で尽くせば半夢の体内の母蠱は生き延びる、そうすれば半夢は生きていける…真相を知った肖慕然は肖曄霆の計略の裏をかき、自ら足を刺して祖母に知らせ、騒ぎを大きくしていた。「肖曄霆を将軍府で孤立無援に陥らせてこそ、彼は警戒心を解き君を愛する 彼に愛されたら君は生き延びる」「それが何なの、関係ないあなたを巻き込みたくない」「では私は哀れ過ぎるな、もし読みが正しければ、私たちの出会いは君が仕組んだこと 肖曄霆を引き寄せるためだ、その後、私の手を借りて将軍府に入り込んだ そして私を使って夫人に香を届けさせ…」半夢は聞くに耐えなくなって肖慕然の口をふさいだが、肖曄霆は呆れ顔でその手を外した。「なのに君は私には関係ないと言う、今はもう私に利用する価値がないからお払い箱か? それとも私に惚れて巻き込みたくないとか?」「お払い箱よ」「君の言葉は信用できない、私に惚れたことをなぜずっと認めない? 少し前まで私は君に冷たくした、まさか君は少しも悲しくなかった?「もちろん悲しくなんかなかった」「ほんの少しも?あぁ~ならもう少し長く冷たくするべきだったな~」「ふざけたことを言うならもう帰る」肖慕然は咄嗟に半夢の腕をつかんで引き留めた。「楽児、次のどんな計画も1人では進めるな、私を傷つけたくないのなら突き放さないでくれ」肖慕然は半夢を抱き寄せた。「聞きたいか?私が立てた計画を」「あなたの計画?」「これからは全て私の計画通りにしよう、どうあろうとも望みを叶えてあげる 何が起こっても君のそばで守るよ」すると半夢はようやく自分の心に正直になり、肖慕然に抱きついた。つづく( ๑≧ꇴ≦)いやどこの草原?w
2026.04.27
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第17話「媚薬の香」延平(エンヘイ)公主の酒席に招かれた肖曄霆(シャオイエティン)。しかし思いがけず肖慕然(シャオムーレン)と半夢(バンモン)が現れた。延平公主は肖曄霆の面倒を見てくれた2人に感謝して招待したと話し、特に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた半夢にはお礼に縁談をまとめるという。「藩(ハン)王に嫁いではどう?」「駄目だ!」「駄目だ!」同時に反対の声を上げ、気まずい肖曄霆と肖慕然。「どうして駄目なの?…曄霆哥哥」「身分が違う、釣り合わない」「それもそうね…で、慕然、脚の傷はどう?」「もう問題ない」「分かるでしょう?兄は父親のようなもの、弟を躾けるのは当然のこと 恨みを抱くべきではないわ」「その通りです」すると半夢の杯に酒を注ごうとしていた侍女が公主の目配せに気づいてわざとこぼした。延平公主は侍女の粗相を叱責、侍女は着替えを手伝うと言って半ば強引に半夢を連れて行ってしまう。半夢は侍女に案内された部屋に入り、支度の間で衣を脱いだ。すると侍女が衝立越しに汚れた衣を引き取り、新しい衣を持ってくると断って部屋をあとにする。実は侍女は出て行く際、公主から受け取った香を焚いていった。『公主、なぜ直接、半夢を始末せずに面倒な方法を?』『殺すのは簡単よ?でも肖曄霆の心からあの女を消し去りたいの そのためには他の男と一緒にいるところを目撃させて完全に諦めさせるのが一番 他の女が私の男の心に住み着くのは真っ平だわ… その香は効き目がとても強い、少し吸い込めば欲情する』半夢は異変に気づいて支度の間から出た。すぐに香炉が原因だと気づいたが、火を消す前に倒れてしまう。肖慕然は半夢を心配して追いかけてきた。すると部屋で倒れている半夢を発見する。「半夢?目を覚ませ!半夢?」その時、誰かが戸に鍵をかけ2人を閉じ込めた。肖慕然は媚薬の匂いに気づいて香を消したが、ふいに目を覚ました半夢に言い寄られてしまう。「半夢…しっかりしろ」「私を抱いて欲しいの」一方、宴席に戻った侍女は公主に合図を送った。そこで延平公主は肖曄霆に特別な贈り物を用意したと告げる。「お楽しみがあるのよ?」肖慕然は誘惑に負けず、半夢の首を手刀で突いて眠らせた。その時、窓紗に人影が映る。肖慕然は公主たちが来たと気づき、慌てて半夢を抱きかかえて箪笥の中に隠れた。延平公主は肖曄霆を連れて部屋に入った。しかし肖慕然と半夢の姿はどこにもない。焦った延平公主は部屋中を探してみたが、ちょうど2人が入れそうな箪笥を見つけた。つづく( ๑≧ꇴ≦)あーっ!
2026.04.26
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第16話「駆け引き」肖曄霆(シャオイエティン)は初めて父と向き合い、外室(妾)の子としていかに蔑まれ、苦労を強いられてきたか、涙ながらに訴えた。「爹に儿子として認めてもらうため、幼い頃からずっと努力してきました しかし老太君から丫头に至るまで私を爹の儿子にふさわしくないと思っています… 阿娘は慕然(ムーレン)と同じように私を官学へ通わせるため、嬷嬷からの罵倒や暴力にも耐えました 将軍の儿子でありながら身分のない私は学堂でのいじめや侮辱に耐えるしかなかった 阿娘は中秋節のたび私を連れて将軍家の外でひざまずきました 私を爹に会わせ、家族の暖かさを感じさせるためです」しかし将軍はその事実を知らされていなかった。「阿娘から教えられました、大事を成す者は屈辱に耐えなければならない それでこそ爹の儿子にふさわしいのだと… 私はどんな手を打っても爹の前に立ち、認められたかった たとえ将軍府でひざまずいても私を見てもらいたかったのです」今夜の肖曄霆は幼子のように弱々しく、正直だった。「曄霆、今日はどうした?」「ある女子が言いました、望みを叶えるには自分の欲望に正直になり、自分を押し殺すなと…」情にほだされた将軍は息子を立たせることにしたが、その時、延平(エンヘイ)公主が現れた。「私が都を離れて数日、誰が大胆にも私の許婚を傷つけたの?」延平公主は肖曄霆を部屋まで送ることにした。そこへ傷薬を届けに来た半夢(バンモン)が走って来る。しかし衛兵たちに止められ、勢い余って薬が床に転がり落ちた。「大公子、お薬を塗らないといけません」肖曄霆は半夢を愛おしそうに見つめたが、延平公主の手前、薬も拾えず、言葉をかけることもできなかった。回廊で独り呆然と立ちすくむ半夢。すると物陰から肖慕然が現れ、鼻で笑った。「何がおかしいの?」「見ものだった、それに次はもっと面白くなるだろうなぁ」しかし半夢は黙って別院へ戻ってしまう。その夜、肖曄霆は半夢の工房を訪ねた。「私だ」「大公子…何かご用?」「君の顔が見たい」「夜も遅い、もう休んでいるの」「では扉越しに話す、実は私にもままならないことが…」「何が言いたいか分かっている、これからはもうここへ来ないで あなたのことが好きでも公主との間に割り込む気はない だって先に婚約していたのは公主だもの、だからもう…会いに来ないで この思いも胸にしまっておく」「半夢、聞いてく…」「私の心の中にいるのか誰か尋ねたわね?今その問いに答えるわ 確かに私の心の中にはあなたがいる、だけどそれが何だというの? 駙馬になるあなたは一挙に高い地位へ登っていく、私はそんなあなたの前途を邪魔したくない」「半夢…」「雪が降ってきたわ、もう部屋へ戻って」そんなある夜、延平公主は肖曄霆を酒席に呼んだ。肖曄霆はこの機に婚礼の延期を申し出ようとしたが、延平公主にはぐらかされてしまう。「そう言えばそろそろね…今日は他にも2人の客を食事に招いているの」すると肖慕然と半夢が現れた。つづく( ๑≧ꇴ≦)公主wもう少し何とかならなかったのか___
2026.04.25
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许我耀眼 Love's Ambition 全32話第1話「こんにちは、新しい身分証を取りにきました」「元の身分証を出してください」…私が初めて人生を偽ったのは小学校の作文だった温かい家族と私を誰よりも愛する両親最初の虚構の自画像は″両親の宝物″しかし実際は貧しい家庭環境のせいで先天性の心臓病と分かった赤子を見捨てるような冷たい親だった祖母はそんな娘夫婦に愛想を尽かし、孫を引き取って育てることにする…「これが新しい身分証です、古い身分証は無効なので回収します」…人生で2度目の偽りはこの身分証私は18歳で姓を変え、喬妍(チァオイェン)から許妍(シューイェン)になった″許″は祖母の姓、私の願いは育ての親である祖母によい暮らしをさせることだけ…時は流れ2023年。結婚が決まった許妍は両家の顔合わせで婚約者の家を訪ねた。しかし許妍の両親は本物ではなく偽物。許妍は大企業グループの御曹司・沈皓明(シェンハオミン)と結婚するため、彼の家柄と釣り合う出自が必要だった。警戒心が強い皓明の母・于嵐(ユーラン)は何度も鎌をかけてきたが、許妍に隙はない。実は偽の父親の経歴は米国へ移住した同じ許姓を持つ同級生の父親のものだった。許妍は両親役の俳優を連れて友人の父親が研究員として勤める大学まで赴き、実際に現場を見せることで記憶に叩き込ませている。「シラキュース大学よね?私も去年、学会で行ったわ マーシャル街の中国料理店は北京ダックが絶品よ?食べたかしら?」「P.F.チャンズかしら?いつも夫と行っているわ でも四川料理店だから北京ダックはない、名物料理は麻婆豆腐よ?」こうして無事に会食を乗り切った許妍。しかし敵も甘くなかった。会食を終えて広大な庭でお茶を飲むことになった両家。于嵐はこの機会に許妍だけを連れ出した。「卵が嫌いでしょう?…本当のご両親?距離があるように見える 母親なのに娘の嫌いなものを知らないの?」実は于嵐は母が取り分けてくれた卵料理を残した許妍を見逃さなかった。「世の中には隠し通せないこともある、真実を教えて」窮地に追い込まれた許妍、しかし嘘の中に事実を混ぜることでかえって信憑性が高まった。「阿姨、ごめんなさい、嘘をつきました…私は幼い頃から祖母に育てられました 両親はキャリアのため私を置いて国外へ、親と顔を合わせたことはほとんどありません 父母の愛がどんなものか私には分からないんです、親子の情などない 今回だってハオミンと結婚するためでなければ連絡もしませんでした… 愛されて育った娘だと思われたかった、お二人とハオミンを安心させたかったのです」許妍の涙ながらの謝罪は于嵐の心に響いた。「ご両親も辛かったのよ、誰しも仕事と家庭を両立したいけれど難しい 私たちも息子を早くから留学させたから一緒にいた時間は短い 私も申し訳なく思っているわ」許妍は両家の顔合わせを乗り切り、偽の両親をホテルの部屋まで送り届けた。「許小姐、今日はうまく行ったな」「支払いは済ませておく、明日はキーを返すだけでいいわ 結婚式まで外出は控えて、式が済めば仕事は終わりよ その後はもう何も頼むことはないわ」…嘘で固めた人生を不動の城に築き上げてみせる、でも、砂の上にどう城を築けばいいのか…許妍はテレビ局の番組プロデューサー。司会者への転向を希望していたが、″家宴(カエン)″の司会を務める孫思唯(スンスーウェイ)が猛反対して却下されてしまう。今日も孫思唯は撮影に遅れて現れたかと思うと、裏方の許妍を散々、見下した。「この台本は何?だから私がアドリブで対処してるのよ? テーマも退屈で毎回、質が落ちる一方、それで司会者になれると? 御曹司に近づいて玉の輿に乗るそうね?身の程をわきまえたら? どうせすぐ捨てられる、それより私に取り入った方がいいんじゃないの?」確かに番組の視聴率は低迷していた。周(ジョウ)主任から責任を問われた許妍は身勝手な孫思唯に困っていると訴えたが、番組の制作には全員の協力が不可欠、大局を見て動くのがプロデューサーの仕事だと諭されてしまう。そこで許妍は次のゲストに私設美術館の設立者・三木(サンムー)先生を考えていると明かした。主任は期待したが、実はまだ承諾をもらえていないと知ってため息を漏らす。「いいか、来週の視聴率がまた下がったら上も君の去就を考える」その夜、沈皓明は許妍の部屋で過ごしていた。「まだ仕事が終わらないのかい?」「次回のゲストが未定だから予備の台本が必要なの」すると皓明が自分のスマホのメッセージを見せた。「ハッ!三木老師?ずっと連絡していたのよ?」実は三木先生は皓明のロンドン時代の友人で、許妍に連絡するよう頼んでおいたという。「私の仕事の状況を知っていたの?ふふ」「君の身辺には僕のスパイがいるんだ…」皓明は強引に仕事を終わらせ、許妍の頬に口づけした。「そうだ、聞きたかったの、ご両親の感想はどうだった?」「両親はともかく、私は大満足だ」「私を愛している?」「もちろん」…目の前にいる男は私が夫に求める条件を全てクリアしている愛され、選ばれる喜びをハオミンが初めて感じさせてくれたどれだけ障壁があろうと私はこの愛を決して手放さない…あれは半年前のこと。アシスタントの欢欢(ホワンホワン)は撮影を控えた園芸店の店長とコンタクトが取れず、許妍に助けを求めた。電話もメールも突撃訪問も全て拒否され、取材できないという。「分かった、何とかしてみる」許妍は早速、園芸店のHPを開いてみると、ちょうどスタッフを募集していた。許妍はエイミーという偽名でスタッフに応募、店長との面接にこぎ着けた。「リュウゼツランが得意だとか、女性しては珍しい」すると完璧な下準備が功を奏したのか、店長はエイミーの採用を決める。「だが君の仕事はどうするんだ?許小姐?」店長は許妍より1枚上手だった。「君は良い番組を作るが演技も一流だな 僕に近づくためリュウゼツランを自ら育て、多くの知識や育て方を学んだらしい 秘密工作もなかなかだ 君の服装や履歴書を見ても普通の人は正体を見抜けないだろう、惜しかったな」実は店長は欢欢がSNSにあげた許妍と一緒に撮った写真を見ていた。「答えは同じ、取材は全て断っている、お引き取りを」「こんな方法で近づいて申し訳ありませんでした せっかくなので贈り物だけでも、イーディン博士のハサミです」許妍は客を装って店を探っていた時、偶然、店長が著名な植物学者・イーディン博士の道具を愛用していると知った。「どうやら僕を入念にリサーチしたようだ、貴重な限定品を探すとは気遣いのほどがうかがえる 実は僕からも贈り物が…開けてみて」店長の贈り物は金木犀のジャムだった。「これは偶然?」「もちろん違う」「私の一挙一動は全て把握されていたのね… バレていないつもりが見逃されていただけだった、主導権を握るのが好きでしょう?」「君のSNSを見た ″祖母は目が悪かったが朝から金木犀を摘んだ 私は学校から帰ると窓から祖母を眺めていた 花を火であぶる時には祖母は老眼鏡をかけた 祖母はよく言った、摘む時期を逃すとジャムが甘くならないと…″ おばあさんがジャムを手作りしてくれたなら君は孤独な人ではないと思う 情感にあふれた文章だった、心を動かされたよ、君は金木犀のジャムが好きだろう?」結局、取材を断られた許妍。帰り道では雨に降られて風邪を引き、翌朝、薬を飲んで出勤すれば天敵の孫思唯から嫌味を言われ、踏んだり蹴ったりだった。しかし思いがけず園芸店店長からメッセージが届く。…今日なら取材を受けられる、金達(ジンダー)グループの受付に来て欲しい…許妍は風邪気味だったがオシャレな服に着替えて金達グループのビルへ駆けつけた。そこでようやく店長が頑なに取材を断っていた理由を知る。実は店長の正体は金達グループの副総裁で会長の長男・沈皓明だった。エレベーターで高層階へ上がり、広大な会議室へ案内された許妍。そこで見たのは園芸店とは全く印象が異なるスーツ姿の沈皓明だった。つづく
2026.04.24
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話…夏安楽児(シャアンルーアール)は風邪気味の肖曄霆(シャオイエティン)のために煎じ薬を持って来た『霆哥哥、さっき味見したらこの薬は苦かったわ、阿娘は薬を飲む時に蜜漬けをくれるの 苦くなくなるのよ?』すると楽児は肖曄霆に蜜漬けを食べさせてから薬湯を渡した『本当に苦くない』肖曄霆は喜び、楽児にも蜜漬けを食べさせた…第15話「つかまれた手」子供の頃の夢を見ていた肖曄霆はふと目を覚ました。するとちょうど半夢(バンモン)が薬を持ってやって来る。「気がついた?…さっき味見したらこの薬は苦かったわ 阿娘は薬を飲む時に蜜漬けをくれるの、口に含めば苦くないのよ?」楽児と同じ言葉を聞いた肖曄霆は驚き、思わず半夢の腕をつかんだ。「お前は誰だ?」「私は半夢よ?」半夢は肖曄霆に蜜漬けを食べさせ、薬を飲ませた。「大公子、ゆっくり休んで」半夢はそこで引き上げることにしたが、肖曄霆がふいに袂をつかんで引き止めた。「行くな、私が眠るまでそばにいてくれ」するとばつが悪いのか、肖曄霆は半夢に背を向けた。半夢が別院へ戻ると、回廊で肖慕然(シャオムーレン)が待っていた。「すごくがっかりしているか?全てが君の予想と違う展開になっている、意外だったろう? 今や将軍家の中では私こそが″強者″だ、すべての権力は私が握っている」半夢は無視して通り過ぎようとしたが、肖慕然は半夢の腕をつかんで制止した。「私に感謝すべきでは? もし肖曄霆がここまで落ちぶれなければ、君の誠意に気づいてもらえなかった」すると半夢は肖慕然の手を振り払った。「そうだ、延平(エンヘイ)公主は肖曄霆と将来を誓い合っている 公主の性格なら絶対に君の存在を許さない、もしそうなったらどうするつもりだ?」しかし半夢は何も言わず部屋に帰ってしまう。半夢はすっかり人が変わった肖慕然に激しく動揺した。何よりその原因が自分だと思うと、こらえ切れず号泣してしまう。その夜も半夢は肖曄霆に薬を届けた。すると肖曄霆は渡しそびれていた玉の飾りを渡す。「お礼の印にこれを贈る」「あなたに追い討ちをかけなかったお礼?」「看病のお礼だ」「…大公子、内心ではお辛いのでしょう?なぜ将軍が無情なのか理解できない こうなったからには将軍に大公子の本音を話しに行ってみては?」「どんな本音だ?」「息子が父親に語る本音、深く考えなくても自然に出てくる言葉よ」「私は大きな過ちを犯した、今さら謝ってもどうにもならない」「謝り方にはいろいろある、非を認めるのもそのうちのひとつ…」「今、私が何を言おうと耳を傾けてもらえない」「私を信じる?」「信じる」「傷を負ったのは命懸けだったけど、それは将軍家の未来のための計画でもあった 望みを叶えるにはまず自分の欲望に正直になること、そして自分を押し殺さないこと 強者の前で過ちの言い訳をするのは禁物、今や後の祭りよ? それよりも知ってもらうの、あなたが味わってきた苦労を」「何度も助けてくれるのは私が心の中にいるからか?そうだろう?」つづく( ๑≧ꇴ≦)大公子、ついにワンコ化してしまう!
2026.04.20
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話半夢(バンモン)に冷たく突き放され、呆然としながら部屋に戻った肖慕然(シャオムーレン)『哥、欲しい物は何でもあげるよ、だが私が欲しいのは半夢だけだ』肖慕然は兄に釘を刺したことを思い出しながら、ふつふつと怒りがわいてきた…肖曄霆(シャオイエティン)、言っただろう?私が唯一、欲しいのは半夢だ、半夢すら奪う気か?…すると侍衛が駆けつけた「公子、調べがつきました、半夢姑娘の症状は蠱毒(コドク)です」第14話「窮地」肖慕然が肖曄霆の策略で怪我をしたと聞いた老太君が飛んで来た。肖慕然は兄をかばって殊勝な弟を演じ、祖母の同情を買って火に油を注ぐ。すると日頃から兄を疎んでいた老太君は激怒、この機に肖曄霆を排除すべく騒ぎを大きくしてやると息巻いて帰っていった。翌朝、半夢は肖曄霆が将軍府を追い出されると聞いて困惑した。海棠(ハイタン)の話では肖将軍は大公子が目覚めても部屋を訪ねておらず、大公子は今、祖廟でひざまずいているという。「おかしいわ、計画では今頃、将軍は大公子の部屋で対峙しているはず」「それが二公子が怪我を負ったのです」「どこに?!」「脚です、出血が多いとか、将軍は激しく怒り、弟を傷つけた大公子を追い出すようです」驚いた半夢は肖慕然の部屋に向かった。すると真っ赤になった包帯や水を交換する侍女たちが慌ただしく出入りしている。半夢は肖慕然の様子が心配だったが合わせる顔がなく、結局、引き返した。その夜、肖慕然はこっそり祖廟をのぞいた。まんまと罠にはまった兄の姿に満足して帰って行く肖慕然。一方、肖曄霆は可愛がっていた弟への罪悪感に苛まれていた。…私はなぜ慕然にあんなことを…その時、半夢が現れた。「家の者たちは皆、私を疫病神のように避けている、何をしに来た?笑いに来たのか?」「傷の手当てを」肖曄霆は半夢の哀れみなどいらぬとばかりに突き飛ばした。しかし半夢は黙々と床に散らばった薬を集めて箱に戻し、肖曄霆の衣に手をかける。「動かないで」半夢は肖曄霆の胸の包帯を外した。薬が染みないよう、時折、ふうっと息を吹きかけながら優しく薬を塗る半夢。肖曄霆は急に優しくなった半夢の様子に困惑した。「なぜ私の世話を?お前を苦しめたのに」「過去のことよ」すると肖曄霆はついに倒れてしまう。…肖曄霆、あなたはもう孤立無援、今や頼れるのは私しかいなくなった…つづく
2026.04.20
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第13話「決別」身を挺して父をかばい、深手を負った肖曄霆(シャオイエティン)。肖将軍は一晩中、付き添っていたが、翌朝になっても息子は目を覚まさなかった。しかも精鋭が警固していながら刺客に逃げられてしまったという。一方、半夢(バンモン)から文とかんざしを受け取った肖慕然(シャオムーレン)は別院に駆けつけた。しかし海棠(ハイタン)が立ちふさがり、会うことができない。「築山で待っていると伝えてくれ、来てくれるまでそこを離れないと」その夜は激しい雨になった。海棠は築山にいる二公子を心配し、主も会いたい気持ちを必死でこらえていると気づく。「こんなことを言って良いのか…敵を討ったあとの人生を考えたことは? 二公子は心から小姐を愛しています、人生を託せる方なのでは?」「ボロボロの私よりもっといい女(ヒト)に出会うわ」…親しくなるべきではなかった、たとえ私に才能があっても二公子の私への好意は一時的なもの″緑珠の涙が羅巾に滴り落ちる、愛する人は今後、赤の他人″…半夢が築山へ行くとずぶ濡れの肖慕然が立っていた。「求婚に応じないのは哥が理由?」「そうよ」「哥に嫁ぎたいと?」「そうよ」「嘘だ!…感じるのだ、君の心にいるのが私だと、私を思っているのだろう?」「まだ分からない?家中の誰もが大公子の容体を気にかけている訳を… 彼が目を覚ましたら肖将軍は望むものを与えるからよ そんな方と婚姻しない理由はない」「いいや、君はそんな女子じゃない」「私がどんな女子か知っていると?今、はっきりと教えてあげる、私はそんな女子よ ″強者″と一緒になりたいの、将軍家では大公子がその強者よ、あなたは違う だからお願い、私の邪魔をせず、大公子に私との仲を誤解させないで」「半夢、哥が娶るのは公主だ、君を幸せにはできない」「あなたは将軍家での自分の状況を心配したら?」すると肖慕然は半夢の腕をつかんで引き寄せ、無理やり唇を重ねた。しかし半夢に思い切り引っ叩かれてしまう。「あなたを嫌いにさせないで…」 翌朝、街に出た半夢は軍師と接触した。「小姐、将軍は一晩中、祖廟で祈っていました」「肖曄霆が目覚めたら将軍に伝えて、″峠を越した″とね」「致命傷でないと知れば大公子の自作自演を疑いますね?」「それでは足りない」半夢は刺客なら普通は矢に毒を塗って暗殺の失敗を防ぐもの、毒矢でないのなら殺す気がなかったとほのめかすよう頼んだ。「そうすれば将軍も気づくわ、息子が信用を得るために自らを傷つけたとね 今宵、仲たがいさせて」「小姐、ご安心を、ご指示通りに」その夜、軍師は祖廟で息子のために手を合わせていた肖将軍に朗報を伝えた。「大公子がお目覚めに!急所を外れていた上、毒矢でなかったことが幸いでした」将軍はたいそう喜んだが、半夢の思惑どおりふいに疑念が生じた。思えば肖曄霆が自分の前に立ちはだかった時、あの位置ならどんな刺客でも心の臓を射ることができたはず、しかも刺客なら暗殺の失敗を防ぐために矢に毒を塗るものだ。「変だと思わぬか?あの時、私は精鋭に囲まれていた なのになぜ曄霆だけが刺客の存在に気づき、身を挺してかばえたのか」一方、半夢に拒まれ絶望した肖慕然は兄への恨みを募らせた。そこで侍衛に自分が傷を負ったと祖母に報告するよう命じる。「肖曄霆が私の脚に傷を負わせるため私を誘き出し、狩りへ行かせないよう仕組んだとな」…肖曄霆、残忍さを比べるならお前の負けだ…すると肖慕然は自ら自分の脚に短剣を突き刺した。つづく( ๑≧ꇴ≦)盛り上がってまいりました〜!
2026.04.19
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第12話「動揺」狩り当日の朝、出発の時になっても肖慕然(シャオムーレン)は現れなかった。管家は府内を探し回って戻って来たが、二公子の姿はどこにもないという。そこで肖曄霆(シャオイエティン)は嘘をついて父を苛立たせた。「父親、もう少し待ってみましょう、昨夜また芝居を見にいったのかも」「こんな重要な日の前に芝居だと?!もうよい!出立だ!」その頃、肖曄霆の部屋に監禁された半夢(バンモン)は情にほだされ、肖慕然を助けに行くと決意した。…肖慕然、必ず無事でいて!お願い!死んだら許さないから、肖慕然、私を待っていて…半夢は後ろ手に縛られた腕を何度も寝台にぶつけ、ついに腕輪を割ることに成功した。一方、肖慕然は罠とも知らず、半夢を救うため郊外の空き家に踏み込だ。「半夢!私だ!どこにいる?!」しかし半夢の姿はなく、隠れていた刺客たちが現れた。腕が立つと言っても多勢に無勢、肖慕然は必死に応戦したが頭領1人を残して体力の限界を迎えてしまう。その時、思いがけず半夢が飛び込んできた。半夢は落ちていた剣を拾って刺客を阻止、危機一髪のところで肖慕然を救う。すると肖慕然が怯んだ刺客の腹を刺し、半夢を連れて一目散に逃げ出した。肖慕然を無事に救出した半夢、しかし無性に腹が立って肖慕然の手を振り払った。「なぜ来たの?すべて罠なのよ!なぜ見抜けないの?」「君が無事でよかった」「自分が襲われたのに、私の心配を?」「君を守りたいんだ、傷つけさせたくない、家に帰ろう」…家に帰る?…その時、肖慕然は半夢の腕が血だらけだと気づいた。「怪我してるの?」「ほっといて!」すると肖慕然が急に笑った。「笑わないで、本当に脚を斬られたら天にいるあなたの娘が悲しむところだったのよ?」「…君は天にいる娘がくれた最高の贈り物だ」「こんな時でも冗談を言うなんて」「怒っているのは私を心配しているから?それなら脚を斬られても最高の日だった」「またふざけたことを言って」急に雨が強くなった。肖慕然は半夢を連れて岩陰に逃げ込み、しばし雨宿りすることにする。「爹が承諾してくれた、婚姻は自分で決めるよう言ってくれたよ、いいかい?」すると肖慕然は半夢の手を取り、顔を近づけた。しかし半夢は急に我に返って顔を背けてしまう。「帰りましょう」…ごめんなさい、慕然、この愛に私はふさわしくない…一方、肖曄霆は狩りで身を挺して父を守り、深手を負って将軍府に運ばれていた。肖将軍は自分の身代わりとなった息子の哀れな姿に胸を痛め、目を覚ましてくれるなら何でも与えてやると励ます。まさかこれが肖曄霆の策略だとも知らずに。翌朝、半夢は肖慕然に別れの文を書いた。…私が夏安楽児(シャアンルーアール)でなかったら、私が半夢でなかったら、あなたの愛を受け入れられた?でも罠に落ちた日から一緒になれない運命だった、いずれ傷つけてしまうなら今、あなたを突き放す、この恋心はなかったことにするわ…半夢は海棠(ハイタン)に文と髪飾りを託し、二公子に渡すよう頼んだ。「なぜですか?求婚を受け入れれば肖曄霆をもっと怒らせ、計画が進むのに…」「肖慕然に罪はない、巻き込めないわ」「でも…今は情けをかけては駄目です」「自分を嫌いになりたくないの」つづく
2026.04.19
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第11話「混乱」蘭香(ランコウ)閣で肌を重ねた相手が半夢(バンモン)だと信じて疑わない肖曄霆(シャオイエティン)。その夜、思い通りにならない半夢を無理やり寝所へ連れ込んだが、手に余ってしまう。「大公子、こんなことしかできないの?次に何をするか、まだ考えていないのね?」すると肖曄霆は半夢を押し倒して乱暴に口づけした。「これがお前の狙いか、苛立たせて私の気を引こうと?…お前は何者だ?! お前に会うたび自分を抑えられなくなる、まじないでもかけたのか?」「その通り、あなたの体に蠱虫(コチュウ)を入れてあげたわ」驚いた肖曄霆は慌てて半夢から離れた。「私を惚れさせるために?」「…あなたは私に釣り合わない」「弟弟なら釣り合うと?!」「あなたよりずっといい」「もう挑発するな…私に何を求めてる?!」肖曄霆は半夢から憎しみと軽蔑に満ちた目で見つめられると、何とも言えない罪悪感に苛まれてしまう。「以前どこかで会ったことが?」「この部屋から出して」「それは駄目だ!心の声が行かせるなと言っている!ハッ!どこへ行く気だ? 肖慕然(シャオムーレン)の少夫人になるつもりか?!…ならなぜ私の気を引こうとする?!」「大公子、何か誤解しているのでは?」しかし肖曄霆は肌を重ねた証しである瑪瑙の玉飾りを見せた。「この玉は古い友からの贈り物だと言いました、だけど先日、その人に返すべき物を返しました 大公子、まさか弟妹に惚れたの?…ふっ、あはははは~」憤慨した肖曄霆は再び半夢を押し倒し、衣に手をかけた。半夢の力では抵抗できなかったが、その時、運良く回廊から侍衛の声が聞こえる。「誰だ?!」「大公子、報告が…」肖曄霆は寝台を離れて侍衛から話を聞いた。実は明日の狩りに刺客が現れると密告があったという。「将軍に文を渡しますか?」「燃やせ」「つまりこれは偽物だと?」「明日もし本当に刺客がいたら待ち伏せさせておけばいい だが別に何人か刺客を送り込め、襲ってきたら私が爹を救う お前が矢を射るんだ、私の肩を狙え、心の臓に近ければ近いほどいい」肖曄霆は半夢の罠にまんまと引っかかった。思わずほくそ笑む半夢、しかし予想外に肖曄霆が肖慕然に魔の手を伸ばす。「それから肖慕然に″半夢姑娘がさらわれた″と伝えろ、明日の朝、助けに行かせるのだ あいつを尾行させ、機会をうかがい脚を斬れ」それまで冷静だった半夢の顔色が一変した。「血がつながった弟弟を傷つけるの?!」「私のような人間は他の者を踏み台にしてのし上がる 愛情深い弟はお前を助けに行くだろうか?」「なんて卑劣な!私が彼に話すのが怖くないの?!」「ふふ、どちらにせよ足が不自由な男は将軍になれず、役人にもなれない 一生すさんだ暮らしを送るしかなくなる、権力も権勢もない お前が話したとしてもあいつは私に何もできないさ そんな目で私を見るな、その目つきはすごく嫌いだ それともさっきの命を変えようか?脚はいらない、欲しいのは…あいつの命だ」その夜、肖慕然は喜び勇んで別院に駆けつけた。「半夢!半夢!朗報だ!爹が承諾してくれたよ!」しかし部屋はもぬけの殻、寝所にも半夢の姿はない。すると肖慕然は柱に突き刺さった矢文を発見した。…半夢を助けたければ明日1人で来い…「大変だ!」両手両足を縛られ監禁された半夢、しかし特に焦る必要はなかった。…計画全体は今のところ何の問題もない、肖曄霆は父親と仲違いした、だけどなぜ私の心はこんなにざわつくの?…半夢は真心で自分に接してくれる肖慕然を思い、彼を巻き込んだことを後悔した。「肖慕然、決して私を助けに来ないで」つづく
2026.04.19
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第10話「さざ波」その夜、房間に戻ったものの、半夢(バンモン)の玉の飾りを眺めながら独り悶々とする肖曄霆(シャオイエティン)。一方、半夢は沐浴しながら、満月の発作に耐えていた。しかし不思議と先月ほど心の臓は激しく痛まない。『子蠱(シコ)が母蠱(ボコ)に愛情を抱けば母蠱の殺気は次第に消える、愛情が増すほど消えていく』半夢は術師の言葉を思い出した。…肖曄霆が私に惚れたのなら、この流れに乗って徹底的になびかせるわ…すると夜も更けたというのに肖慕然(シャオムーレン)が門番しながら眠ってしまった海棠(ハイタン)を起こさぬよう窓から入ってきた。肖慕然は半夢が沐浴中だと気づき、慌てて謝罪した。「別に悪気はないんだ、なぜこんなに間が悪いのか…」すると半夢は肖慕然が背を向けている間に湯殿を出て衣を羽織った。「満月の夜になると痛むんだろう?治療法を調べても分からなくて… でも妙案を思いついた、睡眠の薬を調合したんだ、これで安らかに眠れる そうすれば毎月、痛まずにすむ」「二公子、気遣ってくれてありがとう」「茉莉花の菓子に比べたら些細なことさ」半夢は肖慕然の優しさに胸が痛んで顔を歪ませた。てっきり発作だと思った肖慕然は急いで薬を飲ませ、半夢を寝台へ連れて行く。「戻らないの?」「君が寝たら戻るよ、おやすみ」…君が誰であろうと、何をしていたとしても気にしない、半夢、ただ君と一緒に幸せな人生を送りたい…やがて半夢はすやすやと眠り始めた。半夢の寝顔を見ていた肖慕然は情が募り、唇を重ねようとする。しかしふと思い直して結局、額に口づけした。半夢のことを考えながら一睡もできずに朝を迎えた肖曄霆。弟に父を出迎えると伝えるよう侍衛に命じたが、肖慕然はすでに出かけていた。「何でも城門で将軍を出迎え、婚約の承諾を得るのだとか」「婚約?誰と?」「半夢姑娘です」肖曄霆はものすごい剣幕で部屋を出た。その時、ちょうど父が肖慕然と一緒に帰って来る。「爹、許しては駄目です、まだ婚姻には早い!」「急いで来たのは私を出迎えるためではないのか?」するとはっとした肖曄霆は改めて拝礼し、父の凱旋を祝った。「お前の求婚の件は考えておこう」肖将軍は慕然には笑顔を見せたが、曄霆には辛辣だった。「留守を任せたのにこの家で今一番、問題があるのはお前だ 見ろ!将軍家は混乱している、お前には本当に失望した 慕然、行くぞ…お前は来なくていい」肖曄霆は思わず肖慕然の腕をつかんで引き止めた。「よく考えもせずに婚約するな」「勝手に決めつけないでくれ…やりたいことをしているだけだ、なぜそんなことを?」すると肖慕然が逆に兄の腕をつかんだ。「哥、欲しい物は何でもあげるよ、だが私が欲しいのは半夢だ」弟の初めて反発に衝撃を受ける肖曄霆、それ以上に半夢の気持ちが読めなかった。その夜、中庭を歩いていた半夢は肖曄霆が自分をつけていることに気づき、それとなく涼亭へ導いた。風に揺れる赤いたれぎぬの間を縫いながら半夢に近づく肖曄霆。「弟がお前を娶る事は知っているか?」「それが大公子と何の関係が?」「本当に肖慕然に嫁ぐ気か?」「誰に嫁ごうと大公子には関係のないこと」「分からない、あの晩のことをなぜ認めない?」「あの晩とはどの晩?何のこと?」「蘭香(ランコウ)閣でお前と私が…」「私とあなたが?」「とぼけたふりをするな、お前は私の女だ」「普段は慎重に行動する大公子がまさか勝手に想像力を働かせる方だとは…ふっ」「肖慕然の求婚には応じるな」「なぜです?まさか大公子も私を娶りたいの?」「あいつには嫁がせない!」すると肖曄霆は半夢を担いで連れ去ってしまう。つづく
2026.04.18
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話…真相というのはあなたが見たい事実難局というのはあなたが行き詰まる難題私があなたをよく理解し、あなたが信じる事実で難局を作り出したらあなたは抜け出せる?…第9話「掌握」その夜、肖曄霆(シャオイエティン)は蘭香(ランコウ)閣のあずま屋で目を覚ました。飲み過ぎたせいで頭はぼんやりしていたが、ふいに舞姫と肌を重ねたことを思い出して我に返る。すると立ちあがろうとして手をついた時、肖曄霆は異物を感じた。そこで敷物をめくってみると、半夢(バンモン)がいつも小指につけている飾りが見つかる。…半夢?…翌日、肖曄霆は半夢の工房を訪ねた。「確か半夢姑娘の爪につけていた飾りは瑪瑙の玉だな?」「そうです」「あれは特別な形だが、どこで買った?」「古い友からの贈り物です、本人に聞くしかないけれど、残念ながらその人は死にました」すると肖曄霆が飾りを見せた。「あら?いつ落としたのかしら、気づかなかったわ、どこで拾ったのですか?」「…回廊だ」「おかしいわね、ここ数日、通っていないのに…」肖曄霆はしらじらしい嘘をつく半夢に苛立ち、思わず腕を強くつかんだ。「昨夜のことを忘れたのか?」「何の話かさっぱり分かりません」「古い友とは誰だ?」しかし半夢に見つめられると肖曄霆は黙ってしまう。…なぜいつも憎しみと軽蔑の目で私を見る?!なぜこの眼差しに不思議と心が痛むのか?…肖曄霆は理由も分からないまま後ろめたさを感じ、居たたまれなくなって帰ってしまう。その夜、半夢は夏安(シャアン)府の令牌を眺めながら復讐を誓った。…爹、娘、必ず2人の敵を討ち、夏安家の冤罪を晴らしてみせるわ…実は昨夜、肖曄霆と共寝したのは半夢の身代わりだった。『その身を犠牲にしてくれたこと、生涯、忘れない』『将兵たちの冤罪を晴らすためなら何でもやるわ』半夢は頃合いを見て同じ衣装で面紗で顔を隠した舞姫と入れ替わっていた。…肌を重ねた相手が私だと肖曄霆に信じ込ませて、これは次の計画にとって極めて重要なの…半夢が爪につけていた瑪瑙の玉は幼い頃、肖曄霆が楽児(ルーアール)に贈ったかんざしから垂れ下がっていた飾りとそっくりだった。そんなある朝、半夢は海棠(ハイタン)から明日、肖将軍が帰って来ると聞いた。「私が書いた文は?」「すべて手配済みです」海棠は文だけで肖曄霆と父親の仲を引き裂けるとは思えなかったが、実は肖将軍の側近である軍師も半夢の仲間だという。「布石も打ってある」半夢は昨夜、肖曄霆の書斎に忍び込み、わざと荒らしておいた。「肖将軍は疑り深い性格で、2人の儿子を信じていない、特に肖曄霆をね」「でも肖府はずっと大公子が掌握してきました」「それはうわべだけよ、肖将軍は肖曄霆に爵位を奪われることを警戒している」「爵位は兄弟で争うものなのに、父子の間でそんなことが?」その頃、書斎を見た肖曄霆は愕然としていた。「誰かが房間に忍び込んだ…爹が帰って来る」半夢は雄の獅子が我が子さえ殺すことがあると例えて海棠に説明した。「雄の獅子が群れの中の幼い子を殺す理由は2つ 将来、王座を奪う競争相手を減らすためか、子が群れの足を引っ張り、害を及ぼさないため そしてその2つは肖曄霆に当てはまる 今回、肖曄霆が何をしても肖将軍が見逃すことはないわ」「でも肖曄霆が文を読んでも何もしなかったら?」「肖曄霆は肖将軍の考えを最も気にしている 今は嫡男でなくなったから、危険を犯してでもその座を取り戻そうとするわ」…幼い頃、父から褒められた肖曄霆は嬉しそうに夏安楽児(シャアンルーアール)へ報告した『見てくれ、爹にもらった皇室の矢だ! 今日は慕然(ムーレン)と勝負して、爹に私の腕前を披露できた! 爹の問いにも答えたぞ?″列子″の紀昌(キショウ)が弓術を学ぶ物語の本質は何か?と ″小を視(ミ)ること大のごとく″、紀昌は髪の毛で虱(シラミ)を吊るし、毎日見つめた そして最後は虱が丘ほどの大きさに見えて、その心の臓を射抜いた 爹に言ったよ、私も紀昌のように稽古に励み、矢尻が目に刺さっても瞬きはしないと』すると肖曄霆は嬉しそうに笑った…半夢は肖曄霆と肖将軍の性格が似ていることから、小石を投じるだけで十分、波風を立てることができると知っていた。実はあの物語にはその先がある。…紀昌は天下一の名人となり、互角なのは師匠の飛衛(ヒエイ)だけになった、そこで真の天下一となるべく飛衛を殺そうとする…当時、肖将軍が求めていた答えは紀昌が努力した話ではなく別のものだったのだろう。利己的な者は自覚しにくい、権力を奪おうとする者は物語の本質を見抜けない。『肖曄霆、あなたの大切なものをひとつひとつ奪ってやるわ』その夜、半夢のために新しい玉の飾りを手に入れた肖曄霆はいそいそと屋敷へ戻った。するとちょうど中庭を歩いている半夢と海棠の話を聞いてしまう。「この茉莉花の菓子はなかなか手に入りませんよ? 郊外の職人に花を保存する技があり、その店だけが今の季節にこの菓子を売れるとか」「二公子は大変な目に遭い、慰められるのはこの菓子だけよ」「前夫人の他界後、夫人は茉莉花を植えさせず、菓子まで禁じたとか」「静かに、人に聞かれるわ」肖曄霆は半夢の弟への気遣いに激しく嫉妬し、思わず玉を握りしめた。つづく
2026.04.16
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第8話「蘭香閣」湖畔に立つ美しい妓楼・蘭香(ランコウ)閣。その夜、肖曄霆(シャオイエティン)はあずま屋でひとり酒を飲んでいた。…いつから多くのことが私の手に負えなくなった?…するとちょうど店を出る客たちの噂話が聞こえてくる。「将軍夫人が太平山へ追いやられた、夫人は邪術にかかり、衛(エイ)夫人殺しの真相を語ったとか」「もしや現夫人が衛夫人を殺したのか?」「その通り」「そうすると大公子は嫡男ではなくなるな、距離を置いた方が良さそうだ」肖曄霆は悔しさから思わず拳を握りしめた。…この変化はあの女が現れてから始まったのか…肖曄霆はすっかり酔いが回った。すると舞姫が水廊を渡って自分のあずま屋へやって来る。「半夢(バンモン)…」舞姫は面紗で顔を隠していたが、それでもすぐに正体が分かった。…なぜここにいる?…しかし誘惑された肖曄霆は思わず半夢の腕を引っ張り、膝の上に乗せてしまう。その時、ちょうど友人と飲みに来ていた肖慕然(シャオムーレン)が席を立った。風で揺れるたれぬのの隙間から見える兄と舞姫の姿。舞姫は酒を飲もうとして少し面紗を上げたが、肖慕然は舞姫が半夢だと気づいて愕然となった。屋敷に戻った半夢は肖慕然を探しに庭園へ向かった。すると肖慕然が池のほとりで酒瓶片手に酔っ払っている。「なぜあの髪飾りを挿さない?」「それを尋ねるために呼び出したの?」「分かっているよ、私の贈り物など気にも留めないんだろう?ましてや私のことなんか…」「他に用がないならもう戻るわ」「…気にならないか?阿娘の死の真相を知りながら、私が平然としている理由を 君がもし裕福な家庭で育ったのなら分かるだろう、自分の運命は他者に委ねられていると 君の爹の朝廷での地位や君の娘の身分で運命が決まるんだ そして、毎日のように誰かが虎視眈々と命を狙う、将軍家の状況は複雑なんだ もし姨娘が私の娘を殺さなくても将軍夫人の座を争う女子は他にもいたはず 阿娘が生きていた頃、1日中そんな争いに巻き込まれた 阿娘に言われたよ、私と爹の子である前に自分らしくいるようにと」「いつ自分らしくなれるの?あなたの阿娘が他界して長年ずっと将軍家に隠れている そうすれば自分らしくなれるとでも?今のあなたは娘と爹の子だと言える?」すると肖慕然は半夢の手提げ灯籠を取り上げ、代わりに自分が持っていた酒瓶を持たせた。「これは重いと感じる?軽いだろう?でももしずっと持たされたら? 朝から晩まで持っていられるか?もっと時が長かったら? 1月、1年、10年、20年、死ぬまでずっと、持っていられるか? なぜ自分を楽にさせない? 母はよく言っていた、自分を大切にして、あの人たちの罠にはまらないでと」半夢から酒瓶を取り戻し、再び酒をあおる肖慕然。その時、半夢は亡き母の言葉を思い出していた。…阿娘はいつも楽しく過ごして欲しいから″楽児(ルーアール)″と名付けたの阿娘の願いは娘がこうしてそばにいて、あなたの成長を見守り、毎日、笑顔を見ることそして将来、素敵な郎君ができたら、あなたの日々の愚痴を聞くの、どうかしら?…「阿娘が恋しい?」「恋しいよ、毎日、思っている、1日に何度も思い出すこともある」「阿娘の言葉に従う?」「実はそうでもない…今回は自分の心に従うよ、あなたを娶りたい」つづく
2026.04.15
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アーサーwww姐姐に盛大にネタバレされるwwwww※ラバとアーサーのダンスを見たが、神様はアーサーにダンスの才能は与えなかったのかというコメントについて舞台裏も楽しそう(^ꇴ^)リクエストに応えてアーサーの姐姐呼びさて白日提灯もいよいよ佳境に…本当に終わるの?終わっちゃうの?( ߹꒳ ߹ )
2026.04.14
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話『あなたが子蠱(シコ)を入れたその日から1年だ 1年以内に相手から愛され、真心を捧げてもらえたら母蠱(ボコ)は生き続け、無事に身を引ける さもなければ母蠱によって命を落とすだろう 忘れるな、敵を討てる時間はたった1年しかないと…』第7話「悪夢」満月の発作で激しい胸の痛みにもだえ苦しむ半夢(バンモン)。すると不意に肖曄霆(シャオイエティン)が現れ、枕元に腰掛けた。「お前なのか?!」肖曄霆は茉莉花の煮出し汁を入れた小瓶を置いた。半夢がこの匂いを利用して母の心を病ませ、彩珠(ツァイジュ)をそそのかして太平山の道士を招いたのだろう。「なぜこんなことを?あの道士はすでに殺した…私にお前が殺せぬと?」「私の仕業だと決めつけているのなら、なぜ尋ねる必要が?」半夢は呉(ウー)道士の犠牲に胸を痛めながら、平静を装った。「私が憎いなら直接かかってこい、なぜ私の娘を苦しめる? 娘は数々の辛酸をなめて今がある、分かっているのか?」「痛む?…最愛の人を守れず心が痛むと?」肖曄霆の身勝手な言葉が半夢の復讐心を駆り立てた。「大公子、何度も夜更けに会いに来るなんて、もしや私に気があるの? 夫人が心を病んで追い出されたというのに、息子ときたら女にうつつを抜かしているなんて 分かっているわ、私を殺せないって」「…誘惑しているのか?」「大公子は引っかかりましたか?」半夢はわざと片肌を見せて挑発、すると肖曄霆は逃げるように出て行ってしまう。半夢はあまりの激痛に耐えきれず、夜更けというのに肖慕然(シャオムーレン)の部屋を訪ねた。驚いた肖慕然は半夢を自分の寝所で休ませ、鍼を施し様子を見る。その時、半夢の薄衣の結び目を見て驚いた。あれはまだ幼い頃、一緒に遊んでいた少女が肖慕然の解けた腰紐を直してくれたことがある。『初めて見た結び方だ』『私が考えた結び方なの』半夢の薄衣の結び目がなぜあの結び目と同じなのか。…私たちは昔、会ったことが?…肖慕然は少女の顔を思い出せなかったが、半夢があの少女であることは間違いない。…半夢がここへ来た目的は何だ?…無事に満月の発作を乗り切った半夢。そんなある夜、肖慕然が裏庭へ向かうと、ちょうど灯籠を流して願い事をしている半夢を見つけた。「願わずとも君に会えるなんて…これも運命じゃないか?」「どうりで両家の子女たちが二公子の話題で心が弾むわけね、あなたは口が上手い」すると肖慕然が手を合わせて祈り始めた。「…どんな願い事か早く聞いて」「ふふ、願い事は何?」その時、肖慕然が隠し持っていたかんざしを半夢の髪に挿した。しかし半夢はかつて肖曄霆が同じように髪飾りを挿してくれたことを思い出し、複雑な感情に襲われる。「なぜ髪飾りを?」「それは阿娘の形見だ、心から愛する女子に贈るようにと…」半夢はかんざしを外そうとしたが、肖慕然は腕をつかんで止めた。「本気にした?嘘だよ、都では有名だ、私は美女に会うと必ず贈り物をするとね」肖慕然は半夢にかんざしを拒まれるのが嫌で咄嗟に嘘をついた。兄を避けていた肖慕然はようやく訓練場に向かった。…哥哥は私がこの世で最も頼りにしている人だ、幼い頃から落ち込んでいる時はいつもそばにいてくれた、今も私の悲しみを分かっているはず…すると肖曄霆が独りで弓を射っていた。「私を恨んでいるのだろう?母のことも…私に怒りをぶつけてくれ」「恨んでも意味はない、心を乱していらいらするだけだ 上の世代の確執を受け継ぐべきではない、哥、あなたは永遠に私の哥だ」肖曄霆は肖慕然の優しさに救われたが、思わぬ告白に動揺してしまう。「哥、秘密を教えるよ、気づいたんだ、私は半夢が好きだ」ㄘ━( ˙-˙ )━ンつづく
2026.04.14
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話『かつて夏安(シャアン)家が滅ぼされた時、あなたは生き延びたが火事のせいで顔が焼けただれた この蠱虫(コチュウ)は顔を元に戻せるが毒性が強い 満月の夜になるたび、胸にひどい痛みを感じるだろう』第6話「満月」半夢(バンモン)は祭祀の準備に追われていた。するとふいに胸に痛みを感じ、顔を歪める。今日は肖曄霆(シャオイエティン)の首に蠱虫を入れてから初めて迎える満月。発作は覚悟していたが、まだ日暮れ前だというのに症状が現れた。「祭祀が始まったら肖曄霆の部屋に忍び込む 当時の重要な証しを見つけるには今日が格好の機会よ」海棠(ハイタン)は激痛に耐えられるか心配したが、半夢は部屋から花を運んで欲しいと頼んだ。半夢は独りになった途端、激しい痛みに襲われ、よろけた。すると思いがけず肖曄霆が現れ、半夢を抱き留めてくれる。実は肖曄霆の目的は粗探しだった。「近頃、あるはずもない茉莉花の香りが漂っている」肖曄霆は配下に花を調べさせたが、結局、半夢の工房に茉莉花の花はなかった。「早く花を仕上げてくれ、祭祀を完璧に行いたい それと…自分の務めだけ果たし、決して勝手に動き回るな」「大公子、それを言うためにここへ?」肖曄霆は不満げな顔で足早に去って行ったが、半夢は緊張が解けた途端、胸を押さえて苦しみ出した。その夜、将軍府では肖家の祭祀が行われた。半夢は老太君に悟られないようこっそりその場を離れ、肖曄霆の部屋へ忍び込むことに成功。しかし後を追いかけてきた肖曄霆がやって来る。半夢は動揺したが、その時、肖慕然(シャオムーレン)が現れ、半夢を部屋から脱出させた。肖曄霆は自分の部屋を確認したが、誰もいなかった。仕方なく引き返すと、すでに半夢は祭祀の場に戻っている。半夢の行動を怪しむ肖曄霆、その時、雷鳴がとどろいたかと思うと、道士に悪霊が乗り移って将軍夫人に詰め寄った。『お前が私を殺した…今はすっきりしたか?だがこれは始まりにすぎない これから毎晩、会いに来る…お前は悲惨な末路を迎えるだろう、自分でも分かっているはずだ』肖曄霆は慌てて祭壇の前に駆けつけ、道士の首に剣を突きつけた。「誰の差し金だ?」実は半夢は海棠に指示し、それとなく将軍夫人の侍女・彩珠(ツァイジュ)に有能な霊媒師を知っていると入れ知恵していた@5話。案の定、話を聞いた将軍夫人は祭祀にかこつけて霊媒師を呼ぶよう頼み、計画通り呉(ウー)道士を送り込むことに成功する。肖曄霆は誰かの罠だと気づいていたが、道士は自分を招いたのが将軍夫人だと明かした。老太君は夫人が勝手に霊媒師を呼んで除霊を行ったと知り激怒した。「強欲なお前たち母子が将軍府にいるだけで十分、不吉だ! 誰か!この外室(妾)を太平山道観へ送れ!再び将軍府の大門を通らせてはならぬ!」「やれるものか!」驚いた肖曄霆は身を挺して母を守ろうとしたが、祖母は辛辣だった。「母親が将軍夫人になれたからと言って本当の嫡男になれたと思うな! 私にとってお前はいつまでも庶子のままだ!」将軍の子を産みながら、農村の貧しい家で辛酸を嘗めてきた母。祖母は毎月の手当てを侍女に届けさせていたが、その侍女でさえ肖曄霆を正当な公子とは認めず、母子を見下していた。当時を思い出し、憤懣やる方ない肖曄霆。しかしここで母をかばえば嫡男の地位を失うも等しい。「祖母、私に母を送らせてください」別院に戻った半夢は術師から警告された通り激しい発作に襲われ、胸の痛みにもだえ苦しんでいた。そこへ不意に肖曄霆が現れ、半夢の枕元に腰掛ける。「お前なのか?!」つづく
2026.04.13
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話肖慕然(シャオムーレン)は幼い頃から弓術の稽古が嫌いだった『哥、矢が命中しない、もう稽古は嫌だ』そこで肖曄霆(シャオイエティン)は弟にやる気を出させるため、ある賭けを持ちかける『慕然、約束しないか、腕比べで負けた方が勝者に従うんだ』すると肖慕然がついに的に命中させた『やった!今回は私の勝ちだね!私の言うことを聞いてよ!』肖曄霆は飛び跳ねて喜ぶ弟の姿に目を細めた第5話「亀裂」半夢(バンモン)を前にすると自制が利かなくなる肖曄霆。思わず半夢に口づけしそうになったが、その時、母の叫び声が聞こえてきた。「出てこい!お前なんか怖くない!」その頃、将軍夫人は悪霊に怯えていた。肖曄霆は別院を飛び出し、母の部屋に駆けつけた。「あの女がまた来たの…この家には亡霊が出る」「娘、あなたは将軍夫人だ、私が大切なものと引き換えにしたから今がある 衛(エイ)夫人は生前、娘に勝てなかった、亡霊となった今、あなたに勝てると?」「その通りね、娘はあなたがいてくれるから何も怖くない」一方、肖慕然は半夢の珍しい脈が気になり、医書を読みあさっていた。「なぜ彼女は気血が巡らない脈なんだ?でも内臓の働きは正常なんて、本当に奇妙だ」将軍夫人は半夢の香を焚くようになってから亡霊を見るようになった。そこで邪気を払おうと家中のよもぎの葉をかき集めてしぶしたが、大量だったため吸い込んだ侍女たちは体調を崩しまう。海棠(ハイタン)はなぜ夫人が亡霊を見るのか不思議だったが、半夢は夫人の罪悪感を利用しただけだった。「もう少し経ったら二公子に伝えて、今宵、裏庭で花見をしようと」「二公子はお気の毒ですね、幼い頃に母親がこの世を去った 自分の母親を殺したのが将軍夫人だと知ったらどう受け止めるでしょう」海棠はうっかり肖慕然に同情したが、これも主の計画だと慌てて取り繕った。その夜、肖慕然は半夢が待つ裏庭へ駆けつけた。美しい半夢の姿に見惚れてしまう肖慕然、そこで目についた花を折って半夢の髪に挿す。しかし半夢はすぐに外した。「二公子、この花の花言葉をご存知なの?…花言葉は″限りない愛″よ」「それを贈って正解だった、愛というのはこの世で最高のものだろう? 私は最高のものを全部、君に贈りたい 最近は君の病を研究している、いろいろ治療法を考えたが…」「なぜ私に優しくするの?」「君を大切にしたいからだ」半夢は肖慕然の真心に触れ、彼を利用することに後ろめたさを感じてしまう。その時、突然、将軍夫人の叫び声が聞こえた。「何事だ?…見てくるよ」半夢は肖慕然を思わず引き止めたが、結局、そのまま行かせてしまう。肖曄霆は今夜も悪霊に怯える母をなだめていた。「茉莉花の木はないのに家中に香りが漂っている…あの女がいる! 私を守って、全て曄霆のためにやったことよ でも老太君は女主人の権限を奪った、嫡男の地位を奪うかも!」「私は失望させません、気を強く持って、怖くなどありません」「そうね、衛夫人を殺したのはあなたのため まとわりつく亡霊め、来るなら私だけを襲えばいい!」「娘、やめてください、話が漏れたら大変だ」しかし2人の会話を回廊で肖慕然が聞いていた。茉莉花の香りの正体は半夢が茉莉花から取った煮出し汁だった。今朝も小瓶に煮出汁を入れると、海棠に頼んで目立たない場所にこっそり置いておく。すると海棠は指示通り将軍夫人の侍女に吹き込んでおいたと報告した。「数日中には彩珠(ツァイジュ)が頼みに来るはずです、で、夫人のあの香はまだ焚きますか?」「焚いて、それから忘れずに呉(ウー)道士にお礼を」「呉道士は夏安(シャアン)大人に恩があるゆえ小姐の頼みなら断りません」「父はもう亡くなったけれど、恩に報いる人は都中にいてくれる」…楽児(ルーアール)はあの惨劇を庭石の影から見ていた『肖曄霆、息子のように接してきたのに、まさか名声と富のため私を陥れるとは! お前を楽児の許嫁に選ぶなんて私の目は節穴だった!』『私の女儿を裏切るなんて!』『夏安大人の反逆は明日、都中に広まる 義父、父子のよしみでひと思いに死なせてあげましょう、1人残らず始末しろ!』…「必ず皆の敵を討つわ」半夢は肖慕然がくれた花を小箱にしまい、心を鬼にした。つづく
2026.04.12
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話半夢(バンモン)はあらかじめ侍女・海棠(ハイタン)に将軍府に入ったらまず将軍夫人を破滅させると伝えていた『なぜ肖曄霆(シャオイエティン)に直接、手を下さないのですか?』『肖曄霆は嫡男の立場に一番こだわっている、母親の地位が危うくなれば肖曄霆は慌てるわ そうすれば私たちの次の一手が成功する』第4話「癒やしの香」肖曄霆が稽古場へ行くと珍しく肖慕然(シャオムーレン)が自発的に弓を練習していた。「あの女の素性も知らないのに家に入れるとは…こんな大事なことをなぜ私に相談しない?」「花師を招くことなど取るに足らないことだろう?哥、腕比べをしないか?敗者は勝者に従う」弟は幼い頃から頼み事があるときまって兄に勝負を持ちかけた。なぜなら弟思いの兄が自分の頼みを断れないと知っている。すると案の定、肖曄霆はわざと的を外し、肖慕然の願いを受け入れた。半夢は部屋の窓から肖慕然の姿が見えると別院を出た。そして偶然を装い、中庭の回廊で出くわす。実は向かいの露台ではちょうど肖曄霆が書物を読んでいた。「夫人にこの癒しの香を届けたいの、ここで厄介になっているお礼よ」「代わりに私が届けてあげよう」すると半夢は肖曄霆に見せつけるように肖慕然の乱れた髪を直し、外套の襟を整えてやった。侍女たちは二公子が別院に住まわせてる花師を娶るのではないかと噂していた。その時、うっかりつまずいて別院に届ける箱を落としてしまう。すると中庭に大きな音が響き渡り、肖府の管家が慌てて駆けつけた。「罰として今月は無給だ」しかしちょうど露台にいた大公子が罰の必要はないという。管家も侍女たちも寛大な大公子に安堵したが、肖曄霆は冷酷だった。「売り払え」弟と半夢の噂が面白くない肖曄霆。回廊で半夢と出くわすも無視して通り過ぎてしまう。その夜、肖曄霆の母は悪霊に悩まされていた。「ただの死者が私に何ができるというの?!出てこい!私は平気よ!」護符をぶら下げた閨房で棒を片手に奮闘する将軍夫人。一方、肖曄霆は弟の目を盗んでこっそり半夢の別院へ忍び込んだ。しかし人影に気づいて隠れていた半夢が背後から接近、首にかんざしをつきつけられてしまう。「大公子は昼は人間で夜は幽霊になるようね」「お前の目的が分かった…」「私の目的があなただと?なぜ二公子ではないと分かるのです?」「なら将軍家に来た狙いは何だ?」「あなたたち兄弟、1人は私に同情して家に置き、もう1人は私を疑っている 身寄りも家もないか弱い女子なのに、大公子はなぜ私を目の敵にするの? もしや私に気があるとか?」半夢はかんざしで肖曄霆の首筋に埋め込んだ蠱虫をそっと刺激した。すると肖曄霆は急に情が揺さぶられてしまう。…なぜこの女子に会うたび自分を抑えられないのか、私はどうしたんだ?この女に問題が?それとも私に?…肖曄霆はまるで半夢に吸い寄せられるように顔を近づけた。つづく
2026.04.12
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話『恐怖、混乱、戸惑い…それがあなたの今の心境かしら? 私が誰か思い出せない?私はあなたの今後の人生の悪夢よ これからは私しだいであなたは幸せにもなるし、嘆き悲しむことにもなる 私のことを永遠に忘れないでちょうだい』「はっ!」肖曄霆(シャオイエティン)は迫り来る半夢(バンモン)の夢にうなされ、飛び起きたするとふと夏安(シャアン)一族を殲滅したあの夜のことを思い出してしまう『公子、楽児(ルーアール)小姐の髪飾りです』『楽児は?』『焼死しました』肖曄霆にとってかけがえのない存在だった楽児、それは今になっても変わらない「お前は永遠にかけがえのない存在だ」第3話「罠にかかる」肖曄霆はちょうど回廊を歩いてきた半夢を捕まえた。「お前は何者だ?!…何を企もうと構わない、だが私やこの家から離れることだ」「私が怪しいと思うなら、いっそのこと殺して冤罪でもなんでもでっち上げればいいわ」しかし半夢がその腕に指をはわせると、首の蠱虫が反応した肖曄霆はなぜか心が乱れてしまう。「花に疎く、女のことも知らないと?…なら私が教えてあげましょうか」肖曄霆は夢で半夢に迫られたことを思い出し、居たたまれなくなって行ってしまう。半夢が正門を出る頃には雪になった。すると門前で半夢を待っていた肖慕然(シャオムーレン)が手炉を渡し、外套をかけてくれる。「今後、困ったことがあれば私に相談して」「どんなことでも頼っていいの?」「私にできることなら…君の頼みなら何でもきくよ」その夜、半夢は傾世浮夢(ケイセイフボウ)に火をつけた。…1年以内に相手から愛され、真心を捧げてもらえたら無事に身を引ける、さもなければ命を落とすだろう、忘れるな、敵を討つには1年しかない…半夢は燃え盛る炎を眺めながら、非業の死を遂げた家族たちの無念の叫びを思い出していた。『肖曄霆!この裏切り者!』『私の女儿を裏切るなんて!』「ようやくすべてが始まるわ」半夢は肖慕然を頼った。…早く将軍府に入り込めれば計画を進められる、肖曄霆、あなたが私の一族の屍を踏みつけて得たものをひとつひとつ奪ってやる…すると知らせを聞いた肖慕然が慌てて正門から出てきた。「私の力になると言ったのは本当かしら?」意識を失った半夢は見覚えのある部屋で目を覚ました。すると肖慕然が薬湯を持って現れる。「海棠(ハイタン)に手を借りて君の以前の部屋のように飾りつけたんだ 店を焼失して落ち込んだ心が和らぐといいけれど」部屋の片隅には肖慕然が使ったと思われる布団があった。「君が心配で、ここでうたた寝を…」そんな2人の様子を肖曄霆が窓からこっそりのぞいていた。肖慕然の淡い恋心を利用して将軍府に転がり込んだ半夢。しかし半夢にも誤算があった。驚いたことに肖慕然は医術に通じ、半夢が眠っている間に脈診したという。「君の脈はちょっと異常なんだ、こんな脈は初めてだよ、まるで…」「ぁ、医術の心得があるなんて驚いたわ」半夢は慌てて話を遮った。「この別院は私個人のものだ、好きなだけ住んでいいよ、自分の家だと思って過ごして欲しい」…肖曄霆、あなたの悪夢が始まったわ…つづく
2026.04.12
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話気づいていた?子供の頃、大切にしていた宝物が今では何の価値もないんだってことひょっとしたら宝物のごとく大切に扱われていたあなたも…『髪飾りを買ってきた、これを挿していればお前を見失わない』あの時、そう言って肖曄霆(シャオイエティン)は夏安楽児(シャアンルーアール)の髪にかんざしを挿した…いつの日か価値がなくなるかもしれない第2話「古い友」半夢(バンモン)は身支度を整えて肖曄霆の待つ房間へ向かった。全ては計画通り、この機会に肖曄霆の体に子蠱(シコ)を入れなくてはならない。…子蠱を入れられた者はお前に夢中になる、忘れるな、子蠱を入れるのは相手が無防備な時、首筋に入れなければならない…半夢は茶を入れたが、肖曄霆は茶碗を脇にどけた。半夢は机に花を並べ、肖曄霆の好みを聞いた。すると肖曄霆は数本だけ残して他の花を床に落としてしまう。相変わらず疑り深い様子の肖曄霆。半夢は早速、肖曄霆が選んだ花を手に作業台へ移動し、生け始めた。「公子は花に疎くてもとても趣味が良い」「祖母がその花を好む、私は祖母の好みに合わせただけ」「それが懸命だとは限りません、迎合するのはつまり何かを求めている 相手に弱点をさらすのと同じでは?」しかし肖曄霆は何も答えなかった。半夢は完成した花を肖曄霆の前に置いた。「この生け花の名は″とこしえに輝く日月″、老太君のご長寿をお祝いいたします」その時、半夢はわざとよろけて肖曄霆の膝の上に倒れ込み、子蠱を首から入れることに成功した。肖曄霆はふいを突かれて一瞬、隙ができたが、慌てて半夢を突き飛ばす。しかし急に意識が朦朧となった。「公子?公子?」肖曄霆は半夢の声で我に返ると、花を持って逃げるように帰って行ってしまう。一方、ひと足先に将軍府へ戻った肖慕然(シャオムーレン)は半夢が忘れられず、姿絵を描いていた。半夢の侍女・海棠(ハイタン)は指示どおり花瓶に罠を仕掛けた。すると翌朝、肖曄霆からもらった生け花のせいで老太君は全身に発疹が出てしまう。老太君は疎ましい肖曄霆が花に毒を仕込んだと激怒したが、その時、侍女が駆けつけ、花師の半夢が訪ねてきたと知らせた。侍女に案内されて半夢が現れた。半夢は老太君の前でひざまずく肖曄霆と母親の姿を尻目に、実は花を色鮮やかにするため山芋の皮を加えたと明かす。「もしや老太君は山芋の過敏症が?」すると肖慕然が確かに祖母は山芋を食べられないと言った。半夢は自分が調合した薬を渡し、老太君の症状を和らげた。そこで肖慕然は半夢を将軍府の花師にしてはどうかと提案、老太君も了承する。しかし肖曄霆だけは半夢を警戒していた。…この女の狙いは何だ?…半夢は正門へ向かって回廊を歩いていた。すると柱の影で待ち伏せしていた肖曄霆に捕まってしまう。つづく
2026.04.11
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話…その晩、将軍府は婚礼のため美しく飾り付けられていた二公子は新婦が現れるのを待っていたが、その時、突然、侍女の叫び声が聞こえる『大変です!新婦が消えました!』新婦を支度部屋から連れ出したのは新郎の腹違いの兄・肖曄霆(シャオイエティン)だった『今宵が過ぎれば私はあなたの弟妹になる、こんなことをしては駄目よ』『お前は本来私の女だった、身も心も全て私のもの』肖曄霆は弟の許嫁を抱擁したが、そこへ新婦を探していた肖慕然(シャオムーレン)が現れたすると愛しい半夢(バンモン)は逃げるように弟の元へ行ってしまう『肖曄霆!何のつもりだ!弟妹に手を出すとは何と恥知らずな!』その時、半夢は肖慕然の後ろに隠れながら、ひそかにほくそ笑んでいた…第1話「罠」時を遡ること半年前…『人は何のために生きるのか、尊厳か責任か?それとも愛のためか? 私はあの悪夢から目覚めるために生きている 悪夢はこの男の乱入から始まった…肖曄霆 この男は私の許嫁だったが、ある夜、夏安(シャアン)家をその手で滅ぼした 生まれつき疑り深く、残忍な男だったが、一方で異母弟の肖慕然をとても可愛がっている 肖慕然は貴公子ながら素直で心優しい 肖曄霆に近づくにはその弟が格好の入り口になる』ここは都にある傾世浮夢(ケイセイフボウ)。花師の半夢が湯殿の準備をしていると、たれぎぬをかき分けながら肖慕然が現れた。「ハッ!失礼!花を見に来たのだが迷い込んでしまって…すぐ出て行くよ」その時、弟を追いかけてきた肖曄霆の声が聞こえた。肖慕然は兄に見つかれば弓術の稽古を命じられると怯え、少し隠れていたいと頼む。すると半夢は肖慕然の手を引っ張って湯殿に沈めた。肖曄霆は弟を探しながら湯殿に迷い込んだ。湯殿の泡を見た肖曄霆は弟が隠れていると思ったが、意外にも潜っていたのが若い娘だと知る。「そなたが花師の半夢か?」「私をお探しで?」「一昨日、花を予約した、明日の祖母の誕生日に贈る」「肖家の大公子でしたか、お花をお渡ししますので別室でお待ちください」肖曄霆が出て行くと肖慕然が慌てて飛び上がった。すると肖慕然は助けてくれた半夢に感謝し、男女の別を犯した責任を必ず取ると約束する。しかし半夢はけんもほろろで取り付く島もなかった。「私たちには何もなかったわ」…顔の半分が焼けただれながら生きながらえた夏安楽児(シャアンルーアール)はある術師を訪ねた『一族の汚名をそそぐためならどんな代償も払う』『これは″子母蠱(シボコ)″という 母蠱はその顔を元に戻してくれる、子蠱は敵の体に入れなければならない ただし1年以内に子蠱を入れた相手に愛されなければ母蠱によってお前は命を落とす』『たとえ生まれ変われず、魂がさまようとしても、どんな犠牲も厭わない』すると楽児は命と引き換えに母蠱を受け入れた『顔は元通りになった…これからお前の名は″半夢″だ』…こうして半夢の復讐が始まる。もし肖曄霆が自分を目の前にしても、もはや楽児だとは認識できないだろう。『私が誰だか思い出せない?私はあなたの今後の人生の悪夢よ』つづく(  ̄꒳ ̄)うーん、女主がね〜全然、悪女っぽくないw
2026.04.11
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※予告編あり:ネタバレ厳禁の方は最後の動画にご注意ください!プロモーション現代版現代版こっこれは!🦊だからラバが好き♡予告編@30話〜ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!おっ落ち着け!落ち着け!私!wwwww
2026.04.08
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第36話魏梁(ウェイリァン)の亡骸を背負い、片腕を失いながらも喬平(チャオピン)を救った魏渠(ウェイチュー)。焉(エン)州の兵士は喬越(チャオユエ)が劉琰(リウイエン)に殺されたと聞いて騒然となり、喬平もまた兄の突然の訃報に無念をにじませた。しかし今は悲しんでいる時間はない。「兵士たちよ、私の兄長が愚かにも判断を誤ったせいで焉州を危機に陥れた だが皆がついてきてくれるのなら、私は決してその信頼を裏切らない」すると兵士は民衆の味方であった郡守の言葉なら信用できると判断、上官だった良崖(リョウガイ)の将軍を拘束した。喬平は良崖と手を切って焉州を統率、全軍を集結させた。磐邑(バンユウ)で報告を聞いた劉扇(リウシャン)は警戒するよう進言したが、劉琰は無駄な抵抗だと一蹴する。一方、蘇娥皇(スーオーホアン)は薛泰(シュエタイ)率いる衆(シュウ)州との合同軍で漁(ギョ)郡を総攻撃していた。すると陣営に雍寧(ヨウネイ)城で足止めされていた魏劭(ウェイシャオ)が漁郡を見捨てて磐邑へ向かったと報告が届く。「喬(チャオ)氏が魏劭の行動を知ったらどう思うかしら?」しかし蘇娥皇の思惑に反し、知らせを聞いた蛮蛮(マンマン)は気丈にも漁郡に敵を引きつけておけば磐邑奪還の助けになると判断した。魏朶(ウェイドゥ)が戦況の報告のため魏府に駆けつけた。城門を必死に守っているが、兵の数が少ないこともさることながら有能な指揮官がおらず限界だという。「指揮官ならここにいる」その声は辺(ヘン)州から駆けつけた魏儼(ウェイヤン)だった。…あの時、陳滂(チェンパン)は陳烈(チェンリエ)に少主を居所で監禁するよう命じたしかし回廊で待ち構えていた将軍たちが陳烈を襲い魏儼を解放、少主の指示だけに従うと誓う…魏儼は辺州の将軍たちを門前に控えさせていた。祖母の心情を思えば拒まれても仕方がなかったが、徐(シュー)太夫人は私怨を脇に置いて快く迎えてくれる。「あなたたちは巍(ギ)国の恩人よ、感謝します」その頃、魏劭はついに磐邑へ到着していた。しかし城門は開いたままで衛兵の姿もない。訝しんだ魏劭はわずかな兵士だけで入城、そこで待っていたのは比彘(ビージー)だった。「どうしても私と戦うと?」「他に選択肢がない、夫人が敵に捕らわれているからだ」すると劉琰が人質の阿梵(アーファン)を拘束した劉扇と一緒に城楼に姿を現した。魏劭は覚悟を決めて下馬、比彘との一騎打ちとなった。比彘の馬鹿力は百戦錬磨の魏劭でさえ手に余るほどだったが、比彘は恩人をどうしても傷つけることができない。すると痺れを切らした劉琰が早く決着をつけねば妻が傷つくと脅した。愛する妻と恩人との板挟みになって激しく動揺する比彘。その時、ついに比彘が修羅と化し、魏劭に襲いかかった。比彘の人間離れした攻撃力に魏劭は守り一辺倒となった。阿梵は我を失った比彘の姿に呆然、その時、ふと蛮蛮に啖呵を切った時のことを思い出す。…そうよ、愛を盾にして比彘に命を捨てさせることはできない、私が守りたいのは1人だけ、決して後悔なんてしない…「比彘っ!」比彘はちょうど転んだ魏劭に向かって長槍を振り上げたところだった。しかし阿梵の悲痛な叫び声を聞いて手を止める。「あなたは私の愛する人!言いなりの獣ではない! 夫君(フージュン)!この言葉を忘れないで!″私は後悔しない″!」すると阿梵はいきなり劉扇に頭突きを喰らわせ、城楼から身を投げてしまう。比彘は瞬時に飛び出したが間に合わず、阿梵はそのまま地面に叩きつけられ絶命した。「阿梵…阿梵っ!」( ߹꒳ ߹ )ァァァァァァァァァァァァ…一方、漁郡は新たな指揮官と辺州の加勢で息を吹き返し、魏儼が敵将・薛泰を討ち取った。薛泰の戦死は瞬く間に拡散、兵士たちは逃亡し、陣営でも先を争って逃げ出す者たちで騒然となる。蘇娥皇はおろおろしながら幕舎に逃げ込んだが、ちょうど侍女たちが金目の物を盗んでいる所だった。憤慨した蘇娥皇は剣を握って侍女たちを脅したが、もはや女君を恐れる必要がなくなった侍女たちに反撃されてしまう。すると蘇娥皇の顔から蝶の仮面が外れた。そこへちょうど護衛・劉驍(リュウシャオ)が駆けつけ、侍女たちを全て始末してくれる。蘇娥皇はその隙に慌てて仮面を顔に装着したが、いきなり劉驍を刺した。「この顔を見た者を生かしてはおけない、劉琰に知られたら…」「ウッ…殿下は何もかもご存知です…もしもの時は夫人を逃せと私に…あなたという人は…」蘇娥皇は呆然と立ちすくんだ。まさか劉琰が同盟のためではなく、真心で自分を娶っていたとは…。「嘘よっ!」その時、蘇娥皇は魏劭の諫言を思い出した。『不遇だと嘆く前に人の優しさを分かるようになったらどうだ!』愛情を求めながら権勢に翻弄され、結局、全てを失った蘇娥皇。今や自分に残された最善の道は、落ちている剣を拾って自害することしかなかった。一方、劉琰は呪縛を解かれた比彘、援軍と合流した魏劭にじわじわ追い詰められていた。劉扇は良崖王を避難させるよう指示したが、劉琰は蘇娥皇との約束を果たすまで動けないと拒む。するとそれまで下手に出ていた劉扇は堪忍袋の尾が切れた。「天下を取る者が女子に惑わされるとは!誰か!殿下を連れて行け!」しかし劉琰は唯一、諫言してくれる叔父さえ刺し殺してしまう。結局、自ら退路を断った劉琰は魏劭と比彘に挟み撃ちにされ、抵抗するも呆気なく殺された。天下に平穏が訪れた。漁郡では高恒(ガオハン)が巍侯の功績を称えた賦を完成させる。…泱水(オウスイ)注ぎ、永寧(エイネイ)より出づ、七百余里を折れ曲がりながら流れ、北へ出ては南へと折れ、魚群へ至りて山河を整え、地を潤す、万物を育む水の道、遥か遠くの煙波は見えず、雄大にして日月の光を映す、八方の霊気を中原に満たし、戦や武器は塵となって消える、渠の始まりは磐邑にあり、辛都(シント)を通り容(ヨウ)郡を越え、秩序を塗り替え跋扈(バッコ)する者を追い払う、渠が通じた翌年、巍侯は良崖王・劉琰とこの地で戦う、各地に傷は残れど大河は悠久なり…その頃、城門では太夫人が魏儼の来訪を心待ちにしていた。辺州では陳滂が労咳で死亡、寿命を全うして死んだことは口惜しいが、州牧に就任した魏儼のためにも胸にしまっておくことにする。すると魏儼がやって来た。魏儼は外祖母に拝跪しようとしたが、太夫人はもはや孫としてではなく辺州の州牧として対等に扱い、魏儼に深々と頭を下げる。「両国の永遠の友好を願う、共に太平の世を…」一方、康郡に戻った比彘は阿梵との幸せな日々を懐かしみながら、しばし箜篌を眺めていた。…阿梵、阿鯉(アーリー)と共にしっかり生きるよ…すると比彘は息子を背負い、旅立ってしまう。その後ろ姿を喬平、丁(ディン)夫人、喬慈(チャオツー)は黙って見送った。魏梁を失った3将軍は小桃(シャオタオ)を連れて墓参りにやって来た。小桃は魏梁の形見となった蘭の鉢植えを供え、花を咲かせることができたと報告する。「あんたって人は本当に口だけなんだから、結局、私が蘭を持って求婚に来たわ あんたが死んでしまっても、私はあんたに嫁ぐ」墓参りを終えた小桃たちは穴を掘って巍侯からもらった分身の武器を埋めた。…将来、この世を去っても、これを一緒に埋めて永遠に兄弟でいるんだ…すると帰り道でふと振り返った小桃は、蘭の鉢植えを抱えて笑顔で手を振る魏梁の姿を見た。各州は巍侯の功績に敬服し、巍国を諸国の雄と認めて献鹿(ケンロク)の義を執り行うことになった。しかし儀式の時間が近づいても魏劭の姿が見つからず、仕方なく太夫人に代わりを頼むことにする。実はその頃、魏劭は泣き止まない腓腓(フェイフェイ)に手を焼いていた。そこへ蛮蛮が呆れ顔でやって来る。「あなたがいないので祖母が代わりに行ったそうですよ?」「フェイフェイを置いていけないだろう?」…祖父は夫婦の暮らしを天下取りに例え、両者の均衡が大切だと言ったでも改めて考えるともう一つの解釈ができる日々の暮らしも天下を取ることも、双方が心をひとつにすることが大切だと幸いにも私と夫は幾多の試練を経て互いを理解し、愛し合えた夫は私を寵愛して尊び(折腰)、私も夫に深く心を寄せている……数年後、永寧渠はついに全州に延び、水脈は八方に恩恵をもたらした戦や争いも消え、民は安らぎを得たそして私は夫人の手を取り、共に山河を眺めると言う夢を叶えた…『共に道を歩む者に感謝を、また皆の願いが全て成就しますように…』完✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ 完走!ラスボスは陳滂だと思ってたのに病死だった…( ̄▽ ̄;)魏儼もてっきり磐邑へ行ったと思ったわで蛮蛮がまた赤ずきんスタイルで漁郡の城楼に立ち、強引に戦を仕切って手柄を立てるとばかり…確かに評判通り意外に面白かったかも?でも次第に失速、最後にうまくまとめて終わりました
2026.04.08
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(  ̄꒳ ̄)しっかり生きて悔いなく死ね∑(⊙∀⊙)!初めての感触…「ちょっと噛んでみて?」((( *´꒳`* )))ポワワーンプロモーションより、珍しいラバ様とフェイユーの英語共演こちらも珍しいラバ様、配音風景
2026.04.06
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第35話魏(ギ)家に激震が走った。喬越(チャオユエ)の裏切りにより魏梁(ウェイリァン)が戦死、磐邑(バンユウ)は良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)に占拠されたという。魏劭(ウェイシャオ)は即刻、磐邑への出征を決めたが、取り乱した魏渠(ウェイチュー)が足にすがりついた。「私を康(コウ)郡に行かせてください!お願いします!」ただでさえ戦力がない巍国軍、しかし魏劭は魏渠の切なる思いを無下にできなかった。「魏渠に命じる、康郡へ行って喬平(チャオピン)を救い、魏梁を連れて帰れ」その時、必死にこらえていた身重の蛮蛮(マンマン)がついに倒れてしまう。蛮蛮が目を覚ますと魏劭が付き添っていた。喬家の裏切りにより再び惨劇に見舞われた魏家。魏劭は蛮蛮に責任はないとなだめたが、蛮蛮は耐え切れず、魏劭にしがみついて泣いてしまう。「男君…あなたの痛みを代わってあげられなくてごめんなさい 例え伯父が命で償ってもその痛みは癒せない 小桃(シャオタオ)だってずっと魏梁の帰りを待っていたのに…」すると気丈にも蛮蛮は魏梁の敵討ちを許し、磐邑を取り戻して欲しいと訴えた。魏劭は蛮蛮を決して裏切らないと誓い、無辜の者たちを傷つけないと約束する。「留守を頼む、私は我が子の出産には立ち会えないだろう」「大丈夫、私こそあなたを見送れない、くれぐれも気をつけて」こうして魏劭は魏梟(ウェイシャオ)と魏朶(ウェイドゥ)に漁(ギョ)郡を任せ、夜が明けるのを待たずに磐邑へ出立した。小桃は中庭で独り、蘭をながめながら悲しみに暮れていた。そこへ喬慈(チャオツー)がやって来る。「魏梁将軍は亡くなる前にこの蘭を君に渡して欲しいと… きっと君の悲しむ姿を見たくないはずだ」「あの人は蘭を持ち帰ったら婚姻を申し込むと言ったんです」小桃は自分が婚姻を急かしたばかりに魏梁を焉州へ行かせてしまったことを悔いていた。…小桃に俺を待つなと言ってくれ…喬慈はようやく魏梁の遺言の意味を理解したが、結局、小桃に伝えることはできなかった。玉楼(ギョクロウ)夫人の説得が功を奏し、魏劭は多くの盟友を失っていた。しかし巍国の鉄騎は勇猛果敢、例え孤立無縁となっても魏劭は侮れない。そこで劉琰は魏劭が必ず通る雍寧(ヨウネイ)城に目をつけた。魏劭はすでに雍寧城に水路を普請しており、上流から一気に放水して洪水を起こすという。劉琰は楊奉(ヤンファン)に永寧渠(エイネイキョ)の水門を壊すよう命じた。民を犠牲にすることも厭わない劉琰と喬越に言葉を失う楊奉。そこで時間稼ぎのために水門を爆破するためには骨組みの下に硫黄を埋め込む必要があると訴えた。「今、図面を持って参ります」追い詰められた楊奉はこれが最後の機会になると判断、図面の中に暗器を忍ばせた。楊奉が戻ってきた。「磐邑はもともと水の街ではなく被災地でした…亡き喬公の治水で生まれ変わったのです 今日は喬公に顔向けできません」「これも焉州のため、父に顔向けできないことなどない」喬越は良崖王へ図面を渡すよう命じた。そこで楊奉は図面を開きながら劉琰に近づき、巻き込んでおいた暗器をつかんで襲いかかる。しかし劉琰は咄嗟に短剣を握って難を逃れ、楊奉を突き飛ばした。驚いた喬越は逃げ出そうとしたが、楊奉に捕まってしまう。「動くな!劉琰を殺し損ねた、だから貴様を殺す! 水門が壊れ磐邑がなくなれば生きていても意味はない!」楊奉は甄値(ジェンジー)と同じように義に殉じると言い放った。すると劉琰は盾にされた喬越もろとも楊奉を刺し殺してしまう。一方、漁郡では徐(シュー)氏、朱(ジュー)氏、喬氏の三代夫人が魏家を守っていた。しかし蘇娥皇(スーオーホアン)が衆(シュウ)州の軍を率いて漁郡に向かっていると急報が届き、一同が騒然となる。蛮蛮は民にも呼びかけ入隊を希望する者を集めながら、避難したい者は逃がすよう訴えたが、その時、ついに破水してしまう。翌朝、蛮蛮は女児を出産した。しかし喜びも束の間、巍国軍は各地で敗北し、敵は兵10万で漁郡に向かっていると報告が届く。蛮蛮は動揺した。魏劭は永寧渠の延伸で兵力を削がれながら漁郡に6万も兵を残している。「男君は残ったわずかな兵でどう戦うのでしょうか?」太夫人は魏劭のこと必ず勝算があるとなだめ、ともかく朱氏と喬氏たちを逃すことにした。すると蛮蛮は家を守ると魏劭に約束したと明かし、巍国の女君として民と運命を共にするという。その時、朱夫人が一緒に留まると言い出した。「私だって命は惜しい、でも我が子も夫も決して逃げなかった 2人に恥をかかせるわけにいきません!」魏劭たちは雍寧城に到着、すると劉琰が永寧渠の水門を壊して洪水を起こした。公孫羊(ゴンスンヤン)の報告では楊奉と甄値が殉死、喬越もすでに死んだという。魏劭は急ぎ磐邑へ向かうと決めたが、そこへ急報が届いた。「玉楼夫人が大軍10万で漁郡を包囲、近々、城門を破りそうです!」漁郡にはまだ太夫人、朱夫人、女君が残っていた。漁郡へ戻るか、磐邑を奪い返しに行くのか。魏劭は思いがけず当時の喬圭(チャオグイ)のように究極の選択を迫られた。…祖父は焉州の百姓を戦に巻き込みたくなかった、1人を裏切るか、民を犠牲にするか、私も判断に迷います…蛮蛮の話を思い出した魏劭はついに決断した。「磐邑へ行く!」その頃、康郡へ向かった魏渠は魏梁の遺体を発見、見張りを殺して無事に兄弟を取り戻した。しかしどんなに呼びかけても冷たくなった魏梁が目を開けることはない。「魏家はやはり喬家に陥れられた、それでも主公は喬家の者を救えと…行こう」魏渠は巍の旗で魏梁の亡骸を背負うと無謀にも地下牢へ乗り込んだ。地下牢がにわかに騒がしくなった。喬平は目が見えなかったが、激しい剣戟の音で助けが来たと気づく。その頃、魏渠は応戦する中で左腕を失っていた。しかし魏梁を必ず連れ戻すと誓ったことを思い出し、凄まじい気迫で敵を次々となぎ倒していく。こうして満身創痍の中、魏渠は無事に喬平を解放した。すると騒ぎに気づいた良崖の将軍が焉州の兵士を連れて駆けつける。魏渠は焉州の兵士たちに喬越が良崖王に殺されたと教えた。つまりここにいる郡守の喬平こそ、次の新たな焉州の州牧だという。「よく考えろ、良崖の者に従うか、それとも己の郡守に従うか…」つづく( ̄▽ ̄;)え___何この胸糞が悪い展開
2026.04.05
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第34話張浦(ジャンプー)が喬越(チャオユエ)に引き合わせたのは良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)だった。喬越は劉琰のせいで数万の兵馬を失ったことを思い出し怒りが再燃、しかし劉琰は過ちを犯したと謝罪し、償う機会が欲しいという。「私と手を組めば州牧は磐邑(バンユウ)を奪還できます」劉琰は兵権を握る郡守・喬平(チャオピン)が長らく州牧の地位を狙っていると讒言した。「魏劭(ウェイシャオ)が死ねば焉(エン)州は独り勝ち、喬平も後ろ盾を失う、賭けてみては? 巍侯は各州に水路を延伸し、その勢いは止められません、すぐ手を打たねば… 巍国に対抗するため各方面とやり取りし、薛泰(シュエタイ)も挟撃することに合意しました あとは州牧が巍国と袂を分つのみ ぜひ力を合わせて巍国を滅ぼし、領土を分け合いましょう」その夜、喬越は喬平を酒に誘った。相変わらず謙虚で自分を立ててくれる弟、しかし良崖国に降って巍国と決別したいと切り出した途端、態度が急変する。「喬家と魏家は姻戚の間柄です、一方が困難に陥ればもう一方は助けるのが筋 たとえ助けぬにしても、裏切れません」喬越はやはり弟に軽んじられていると誤解し、すでに良崖と同盟を結んだと言い放った。驚いた喬平は兄を諌めようとしたが、その時、急に目の前が暗くなり、毒を盛られたと気づいた時には意識を失ってしまう。実は毒を盛ったのは張浦だった。何も知らなかった喬越はうろたえたが、張浦は良崖王から強めの眠り薬だと言われたという。「一時的に目が見えなくなったのでしょう、早く兵権を取り戻し、この局面を打開せねば」張浦はすでに喬慈(チャオツー)に監視をつけて居所に閉じ込めていた。( ̄▽ ̄;)オイオイオイ…本当?阿梵(アーファン)は無事に出産、母となった。そんなある日、父から文が届き、孫に会いたいのでしばらく康(コウ)郡へ戻って来ないかという。比彘(ビージー)も息子の阿鯉(アーリー)が父娘の溝を埋めてくれると信じ、親子3人で里帰りとなった。城門では父が前回とは一変、一家を歓迎してくれたが、なぜかそこに母と従弟の姿はない。すると喬越は到着早々、比彘に雑用を頼んで阿梵と引き離した。これが合図とばかりに場内から兵士が飛び出し、比彘だけ包囲されてしまう。そこへ悠々と劉琰と劉扇(リウシャン)が現れた。喬越は阿梵を侍女に引き渡し拘束した。激怒した比彘は兵士に対抗したが、劉扇が阿梵の首に剣を突きつけるのを見て諦める。劉琰は噂通り武功に優れた比彘に感心、そこで魏劭(ウェイシャオ)と戦わせようと企んだ。「俺は巍(ギ)侯と女君を傷つけないと誓った!」「ならば妻が傷つく」「やめろ!」比彘は苦渋の決断を迫られ、結局、劉琰の前でひざまずいた。満足げな笑顔を見せる父の横顔に憤懣やる方ない阿梵。そんな事とはつゆ知らず、巍国から魏梁(ウェイリァン)が康郡に到着した。魏梁は真っ先に埠頭へ向かい、小桃(シャオタオ)に贈る焉州の蘭を選んだ。城門の衛兵の様子も町を巡回する兵士の数にも違和感があったが、ともかく最上の蘭を手に入れることが叶い、足取りも軽やかな魏梁。ちょうど河岸で釣りをしているという州牧の元へ到着し、女君の出産が近いので郡守を迎えにきたと伝えた。喬越は郡守が病で会えないと上手く追い返そうとしたが、魏梁はなおさら見舞わねばならないという。すると喬越は張浦にまず弟の様子を見てこいと指示、さすがに魏梁はおかしいと気づいた。「ところで小郎君は?久しく会っていません」「狩りに行った」「じき日暮れだというのに?…そう言えば比彘将軍と夫人も康郡に招かれたとか 会わせて頂けませんか?」その時、思いがけず比彘が現れた。安堵した魏梁は笑顔で拝礼したが、突然、比彘が剣を抜いて襲いかかってくる。魏梁は瞬時に避けるも転倒、そこへ劉琰と劉扇が兵を率いてやって来た。「州牧…寝返ったな?!」その頃、喬慈はなぜ禁足にされたのか分からず、部屋で悶々としていた。すると丁(ディン)夫人が差し入れを届けにやって来る。見張りの兵士は誰も入れないと断ったが、女君からの命では強引に止めることができなかった。丁夫人は喬慈に伯父が劉琰と手を組み、巍侯に対して陰謀を企てていると明かした。父親と阿梵も監禁され、妻を人質にされた比彘は服従するしかなかったという。「魏梁将軍が襲撃されたらしいわ、今すぐ将軍を助けて巍侯へ知らせに行って」そこで丁夫人は自分を人質として見張りを脅し、喬慈を部屋から脱出させることにした。兵士も少主が相手では手出しできず、仕方なく見逃してしまう。勝ち目のない魏梁は慌てて逃げ出した。しかし後方から飛んで来た長槍に足を取られて転び、追いつかれてしまう。何とか応戦するも多勢に無勢、その時、喬慈が現れた。喬慈は満身創痍の魏梁を連れて逃げようとしたが、このままでは2人とも殺されてしまう。すると魏梁は喬慈に蘭の花の鉢植えを投げ渡した。「これを持って巍国へ!博崖と康郡が反乱を!」喬慈は魏梁を見捨てることなどできなかったが、魏梁の最後の言葉を聞いて逃げるしかなくなった。「小桃に俺を待つなと伝えてくれ!早く行けっ!」ショック…il||li(OдO`)il||li 喬慈が逃亡したことで巍侯に反乱が知られるのも時間の問題となった。そこで劉琰は磐邑を攻撃して不意を突き、永寧渠(エイネイキョ)を制して各州郡の生命線を握ろうと決める。磐邑には喬越の亡き父の腹心だった県令・楊奉(ヤンファン)がいた。すると突然、喬越が博崖の諸軍督帥と一緒に兵を率いてやって来る。「楊奉!劉琰が康郡に奇襲をかけた!比彘が救ってくれた!早く開けてくれ!」まさか劉琰たちが兵士になりすましているなど夢にも思わず、楊奉は魏家と同盟を結ぶ喬家の一大事のため城門を開けて欲しいと頼んだ。巍国の将軍は了承して開門したが、門を入った途端、兵士が巍国の衛兵に襲いかかり、楊奉を拘束することに成功する。「よくやった…」劉琰が目深に被っていた外套から顔を出した。楊奉はようやく州牧に騙されたと気づいた。聞けば容(ヨウ)郡で良崖国に抵抗した甄値(ジェンジー)はすでに殉職したという。楊奉は呆然、しかしひとまず劉琰に下ったふりをして機会をうかがうしかなかった。磐邑に再び″喬″の旗が掲げられた。その夜、犬猿の仲でありながら同志であった甄値の死を悼む楊奉。一方、蘇娥皇(スーオーホアン)は各州を回って良崖と一緒に巍国と戦うよう説得していた。各州の反応は様々だったが、劉琰から文をもらった辺(ヘン)州の陳滂(チェンパン)は共倒れも辞さない覚悟の劉琰に息子を巻き込んではならないと警戒する。しかし一報を聞いた魏儼(ウェイヤン)が急ぎ辺境から戻ってきた。魏儼は魏劭に加勢するつもりだったが陳滂は認めず、居所で監禁されてしまう。その頃、蘇娥皇は衆(シュウ)州の駅館にいた。すると薛泰(シュエタイ)将軍が駆けつけ、劉琰が磐邑を占拠したと報告する。「はお、ならば衆の州牧が会いにくるでしょう」薛泰は磐邑から遠い衆州では援軍にならないと言ったが、蘇娥皇は磐邑の件ではないと言った。「ではまさか…」蘇娥皇の標的は魏劭の留守を狙い、漁郡を攻めることだった。「魏家の者たちの骸を踏み越え、血だまりの中を歩きながら頂に登る… 魏家が私に与えた屈辱を1つ残らず返してやる」漁郡の城門にぐったりとした喬慈を背に乗せた馬が現れた。衛兵は喬家の少主だと気づいて慌てて巍侯に報告、魏府に連れ帰り静養させる。やがて傷だらけで憔悴した喬慈が目を覚ました。すると付き添っていた蛮蛮(マンマン)が何があったのか分からず困惑している。魏劭も喬慈がなぜ魏梁を残して1人で来たのか分からない。その時、喬慈は蘭の鉢植えを抱えている小桃の姿を見つけた。(⚲□⚲)あーっ!喬慈は寝台から降りるなりひざまずいた。「小桃、魏梁将軍からその蘭を預かった…将軍は…戦死した」「突然、何を言い出すの?!私は信じませんから!」すると怒った小桃は出て行ってしまう。そこへ魏渠(ウェイチュー)と魏梟(ウェイシャオ)も駆けつけた。魏劭に厳しく問われた喬慈は怯えながら魏梁が戦死したと報告した。聞けば喬越が張浦にそそのかされ劉琰と手を組み、喬平は毒を盛られて失明、喬慈と阿梵は人質として監禁され、比彘も服従せざるを得なかったという。そんな時、運悪く魏梁が到着し、不意打ちで劉琰の兵に追われた。喬慈が助けに向かったが、魏梁は身を挺して喬慈を逃してくれたという。魏梁を任務に行かせた魏渠は気が動転、喬慈に食ってかかるも、そこへ急報が届いた。「磐邑が劉琰に占領されました!」魏劭は迷わず磐邑へ出兵すると決めたが…。つづく( ̄▽ ̄;)おやじ笑ってんな___それにしてもビジーの株がダダ下がり…やっぱり嫁ぐなら魏梁一択よw
2026.04.04
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第33話巍(ギ)国の女君として認められ、魏(ウェイ)家の法要に参列した蛮蛮(マンマン)。これで魏劭(ウェイシャオ)も安心して山積みの政務に取り掛かれると思ったが、急に母親に呼び出された。実は朱(ジュー)夫人は息子が未だ床入りを済ませていないと誤解し、夫婦の絆を盤石にするには子供を授かることが重要だと魏劭を急かす。「何でも妊婦の衣や携帯品を寝所のそばに置くと早く身ごもれるらしいわ」「そんな迷信を?!」一方、魏梁(ウェイリァン)は豪華な結納品を揃えるため、銭を貯めてから小桃(シャオタオ)を娶ると決めた。小桃はいつになるのか分からないと落胆、必要ないと訴えるが魏梁は譲らない。しかし偶然、2人のやり取りを見ていた魏渠(ウェイチュー)は鈍い魏梁に小桃が早く婚姻したがっていると教えてやった。小桃の逸る気持ちを知った魏梁は手っ取り早く巍侯からお金を借りることにした。そこで急いで衙署に駆けつけたが、思いがけず博崖(ハクガイ)への使いを命じられてしまう。「博崖の軍備強化を急ぎたい、お前に軍備の輸送を任せる」しかしそれは口実、魏劭は阿梵(アーファン)がちょうど身ごもっていることから、彼女の身の回り品を手に入れようと思いついた。「女君が長姐を恋しがっている、最近、身につけた衣を借りて来てくれ あ、赤子の衣や玩具を準備していたらそれも…」その頃、蛮蛮はすでに月の物が遅れていることに気づいていた。阿梵は蛮蛮がかつて自分を駆け落ちに送り出した時のように何か大事なものを持たせようと考えた。その時、阿梵は博崖に移り住んだ頃、比彘(ビージー)が自ら良木を選び、職人に作らせた箜篌(クゴ)に目を留める。すると阿梵は箜篌の玄を1本、切った。一方、劉琰(リウイエン)は壊滅状態となった良崖(リョウガイ)国軍とともに赤(セキ)郡へ戻っていた。劉扇(リウシャン)は大敗の原因が蘇娥皇(スーオーホアン)にあると非難、裏切る可能性を示唆する。しかし蘇娥皇は巍国と戦うためには先頭に立ってくれる者が必要だと分かっていた。「諦めさせないわ」劉琰が政務を片付けていると、蘇娥皇が必要ないとあしらった婚礼衣装に身を包んで現れた。「昨夜、夢を見たのです、天井の梁から差し込む一筋の金色の光が… 光は龍へと姿を変え、良崖の上で尾を振りました、これは時機が来たとの暗示です 私が嫁ぐことで必ずや殿下を天下の主にしてみせましょう」すると蘇娥皇は魏家より風見鶏の喬家の方が御しやすいと助言した。「私は各州を回って利害を説明し、良崖と共に巍国と戦わせます」喜んだ劉琰は蘇娥皇の仮面に手をかけた。しかし蘇娥皇は五行の金で邪魔者を打破するために金の蝶で顔を覆う必要があると説明し、難を逃れる。劉扇は慎重にすべきだと諫言したが、劉琰は聞く耳を持たなかった。博崖から戻ると魏梁は早速、小桃に会いに行った。巍侯から借金できたと聞いた小桃は喜んだが、魏梁は新居を忘れていたことに気づいて慌てて出かけてしまう。小桃は魏梁が自分の気持ちを察してくれないと憤ったが、母親の春娘(チュンニアン)はこれも娘を大事に思うゆえだと笑った。「母さんはあの娘婿が好きよ」( ˶´꒳`˵ )管理人も好きだわw一方、魏劭は半信半疑ながら母の験担ぎを実行することにした。そこで明るいうちに屋魏に戻って寝台にこっそり箜篌の弦を隠したが、蛮蛮から実は身ごもっていると聞いて歓喜する。( ๑≧ꇴ≦)<なんだってーっ?!魏劭はその夜、蛮蛮を連れて城楼で星を眺めた。蛮蛮の話では乳母から女の子だと予言されたという。「何か良い名前があるかしら、考えてみたけれど決まらないの、祖母に相談しようかしら?」すると魏劭は″腓腓(フェイフェイ)″が良いと言った。腓腓とは神話の霊獣で霍(カク)山に住み、幸せをもたらすと言われている。蛮蛮は良い響きだと喜びながら我が子が太平の世で生きられることを願い、魏劭も必ず実現しようと約束した。(  ̄꒳ ̄)<フィーフィー?…素敵な響きだわそれは欧陽菲菲>(シ^ω^)ノシ☆バンバン!ヾノ。・ㅅ・)ノシ折しも康(コウ)郡では流民たちの間で郡守の名声が高まっていた。やがて州牧・喬越(チャオユエ)をおとしめ、郡守・喬平(チャオピン)を称えるわらべ唄が巷で広まる。誰かが故意に子供に歌わせているのは明らか。すると参謀・張浦(ジャンプー)が早く手を打たねば州牧の地位が危うくなると苦言を呈した。その頃、良崖王府では劉琰と蘇娥皇が必ず敵を倒そうと誓って杯を交わしていた。「劉驍(リュウシャオ)、500の兵を率いて夫人を守れ」こうして劉琰と蘇娥皇はそれぞれの目的地へ出発する。一方、漁(ギョ)郡では父が狼に狙われる不吉な夢を見た蛮蛮が不安を募らせていた。魏劭は夢に過ぎないとなだめたが、身重の蛮蛮を安心させるため義父を漁(ギョ)郡に招こうと決める。「誰かを焉(エン)州へ迎えに行かせよう」金策に駆け回る魏梁だったが、なぜ小桃の機嫌が悪いのか分からなかった。「欲しい物があるなら言ってくれ、その分の銭も貯めてやるぞ?」「はあ?」小桃は呆れ果てたが、その時、中庭にある蘭の鉢植えが目に入った。「あれは使君が女君に贈った蘭よ、女君がうっかり熱湯をかけた時は駄目だと思った でも見て、新芽が出たの、凄いでしょう?きっと美しい花が咲くと信じて毎日、世話してる 焉州の蘭は私の1番好きな物よ 私に不自由させまいと思っているのね?でもお金も豪邸もいらない、私の方が稼げるし 私に何か贈りたいなら蘭の花がいいわ」一方、魏渠(ウェイチュー)は巍侯から焉州へ女君の父を迎えに行くよう命じられ腐っていた。何とか退屈な任務を兄弟たちに押し付けたい魏渠、しかし魏梟(ウェイシャオ)と魏朶(ウェイドゥ)に冷たくあしらわれてしまう。そこへちょうど魏梁が蘭の鉢植えを背負って戻って来た。「小桃は結納品に蘭がいいって…この花を咲かせたら嫁いでくれるんだ♪」その時、魏渠は良い考えが浮かんだ。「お前向きの任務がある!焉州へ女君の父親を迎えに行くんだ ついでに焉州の蘭を持ち帰れるぞ?帰って来たら小桃と婚姻できる 使君が女君に贈った蘭を結納品にしてどうーする?!」魏梁は魏渠の口車に乗せられ任務を引き受けた。すると知らせを聞いた小桃が慌てて城門まで見送りに来る。「本当に焉州へ行くの?どうして?」「…蘭を持ち帰って小桃を娶るんだ(コソッ」小桃と3将軍たちは嬉しそうに手を振る魏梁を笑顔で送り出したが…。(*ノωノ)<小桃を娶る!キャッ!実はその頃、喬家では張浦が打開策を講じるため、喬越にある人物を紹介していた。しかしそれが劉琰だと気づき、喬越は唖然となる。つづく
2026.04.03
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第32話喬(チャオ)家への恨みを完全に捨て去るため、蛮蛮(マンマン)の里帰りに同行した魏劭(ウェイシャオ)。蛮蛮は魏劭に自分が暮らしていた楼上を案内した後、お気に入りの水辺へ連れ出した。夏になると阿梵(アーファン)が弾く箜篌(クゴ)で舞ったものだが、もうそんな日々は戻らない。「戻るかもしれないぞ?」魏劭の視線の先には露台に腰掛ける阿梵の姿があった。魏劭が先に引き上げると阿梵は蛮蛮を呼んだ。「蛮蛮っ!」蛮蛮は笑顔で応えてくれてたが、いつものように駆け寄ってはくれない。この時、阿梵は実の姉妹のように育った2人の間に埋めようのない溝ができてしまったことを悟った。どこかよそよそしく、会話も続かない蛮蛮と阿梵。「駆け落ちする時、この愛用の箜篌は置いていったでしょう?腕が鳴るわ」「…じゃあ長姐の演奏を聞かせて?」蛮蛮は昔のように阿梵の演奏で舞った。しかし曲が終わると、居たたまれなくなって帰ってしまう。喬府に戻った蛮蛮は魏劭に従姉とのわだかまりの理由を話した。「私は間違っていたの?長姐は夫君を死地に送らなかったのに…」「分かっている、お前が私や家族を愛し、それ以上に民を愛していると… 間違っていない、それに私はお前の矛と盾になって戦い、どんな願いも叶えてやる」「なら無事でいてください、それが私の願いです」その頃、魏梁(ウェイリァン)と小桃(シャオタオ)も久しぶりに務めから解放され、水入らずで町を散策していた。康(コウ)郡の視察に出かけた魏劭は偶然、良崖(リョウガイ)の流民を保護している蛮蛮の父・喬平(チャオピン)を見かけた。そこで少しでも協力しようと巍(ギ)国軍が持っていた兵糧を差し入れ、好奇心からなぜ敵国の民まで受け入れるのか尋ねた。すると喬平は出自に関係なく戦で路頭に迷った民を助けるのは当然だという。「いつか天下太平となれば平和が続くよう一心に守るつもりです 各地の群雄も巍侯のように真心で恨みを消せるようになれば天下は太平となりましょう」「私もそう願います」魏劭は蛮蛮の民思いが父譲りだと知って深く感銘を受け、その場で叩頭し、娘婿として大礼を尽くした。その夜、州牧・喬越(チャオユエ)は巍侯を歓迎する宴を開いた。しかし魏劭は康郡に到着してから一貫して傲慢な州牧だけ冷遇、喬越は宴でもあからさまに避けられてしまう。面白くない喬越は仕方なく見下していた比彘(ビージー)の功績を認め、博崖(ハクガイ)を横取りしようと企んだ。「お前と阿梵はここで暮らせばいい、博崖は私に任せよ」するとすかさず阿梵が実家の力添えなら不要だとはねつけた。「住み慣れた博崖こそ私の家、いずれ戻ります」宴が散会すると喬越の怒りの矛先は阿梵に向かった。「お前が援軍を拒んだから私は魏劭に疎まれたのだな? 比彘に伝えろ、私が博崖を引き継ぐ 比彘には康軍で兵の訓練をさせ、阿慈(アーツー)を盛り立てさせるのだ さすれば誰も私を侮れなくなる」「嫌です」喬越は娘の口答えに耳を疑った。「私と比彘が危機に陥った時に出兵を断っておいて、今さら私を利用して比彘を操ろうと? 断ります、そもそも援軍を拒んだのは比彘ではない、私よ? だって私の実家は非情だもの、比彘が戦って守る価値がある?! 蛮蛮さえ私を責めないのに、州牧大人に責める資格などないっ!」比彘は門に腰掛けて待っていたが、阿梵が声を荒らげるのを聞いて立ち上がった。「母親への不孝、弟妹への非情はあっても、父親には何の借りもありません!」激怒した喬越は思わず手を振り上げたが、比彘が現れると慌てて下ろした。「博崖が欲しければ戦で決着を…」阿梵は身勝手な父親に愛想を尽かし、行ってしまう。憤懣やる方ない喬越のもとに参謀の張浦(ジャンプー)が駆けつけた。「主公、最近、流民が押し寄せています、郡守の名声はすでに主公を超えたかと…」一方、比彘は自分のせいで父親と反目する阿梵に胸を痛めた。しかし阿梵は比彘さえいれば幸せだと笑う。「富貴などいらない、私の宝はあなたの真心よ?」その頃、蛮蛮と魏劭は甘い一夜を過ごしていた。魏劭は子供が欲しいと懇願、ついに2人は床入りを果たし、名実ともに夫婦となる。そして翌朝、蛮蛮は巍国へ帰ることになった。喬家は城門まで蛮蛮たちの見送りに出た。名残惜しそうな蛮蛮、すると魏劭は義父へ丁重に別れの挨拶を済ませ、蛮蛮を連れて馬車へ向かうことにする。その時、喬平が魏劭に少し時間が欲しいと頼んだ。喬平は魏劭と一緒に少し歩き、巍国の方角を確認するや突然、その場で叩頭した。「喬家を代表し、老巍侯とあなたの先父、先兄の英霊に頭を下げました 許しなど請いません、かつて辛都(シント)の戦いで喬家は過ちを犯し、魏家の三代が亡くなった 誠に申し訳なく、慚愧にたえません 私は蛮蛮には自分の好きな相手と一緒になり、平穏に暮らせればよいと思っていた 図らずも亡き父親が巍侯の弱みにつけこみ、縁談を決めてしまったのです もし両家の立場が逆だったら、とても敵の娘を大切になどできないでしょう しかし懐の深い徐(シュー)太夫人は蛮蛮を慈しんでくださった、巍侯も然り 娘のために他の事は脇に置き、わざわざ焉州まで来てくださった」「とんでもない、私はかつて女君を困らせ、冷遇していました」そこへ笑顔の蛮蛮がやって来た。「男君がいつ冷遇を?」「私はもともと甲斐性なしで、何にも執着しません、唯一、心残りなのは蛮蛮のこと 本日、改めて娘を巍侯に託します、どうか私に代わり蛮蛮をお守りください」「岳丈、一層、蛮蛮を慈しむとお約束します、私を信じてください」漁(ギョ)郡に戻った蛮蛮は魏家の法要の準備に追われた。思えばちょうど1年前、法要のせいで城外に締め出され、蛮蛮が高熱を出したことは記憶に新しい。嫁は婚家の法要に参加して初めて認められると言われるが、蛮蛮はさすがに参列を許してもらえるとは思っていなかった。しかし前夜、小檀(シャオタン)が魏劭の準備した礼服を届けてくれる。こうしてついに魏家の嫁として受け入れられた蛮蛮。魏劭は蛮蛮の手を引いて祠堂に入り、2人並んで英霊に香を手向けた。「祖父、父親、長兄、私の妻の喬氏です…」その時、魏劭の心の中でいつも悲しげだった祖父、父、兄がやっと笑顔を見せてくれた。つづく( ;∀;)イイハナシダナー!最終話のパパ良かったわ~え?つづく?w
2026.04.01
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