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10月28日が雨天のため、31日に変更された玄武洞と城崎グルメツーリングが敢行された。午前7時30分左右のプラグカバーをシルバーのメッキ調塗装で化粧直しを行い、メッキタンクにワックスを掛け新車当時の輝きを取り戻したV7を駆って集合場所の吉備SAに一番乗りで到着。待つこと数分でディアベルが駐車場に滑り込んで来た。そろそろ出掛けようとした所にライムグリーンのホイール履いたMT07が到着。昨夜のLINEではモンキーで来るとあったので、てっきり冗談だと思っていたが、MT07で駆けつけたとはビックリ、もう少しで置いて出発してしまう所だった。3台揃ったところで第2集合場所の播但連絡道市川SAに向けて改めて出発。山陽道をMT07のペースに合わせゆっくり目の走行で姫路東ICから播但道に分岐し北へと向かう。中国道の分岐を過ぎると間もなく市川SAだが、到着してみるも先着車はいない。今日はここでCB750ボルドールと合流する予定であるが少し遅れているようである。缶コーヒーで喉を潤しながら、先日交換したLEDテールランプの点灯確認をしてみると、何とテールランプが点灯していなかった。朝出る時には確かに点っていた筈だが…。もう切れた?早速車載工具でテールランプを分解してみると、ソケットの金具とバルブ端子が少しズレているのを確認したので触ってみると一瞬点いた。どうやら接触不良のようだ。きつくて嵌まりにくい端子に格闘していたら、メカが得意なMT07さんがあっさり正常な位置に嵌めてくれた。これでトンネルの中も安心して走れる。そうこうしている内にハーレーが到着、今日は不参加だと思っていたら、ディアベルさんに連絡があったらしい。続いて笏取り虫ツーリング初参加のCB750ボルドールが到着。大きなフロントカウルが目を引くボルドールはエンジンの塗装が剥げ、全体的にくたびれている車体だが、エンジン内部はあちこち手を入れられ、835ccまでボアアップされている。また、ヨシムラのFCRレーシングキャブにヨシムラの集合管などが装備されたカスタム車となっており、調子も良さそうだ。参加車が5台揃ったところで、更に北に向け出発。何時ものように水先案内人はディアベルが担当し、最後尾はインカムで繋がったV7が担当となる。登坂車線では入り繰りがあり、最後尾に戻るべくボルドールを先に行かせたら、抜き去る時のマフラー音は往年のヨシムラそのものであった。マルチエンジンも良いものだ。和田山ICで北近畿豊岡自動車道に分岐、終点の豊岡で高速を降りて先ずは混まない内に早めの昼食を取るべく、城崎駅まで走り駅横の無料駐輪場に駐車。この辺りはディアベルさんの事前リサーチが光る。歩いて直ぐの駅前通りは外国人観光客が多く、海鮮料理を提供する店もあちこちに看板を出している。これも事前リサーチの海鮮料理一魚一恵に行くが、開店は11時30分からとの事で、予約を入れて近くのコーヒーショップNovaでコーヒータイム。時間となったところで、再び一魚一恵へ、店内は改装したのかとても綺麗で全て椅子席、二階に通され玄武岩に海の花、エビカニどっさり・ザ・丼、但馬牛ステーキ・ザ・丼などをてんでに注文。酒が欲しくなったが我慢して美味しく頂いた。昼食後は円山川沿いを豊岡方面に戻って、玄武洞の見学。駐車場でバイク好きのオジサンが目ざとくボルドールを見つけて、質問の嵐を浴びせて来た。名車は何時まで経っても名車なのだなぁとつくづく思った。玄武洞は数十年昔に家族で訪れた筈であったが、全く覚えておらず、その分新鮮味があった。溶岩が冷えて形成された六角形の玄武岩がうねる洞は正しく玄武に似ていた。自然の造形とは言え、正にアートである。帰りに豊岡の「JAファーマーズマーケットたじまんま」に寄って皆さん買い物タイムであったが、私は何時もの時と同じで買う物がないのでザッと見ただけでパス。豊岡から高速に乗って往路を引き返すも、遅いトラックに阻まれスピードが上がらない。たまにある登坂車線では遅いクルマも追い越し車線を走るので追い越しが出来ず、市川SAまで安全運転だ。市川SAでは帰りを急ぐMT07が単独で先に出発、ゆっくり休憩の後、ディアベルと共に播但道、山陽道と乗り継ぎ、一気に吉備SAまで走り最後の休憩。今日は日が沈む迄には何とか帰宅出来そうである。瀬戸中央道の分岐でディアベルと分かれ、ヘッドライトの明かりが見えだした路面を見つめながら走る。LEDに交換したので格段に明るくなったのが実感出来た。今回もディアベルさんのお蔭で予定通りのツーリングとなった。感謝!感謝!である。LED球の接触不良のため分解したテールランプ城崎駅横の駐輪場に駐めたボルドールとハーレー海鮮店が並ぶ城崎駅前通り一魚一恵で食した玄武岩に海の花玄武洞駐車場にて見事な溶岩造形の玄武洞白虎洞登山道から見下ろした参加車ライムグリーンホイールが目を引くMT07V7が原付きに見える風景
2024.11.01
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暑さが未だに納まり切らない9月18日、久々の笏取り虫ツーリングを敢行した。今回はディアベルさんの企画で、浜田駅近くにあるプロフェッショナルポークレストラン「ケンボロー」にて豚肉料理を食し、旧三江線宇津井駅の見学の予定だが、走行距離がかなり延びそうだ。急な企画とあって参加車はディアベル、ハーレー、V7の3台。出掛ける15分前になって用意しておいたクレジットカード捜索に手間取り、集合時刻の午前8時にやっと間に合ったドタバタ劇を演じつつ、ディアベルと尾道JCTに向けて通勤でクルマの多い山陽道をひた走る。今日も暑く35°になるようだが、早朝とあってかさほど暑さは感じないまま、尾道道に分岐、世羅IC辺りまで行くとかなり涼しいと思いきや、暑くは無い程度だ。それでも、トンネルに入るとクーラーが効いているようでかなり涼しい。吉舎の手前辺りから雲行きが怪しくなり、今にも雨が落ちそうになったが、何とか持ちこたえ三次JCTで中国道に分岐、江の川PAでハーレーと合流。下り線は、新見辺りから工事の為の車線規制が続き走りにくかったそうである。休憩の後、広島方面に向けてハーレーを挟んで出発。千代田JCTで浜田道に分岐、追い越し区間で前走車を追い抜きつつ走るも、突然の工事区間でストップ。バイクのエンジンを切っても、焼け付くような日差しを浴びて汗が噴き出る。走っている時はそうでもないが、止まると暑いのだ。浜田ICで自動車道を降りて、浜田市内に向かうと直ぐに駅前通りに出た。目的のケンボローは道路の反対側なので、ハーレーに気を使ってコンビニでUターン、店の前の道路は駐車可との事で、白線内にバイクを駐めて店内に入ったのが、11時少し前。11時の開店だったので、一番乗りだ。駅前通りの飲食店街に並ぶこの店は、洋風で一際目立つ店構えだ。エアコンの効いた店内で一息入れて、2人はポークカツ、私はポークステーキ重を注文。ご飯を少しにして貰ったので丁度良い量で美味しく頂いた。サービスのコーヒーもしっかり飲んで、浜田JCTから山陰道に分岐、終点の江津ICで降りて、R261のGSで給油して隣の道の駅で休憩。汗が引いたところで江の川沿いの山間部を宇津井駅に向けて走るが、気温はなかなか下がらない。途中の峠道を下っていた時、カーブで突然前を行くハーレーの後輪からキキーの音と共にタイヤが滑るのが見えた。危ない!と思った瞬間、何とか立て直し事無きを得た。恐らくコーナーの途中でシフトダウンしてしまったようである。ハーレーは重いので、運転操作はより慎重にしなくてはと実践テクニックを目の当たりにして勉強させて貰った。天空の駅こと宇津井駅は山間に突然現れた。今はもう廃線となっている三江線の駅であるが、高さ20mの橋梁の中央部分に駅のホームがあり、地上から室内階段が続いている。暑いのでホームまで行くのは見送ったが、ディアベルさんが一人で大汗かいて登ってみたが、閉鎖中でホームに入れなかったようである。ここからは帰途である。江の川沿いのR375を三次に向けて南下、R54に合流し、三次ICで中国道に乗り、七塚原SAまで一気に走る。ここでハーレーと分かれてディアベルとツイン走行だ。中国道は雨が降った跡があり、路面も荒れているので、安全第一のマイペースで走る。新見ICで降りて、神郷まで戻り、快走路を走る予定であったが、疲れて来たのでR180を下り正田から県道33号へショートカット。今日初めての先導だ。成羽のJA晴の国で最後の休憩、ここは前回フロントタイヤの亀裂を見つけた場所だ。何か嫌な予感がすると思ったら、ディアベルさんがテールランプが切れているとの指摘。何と!確認したら見事に切れている。8月の車検から乗っていないので、今日切れたものと思われる。やはり成羽は鬼門だ。いや、不良箇所が見つかる幸運の地かも知れない。最後はディアベルが先導し、矢掛を越える頃には日が傾きだした。テールが切れているので、日没までに帰らなければ、追突の危険が迫るので先を急ぐが、R2の笹沖辺りでタイムアウト。小さな反射版だけでは心もとない。V7にはハザードが付いていないので、左にウインカーを出して、時々軽くブレーキを掛けながらやっと家に辿り着く事が出来た。汗びっしょりの服を全部洗濯依頼をして冷たいシャワーを浴びる。そして、先ずは、先ずはキンキンに冷えたビールで喉を潤す。最高だ。中国道江の川PAでハーレーと落ち合う炎天下の浜田道ケンボロー前の浜田駅前通りプロフェッショナルポークレストラン「ケンボロー」ポークステーキ重宇津井駅公園ホームに上がる室内階段
2024.09.20
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14日の朝、カブに乗って郵便局へ重要郵便物を出して帰宅したら、妻からディアベルさんからツーリングの誘いがあった旨の報告を受けた。本日は気温も上がり3月下旬から4月上旬の陽気になると天気予報が出ていたので、ドンキーベースの入口までクルマが入れるように土方仕事をしようと思っていたのだが、何時もなら寒くてバイクで遠出など出来ないこの時期にこの陽気。出掛けぬ手は無いと思い直し、急遽ディアベルとのツーリングと相成った。暖かいとは言え、未だ2月の中旬なので、防寒対策だけはしておく。足下からロングソックス、モモヒキ、ヒートテックの長袖の上に薄手のトックリシャツ、その上に少し厚めのトックリシャツを重ね着。すべてユニクロ仕様だ。最後にパッド入りズボンとジャケットを羽織る。手袋はホームセンター仕様の綿入り防寒用だ。何時もの山陽道道口PAで10時に待ち合わせ。高速を広島に向けて走る。ネイキッドのV7は風を真面に受けるが、今日の装備は完璧で、何処にも寒い箇所がない。これなら休憩無しで走れそうである。今日は、竹原から呉方面に走り、海鮮と手打ちラーメンが有名な海辺のドライブイン灘で昼食をとり呉の高尾神社に参拝する予定である。河内ICで高速を降り、コンビニで休憩。竹原方面へ南下する。町並み保存地区のある竹原の市内を通り、呉方面へ。海岸線を走るR185は長閑な漁村風景が楽しめる。大芝島に渡る大芝大橋を過ぎると間も無くこれまた海鮮が美味いドライブイン黒浜があるが、本日は定休日なので、次にあるドライブイン灘に向かう。12時前ドライブイン灘に到着したが、駐車場はほぼ満車。店外に数人並んでいる。人気店だけあって順番待ちだ。客はクルマで来た老夫婦が多く、一瞬日本の豊かさを感じた。待ち時間に広島から来たという同年代らしき紳士が「良い趣味ですね」とバイクを愛でに来た。少し話しをしている内にお呼びが掛かり、大きな石のテーブル席に案内される。店内には大きな石のテーブル席が数席、どうやって運び込んだのかその方が気になる。この店は旬の牡蠣と手打ちラーメンが有名との事だが、大海老の天麩羅定食を食べている客が多かった。隣のテーブルでは黒メバルの煮付け定食。見ただけで酒が飲みたくなる。ディアベルは牡蠣の天麩羅定食。私は昼は小食にしているので名物の手打ちラーメンと焼き牡蠣を注文。牡蠣は本場だけあって大ぶりで美味い。酒が飲めないのが残念でならない。ラーメンは尾道風の背脂が浮いたスープと平麺だったが、スープが少し醤油辛いのと麺が少し柔らか過ぎるのが気になった。次は、高尾神社だが信号で止まるとニュートラルが出にくい。ランプも点かない事もある。今日はホームセンターのブカブカ手袋なのでクラッチレバーに力が入りにくいからだろうかとか色々考えながら走っていたが、クラッチ調整で何とかなるかもと思い、レバーに目をやると、調製レバーが4段になっていた。確か5段で丁度良かった筈。5段に戻すとニュートラルもバッチリ入りだした。掃除をした時に調製レバーが動いたのかも知れない。今度からは気を付けて確認する事にしよう。そうこうしている内に高尾神社に到着。駐車場の坂路の進入路の曲がりがきつく大型バイクはテクニックが必要だが、V7は小さいので何の問題も無く通過できた。宮司さんの好意で境内を色々案内していただき、話しが弾み1時間以上も長居をしたので、福山に寄って帰る事にした。福山の街は丁度帰宅ラッシュで、渋滞に巻き込まれるが、何とか脱出して、鋼管道路に迂回し笠岡方面に向かう。鴨方からは玉島笠岡道路に乗り、玉島を目指して走る頃には夕闇が迫って来たが、今日は高速ではではないので、日が暮れても怖い思いをする事はないだろう。ディアベルと分かれてR2の高架を走るが、信号が無い筈なのに何故か渋滞。日もとっぷりと暮れたので、もう焦っても仕方ない。ゆっくりと安全運転で無事帰着。湯豆腐と焼き餃子それに千崎の竹輪で妻と2人慎ましい夕食を摂りながら地酒を3合飲んで寝た。目の前の海に牡蠣筏が広がるドライブイン灘の駐車場満車状態の駐車場ドライブイン灘大きな熱々の焼き牡蠣
2024.02.15
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延び延びになっていた香住蟹を食すツーリングが雨と寒波の間隙を縫って行われた。今回は、言い出しっぺのドゥカティMHRが案内役で、ディアベルとV7ドンキーが参加だ。行程表は何時もの企画室長であるディアベルが組んでくれた。バイクにはナビも搭載してあり、何時もの事ではあるが、ありがたい事である。午前6時50分岡山自動車道総社PAに到着するとディアベルが既に到着していた。到着後、シートバッグを見ると、何と上の段のファスナーが全開のままになっていた。中を確認すると、タオルとインカムの簡易説明書が無くなっていた。早速やらかした。途中の高速でバラ撒いたに違いない。今日は早朝から嫌な予感がする。休憩無しでそのまま北房JCTに向かって走り出す。夜半には酷い風雨だったが、天気予報では本日は晴れとなっている。しかし、強風が吹くようで、4m~7mに達するとの事なので、ネイキッドのV7では苦しむだろうと思いながら走るが、予想した風は吹かない。北房JCTから中国道に分岐し、津山ICで高速を降り、第二集合場所のセブンイレブン津山高野本郷店に予定通り到着。トイレにいると聞き覚えのある迫力サウンドが聞こえて来たMHRの到着である。ドゥカティ900MHRはマン島TTレースでマイク・ヘイルウッドを擁するイギリスのSMCがホンダのファクトリーチームを破った記念に発売されたバイクで、彼の名前を冠してMHと命名された名車である。このバイクの特徴はベベルギアのエンジンとタンク一体型のFRPシートカウル、コンチ製マフラーそれに何と言っても美しいロケットカウルとセパハンである。丁度40年前のバイクだそうだが、古さを感じさせないデザインとカラーは流石だ。大原へ向けてR429を走り出すといきなりMHRからのバックファイアーの連打が始まる。もう壊れたかと思いきや、キャブの同調が狂っているようで、走りながら調整すると直ったようだ。レーシングキャブを着けているので、微妙な調整が必要なのだろう。これはオーナーでないと分からない領域である。MHRの走りを後から眺めていると、コーナーの入口で車体を中央線寄りに寄せ一気にINに切れ込んで、アクセルを開けながらクリアする姿は実に美しい。コーナーを高速で攻めなくても、ゆっくり回っても楽しいバイクだろうなぁと思えるライディングだ。R373を少し走り大原で直ぐに再びR429を氷ノ山方面に分岐、夏にセローで行った後山キャンプ場の下を通って、宍栗市の斉木口でR29に分岐、ここは既に兵庫県だ。途中道を間違えて迷子になるハプニングもあったが、快走路を北上し、道の駅「はが」で休憩。日の当たらない山間なので少し肌寒い。気温は13°程度。休憩中に大幅に狂っていたメーター内の時計を合わす。鳥取県の若桜までは快走路であったが、R482に分岐して標高を上げ氷ノ山スキー場を過ぎるといよいよ小代峠だ。以前氷ノ山ツーリングを行った時にはこの峠が通行止めで通れなかったが今日は企画室長の事前調査で通行可能との事。3人とも走った事の無い峠に突入するといきなり道が細くなりアスファルト舗装はしてあるもののクルマの幅ほどしかない。加えて昨夜の強風で杉や雑木の葉で路面が見えないほど散らばっている箇所もある。しかも所々で水が流れ急な下りなのでブレーキングに要注意だ。スリップが怖いのでフロントは使わずにリアブレーキだけで慎重にクリアする。先頭車がインカムで道路状況や障害物を連絡してくれるので咄嗟の不意打ちは無いが、ドン亀走行を強いられる。麓まで下るまでに対向車はジムニー2台のみ。この酷道はセローなら楽しく走れるだろうがもう遅い。香美町のコンビニで休憩した時に、車体を見るとスイングアームやフェンダーが泥だらけ。これは後で掃除が大変だ。ここからは県道4号を香住まで下るだけだ。香住の町では道路の中央に埋められた消雪パイプから水が噴水のように出てビチャビチャだ。もうこの辺りでは冬支度の用意が始まっている事を実感。本日の目的の蟹は企画室長がお薦めする日本海に面したKANーICHIなるモダンな店である。店内は広いが既に大勢の客で満席状態であったが、運良くまだ2テーブル空いていた。蟹漁が解禁になって1匹1万5千円の松葉蟹もあったが、昼間からそんな贅沢はできないので、香住蟹のがっせぇ丼と焼き蟹のセットを注文した。初めて食べた蟹のドンブリは美味しゅうございました。食事が終わる頃には満席で、席待ちが大勢の上、蟹のがっせぇ丼は売り切れ。何とか間に合って良かった。帰りは、余部に寄って以前のツーリングで参加バイクを並べて記念撮影した思い出の橋梁の前で同じように3台のイタ車を並べて撮影。あの時のツーリングが甦る。そのまま但馬漁火ラインを鳥取方面へ走るといきなり通行止め。仕方なく余部に引き返し余部ICから山陰近畿道終点の新温泉浜坂ICまで高速を利用し、R178で海岸沿いを西進。風を遮る物がない海岸では大きな波が打ち寄せ、瀬戸内では見る事が出来ない迫力の中、サーフィンを楽しむ強者もいた。鳥取砂丘と鳥取の街を抜け、海岸沿いの直線道路を進むと前方に警察車両が小さく見えた。速度取締か!と思いきや、レーダーが見えなかったし、警察と作業服姿の役人風の作業員が大勢いたので、どうやら重量オーバーのトラックかイカサマ燃料のを使用するトラックの取締だったようである。途中、船磯で抜群のロケーションを誇る魚見台に寄って見学休憩。湯梨浜からR179に分岐し、三朝温泉を通って鏡野に向かう道は途中2箇所の片側交互通行と、夕日が眩しく思うように走れない所もあったがクルマが少なく快調に走る事が出来た。道の駅奥津温泉に到着する頃には晩秋の日暮れが近づきつつあり、帰りが心配になる。地元が奥津のMHRはエンジンオイル切れに付きここで帰宅。ディアベルと2台で院庄に向けて帰りを急ぐが、帰宅ラッシュか遅いクルマが多い。それでも何とか夕闇迫る中、院庄ICから中国道に乗り、高速で沈んでしまった太陽を追いかけるが間も無く漆黒の闇となると同時に、一気に視界が狭くなり、カーブのRの大きさが分からなくなる。ライトをLEDから純正のH4バルブに戻している事もあろうが、兎に角回りがよく見えないのだ、大型トラックを追い越す時はトラックの車体に吸い込まれるような錯覚を覚えたり、大きなカーブではガードレールに向かってぶつかって行くような錯覚が何度も訪れたのである。北房JCTから岡山道に入っても改善されないので、スピードを落とし遅い車の後で、何とか凌ぐ。途中で先行したディアベルが走りを見て察したのか、急遽総社PAで休憩する事にした。もうここまで帰ったら、後1区間走るだけなので、ゆっくりと走行車線を遅いトラックに張り付いて走るのみである。ライトが暗いのか、視力が落ちているのか、長時間のロングツーリングで疲れたのかは分からないが、夜の高速道路が怖いという感覚を初めて経験した。今回のツーリングを最後に、夜の高速はもう走らないと、心に決めた。しかし、1日で500㎞ほど走ったツーリングは無事故、無違反で無事に帰れた事が何よりで、水炊きをあてに一杯やって余韻に浸った事は言うまでも無い。ドゥカティ900MHRの勇姿雨で砂が流れたR482落ち葉が一杯のR482R482の走破後スイングアームがドロドロになったV7蟹のがっせぇ丼と焼き蟹のセット荒波が打ち寄せる香住の海岸とV7余部の橋梁前に並ぶイタリア3兄弟魚見台からの眺望魚見台に並ぶイタリア3兄弟道の駅奥津温泉から望む紅葉道の駅奥津温泉に並ぶイタリア3兄弟
2023.11.08
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前回の出雲ツーリングで発覚したV7のフロントタイヤの亀裂が気になるので新しいタイヤを探したら格安で純正と同じピレリのSPORT DEMON 100/90-18 M/C 56Hチューブレスがネットに出ていたので早速購入。届いたタイヤはMaid inブラジル。何?と思ったが純正と同じだった。ところが新品とは言え、3年落ちのタイヤでやけに硬い。これは如何なものかと思ったが、外した純正タイヤと比べたらあまり遜色がないようにも思える。ツーリングの前日だったので、取り敢えず車体に装着して試験走行に出掛ける。新品の上にタイヤが温まっていないので、スピードを落としてタイトなコーナーを回ってみるも、フロントが滑るような挙動は無かったので一安心。翌日の午前8時、山陽道の吉備SAでディアベルと待ち合わせ。何時ものように、ディアベルは既に到着していた。今日は神戸まで高速なので、風をもろに受けるネイキッドのV7は辛いところであるが、フロントの皮剥きも出来るので苦にはならない。しかし、排気量が2倍近くあるディアベルの巡行速度は何時ものように少し高めなので、追い越し車線を走る時間が長い。タイヤもフロント回りにも異常が無い事を確認しつつアクセルを開け続けると、三木SAまではクルマで走るよりは早く着いた。ディアベルがSAの売店で丹波の枝付き黒枝豆を買い込んで勝ち誇ったように見せびらかす。悔しい。この枝豆があったら今夜のビールが進むに違いないのだが、V7のシートバッグは小さくて枝ごと入り切らないのが何とももどかしい。黒枝豆に後ろ髪を引かれつつ三木JCTで第二神明方面へ分岐、阪神高速3号線を東進、京橋ICで高速を降りて少し引き返すと道路沿いに大きな市営駐車場があった。ディアベルの事前調査ではこの駐車場はカワサキワールドと南京町の丁度中間辺りにあり、どちらにも近い。しかも市営なので、バイクを1日駐めても110円は有り難い。暑くなってきたので、シャツを1枚脱いで海に向かって歩き出す。300m程でカワサキワールドに到着だ。カワサキワールドは神戸海洋博物館の1階に併設されており、カティーサーク等の帆船を見た後入館。カワサキはバイクを造る前は蒸気機関車やタービン、飛行機は知るところであるが、扇風機やフライパンまで作っていたようである。展示バイクの数は思っていたより少なかったが、メグロ、マッハⅢ、ZⅡなど新品同様のバイクがずらりと並んでおり、写真撮影もOKとの事。輸出仕様の白タンクのマッハⅢなどは現在でも十分通用する美しさがあり、何時まで眺めていても飽きない。11時30分近くなったので、昼飯を食べに南京町に向かう。途中、暑さが増して来たのでジャケットをバイクに置いて、観光客で賑やかな中華街を散策していると、強引な客引きの中国人に声を掛けられなかなか進めない。同じような派手な店ばかりで、何処にして良いか全く分からないので、看板がおとなしめで少し奥まった広東料理昌園に決めた。色々と食してみたいが、昼なので沢山はたべられないので、3,500円の中華コースとノンアルコールビールを注文。本場の中華はどうだろうかと思いながら運ばれた前菜を食すと「美味い」どれを食べても美味い。日頃の昼食は少食なのだが、最後の杏仁豆腐のデザートまで2人で全部たいらげた。満腹で満足満足。帰りは阪神高速3号線の入口を間違えるミスをやらかしたが、何とか高速に乗り、加古川バイパス、姫路バイパスと繋いで、相生でR250に分岐。通常なら山陽道が早いのだが、9月5日の事故により、播磨JCT~赤穂IC間の下り線尼子山トンネルが未だに通行止めになっているので迂回しなければならないのだ。開通は本年末になるらしい。赤穂から山陽道に復帰。ガラガラの高速を岡山に向けてひた走る。吉備SAで最後の休憩時に涙目になった私にディアベルが黒枝豆を分けてくれ、カワサキワールドと中華堪能ツーリングは目出度く幕を閉じた。晩酌時に食べた熱々の黒枝豆は「美味い」に決まっている。フロントタイヤを外した車体タイヤを外したフロントホイールタイヤを装着したV7メグロZⅡマッハⅢ双発ヘリのコックピット神戸ポートタワー南京町中華街コース料理の前菜ディアベルとV7
2023.10.27
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今年の気候は異常で、10月になってもまだ暑いが、朝晩は涼しくなったので10月4日、5日はぼっちキャンプに出掛けようと計画してしていた矢先ディアベルさんから10月5日のツーリング話しが舞い込んできた。以前、島根県のとある事務所に表敬訪問をすると言ってあったのが気に掛かったので、行き先を出雲と日御碕とする事にした。古いBMWも同行予定であったが、前日に体調不良に陥り急遽断念。結局ディアベルとV7のツインツーリングとなった。10月5日の出雲の天気は曇り、気温22°と予報されていたので、服装に悩む。前日に所用でV7を走らせた時には暑くて汗が出た事もあり、県境付近の中国山脈越は少し気温が低くなるだろうが、寒いほどではないだろうと思い込み、長袖のインナーシャツの上に防寒インナーを取り外したジャケットを着て出掛けた。7時30分道口PAにてディアベルと落合い、インカムを繋いで出発。高速では風切り音が大きくヘルメット内のスピーカーでは音声が聞き取りにくいので、話しは控えて山陽道を尾道JCT目指して走る。気温は22°ほどで、風が強いが寒くはない。今日のウエアーはベストチョイスであったとこの時点では思われた。尾道JCTから尾道道に分岐、ここから島根県の三刀屋ICまでは無料区間なので有り難い。北上するにつれて気温が少しずつ下がって行く。20°を越えていた気温が19°まで落ちて来た。三次を過ぎ、中国山脈に突入すると気温は更に下がり、最低気温16°まで下がった。流石にこの気温では寒い。もう一枚長袖のシャツを着てくれば良かったと後悔するももう遅いが、我慢出来ないほどでもない。所々にあるトンネルに入ると暖かい。気温は23°近くに上昇する時もありゆっくり走りたくなる。休憩予定の道の駅「たかの」までは我慢して走る。平日なのでクルマの数も案外少なく低速車は追い越し区間で抜き去り寒さをこらえ快調に飛ばす。「たかの」でやっと休憩と思いきや黒雲が押し寄せ通り雨がぱらつくも何とか切り抜け、再出発。三刀屋辺りまで下ると気温が20°近くまで上昇してもう寒くはない。宍道JCTで山陰道に分岐し、終点の出雲ICを降りて大社に向かう。もう少しで大社に到着するという所で突然の通り雨。ジャケットがびしょ濡れになるが、止まっても仕方がないので、そのまま大社入りすると雨は上がった。お土産にスーパーでアイスを買おうと思っていたが寒い思いをしたのでチョコレートに変更。事務所に到着するとバイクの音で気が付いたのか、事務局長以下職員がお出迎え。暖かいAppleティーをいただき暫し歓談。女子職員はバイク好きらしく一人でバイクを眺めていた。今日は会議があるらしくちらほらと出席者が到着し始めたので、退散。バイクを日御碕に向けて発進するとその背に向けて皆が大きな手を振っての見送り。有り難い事である。大社港から日御碕までは海岸沿いのクネクネ道である。今日は風が強いので日本海は荒波が立ち、かなり荒れていた。日御碕の駐車場にバイクを駐め少し早いがお目当ての海鮮丼を食しに食堂花房に向かう。何時もなら大勢の観光客が土産物屋の店先で焼かれるサザエやイカを頬張る姿が見受けられるのだが、今日は閑散として誰一人として食べている者はいない。花房は4組ほどの客がいたが、店内は空いていた。早速お目当ての海鮮丼「古事記」を注文。すると給仕のおばちゃんが商魂たくましくノドグロの刺身を強引に追加注文に加えるよう食い下がる。酒でも飲めれば注文するかも知れないが、余りにも強引なので少し閉口した。名物の古事記はこの店の海鮮丼の具材全部入りという事で、魚類の他にサザエ、イクラ、ウニまで入っている豪華版だ。海藻味噌汁、総菜1品と漬け物付きで3,100円ナリ。腹が満腹となった所で、日御碕を後にして出雲大社に向かう。ここは平日にもかかわらず参拝者が多い。本殿前で無事の帰着を祈って帰路につく。帰りは快走路を走りたいので、三刀屋木次ICで高速を降りてR314を東城に向けて走る。この道は適度にカーブがあり高速ワインディングでとても走りやすい。道の駅「おろちの里」で小休憩。おろちループに向けて標高を上げて行く、気温は最低15°を記録したが、行きより寒さを感じない。何故だろう。高級海鮮丼を食べたからだろうか。おろちループで休憩しようと思っていたのだが、うっかり通り過ぎてしまい、休憩は東城に変更。東城に向けて更にR314の快走路を下って行くと原っぱの中にポツンと芸備線の踏切があった。廃線寸前の芸備線などたまたま汽車が通る筈もないが、ブレーキを掛け止まる寸前で左足をちょんと突いてそのまま通過したら、インカムにディアベルからパトが隠れているとの連絡が入った。しかしもう遅い、振り向いてパトを確認するとまだ赤色灯を点けていない。来るな!と祈りつつそのまま逃げるように走るとパトはそのまま追ってはこないようだ。やれやれ冷や汗もんだ。踏切からパトまでの距離が遠かったので、警官は止まったように見えたのかも知れないが危ない。危ない。出雲大社のお参りが効いたのだろう。ありがたや出雲の大神。ディアベルから続いて、捕まっていたらブログのネタになったのに。残念。との連絡が入る。バカヤローだ。東城の道の駅で休憩。ホットココアを飲みながら帰り道の算段に入る。このまますぐ前の東城ICに乗って帰るのもつまらないし、R182で福山に出るのもあまり楽しそうにない。そこで少し大回りで距離は長くなるが、R182を新見方面へ少し逆走して野地の手前から県道50号を走り万歳で県道33号へ合流、成羽、矢掛を通って帰着するというルートをディアベルさんが提案してきたので、即乗った。県道50号は初めて通る道だったが、前半は快走路で後半は細い道もあったが、クルマに出会う事も殆ど無く距離の割りには短時間で通過する事が出来た。後は何度も走った快走路なので楽しく走る事が出来た。R313に合流して少し成羽方面に走ったJA晴の国岡山神楽の里で最後の休憩。フロントタイヤは来年の車検までには交換する予定なので、溝の具合を確認していたらとんでもない損傷箇所を見つけてしまった。何とフロントタイヤを横断するように裂け目が入っているではないか。目のよく見えるディアベルさんに詳しく見て貰うと、ナイフで削いだような裂け目はサイド部分にもヒビが繋がっているようである。これはマズイでないの。絶対まずいやね。面倒くさいが早急にタイヤ交換をやってみるか。出来なかったらバイク屋に持ち込むかなどなど考えながら無事生還。1日中よく走ったツーリングとなった。ディアベルと走ると何時もこうなる。灯台が見える日御碕駐車場食堂花房特選海鮮丼「古事記」東城道の駅にて損傷箇所が見つかったフロントタイヤ
2023.10.06
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セローのリアタイヤをIRCのトライアルタイヤに交換が終わり、テスト走行も済ませたので、急にぼっちキャンプツーリングに出掛けたくなった。今年は8月も終わろうと言うのに、連日の猛暑続きなので、涼しさを求めて標高の高い県北にターゲットを絞り探してみたら、現在は美作市となっているが旧東粟倉村に岡山県最高峰の後山の麓に後山キャンプ場があるのを見つけた。標高は600mなので、きっと涼しく、夜もエアコン無しで快適に眠れるだろうと、行き先を後山キャンプ場に決定した。近くには風呂に入れる施設もあるし、林道も何本かあるようである。今回は快適に眠りたいので、30年ほど前に買ったダンロップの4人用テントを持参する事にしたので、持ち物を厳選し、水は小型ポリタンクから給水袋に替えてテントが大きくなった事によるバッグの空きスペースをカバーしたが、現地調達の食料品と冷えたビールが入らないのでリュックを背負う事にした。 セローのリアキャリアに防水バッグとテントマットを積載し、12時20分後山に向けていざ出発。足守から建部を通って、吉井までは信号が殆ど無く快走路だ。高速走行でもタイヤのブレは感じられず、グリップもまずまずだ。ブロックパターンなのであまり倒すと滑りそうなのでほどほどにして楽しむ。吉井からはR374を北上し、湯郷温泉を抜けて県道354号を佐用方面に分岐、江見で更に県道5号に分岐して大原方面に北上。吉野川沿いの快走路に入ると幾分暑さが和らいだように感じる。大原のコメリでバイクを止めて初めての休憩。時間はまだ2時30分頃だ。ここで食料の買い出しをてもクーラーボックスが無いので、ビールが温くなってしまう。後山近くや温泉施設に小さな店があるかも知れないし、時間があるので無かったらまた大原に戻ってくれば大丈夫だろうと思い、後山に向けて出発。途中の簡易郵便局で食料の移動販売車を見かけたので、この先食料品店は期待薄だ。後山キャンプ場は大原から看板が幾つも掲げられているので、間違うこと無く到着した。アスファルト舗装の広い駐車場の上手が林間の第2キャンプ場だテントサイトは木枠で囲まれ良く整備されている。クルマの横付けは出来ないが、短い坂を登れば距離は近い。大きな炊事棟もある。駐車場入口から分岐する坂を登れば第1キャンプ場が開ける。途中に車止めの鉄柵があるが、バイクは通過できるし、柵はロックされていないので、引き抜けばクルマも通過できる。登ってみると誰もいない。こちらも7つのサイトで芝生張りだ。回りの草も綺麗に刈られ、ゴミ1つ落ちていない。手入れが行き届いていて本当に無料なのかと疑いたくなるようなキャンプ場だ。ここは大きな炊事棟と水洗トイレがあり、奥の方にもテントを設営出来そうな場所が見えたのでバイクで確かめに行く。遊歩道に続く長い階段の上にもサイトらしき広場が見えたので、荷物を積んだまま急斜面をアタック。樹木が邪魔して広場に続くルートが見つからない。諦めてターンをしようとした時、フロントが滑った拍子にバランスを崩して坂の下側に傾いた。まずいと思ったが斜面の下側なので足が届かない。そのままスローモーションのように急坂で倒れた。腰を少し打ったが体は大丈夫だった。しかし、タンクからガソリンが少しこぼれているので、慌ててキルスイッチでエンジンを切った。斜面で、しかも下向きに倒れているので、引き起こしは相当大変な事が予想出来る。しかもキャンプ道具満載だ。フロントを少し下側に向けながら渾身の力で引き起こすと、なんとが半分くらい起きたので膝で支えながら少しずつ起こして行く、ギアは1速に入ったままなので、いきなり動き出す事はない。やっとの事で斜面から脱出。バイクを点検してみるも、斜面が柔らかかったのが幸いし、クラッチレバーも無事。損傷も傷もなし。流石セロー軽量車の強みが生かされた。このサイトは東南が開けてロケーションが良いので、本日の宿泊地に決定し、早速テント設営に掛かる。30年ぶりに開封するテントに不安を感じたが、シミのような汚れが少しあるものの、全く問題無いレベルであった。設営も吊り下げ式なので、至って簡単あっという間だった。荷物をテントの中に仕舞い、一服する。標高600mだけあって、吹く風は爽やかで、気持ち良い。気温は25°~26°くらいであろうか。喉が渇いたので、リュックを背負ってビールと食料の買い出しに大原まで引き返す。商店街の看板があったので行ってみるが、酒屋と少しの雑貨屋がある程度で、スーパーなどは見当たらない。宅配のオジサンに尋ねてみると、この辺りでは農協ストア1店のみだそうだ。国道沿いの農協に併設されたストアで夕食と朝食の食材を調達、それと冷えたキリンビールとおつまみ。このまま、入浴施設に向かおうかと思ったが、冷えたビールがすぐに飲みたくなったので、入浴は諦めてキャンプ場に全速力で引き返す。テントサイトの隣の大きな岩に腰掛けて冷えたビールを飲み干す。最高だ。午後5時、焚き火台の準備をして、持参したエビナタを手に薪を探しに熊出没注意の看板が掲げられた山に入り、杉や松、雑木の枝を運んで帰る。ナタで適当な長さに叩き切り、薪を整え、杉の枯れ葉で着火。適当な熾きが出来るまで燃やし続ける。午後6時、熾きが出来た所で、調理に掛かる。調理道具は今回も100均のスキレットだ。直火にはこれに限る。煤も気にする必要もなく、何でも焼ける。今日は、豚肉の角切りと、カット野菜の炒め物をあてに日本酒を飲もうという算段だ。スキレットが小さいので何回にも分けて肉と野菜を炒める。一人だとこの大きさが丁度良いのだ。持参した酒も全て飲み干したので、締にうどんを煮て食す。焚き火の前に座っているのだが、暑くはない。気温も少しづつ下がっているようだ。夕闇が迫ってくる。それにしてもこの辺りには熊出没注意の看板がやたらと多い。生息地域になっているようだ。見つけたら電話して下さいと電話番号も記載してある。その恐ろしい環境下で、真っ暗な誰もいないキャンプ場で、ぼっちで一晩過ごすのは面白いではないか。午後9時、星空も雲で隠れ、焚き火も飽きたので、寝ることにした。妻に生存連絡のLINEをして、夜中に熊が襲いに来た時のために、枕元にエビナタとシースナイフを置いて、LEDのランプの明かりを少し落とし、iPhoneのラジオを点けっぱなしにして眠りについたがなかなか寝付けない。風が出てきたのだ。時折、回りの木々の葉が大きくざわつき、もの凄い音がするのだ。この音だと熊が近づいても気づかないだろうが、こんな大風の中では熊もうろつかないだろう。しかし、久し振りにエアコン無しで寝る事ができるのは有り難い。両方の出入り口をメッシュにしたまま、夏用シュラフに包まり丁度良い。夜明けと共に目が覚めた。LEDのランプは点いていたが、ラジオの音は消えている。iPhoneを確認すると、バッテリー残量が無くなっていた。一瞬立ち上がるが、LINEを送ろうと操作している途中でシャットダウン。しかし、慌てない。こういう時のために、モバイルバッテリーを持参しているのだ。悠然とバッテリーを取り出し、iPhoneに接続しようと、ケーブルを探すが、無い。LEDライト用のタイプCケーブルはあるのだが、iPhone用のライトニングケーブルが何処を探しても見つからないのだ。良く考えてみると、ケーブルをバッグに入れた覚えが無い。入れ忘れだ。やっちまった。これでは朝の生存確認連絡出来ないので、このままでは最悪、妻から警察に捜索願いが出されるかも?これはやばい事になった。ここで慌てても仕方がない。まだ午前5時を回った所だ。妻もまだ寝ている頃だろう。ゆっくりと片付けをを終え、朝食の飯を炊いて、ハムエッグを作り、麓に降りた所に交番があったので、そこで電話を借りて連絡しようかと思いながら、ゆっくりと朝食を食す。7時になったので、そろそろ出掛けようと第2駐車場まで降りてきたら、何とテントが二張り。遅くにクルマで来たキャンパーがいたのだ。早速、電話を借りて妻に生存連絡。すると「午前6時前から、LINEや電話を掛けるも繋がらないので、娘と熊に喰われたのかもと凄く心配していた。」、「掛かって来た電話が、知らない番号だったので、地元の人から熊に襲われた知らせかと思ってビックリした。」などと口早にまくし立てられた。面目ない事である。生存連絡もしたし、片付けも終わったし、メシも食ったので、林道アタックに出掛ける事にした。今日の目当ては駒の尾山を通って西粟倉村の大茅スキー場に続く林道ダルガ峰線を走る事である。ダルガ峰林道の入口にももれなく熊出没注意の大きな看板が設置されいている。道幅は狭いが、舗装路となっていたので拍子抜けだ。それでも細いクネクネ道を上って行き、標高が上がって行くにつれガスが出てきて、ジャケットを着ていても急に肌寒く感じるほど涼しい。ここは別天地だ。山深い頂上の稜線を縫うように走って行くと、カーブを曲がる度に熊が出てきそうな雰囲気である。途中に展望台や名勝白雲の滝などの見所のある林道は、千草高原への分岐で大茅へと下って行くと大茅スキー場兼キャンプ場に出る。このキャンプ場は30年ほど前に家族で利用した事があるのだが、水を汲みに入った沢にマムシが何匹もいたのを思い出す。ここはオートキャンプもできるが有料であるにもかかわらず、木陰がなく、草もボウボウで無料の後山キャンプ場の方が整備されていて断然綺麗だ。標高は同じく600mとの事。西粟倉村からR373を南下、後は帰るだけなのだが、このままでは、もしも何かトラブルがあっても連絡が取れないので、大原の国道沿いにあったコンビニに入店。ライトニングケーブルはあったものの2千円を超える値段だ。こんなケーブル家に帰れば幾らでもあるので、この時だけのために買うのはバカらしいと思い止めた。更に下ると、昨日休憩したコメリが見えて来て、閃いた。ホームセンターにあるケーブルは安いかも知れないと思い、入店。やっぱりあった。半額以下の850円なり。それでも少し高いが、休憩させて頂いた御礼と、安全を手に入れるために購入。早速、妻に「もう大丈夫」と連絡。昨日、走った道を逆方向に快調に飛ばして帰宅したのが午前11時30分。なかなかハードな2日間であった。テントを立てて買い出しを終えビールで一息本日の野営地キャンプ場に立てられたクマ注意の看板南東が開けた第1キャンプ場本日の食材酒を飲みながら小さなスキレットで少しずつ炒める夕闇迫るキャンプ場シメのうどん 具無しライトニングケーブルを調達できたコメリ
2023.09.02
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梅雨時期の久々の晴れ間を狙い半日ツーリングに出掛ける事になった。相手は午前中で仕事を終えたディアベルだ。V7に乗るのも久し振りであるが、過日交換した中華製の可動式クラッチとフロントブレーキレバーの具合をやっとみる事が出来る。午前11時30分遅めの出発。ディアベルと合流すべく玉島に向かう。ディアベルの奥さんと長男に見送られながら、何時もの道を矢掛に向けて快走する。今日は二人ともインカムを着けているので色々と話しをしながらのツーリングはクルマに乗っているようである。交換したレバーの形状が少し角張っているので、最初は違和感があったが、慣れるとそうでもない。クラッチの切れ、ブレーキのタッチ共に申し分無いセッティングである事を確認できた。矢掛から成羽に抜けて、成羽美術館の信号を右折して成羽川に架かる橋を渡るといよいよお目当ての県道300号だ。成羽にある羽山第二隧道は県道300号(宇治下原線)にある巨大な石灰岩を素掘りで造った全長32.0m、幅員3.0mで、大正10年開通のトンネルである。トンネルまでの道は細い山道で時折水が流れていたり、泥濘があったりで慎重に走らないと転倒の虞がある。そのために可倒式レバーに交換したのだが…。やはり転けたくはない。山道を5㎞ほど進むと素掘りのトンネルがいきなり眼前に現れた。左は羽山渓なる渓谷で高千穂峡によく似た深い谷となっている。トンネルを抜けると小さな休憩所があり、狭いが駐車場所もあった。振り返ってトンネルを見ると、石灰岩の巨大な岩に圧倒される。川は深い渓谷となっているので、川沿いに道を造る事は不可能となり、この巨大な石灰岩を彫ったのだろうが、当時としては大工事だったに違いない。トンネルから続くこの巨大な石灰岩は鍾乳洞にもなっており、中に入って一周する事もできるようなので、スマホのライトで照らしながら、入って行くといきなり屈まないと進めない高さになる。暫く行くと天井が高くなりコウモリが飛び交う広場に出た。冷気が漂いかなり涼しい。1メートル程の段差を越えると、その先も行けそうだったが、服が汚れそうなので引き返す事にした。念願の隧道を見学できたので、近くの吹屋ふるさと村にてコーヒータイムをとる事にした。何十年振りかの吹屋はベンガラで彩られた町並みが綺麗に整備され、正に観光地のように様変わりしていた。開いていた喫茶店でアイスコーヒーを頂き暫し談笑。汗も引いた所で帰路につく。帰りは神楽街道のワインディングを楽しみながらR180の川面に出て南下、木野山でR313、更に吉備高原方面に分岐し、賀陽道の駅でトイレ休憩。再び日羽でR180に復帰して解散となった。梅雨時期の久々の晴れ間、しかも快晴の半日でリフレッシュできたツーリングであった。羽山第二隧道/成羽側入口高千穂峡に良く似た羽山渓羽山第二隧道/吹屋側入口巨大な石灰岩狭い駐車スペース整備された吹屋ふるさと村の町並み賀陽道の駅にて
2023.06.22
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コロナでなかなか行けなかった笏取り虫ツーリング。久々の開催となったが、皆さん忙しいようで参加はディアベル、ハーレー、V7の3台となった。天気は上々だが、朝は少し冷え込み気温は15°、日中は20°を越えるらしいので服装が難しい。ジャンパーのインナーをどうしようかと迷ったが、高知に行くのだから暑いと判断してインナーを外して出掛けた。午前7時50分集合場所の道口PAには既にディアベルとハーレーが到着していた。ハーレーは県北から高速で1時間30分かけての参加なので、ちょっと申し訳ない気持ちである。3台揃ったところで山陽道を尾道に向けて出発。隊列はディアベルが先頭でハーレーを挟んでV7が続く、ハーレーのインカムの部品が壊れて修理中との事なので前後2台で話しながら走るが、風切り音が大きくよく聞き取れない。昨年高速で使用した時には問題なく使えたのに、どういう事だ。音量が小さいのか?スピードの出し過ぎか?まぁ高速ではそれほどしゃべる事もないので、大丈夫だ。福山西ICからしまなみ海道へ分岐。いよいよ瀬戸内海だ。島々に架かる幾つもの橋を渡り、多島美を愛でながら四国へ向けて走りながら、昨年カブで橋の原付道を走った事を思い出す。気温は16°と上がらないインナーがないので寒くなって来たので、ディアベルに連絡して瀬戸田PAで休憩。最後の来島海峡大橋を渡ると今治だ。R196を少し走り、今治湯浦ICから松山道に入り、伊予灘SAで休憩。気温はやっと19°近くになってきた。松山までは片側2車線で広く走りやすいが、松山から三間ICまでは片側一車線となり、ペースダウン。広見のGSで給油。スタンドの従業員がグッチを見るのが初めてらしく、何と言うバイクですか?と話しかけて来た。簡潔に説明して先を急ぐ。いよいよ四万十だ。四万十川に沿ってR381がうねりながら延びている。桜の花は終わっているが葉桜の若葉色が眩しい、山に目を向ければ一斉に芽吹いた木々が新緑になりつつあり、今しか見ることが出来ない風景が堪能出来き、川に沿って走るのはとても気持ちが良い。気温は24°まで上がっている。そうこうしている内に沈下橋を発見。直ぐに下って橋の上をゆっくりと走ってみる。橋幅は普通車も通れるくらいに広いのだが、欄干が無いので橋の途中でバイクを降りると少し怖いと思う錯覚に陥る。四万十川は洪水が多いので、このような沈下橋が幾つもあり、洪水が橋の上を通過して行くので流失を免れるという訳だ。しかし、我々は珍しがって、写真を撮ったり橋上に止まったりしていたが、地元では生活道路なので、地元車優先で迷惑にならないようにマナーを守っての見学が必要であろう。この沈下橋は数十年前にミリオン出版のアウトライダーと言う雑誌に四万十川ツーリングとして紹介されており、一度走ってみたいとその雑誌と共に思いを馳せていた事が今日実現となったのである。取材車はYAMAHAのランツァだったが、今度はセローでゆっくりと訪れてみたくなるような場所である。沈下橋を2つほど過ぎれば、昼食予定の「道の駅四万十とおわ」に到着。2人は豪華に鰻の食べ比べ重、私はヘルシーにハーフの豚丼とうどんを注文。食後にインスタのフォロー登録でアイスコーヒーを無料で飲んで四万十に向けて走ると直ぐに四万十川を隔てた対岸の山から1㎞もあろうかと思えるワイヤが2本張られ夥しい数の鯉のぼりが泳いでいる光景が目に飛び込んで来た。これは凄い。川に渡る鯉のぼりは数多く見てきたが、これ程のスケールのものは初めてである。どうやってワイヤを張ったのかも気になるが、やろうと思った事に感服である。次はディアベルさんがどうしても行きたいと予定に入れていた焼酎ダバダ火振を醸造する無手無冠の売店に突撃、70%栗使用の特選焼酎が気になったが、焼酎は先日都城の先輩から特選高級品を3升貰ったばかりなので、飲みきれないと思い遠慮した。近くには四万十川焼酎銀行があり、何でも焼酎を定期で預ければ満期まで芳醇な旨みと5%程度の小瓶が利息として付くそうである。本物の銀行のような立派な建物には驚いた。ファンが大勢いるのだろうが、考え付いた関係者は大したものである。ここからは折り返し帰るだけだ。四万十中央ICから高知道と進み、南国SAで休憩。ここからは片側2車線となるので、快調に走ることができる。高松道の豊浜SAで休憩の予定だったが、早く着き過ぎたので高瀬PAに変更。こういう時にはインカムが活躍する。走りながらの予定変更も瞬時に出来てしまう事はありがたい。最後の休憩を終えて坂出から瀬戸大橋を渡る。夕暮れが迫る瀬戸内海も黄昏気味で良いものだ。そろそろ気温も下がり始め20°を下回り始めたので、少しペースを上げて走り早島ICで編隊を離脱した。今回のツーリングは殆ど高速だったので、走りやすかったが何せ長時間だったので流石にくたびれた。数年前に行った信州を思い出す。次回はワインディングを楽しめるような近場でゆったりとしたツーリングを企画してもらう事にしよう。久し振りに長距離を乗ったV7だがオイル漏れも無かったし、快調そのものだった。本日の走行距離546.4㎞。瀬戸田PAハーレーの勇姿四万十川と予土線の鉄橋最初の沈下橋橋上で止まるディアベル道の駅四万十とおわ「とおわ」からの眺め対岸の山から連なる無数の鯉のぼり風情のある無手無冠の売店向かいにも風情のある店が佇む四万十川焼酎銀行2本目の沈下橋橋の手前で四万十の魅力の整流と山四万十川とV7
2022.04.20
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今年最後になるであろう笏取り虫ツーリングが11月5日(金)仏滅の良き日に華々しく執行されたのであるが、皆さん忙しい日にあたり、参加者は岡さんハーレー、入さんBMWとV7ドンキーの3名だけになってしまった。県南からはV7ドンキーのみの参加なので、高速クルージング道路の予定を変更して、集合場所である蒜山の鬼女台展望駐車場までの最短ルートをGoogleMapで調べてみたら予想外の結果となった。中庄から総社を抜けR180を少し走り日羽から県道57、78を繋ぎ巨瀬からR313を少し走り多和山トンネルを抜けて再び県道78で豊永へ、山を下って県道320で満奇洞を通って北上、豊永赤馬から大佐に抜け、県道58を更に北上、坂路峠を越え新庄でR181を少し走り再び県道58を北上、野土路トンネルを抜け蒜山へ、蒜山大山スカイラインで鬼女台展望駐車場というルートだ。最短ルートは何と新見市大佐を通るルートで、今まで考えもしなかったこのルートを地図上で見ると見事に蒜山まで一直線となっているではないか。しかし、目的地までの距離は高速を使うルートが123㎞に対して最短ルートは120㎞、僅か3㎞の差でしかない。時間にすると高速が1時間41分で最短ルートが2時間50分と出た。やはり最短ルートは細いクネクネ道も入っているので、距離も伸びるし時間もかかるようであるが、どんな道なのか面白そうだし、体験してみたくなって最短ルートで決行する事とした。GoogleMapの時間では2時間50分となっているが、朝の渋滞を予想し少し余裕をみて7時45分に出発した。抜け道を通った事もあり朝の渋滞は殆ど関係なく、日羽の県道57へ分岐して快適なワインディングを楽しみながらも、少し抑え気味に走る。日羽谷川添いのモミジの紅葉が始まりかけており、見事な赤に染まりつつある景色を眺めつつ北上する。県道78から巨瀬に向けて下って行くと、前方に真っ白な霧が立ち込めている。間も無くその霧の中に突入、とたんにヘルメットのシールドが曇って前が見にくい。手袋で曇りを拭きつつR313を北上。多和山トンネルに差し掛かる頃には霧も晴れ、再び新見方面へ向かう県道78へ分岐。この道は初めてだったが以外と広く豊永までは走りやすい。この頃になると手が冷たくなり、エンジンを触って暖を取りながら走る。冬用手袋にしておけば良かったと後悔。高地の豊永からの下りは狭路となり県道320へ分岐する。この道沿いには満奇洞があり、県内では井倉洞と共に有名な鍾乳洞であるため、道路や駐車場も整備されているが、満奇洞を過ぎると道は極端に細くなり、スマホナビはUターンを指示しだす始末。休憩を兼ねてエンジンを停止し、地図でルートの確認をするが、地図上では大佐に抜ける道に繋がっているようだが、細い道が細かく分岐していて、どの道を通って良いのか判断に苦しむ。ナビの指示通りにUターンも視野に考えていると、前方からシニアカーに乗った耳の遠そうなノーマスクの「爺さま」がやって来たので、大佐への道を尋ねると、谷に沿って上れば行けるとの明確な回答を得た。クルマがやっと通れる程の田舎道の険道(県道)を進み、大字の地名が書いてある看板を勘で選びながら誰もいない山中をゆっくりと走るのは不安であったが、やがて大佐に繋がる県道58に出た。道路も広くなったので刑部まで一気に下り、姫新線の踏切を越えれば見慣れた大佐の町に到着だ。集合時間にはまだ1時間30分もあるので、大佐神社に参拝して旅の安全を祈り、たまたま居合わせた宮司の奥さんに新庄に抜ける県道58の坂路峠の冬季閉鎖の情報を尋ねるが通った事が無いとのこと。県道58を暫く走ると新庄への標識が出た。小さな橋を渡ると、いきなり険道(県道)の始まりである。舗装はされているが、クルマ一台がやっと通れる程の道には至る所に落ち葉や苔があり滑りやすいので、自然とスローペースになるのは仕方がない。坂路峠の頂上には県道58の標識が新見市側と新庄村側に2つ設置されていたが、これって無駄じゃね。新庄に下ると道幅が広くなり、R181の道の駅がいせん桜新庄宿に出る。直ぐに県道58を蒜山方面に分岐して野土路トンネルを抜けると蒜山三座が見渡せる蒜山高原へ到着である。数十年前未だ蒜山が開発されていない頃は、茅が沢山生えていた事から茅部野と言っていたと聞いている。トンネルを抜けた場所はその話しを具現化するかのように夥しい茅の群生地となっており、白い穂が風に靡く風景は独特のものがある。坂を下って集落のある付近に徳山神社が見える。境内のイチョウの黄とモミジの赤のコントラストが俄然目を引く。帰着してテレビを見ていたら丁度、徳山神社の紅葉を放送していたので、今日はNHKも取材に来ていたのだろう。集合時間には少し早いので、道の駅風の家でトイレ休憩としたのだが、駐車場にはクルマが満車状態で、観光客は名物の蒜山大根を買って帰っている。紅葉シーズンとは言え平日を狙って来たのに、予想外の人出の多さに閉口気味である。少し早いが、集合場所の鬼女台展望駐車場に向かう事にして、蒜山大山スカイラインに入ると黄色く色づいたブナ林に歓迎を受けたのだが、空の雲行きが怪しい。真っ黒な雲が行く手を覆っている。まさかの雨か?今日は絶対に降らないと思いカッパは家に置いて来てしまっているのだ。雨が降り出したら何処に避難しようかと考えながら、鬼女台展望駐車場に近づくも何とか大丈夫のようだ。それよりも駐車場への道がクルマで渋滞している。やはり今日は何処も人が多い。15分前に無事到着となったが、ハーレーと地元のBMWは既に到着していて、バイク専用にエリア分けされた駐車場で談笑していた。集合場所までの距離と時間が長く、かなり走った感があったが、さあ、これからがツーリングの始まりである。予定では関金町の「いわなや」でいわな定食の昼食をとって大山を一周する事になっていたが、地元の入さんが雲の様子を見て、「いわなや」方面は雨との予知で計画を変更する事にした。何でも山陰方面が降水確率30%以上の時の大山は殆ど雨が降るそうだ。流石西日本最高峰の大山、天気は常に急変するのだ。その後もBMWのアクスルシャフトの交換だの、ハーレーの大きなモニターにはナビが表示出来ないだの、うだうだ話しながら、入さんに地元の混んでいなくて美味しい店を予約してもらい、蒜山にUターンする事となった。入さん行きつけの店はR482沿いの高原亭だ。名物の蒜山焼きそばから、ジンギスカン、ラーメンまで何でも揃う食堂だ。蒜山焼きそばを食す事に決めていたのだが、焼き台のある個室に通されたので、注文したのはジンギスカン定食だった。サービスのコーヒーを飲んで腹も膨れたので大山にアタックする事にしたのだが、雨を警戒してR482を江府町方面に走り県道315に分岐し、奥大山スキー場を通って西側から鍵掛峠を目指す事にした。大山環状道路に入ると通行量が増え小さなパーキングは何処も飽和状態である。見事に黄色く染まったブナのトンネルは圧巻だ。手にカメラを持った中年や老人ばかりがやたらと目に付く。鍵掛峠の手前まで来たら渋滞が発生していた。鍵掛峠は大山を撮影する一番の人気スポットなので、紅葉を愛でに来た人は必ず寄りたいパーキングであるが、如何せんトリッキーな峠にあるので駐車場が狭くどうにもならない。道幅も狭いので路駐も出来ないので諦めて通過するクルマも多い。それを見越して空き地にバイクを駐めて鍵掛峠まで歩いたのは正解。クルマどころか、バイク1台駐める隙間もない位混んでいたが、ガスや雲に隠れる事なく荒々しい大山の南壁が迫り、紅葉は過ぎたようだったが、葉の落ちた広葉樹との一体感が見る者を魅了する絶景が楽しめた。この時点でまだ14時過ぎであったが、これから大山を一周するとなると時間切れとなるので、次回の楽しみに取って置き、引き返して鏡ヶ成でコーヒータイムとする事にした。今日はBMWを先頭にして撮影スポットでは次を走るV7がホーンを鳴らして停車するという事を繰り返していたが、何時もいきなり止まるので、最後尾のハーレーは大変だったようだ。ハーレーは乗った事がないので分からないが、400㎏を越えるような巨体は駐める場所を選ばないと、身動き出来なくなるようで、特に前下がりの場所や狭い所は気を付けなければならないらしい。知らない者はバックギアが付いているのでバックすれば良いではないかと思うのだが、ハーレーのバックギアはクルマのようにシフトレバーで操作するだけではなく、ミッションに別体のバックギアを噛み合わせるために、複数の複雑な操作が必要で、慣れないとまともにバックする事すら難しいようである。クルマで例えるならV7がカローラでハーレーは10屯ダンプのようなものだ。しかし、ハーレーの良さはその辺りの操作感や重量感にあるのかも知れない。鏡ヶ成で入さんの奢りの缶コーヒーを3人揃って飲みながら、笏取り虫の由来や、1泊ツーリングの実施ついても話しが及び、長々とダラダラと16時近くまで話しが続き、来年はハーレー岡さんがテントを買って飲酒宴会キャンプツーリングをする事でお開きとなった。ハーレーは一般道、V7は蒜山ICまでBMWの先導を受け、米子道、中国道、岡山道、山陽道と乗り継ぎ、17時20分頃には無事帰着と相成った。帰りは早い。県道58号の坂路峠に向かうV7ドンキー野土路トンネルを抜けると一面のススキが目を奪うススキ野から紅葉した蒜山三座を望む鬼女台展望駐車場に駐めたV7、BMW、ハーレー今にも泣き出しそうな「いわなや」方面高原亭でのジンギスカン県道315号から大山を望むBMW越しのブナ林ハーレーとブナ林紅葉と烏ヶ山渋滞中の鍵掛峠パーキング迫力のある大山南壁紅葉と大山牧歌的雰囲気の鏡ヶ成
2021.11.06
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今年の秋は夏からいきなり冬がやって来たように寒くなり、何時ものような秋晴れで小春日和のように感じられる日が無くなってしまった。このまま閉じこもっていては、キャンプに出掛ける日を逸してしまいそうなので、無理やり時間を作って決行する事にした。その代償として、出発は午後2時、帰着は翌日の午前11時というトリッキーな時間設定となってしまった。この時間の中で1泊2日のキャンプツーリングを行うとなれば、近くで、比較的暖かい瀬戸内海沿岸が理想である。探してみると赤穂にある丸山県民サンビーチキャンプ場が目に止まった。距離も丁度良いし、見近島と同じでトイレ、炊事棟を完備して無料なのが有り難い。今回は昨年取り付けたリアキャリアの具合をみるため、セローの出番となった。TIGRA(ティグラ)のスマホアタッチメントをV7から外すのが面倒になったので、追加で購入していたTIGRAを取り付けて出発だ。R2をブルーラインに向けて快調に走る。何時もなら渋滞するR2だがこの時間なら空いているし、気温も一番高い時間帯なので、寒くはない。工事のための交互通行が1箇所あったブルーラインも無事通過し、日生へのR250へ分岐する。今日はスマホのカーナビをB+COM SB6Xで聞いているので安心である。日生漁港を通り、寒河を抜けると兵庫県だ。赤穂はすぐそこ、神田の交差点で県道32号に分岐し、赤穂の街の南を迂回して海沿いに出ると目的地のキャンプ場だ。手前の山上に赤穂ハイツがあり、入浴のみもOKなのは有り難い。丸山県民サンビーチキャンプ場は広い駐車場を完備しているが、真新しい料金ゲートが儲けられていたが可動はしていないようで、張り紙に11月1日からクルマの駐車料金60分200円、500円が上限で24時間駐められるとしていた。バイクは無料のような?このキャンプ場は海を眺望する芝生エリアと大きな楠を中心とする木下エリアと浜辺へと続くグランドエリアと斜面にサイトを散りばめた山中エリアに分かれるが、管理人が居ないキャンプ場なので、好きなサイトで早い者勝ちで勝手にテントを張れば良いようである。無料とは言え、2箇所の水洗トイレや炊事棟、自販機があり、夜は外灯も点く施設なので、人気のキャンプ場となっているようである。本日も平日にも拘わらず20組ほど来ていた。なるべく人がいないサイトを探したら斜面の山中エリアになった。海は見えないが、近くには他のキャンパーも居ないので良しとした。早速テントの設営をしていたら、鳥取方面へツーリングしている筈のディアベルさんから電話が掛かった。何でもキャンプ場の駐車場に来ているとの事。様子伺いに赤穂まで下って来たらしい。凄い行動力だ。少し話しをして帰って行ったが、ディアベルの音は遠くまで聞こえるので何処を走っているのかすぐ分かる。今回も焚き火台を使うので、早速薪拾いに出掛ける。事前の情報では、テントサイトは綺麗に整備されているので、薪となる枝葉は皆無との事であったが、道路脇に十分な量のオオバヤシャブシの枯れ枝を見つけたので、喜び勇んで持ち帰った。直径10センチ程の枝をエビナタで適当な長さに切り揃えると汗が出た。その他では海岸に行けば大きな薪はないが、竹や木切れの漂着材が大量にあるので、これを集めても凌ぐ事が出来るであろう。日暮れになってから焚き火を始める。暖を取るためとか、只火を焚くだけなら、どんどん燃やせば良いのだが、料理をしようとすると、長持ちする熾きが必要になる。そのためには広葉樹の太い薪が理想であるが、今日拾ってきたオオバヤシャブシは硬く、火持ちも良く理想の薪であった。夜は冷えるので、今日は焼あごだしのスープで寄せ鍋をして暖まろうと言う算段だが、待ちきれないので、十八盛200㎖を飲み始める。キノコを中心とした具材が煮えた頃には、加茂緑200㎖に移行していた。更にウヰスキーへと飲み進めていると駐車場の方向からチャルメラが聞こえて来た。夜泣きラーメンが来るという噂は本当だったが、食べる人がいるのかなぁ。こちらの締めは何時もの29円うどんで消灯となる。見近島で教えて貰ったバッテリー式ライトをamazonで購入して、100均で買った1,100円のランタンスタンドに吊ってみたが、これは大正解。光量が多く明るいのでこれ1つで十分である。この明るさに慣れるともうランタンには戻れない。しかも、光度を少し落としてテント内ライトとして朝まで点けていたが、バッテリーもまだ十分余裕がある。シュラフに潜って寝ていると寒さがが襲ってきた。矢張りこの季節は夏用シュラフでは無理のようだ。用心の為に持って来たHONDAで貰った粗品の大型フリースを出して包まったら寒さが落ち着いた。来年は3シーズン用を買おう。キャンプ場の前の海には筏が設置してあるので、朝4時から漁船のエンジン音が響く、これは誤算であった。漁師は仕事、こちらは遊びなので仕方がない。午前6時過ぎ、辺りが明るくなったので起床する。木の下なので、夜露は皆無でテントや他の物も濡れていないのは有り難い。早速シートの下に置いていた薪を出して、焚き火台で火を熾して暖をとる。見近島でもこのキャンプ場でも皆さん挙って焚き火台を使用して焚き火をしている。「ヒロシのぼっちキャンプ」の影響は凄いものだ。ヒロシが使っている焚き火台は本家スイスのピコグリルで、11,600円もする。かたや今シーズン使用している焚き火台は中華製の2,980円だ。オールステンレスを使用した材質も、形状も殆ど同じで、耐久性も問題無い。レビューでは何十回と使っている強者もいるようだ。恐るべし中華人民共和国。しかし、ピコグリルを考案したブルーノさんは偉い。熱効率が良いので薪を同じ方向に置いても完全燃焼するし、大きな薪でも耐える頑丈さ、スピット(串)を乗せれば、調理器具が置けるのでどんな料理でも出来る。燃料の薪は少量でもOK、辺りに落ちている細い枯れ枝で十分だ。ステンレスの台の上で火を焚くので環境にも優しい。畳むとA4サイズほどで、厚みは1㎝程、重量は400g弱で持ち運びは最高。キャンプの常識を覆した発明だ。もうバーナーも炭も必要無い。海岸に出てみると朝日が美しく輝いていた。瀬戸内海の朝日と夕日は多島美と相俟って、何時まででも眺めていられる。朝メシはもしもの事を考慮して持って来た嵩張る中華製ガスバーナーで卵とベーコンを焼いたが、焚き火台で十分であった事は言うまでも無い。今日は11時までに帰らなければならないので、薪を灰になるまで燃やして、撤収。一番でキャンプ場を後にした。赤穂の湾岸道路も渋滞時間は過ぎているので、快走できた。後は往路と同じルートでセローを駆る。エンジンは絶好調、カブと違って早い速度のクルマにも余裕でついて行ける。車体は軽いし、リアキャリアを付ければ積載能力もかなりある事が分かった。旅をするなら250ccオフロードがベストチョイスだろう。岡山のR2まで帰ったとたんに名物の渋滞に巻き込まれてしまって時間を費やしたが、10時過ぎには無事帰還と相成った。追加で買ったTIGRAのスマホアタッチメントハンドル中央に取り付けたスマホ出発準備が整ったセロー丸山県民サンビーチ駐車場トイレ、自販機が設置される駐車場海から見た山中エリア山中のテントサイト準備万端整ったぼっちキャンプ会場夕暮れの海岸と釣り人夜のテントサイト鍋用だしと寄せ鍋大きな薪も燃やせる焚き火台焚き火台で締めのうどんを煮る朝日に輝くサンビーチ浜辺のグランドエリアから海を望む中華製ガスバーナーで作るベーコンエッグ日生港から望む鹿久居島大橋
2021.10.30
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今年の夏は天候不順でキャンプツーリングにも行けなかったので、悶々とした夏を過ごし、忙しい筈の秋になったのだが、コロナの影響でキャンプに行ける日が出来た。行き先は平成29年に福さんとカブで往復した「しまなみ海道」の途中にある見近島のキャンプ場だ。この島は愛媛県に位置し、伯方島から大島に架かる伯方・大島大橋の中程から原付、自転車、徒歩のみ降りて行ける島である。従って家族連れや若者集団などが居ないのがよろしい。コロナで閉まっていてはガッカリなので、念のために宮窪支所住民サービス課に問い合わせると10月1日から再開しているとの事で、人の少ない10月4日(月)に敢行する事にした。しまなみ海道の側道を通行できるバイクは125cc未満となる事と、キャンプ道具を積載出来る事を考慮すると自ずとスパーカブ90の出番となる。90とは言え、尾道まで自走する気力も体力もないので、工作車に積載して向島まで運ぶ事にした。Googleマップの航空写真モードでクルマを一晩泊めれそうな駐車スペースを探すと、向島IC近くの山中に手頃な駐車場が見つかったので、ナビを頼りに行ってみると、何やら施設の駐車場のようだったので、その手前にあった空き地に工作車を突っ込んで、カブを降ろす。今回はキャンプを行うので、アイリスオーヤマのRVボックス(30L)1つでは足りない。そこで荷物の分散を図るため、シュラフはフロントキャリアへ、テントマットは外付け、食料は保冷剤を入れた発泡ボックスをRVボックスの上に取り付ける事にした。カブのエンジンを掛けたのが13時10分、予定ではもう少し早い出発だったのであるが、昼メシに美味いと評判の松ちゃんラーメンを食べようとして、まさかの定休日、仕方がないのでラーメンシゲで醤油ラーメンを食したりしていたものだから、ツーリングはダラダラと遅れるのである。見近島までは4つの島と5本の橋を渡らなければならないが、そのまま走れば1時間程で着いてしまうだろうから、のんびりと名所を巡りながらツーリングを楽しむ事にした。原付でしまなみ海道を走るには橋の近くの専用道からのアプローチとなる。ところが入口は橋からかなり離れている事が多く、その上自転車/歩行者道と原付道の入口が違う橋もあるし、標識が小さいので通り過ぎてしまいそうにもなるため、橋の近くになったらゆっくり走る事が肝要である。それと、道路標識の「しまなみ海道○○IC」の「しまなみ」に惑わされてはいけない。ICはあくまで、クルマ専用なのだ。しかし、行政がサイクリングに力を入れているだけあって、道の駅や大型店舗、寺院などには駐輪スタンドが設けられており、スタンドの付いていない自転車には有り難いサービスだ。道路にもブルーのラインが引かれており、時折今治と尾道の文字が書かれているので、そのラインに沿って進めば、次の橋の入口に到達できるようになっている。正に地図が無くても走る事が出来るのだ。向島を出発して最初の橋は因島に架かる因島大橋である。この橋だけは、瀬戸大橋の電車のように橋桁の真下に原付・自転車道が造られているので、保護網などがあって見晴らしはすこぶる悪い。橋に来て気が付いた。原付は有料なのだ。金額は50円とか100円位なので大した事はないのだが、何も考えずにラーメンシゲでの支払いに小銭を使ってしまっていたので硬貨が残り少ないのだ。因島ではコンビニを探さなければならない。やっと見つけたコンビニで、要りもしないマスク用ミンティアを98円で購入し、おつりを100円と50円にして貰ったので一安心だ。次は生口島に架かる生口橋だ。斜張橋の美しい橋は橋上からの眺めも良い。どの橋も通行料は設置してある箱に投げ入れるだけで簡単なものだが、両替機を置いて貰えれば今日のようにならなくて済むのになぁ…と思いながら通行料を投げ入れていると「回数券は料金所で販売しています」との張り紙が目に止まった。両替しなくても、ICの料金所に行けば回数券が買えたのだ。しかし、回数券だと余るか。生口島は瀬戸田の耕三寺と平山郁夫記念館が有名だが、記念館は訪れた事があるので、耕三寺に行ってみたが、バイクを駐める場所が無かったので、入口の写真だけ撮って先に進む事にした。次は大三島に架かる多々羅大橋だ。この橋も斜張橋で道の駅多々羅しまなみ公園からの眺めが美しい。ここから次の橋までは短距離だが、島の反対側にある大山祗神社に参拝する事にして、峠を越える。カブ90カスタムは3速だが、トップギアが良く粘るし、全開で走ると速い。バッテリーレスにしているが、レギュレーターのパンクも無く、LEDのウインカーも正常に点滅している。エンジン、電気系統共に問題無く大きな荷物もものともせず快調である。大山祗神社に到着。入口の参拝者駐車場にカブを駐めて、境内をゆっくりと散策する。この神社の目玉は何と言っても境内の中央にある樹齢2600年と伝えられる楠の神木だ。大きな洞を伴って尚且つ伸びる枝に生命力の強さを感じる巨樹は圧巻である。参拝を終え外周路に向かう。島の南半分の海岸線を大きく回る外周路は結構な距離があるので、燃費は悪くなるが少々開け気味で走ると段差ではリアサスが底をつく。社外品のサスにしたいのだが、アップマフラーに干渉するので、当面はカバーを外した細い純正サスで我慢するしかないようである。次は伯方島に架かる大三島橋だ。アーチ橋の短い橋を渡れば塩で有名な伯方島である。もう今日の目的地の見近島に近いし午後4時を回っているので、長時間の運転で喉が渇いた。出掛ける時はビールはいらないだろうと発泡ケースに入れなかった事をここに来て後悔する。欲しい。どうしてもビールが飲みたい。その一心で酒屋を探しているとZAG ZAGの外壁にちょっと気になる「酒」の文字を発見。ドラッグストアは何でもあるのね。冷蔵庫から取り出したキリンの一番絞りを握りしめて、レジに向かう中年ライダーの悲哀を込めた後ろ姿を呆然と見つめる白衣姿の店員には目もくれず、素早くビールを発泡ケースに仕舞ったのは言うまでも無い。次はいよいよ大島に架かる伯方・大島橋だ。この橋は伯方島と大島の間に架かる吊り橋であるが、橋の中間辺りから見近島に降りる連絡道が分岐する。原付道を下って行くと見近島キャンプ場に到着だ。草が刈られ綺麗に整備されたキャンプ場には男女トイレ、炊事棟、多目的棟の3棟があり、無料だ。藤棚の下に3人、多目的棟の前に1人のライダーが既にテントを張っていたので、入口近くの石のテーブルがある防波堤脇に居場所を決めてテントを立てる。今日のテントは30年以上前にバイクツーリング用に買ったモンベルのムーンライト1である。このテントは月明かりでも1分で設営できる優れ物であるが、狭いのが欠点である。そのテントのポールを繋ぐショックコードが経年劣化で伸びきって戻らないので、ポールが繋げない。今まで騙し騙し使って来たがもう限界のようだ。ナイフでショックコードを切断して何とか組み立てが終わるやいなや、震える手で発泡ケースからキリンの一番絞りを取り出し一気に喉に流し込む。美味い。この一撃たまらん。海を眺めながらビールを飲んでいると、2組の原付ライダーと小さな自転車に小さなリヤカーを引っ張って初めての自転車キャンパーが現れた。今回のキャンプは「ぼっちキャンプ」の象徴とも言える焚き火台を使用して煮炊きをする事にしたので、ナタを手に薪を探すが、周辺は綺麗に整備されていて手頃な枯れ枝が見つからない。砂浜に出て流木を探すも小さなゴミ1つ落ちていない。山に入ろうにも険しくジャングルのようになっているので、入る事が出来ない。仕方がないので山際を細かく探し回り、何とか1日分の枯れ枝を見つけた。着火用は枯れ草とウバメガシの枯れ葉付きの枝だ。初めて使用する焚き火台はステンレス製で折り畳むと厚さ1.5センチと非常にコンパクトでありながら、十分な燃焼材が燃やせるサイズの中華製と思われるが、燃焼にも耐久性にも問題無く使用できた。火吹き棒とワイヤーソーが付いて2,980円は納得価格である。火が熾きた所で、ダイソーで買った330円の大人気スキレットMにオリーブオイル、マッシュルーム缶、カットシメジ、ホタテ、海老を入れたアヒージョをあてに、清酒燦然を飲み進めて行く。2杯目のアヒージョが終わった所で、焼き鳥に移行。清酒が終わったので、スキットルに入れたウヰスキー余市に移行。辺りを見渡してみると、皆それぞれぼっちキャンプで、焚き火台を使用して静かに料理し、火を見つめながら酒を黙々と飲んでいる。暇なので後から来た2人組と自転車キャンパーに声を掛け話しを聞いた。2人組はこれから高知と宇和島で2泊して広島に帰るそうだ。自転車キャンパーは三次の高僧さまだったので、今後のキャンプに於ける日本人の行動様式について熱く激論を交わし、締めのうどんを食べて寝た。翌朝5時30分起床。辺りは大雨が降ったかのようにずぶ濡れ。夜露が凄い。早朝から釣りに出掛ける者、コーヒーを飲む者、寝ている者と様々であるが、着火用材を探し出し、濡れた薪に火を付け、朝食準備に取り掛かる。スキレットで卵とソーセージを焼いておにぎりと一緒にほおばる。今回初めて使ったスキレットだったが、煮て良し、炒めて良しで、コンパクトな上、焚き火との相性と保温性など良い事ずくめで、これ1つで殆どの料理をこなしてくれる優れ物だった。重いことを除けば完璧なソロキャンプ調理器である。テントだけを残して片付けを済ませたのだが、朝日が当たっても露がなかなか乾かないので、半乾きのまま撤収して1番で出発。ガソリンは向島まで何とか持ちそうだ。朝の空気は冷たくて気持ちが良い。橋を渡っていると何台もの自転車や原付にすれ違った。今日も天気が良いし、非常事態宣言も明けた事だし、多くの人がしまなみ海道を走りに来ている。ここは正に2輪の聖地だ。向島に隠していた工作車まで無事辿り着き、カブを積載。無料になった尾道大橋を渡り、山陽道福山西ICから車検を終えたばかりの工作車を飛ばして昼前には無事帰宅する事ができた。工作車に積載したカブ秘密の空き地で出発準備を整えたカブ向島の原付道入口斜張橋の生口橋耕三寺正面多々羅大橋に向かうカブ天に聳える多々羅大橋の橋脚橋から眺める海峡の潮流道の駅多々羅しまなみ公園から多々羅大橋を望む大山祗神社の神木「大楠」大三島から遙か来島海峡方面を望む道路にペイントされたブルーのラインとコース名遠くで見ると怖い!橋にアクセスする原付道/手前は本線橋上の見近島入口を示す小さな標識見近島キャンプ場から伯方・大島橋を望む威勢良く燃える焚き火台の枯れ木美味しく出来上がったアヒージョ適宜な火加減で焼かれる焼き鳥朝食の卵とソーセージ大三島橋にて本線と並行に走る原付道
2021.10.06
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寒霞渓の登山は紅雲ロープウェイ駅から始まる表12景を巡りながら登ると四望頂に至り、尾根沿いに500m進むとロープウェイ駅のある山頂に到達し、反対側の裏8景を下って県道を1km上ると紅雲ロープウェイ駅に戻ってくる。登りが2km、下りが2.8km、全行程4.8kmの登山コースだ。登山道入口の紅雲亭からはつづら折りの急な坂道が続くが、コンクリートで非常に歩きやすい。四望頂まで名所が12箇所あり、写真と説明の看板が設置されているので分かり易い。振り向かないと見えない名所が多いので、案内看板が無かったら見過ごして先に進んでしまうであろう。丁度紅葉の季節なので、広葉樹の赤や黄色が鮮やかで美しい。名所では写真を撮るため足を止めて休憩するが、決して座り込んだりはしない。立ったまま休憩するのが登山の鉄則だ。2組の中年夫婦とソロの女性がいたが3組とも抜き去って45分ほどで、登山道が二手に分かれる「左は緩やか、右は鎖道」の看板があり迷わせるようになっているが、頭上からクルマのエンジン音が聞こえて来たので、四望頂は直ぐ近くだと判断して急峻な鎖道を選んだ。なるほど。石鎚山程ではないが、柱の付いた鎖を握らないと登れないような岩場を越えると四望頂だ。見事な絶景を前に呆然と佇んでいると、頭上で音がする。思わず仰ぎ見るとドローンだ。鳥でないと絶対行けない岩や谷を越えてドローンがゆっくりと飛んでいる。さぞや迫力のある絶景が撮れる事であろう。重いのに持って来た一眼レフでは手も足も出ない。山頂ロープウェイ駅までの間には何箇所か展望台があるので、全て立ち寄って写真を撮って回り、山頂に到着した時には既に13時前だった。頂上で寒霞渓の文字を入れて写真を撮っていると、キャバ嬢のようなネエチャンがフィリピン訛りの片言日本語で「写真撮って貰えるか?」とiPhoneを差し出すので、2枚撮ってやったら、私の写真も撮ってやると言うので、要らん世話じゃと断ったら、「ワタシ今日一人で来た。」という。意味深な言葉だが、所詮はキャバ嬢。それがどうした。腹が減ったので、昼メシでもと思ったが、観光地のレストランなんかに美味い物は無いし、保育園児が集団で遠足にも来ており、ゆっくり出来そうもないので止めにして下山する事にして、休憩中の施設の従業員に小豆島の見所の話しを聞いたら、詳しく教えてくれ、最後に下山はイノシシに気を付けな。何せこの島には3千頭いるでな。と付け加えられた。山頂の2輪駐車場では神戸ナンバーのBMWを初めとする一団が占拠して、休憩していた。この島の規模なら大型もアリだと言う事だ。山頂から裏8景登山道に入る。登山の下りは爪先に体重が掛かるので、靴紐は固く締めるのが鉄則であるが、楽な筈が体重の掛け方が変わるので足が疲れる。裏8景を楽しみつつ一人寂しくイノシシのいる山を下って行くと松茸岩があった。岩の上に大きな岩が乗っかってバランスで持っているように見える不思議な岩だ。写真を数枚撮って更に下ると、突然石門が現れた。自然の岩がくり抜かれてアーチのようになった門である。帝釈峡にも同じような物があるが、こちらは規模こそ小さいが、回りの紅葉が実に美しい。石門を潜ると小豆島第18番霊場の石門洞だ。大きな岩をくり抜いたような壁に護摩堂が鎮座し、圧巻である。ここからは道幅も広がり、クルマも通れる道になり、紅雲ロープウェイ駅へ続く県道へと繋がるのだが、この県道はカブで走った時にはあまり感じなかったが、結構な坂道となっており、ゴールまで1kmとなる。ダラダラと歩いていると何だか凄く疲れた。昼メシ抜きで水分も一切とっていないからであろうか。カブが見える頃にはヘトヘトになった。乗車支度をして、スマホで近いレストランを検索すると、小豆島町にEATなる小洒落たレストランを見つけた。これからカブでぶっ飛ばせば14時過ぎ位には着くであろう。ヘルメットは半キャップなのでサングラスを掛けて、歩いて来た道を下ると小豆島町方面に向いたワインディンロードとの分岐があったので、迷わず突っ込むが、走っても走っても山ばかりで、異変に気づいた。カブを止めてスマホで調べたら、この道はブルーラインで小豆島町には行けない。ショートカットする脇道も無く敢えなくUターンするしかない。また、やっちまった。小豆島町のEATの付近までやって来たが、店が見つからない。レストランなら店らしい看板がありそうなものだが、そんな物は見当たらない。同じ道を何度もウロウロしたが見つける事が出来ない。もうやっていないのかもと、諦め掛けた時、倉庫のような建物に小さなEATの文字があるのが目に入った。これか?国道から入った脇道に軽四が2台程度置ける小さな駐車場とどう見ても倉庫にしか見えない佇まいの上、看板も無いので知っている人でないと見つけにくい。恐る恐る入店してみると、こんな時間なのに客が2組いた。もう14時30分になっているので取り敢えず食事と言う事で、鶏肉と野菜のセイロ蒸しランチを注文。夫婦と思える2人で調理して出してくれた。セイロの中には沢山の鶏肉と10種類以上の野菜が3段になって入っており、ポン酢で頂く。冷えた体を温めてくれて、蒸し具合が丁度良く非常に美味。美味しゅうございました。ここまで来ればもう5キロ程で二十四の瞳映画村まで行く事ができるので、カブを全開にして岬の先端まで走った。小さな校舎の分校を見学して、Uターンで土庄港に向けて帰路に着く。道沿いのオリーブ公園に寄ってみると寒霞渓の山頂にいたBMW軍団が休憩していた。土産にオリーブの苗木でも買おうかと思ったが、アイリスオーヤマボックスには入りそうもないので、諦めて先を急いでいると、間も無くBMW軍団が追いついて来た。前方にクルマがいるので、カブが先頭で軍団を引っ張る恰好となった。実に気持ちが良い。晩秋の日が傾いて来たので、最後に文化財となっている富丘八幡神社の桟敷を見学しようと土庄町に入った頃、BMW軍団が何処かへ消えた。富丘八幡神社の桟敷は広い馬場を見下ろすように山裾に石垣を積んで400近い見学席が作られており、遠くから見ると何かの遺跡のように見える。現在でも神社の祭りには氏子がその桟敷に集って馬を使った神賑行事を見物するのだそうだ。祭りの当日はさぞ壮観であろう。神社は桟敷のある山の頂上に鎮座しているので、少しUターンして、鳥居を潜ってカブで登って行くと頂上に駐車場があり、瀬戸内海を見下ろす展望台にもなっている。神社の社殿は立派だが、普段は無人のようである。本日のツーリングの無事帰着を祈って神社を後にしようとした所へ、例のBMW軍団が登って来た。先頭のBMWに軽く挨拶をして、土庄港に向かう。軍団は神戸ナンバーだったので、島の反対側の姫路行き乗り場に向かうか、或いは宿泊だろう。定刻、4時30分のフェリーに乗ったが、帰りもバイクはカブだけだった。新岡山港に向かうフェリーからは島影に沈み行く夕日が実に美しく、まさにサンセットクルージングの様相を呈している。何人もの乗客がデッキに出てカメラのシャッターを押していた。新岡山港に着く頃には既に夜の帳が降りており、ライトを付けての走行となる。R2は時間的に渋滞している事は分かっていたが、渋滞を縫ってどの程度時間が掛かるのか、朝との比較をしたかったので、敢えてR2経由を選んだ結果、帰着まで40分だった。R2の方が5分早いと出た。前日に修理したカブのウインカーと燃料計も問題無く作動したし、メンテのお蔭でスムーズな走行が出来た。90ccなのでそこそこのスピードを出す事が出来るし、クルマにも追走することができる。何と言ってもブレーキドラムが大きいのでブレーキの効きはディスクブレーキと間違うほどで、ピカイチである。本日の走行距離124kmなり。今回のツーリングは登山に恐れをなして会員の皆さん全て不参加となったが、この時期にしか見ることが出来ない寒霞渓の紅葉を堪能出来た事は大きな満足となった。その分、他の名所は回れなかったので、今度は暖かい時期に走りメインで訪れてみたい。寒霞渓表12景寒霞渓表12景寒霞渓表12景寒霞渓表12景寒霞渓表12景寒霞渓表12景/鎖道寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上付近寒霞渓表頂上寒霞渓裏8景/松茸岩寒霞渓裏8景/石門小豆島第18番霊場/石門洞寒霞渓裏8景寒霞渓裏8景/法螺貝岩紅雲ロープウェイ駅レストランEATEATの駐車場鶏肉と野菜のセイロ蒸ランチ二十四の瞳映画村にある岬の分校小豆島オリーブ園オリーブの実富丘八幡神社の桟敷富丘八幡神社富丘八幡神社の展望台から望む瀬戸内海富丘八幡神社駐車場フェリーの中の適当な車止めロープは無し船上からの夕日
2020.11.15
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小豆島の寒霞渓が紅葉のシーズンを迎えているので、バイクで登山ツーリングを行う事にした。小豆島は比較的近い島なのだが過去に1回しか訪れた事がない。何十年も前の事で記憶は殆どない。新岡山港から土庄港までフェリーを利用するので、乗せるバイクは小さい程料金が安くなる。因みに750cc以上だと片道2,340円、750cc未満は2,040円、125cc未満は1,720円だ。この料金は旅客運賃が含まれる。旅客運賃のみは1,090円なので、原付きバイクなら630円上乗せするだけで、お得感がある。今回のバイクは最近殆ど乗っていないシャリィにしようと前日にエンジンを掛けようとしたが掛からない。ガソリンタンクを見てみると空っぽだ。ガソリンは入れていた筈だがと思いながら、1Lほど入れて様子をみたら、フレームの下辺りからガソリンがポタポタと落ちている。タンクを外してみると燃料コックがガソリンまみれになっている。中のパッキンが終わったらしい。直ぐに修理は不可能なので、カブを使用する事にしてGSのセルフ給油でガソリンを並々一杯に満たして帰り、各種の点検と修理を行う。最近右ウインカーが点いたり、点かなかったりなのでスイッチに異常があると当たりは付けているので、ハンドルスイッチをバラして接点を磨いたら完治した。次は燃料計だ。これも1度は直したが、再び動かなくなっていたので、センサーをタンクから抜いて、エンジンを掛けようとしたら、キックの振動でセンサーの穴からガソリンが溢れそうになったので慌てて手で塞ごうとしたがステップに足が引っ掛かって、あろう事かバイクを倒してしまった。ガソリンが溢れるどころか、500cc程ぶちまけてしまった。引火すると危ないのでウエスで拭いて処理したが、折角すりきり一杯入れたガソリンを捨てただけに終わった。燃料センサーをセットしてエンジンを掛けたら燃料計の針は満タン位置まで動いた。やれやれである。タイヤの空気圧を適正値まで入れて、少し伸びたチェーンを張って、ユルユルになった右ミラーを外してナポレオンの可倒式にして左右に付けた。これでやっと整備完了である。11月11日午前7時30分出発。朝早いので着込んでいたが、足が冷たい。オーバーパンツを履くべきだったがもう遅い。真冬のような事はないだろうと暫く走ったら慣れて来た。新岡山港に行くのは初めてだったので、R2の渋滞を避けて岡南飛行場経由で児島湾締め切り堤防を渡り、児島湾大橋を渡ってのルートを選んだが、どの道も凄い渋滞だ。毎日こんなに渋滞する道をよくクルマで通勤できるものだと感心しながらクルマの脇を抜けて行く。フェリー乗り場に着いたのが8時15分。45分で新岡山港まで行ける事が分かった。発券はバイクの排気量を申告するだけで、書類や現物を見せることはなかったが、乗船場所で切符確認をするオジサンはバイクを一目見ただけで、排気量が分かるのだろうか?150ccなどは微妙と思えるのだが....。帰りの予期せぬトラブルを考慮して往復券を購入し、乗船するもバイクは私のカブ1台と寂しい限りである。8時30分定刻に出港したフェリーは朝凪の穏やかな瀬戸内海を小豆島土庄港に向けて、船足を速める。船内ではWi-Fiも使え、足湯の案内もあったが、行ってみると湯が落としてあって使用不可。ならば案内するな。小豆島は現在復路フェリー無料キャンペーンを実施しており、2名以上が乗ったクルマで指定の宿泊施設で1泊して500円以上の食事をして1,000円以上の買い物をすれば帰りのフェリー代が無料になるとの事であるが、期限が来ても予算が半分ほど残っているので来年までキャンペーンを延長するようである。どうせなら、往復無料にすれば良いのに….。しかもバイクは対象外。何でや。岡山、土庄間の所要時間は1時間10分である。9時40分から小豆島ツーリングの始まりである。カブのメンテは昨日やったばかりであるので、機関は全て好調である。今日は寒霞渓登山がメインなので、見学は通り道に近い所のみ行う事とし、最初は丁度干潮時間で島と島とを結ぶ砂浜が現れるエンジェルロードに寄ってみた。砂浜の手前にオジサンには無縁の恋人の聖地約束の展望台があったので、写真を撮ろうと登ってみたら、2組のカップルがイチャイチャと記念写真を撮っていたので、空気を読んで素早く写真だけ撮って早々に退散、カブの隣に駐めた小さなタイヤの高級そうな自転車に乗った一人旅のギャルが先に出発、途中で追い抜き寒霞渓の標識に沿って走る。カブのハンドルはスマホを取り付けるスペースが無いので、ナビは使わず標識を頼りに寒霞渓を目指す。快適ロードは段々と標高を上げて行き、カブのエンジンが唸りを上げる。高回転の伸びも良く至って快調だ。この時には何も考えず、大きな間違いを知る由も無く寒霞渓に向けて飛ばしていたのだが、銚子渓のお猿の国を通り過ぎて、暫くしてどうもおかしい事に気が付いた。お猿の国は寒霞渓山頂へ続く道の途中にある筈だ。このまま行ったら頂上まで行ってしまい登山は出来ない。やっちまった。寒霞渓ロープウェイ駅に行くには海岸沿いを走って行かなければならないのだ。時間のロスを少しでも取り返すために、海側へ下る道を探しながらUターンした。暫く走ると細い林道を見つけた。遙か下方に家並みが見えるので繋がっているようだ。落ち葉に気を付けながら下って行きながら考えた。登山は何もロープウェイ駅から始めなくても頂上にカブを置いて、裏8景から下って表12景を登っても同じじゃね。ならば、再度Uターンするか。いや待て。半分以上歩いて最後が山登りになるのはどう考えてもキツイ。やっぱりロープウェイ駅に行く事にして先を急ぐがこの時既に1時間遅れとなっている昼メシは抜きだな。やっとの事でロープウェイ駅に行く道を見つけ坂を登っていたら、あの高級自転車に乗ったギャルがのんびりと走っていた。あれほど飛ばしたのに何と自転車と変わらないじゃね。やられた。今まで私は何をやっていたのだろう。撃沈である。快適ロードで標高を上げてやっとロープウェイ駅に到着。駐車場の端っこにカブを駐めて急いで登山支度だ。トレーナーを1枚脱いで、一眼レフはウエストバッグへ望遠と広角の交換レンズはナップサックへ。無謀にも水分無し、食料無しで登山開始である。(登山編は次回に続く)分解したハンドルスイッチ正常に作動するようになった右ウインカー新岡山港に駐車するカブと小豆島行きのフェリー船上から眺望する児島湾大橋土庄港を出発する宇野行きのフェリー約束の展望台から眺望するエンジェルロード干潮で砂の道が現れたエンジェルロード
2020.11.13
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10月30日、高知県仁淀川町の日本一の清流仁淀川(仁淀ブルー)を愛でるツーリングが決行された。最初は福井県の三方五湖のレインボーラインを走る予定だったが、長期間ドック入りしていたR50の参加を考慮し、距離を短縮する為に行き先を舞鶴に変更していたが、前日になって雨の予報となり、急遽雨の心配のない四国に変更したのだ。月末のツーリングのために参加はディアベル、BMW/R50、V7ドンキーの3台となった。午前7時45分瀬戸中央道鴻ノ池SA集合だったが、給油に時間が掛かったとの事でR50が5分遅れで到着。今日は先日買ったB+COM SB6Xをディアベルと試すためにペアリングを行い、3台揃って丁度8時に出発となった。今回は骨董品のR50が参加なので、100キロ巡行でディアベルが先導するが、なかなかR50のペースが掴みにくいようだ。B+COMはアームマイクの風切り音が心配だったが、100キロ程度の速度では使用可能である事が分かった。瀬戸大橋を渡って、坂出JCTで高松道に分岐、R50を労って上分PAで早くも休憩。振動で緩んでグラグラになったR50のバーエンドミラーのボルトをディーンのモンキーレンチで締める。今度はR50が先導する。とたんにペースが少し上がり、下りでは120キロまで出ていた。60年前の骨董品にしては大したものだ。流石BMW。伊予西条ICで高速を降り、R11を松山方面に少し走り、R194そらやま街道のワインディングを寒風山トンネルを目指して上る。B+COMは一般道だと何の問題も無く会話が出来る。直線ならかなりの距離で繋がるが、カーブで相手のバイクが消えると繋がらないようだ。相手が遠く離れて通信エリア外になると電子音で教えてくれる。再びエリアに入ると電子音が鳴り、自動接続される。これがSB6Xの便利な所だ。トンネルを抜けると直ぐの、道の駅木の香で休憩。駐車場には宮崎ナンバーのハーレー2台と乗用車が駐まっており、老夫婦のグループでツーリングに来たとの事。バイクに乗車する者はみなB+COM SB6Xを使用していた。人気なのね。最初の仁淀ブルーはR194から仁淀川の支流「枝川川」に分岐し、いの町清水程野(きよみずほどの)にある「にこ淵」である。山間の細い道を上って行くと駐車場が整備され、恐ろしく急な手摺り付きの新品階段も整備されていた。瀧のある淵に降りると観光客が数人、写真を撮っていた。淵は澄んだ深い紺碧の水が湛えられ美しい。もう少し日が昇って太陽の光が当たるともっと美しい仁淀ブルーが再現されるようだが、時間がないので退散する。再びR194に出て、R439に分岐、安居川沿いに県道362を北上、安居渓谷に分け入って行くと道路脇に今日の昼食場所「安居渓谷大関」があった。店というか小屋のような佇まいで、老夫婦で取り仕切っている。今年いっぱいで店じまいをするとの事で、NHKが取材に来ており、デレクターが撮影許可を求めて来たのでOKを出して、早速名物の、アマゴの塩焼きとアマゴの握り鮨と蟹(モクズガニ)汁を注文。アマゴの握り寿司は超美味だった。もう食べることが出来ないのでゆっくりと味わいながら頂いた。食事を済ませNHKに見送られながら更に北上、絹が落ちて来るような背龍の瀧や仁淀ブルーになった水晶淵などを歩いて見学し、仁淀ブルーを堪能した。四国山脈は千メートルを超える手付かずの原生林が連なり、そこに降った雨が浸み出し、清流となって流れるので、どの川も透明度は抜群である。標高が高いのでもう紅葉も始まっており、秋晴れの青い空とのコントラストが実に美しい。岡山県では見る事が出来ない風景である。一度ゆっくりとキャンプでもしたいものだ。もと来た道を引き返し、R194に復帰、道の駅633美の里(ムササビの里)にバイクを駐めると、中年ライダーが大勢集まっていた。大豊ICまでのR439はR50が先導し、その後をV7とディアベルとで来年の阿蘇ツーリングの話しをしながら快適なワインディングをのんびりと走った。高知道大豊ICからはディアベルが先導し、高松道豊浜SAでR50が給油休憩。今回のツーリングはR50を中心に走ったので、速度控えめ、休憩多めでのんびりツーリングとなったが、これもたまには良いものだ。お蔭で5時前には帰宅できたので、海鮮湯豆腐で熱燗を3合ほどゆっくり飲んで心地良い眠りにつく事ができた。道の駅木の香で宮崎のハーレーと休憩にこ淵に降りる急階段にこ淵と瀧にこ淵に咲く山野草絶景の四国山脈今年いっぱいで店じまいする大関アマゴの塩焼きアマゴの握り鮨と蟹汁背龍の瀧水晶淵清流の安居川紅葉の始まった四国山脈とV7
2020.10.31
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大型台風一過が去り、天候も回復して来たので、涼しい所にツーリングに出掛けようと行き先を探していたら、道後山に「ひばごん郷温泉すずらんの湯」なる温泉があるとの事。無謀にも前日に、笏取り虫会員にLINEを流したら、暇を持て余しているディアベルが参加表明。往路は「ディアベルのタイヤサイドを剥きたい」との要望を取り入れ、6月に行った「おもじろ釜温泉ツーリング」と同じルートを走る事にした。どうせならディアベル宅からの高速クルージングコースを走ってみたいと思い、早朝から渋滞のR2を玉島まで走る。出発予定より10分前の8時20分玉島を出発。県道35号で旧R2を横切るとクルマは少なくなる。小高い峠を越えるともう矢掛だ。ショートカットで県道36号に乗り換え小田川を渡るとR486に合流だ。この道は初めて走ったが、なるほど信号も無く矢掛まで直ぐである。国道を1.5km程走ると再び県道35号に分岐して北上する。この道は鬼ヶ嶽温泉がある道で何度も走った経験があるが、高低差とカーブが連続し楽しめる道路だ。ディアベルの後をついて走るとどうしてもペースアップになってしまってあれよあれよと言う間に成羽まで来てしまった。あまりの速さで、6月のツーリングで集合場所となったJA晴の国で休憩する気にもなれず、そのままR313を4km程走り県道33号に分岐、ここから本郷までは高速クルージングコースが続き夏の暑さも何処かへ行ってしまったようである。本郷で県道441号に分岐、峠を越えると岡山県健康の森があり、巨大な水路のオブジェがあったので、最初の休憩。多分大金を投入して作られたのだろうが、誰も見る者もなく、これから風化して行くのであろうと思うと、何だかなぁ。と言う気持ちになる。坂を下ると直ぐに神郷の日本一の三連水車「親子孫水車」のお目見えだ。この水車は近くを通る中国縦貫道からよく見えるので、存在は知っていたのだが、近くで見るのは初めてだ。生憎の水曜休館だったが、見学だけは出来た。R182から新見方面へ2.5kmほどで県道8号線に分岐、伯備線と併走しながら、コーナーの多いタイトな道を北に進むと段々と道幅も広くなり、走りやすくなると県境となり、いよいよ日南町だ。道の駅「にちなん日野川の郷」に到着。予定より1時間も早くまだ11時である。客がいない食堂でダムカレーを注文したが、色を見ただけで甘そうなので、一味を赤くなるほど掛けたが味は今一つ。こういう所のカレーは殆ど辛くないのが残念だ。日南町は岡山県、広島県、島根県、鳥取県の中国4県に囲まれた唯一の町だ。この町に若松クロム鉱山跡があるらしい、観光ポスターに「廃墟好きにはたまらない。ごめんなさい。ポスターではワクワクが半分しか伝わりません。」のキャッチコピーがドンピシャだ。今度は是非セローで尋ねてみたい。この道の駅でゆっくりする筈が、12時には出発してしまった。R183を庄原方面に進むと、道沿いに樂樂福神社(ささふくじんじゃ)がある。一度訪れてみたい神社だったので早速参拝、境内に林立する大きな杉の中に佇む社殿は素朴でとても神々しい。道の駅を出発する時から雲行きが怪しかったが、ここに来て夕立状の雨になったので、暫く社務所でお茶を頂きながら、雨宿り。雨が上がったところで峠を越えて一気にすずらんの湯まで走り切ろうとしたが、峠の頂上付近で雨雲に捕まり、カッパを着る間も無く2.5kmを走り切り半分ずぶ濡れで、すずらんの湯へ到着。軒下にバイクを駐めて、雨が止むまで温泉に浸かる事にする。水曜日は近くの温泉が休日なので半額の360円となっているそうである。ゆっくりと温泉を堪能し、風呂上がりのホットココアを飲んでいると、雨が止んで陽が差して来たので出発。帰りに、受付の姉さんが食べるホオズキを土産にくれた。トマトのような味で結構おいしい。後は帰るだけだ。雨が心配だったが、天気の回復状態からカッパは着ずにバイクを走らす。東城まで快適な高速クルージング道が続く。東城からR182で福山方面へ分岐。追い越し禁止だが、クルマの交通量も少なくのんびりと、神辺まで南下し、R313に分岐して井原方面へ、矢掛のコンビニで最後の休憩をして、道口でディアベルと分かれて、5時40分無事帰還した。今回のツーリングは高速道路を利用せず、一般道のみで約300kmほど走ったが、殆どの道路が白線の追い越し可の道路だったので、快調、快適に走れて、ディアベルの皮剥きも出来た事であろう。これほど、渋滞無く、信号無く、止まらずに走れたツーリングは初めてである。車検が終わったV7のエンジンも好調で力強い鼓動を聞きながらのツーリングは程良い疲れを残し、楽しませてくれた。岡山県健康の森の水路のオブジェ神郷の日本一の三連水車勢い良く回る孫水車甘い甘いダムカレー杉の大木が見事な樂樂福神社土産に貰った食べれるホオズキ東城IC入り口付近の路上に止まるV7
2020.09.11
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夏休みで帰って来た二男と先日の野宿ツーリングで走り残した林道にトライするため再び蒜山に向かった。二男は友人との飲み会で午前様だったので、出発が昼近くとなり、往復時間の短縮のためにクルマで移動する事にした。工作車にセローとTLR125を積載して高速を使って蒜山まで走る。蒜山ICを降りると直ぐに道の駅「風の家」があるので、誰もいない第2駐車場に工作車を駐めてバイクを降ろす。バイクをトラックに乗せるには高さと幅を気にする必要はないが、ワンボックスの場合だと2台のバイクを積載する場合、バックミラーを外さないと積載出来ない。また、トラ車はハンドル幅が広いので、ハンドルを切って2台とも同じような向きに被せるようにする工夫が必要である。早速、エンジンを掛け出発だ。今日は国土地理院のMapsで調べた林道を西から攻めて行く。最初の信号で突然TLRが止まった。また、オーバーフローかとキャブを見るもガソリンは漏れていない。燃料コックがOFFになっていただけだった。やれやれ。前回の事があるので、今日はウエストバックに工具を忍ばせているので少しは安心である。林道に入る前に、オフロードを走る時はタイヤの空気を適度に抜いて、険しい所は速度を落としスタンディング姿勢をとるとクリアし易いなどのアドバイスをして突入。Mapsをみると林道は大体川に沿って奥に延びているので見つけやすい。砂利道を走り、草道を走り、ぬかるみを走り、草原を走りながら段々と東に移動して行く、最後に先日走った林道蛇ヶ乢線を走って終わりにする事としてセローを先に走らせ、終点でターン。今日はウリ坊も出なかったので、走行中の写真を撮る事にして、TLRが先に走り撮影スポットを見つけたのでストップ。少し下り坂になっていたので道を塞ぐように斜めに止めてカメラを構えると、セローがやって来た。2~3枚撮ったところで、セローが目の前に迫るブレーキを掛けているが、下り坂なので滑る。止まったと思いきやそのままTLRに衝突。TLRがひっくり返った。あぁ~あ。咄嗟にクラッチを握ったようだ。アホか!。TLRの損傷はクラッチレバーの先が少し曲がり、フロントカウルに亀裂が入った。貴重なショートレバーなのに!道の駅駐車場に戻ってエンジンを冷やすために休憩。TLRのリアフェンダーの割れをFRPで補修した箇所がオフロード走行の衝撃により、また割れてしまった。ウインカーリレーはやっぱりダメなようだ。HONDA純正に戻した方が良さそうだ。TLRはXL125Sのエンジンを搭載しており、今ままではパワー不足をあまり感じなかったが、今回はパワー不足があちこちに見え、ギア比で助けられた場面が多々あったように感じた。やっぱりTLR200を引っ張り出すか。風の家で椎茸と枝豆と蒜山大根を買って、バイクを積み込み帰途につく。少し時間があるので、野土路トンネルを通ってR181を南下、月田を通って北房に出て、北房ICからは高速に乗り、19時前には帰還出来た。バイクを降ろし、工作車を格納し、アツアツの枝豆と凍る寸前まで冷凍庫で冷やしたキリン一番絞りは最高であった。工作車に積み込んだバイク林道に向かうセローとTLR125雄大な牧草地草地の林道大山を俯瞰する丘蛇ヶ乢林道の撮影地セローの勇姿衝突され「でんぐりかえった」TLR125
2020.08.28
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このところの暑さは異常とも思える高温が続いている。クーラーの効いた部屋よりは気温の低い所に避暑に行こうと盆明けの人が少ない時期を狙って、しかもコロナ対策で三密を避けるために、蒜山に野宿ツーリングを敢行するに至ったのである。8月17日所用のため出発は13時30分。若い時にはバイクにキャンプ道具を積み込んであちこちにツーリングに出掛けていたので、京都の今は無きアウトドアショップPegDownでバイク用のモンベルのテント、MSRのバーナー、コールマンのランタンなどを揃えていたのであるが、30年以上も保管していたため、使用不能のバーナーはOD、CBの両方のボンベが使える中華製バーナー2,099円を、ランタンは電池式エディオンの粗品LEDに代替えして、クッカーセット2,985円を新たに投入し、完全防水のキャリヤバッグ5,480円に突っ込んで、セローに積載したのである。蒜山までの往路はPCのGoogleマップで最短距離を探して、スマホナビに要所を中継地点として登録した。TIGRA(ティグラ)のクランプをV7から外してセローのハンドルの中央に移設したのでスマホの固定は大丈夫だ。ティグラのクランプは六角レンチ1本で簡単に脱着できるので、移設が億劫にならないのがよろしい。R180の日羽から県道57を北上、クルマが少ないので快調に走れる。吉備高原を通り抜け、有漢から奥吉備街道で北房、月田、新庄と北上を続ける。蒜山との境の野土路トンネルに入ると、一気に冷気に包まれた。冷蔵庫に入れられているようで、涼しいと言うよりは寒いという感じだ。愛媛の寒風山トンネルが18°だったので20°くらいであろうか。丁度2時間程で目的の蒜山に到着したので、林道を探してみる事にする。今日はスマホに国土地理院のMapsを入れて来ているので、林道の入口を探しやすい。Mapsは1/25000程度まで地図が拡大でき、ポインターを合わせた地点の緯度、経度、標高が表示されるのだ。従って林道の始点にポインターを合わせ緯度、経度を調べスマホのGPSでその数値の場所を探すという塩梅だ。今回はGPSを使わずとも、地図と感だけで入口は直ぐに分かった。最初の林道は砂利敷きであったが、段々と草が生え、膝の辺りまでになる。車両は入っていないようだ。草が途切れ奥深い急坂の山に分け入ると「軟弱地盤に付き進入禁止」の小さな看板があったので引き返す。辺りはイノシシが掘ったと思われる穴だらけだ。2本目は舗装路であったが真庭市が行う「里山と草原再生プロジェクト」により山の木を伐採し、山焼きを行い草原が作られている。そこには貴重な植物や昆虫が生息し、立ち入りは禁じられているが、阿蘇の外輪山を走っているかのようで、山中の林道とは打って変わって明るい。頂上には畑や牧草地が広がり眺望がすこぶるよろしい。蒜山の日差しは県南と変わらないが、湿度が少ないので爽やかな風が吹き、何時までも走り続けられるのであるが、5時が来たので道の駅「風の家」に向かう。ここでは地元の後輩君が今日の野宿地を案内してくれる事になっているのだ。駐車場にセローを駐めて、顔を洗ってアルギンZを飲んでいたら、後輩君がスクーターでやって来た。何でも候補地は3箇所、それにスーパー、コンビニ、温泉を案内してくれるらしい。直ぐにスクーターに付いて出発。走りながら指差しで食料調達店を確認、コンビニ以外は19時30分にはどこも閉店らしい。最初の候補地は蒜山の南側岡山県酪農大学校の近くの草原の中、樹木が無いので星空絶景ポイントである。次は北側の八束自然牧場公園だ。林の中にはパン屋が1軒あるが夜は無人となるようだ。あずま屋が1つ、道路を隔てた向かいには道の駅「蒜山高原」があるのでトイレに不便はない。広い芝生でトイレ付き快適ポイントである。次は蒜山三座に向かって登って行った行き止まりの牧草地。蒜山を見渡す眺めは最高だが、荒れ果てた旧牧草地のため、セローのタイヤが半分ほど埋まる絶景草原ポイントだ。今の気分で本日の野宿地は最初の星空絶景ポイントに決定した。最後に一番近い温泉、休暇村蒜山高原に案内されたが、温泉は15時迄でお仕舞いだったので、ラドン温泉「快湯館」に行く事にして、ここで後輩君と分かれた。時計を見ると18時少し前、日没までそう時間はない。のんびりとはしていられない。先ずはテントを張って温泉に行こうとしたが、野宿地までの往復時間が勿体ないと思い予定を変更。快湯館は上長田にあるので今日一番のスピードでセローを飛ばす。走りながら左手にスーパーがあるのを確認。温泉の駐車場はクルマで一杯だったので、玄関脇にバイクを駐めて入湯。内風呂、露店風呂、水風呂と設備は行き届いているが、740円の入湯料はちょっと高い。時間が無いので体と頭を洗って露天風呂に入り、最後に水で体を冷やして退散。次は走りながら見つけたスーパーで買い物だ。今夜はマッシュルームのアヒージョを作る予定だったが、マッシュルームの缶詰が無かったので撃沈。朝食用のホットドッグ用のパンも無かったので、ライスに変更。3食分の食料を買って3Lのポリタンクに水を分けて貰い野宿地へ急ぐ。もう辺りは薄暗くなっている。誰もいない野宿地に到着し、テントを張るのだがもうこの頃になると手元がよく見えないほど暗くなっていたのだが、3分で設営できるモンベルのムーンライトは手探りでも組立てる事ができるので有り難い。寝床と調理器具、明かりの準備が出来たので、先ず持参したキリンの一番絞りで喉の渇きを潤す。本来なら陽のある内にテントの設営と食事の準備を終え日が暮れてからゆっくりと酒を飲みたかったのだが、タイムオーバーをなってしまった。マグロ缶を湯煎して、スーパーで買った1本目のカップの御前酒に移行。満天の星空を仰ぎつつサトウのご飯を湯煎、ゆで卵とマグロの残りで晩飯とする。こんな星空を見るのは何年振りだろう。福島県の白河を思い出す。21時頃になってバイクのエンジン音が聞こえて来た。後輩君が自分でカットしたローストビーフを手土産に陣中見舞いに来てくれ、1時間程仕事やバイクの話しをして帰って行った。再び静寂が訪れる。御前酒が無くなったので持参した赤ワインを飲み進め、22時半頃就寝。翌朝5時起床。テントの外はもう明るいが、出てみると霧で真っ白。テントもあずま屋の屋根の下に駐めていたバイクも雨に打たれたかのように露でズブ濡れだ。Tシャツ1枚では寒いのでジャンパーを着てトイレを兼ねて付近を散策してみる。気温の一番低い早朝は実に気持ちが良い。県南の朝では考えられない爽快さだ。野宿地に帰って、ハムエッグと味噌汁、ご飯の朝食を作る。ハムが余ったので単体で焼いて全て完食。霧が晴れるのを待ってフライングシートとテント、シュラフを干す。撤収準備をしていた所に、丁度後輩君がスクーターで見送りに来てくれた。小まめな心遣いに感謝である。ポリタンクはキャリーバッグの中で少し水漏れしていたので、タンク内の水を全部捨てた。水筒の水も酒類も飲み干したので、手持ちの水分は0の状態になったまま、林道アタックに出掛ける。Mapsによると上蒜山登山道の起点付近から林道が延びているように見える。国土地理院の1/25000の地図では幅員1.5m~3mの道は実線で示されているので、それより広い細い二重線は全て舗装路と思って良いし、それより細い点線は登山道又は石段などが混在する獣道なのでトライアルバイクでも難しいと思って良い。なので、バイクでオフロードを走るには実線が長く延びている箇所を探せば良いのである。上蒜山は以前二男と登山をしていたので、土地勘がある。実はこの広い登山用駐車場も野宿地の候補に上がっていた場所なのである。思った通り林道が谷に沿って延びている。入口に林道蛇ヶ乢線「へびがたわ」と読むのだろうか、何とも恐ろしい名前の林道だ。入って行くにつれてヘビがうじゃうじゃ出て来そうだ。しかし名前とは裏腹に砂利敷きの林道は幅員も広く走りやすい。暫く走ると熊笹で覆われた林の端に茶色の獣が3匹見えた。熊では無い猿か?いや4本足のウリ坊だ。かなり近づいたところでセローのエンジン音にビックリして熊笹の中に飛び込んで逃げて行った。熊でなくて良かった。3km程の林道は行き止まりとなったが、ブナの原生林の中を走るのは実に気持ちの良いものである。次は蒜山キャンプ場付近から小川を挟んで蒜山大山スカイラインに並行に登る林道を走り、帰りに蒜山キャンプ場に寄ってみた。高額キャンプ場とあって管理の行き届いた見事な芝で、とても綺麗でお洒落なキャンプ場にはオートキャンプを楽しむ家族連れが何組もいた。まるで団地キャンプだ。喉が渇いたので、蒜山唯一のコンビニ/セブンイレブンに寄ってコーラの小サイズを飲んで、念のためにガソリンを5L給油。二川から藤森、見明戸を通って美甘でR180に合流、月田、北房から奥吉備街道を走り、有漢から吉備高原へ。この辺りのどこかで昼飯を食べようと思い、水の調達をすべく自動販売機を探すと2台目に増量600cc入りの天然水を見つけた。ラーメンに500cc使っても100cc飲料用に回せる。県道57を途中で豪渓方面に分岐する。昼食タイムは豪渓の紅葉の葉が広がる河原で涼を取りながらに決定。メニューはラーメンライスだ。ご飯の湯煎は水の節約のために川の水を使い、コッフェル大で塩ラーメンを煮て、朝に作っておいたゆで卵を投入。1時間程のんびりしてMapsで探した最後の林道秋葉山登山道を目指して進むが、何といきなり石段だった。しかも幅員30cmの急勾配の獣道だ。国土地理院さん地図を実線ではなく点線に直しておいて下さい。これではセローでも無理と判断して帰宅する。暑いと思ったら37°もあった。ドンキーベースにセローを格納してリアタイヤを調べてみると、中央のブロックに全て亀裂が入っていた。トライアルタイヤで高速走行したためだろう。何れにせよブロックもかなり摩耗しているので、交換時期に来ている。自走による林道アタックを考慮して、今度はトレールタイヤに戻してみようと思う。蒜山は一般道でも片道2時間で行ける事が分かったし、野宿地、温泉、食料調達も確保出来る事が分かったので、暑い時期を中心にちょくちょく行ってみようと思う。最初の林道草丈が段々と高くなって行く草も絶え山へ奥深く分け入ると木漏れ日が美しい2本目の林道急坂の途中で断念舗装路の林道ミニ米塚のような人工里山頂上の牧草地北海道のような風景イノシシ?クマ?の罠ラドン温泉快湯館蒜山一のスーパーみかも夕日が沈む蒜山夜明けの野宿サイト朝食のハムエッグと味噌汁とご飯もうすぐ収穫できそうな野宿地に沢山成っていたオニグルミ恐ろしき蛇ヶ乢林道豪渓でラーメンライスの昼食
2020.08.19
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盆休みで長男が京都から突然帰って来たので、剣山スーパー林道を走る計画を立てようとしたが、日帰りが良いと言うので、獣道を求めて総社の林道に変更した。セローはブレーキのOHを始め各種整備済みである。TLR125はタイヤの歪みを修正した時に、オイル交換の記録を探したが、確認出来なかったので、カストロールの10Wー40を入れておいた。オイルはかなり汚れていたので、車体を組んだ時に交換はしていなかったようである。昼前に2台で総社を目指して出発した。なるべく幹線道を通らず、細い山道を選んで総社まで約13㎞ほど走った「おふくろ亭」で昼食を食べようと右折レーンで信号待ちをしていたら、突然TLRのエンジンが止まった。キックしても掛からないので、急いで押しながら「おふくろ亭」の駐車場に運び入れたら今度は大量のオーバーフローが起こった。どうゆうこっちゃ。今まで何の問題も無かったキャブが突然暴れ出したのだ。取り敢えず涼しい店内で軽い食事を終えて、修理に取り掛かる。幸いセローには純正工具が積載されているので、フロートチャンバーを外してみるとメインジェットに嵌まるラッパ状のプラ部品がチャンバー内に転がっていた。こいつが悪さをしていると思い込み、組み立てて燃料コックをONにすると、暫くしてキャブの上側に付いているオーバーフローパイプから大量のガソリンが漏れ出した。全然直っていなかった。キャブを分解、洗浄する必要があるが、工具も頼りないし、暑いので断念した。2ケツのセローで帰宅し、工作車で回収に向かって帰ったら午後2時頃になっていた。折角なので、今度はV7ドンキーとセローで児島方面に走り出す。いきなりV7は自信がないというので、種松山の峠を越えた所まで、V7で先導し、バイクを交換。セローで先導して鷲羽山スカイラインを走る。鷲羽山から児島、唐琴を通って渋川へ。盆休みとあって多くの家族連れが海辺でバーベキューをやっていた。王子が岳方面にそれて、涼しい山中を走り由加神社前を通って曽原に出て帰宅。オフロードトレックがプチツーリングに変わったが致し方ない。長男のV7の感想は、「セローよりは乗りやすい。音は面白いが、振動が凄いのがダメ。」マルチに慣れたらV7は癖のあるバイクになるらしい。改造後初めてのオイル交換オドメーターよりトリップメーターの数の方が多いバカヤローな中華メーター鷲羽山スカイライン瀬戸大橋を望む児島吹上
2020.08.17
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コロナも小康状態ということで皆さんムズムズしている所へ福さんからツーリングの提案があった。すると仕事が無く暇なのか参加者が10人にもなったので3密を避けるため温泉は入らない。食事は分散。田舎道を走る。の誓いを立てての開催と相成った。今回の参加車はハーレー4台、デアベル、側車付きゴールドウイング、ゼファー750、BMW、YZF-R6、V7の10台だ。行き先は玉造温泉近くの道端にある「おもじろ釜温泉」である。この釜に持参した玉子を浸けて温泉玉子にして食すためだけに、大の大人が方々から集まり、片道220キロも掛けてのツーリングである。最初の集合場所はR313沿いのJA晴れの国岡山神楽の里だ。1時間半もあれば、十分だろうとのんびり支度をしていたら、出発が大幅に遅れてしまった。R180までは裏道を通って予定通りだったが、高梁へ向かうR180は遅いトラックで思うように走れず時間だけが過ぎて行く。辛抱出来ないので、玉川から成羽へ迂回する山道に入ったが、ナビの到達時間が逆に増えてしまった。どうやら近道ではなく遠回りになったらしい。その分信号もクルマも居ないので、スピードでカバーする事にしたのだが、到着予定より7分遅れとなってしまった。当然皆さんお揃いであった。ゼファーが途中でエンジン不調につき、リタイアだそうだ。車検を受けたばかりなのにどうした事だろう?デアベルが先頭でYZF-R6、V7、ハーレー、ゴールドウイングと続き気持ちの良いワインディングを新見まで走る。主要国道は信号が多いのでストレスが溜まるばかりであるが、こんな道は爽快そのものである。次の集合場所ローソン新見高尾店ではハーレー3台と復調したゼファーが高速を使って先回り到着していた。何でも、プラグキャップが緩んでいて失火をしていたらしい。デアベルが先頭で8台を引っ張るが、伯備線沿いの山道では残念ながらハーレーはついてこれない。神郷から鳥取県の日南町に抜け、最後の合流地点「道の駅にちなん日野川の郷」に到着。BMWと合流して山陰道の安来ICを目指す。雲一つ無い青空が広がり、目映いばかりの新緑の道を疾走するのは本当に気持ちが良い。エンジンも快調に回っているようだ。安来ICからは宍道の「しじみラーメン」組と松江の「うなぎ」組に分かれてそれぞれの最寄りインターに向かう。途中の料金所でシートベルトの検問をやっていたが、バイクは関係ないので、当然スルーだ。宍道ICから直ぐのR9沿いにしじみラーメンを喰わせる「かみあり製麺」がある。昼少し前だが、満員だ。しじみラーメン増し増しの食券を買う。増し増しは普通のしじみラーメンにしじみのカゴが更に2つ付く、しじみてんこ盛りラーメンなのだ。ラーメン自体は塩ラーメンなのだが、しじみのダシが良く効いて美味い。少し物足りない方は替え玉も用意されているのが有り難い。名物ラーメンを食べたところで、R9を松江方面に引き返す。今日の目的の「おもじろ釜温泉」は玉造温泉街の入口近くの道路沿いにポツンとある。直径1m程の円筒形の石釜の中央から温泉が流れ出ており、釜にはステンレスのフック付きの桟が渡してある。このフックに卵を入れたネットを吊って温泉玉子を作るという塩梅だ。湯の温度は70°位なので20分程で硬めの温泉玉子が出来上がる。2つ作ったが熱くて食べられないので持って帰る事にした。実は温泉玉子はあまり好きではないのだ。ここでハーレー3台とBMWの県北組と分かれて帰路につく。玉造温泉から横田町を抜けておろちループまではYZF-R6がスマホナビで道案内。途中で給油も済ませたので安心して道の駅奥出雲おろちループに到着。建物内はマスク着用でないと入れないとの事、お蔭で建物内の土産物売り場は来店者0人。街中でもマスクをしていない人が増えているのに、こんな奥出雲の山中でコロナ対策が徹底している事がある意味凄いと感じた。駐車場で出雲に帰る途中のW650さんと少し話しをして、今度はV7が先導し、東城ICで中国自動車道に乗り、大佐SAで休憩。北房JCTから岡山道を経由し、日没時間が長くなった岡山路を少しオーバー気味で走るが、賀陽ICを過ぎたあたりから、ディアベルが辛抱出来なくなり、飛び出す。間髪を入れずにYZF-R6が猛追する。何時もの流れ解散で今回のツーリングは無事幕を閉じた。ローソン駐車場にてかみあり製麺の店構えしじみラーメン増し増しおもじろ釜温泉ツーリングの車列
2020.06.09
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知り合いの板前CB750K0オーナーは木曜日が休み。数日前に天気予報をみて木曜日が晴れそうだったのでちょっと走ってみようかと計画した。果たして木曜日は快晴の暑いくらいの天気。9時に落ち合って出発、最初の訪問先は岡山市のちょいと北にある同業者の会社。そこには久しぶりにエンジンをかけたというカブで上さんが来ていた。(写真15)なかなか元気な音のするカブである。そこにもう一名、同業者の知り合いが来た。バイクには乗っていないがかなりのスキモノ。あれやこれや質問攻めにあうK0、ちょこっとだけ90/6。がやがや言いながら11時前に出発。次の目的地は御津にある「でんしょう坊」という蕎麦屋。早めに行かないと満員になってしまうので早めに到着。(写真16、17)上カブ、KO氏、私の3人は天ざる蕎麦の大盛りを注文。(写真18)スキモノも車で駆けつけ天ざる蕎麦を注文。コロナの影響でワイワイガヤガヤ食べるわけにはいかないので、コソコソ静かに食べる。ここでスキモノと別れ出発、奥吉備街道へ突入する。奥吉備街道は建部から北房まで40km、途中に信号2つという快走路。900cc、750ccにカブがついてくるかと思ったら、何とこのカブ、走る走る。それものはず、排気量ちょいとアップにファンネル付きキャブ、フロントブレーキ容量増大、強化サブフレーム、強化サスときた。適度なアップダウン+カーブに少ない交通量、4-5000回転を多用したエンジンはまことに気持ちよく、あっという間に北房に到着。いつもの店でいつものお菓子を買い込み、R313を高梁に向け出発。高梁のループ橋を眼を回しながら抜けて吉備高原街道から総社市へ。暫しのコーヒータイムのあと上カブ知り合いの総社市のK0マニアの店を訪問。(写真19)総社市の原付プレートのテーマは「雪舟」。なかなかイケます、このプレート。(写真20)さすがK0オーナー、出てくるK02台。青K0砂型はボルト1本までフルノーマル。(写真21)もう1台、赤K0金型はカスタム。(写真22)フレーム番号から同じ青K0でも板前K0の方が古い(製造が早い)らしい。2人は細かいとこまでマニアの話をしている、ついていけない。赤K0はかなりのカスタムがなされ、フロントディスクブレーキはダブル、H型アルミリムなどなど。それにしても2台とも錆一つない。スポークはちょっと手入れを怠ると輝きを失うのだが、ハブ側の手の入りにくいところまでピカピカ。そこにまた朝のスキモノが現れた。夕方我々がここに立ち寄る、というので見計らって出てきたという。またまた質問攻め。あーだこーだと店先で談義すること1時間。陽も傾いてきたのでそろそろ帰ろか、上カブと別れ、私と板前KO、2人で帰路につく。天候に恵まれ旨い蕎麦と快走路、K0談義を堪能した1日でありました。(藤)写真15写真16写真17写真18写真19写真20写真21写真22
2020.05.17
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今日は天気も良いし、仕事も無いので、心ゆくまでTYを弄ろうと思っていた矢先に福さんからツーリングの誘いの電話。何でも姫路の海辺に「ぼうせ鯖」なる名物を食べさす市場があり、そこから17キロ程走ると石宝殿と呼ばれる御本殿を持つ生石神社があるので、見に行こうという壮大且つ魅惑的な提案がなされたので、泣きの涙でTY弄りはお預けする事にして、正月以来乗っていなかったV7ドンキーを引っ張り出した。10時過ぎに代車のドカティーM797に乗った福さんが到着。姫路は近いのでこの時間でも十分である。しかも高速は使わずに地道でのアプローチとする。M797は代車なのでナビがない、従ってスマホ装着装置の付いたV7が先に走る事として出発。中国地方で一番渋滞の激しいR2を岡山方面にに向けて走るが、昼前のせいか渋滞は予想より少ない。君津でブルーラインに乗って道の駅一本松展望公園で休憩。目的地の「姫路とれとれ市場」をナビにセットするも音声が聞こえない。ヘルメットの受信機の電池切れだ。そうえば買ってから一度も交換した事がない。逆によく持ったものだ。この道の駅は何時も沢山のバイク集まる事で有名なので、平日でも数台の大型バイクが駐まってる。ハーレー、BMW、VMAX、ゼファーと大型揃いだ。しかも話しから60過ぎのジジイばかりだ。電池は途中のコンビニで調達する事にして、音無しナビで出発する。備前ICでR250に分岐後直ぐのセブンで2ヶ入り単三電池を購入してインカムから電池を取り出すと何と記憶違いの単四だった。レジに引き返し単四に交換して貰うが、値段は同じ。どういうこっちゃ。パナソニックさんそれなら単一も単二も同じにしてくれ。電池を新品にしたので、音声案内が復活、カキオコが美味い日生を抜けると兵庫県だ。赤穂の町まで来るとナビが高速に乗れと指示を出し始めた。セットする時に一般道優先にするのを忘れて「おすすめ」にしていたのでナビの意味がない。たつの市室津の海岸線に差し掛かると、入り組んだ小さな半島に漁村の風景が実に美しい。思わず駐まって写真をパチリ。クルマの多い姫路を抜けると高速を諦めてくれたナビが仕事を開始、JF坊勢姫路とれとれ市場に13時30分無事到着。市場の中は新鮮な魚が生きたまま水槽に入れられ売られていた。値札も付けられ、その場で捌いてくれ、持って帰るもよし、市場内の食堂で食べるもよしというシステムだ。勢い良く泳ぐ「ぼうせ鯖」を一匹すくって食べようとしたら、店員に2人では多いのでと刺身におろしたパックを勧められた。今日の昼飯は「ぼうせ鯖」の刺身、焼き牡蠣3ヶ、味噌汁、ご飯小、漬け物の豪華版だ。鯖は予想通り美味かったが、牡蠣は色も悪く、柔々でダメだったが私は紳士なので文句も言わず美味しく頂いた。次は生石神社(おうしこじんじゃ)の石宝殿に進むべく、ナビをセット。今度は一般道優先にした。生石神社は小高い山の中腹にあり、正面は真っ直ぐな急傾斜の石段が境内まで伸びるが、バイクなので凸凹の石畳の参道を登ると県道を跨いで駐車場があった。クルマでの参拝はこの県道を上って来るようだ。御影石とは明らかに異なる粘土質の寄附石が両側に並ぶ短い参道を登ると正面の石段の上に跨ぐように建てられた絵馬殿、その上に真ん中を通り抜ける事が出来る拝殿その奥がいよいよ石の石宝殿だ。石で造った本殿だろうと思いきや、これが何ととてつもなく大きな直方体(四方6.3m高さ7.8m)の石が池の中に浮いているように見える。回りは人が歩けるようになっているので具に観察してみると、この石宝殿は三方を断崖に囲まれている事から石山を彫って巨大な石を彫り抜いたに違いない。その石に筋彫りや下部を丸めたり、後部は大きな突起の細工を施してあるのだ。福さんの情報によると、この宝殿は横たわった状態で、本来は後部の突起が下になり完成との見解もあるとの事。なるほど、そう見ると筋彫り等の辻褄が合う。由緒看板にも未完成と書いてある。何れにしても、これほど巨大な石を彫り出すにはとても人間業では出来ない。由緒にあるように正に神々が彫ったのだろう。そしてこの石宝殿は日本三奇(塩釜神社の塩釜、霧島山の天の逆鉾、生石神社の石宝殿)の一つらしい。これは必見である。神社がある山は全て岩山であり、社殿の脇から頂上へ登る石段が彫り抜いてあるので登って行くと大正天皇行幸之跡の石碑があり、麓を一望できる展望台になっていた。今日は凄い物を見せて貰って感動しつつ下山。時間があるので一般道でナビをセットして帰る事にした。帰路は姫路バイパスから太子竜野バイパスそしてR2、ブルーラインだ。山陽自動車道が出来てからもう何年も通っていなかったが高速道路のような両バイパスは片側2車線で快適だ。有料だと思っていたのだが、R2のバイパスになっており無料だった。このお蔭で高速で帰るのと変わらない時間で帰る事ができた。最後の休憩をとるべくブルーラインの一本松に入ると、白鬚のおっさんがGUZZIも変わったなぁと話しかけて来た。軽のワンボックスで東京から鹿児島まで一般道のみで旅をしているとの事。自慢のソーラーシステムを見せてもらった。ソーラーシステムはボンゴフレンディーにも搭載したいと常々考えていたので、大変参考になった。それにしても何ヶ月もかけて気ままな一人は憧れる。羨ましい。男のロマンだ。バイクが乗れなくなったらフレンディーも改造して旅クルマにするのも良いだろう。やることは尽きないと色々と考えを巡らせながら帰宅した。室津の漁港姫路とれとれ市場の水槽今日の昼飯生石神社表参道生石神社社殿圧巻の石宝殿石宝殿裏の突起上から見た石宝殿頂上の展望台道の駅一本松展望公園地デジアンテナと自転車を装着した後部ソーラー発電システム
2020.03.04
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8月8日藤さんからの誘いで蒜山と湯原方面にゆるゆるツーリングに参加する事になった。連日35°を越えるような猛暑から少しは逃れられるかなとの淡い期待を込めての参加だ。それと、プログラムのアップデータを行ったV7ドンキーの調子をみたかった理由もある。8日は台風前で朝から晴天。今日も35°越は間違いないだろう。午前8時30分、総社IC近くの矢喰岩公園で待ち合わせだったが、テレパシーでもあるのか、皆さんほぼ同時に集まったので、早めに出発。本日の参加車はBMW/R90、CB750/K0、ハーレー、MOTO GUZZI V7の4台だ。出発して直ぐにあったコンビニでCBが水分補給、ここで最初のトラブル発生。V7のトップブリッジにセットしたiPhoneの電話が繋がらないのだ。以前のツーリングにも一回同じ症状になった事があったので、慌てず再起動で何とか復活したがこの先不安だ。直射日光が当たるので熱暴走だろうか。良く分からない。気を取り直して足守から円城に向けて北上する。今日のツーリングは久し振りに高速を使わないし骨董品のCBとハレーがいるのでのんびりダラダラツーリングだ。今日は出だしが最後だったので最後尾を走ってみる。前はハーレーだ。このハーレーはカスタムで下に向いて曲がったマフラーに加えて車高を下げているので、コーナーに差し掛かると普通のバンクでマフラーとステップが今にも路面に接触しそうになる。見ていてハラハラだ。後で聞いたらコーナーで3回ほどマフラーを擦ったそうである。本人も分かっているらしく、コーナーでは極端にスピードを落とすので、追突しそうになってしまう。ハーレーに合わせてどん亀コーナリングを強いられてしまうのだ。ハーレーはコーナーの多い道路には向かないバイクである。今日は落合の木山神社の奥宮へ登る道を通って、R181へ抜ける通称(木山街道)を初めて走った。道幅も広く適当なカーブもあり、どんどん高度を上げて振り返ると遠くの山並みが見えて絶景の何とも気持ちの良い道路だ。R181を暫く走ると昨年の西日本豪雨の爪痕と思われる崖崩れと車線崩壊箇所が片側交互通行になっていた。本来なら国道なので速やかに復旧される筈であるが、米子道が出来たお蔭で、R181の交通量はドンと減り、後回しになっているのであろう。休憩のため道の駅がいせん桜新庄に入る。ここでまたiPhoneの電話不通のトラブルだ。ハーレー君が言うに、充電を行いながら、アプリを使っているとフリーズするとの事。充電を行いながら音楽を聴いていたのが悪かったのかも知れない。アタッチメントに取り付けるための黒いカバーも熱を籠もらせる要因になったのかも知れない。原因はハッキリしないが、iPhoneは暑い所は苦手のようである。しかしここまで来ると日陰に入ると風が涼しい。エアコンの効いた店内でなくても外の休憩所で十分だ。予定より早いので時間調整のため、ダラダラとバイク談義を行うが、一番の話題はCBの当時物新品純正サイドカバー1枚を10万円で買った話しだった。これにはビックリ、倒れそうになった。CBの燃費が10km/L、市街地で7~8kmという話しは吹っ飛んでしまった。R181から県道58へ分岐して野土路トンネルを抜ければもう蒜山だ。長いトンネル内はV7の温度計では25°、別世界のように涼しい。クルマでは体感出来ない体験だ。本日一番の低温トンネルを抜けると荒々しい大山南壁と蒜山三座が視界に入る。蕎麦処又来は定休日なので、瓢泉亭で蕎麦を食しながらまたまたバイク談義。湯原で給油の後、本日のメンエベント真賀温泉だ。この温泉は旭川とR313沿いの狭い急傾斜地に古ぼけた宿が数件並ぶ昭和レトロな味のある温泉である。子供の頃からこの道はよく通っていたので、存在自体は知っていたのだが、流石に行った事はなかった。昨年の正月明けに、友人が奥さんと一緒に行って、狭い、深い、ぬるいの3拍子揃い踏みで湯上がりが寒くて風邪をひきそうになった話しで酒席が盛り上がった事が思い出され、余計に興味をそそられる。クルマが5台ほどのスペースの駐車場の隅にバイクを駐める。県外ナンバーも駐まっているところを見ると、穴場的な温泉か、はたまた物好きか?温泉を見上げると、そこだけが新しい。最近建て替えたようだ。周囲の古い旅館の中で一際浮いて見えるのが残念である。息を切らして狭い急石段を登るといよいよ温泉だ。2階に管理室があって、入湯券250円は自販機で購入。女風呂、男風呂、混浴風呂、家族風呂が並ぶが、どれも大きさは同じようだ。藤さんが混浴風呂券を買ってくれたので、ゆっくりして遅れて入湯。聞いていた通りの狭い温泉は8人定員との事。水道と風呂桶があるだけで他に何もない。洗い場と温泉の仕切りも無い。入ってビックリ。中央は首まで浸かるほど深い。背の低い人なら溺れてしまう程の深さだ。温泉で溺れたら洒落にもならないだろう。真夏なので湯温は低めだが丁度良い。秘湯の真賀温泉を堪能して帰路につく。帰りは山越えを除いて広い国道を利用したので暑さがぶり返す。豪渓のコンビニで最後の休憩をとり、倉敷ICに向かう事で、V7が近道を先導するも、途中で隊列の真ん中におばさんクルマが強引に割り込みそれが、極端に遅いので離れ離れになってしまい後味の悪い散会となってしまったが、全員無事帰還したようである。今日一日走ってみて、V7の異常はなかった。エンジンの始動、吹け上がり、アイドリング全て正常であった。ファイナルギヤからのオイル漏れもない。これで完調ということにしよう。本日の走行距離249.9km。道の駅がいせん桜新庄にて(写真藤さん提供)V7とCB750/KOそば処瓢泉亭(写真藤さん提供)やまかけ蕎麦(大盛り)湯原で給油待ちのV7真賀温泉入口温泉宿/右の新築風の建物が温泉ひなびた真賀温泉ホテル真賀温泉入口混浴風呂真賀温泉対岸の景色真賀温泉から勝山方面に続くR313
2019.08.09
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4月4日笏取り虫ツーリングを敢行した。当初は舞鶴海軍カレーツーリングだったのであるが、4月になってからの異常低温と強風で当日、県北では最低気温がマイナス2度の予報となり、中国道は融雪剤で真っ白との情報を得、北は無理だと判断した。最近は便利なもので、LINEを使えば参加者の意見を聞きながら前日でもツーリング計画を練り直す事が可能となる。今回はディアベルにお願いしたら、暖かい四国のR195を走る案が提示された。R195は高知の南国から阿南市まで四国山脈の南側を山脈に沿って並行に走るワインディングロードだ。今回の参加車はディアベル、ハーレー、側車付きゴールドウイング、ZX14Rの4台となった。そう、今回はV7ドンキーの代打でカワサキZX14Rを試すのだ。瀬戸中央道鴻ノ池SAでディアベル、ハーレーと落ち合い、瀬戸大橋手前の鷲羽山バス停ではゴールドウイングと落ち合う。ゴールドウイングの側車には娘さんが乗っていた。親子でツーリングも良いものだ。今日はバイク4台、参加人数5人となった。朝、出掛ける時には吐く息も白かったのだが、冬仕様のウエアーにしているので、寒さは感じない。手袋の中は汗ばむ程である。長く居座った寒気も今日が最後のようで、天気は最高である。日中は気温が上がって来ると思われる。多島美の備讃瀬戸大橋を快調に渡り、坂出JCTで高松道に分岐、豊浜SAで最初の休憩。少し喋り過ぎて予定オーバーで出発。川之江JCTで高知道に分岐。この道はトンネルが多いが片側2車線なのでとても走りやすい。南国まであっと言う間だと思っていたら新宮ICから大豊ICまで昨年の豪雨災害復旧のために、上り線を閉鎖し、下り線を使っての対面通行となっていた。南国ICを降りて龍河洞方面へ、これから山間部に入るので、給油タイムとなるが、ZX14Rは1目盛りしか減っていないので、ここではパスする。信号の多い街中を抜けたところで、道の駅美良布で休憩。ここの裏手にはアンパンマンミュージアムがあるが、興味があるもの無し。(当たり前か)この頃から、右目に違和感を覚える。目を瞑ると痛いのだ。腫れてはいないようだがゴリゴリしたようで、視力も落ちたような気がする。昨年の信州ツーリングでは「お岩」の顔のように右目が腫れ上がってしまったので、また、同じ事かと気を揉む。ジェットヘルなので、どうしても顎の下からの巻き上げがあり、異物も入り易いとは思うのだが…..。どうして2度も。気を取り直して出発だ。ここからは、信号もクルマも段々と無くなり快適なワインディングロードの始まりである。サイドカーもかなりのスピードでコーナーを回る。ZX14Rはトラクションコントロールが付いているとは言え、慣れないし、大きいし、どうしてもコーナーでは慎重になってしまう。しかし、追い越し車線で先行車を抜く時は有り余るパワーを生かして瞬時に事を終える事が出来るのは有り難い。V7ドンキーではこうは行かないのだ。物部川に沿って走るR195は沿道の桜が満開で、春の様相を呈しており、頭上に迫る四国山脈は迫力がある。四ツ足峠トンネルを出て那賀川に出ると見覚えのある風景が見えて来た。懐かしい剣山スーパー林道西側入口だ。ここから分岐すれば十数年前にセローと藤さんのトリッカーで2度目のチャレンジをした日本一長いオフロード剣山スーパー林道を走れるのだ。あのときの楽しかった記憶が脳裏を過ぎる。長いワインディングであったが昼過ぎには道の駅もみじ川温泉に到着。対岸の桜と川を渡る鯉のぼりを愛でながら、名物のジビエダムカレーを食してみる。入っている肉は鹿だ。カレーは万人向けで甘かったが、鹿肉は美味しかった。走るだけで何処にも寄らないのはゴールドウイングの側車に乗っている娘さんには気の毒なので、阿波国一宮大麻比古神社に立ち寄ることとし、徳島市に向けて走り出す。街中に入って行くので、ナビ付きゴールドウイングが先頭だ。徳島市内は渋滞の上に白バイがうじゃうじゃ。一同大型バイク乗りの模範のように礼儀正しく模範運転で走行するので、ハーレーの爆音にも見向きもしない。阿波国一宮大麻比古神社は四国霊場第1番札所霊山寺から北に入った所に鎮座する。参道両脇に設置されている無数の石灯籠は見事である。境内中央の樹齢千年を越えると言われる楠の大木もこれまた見事である。参拝後、裏手に回り、第一次世界大戦で捕虜になったドイツ兵が帰国の前に残したと言われる石造りのメガネ橋とドイツ橋を見学。板野ICから先日全線片側2車線化を終えたばかりの高松道に乗り、帰途につく。新しい道で車両も少ないので、少しアクセルを開けてみる。やはり凄いバイクだ。アクセルを開けただけ走るというより、開度プラスαで加速して行くという感じである。とても全開にできる代物ではない。V7ドンキーのような頭打ちなど微塵も無い。恐怖心が先に立ってこのマシーンのスペックを余す事無く引き出す事は無理だ。このバイクは乗り手が選ぶバイクでは無く、乗り手を選ぶバイクなのだろう。津田の松原SAで最後の休憩。坂出JCTから瀬戸中央道に乗り、瀬戸大橋へ。ところが、橋の上はもの凄い強風。風でバイクが揺れるので、思わず減速。トラックの影に避難する。瀬戸大橋は強風になると、先ず二輪車が通行止めになるので、危機一髪といったところだ。日も長くなったので、日没前に帰る事ができた。本日の走行距離425.7km 平均燃費19.8/LR195香美市付近道の駅美良布物部川に架かる橋と桜四国山脈とZX14RZX14Rとディアベル道の駅もみじ川温泉から対岸の風景名物のジビエダムカレー徳島の白バイに先導されるツーリングメンバー阿波国一宮大麻比古神社の駐車場に並ぶ参加バイクゴールドウイングと大麻比古神社の桜大麻比古神社の大楠大麻比古神社拝殿
2019.04.05
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仕事も無く、天気も最高、気温はやや低いが絶好のツーリング日和りがやって来た。この日しかない!と前日に思い立って笏取り虫の会員に連絡したが、皆さん忙しそうだ。当たり前か。行くと決めたからには1人でも行くのだ。今回の行き先は、30年ほど前にクルマで1度行った備前市吉永町にある「八塔寺ふるさと村」だ。片道75キロ程の近場である。突然の来客の対応を済ませ、午前11時前と遅めの出発だ。去年から乗っていなかったV7ドンキーに久し振りに火を入れる。トリクル充電器に繋いでいるので、セル1発で掛かるのは有り難い。オイルが下がっているので入念な暖機を行いシフトアームを1速に踏み込むと例のグニャとした感覚で入ったのかどうか分かりずらい。V7Ⅱからはこの問題は解決されたようだが、これも個性の1つでしょう。気温は12度を示しているので、寒くて震える事は無いだろうと思いながら、出発。今日はスマホナビに頼る事にしたので、事前に一般道ルートを選択するとR2を備前まで走れと表示される。今日はブルーラインを走りたい気分なので、経由地に一本松PAを入れてブルーライン経由とした。渋滞のR2を我慢しながら走り、今は無料となったブルーラインに乗って備前を目指す。経由地の一本松で休憩。平日の金曜日とあって、何時もはバイクで一杯の駐車場もCBRとNinjaの2台だけだ。私はソロツーリングが好きだ。大勢で走るのも悪くはないが、3~4人まででそれ以上になると、時間が大幅に遅れる事や危険な事が多く気を使ってしまう。その点ソロは良い。話し相手はいないが、自分のペースで走れ、止まりたい所に止まり、ゆっくり写真も撮れるし、時間通りに事が進む。オンロードは複数ツーリングが多いが、今まで走ったオフロードは殆どソロだ。ブルーラインを日生で降りて備前で再びR2に復帰。直ぐに閑谷学校方面に分岐。ヘルメットの中からナビ音声の矢継ぎ早の指示が出るのが有り難い。吉永の町を過ぎて北上して行くと段々と家も少なくなる。昼飯を食す店も皆無である。ダメなら八塔寺で何とかなるだろうと思いながら田舎のワインディングを快適に走っていると、道路脇に小さな「お好み焼き」の看板を発見。慌てて減速するも通り過ぎてしまう。看板は出来たばかりのようで真新しい。この様子だと昼飯にありつけるのはここが最後かも?八塔寺はオフシーズンなので店が閉まっているかも?色々と頭を過ぎったがUターンするのが面倒くさかったので、そのまま走り出した。「お好み焼き」に後ろ髪を引かれる思いだったが、八塔寺がダメだったら一食くらい抜いても構わないとの結論に達したのだ。県道368から分岐して、急な坂道を登るといよいよ八塔寺ふるさと村だ。気温は下がり10度。風もかなり強くなって来て寒いが、満開の紅梅が迎えてくれた。八塔寺ふるさと村は岡山県備前市吉永町加賀美にある岡山県指定の町並み保存地区の名称である。 八塔寺を中心に標高約400メートルの台地に現在も茅葺き屋根の民家や段々畑が残り、日本古来の農村の景観を今に伝えている。映画「黒い雨」「八つ墓村」「火垂るの墓」などのロケ地となった事でも有名。この風景が好きで閑散期に是非もう一度尋ねたかったのだ。先ずは昼飯の算段だ。キャンプ場にあるレストランに行ってみたが休みだった。仕方がないので、引き返して「そば処 壽光庵」に行ってみる。ここは開いていた。山菜蕎麦が800円、昼定食も800円。お得感のある昼定食を注文。今日は鴨だそうだ。八塔寺で鴨?まぁそれも良かろうと思い美味しく頂いた。取れたての椎茸一袋200円もお土産に買って、町並み保存地区に向かう。茅葺き屋根の家が見えてきたが、どれもかなり傷んでおり、倒れそうな家もある。風情はあるが、もう少し手入れをしないと折角の備前市の誇る名所も台無しである。平成の大合併で大きくなった市では山間部までは手が回らないのであろうが、茅葺き家が倒れたら名所どころではないのでは?駐車場にバイクを駐めて歩いてみる。観光客はオジサンが1人のみ。茅葺きの家々は大きな屋根に低い間口と古代の民家のようで、面白い。大きな焼き物のカエルに出迎えられ八塔寺と思って石段を登った寺は高野山真言宗高顕寺の本堂であった。隣にある茅葺きのボロボロの建物が八塔寺のようである。当然人は住んでおらず、廃寺のような佇まいである。「山岳宗教の聖地として製鉄技術集団が活躍した歴史を持つこの地は、多くの薬草が自生し、八塔寺の僧侶が作る薬草が有名となった。鎌倉時代には十三重の塔や七十二の寺院が建ち並び、盛隆を極めた。」と高顕寺の由緒板に書いてあった。593mの八塔寺山にも登山できるようであるが、今日のところは時間の都合で遠慮する。山村の原風景をゆっくりと堪能して帰路につく。今度は和気から万富を抜けてR2に復帰する道をナビにセットする。山を下るにつれ気温も上がり、R2に合流する頃には15度となり、快適である。今日は4時に来客があるので、早めの3時30分帰着となった。今年最初のツーリングは近場であったが、久し振りにリフレッシュできた。本日の走行距離150.8キロ。紅梅とV7ドンキー昼定食の鴨お土産に買った取れたての椎茸茅葺き屋根の古民家とV7ドンキー古民家にはレトロなポストが良く似合う側面が低い古代の民家風の古民家苔むした茅葺きの屋根高顕寺のカエル見事にボロボロになったカーテンを吊した八塔寺居住している現役の茅葺き古民家高顕寺と右上の八塔寺八塔寺から見た原風景
2019.03.09
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何かと忙しい10月であるが、秋晴れの好天となった25日に暑さで閉口していた笏取り虫ツーリングを行う事となった。8月の初旬にV7ドンキーのユーザー車検を受けてから、1度もエンジンさえ掛けていなかったので、「そろそろ乗ってやらないと」と思っていた矢先だった。今回のツーリングはそもそもプライベートでBMW/R90経由で、CB750/K0が蒜山に蕎麦を食べに行きたいと言うのでそれに乗っかる計画であったが、CBがドタキャンとなったために、笏取り虫ツーリングに変更して、9月に雨で流れた余部鉄橋へのリベンジツーリングとなったのだ。今回は午前8時20分山陽自動車道瀬戸PAに集合。参加車は側車付きゴールドウイング、ディアベル、CBX1000、ゼファー750、ハーレー、BMW/R50、V7ドンキーの7台だ。かっ飛びディアベルから旧車のBMWまで参加車の幅が広いので、何時ものように高速はフリー走行。播但道の市川SAで集合となった。ディアベルが引っ張り先頭集団が山陽道、播但道と進み市川PAに到着。何故かここだけ風が凄い、寒い中V7のファイナルギアからの少量のオイル漏れを眺めつつ対策談義をしながら後続を待つが、なかなかやって来ない。どうやらBMWがトイレ休憩していたらしい。気温は17°とあまり上がっていないのでこれだけは致し方ない。BMWの速度が80キロを越えると、エンジンが回らなくなってガス欠状態になる症状が出ると言って来た。前回のツーリング時も同じ症状になったが、ガソリンを満タンにすると直るそうである。燃料パイプの詰まりだろうか。直ぐには判断できない。全員揃ったところで、更に北上。終点の和田山ICまで走り、和田山八鹿道路に乗って養父ICで降りたのだが、信号で止まって橋梁を見上げるとBMWとゴールドウイングが2台仲良く通り過ぎるのが見えた。養父で降りる事が上手く伝わっていなかったらしい。仕方がないが、次の八鹿氷ノ山ICで降りれば、出石への距離は殆ど同じだ。しかも、ゴールドウイングはナビもあるし、何よりも百戦錬磨の藤さんが乗っているのだ。全く問題無い。それよりも、問題だったのは、ハーレーが「先に行ってくれと」言い残してついてこなくなった事だ。携帯ナビはあるが、何かトラブルでもあったのだろうか。少し心配になる。ハーレーは1年ほど不動状態が続いて、車検も切れ、各所にサビも出始めた状態だったが、今夏有志でバッテリー交換とオイル交換を行い、エンジンが掛かるまでに快復させ、ユーザー車検を通し、更にハンドル、マフラー、ヘッド&リアランプをLEDに換装、ステップのドレスアップ、スクリーンの設置、クラッチケーブルの交換などに合わせ車体もピカピカに磨いて貰ったので新車のような輝きを誇っているのだが、長距離は走っていないようだ。多人数のツーリングで何かと時間が延びる傾向にあるが、それでも11時過ぎには先頭集団が出石の「手打ち皿そば甚兵衛」に到着。5分遅れでBMWとゴールドウイングも到着。ハーレーから「30分遅れるので食事をしていてくれ」とLINEが入るが、どうも要領を得ない。待っていてもしょうが無いので蕎麦を食する事にする。人気店だけあって平日の昼前なのに結構客が入っている。囲炉裏風の個室に通され、いよいよ蕎麦を注文だ。出石そばは5皿で1人前となっているのだが、それでは物足りないので、1人10皿。6人で60皿だ。流石に皿数が多いので一度では運べないので2度に分けて運んで来た。「つゆ」が少し塩辛かったが蕎麦は美味い。17皿食べたら、記念品が貰えるという事なので、麺喰い2名が挑戦した。蕎麦を食いながらもう一つのBMWの懸案について談義を巡らす。旧車メカ通の藤さんが、燃料キャップのエア抜きの穴が詰まっているかもと、ヒントを出す。なるほどそうかも知れないと思いつつ蕎麦を平らげる。記念品はどんなものだったのかは聞き忘れたが、たぶんティッシュだろう。蕎麦が終盤に差し掛かる頃、どでかい排気音が聞こえて来た。ハーレーの到着である。30分遅れの理由を問いただすと、スマホのバッテリー切れに加え、クラッチを握った状態でエンジンが掛からなくなったようだ。どうやら軽いクラッチに交換したワイヤが緩衝してクラッチ切れの信号が検知できないようである。ニュートラルなら掛かるので大事ではなくて助かった。30分はスマホに充電していた時間だそうだ。バイクには充電ケーブルも備わっているのに接続していなかったとは、何たる失態。顔を洗って出直してこい。蕎麦屋を出る前にBMWの燃料キャップを確認。穴は開いていない。藤さんがゴムパッキンをめくると、キャップの縁にギャザが切ってある。ここからエアーが入るのだろう。パッキンが逆かもと言う事で表裏を反対にして取り付けて様子を見ることにした。気を取り直して、余部鉄橋に向かう。海に向けて幾つものトンネルを抜け、どんどん進むと突然コンクリートの橋脚の背後に真っ青な日本海が見えた。余部だ。古い橋梁の前にバイクを並べて記念撮影。余部鉄橋は41.5mの高さで鉄の橋脚であったが、昭和61の年末に強風による列車転落事故があり、6人の尊い命が奪われた事が記憶に新しい。初めて見る鉄橋は一部を残し解体され隣にコンクリート製の橋が併設されているが、迫力があり、かなり高いという印象を受けた。現在は道の駅と公園が併設され、旧鉄橋跡には無料のエレベーターで上る事ができる。観光客も多く観光地化されている。BMWの燃料キャップは依然と不調らしい。やはり燃料パイプだろうか?余部からは、V7が先頭を走る事になった。スマホナビがどこまで使えるか試される時が来たのだ。ヘルメットに仕込んだスピーカーからもブルートゥースのお蔭で音声も良く聞こえる。初めて走る鳥取市内の道路もスマホの画面と音声でカーナビと同じように走れる。R53に入り鳥取自動車道に乗ろうとするが、ナビは国道を走れと指示を出す。鳥取自動車道は工事の為に、通行止めの模様。「道の駅清流茶屋かわはら」で事務所の職員に尋ねると、河原ICからは通行可能との事。やっとの思いで鳥取自動車道に乗って走り出すとスマホナビに次の用瀬ICで降りよとの指示が出る。また通行止めかと思いナビの地図を凝視するがそんな表示は出ていない。帰りのルートは頭の中にないので、思わず待避所で止まってディアベルの指示を待つ。頼りないナビに仲間を地獄の道連れにする訳には行かないので、ディアベルに先頭を交代して貰う。自動車道を降りてから分かったのだが、設定が一般道優先にになっていた。私のミスであった。播磨新宮ICからは初めて走る播磨自動車道、山陽自動車道を乗り継いで瀬戸PAで最後の休憩。もうすっかり暗くなってしまったが、まだ6時だ。BMWの燃料キャップは緩めると正常回転になったとの報告。これでトラブルの原因が分かった。流石、藤さんの読み通り、この人は伊達で旧車を乗り継いでいないのだ。ホッとした所で皆さん冷えた体を温めるためにゆっくりとコーヒータイムだが、そんな物を飲んでいると晩酌の味が落ちるので、ぐっと我慢して家路を急ぐのだ。今日は近所から黒枝豆を大量にいただいたとの妻からのLINEが入っているのだ。こんな所でグズグズはしていられないのだ。ギンギンに冷えたキリンラガービールの500mlにアツアツの黒枝豆の初物が待っていると思うと、ついつい顔がほころぶ。後から追いついたCBXとディアベルに一瞬で抜かれながら、楽しかった1日を振り返りながらの帰宅となった。播但道市川PAにてCBXとゼファーの勇姿手打ち皿そば甚兵衛の風情ある佇まい出石そば/最後は生卵で食すのが通との事余部鉄橋と海岸へと続く道路遠くから鉄橋を眺める参加者橋梁の前にて全車集合旧橋脚とエレベーター新旧の鉄橋鉄橋上からの余部の景色瀬戸PAでの最後の休憩
2018.10.26
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今年もディアベルさんから年1回の長距離宿泊ツーリングの誘いがあった。昨年は、午前3時に起きて2台で宮崎を目指したのだが、往復ともフェリーを使ったので、予想よりは楽だったのだが、今回の信州はそうは行かない。2日間で往復1,000キロを超える過激なロングツーリングだ。高速道路が大半とは言え、こんな長距離は初めての経験である。バイクが壊れるか。体が壊れるか。耐久レースのようだ。事前の天気予報で23日が雨と分かり、1日繰り下げて5月24日出発とした。前日の残り雨が心配だったが、朝から快晴。吉備SAに午前5時30分集合なので気を引き締めて走っていると、左眼に何が入ったようでコロコロする。手袋で擦っているうちに直ったようだ。この小さな出来が後で思いもよらない事になるとは、この時は分かるすべもなかった。今回はディアベル、ZZR1400、V7ドンキーの3台が参戦。2台がうだうだとレシーバーのペアリングなどをやっている内に、15分程経過してしまった。今日は暑くなるようだが、極暖の長袖にフリースのハイネックを着ているのに少し寒いくらいだ、バイクの温度計は16度を表示している。今日は3月に開通したばかりの、新名神(神戸JCT~高槻JCT)を初めて走るので、楽しみでもあった。宝塚と大阪の街を迂回して天王山トンネルの手前までショートカットとなるので時間の短縮と通行車両の減少が期待できるのだ。神戸JCTから新名神へは直進でスムーズだが、大阪方面は分岐となるので、見落としとなりやすい。実際、見落として高槻まで行ってしまった経験談を聞いている。新名神に乗り入れて直ぐの宝塚北SAで休憩。駐車場も休憩所や売店も大きくモダンな感じでピカピカである。小腹が空いたので朝ご飯代わりに掛けそばを食す。滑走路のような新名神は快適である。もう大阪の街は見ることが出来なくなったが、それを差し引いても魅力に余りある道路である。京都の渋滞も無く、草津SAに到着。V7はまだまだ走れるのだが、他の2台に合わせて給油。目指す松本はまだまだ遠い。彦根を越えて関ヶ原、一宮と東進を続けると名古屋が近づいて来るのが雰囲気で分かるようになる。小牧JCTでいよいよ中央道に分岐。初めて走る中央道はかなりクネクネとカーブが多い。ZZRがガンガンと走り出し、それにディアベルが続く。排気量が半分でカウルも無いV7ドンキーは追従する事も叶わず、マイペースを維持するしかない。降りるICは駒ヶ根なので、呪文のように駒ヶ根。駒ヶ根。と唱えながらアクセルグリップを捻る。駒ヶ根の手前で突然雪渓の残ったアルプスが新緑の山から突き出ているのが見えた。来た。来た。とうとう信州に来たのだ。しかもまだ昼前。ICを出るとカッ飛び2台が待っていた。直ぐのところにソースカツ丼が美味いと評判の明治亭があった。迷い無くカツ丼普通盛りを頼んだら、蓋が閉まらないほどにカツが乗った丼が運ばれて来た。ご飯の上にキャベツの千切り、その上にカツが乗り、ソースを掛けてある。キャベツの量も多いがご飯も多い。やっとの思いで完食。小にすれば良かったと後悔する。後悔はもう一つ朝、異物が入ったと思われる目の周りが炎症を起こし赤く腫れて来たのだ。手袋で擦ったのがまずかったのか。駐車場でアルプスの写真を撮っていると、ZZRとディアベルが65歳位のおばさん3人組にナンパされていた。恐ろしいので早速退散。城マニアのZZRの要望で高遠城を目指す。高遠城は城趾で建物はない。ディアベルは休憩すると言うので、ZZRと2人で城趾を歩く。この城趾は桜の名所でもあり、立派なコヒガン桜の大木が林立してしている。この城に携わった武将の名前を機関銃のように喋りまくるZZR氏の知識は専門家以上だ。次は山越えで諏訪に出て高速で松本入りをする予定で、清涼飲料水を求めて新緑の山道を走る。頂上付近でレストハウスを見つけ停車。民家の屋上に善意で作られた展望台に上ってみると、諏訪湖を一望する大パノラマが開けた。新緑の山には今日から鳴きだしたという春蝉の大合唱も聞こえる。レストハウスにも展望室があり、摺り下ろしリンゴジュースを飲みながら、ママさんとの会話を楽しみなら、絶景を満喫する。バイクに戻って出発準備をしている時に、今朝発覚した右シリンダ付近からの少量のオイル漏れに加え、カルダンギアからのオイル漏れが発覚したのだ。こちらはホイールに漏れたオイルが飛び散った痕跡が確認出来るほどの漏れだ。慌ててドレンボルト付近を確認するも、漏れている箇所を特定できない。工具袋を引っ張り出して、モンキーでドレンボルトを締めてみるが、緩んでいる手応えもない。不思議だ。ドレンボルトを触ってみるとオイルが付着するが垂れ落ちるような事では無いので、現段階では補充する程でもないと判断。3人の共通意見では、イタリア車だからしょうがない。との結論に達した次第である。帰るまで停車後に確認する事になってしまったのは仕方が無い。諏訪ICから中央道、長野道と乗り継ぎ松本ICで本日の寝床、ホテルブエナビスタに無事到着。ディアベルさんの計らいで安心の地下駐車場とディスカウントの高級ホテルに大満足。荷物を部屋に運び込み、着替えて急いでタクシーに飛び乗り松本城へ。4時30までに到着しないと拝観できないのだ。関ヶ原の戦い直前に建てられた本丸には沢山の火縄銃が陳列してあり、ZZR氏の歴史話しが炸裂したのは言うまでもない。帰りは、松本の街を見学しながらホテルまで歩いて帰り、夜のスペシャル大宴会に備えるのだが、精悍な男前の顔が段々と酷くなる目の腫れで台無しである。松本駅近くにあるウサギを食べさすという卯屋に6時30分到着。先ずは地ビールの「気の里ビール」で乾杯。間髪を入れずにウサギを注文したのだが、ウサギは冬しかないとの事。卯屋は名前倒れかと思いきや、熊の立田揚げ、鹿の陶板焼き、馬タンの燻製、虫セット、山菜の天麩羅などメニュー豊富で、山の幸を食しながら、地酒に移行して、松本の夜は更けて行った。翌朝、7時30分出発が、一夜明けて直っている筈の目の腫れが更に広がり、痒みも加わりとうとうお岩の顔のようになってしまった。幸い視力には問題ないのだが、気になる。目を冷やして、うだうだしているうちに、30分遅れの8時出発。カルダンギアのオイル漏れは止まっているように見えたので、そのまま通勤で混む市街を抜け、上高地に向かう。道幅が狭い上に大型バスやトラックが通り、オマケにトンネル工事もあってなかなか進まない。昔の上高地はクルマも入れたようだったが、今は混雑の為か、バスとタクシーしか入る事が出来なくなっているので、手前の駐車場にバイクを駐めてタクシーで大正池まで向かう。大正池からは焼岳が迫り、芽吹いたばかりの灌木の遊歩道を3キロ程進むと河童橋に出る。懐かしい光景である。河童橋から仰ぐ穂高連山は実に雄大だ。数十年前の記憶が甦るほどの迫力がある。梓川の清流と水量にも圧倒される。実に爽やかで気持ち良いのだが、ここにも例の観光客が押し寄せてアイスクリームが注文品と違うと店員を吊し上げて怒鳴る無粋な一行には幻滅した。河童橋から再びタクシーに乗車して、バイクの駐車場まで引き返す。往復とも運転手は観光客に慣れているのか、観光ガイド風に饒舌となる。これで目的の上高地と城巡りが終わったので高山に向かって帰路につく、上高地ではトンネル内の最低気温が16度だったのだが、峠を下って昼食の信州そばの大盛りを食す頃には30度近くに跳ね上がる。ジャンパーのファスナーを少し下げて走らないと暑い。高山から東海北陸自動車道に乗って南下するのだが、対面通行なのでスピードが上がらない。片側2車線化の工事も佳境を迎えていたので、もうすぐ追い越しの出来る広い道路になることだろう。郡上八幡からは広い片側2車線になり快適に走れる。名神高速までV7のペースで車両が少なく気持ち良く適度に高速カーブの続く東海北陸自動車道を堪能する。一宮JCTで名神に合流し、関ヶ原の手前付近で、追い上げて来る白いワンボックスに危険を感じディアベルが走行車線に避ける。その時前方から茶色の厚手の大きな神が、いや紙が縦になって飛んできた。一瞬で何とか当たらずに済んだが、後続のZZRは路面に落ちた紙を踏んづけた。その紙が舞い上がって後続の白いワンボックスのフロントグリルに貼り付いた。大きな紙をグリルに貼りつけたままの間抜けなワンボックスは強引に抜いて行ったが、気づいていないので、オーバーヒートするかもと思ったが、強引な運転をするヤツには教えてやらないのだ。名神から新名神の滑走路道路に入ると、ディアベルとZZRが戦闘モードに入り、瞬時にいなくなった。日が傾く頃にやっと走り慣れた山陽道に入り、龍野SAで最後の休憩をとり、岡山に着く頃には日も暮れかかり寒くなって来た。到着は7時45分。朝、ぐずぐずしていて30分遅れでスタートしたので、キッチリ30分遅れのゴールとなった。それにしてもディアベルさんの立てる計画は何時も予定通りとなる事に感心する。2日間で千キロは流石にくたびれた。正確には走行距離1143.8キロ平均燃費24.6/Lだった。アコウの煮付けとカンパチのタタキで晩酌をやって風呂に入ったら即熟睡であった。今回のツーリングで一番爽快だった東海北陸自動車道はもう一度走ってみたいものだ。オドメーターが1万300キロとなったので、エンジンとミッション、カルダンギアのオイル交換を行わなければならない。それとオイル漏れの原因究明もやらねば、止まっているTYの組み立てと、お岩の顔の治療とやることがいっぱいである。駒ヶ根から見えるアルプスソースカツ丼杖突峠展望台からの諏訪湖V7のカルダンギアからのオイル漏れ発覚松本城ジビエ料理卯屋熊の立田揚げ鹿の陶板焼き虫セット大正池河童橋信州そば(大盛り)
2018.05.27
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藤さんが知人が行ったそうなと、三瓶山の埋没林のパンフレットを送ってきた。日帰りツーリングには丁度良い距離なので、2回目の三瓶行きとなった。前回は晩秋だったので、また違った風景が楽しめそうと計画したのだ。今回の参加車は、前日になってBMW/R90がエンジン不調に陥り、探索の結果プラグコードのハンダがとれた為の失火と分かり、急遽前回と同様の側車付きゴールドウイング、ハ-レー、BMW/R50、V7ドンキーの4台となった。金曜日の仏滅。絶好のツーリング日和りに恵まれ、午前9時集合の道口PAに10分前に到着すると、皆さん既にコーヒーを飲みながらバイク談義をやっていた。今日はV7ドンキーにスマホナビをセットして来たので、V7が先頭を走り、ゴールドウイングが最後尾を固める布陣である。ゴールドウイングのには巨大な側車が付いているので、R50のリュックを始め何でも格納できるのだ。バイクが壊れたら積めるかも?陸のエンタープライズだ。山陽道を尾道JCTに向けて走るのだが、R50が何時壊れるかと期待しながらも、最高速を100キロに抑えて走る。何でも、100キロを超えると、エンジンのバラつきが発生するようだ。尾道JCTからの尾道道は平日と言う事もあり、クルマは少なめでそこそこ走れるのだが、無料区間なので、PAやSAがなく休憩場所に困る。結局、松江道の道の駅「たかの」まで、1時間30分ノンストップで走った。R50も快調のようで、ピタリとついて来ている。吉田掛合ICで松江道を降りてストップ。ここまではナビが無くても大丈夫なので、パケット通信を節約するために、使用していなかたのだ。ナビをセットしていよいよ本番に突入する。これからは山間部の道路なので、スマホナビがどこまで通用するかの試験でもあるのだ。取り敢えず事前に登録した三瓶までの中間地点に向けて出発。後で分かったのだが、ヤフーカーナビは経由地の登録もできるようである。ブルートゥースのレシーバーからの音声案内もクリアに良く聞こえる。県道40の気持ちの良いワインディングを抜けて、間違える事無く三瓶山に到着。ナビには2箇所ほど工事マークが表示されていたが、そのまま進むと、道路に何だか分からないが大量の水が流れている。バイクが汚れるのでスピード目一杯落としてノロノロ運転で走るも、水地獄からは抜けられない。道路の両側から融雪時のように噴水が勢いよく出っぱなしなのだ。壊れているのかどうなのか。長い水地獄を抜けると、三瓶山の麓の草原に出た。本日の昼食場所の山の駅「さんべ」だ。暖かく、三瓶山を背に草原を抜ける風が実に爽やかだ。ここは厚切りトーストが人気だそうなので、注文しようとメニューを見たら、載っていない。店員に聞くと、今日は後1食しかないという。役得で私がそれを食す事にして他はカレーとうどんにして貰った。ゴメンね。バターを載せた厚切りトーストはモチモチしてすこぶる美味しかった。食後は三瓶山をバックに撮影会をしようと、草原脇にバイクを並べていると、観光客が寄ってきて、R50とゴールドウイングを舐め回しながら、一緒になって写真を撮りまくる。やっぱり何処に行ってもこの2台は素人うけするなぁ。午後からは、三瓶山に敬意を払って、三瓶山神社にツーリングの無事を祈願に参拝。集落から離れた細い山道だったので、ここでもスマホナビが活躍。さすがにGPSの画面は動かないが、音声だけは正確に指示してくれる。三瓶山神社に到着して驚いた。正面の石鳥居は笠木が完全に落下し、柱2本だけとなっているし、手水舎は地割れが発生し、瓦が全て落下。土台から外れ大きく傾いて今にも倒れそうなので、立木に支え棒をして倒壊を凌いでいる始末である。この間の島根地震の被害だ。相当揺れたようだ。神社へ続く山道を引き返したのだが、ナビの画面を見誤り、反対方向に走り出して間違いに気づく。迂回して元に戻るも、また間違い。何本も分岐している細い田舎道までは捕捉出来ないのか。ゴールドウイングのカーナビは抜け道を何とか捉えたようなので、今度はサイドカーを先頭に埋没林へと進むが細いクネクネ道が続き、サイドカーの巻き上げる落ち葉で前が見えないほどだ。迂回して広い道の方が早いだろうが、もう後には引けない。やっとの思いで、三瓶小豆原埋没林公園に到着。300円の入場料を払って、エレベーターに向かうと、スタッフの女性が記念写真撮影のサービスをしてくれたが、セクハラになるので要らないことは言わない。埋没林とは四千年前(縄文時代)の巨大杉が火山の噴火によって火山灰に埋もれ、真空状態になったまま、地底で保存された樹林で、その大きさと、製材したら建築用材になるのではないかと思わせる保存状態にオッタマゲである。ここからは帰路である。新緑の三瓶高原を貫く三瓶山高原道路のワインディングを堪能しながら、R54を目指す。ナビのGPSも機能しているし、音声も大丈夫だ。ティグラのスマホホルダーも高速、ワインディング、山道と何の心配も無くガッチリホールドされている。R54に出て三次まで南下している途中、バックミラーに写っていたハーレーのヘッドライトが見えなくなっている事に気づいた。トラブル発生か。R50が何かしでかしたのか。広い路肩に止めて電話を待つが掛かってこない。心配だ。暫く待っていると、3台揃ってやって来た。何でもR50のエンジンが吹けなくなったので、一巻の終わりと思って止まったが、リザーブにしたら直ったそうである。ガソリンが来てなかったのね。大事でなく良かった。昔、良く立ち寄ったドライブイン赤名峠で休憩しようとしたら、潰れていた。そう言えば高速が出来たので、R54を通って山陰に行く事は無くなってしまって久しい。これも時代の趨勢か。代わりに、少し南下してゆめランド布野で休憩。スマホナビを三次東ICにセットして出発。街の手前から最短迂回路が案内されたので、信号の多い街中を通らずに済んだ。三次東ICから再び尾道道に乗り、山陽道を経由して福山東SAで最後の休憩及び最後のバイク談義。ここで散会となった。今回は好天に恵まれ、暑くも無く、寒くも無く、新緑の三瓶山を満喫できたツーリングで満足であった。本日の走行距離519km。昼食会場の山の駅さんべ三瓶山の標識とバイク一同に会した本日の参加バイクV7ドンキーとBMW/R50BMW/R50HONDAゴールドウイングの側車三瓶山神社の倒壊した鳥居倒れそうな手水舎埋没林埋没林の切り口
2018.05.12
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3月22日に予定していた「うどんツーリング」が天候不順のため延期になっていたのであるが、CB750オーナーの仕事の都合で、木曜日が指定されており、4月5日木曜日にいよいよ実施された。参加車は、BMW R90/6、CB750 K0、ゼファー400の3台となった。今回は往年の名車CBが参加という事なので、敬意を払ってV7ドンキーはお休みにして、息子のゼファーにしたのだ。アパートに新しいバイク持ちの入居者があった関係で、バイク2台持ちはNGと言う事になり、置き場の困ったゼファーを3月に引き上げて来ていたのである。瀬戸大橋手前のバスストップに約束の5分前の8時55分到着。既にBMWとCBは到着していた。車検から帰って来たブルーのCBはエンジンのフィンに至るまでピカピカに磨き上げられていて新車のような輝きを放つ。最初のうどん店は10時開店なので、バスストップで30分近くうだうだとバイク談義に花を咲かせる。重い腰を上げてやっと瀬戸大橋を渡るのであるが、CBのウォーミングアップを考慮して80キロの最高速で巡行する。大型トレーラーに抜かれる始末であったが、それでも高松自動車道の三豊鳥坂ICまでは直ぐである。最初は三豊市高瀬町の「もり」うどんだ。県道沿いに立つ店は新しく看板もよく目立つ。駐車場が少ないと思いきや道路の反対側に、でかいのが確保してあった。10時を少し回った頃であったが、既に店側の駐車場は満杯状態である事から、かなりの人気店のようだ。綺麗な店内からは川が見渡せる。最初なのでかけうどん小にしようと思っていると、BMWの藤さんとCBはいきなり名物の穴子一本天麩羅うどんをオーダーした。朝から天麩羅は….。と思ったのだが、競争意識が高まって、かけの中380円にした。出て来たうどんはかなりのボリュームだった。次は、観音寺市柞田町のカマ喜riであるが、これがナビでも間違うほど、分からない。バラック風の建物に目立たない茶色でカマ喜riと書いてあるだけだ。開店は11時なので、4分程待って入店。味のあるテーブル板の足は水道管だ。藤さんが平日10食限定のみそブタぶっかけ600円なるメニューを見つけたので注文してみた。熱いうどんの中に味噌で煮込んだ豚肉と玉子、竹輪、かまぼこが入る。私は温、藤さんは冷を美味しくいただいた。次は、綾歌郡綾川町滝宮の松岡だ。これまた住宅地の中にあり、普通の民家風で目立たない。暖簾が無かったら絶対うどん店とは気づかない店構えだ。カマ喜riの豚肉が堪えたので、かけうどん小250円にする。注文から僅か数十秒で出て来たうどんはネギがパラッと乗っただけの至ってシンプルなうどんだ。正にザ・讃岐うどんだ。これも美味しくいただいた。今回の厳選3店は藤さんの地元の超うどん通が推薦したという店だけあって中々楽しませてくれた。ガイドブック頼りではこうは行かないだろう。今回のうどんツーリングは近場という事もあり、至ってのんびりしたツーリングだ。朝、高速を降りてからはずぅ~と一般道だし、気温は上がらないが寒くもないのでのんびりに拍車が掛かる。うどんは終わったので次は温泉を目指す。少し距離はあるが高松市塩江町安原上東にある「さぬき温泉」に昼間から浸かってうだうだとやろうと言う訳だ。桜の花吹雪に迎えられ、さぬき温泉に到着。藤さんのスマホにこれからディアベルが追っかけで合流するとの連絡が入る。瀬戸大橋を渡ってモンスターがやって来る。これから温泉にゆっくりと入っている間に、恐らくとんでもないスピードで来るに違いないので、上がった頃には到着だろうと予想する。さぬき温泉は少し熱めの湯だったので、長居する事無く出てしまった。藤さんは露天風呂に行ったが、我々は体が火照るので、風呂はお仕舞いにして、ジュースを飲んでいたら、案の定デアベルが登場。すさまじい速さだ。さぬき温泉からは合流したデアベルを含め4台で走る。今日も先頭はナビを装着している藤さんBMWだ。このパターンが一番安心できるのだ。帰りに、さぬき市長尾名に鎮座する宇佐神社に寄ってみた。亀島に続く桜並木の参道が圧巻であった。うどんも食ったし、温泉にも入ったし、桜も見たので帰るとする。高松東道路の高松東ICから高速に乗り、坂出を目指す。府中湖PAで最後の休憩。しかし驚いたのは、CBのオーナー氏は乗車時に手袋をしないのだ。冬に冷たい水を使っての仕事なので慣れているそうであるが、バイクに乗るときに手袋をするのは12~2月頃までで後はしないのだそうである。手が冷たいのは何とかなるにしても、ならないか。転けた時に怪我をする方が気に掛かる。それにしてもお好み焼きツーで初めて見たCBは、数年経っても以前にも増してピカピカになっており、割れの入った右のサイドカバーも当時物の新品に取り替えてあったのだが、幾ら掛かったのか恐ろしくて聞けなかった。何でも車検時にはバラして部品を磨いたり注油してコンディションを維持しているそうだ。車検費用も気になるところであるが、それに以上に機能美の4本マフラーから排出されるCB独特の重低音の排気音はシビレる。本日の走行距離246キロ。「もり」うどんの駐車場にて穴子一本天麩羅うどんかけうどん中うどんカマ喜ri10食限定の「みそブタぶっかけ」松岡うどんかけうどん小宇佐神社駐車場にて4台揃い踏みピカピカのCBと桜府中湖PAで飲んだ訳の分からない四国限定ぶんたん・とまと
2018.04.06
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22日にBMWとCB750とディアベルと一緒に四国へ「うどんツーリング」に出掛ける予定であったが、前日までの雨が長引き、当日の天気も思わしくない事から、中止の連絡が入った。骨董のCBを汚す訳には行かないので、仕方が無いと諦めていたら、ディアベルからリベンジで明日四国に渡って高知餃子と桜ツーリングのお誘いメールが入った。 ならば、行かねばなるまい。午前8時30分、防寒対策を施し瀬戸中央道の鴻ノ池SAに到着すると、今日の同行車ディアベルとロケットⅢが待っていた。一息入れて出発しようとした時に60前後のおっさんが数人寄って来て、よほど珍しかったのかロケットⅢの品定めを行う。こういう時に聞いて来るのは決まってこのバイクは何cc?どこのメーカー?である。ど素人の典型的な質問である。ディアベルやV7には目もくれず、質問はロケットⅢに集中する。あの大きさと、エンジンの存在感にはかなわない。隣に置いていたV7は小型バイクに見えてしまうのだ。今日は、朝から晴れ渡り絶好のツーリング日和りとなった事を感謝しつつ、瀬戸大橋を渡り四国へ上陸。坂出JCTから高松道を西進し、豊浜SAでロケットⅢの給油休憩。ロケットⅢはリッター2キロしか走らないのかと思ったらガソリンを入れて来ていなかったのね。豊浜からはV7が先導した。川之江JCTで徳島/高知方面へ分岐、更に川之江東JCTで高知道に分岐する。高知道は急峻な四国山脈を縦断するので長いトンネルが多いが、片側2車線なので快適に走る事ができる。南国ICまで来ると、それまで7°前後だった気温が一気に14°まで跳ね上がった。ここまで来れば南国情緒満点だ。心なしか太陽の光も温かく思える。高知ICで高速を降り、カーナビを搭載しているディアベルが先頭で高知の街に入って行く。お目当ては高知城の直ぐそばにある「ひろめ市場」の高知餃子にありつく事である。無料駐車場の脇にバイクを駐めて少し歩く。途中に黄金色の暁の鳥居が立つ高知大神宮があったので、餃子が美味い事と交通安全を祈念に参拝。境内には鶏がたくさん飼われていた。その横に一杯飲み屋風の店「まる西食品」が目を引く。看板に5年でつぶれる店と堂々と書いてあるのには笑った。いよいよ「ひろめ市場」に突撃である。時間はまだ11時。ビニールの幕を掻き分け、どんなところか覗いてみたら、中は雑然と酒の肴やメシ、酒などが並べられた小さな店舗がギッシリ詰まり、中央にはテーブル席が並ぶ。この時間なのに、既に大勢の客が鰹のタタキや揚げ物を肴に一杯やっているには驚いた。通常の街では夜の風景だ。観光客か地元の人か判別は出来ないが、確かに昼前から飲んでいるのだ。何と言うエキゾチックな、何と言う楽しげな。何と言うバカヤローな光景だろう。一回りして、鰹のタタキが美味いという店の前に陣取り、12時開店の餃子の店が開くまで、つなぎをする事にして、名物の鰹のタタキとウツボの唐揚げ、それに不本意場がらノンアルコールビールを注文する。出されたタタキは厚さ3センチにも迫ろうかという程の上物で確かに美味い。タレ味も良いがワサビで食べる塩味も美味い。もうこのまま、酒に切り替えて代行で帰りたい衝動に駆られるのを歯を食いしばって我慢した。そうこうしている内に餃子の店が開いた。テーブルに目印の札が立ててあるので、2番目に運ばれて来た。初めて食す高知餃子は小振りでまんまると太っている。中は野菜が多く柔らかくてこれも美味い。ビールが欲しいところだ。鰹が余りにも美味かったので、土産に生鰹の冷凍を買って帰った。これで夜は本格的に一杯やれる事だろう。高知からは花見と爽快なワインディングロードを楽しむべく、R194で大豊に向かう事にした。高知の桜はもう満開を迎えているのだ。R194は仁淀川沿いを走る道で、土手には桜が満開。仁淀川は清流で碧く澄み切り何とも美しい。信号も無く、センターは白線が多く、適度に高速カーブがありバイクで走るには最高に快適な道である。道の駅633美の里までアッと言う間だった。大豊では「ひばり食堂」のジャンボカツ丼を食べる予定だったが、既に「ひろめ市場」で食べて飲んでいるので、この上食べれる訳が無いので、予定を変更して「杉の大杉」を見に行く事にした。八坂神社境内にある大杉は施設整備協力金200円を払うと見学できる。樹齢3000年と云われる杉の大木は2本が連なっており、ビックリするほど大きい。屋久島の縄文杉とどちらが大きいのだろう。全ての予定を終えたので、後は帰るだけである。大豊ICから高知道に乗ったのだが、向かい風が強くてバイクが進まないし、ふらつく。前を行くディアベルは何とも無さそう。やはりネイキッドはこんな状況では不利だ。高速を走るならカウルが必要だなと思えた。本日の走行距離350.3km。5年でつぶれる店「まる西食品」ひろめ市場鰹が美味しいやいろ亭鰹のタタキとノンアルコールビール高知ギョーザ快適なワインディングロードを楽しめるR194メッキタンクに写った桜仁淀川沿いの満開の桜並木道の駅633美の里にて樹齢3000年の「杉の大杉」
2018.03.25
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11月21日今年最後の笏取り虫ツーリングの幕が切って落とされた。この時期は朝晩が寒いし、日暮れが早いので近場の帝釈峡まで、一般道を中心にのんびり走り、日が落ちる前の帰着を予定したのだ。天気予報を見ると、寒気が南下しており、県北では雪が降っている模様だが、当日の午前9時頃から回復するとの事。朝はまだ寒気が残っているし、北へ向かって走るので、防寒対策を怠るとエライ目に遭いそうな事が予想されたので、インナーグローブを買ってみた。30年程前に買ったプロショップTAKAIの冬用グローブはもうボロボロなのだ。前日に試してみれば良かったのだが、出発前に嵌めてみたら、冬用グローブが縮んだのか嵌らない。無理して嵌めると、指の動きが悪くレバーが握りにくいので安全のため諦めた。冬用グローブも新調する必要があるだろうとゴダゴダやっていたら出発が遅くなった。慌てて高速に乗って集合場所の道口PAに向かう。本日の参加車はハーレー、ディアベル、BMW/R50、側車付きゴールドウイング、V7ドンキーの5台だ。集合時間の10分前に到着すると、既に皆さん殆ど集まって、本日お披露目のBMW/R50を囲んでバイク談義が始まっていた。馴染みの東京の店から送ってもらったR50は片肺であれこれ修理してやっと動き出したとの事。スイングアームが付いたフロントサス、丸っこいクランクケースやシリンダーヘッド、タンクの左サイドニーパッドに仕込まれた工具入れ、フレームに仕込まれた空気入れ、真上から右側に回るスピードメーター、前後のドラムブレーキ、勿論キックのみのスタート方式、一つ一つが驚嘆だ。もっと見ていたいが先を急ぐ、福山東ICはすぐなのでゆっくりと制限速度で巡行。ネックウォーマーを被っているので寒さは感じない。ICのETCを通過してバックミラーを覗いたら、とんでもない光景が飛び込んできた。何と!ハーレーが転倒してみんなで起こしているではないか。何があった??大きな事故ではないようだが、料金所前でどうして転けるの?急いで現場へ駆けつけると同時に高速隊の警官が数名事務所から飛び出して来た。ハーレーさんは足を捻った程度で厚着のためか怪我は無いようで一安心。最後尾を走っていたディアベルに事情を聞くと、広島方面から高速を降りて来たアクセラが一番左のETCレーンに行こうとしてゴールドウイングの前に被さるように寄って来たので、避けきれず咄嗟に急ブレーキを掛けた。後を追走するハーレーも慌てて白煙が上る程の急ブレーキを掛けた拍子にバランスを崩して転倒。倒れながら側車の後部に接触したようだ。直ちに、ハーレー、ゴールドウイング、アクセラの3台の事故調査が行われる。事故証明はゴールドウイングとの接触は無いとの判断で、アクセラが除外されての作成となったようである。今一つ納得が行かないが、そういうものらしい。ハーレーの損傷はエンジンガード、ハンドルグリップ、ブレーキマスターカップの擦り傷、ゴールドウイングは側車の後部に茶色の塗膜が付着程度で済んだのが不幸中の幸いであった。事故証明作成に時間がかかり、福山東料金所で30分程度の滞在となり、全員揃っての再始動となった。R182を東城へ向けて北上。空は真っ青の秋晴れ。太陽も昇って来て、気温も10度に達する。出鼻を挫かれた恰好になったが、気を取り直して絶好のツーリング日和を楽しむ事にした。帝釈峡へのアプローチはディアベルさんが下調べをしてくれていて、油木バイパス手前から西へ折れ県道415、県道25号を走ると道路も広く快適という事らしかったのだが、地図を見ると幹線道でもなさそうだし、道幅も狭いように見えたので、手前の油木高校前信号から県道412号、県道415、県道25号と乗り継ぐ事にしたのだが、これが失敗。広そうに見えた道も、直ぐに狭くなりオマケにダンプカーも対向してくる始末である。我々二輪車は良いのだがゴールドウイングは大変だ。暫く走ると県道259号の看板があり帝釈峡方面となっていた。方向的にディアベルさんが調べてくれた道に繋がると思い、突入。直ぐに山道となりゴールドウイングがギリギリだ。路面は限りなくオフロードに近く、落ち葉や泥や水が溢れている。流石に大型バイクは辛いものがある。やっとの思いで峠を越えて県道415号に辿り着く。たぶん、ディアベルさんが調べてくれた道は地図にこそ頼りない表示であるが、大型農道のような快適な道であったに違いない。お蔭で磨き上げた皆さんのバイクがドロドロに汚れてしまった。事故あり、迷い道あり、山岳オフロードありで帝釈峡到着は相当遅れると思っていたが、昼食場所の休暇村帝釈峡には12時15分前に到着した。広いレストランには家族連れと思われる一組と我々だけである。ここももうすぐ雪が降るシーズンオフなのだろう。食事もしたし、バイク談義もしたし、神龍湖で写真も撮ったので、帝釈峡山荘に向かう。ここでは水陸両用車の体験ができるのだ。8輪タイヤの大型バギーのような乗り物で、ミカンを運ぶ運搬車のエンジンのような音がする750ccだ。V7ドンキーと同じであるが、パワーは向こうが圧倒的に上だ。丁度定員5名だったので揃って乗車。いきなりの90度回転で振り落とされそうになる。山あり谷ありの荒れ地をカニのように走り回り、滝のある川に水しぶきを上げてザプンと突っ込んだ所で記念撮影。サービス満点だ。滝の水が掛かりそうな所まで近づき帰路につく。最後は右と左に定位置回転で目が回って終了。僅か10分程だったのが残念。タイヤのフィンが新しい時には水に浮いて進むことも出来るそうである。次は雄橋(オンバシ)駐車場からかなり歩くが、ライディングジャケット姿で汗をかきながら歩いた甲斐有って、見事な石灰岩の天然橋であった。これで見学は終わり。後は帰るだけであったのだが、地図を見誤ってまたもや逆方向に走り出す失態をやらかした。東城ICでBMW/R50と分かれ、新見ICからR180を南下。正田でハーレーと分かれ、快適クルージングが楽しめる県道33号(吹屋街道)に分岐。成羽からは両脇に真っ赤に染まった紅葉が見事な鬼ヶ嶽温泉を通って玉島へ。ディアベルとゴールドウイングは給油で分かれ、地道を通って帰宅と相成った。やはり県南は暖かい。日が暮れていても10度の気温は立派。今回は、道の間違いが多く、皆さんに迷惑を掛けてしまった。特にゴールドウイングさんには申し訳ない。地図をうる覚えではダメだ。そろそろスマホナビの導入を検討するべきであろうか。使えなかったインナーグローブ62年前のBMW/R50福山東料金所駐車場ハーレーから事情聴取する警察官側車の後部状況本日の参加車V7ドンキー/休暇村帝釈峡にて紅葉の終わった神龍湖水陸両用車雄橋
2017.11.23
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今年最後の笏取り虫ツーリングを下記の通り開催致します。
2017.11.15
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福さんから和歌山ラーメンを食べに行こうとお誘いがあった。和歌山は遠そうに思えるのだが、以前工作車で大阪湾岸道路を通って行った時に意外と近いと感じた覚えがある。地図を見てみると大阪の難波から和歌山市内まで60キロ足らずしかないのである。目的は和歌山のラーメン清乃で和歌山ラーメンを食するだけという、壮大且つたわいもない計画に乗ってしまった。この所忙しくてバイクにも乗っていないし、弄ってもいなかったので欲求不満が爆発しそうになっており、丁度良い息抜きが出来ると思ったのだ。今回のメンバーはディアベル、ZZR1400、シルバーウイングGT、V7ドンキーの4台である。天気は晴天、気温13度。文句なしのツーリング日和である。朝は寒いが日中は暑い事が予想されるのでライディングウエアーのインナーを外して、その下に着る服で調節する事にした。手袋は悩んだ末に夏用にした。夜明け間もない午前6時過ぎ、集合場所の吉備SAに向けて山陽道を東進すると、乗用車を挟んで2台のバイクに追いついた。こんな朝早くから走るやつはきっとディアベル隊だろうと後を追走するとやはり吉備SAにピットイン。しかし、事前の話しではシルバーウイングが一緒の筈?急用でも入ってキャンセルになったのかと思ったら、高速の途中ではぐれたらしい。しかし、いくら待っても到着しないのだ。福さんが電話やメールを送るも返事はない。ひょっとして通り過ぎてしまったのかも....?と考え、次の瀬戸PAまで走るがそこにもいない。次の福石PAに向けて走り出すと、山間部に差し掛かり霧が酷くてヘルメットのシールドに水滴が流れる。寒くはないが、手が少し冷たい。冬用の手袋にした方が良かったかも...。福石でトイレ休憩。福さんがひつこく電話やメールを送るとシルバーウイングからやっと電話が掛かって来た。今、吉備SAにいるとの事。何をやっておったんじゃ???話しによると、どうやら、間違えて分岐に浸入してしまい、岡山道を北へ登って賀陽IC辺りまで走って間違いに気づいたようである。そんな事あるのか?先発隊はV7ドンキーを先頭に給油予定の名塩SAまで一気に走り、シルバーウイングを待つことにする。少し寒いので温かい飲み物を探すとコーヒーの自動販売機があった。日本人なのでコーヒーは飲まない、イギリス海軍に倣ってココアにする。ココアも飲んだし、タバコも吸ったし、トイレにも行った。予定では吹田から近畿道経由で阪和道で和歌山入りする事になっていたのだが、最短距離で遅れを取り戻す事と、何と言っても絶景の大阪湾や関空が見える湾岸道を走りたいと要望を出して、豊中/池田から阪神高速に乗ろうと相談していたらシルバーウイングがおっさんの恰好でやって来た。ここでやっと4台揃っての再出発と相なった。今度はカーナビを備えたディアベルが先頭だ。豊中/池田までは快調であったが、通勤ラッシュは終わっている筈なのに、阪神高速が渋滞している。湾岸道まで我慢の運転が続く。やっと渋滞を抜け出したら、大阪湾が見えて来た。海の見える高い高架の上を走るのは実に気持ちの良いものだ。あれよあれよと言う間に阪和自動車道の紀ノ川SAに到着。このSAは高台にあり見晴らしが良く気持ちがよい。ここまで来れば和歌山はもう一息だ。時間が遅れ気味なので、昼前だが先にラーメンを食べる事になった。和歌山市内に入り、福さんが予め調べておいてくれたラーメン清乃に向かう。この店は近鉄百貨店地下にあるので、自転車と原付きスクーターがひしめく百貨店の2輪専用無料駐車場に無理矢理突っ込む。上着こそ脱いで来たものの、ライディングパンツを履いた恰好で食料品売り場を通るのはどう見ても場違いな気がしたが、和歌山ラーメンのためには、そんな事を気にしてはいられないのだ。ラーメン清乃は地下の奧にポツンとあった。カウンターのみで8人も座れば満席になる小さな店であったが、昼前と言うのに既に満席であった。先に支払いを済ませて空席を待つ事数分、いよいよ順番が来た。出て来たラーメンは赤茶色のどろどろスープに黄色のやや太めのちじれ麺。初めての体験である。不味いことはないが、やみつきになるような味でもない。煮干しブラックにした方が良かったかな。(少し後悔)しかし、異色のラーメンという点では良かったかも知れない。折角、和歌山まで来たのだからフェリーの出発時間まで和歌山城を見学する事にした。ここも無料の2輪駐車場にバイクを突っ込む。晴天なのは良いのだがバイクの温度計は24度を示しており、かなり暑い。上着もフリースも脱いで薄手の長袖一枚になって天守閣を目指して歩き出す。石段を登ると本丸に城が見えて来た。空襲で焼けてしまったので、昭和33年に鉄筋で建て替えたようである。写真を撮っているとニンジャの恰好をした観光ガイドのオバサンが4人揃っての写真を撮ってくれた。時間の関係で城に入るのは断念してフェリー乗り場に向かう。V7ドンキーは750cc未満なので徳島まで3900円だ。2輪は最初に乗船してハンドルの両側をタイダウンで固定。バイクは船倉の両脇で20台くらいは乗れそうである。暑いので、デッキでZZR1400から貰った「たこ煎餅」を食べながらコーラを飲む。雑談をしている内に体が冷えて来たので、船室に入り靴を脱いで横になる。丁度枕もあったので快適だ。直ぐに眠りに落ちて2時間の船旅は呆気なく終わってしまった。徳島に着いたら、徳島ラーメンを食べようと4.5キロ程先にある人気店に向かう。ガソリンの警告灯が点灯したので途中で給油。目的のラーメン屋に着いたが残念ながら閉まっていた。ネットでは常時開店とあったようだが、5時前の中途半端な時間だったので客は来ないし閉めていたのかも。ラーメンは諦めて帰途につく事にした。一般道を走り板野ICから高松道に乗って夕暮れの四国路を夕日に向かって進む。最近のヘルメットにはスモークシールドが装着されているものが多いが、私のメットにはそんな物は付いていない。シールドに少し色が付いているものの夕日とまともに対面したら眩しくて前が見えない。何とか考えねば....。津田の松原SAで休憩。日も暮れて来て寒くなったので、ジャケットの下に脱いでいたフリースを着て、安全のためにメガネを掛けて出発。LEDに交換したヘッドライトは純正H4に比べて飛躍的に明るくなりよく見えるのだが、福さんが少し眩しいと言うので、光軸をもう少し下げて見る事にしよう。安物のLEDだが光量は十二分にあるものの、光りが散ってしまっているので車検は無理なような気がする。夜の瀬戸大橋を渡って無事帰着。7時前だったので夜の晩酌には十分間に合って、アジのタタキで清酒を心ゆくまで飲んだのは言うまでもない。本日の走行距離408キロ。給油しなかったらぎりぎりアウトだったかな。阪和自動車道/紀ノ川SA近鉄百貨店地下の清乃どろどろスープの和歌山ラーメン和歌山城天守閣和歌山城から遠くに見える紀伊水道タイダウンで固定されたフェリー内のバイク南海フェリー「かつらぎ」から和歌山方面を望む
2017.10.28
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朝3時前に起きて一日中走り回って、宮崎の美味い酒を飲んだので流石にホテルに帰ったら直ぐに爆睡してしまった。それでもオジサンなので5時には目が覚める。朝風呂に入ってバイキングの朝食を頂く。駐車場のエレベーターはバイク3台まとめて乗せないと降りる事が出来ないので、8時30分ホテルのボーイが来てくれて3台揃って乗り入れる。駐車場代はクルマ1台分を3等分してくれるサービス振りだ。給油を済ませ、宮崎西ICから「残念な東九州自動車道」に乗り入れる。CB1100の後を走っていると集合管からの排気音が心地よい。黒さんは重いCBをひらりひらりと操る独特な乗り方をするので見ていて面白い。結局、大分県に近い北川ICにある道の駅「はゆま」まで3台で走り、冷たい延岡ラテで火照った体を冷やす。CBはR218で九州を縦断し熊本から九州自動車道経由で帰ると言う事でここでお別れ。再びディアベルと2台になった。別府に近づくにつれて段々と暑くなった。V7ドンキーの温度計では本日の最高気温34度である。雨が降らないのは良いのだが、せめて曇って欲しい。12時30分別府に到着。コンビニに寄ってディアベルが給油。別府は海から平地が少しあり後は山に向けて傾斜した土地に温泉街や地獄が広がり、あちこちから湯煙が上がる如何にも温泉地らしい風景に好感が持てる。帰りは竹田津まで走るのは大変なので、別府から八幡浜までフェリーを利用して四国に上陸して瀬戸大橋経由で帰る予定にしたので、別府で九州とお別れとなる。切符の購入を優先して別府港の宇和島運輸フェリー乗り場まで走ったのだが販売開始は出港1時間前の午後1時だった。バイクを二輪用のレーンに並べて時間を潰す。今の所バイクは我々の2台だけで後はママチャリ1台のみ。梅雨の最中でしかも平日の月曜日と火曜日と言う事もあってか、この2日間ツーリングしているバイクを殆ど見掛ける事がなかったので、2台でも不思議ではない。切符も買ったしバイクも並べたので、乗り場の食堂で昼食となったが、暑いので冷やしうどんでもと注文したが、うどんは熱いのしかないとの事。冷たい麺は無いのかと尋ねると冷麺があると言う。冷麺?冷やし中華か。と思ったらどうも違うようだ。店に貼ってある写真を見ると冷たい蕎麦のようなラーメンのようなものだ。どうやら別府冷麺というものらしい。和風ダシの冷たいラーメンで、麺がやたらにツルツルで噛み切れないほどの弾力がある。これはこれで美味しくいただいた。2時出航の20分前から乗船が始まった。二輪からと思いきやクルマ、トラックの順でバイクは一番最後のようだ。暑い中汗を流しながら行儀良くじっと待った。このフェリーは大きいのでバイクのフロントタイヤをキャッチする専用の留め具が3台分用意されており、左右のグリップに袋を被せタイダウンで縛るだけだ。冷房が良く効いた船内の三階に上がるとラウンジ風のソファーがある部屋があり誰もおらず貸切状態。眺めも良いし楽ちん。楽ちん。ゴロゴロして2時間45分の船旅を楽しんだ。八幡浜に着くと、渋滞の街中を抜け松山自動車道に乗る。怪しい雲が出て来たが、対面通行のため、逃げようとするにもスピードが上がらない。トンネルを2本程潜ると何とか回避出来たので一安心。松山からは道路幅も広がり片側2車線となり、前を行くディアベルのスピードが上がって行く。高速をガンガン走るために作られたような1200ccのエンジンを搭載し、安定感のある図太いタイヤを履いてフロントにはスクリーンを取り付けたディアベルとOHVの低回転750ccエンジンを搭載し、スタイルに拘って純正のミニカウルまでも取り去ったネイキッドにチューブタイヤを履いたV7ドンキーが太刀打ちできる道理もなく、付いて行くのが精一杯である。石鎚山SAで最後の休憩と給油を済ませ、今度はV7ドンキーが先頭で走り出す。最後になってエンジンも良く回るようになった気がしたので、禁断の6000回転に挑戦して見る事にした。5000回転超えるとプッシュロッドが動いてカチカチと音を立てるメカニカル音が大きくなるのを聞きながらアクセルを開ける。6000まではス~と上がるのだがその先がもたつくようだ。もう少し回りそうだがこの辺が限界かも知れない。スピードは流石に言えません。あれよあれよと言う間に坂出まで帰って来た。夕暮れの瀬戸大橋から瀬戸内海の景色を眺めながらゆっくり走り、まだ少し日がある内に無事帰還する事ができた。2日間に亘る宮崎ツーリングの全走行距離1017km。走りっぱなしだったが、フェリーを利用できたので予想より疲れはなかったし、日向の友人2人にも会えたし、宮崎で美味い物も食べれたし、黒さんにお世話になったし、何よりも事故が無かったので楽しいツーリングとなった。ホテルの隣の立体駐車場出発準備が整ったディアベルとCB1100道の駅「はゆま」にて美しい別府の草山別府港にてフェリーとバイク専用留め具でシッカリと固定されたバイク三階の船室夏空が広がる豊後水道
2017.07.14
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カブでしまなみ海道ツーリングを共にした福さんから宮崎ツーリングの誘いが来た。かなり前から計画していたようなのだが、往路は岡山から山陽道と中国道で下関まで走り、関門橋からは九州自動車道で「えびのJCT」経由で宮崎道を走り宮崎まで行くという。片道800キロ近くにもなる途方もないバカげた計画だったので、躊躇していたのだが、一緒に行く予定のZZR1400が急遽参加出来なくなったので往復共にフェリーを利用しても良いという妥協案を出して来た。しかしもう一つ難題の「雨が降ったら行かない。」という条件を付けたのだ。10日後の予報が出るのを心待ちにしていたら九州豪雨で福岡県や大分県に甚大な被害が出てしまった。こんな時に....とも考えたが、熊本地震では観光客が離れて復興の妨げとなったという経緯から、復旧ボランティアには行けないけれど、ささやかではあるが大分県で金を使うことはできると思い、予定通り決行することにしたら天気も回復状態となり、雨の条件も消えた。もう行くしかない。神のお告げだ。7月10日午前3時5分妻の見送りを受けながら出発。曇ってはいるようだが雨は降っていない。約束の3時30分深夜の道口PAに到着すると福さんがタバコを吸いながら待っていた。いよいよこれから宮崎までの長いツーリングが始まる。福さんのドカ(ディアベル)の後について山陽道を西進する。深夜なので車は少ないがメガネを忘れたので慎重になる。三原久井ICを過ぎた辺りから突然霧が出て来た。この先は山陽道の最高地点となるので霧が出ても仕方がないのだが、霧は段々と深くなり、ヘルメットのシールドも曇り、10メートル先も見えない状態に陥る。危険を感じ、走行車線を走る大型トラックの後に回り込み、テールランプの明かりを頼りに追走するのだが生きた心地がしない。追突防止のために左ウインカーを点ける。V7ドンキーにはハザードが付いていないのだ。ディアベルはLEDライトなので問題無く走れたそうだ。ヘッドライトのバルブをLEDに換装を考えないと....。霧の晴れた本郷あたりでゆっくり走って待っていてくれたディアベルにやっと追いつき、奧屋PAで休憩。広島を超えた辺りから空が白み始め段々と明るくなってくる。やっと夜明けだ。回りが明るくなれば走りやすくなって行く。徳山東ICで高速を降りて徳山港へ。7時20分発のスオーナダフェリーの出航まで1時間以上あるので乗船手続きを済ませコンビニで朝食を調達。7時になって乗船が始まったが、誰も乗る者がいない。車もバイクも自転車も人も.....。そうなのである。大分県の国東半島の竹田津までこの大きなフェリーを2人で貸切にしてしまったのである。私は乗船早々眠くなったので、広いカーペット敷きの部屋の隅っこで小さくなって寝てしまった。根っからの貧乏性である。福さんは椅子の客席で一人寂しくNHKの朝ドラを見ていたようである。2時間寝たので元気になった。9時20分竹田津からツーリング再開である。九州は晴れており、雲が多いが青空も覗いている絶好のツーリング日和となっていた。昭和の町で有名な豊後高田を通って宇佐に出て宇佐ICから宇佐別府道路に乗り速見JCTで大分自動車道に分岐、日出JCTで大分方面に分岐。別府湾SAで休憩。日向の友人に連絡すると昼食に焼き肉を用意して待っているとの事。これは少し急がねばなるまい。大分を過ぎた辺りから東九州自動車道となり、宮崎に向けての南下が始まったのだが、この東九州自動車道は宮崎まで片側一車線の対面通行だったのは予想外であった。所々に追い越し区間があるものの、大型車に引っ張られ快調にとは行かないのだ。東国原前宮崎県知事が宮崎の道路事情の悪さを嘆いていたのが、実感された。ディアベルは途中の延岡でチキン南蛮を食したいと言うので、日向で時間が合えば合流と言う事で、ここでお別れ。途中で道を間違えたりで、予定より30分遅れで細島の友人宅に到着。細島港を眺める高台のダイニングで宮崎牛を食しながら暫し歓談。日知屋にいるもう一人の友人の元へ向かう途中、大御神社の駐車場でディアベルにバッタリ遭遇。頭から顔から汗ビッショリで海水浴でもしていたかのようである。聞いてみると細島の景勝地/馬ヶ背を見学しようと駐車場から歩いたらこの有様との事。「もう何処にも行かず宮崎まで直行してホテルで休む」と力なく言い残して去って行った。2人目の友人と歓談したら疲れたので早々と退散して1人で宮崎に向かう。途中の川南PAで休憩。福さんからバイクの駐車場について丁寧なメールが届いていた。今日のホテルは国道10号線沿いなので、ナビが無くても頭で覚えた地図だけで到着する事ができた。駐車場はホテルの隣の立体駐車場だ。エレベーターで3階まで上がって駐車する。既にディアベルと本日合流のCB1100が駐まっていた。ここなら盗難の心配は無いだろう。フロントでサービスの焼酎のボトルを頂き、部屋でシャワーと着替えを済ませ本日の宴席に備える。本日は地元の黒さんが予約をしておいてくれた品の良い和食の店だ。マグロの背から腹までの刺身、地鶏の炭火焼き、深海魚の目光りの唐揚げ、馬肉のユッケなどなどを食しながら茜霧島、赤霧島などを飲み進め宮崎の夜は更けて行ったのである。(2日目に続く)貸切フェリーとV7/徳山港にて広い甲板の隅にバイクたった2台フェリーから山が高い姫島を望む細島の町並み大御神社
2017.07.12
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カブ90が一応の完成を見せ、福さんのとの予定が合った6月16日念願のしまなみ海道ツーリングに踏み切った。おっさん2人でR2を尾道までカブで走る体力は既に失せ、酒を飲む気力しか残っていないので、工作車を使い美味しい所だけカブで走る事として、工作車にカブとラダーを積み込み午前7時10分出発。玉島で福さんのカブを積み込んだのだが、その時、右ミラーが工作車の天井に挟まれて割れてしまった。幸先が良くない。不吉な予感がする....。今日のツーリングを暗示するかのようだ。しかし行かねばならぬ。気を取り直して工作車を鴨方ICから山陽道へ乗り入れる。朝方小雨が降ったものの西に進むにつれて天気は回復。今日も上々の五月晴れならぬ梅雨晴れだ。福山西ICで降りて直ぐの所に福さんの友人がおり、広い駐車場に工作車を乗り入れ、カブ2台を降ろす。車載のためにエンジンの掛かりに不安があったが2台ともキック1発で掛かった。暖機運転を終え9時30分スタート。R2を尾道に向けて走る。これから瀬戸内海に架かる7つの橋を渡って目的の今治まで往復するのだ。最初は尾道水道に架かる尾道大橋546m。この橋は亀井静香の尽力により数年前に無料になった事で向島は近年住宅が増えて立派な町になっており車の量も多い。ICの入口の案内標識につられて道路を曲がると後を走る福さんに間違いを指摘された。道路標識は有料道路のICに行くもので、原付道は道路の路肩に所々に今治と書いた青線に従って進むのだそうである。なるほど、路肩には白線と青線がダブルで引いてある。蟻の行列のようにこの線さえ見ていれば次の橋まで行けるのだ。二番目の橋、因島大橋まで来たら、原付道、自転車道、歩行者道の小さな看板があった。この看板を目印に進むのだが、看板が小さく目立たないのでゆっくり走らないと見逃してしまう。実際帰るまでに殆ど見逃して行き過ぎてしまった。それと、橋によっては原付道が自転車、歩行者道と分かれているものもあれば、一緒になっているものもあり、ややこしいのである。原付き道は橋に登る幅2m程のクネクネ道となっており、自転車が走る事もあるので注意が必要である。吊り橋の因島大橋は1‚270m料金は50円。橋の上は風が吹いて気持ち良いし、眼下に見える海は紺碧で実に美しい。車で有料道路を走ると今治まで直ぐなのだが、原付道を走ると橋を渡ったら島に降りて半周して、また次の橋に登って行く事の繰り返しとなるので、かなり時間的にはロスがある反面、1つ1つの島をゆっくりと見て回る事ができる楽しみもある。通行料は橋の終わりで料金箱の中に各自で硬貨を投げ入れるようになっている。1台1台払うのは面倒なので、以後は後を走る福さんが2台纏めて払うことにした。監視カメラに写った私のカブは何時も払っていないように見えてしまうのが少し気に掛かる。因みに自転車は平成30年3月31日までは取り敢えず無料との事、歩行者は当然無料である。因島大橋を渡ると因島だ。ここは造船で栄えた島で今でも造船所があちこちに点在する。海沿いをぐるっと回って次は生口島に架かる斜張橋の生口橋790mだ。料金は50円。この島には西の日光と呼ばれる耕三寺があるのだが、今日は寄っている暇はないので、先を急ぐ。次は、斜張橋の多々羅大橋1‚480mを渡って大三島だ。料金は100円。大三島は大山祗神社が有名であるが、ここも時間の関係で省略。大三島と生口島の間にはひょっこりひょうたん島のモデルになった瓢箪島もある。伯方島を眺めながら休憩していると、松山ナンバーの125ccスクーターに乗る世話焼きオジサンが通り掛かり伯方には「美味しいチキンカレーがあるので是非食べなさい。私は高いから食べないけど....」と聞きもしないグルメ情報を話し掛けて来る。このままでは話しが何時終わるか分からないので、早々にヘルメットを被って退散する。次は、アーチ橋の大三島橋328m。通行料50円だ。この橋を渡ると伯方の塩で有名な伯方島に上陸となる。次の橋まで近いのでこの島は直ぐに通り過ぎた。今日は平日とあって原付バイクは少ない。山のような荷物を積んだカブは2台すれ違っただけであったが、自転車が多い。特に女性と外国人が目立つ。カブに乗らず自転車にすれば腹も少しは凹むと思うのだが....。次は、最後の島に架かる伯方・大島大橋だ。鋼箱桁橋の伯方橋325mと吊橋の大島大橋840mの複合橋は通行料50円だ。大島と伯方島の間に鵜島があり、更に鵜島と大島の間に小さな能島がある。この能島は複雑な海流に囲まれていて近いのだが容易には近づけない難所となっているので、村上水軍の一派能島水軍が水軍城を構えた所として有名である。海辺で眺めていると観光船が1隻激流に挑んでいた。鳴門海峡を思わせるような潮流の速さだ。次は、いよいよ四国本土に架かる吊橋の来島海峡大橋4‚105m。料金は200円だ。この堂々とした橋は世界初の三連吊り橋だそうである。この海峡で採れる鯛は身が良く締まり絶品である。今日はその鯛を食べるのかと思いきや、福さんがどうしても食べておきたいと言う今治の中華料理「重松飯店」の焼き豚玉子飯を食する事になった。店に着いたのが12時30分、福さんは列ぶ覚悟でいたようだが運良く席が空いていた。店内には客が一杯で活気があり、当然名物の焼き豚玉子飯のオーダーが多い。量が多いと言うので並を2人前とギョウザ1皿を注文。運ばれた焼き豚玉子飯はご飯の上にタレを絡めた焼き豚がビッシリと乗って、その上から半熟玉子が2ヶ乗ったドンブリのようなものであった。黄身を砕いて混ぜて食べるとこれが以外にも予想を超えた旨さである。満足。満足。さあ。後はゆっくりと帰るだけだ。この調子だと早く帰れそうだ。地図を見ると来島海峡大橋の真ん中辺りに馬島があり、原付道からエレベーターで島に降りる事が出来るようだ。島の端に灯台があったので行ってみる事にして、巨大なエレベーターに原付バイク2台に跨ったまま乗った。「エレベーター内ではエンジンを切って下さい。」と書いてある。こういう経験は初めてである。灯台の麓まで走ったら石段の脇に細い獣道があったので灯台に登れるかもと思い、迷わず突っ込むと直ぐに海に出た。海岸に降りる前に段差があったので急ストップ。ここは以前はホテルでもあったのだろうか、プライベートビーチになっている。その先は岩に天然の穴が開き反対側に出られるようになっている。ビーチの見学の後が大変だ。来た道は狭いのでUターンはできない。仕方がないのでカブを一旦ビーチに降ろし向きを変えようとするが砂にタイヤを取られて動かない。前に回ってハンドルを引っ張ろうとしたらフロント右ウインカーに足が当たって「バキッ」と嫌な音が....。そ~と触ってみたら少しぐらつく程度で完全に折れてはいないようだが、また、やっちまった。何とか無理矢理向きを変えて、もと来た道へ引き返すが、道が余りにも狭いためにアルミの新品ステップが石に当たってガリッと傷を付けてしまった。また、また、やっちまった。朝の不吉な予感が的中したのだ。傷心のままエレベーターに乗って馬島を後にする。3階が自転車、歩行者、終点の4階が原付だ。福さんがエレベーター代を2台分料金箱に入れたようだが、後で調べたら来島海峡大橋は馬島までが100円、全線通ると200円となっているようである。従ってエレベーター代は払う必要が無かったのである。暫く走っていると福さんがフロントタイヤが揺れていると忠告してくれた。そういえば時々何となくフワフワした感じがあったので調べてみると、タイヤのヒビが大きくなり、所々で膨らみが確認出来る。10年以上前のタイヤ故に劣化の上に急に酷使したため、表面のゴムとカーカスが剥離して来ているようだ。これはもう限界だろう。この後大きな災いが起こらなければ良いのだが....。そうは行かなかった。大島から伯方島へ渡る伯方・大島大橋の途中に無人島の見近島に降りる道がある。この道は島にある見近島キャンプ場に行くための道であり、当然車では降りる事が出来ないのだ。見近島キャンプ場は草を綺麗に刈られた広場を中心に海水浴も出来そうなビーチが広がり、管理棟、水道施設、水洗トイレ、藤棚が完備され、管理人により掃除も行き届いている。これだけのロケーションと設備があるキャンプ場が無料で、しかも原付と自転車、徒歩でしか来る事ができないので、変な輩はいない。まさにカブ乗りの聖地となっているようである。既にテントが4張あり、松山から来た125ccスクーターの旅人は缶ビールを開けて既に一杯やっていた。うらやましい。顔を洗ってサッパリしていると、小さな島なのにアオダイショウが散歩していた。何処から来たのだろう?キャンプ場でのんびりしていたら、橋の上から赤カブに、赤いリアボックスを付けて、更に赤いランドセルをサイドに付けて、赤いヘルメットを被った多分広島ファンのライダーがこちらに向けて写真を撮っていた。橋の上で追いつくと何と女性のソロツーリングだった。ランドセルは子供のお下がりだそうだ。125ccの赤カブに良く似合っている。伯方島の道の駅「伯方S・Cパーク」で休憩。伯方の塩ソフトクリームを食べてみる。少し塩味が効いてなかなかの味だった。寄り道ばかりしていたので帰り道はかなり時間を喰ってしまった。急いで帰ろうとついついスピードを上げすぎて原付道を見逃したので、咄嗟にブレーキ。後に福さんがいる事を忘れていた。次の瞬間リアボックスに衝撃音。福さんのカブが止まれず後部に激突したのだ。信号でもないのに急ブレーキを掛ければそりゃあ止まれないわな。福さんは激突の直前に目にも止まらぬ速さでポンピングブレーキでタイヤのロックを押さえながら、華麗なカウンターステアを切ったかどうかは見ていないので分からないが、リアボックスにクラッチレバーの接触により小さな傷がついただけで、お互い転倒する事も無く事無きを得たのだが、何の予告もせす急ブレーキを掛けた責任はほぼ私にある事は間違いない。反省。深く反省。最後にとうとう不吉な予感が本物になってしまった。そんなこんなで休憩したり、道を間違えたりで、30キロで走る赤カブに追い越されたり、追い抜いたりでやっと本土に辿り着いた。駐車場でエンジンを冷ましてから工作車に積み込み、一路鴨方ICへ。玉島で福さんとカブを降ろして、R2で帰宅。カブを降ろして片付けをしたのが7時10分。早く帰れるどころか7時のニュースにも間に合わない時間となってしまった。福さんのカブ90はPC20キャブにJUN?のマフラー、ハイカムにフロントスプロケット交換とノーマルではとても敵いそうにない改造を施しているので、ついて行けるだろうかと心配していたが、排気量は同じ90ccなので、目を見張る大差がないようだったので助かった。オフロード性能は急坂も登ってみたが、先ず先ずの走りを見せたのは良かったが、狭路では低いステップが邪魔になった。ツーリング性能では大きなリアボックスが有り難い。何でもポンポン入れておけば無くする事もない。それと以外に便利だったのはドリンクホルダーだった。後に手を伸ばせばペットボトルがすぐに取れ、信号待ちでも余裕でお茶が飲めた。不吉の前兆となる割れた右ミラー工作車に格納されたカブ2台因島大橋に向かうカブ美しい斜張橋の生口橋通行料を入れる料金箱大三島橋とカブ来島海峡大橋に繋がる原付道来島海峡大橋の橋上橋上から馬島灯台を望む馬島へ上陸するためのエレベーター行き止まりとなってしまった獣道とカブ馬島灯台付近のプライベートビーチ馬島灯台下のほら穴悲しい結果のアルミステップ橋上から望む見近島キャンプ場見近島キャンプ場見近島キャンプ場のアオダイショウ
2017.06.18
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そもそも今回のツーリングは当初から考えが甘かった。4月の上旬と言う事で、北と長距離は避け、なるべく暖かく、近場でのんびりと桜でも愛でながら...と考えて、広島方面で実施する事にしたのだが、あの名機ロータリーエンジンを展示しているマツダミュージアムを見学するには予約制となっている事を知らなかった。この事を会員からの情報で知ったので、一週間前になってやっと予約を行おうとしたのだが、4月、5月はほぼ満杯状態で、敢えなく撃沈。決行5日前になって、呉から倉橋島、能美島、江田島の島巡りツーリングに変更したのだが、終盤になって時間の読み違えなどもあり、強行軍の甘甘ツーリングなってしまった事に心を痛めております。せめてもの救いは皆さん無事に帰着したとの便りのみである。時は平成の29年、4月は4日。今から考えると、この4/4も如何なる物か。しかも仏滅。不吉であった。午前9時山陽道道口PA集合。県北組の事を考慮しての少し遅めの時間設定だったのだが、実は午前7時30分から仕事を入れていて、それを片づけてからのツーリングしてしまえと、役得で自分勝手の時間としてしまったのだ。皆の衆後生だから許して下され。本日のメンバーはBMW/R90 、ディアベル、ハーレー2台、ゼファー750、V7ドンキーの6台だ。1台のハーレーには愛妻をディアベルには愛娘とタンデムなので人員は合計8名だ。今回のツーリングは距離も短いので皆さん楽勝気分でタンデム2台となったのであろう。この時点では、のんびりと、楽しい思いをして貰って、また行きたくなるようなツーリングにしようと思っていたのだが......。9時5分道口SA出発。何時ものように老車BMWが先頭に立ってペースメーカーとなって制限速度一杯で西進する。今日は朝から快晴であるドンキーの温度計は16度だが、日中は20度位に上がる予報が出ている。今日は、ハーレーさんの要望で大和町の亀山神社に参拝の後に、呉へと向かう事にしている。山陽道から尾道道に分岐して世羅ICで高速を降りる。尾道〜世羅は無料区間なので、当初の三原久井ICで降りるよりも300円安いそうな。世羅からはR432で大和町へ。亀山神社へは10時20分の到着。綺麗に掃き清められた境内は清々しい。参拝後、コーヒーをご馳走になって出発。この頃は気温も上がり19度になっていた。さすがに厚いのでオーバーパンツを脱ぐ。大和町から河内ICまでは県道49号線別名広島中央フライロードが延びており、これが信号ゼロの快適道路だ。あっという間に河内ICだ。山陽道を高屋JCTで東広島・呉自動車道に分岐。呉に向かって一気に南下する。雲一つ無い青空からは太陽がサンサンと降り注ぎ、気温も20度に達し、遠くには桜も咲いている。まさに春うららの絶好のツーリング日和である。12時を少し回った頃昼食予定の大和ミュージアム前に到着。ミュージアムは今日は休館日であったが、バイク専用無料駐車場は解放してくれていた。あっぱれだ。呉市長。ここまでは絵に描いたように予定通りだった。今日の昼食は海軍カレーを食べさす呉ハイカラ食堂だ。食堂があるビルに歩いて行くも、何か変だ。閑散として、活気がない。目的のハイカラ食堂が何処を探しても見当たらないのだ。ネットで場所と定休日を確認した筈であったのに....。スマホで確認して貰ったら本日営業となっている。電話して貰ったら、本日の営業は終了とアナウンスされた。どうなっとるんじゃ!呉の軍港はバイクで来た陸軍部隊には海軍カレーは食べさせないという事か!それでもと思って向かいのyumeタウンのねえちゃんに聞いてみたのだが、「知らんと」言う。もうええわい。結局、yumeタウンで広島風お好み焼きをいただきました。「ソバの大盛りでも値段は同じです。」と会計のねえちゃんが言うので、つい大盛りと言ってしまう、貧乏性が情けない。お蔭でお腹一杯になった。お好み焼きが焼けるのを待っていたので、出発は1時20分と少し時間が押して来た。R487の警固屋音戸バイパスで新音戸大橋を渡ると倉橋島だ。更に早瀬大橋を渡ると能美島だ。能美島と江田島は何故か陸続きになっている。呉から江田島までは2つの橋で繋がっているが、どの橋も無料なのがありがたい。取り敢えず江田島兵学校の前で写真でも撮って、島を一周して帰ろうと思って、狭い入口正面に大型バイク6台を乗り付けたら、流石に制服を着けた門兵が何か言いたげに、にじり寄って来た。兵学校の見学を行うには予約が必要と言う事は知っていたのだが、試しに「見学できますか?」と聞いてみたら、「次は3時からなので、2時半になったら駐車場に入ることができます。」との事。どうやら個人だと予約はいらないようだ。あと10分だ。どうしようかと相談していたら、正門の前から退去して下さい。とのお達し。他に駐める所は有りませんか。と鄭重に尋ねると、めんどくさいやつらだと判断したのだろう。もういいですから駐車場に入って下さい。と案内された。江田島兵学校の見学は3時から1時間半だ。終了が4時半になるので、途中で退場しようと思っていたのだが、一度見学が始まったら途中下車はできないルールになっているとの事。仕方がない島を出るのが予定より遅くなるが、覚悟を決めた。説明は兵学校OBが行ってくれるのだが、もの凄い早口で喋りまくる。建物や展示品を見学して行くのだが、若い水兵の遺書には心を打たれるものがある。そんなこんなで4時30分に兵学校を後にしたのだが、出発して間もなく、事件は起こった。先頭をBMWの左のマフラーから突然もの凄い黒煙が吹き出る。あれれ。と思ったら、エンジンがおかしい。とストップ。どうも片肺になっているようである。天空の城ツーリングではシフトフォークのバネが折れて、2速固定走行となってしまったBMWであったが今度は片肺か。話題に事欠かないバイクである。原因究明には時間が掛かりそうなので、ここで一旦解散として、県北組のハレー2台を先行さす。ディアベルも娘連れなので、ゼファーと先に帰るように指示して、BMWに付き合おうとヘルメットを脱いでいたら、藤さんはもうトランクを外してプラグを探していた。エンジンを掛けたまま怪しい左のプラグキャップひっこ抜いてみるが、変わりなし。左を付けて今度は右側をひっこ抜いたらエンジンがストール。やはり左が動いていない。プラグを取り替えようとした時に、藤さんが、兵学校の駐車場で誰かがこのバイクに触っていると言い出した。どうもCRキャブのチョークが引かれていたようだ。たぶん誰かが触ったのだろうが、とんでもない事をする奴がいるものだ。止まった所が丁度神社の前だったので、江田島の神様のお蔭だろうか。心配して帰らずにいたディアベルとゼファーも一安心。帰りに音戸大橋の写真が撮りたいと言う私の我が儘を聞いてくれて、橋の見える駐車場に立ち寄り、呉の市街を避けて東広島・呉自動車道入口の最短距離となる県道66号線を走る。入口の阿賀まで来たが、ここでゼファーの燃料が乏しくなったので、ガソリンスタンドを探す。呉方面に戻った所でやっと見つけたスタンドだったが、貯蔵タンクの取替工事中で閉店。更に呉方面にスタンドを求めて戻る。ディアベルとドンキーはセブンで休憩。すると先行していた筈のハーレー2台が前を通過したのを福さんが目撃。どうやら呉の街の渋滞に捕まっていたようである。4台揃った所でやっと再出発だ。もうかなり日も傾いている。気温も下がって16度だ。寒くなって来た。ディアベルは小谷SAで休憩するとの事で先行する。BMW、ゼファー、ドンキーは高速の夜道を慎重に走る。結局道口PAまでノンストップで帰って来た。遅くなったついでに、夕食を済ますが、私は夕食があるので、掛けソバにする。たぶんディアベルに追いつかれるだろうと思っていたのだが、娘連れなので、ゆっくりだったのだろうか。V7ドンキーは満タンで400キロは走れるので、今回のツーリングでは途中給油はせずに済んだ。本日の走行距離371キロ。予定よりかなり遅くなってしまった。江田島は遠い。反省。反省。帰ってみたら夕食のすき焼きを妻と子供2人で全部たいらげたところであった。くやし〜い。ヤケ酒を飲んで寝た。亀山神社亀山神社駐車場に並ぶ参加車ゼファー750/大和ミュージアム駐車場にて呉港江田島兵学校正門桜と煉瓦校舎校舎の廊下片肺になったBMW音戸大橋の駐車場にて
2017.04.06
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11月4日の夕方次男が帰ってきた。やっと20歳になったので、夕食時に晩酌を付き合わした。今回は、7日の朝帰りになるので、正味5日、6日の2日しかない。その中で、散髪に行って、成人式用のスーツを仕立てて、携帯不調につき下取りに出して新型iPhone7に機種変と忙しい。こちらもそれ以上に土日は忙しかったので、バイクに乗る時間がたっぷりととれない。結局、5日はバイクに乗るのが午後3時頃になってしまった。教習所はEG(インジェクション)仕様の最新CBだったので、ゼファーとはかなり違う。乗車前に始動方法などを細かく説明する。特にキャブ車の場合は、エンジン始動にコツが必要なのだ。しかもバイクの個体によって様々な癖があるのである。このゼファーの場合は、キーをONにしてアクセルを2度ほど煽って、チョークを目一杯引いてセルボタンを押すと普通に掛かる。バッテリーはトリクル充電器に繋いで満充電状態なので、セルモーターも実に軽々と回る。車検の時に不調になったセルボタンは分解して、アースを取り直しているので、その後の不調は皆無である。キャブ車はしっかりと暖機運転を実施しないと、直ぐにエンストしてしまうので、この辺りの事をタコメーターや音量など実際に見たり聴いたりして、最近のEGバイクのようにエンジンを掛けて直ぐに走り出すような事は出来ない事を理解さす。その他はアイドル調製、燃料コックの仕組み、シートの外し方、バッテリーの外し方、ニュートラルの出し方、燃料タンクキャップの開け方、ハンドルロック、パッシングスイッチなどの説明である。日頃、原付きスクーターしか乗っていないので、ゼファーの大きさと重さに少し戸惑っていたが、何とか付いて来る。今日は時間も無いことだし、高梁川を遡上して美袋(ミナギ)から玉島経由で帰って来る事にした。初心者なので普段よりはゆっくり走る。直線では付いて来るのだが、カーブが怖いらしく車体を倒し切れないのでアウトに膨らみ、スピードが落ちる。思い切って車体を寝かせろとアドバイスするのだが、教習所ではやっていないので、なかなか出来ない。休憩時に感想を聞いてみると、KAWASAKIニュートラルは絶品との事。他のバイクはニュートラルを出すときに1速から2速の間の微妙な隙間を足先の感覚で入れている。しかも静止時だろうが走行時だろうがギアは1速から2速それ以上またその逆も入るようになっているのだが、KAWASAKI車の場合静止時は1速から2速へは入らないようになっている。1速の上は幾ら上げてもニュートラルなので、簡単にニュートラルを出すことができる。他のバイクもこの点は見倣って貰いたいものである。もう一点はフロントブレーキレバーの遊びが大きすぎる事である。これは痛いところを突かれた。一番気になっていたところである。この遊びを改善しようとキャリパーのシールとメッシュブレーキホースとマスターシリンダーのシール及び部品を全て新品にしたのに、改善できないでいる。エアー抜きは既に何回も繰り返し行っているのだ。最後はキャリパーの交換しかないのだろうか。交換すれば改善されるのかどうか悩ましい所である。休憩後の後半になると、慣れのせいかカーブのスピードも少し上がって来た。後ろでスーパートラップの音がフォンフォンと良く聞こえる。後ろはどうかと思い、ゼファーを先にやって後ろを走ってみたら、なるほどかなり迫力のある音がしている。これなら4輪の死角に入っても気付いて貰えそうである。日暮れ前に何とか帰着。今日はこれ位にしておこう。明けて、11月6日今日も朝から忙しかったので、午後2時頃の出発となった。昨日は山だったので今日は海に行く事とした。玉野から渋川海岸、王子ヶ岳、鷲羽山、下津井、鷲羽山スカイライン、種松山というルートだ。前半はのんびりと走れるが後半はタイトなコーナーが続く、トリッキーなルートだ。昨日と比べて明らかに速くはなっているが、信号からのスタートが鈍重である。V7はどうしてあんなに速く走れるのか聞いてくる。別に速いことは無い。普通である。それよりもゼファーはどうしてあんなに遅いのかと聞いてみる。すると、どうもクラッチを何時までも握って放し切れていないようである。鷲羽山の駐車場でゼファーの後ろに次男を乗せ、クラッチの操作に目を集中させて試走すると、繋がった瞬間にポンと直ぐ放し加速する操作を見て、これでエンジン止まらないの?と不思議そうな顔をする。教習所では発進時に半クラッチ長く使ってスムーズな発進をするよう教わっていたようであるが、何メートルも長い間半クラで走ると当然スピードも出ないし、何よりもクラッチの寿命が縮むのだと教えてやる。今度は一人で駐車場の中を走って繋ぎ方を覚えると、加速が普通になった。やれやれである。鷲羽山スカイラインは日曜日とあって、火の玉四輪やバイクがカッ飛んでいた。コーナーでも100キロは出ているのではなかろうかと言うスピードだ。速いクルマが来たらどうすれば良いのかと聞いてくる。その場合は左に寄って走っていれば、はみ出し禁止でも構わず抜いて行くし、左ウインカーを出して道を譲れば尚更よろしいと教える。スカイラインをゆっくり走り、半分程走った左のブラインドコーナーだった。カーブの入口では見えなかったのだが入って直ぐに軽四輪がカーブの中央に止まっているのが見えた。一瞬事故かと思って急ブレーキを掛けて何とか交わした。よく見てみると、オバサンが娘と2人でカーブの真ん中にクルマを止めて呑気に道端の山野草を採っていたのである。この非常識さには呆れてしまって声も出ない。今日は初心者と2人なので何時もよりはゆっくりと走っていたので何と交わせたのだが、先程すれ違った火の玉四輪やカッ飛びバイクだったら大事故になっていたことであろう。オバサンはこれだから怖い。道路にクルマを止めるのなら左端に寄せて止めるのが当たり前だ。それにコーナーには止めてはいけない。しかもブラインドコーナーなどはもってのほかだ。種松山のタイトコーナーを抜けるとゼファーの直線加速もコーナースピードも昨日よりは格段に上がっていた。かなり慣れたのだろう。帰ってから妻が言うに2台のバイクが同時に出発するとかなり大きな排気音で五月蠅いとの事である。やかましいわい。大正池にて(県道54号総社市新本)鷲羽山駐車場下津井から瀬戸大橋を望む
2016.11.15
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次男が部活のために帰るという19日、つまり四国ツーリングの翌日、セローに乗りたいと言うので、ブレーキレバーを交換し、午後からプチツーリングに出掛けた。新幹線の発車時間が決まっているので、午後3時には帰還の予定で、走り出す。しかし、今日も暑い。しかも午後の一番暑い時である。昼食を食べていなかったので、セルフうどんに寄って腹ごしらえだ。私はざるうどんの大、次男は冷やし掛けうどんの中。次男が美味そうに食べているの見ていると、同じ冷やし掛けにしておけば良かったと後悔する。何と情けない....。今日は時間もない事だし、岡山空港から吉備新線を通って加茂川へ抜け宇甘渓から吉備新線の途中に復帰する行程とする。しっかり付いて来いと言って走り出す。V7は750ccでセローは225ccと排気量が3倍も違うので、加速はゆっくり目で、スピードも控えめにセローのレベルに合わせるのだが、なかなか付いてこない。慣れないバイクに初めてのオフロード車なので仕方ないと思い、更にゆっくりと走り、直線だけはスピード少し上げて走る。後半は慣れて来たようでストレートではピタリと付いてくるが、バックミラーで見ているとどうもコーナーが遅い。ブロックタイヤを履いているので、あまり深い倒し込みはできないが、それでも浅すぎる。もう少しバンクさせないとコーナーは速く抜けられないと説明する。教習所では課題走行と法令走行を行うだけなので、実際の道路での走りとかなりの差が出る。教習所のコーナーは、バンク角ゼロで30km/hにも満たないスピードで走る事を強要される。カーブは安全速度で走るのが鉄則だと言うが、公道のカーブを30km/hで走っていたら、その方が危ない。そんなスピードなら介護用の電気自動車に乗った方が良いかも知れない。1時間で良いので教習所でも高速コーナーの抜け方を教えたら良いと思うのだが....。帰り際にはかなり上達し、スピードも出せるようになってきた。若い者は覚えが早い。たぶん来年には、こちらが付いて行けなくなって、ゼファーの後塵を拝する事になるだろう事は火を見るよりも明らかだ。吉備新線にて宇甘渓駐車場にて
2016.08.25
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初めて1泊での笏取り虫ツーリング。午前4時に目が覚めたがまだ雨が降っていたので、再び眠る。6時に起きてみると雨は止んでいた。バイクが心配になり様子を見に行ってみると、雨がよほど激しかったのかゴミ袋のカバーが一部外れている。カバーを外し、タオルで濡れた車体を拭いていると、空に段々と青空が覗いて来た。今日も良い天気だ。午前7時30分、ご飯に味噌汁、サラダ、卵、昆布、かまぼこ、海苔の朝食を食堂で済ませ、8時15分に姫鶴荘を出発、気温は丁度20度だ。行く手はガスが掛かり真っ白だ。此処でも折角の景色や石灰岩が隠れてしまい、ガスが晴れた一瞬にしか見えない。道端では牛が放牧されており、キジのつがいも散歩をしていた。カルスト台地を下ると直ぐにガスは晴れ、青空が見えて来た。R439を檮原に向けてどんどん下る。それにしても、昨日のいよ西条の町からガソリンスタンドを1軒も見ない。燃費の良いBMWとV7も流石にガス欠まで数十キロとなり心細い限りである。V7は燃料警告灯は少し前から点きっぱなしだ。それでも走り続ける。ひょっとしてガス欠?の嫌な予感がした時に檮原町松原で小さな出光のガソリンスタンドを発見。全車飛び込むが、ハイオクの給油機は1つのみ。5台のバイクで狭いスタンドは満車状態。順番に入れて貰って休憩。藤さんは近所のオジサンに近道の農道を聞き出していた。出光のカードを持って来ていたので、差し出したら、「すみません。カードは機械がないので現金でお願いします。」と断られた。こんな田舎では仕方がないか。ガソリンが手に入っただけでも有り難い。それにしてもここまでスタンドが無いとは。過疎化で採算割れとなり次第に閉鎖されて行くのだろうが、スタンドなんて何処でも有ると思うのは大間違いだ。救世主の松原石油さんを後にして更に山を下る。行けども行けども深い山が続く。四国の山は懐が深いのだ。と、前を行くBMWがおかしな挙動をする。何かを避けたようだ。よく見ると道路に長く延びたヘビを避けていた。ヘビはビックリして道の真ん中に止まったのでこちらも避けようとしたその時、突然動き出し速いスピードで道を横断しようとしたのだ。何でじっとしていられないのか。ヘビは目の前だ。もう避けられそうにない。ブレンボのフロントディスクとリアブレーキをロック寸前まで掛ける。止まったと同時にフロンタイヤがヘビにあたったのだ。1m近くはあろうかと思われるアオダイショウはビックリして止まったバイクの股の下で大暴れ。こっちもビックリしてなかなか発進できないでいると、後続のハーレーが何も知らずに追い抜いて行った。とんだハプニングがあったが、道の駅四万十大正で休憩して気分転換。更に南下を続ける。予定では大正から四万十市までR439を南下する筈だったが、R56で海沿いを走る事となった。途中、舗装工事で15分程予期せぬ足止めを食らったが、お蔭で警備員に四万十市を迂回する近道を教えて貰ったの差引0だ。それにR439は国道だが酷道だそうで、予定通りだともっと時間が掛かったかも。四万十川を渡ればR321でいよいよ土佐清水の案内板が出て来る。今日の昼食は土佐清水の足摺黒潮市場で新鮮な魚を食する予定にしている。時刻は12時を少し回っているので、先を急いでいたら、雨がポツポツ。足摺黒潮市場の1km手前になってかなり降り出した。慌てて駐車場に飛び込む。今回もギリギリセーフ。ずぶ濡れにならずに済んだ。海の見えるレストランでは魚料理のメニューが並ぶ。土佐と言ったらやはり鰹でしょ。と言う事で鰹のタタキどんぶりを注文する。食事中かなり激しい雨が降っていたが、食事を終える頃には止んでいた。もう目的地はすぐそこである。足摺岬は四国最南端であり、岡山からだと一番遠いので、今まで行ったことはない。初めてのその聖地に足を踏み入れる。しかもバイクで。岬に到着すると、20台程度の小さな駐車場があるのだが、既に満車。仕方がないので、通行の妨げにならない路肩に駐車する。室戸岬の駐車場はもっと狭いので、贅沢は言えない。室戸岬は岩が林立する波打ち際まで歩いて行けるが、足摺岬は断崖絶壁なので無理だった。代わりに椿の林を数十メートル進むと展望台がある。ここからの眺める足摺灯台や岬の断崖、太平洋の彼方まで続く大海原どれを取っても正に絶景である。岬の風景を堪能したので、いよいよ帰路につく、予定より遅れ気味であるが、先が長いので慌てる事は無い。折り返しのコースは半島の中央を走る足摺スカイラインを通る。山道を登って行くと、ポツリ。ポツリ。とまた雨が降って来た。樹木の傘で少しは凌げるが、バイザーが雨粒だらけになった。気温が高いので少しは濡れた方が涼しいかもと思っていたら、スカイラインの終点に達する頃には上がってしまった。ここからは昼食場所の足摺黒潮市場前を通過し、R321、四万十市を迂回する農道、R56と乗り継いで、道の駅ビオスおおがたで休憩。珍しいブッシュ柑ジュースで喉を潤す。R56を更に進み四万十町古市のセルフスタンドで高速に乗る前の最後の給油。四万十中央で高知自動車道に乗りやっと信号機の無い高速を走れる事になる。午前中の山の中とは違い、低いところを走っているので、トンネル内の気温が33度もある。後は夕暮れを待つしかクールダウンの道はないだろう。南国SAで休憩後、一気に四国を横断して高松道の豊浜SAで最後の休憩。ここで解散。後はフリー走行としたら、一番遠いハレー2台が先行。BMW、V7、ハレーはマイペースで帰路についた。瀬戸大橋から見えた暮れなずむ瀬戸内海は幻想的でやっと帰って来たなとの思いが募る。自宅から梼原町松原まで340.1キロ、四万十町古市まで201.5キロ、自宅まで204.7キロ。2日間での総走行距離746.3キロ。平均燃費25.75km/L。姫鶴平の朝道の駅四万十大正舗装工事で一休み足摺岬駐車場展望台から見下ろす足摺の海展望台から足摺灯台を望む
2016.08.22
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8月17日~18日の1泊2日で念願の四国カルストと足摺岬へのツーリングを敢行した。今回は以前に計画していて、取り止めとなっていた計画なので、早めの案内が出来たが、それが仇となって、2名の不参加が出た。足の骨折と腰骨のヒビだ。直前になって怪我人が2人が出るとは呪われたツーリングのような気がしてならない。と、言う事で参加車はBMW R90/6、ハレー3台、V7ドンキーの5台となったが、ディアベルとCBXが半日だけ付き合い参加で、初日は計7台。午前8時30分山陽道道口PAに予定通り集合。昼食を寒風山トンネルを抜けて3キロ程の所にある道の駅「木の香」で摂れればベストなので休憩はしまなみ海道の瀬戸田PAで1回のみとして走り出す。V7ドンキーには温度計が付いているので、気温をチェックしながら走る事ができる。これは以外とよく使う。まだ午前中で気温の上昇途中なので高速での気温は31度程度で、爽快である。山陽道の福山西からしまなみ海道に入り向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島と42年前の老体BMWが先頭で参加車を牽引する。BMWが参加する時はいつも先頭をお願いしている。カーナビと道路地図と現地の人の声と野生の感を駆使して皆さんを引っ張るのは大変な事だが、有り難い事である。今治で終点となるしまなみ海道を降りて今治バイパスを走っていると対向車線でスピード取り締まりをやっていた。この暑いのにやるのだなぁと感心したが、この先気を付けねば。今治小松自動車道に乗り、いよ小松北ICで降りようとしたら料金所にETCが設置されていない。今治湯ノ浦から乗るときには当然通行券は取っていないので、そのまま現金では支払う事ができない。ETCカードが必要なのだ。ETCカードはシートの下に設置された車載器の中だ。シートを外してカードを取り出し、精算機に入れるが反応がない。間もなく係りの人が2人飛んできて、操作を行うと、入口で車体を読み取っていないとの事で、ナンバー確認などを行う。7台のバイクが車載器からそれぞれカードを取り出して、1台1台精算するのだから大変な事だ。どうしてETCが無いのか。今時こんなICが存在するのか。腹立たしいが、係りの2人は終始平謝りなので、怒る気にならない。どうやら、全国の高速道路でETCが無いICが2箇所ありその内の1箇所がこのいよ小松北ICと言う事らしい。そういう意味では貴重な体験かも知れないが、めんどくさい事をするな!気温の上がったR11をいよ西条方面へ走るが、遅いクルマのお蔭で温度計は34度表示している。早く日陰がある山に入りたい。西条の手前でやっとR194に分岐。ここからは寒風山トンネルまで道幅も広く走りやすいワインディングロードが続く。実に気持ち良いコーナーを次々と曲がり山に分け入る毎に気温も下がって行く。四国の奥深い山々を眺めているとやがて全長5,432mの寒風山トンネルだ。このトンネルは一般道では日本最長らしい。入口から1キロ程は路面がかなり濡れていたが後半は大丈夫であった。流石に日本一とあって、行けども行けども出口が見えない。長い長いトンネルだ。気温も一気に下がって肌寒い。温度計を見ると22度示している。道理で涼しい訳だ。トンネルを抜けて3キロ程で道の駅「木の香」に午前11時30分到着。隣に温泉もある。早速、レストランで昼食。ここは雉が有名らしく、キジラーメンと言うメニューがあったので食してみる。よく澄んだスープにキジ肉のつみれと何故かトマトが入ったラーメンはなかなかの味であった。予定通り、ここで食事ができたまでは良かったのだが、行く前から問題が1つあった。ここから3キロ引き返した寒風山トンネルの出口から分け入る瓶ヶ森林道で8月5日に終わっている筈の災害復旧工事が長引いてまだ終わっていない事が、地元の観光案内で確認済みなのだ。工事場所はここから1時間弱。午後1時までは昼の休憩で通れるが、その後は1時50分~2時の10分間だけだ。12時15分に出発すれば、間に合いそうだが、ハーレー2台のガソリンが乏しい事が判明。この先、四国カルストまでガソリンスタンドはなさそうなので、大事をとって給油に向かう。この間にディアベルとCBXとはお別れである。このままR194を下って大豊に出て帰るそうである。ハーレーが給油から帰って来たのが12時30分過ぎ。1時までには工事場所まで無理と判断。「木の香」で1時過ぎまでゆっくりと時間を潰す。寒風山トンネルの出口からいきなり瓶ヶ森林道に繋がっているのかと思ったらそうではなく、細い接続道路の先に分岐して瓶ヶ森林道の入口があった。つづら折りの林道を徐々に高度を上げながら登って行く。この林道は以前はオフロードで剣山スーパー林道と共に四国を代表するオフロードあったのだが、悲しいかな今は全線舗装されてしまっている。素堀りのトンネルやヘビや猿がいる難所を抜けると尾根に出た。標高がかなり高ようでガスが視界を遮る。ガスの切れ目から谷を覗くと山の深さに圧倒される。晴れていれば、絶景間違いないが、何ともしがたい。その替わりと言っては何だが、標高1,100m~1,690m、総延長27キロの瓶ヶ森林道の気温は20度を示している。涼しいというより肌寒い。問題の工事地点には自転車が1台開通時間を待っていた。この林道は冬期閉鎖となるのだが、雪の被害で毎年補修が必要になるそうである。小休憩で開通。ここさえ通過すれば後は問題はない。瓶ヶ森林道に接続する石鎚スカイラインは急カーブが多いがセンターラインが引いてあるので、そこそこ飛ばせる。R494、R33、R440と下って行き、地芳トンネル手前から四国カルストの標識に従い、最後の登りだ。山へ分け入る方向に嫌な雲が.....。何とか交わせるかと思いきや、雨粒が落ちてきた。地芳峠までは樹木の傘で何とか凌げたが、峠からはその傘もない。目的の姫鶴荘まで2キロほどなので、そのまま走り何とか到着。ずぶ濡れという程でもなかった。姫鶴平は20年以上前に家族でキャンプをした事がある場所だ。当時の記憶が少しずつ甦り、風景を思い出す。キャンプ場には10張りほどのテントが張られ家族がキャンプを楽しんでいる。それを横目に午後4時30分チェックイン。藤さんは準備よく厚めのゴミ袋2枚をバラしてガムテープで貼り合わせ簡易のバイクカバーを作っていた。予備でもう1台分あると言うので、部屋で工作。V7にもカバーを掛けて雨を凌ぐ。BMWのサイドバックには色々な物が入っており、助かる事が多い。部屋はコテージから姫鶴荘へ変更していたので、ツインが2部屋、シングル1部屋だ。中は綺麗で、都会のビジネスホテルより広く、綺麗だ。お腹がぺこぺこなので。少し早いが5時30分から食堂で宴会を開始する。バーベキューとの事だったが普通の焼き肉だった。まぁ何でも良い。冷えたビールで乾杯だ。焼酎持ち込みOKにしてくれたので、野菜と、肉を追加して宴は更に続く。ふと気が付けば食堂に誰もいなくなったので、追加の焼酎を注文して、休憩所兼喫煙所に移動。そこから更に二次会が始まった。ジムニーで神奈川来た同泊のKZ?1000乗り氏を交えて11時近くまでやってやっとお開き。雨はまだ降り続いている。窓を開けて網戸にすると寒いので、締めたまま就寝。1日目が無事終わった。CBX1000/迫力の6気筒瀬戸田PAにて/背後は斜張橋の多々羅大橋渓谷を眺めながら食事ができる道の駅「木の香」のレストランキジラーメンガスに煙る瓶ヶ森林道V7ドンキー越の瓶ヶ森林道瓶ヶ森林道の時間通行止め箇所石鎚スカイライン起点姫鶴荘姫鶴荘敷地内にある県境姫鶴荘から高知方面を望む
2016.08.20
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昨年4月に日生から鹿久居島(カクイジマ)に橋が架かって本土と陸続きになったので、一度訪れてみたいと思っていた。橋の名は「備前ハート日生大橋」。橋の名前の真ん中にハートマークがあるのは日本ではかなり珍しいと言う事で、話題になったようである。瀬戸内海には大小様々な島があるが、殆どは船で渡らなければならない。フェリー代も余計にかかるし、第一時間を制約されるので橋は有り難い。有り難いついでにこの立派な備前ハート日生大橋は無料なのである。午後2時。気温33度。快晴。久し振りにV7ドンキーに火を入れる。FIなので、燃料コックもないし、チョークも無い。キーをONにしてセルスイッチを押すだけである。まことに簡単であるが何だか物足りない気がする。R2を岡山方面に走り、君津JCTでブルーラインに乗る予定であったが、うっかり通り過ぎてしまい、西大寺ICから乗る嵌めになってしまった。ブルーラインは昭和52年に岡山ブルーハイウェイとして全線開通した信号機の無い片側1車線、60km/h制限の観光道路であるが、名称がハイウェイとなっていたために高速道路と間違えるドライバーが多く、事故が続発したために平成6年に名称を「岡山ブルーライン」に改称した。平成16年からは通行料金が撤廃され無料となったのは有り難い。この走りやすいブルーラインなのであるが、山陽自動車道備前ICから直接岡山市内に入れるとあってトラックの通行がかなり多い。従って片側1車線のために遅いクルマがいると抜けないのである。じっと我慢の子となってしまうのである。今日は先を急ぐわけでもないので、ギアを6速に入れてエンジンに負荷を掛けながらツインのドコドコ音を楽しみながら走る。一本松展望園と黒井山グリーンパークの2つの道の駅を過ぎると片上湾に架かる片上大橋が姿を現す。この湾では名産のカキを養殖するカキ筏が浮かべられている。(片上湾大橋とブルーライン)片上大橋を渡って直ぐのブルーライン備前ICで降りてR250を日生へ。日生はカキが名産でシーズンには五味の市でも安く売られている。また、そのカキをふんだんに使ったお好み焼き通称「カキオコ」が有名で、昨年12月にもV7で食べに行った。その日生の町を通過すると直ぐに「備前ハート日生大橋」が見えてくる。エクストラドーズド橋に分類されるこの橋はケーブルの張りが美しい。橋中央からの日生湾の景色が美しいが、残念ながら駐停車禁止となっている。(橋の銘板)(ケーブルが美しい備前ハート日生大橋)橋を渡るといよいよ鹿久居島だ。この島は昔から野生の鹿が多く棲みついており、殿様が鹿狩りをしたとも言われているので、島の名前になったようである。一匹くらいは出会えるかなと期待を込めながら上陸。橋のお蔭で道路も素晴らしい。アッと言う間に次の頭島が見える。これも無料の頭島大橋を渡ると漁港である。鹿久居島よりかなり小さな頭島の方が活気があるように見える。(鹿久居島から頭島を望む)(頭島大橋)(頭島漁港)小さな島なので道もあまりなく、再び鹿久居島へ。この島はミカン刈りに力を入れているようで、ミカン刈り農園が広がる。頭島大橋を見上げる船着き場で暫し休憩。メーターに仕込んである温度計では33度と表示されているが、思ったよりは暑くない。日なたはそれなりに暑いのだが、日陰は涼しい。風もありクーラーもいらないくらいだ。ただ、日なたに置いたバイクのシートは焼けるように熱くなる。(V7ドンキーと頭島大橋)確か、この島には古代体験ができる「まほろば」があったのを思い出した。去年管理棟が火事になったと新聞で読んだが、その後どうなったのだろうかと思い、寄ってみる事にした。途中の「まほろば」に続く丘の上からは瀬戸内海の島嶼風景を見下ろす絶景が広がった。(鹿久居島から大多府島を望む)その先に鉄製の柵が締められ水曜日は休みとの看板が......。とうとう鹿には出会えなかった。仕方がないので、「備前ハート日生大橋」まで引き返し、赤穂方面に走ってみる。(鹿久居島から備前ハート日生大橋を望む)山陽道の赤穂ICがあと2kmの看板が出たので、県道96号線で備前に引き返し、R2、ブルーラインと乗り継いで道の駅一本松展望園で休憩。休日ともなれば、多数のバイクが集まっている駐車場も今日は京都ナンバーのオフロードが1台きりだ。コーラを飲んで水分補給。併設されている一本松ICから牛窓方面に山を下る。牛窓ヨットハーバーから西脇海水浴場、宝伝海水浴場を経由し、西大寺ICから再びブルーラインに乗って無事帰着。(牛窓ヨットハーバー近くの海岸道路にて)
2016.07.22
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笏取り虫ツーリングの日程が決まりましたのでお知らせ致します。奮ってご参加下さい。
2016.07.09
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昨日、藤さんへ電話して用件を済ませたら、午後から仕事が無いと言う事で、天気も良いし急遽プチツーリングに行くことになった。そう言えばV7ドンキーも福山へ行って以来シャリィやTLばかり弄っていたので、まともに走らせていない。午後2時総社IC横の公園で待ち合わせ。行き先は何時もの奥吉備街道である。奥吉備街道へと続く兵坂峠は前回セローで行った時には工事中で通行止めとなっていたが、藤さんの話しによると3月には既に開通したらしい。藤さんのR90/6はブレンボのステンレスディスクローターとブレンボのパッドで制動力が強化され、フロントフォークのOH、ホイールベアリングの交換も相俟って実に快調の様である。新緑の奥吉備街道のコーナーの1つ1つが実に気持ち良い。前に遅いクルマがいても決して追い抜いたりはしない。低速は低速でエンジンの鼓動を楽しむ。まさにオトナのツーリングだ。これが1人だと、ついつい遅いクルマを追い越すわ、信号で一番前に出るわで頻繁なギアチェンジと高回転まで引っ張ってしまうアクセルワークを多用し、落ち着きのない荒っぽい運転になってしまうのである。その結果、常に先頭を走るのでスピード取締の餌食になる確率が上がってしまう。V7ドンキーはトルクで走るのに向いているバイクなのだが、その一番おいしい所を味わうには、2,000rpmあたりから5速に入れたままアクセルを開ける。当然加速は鈍いが、エンジンに負荷が掛かっているので、鼓動が増幅されツインの面白さを堪能できる。こういう走り方をしていれば前に遅いクルマがいても、楽しく走れる事が再認識された今回のプチツーであった。本日の走行距離168km。R90/6とV7ドンキー田植えが終わった田圃とV7ドンキー
2016.06.03
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新緑の眩しい好季節。天気は快晴。こういう時こそセローで山に出掛けたいと思い午後の空いた時間にエンジンを掛けてみる。トリクル充電器のお蔭とキャブのガソリンを殆ど使い切っていたために、始動はすこぶる良いが、長く乗っていなかったので、タイヤの空気がかなり抜けている。今日は前後共に1.5気圧に調整して山を目指した。なるべく獣道を走ろうと脇道にそれるが、今の時期は草が茂っている場所が多く、奥深く進めず、やむなく林道を走る森林浴に切り替える。鬼ノ城、豪渓方面の山を堪能して、今日は高梁川の河川敷のオフロードで締めようと、走っていたら大きな水溜まりが出現。迂回しようにも右は灌木、左は野イバラの群生で通れない。覚悟を決めて水溜まりを通れば何て事はないが、少し深そうで、その上汚泥が溜まってヌラヌラしていたので、バイクが汚れるのを気にして、少し引き返し土手の斜面を走って迂回する事にした。しかし、この土手には1mを超える草がビッシリと生えており、足下がどうなっているのかさっぱり分からない。意を決めて大きな石や凹みなどはないだろうとの思い込みでギアを下げて突っ込んだ....。その時事故は起こった。突っ込んでみたものの、草丈は思った以上に高く「これはマズイ」と思った途端にフロントが何かに当たって跳ねて土手の斜面でバランスを崩した。運悪く車体は谷側に傾いたので、咄嗟に体で山側にバランスをとったのだが、斜面では車体を支え切れない。そのままスローモーションのように谷側に倒れて行く。もうどうしようもない。バイクが倒れる瞬間に体が放り出され、背中からドスンと転落。思った以上のかなりの衝撃であったが幸い草の上だったので、怪我は無かったのだが、バイクはエンストしたままタイヤを山側にして倒れている。ガソリンも少し漏れているようなので急いで起こそうとするが、重くてなかなか起きてくれない。ヘルメットを脱いで玉の汗をかきながら渾身の力で何とか起こし山側に寝かせる。キーをOFFにして一息いれて、破損箇所の確認を行う。オフロードバイクなので少々倒しても壊れるところは少ないし、転倒箇所が草の上だったので壊れている箇所はフロントブレーキレバーの外は無かった。しかし倒れた時にバイクの車重を一気に受けたレバーは飴のようにグニャリと曲がってしまっている。あ~ぁまたやってしまった。これでブレーキレバーを曲げるのは3回目だ。だから何時もブレーキレバーは新品だ。トホホ.....。新緑のオフロードやっとの思いで山側に寝かせたバイク無惨に曲がったブレーキレバー
2016.05.23
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4月5日快晴、気温19°の予報が出た。このところスッキリしない天気が続いていたが、久し振りの朗報である。急に走りたくなって福さんにメールすると、あっさりOKが出た。5日は忙しい筈だが....まあいいか。午前9時福さんの家近くのセブンで待ち合わせ。春休み中とあって次男とタンデムでやって来ていた。今日は、近場の地道を走りのんびりと桜を満喫する予定である。笠岡への海岸線の道は初めて通るので福さんが先導する。少し狭い所もあったが、車も少ないし快適に飛ばす。寄島からは、西大島に掛けて海岸沿いの道も広くなりカーブと景色が美しい。笠岡へ着くと神島大橋を渡って神島(こうのしま)へ以前は島であったが笠岡湾干拓により今は陸続きになっている。この最先端に神島なびっくLANDなるキャンプ場があるとの事で今度はV7ドンキーが先頭で防波堤が続く海岸線を走る。なびっくLANDはお休みのようなので歩いてキャンプ場まで行こうとしたら、福さんの携帯に悪魔のメールが入っていた。「キュウヨウニツキスグカエレ」仕方なくここでお別れとなる。さて、どうするかソロツーリングになってしまった。このまま帰るのも勿体ないので、取り敢えず鞆の浦まで行って見ることにした。その前にキャンプ場を見ておく、このキャンプ場は有料だけあって海岸から続く芝生が美しく、良く整備されたキャンプ場である。なびっくLANDからUターンして福山を目指す。干拓の道は信号もなく一直線だ。北海道を走っているような錯覚に陥る。あっと言う間に県境だ。広島県に入り、日本鋼管(JFE)がある鋼管道路を通り入江大橋を渡って、南詰の信号待ちをしている時だった。前に乗用車が1台。赤信号から右折可の矢印が出たので、乗用車と共に右折しようとすると、突然前方の対向車が前を塞ぐように突っ込んで来た。前を行く乗用車はすり抜けたが、こちらは無理だ。そこで突っ込んで来た対向の軽ワンボックスが急ブレーキを掛けながらも、道を譲れとの手で合図を出す。何が道を譲れじゃ阿呆んだら〜。車に乗っていたのは老夫婦で婆さんが運転していた。交差点の真ん中で老父婦の車を止めて怒鳴り上げてやろうかと思いつつ、軽の前に立ちはだかり渾身の睨みを効かせたが、それでも老父婦は止まる事無くバイクを避けながら、完全なる赤信号を強引に突破したのである。この騒動のお蔭でV7ドンキーを含め3台の車しか右折する事ができなかった。最近の年寄りは交通ルールを守らない、走るのが極端に遅いなど目に余るものがある。右折中のバイクに前を塞ぐように赤信号で突っ込んで来られたら逃げようがないのだ。もしもドンキーに接触でもしていたらと思うとゾッとする。ブチ切れて軽のワンボックスをボコボコにしていたかも知れない......。カッカして事故でも起こしたらつまらないので、気を取り直して沼隈方面の看板を左折、芦田川を渡っていると右手に草戸稲荷神社の派手な社殿が見えて来たので、桜見物に寄ってみる。神社の桜は満開だ。参拝の後、花見をしながら福山の先輩に電話をしてみると、今日は休みなので家で町内会の回覧板の名簿作りなどをやっているとの事。昼にはまだ早いので鞆の町並みを見学して昼過ぎに向かう事にして電話を切った。予定では鞆にはグリーンラインを通って行くことにしていたが、先輩が言うに確かグリーンラインは二輪車通行止めだったような....との情報を貰うが、昔に比べ二輪乗りも激減した昨今、二輪車を通行禁止にしている道などあるのだろうかと思い入口まで行って見た。撃沈である。二輪車通行禁止の表示板が掛かっていた。仕方なく一般道を鞆まで走る。この町は道幅が狭いので有名である。従って町中に四輪を駐車するスペースはない。しかしバイクなら何とかなる。路地を物色していたら小さな神社を見つけた、境内には車がビッシリと駐めてあったが、隙間を見つけて駐車する。賽銭を投げて御礼をした後、カメラを手に町並みの散策を開始する。鞆と言えばやはり沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)だろう。町中から石畳の参道が曲がりながら社殿まで続く。参拝の後、ここでも満開の桜の下でゆっくりと花見をして過ごす。古い町並みを歩くが、今日は観光客もまばらだ。有名な保命酒は少し離れているのでバイクで向かう。保命酒は薬膳酒で非常に甘い。小さい頃、保命酒の酒粕をよく食べた記憶が甦る。鞆の浦の港に出て、仙水島を見ながら福山へ折り返す。昼少し回っていたので先輩のおごりで福山で一番のお薦めラーメン八福神で醤油豚骨を注文する。店は狭く8人で満席となるが、九州風の硬麺で美味い。その上1杯500円とリーズナブルだ。替え玉100円を追加注文したのは言うまでもない。その後、場所を移動。コーヒー店で1時間位積もる話しをして早めのお開き。今日は同業者が山口の銘酒「獺祭」を持って来るというので、お好み小屋での夜桜宴会が待ち受けているのだ。はやる気持ちを抑えて、高速に乗って30分で到着。食材を用意し、いざ宴会。草戸稲荷神社満開の桜とV7ドンキー鞆の町並みと石の社号標ベランダに突き刺さる鳥居の貫沼名前神社HONDAベンリー125?保命酒とV7ドンキー鞆港
2016.04.06
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藤さんから知り合いの料理人の岩さんが今年最後のツーリングをしたいと言うので、24日に一緒にどうかと誘いがあった。2日前までの天気予報では雨後曇りと出ており完全に諦めていた。が、天気が前日になって急変して晴れと出た。ディアベルを誘ってみたが、急なことで「予定あり」と言う事で申し訳なかった。結局BMW、CB750/K0、V7ドンキーの3台で走る事になった。何でも、CBは短距離をゆっくり走るので日生までの50kmほどの間に休憩を入れて欲しいとの要望だそうだ。しかも、料理教室のため午後2時には帰着したいので近場の日生という事になった。午前8時30分我が家に集合と言う事であったが実際には9時前にCB独特の咆哮を響かせながら2台がやって来た。純正のブルーメタリックに塗られた外装品が美しい。よく見るとクランクケースは紛れもない砂型であるし、キャブも4本引き、スポークは新品だ。K0独特の後ろが跳ね上がったシートのツヤも申し分無い。右サイドカバーが経年劣化で割れている以外は全てピカピカで新車を思わせる。何でも、車検を受けたばかりで、その車検ではエンジンを降ろしての整備が行われたとの事。信じられない....。いくら掛かったのだろうか。CBの各所を眺めていたら9時を回ってしまったので急いで出発。R2は通勤ラッシュを過ぎていて、案外空いていた。ブルーラインとの分岐を過ぎた辺りで西大寺の街に入り、ホームセンターに隣接した珈琲館西大寺グリーンテラス店に到着。もう休憩である。広い店内はこの時間に結構な数の客がおり皆モーニングを食べていた。ドリンクを注文したら、トースト、卵料理、サラダのセットが何と160円で供されるとあっての事だろう。朝飯は出雲蕎麦を食べて来ていたので熱いココアを注文する。料理人はモーニングセットとサンドイッチだ。夜食べない代わりに朝沢山食べるそうである。ここでまったり1時間、藤さんとバイク談義。その間料理人は殆ど外でややこしい電話をしていた。ここで駄弁っていてばかりでは何をしに来たのか分からなくなるので、日生に向けて出発。西大寺ICからブルーラインに乗って東に走る。途中一本松展望園(道の駅)で休憩の予定であったが、時間が押しているので、通過して日生へ向かう。それでも11時30分には日生に到着。狭い路地に入って今日の目的であるカキオコを食すべく「ほり」の駐車場にバイクを駐めるも、近所のおばちゃん情報によると、「ほり」は本来昨日が休みだったのであるが、祝日のため営業したので今日は振替休日をとっているとの事。残念。さて、どうするかと思案していると、目ざとくピカピカのCBを見つけて話しかけて来た地元のおっさんお薦めの「あらた」に行くことにした。「あらた」は国道沿いの小さな店で少し離れた所に車2台が置ける駐車場がある。早速、名物のカキオコを注文する。目の前の海で採れたてのカキ200gの入ったお好み焼きはかなりのボリュームである。その上に更にカキを2ヶづつサービスして貰って、アツアツを美味しくいただいた。店のおばちゃんの話しによると日生にはカキオコを食べさせるお好み焼き屋が25軒もあるそうである。地元の客だけではとても成り立たない。県内外からカキオコ目当てで来る客に供する事で町おこしに一役買っている。おばちゃん達が生き生きとしていたのが印象的だった。お腹が一杯になったところで、帰路につくのだが、今日はまったりツーリング、一本松展望園ですぐに休憩だ。料理人が最後に近所の写真屋のCBが見たいと言うので案内した。K1、K0、CB500などを見学しながらバイク談義。気が付けばもう2時を回っていたので急いで解散と相成った。今回は、走行距離の割りに休憩がかなり多い、まったりツーリングとなったが、朝から快晴で気温も14°~15°と高く気持ちが良かった。ディアベルが一緒だったら物足りなさでイライラして消化不良を起こしていた事であろう。今度はぶっ飛びますか....。V7ドンキーと日生港ピカピカのCB750k0お好み焼き「あらた」の前の不気味な人形新鮮なカキがどっさり入った名物のカキオコ
2015.12.26
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福さんからツーリングのお誘いがあった。今回は福さんが行ったことがないという島根県の三瓶山だ。17日の予定であったが、雨天との予報により20日に延期され、満を持してのリベンジツーリングとなった。山陽道道口PAに5分前の8時5分に到着。ディアベルとファットボーイは既に到着し、タバコを吹かしている。ストリートトリプルはここに間に合わない場合は、現地で合流となる模様。朝の山陽道は車が多く、福山あたりまでは、制限速度で安全運転だ。尾道から無料区間の尾道道に入る。三次までは尾道道三次から宍道までは松江道と言う。2線合わせ「やまなみ街道」と呼ばれている。これは、瀬戸内海の島々を渡る「しまなみ街道」に対しての呼び名である。今回は、尾道道を三次東ICで降りてR375を走る予定である。尾道道の無料は有り難いのだが、片側1車線なので遅い車がいても追い越しが出来ないのが鬱陶しい。三次に近づくにつれて気温が下がり始めた。V7ドンキーには温度計が装備されているので、体感と合わせて服装の参考となるのは有り難い。トンネルの中は20度近くあるのに、トンネルを出ると12度ほどに下がるのだ。前回、三次を走った時にも天気が悪く寒かったのを思い出す。三次は盆地なので、霧が発生しやすく、昼頃にならないと太陽が上がって来ないので寒いのだろう。たまらず三次のコンビニに寄って、熱いココアで体を温める。R375は今回も拡幅工事中であった。そのため、大型車がいなくて工事場所以外は快適に走れる。江の川沿いに走る三江線を対岸に見ながら色づいた山々の間を走るのは気持ちが良い。邑智で県道40号に分岐三瓶山を目指す。三瓶高原道路に入ると、紅葉の名残が美しい。高原に出るとススキ原が晩秋を想わせる。昼前には三瓶バーガーにありつく。ここで、ディアベルに試乗してみる。低いシートはコックピットに潜り込むと言うような感じで、安心感はあるが、カーブの多い山道を右に左にヒラヒラと体勢を変えるには向いていないような....。しかし、何のストレスもなく大きな車体を押し出す図太いトルクは圧巻である。次はファットボーイである。これもシートは低く、大きなハンドルと粘るエンジンは以外とマイルドな感じである。一番の違和感は足の位置がバックステップのV7ドンキーと真逆で前に放り出した感覚の乗車姿勢である。これは慣れが必要であるが、高速道路などでは良いのかも知れない。試乗会の後は、向かいの三瓶自然館サヒメルで巨大地底林などの見学後、帰路につく。三瓶高原道路から県道40号を通り今度はR54を経由し、松江道吉田掛合ICから一気に南下する。山陽道福山西SAで最後の休憩の予定であったが、ファットボーイが何時まで待っても来ない。どうやら、見落としで通過したようである。その後もとうとう会えずに自然散会となってしまった。晩秋の三瓶山は初めてであったが、この時期も良いものである。R375脇のイチョウ三瓶バーガー三瓶山3台揃い踏み/奥はサニークーペGX
2015.11.22
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さて次の日、名誉社長と新社長のお祝いの会だ。名誉社長は私より14歳年上で、当時の上司。入社したばかりの若造は上司に逆らえる立場ではなく、言われるままに仕事をこなす。しかしながら当時教えてもらったことは今の仕事の基礎になり、役立っていることは言うまでもない。上司はその後ポストが上がりやがて社長に。更に兵庫県の業界長にもなる。なかなか交替の遅い業界においてポストにしがみつくことなく今春突然引退を発表、全ての役職から退いた。なぜ突然、と思うがこの方は自分で定年年齢を決めていたようで、自身の誕生日前日にスパッと全職辞めてしまったのである。予告されていたわけではないので残された者は困るが、この方の哲学なのであろう。挨拶回りを済ませ社に戻ることなくそのまま電車で自宅へ帰ったという。普通なら自社前で女子社員から花束なんぞを受け取って、拍手で社員に見送られ・・・なのだが、エッ、そのまま電車で帰っちゃったの、てなもんで徹底している。あっぱれとしか言いようがない。見習いたいものだ。お祝いの会は昼前から延々17時頃まで続き、そろそろ帰らねば、と神戸を後にしたのは18時半頃。日もとっぷりと暮れた第二神明、加古川バイパス、姫路バイパス、太子竜野バイパスと快調に走り、夜帰還お決まりの国道2号線を岡山に向かってひた走る。エンジンは快調だが、昨日から気になっていたクラッチの切れの悪さがだんだんひどくなってきた。BMW/6シリーズはクラッチがとても重たい。長く運転していると左手が疲れ、クラッチ操作が荒くなる。シフトダウンの時なんかは下手に繋ぐと後輪がスリップする時もある。そのためずいぶん前にクラッチ操作を軽くする部品を付けた。これはミッション後部のクラッチレバーを延長するもので、操作が3分の2位に軽くなる。今回はシフトが重くニュートラルが出にくい症状、クラッチが完全に切れていないようだ。左手レバー根元のクラッチワイヤー長さ調整のネジ部品を操作するとしばらく調子が良いがだんだん悪くなり、走りながらまた調整を繰り返す。どうもこの部品が悪さをしているのでは、と想像しながら走る。船坂峠あたりはさすがに寒いものの、特に上に着重ねることもなく22時過ぎに我が家に帰った。帰ってこの部品を取り外してみた。(写真1)この四角の部分がレバー先端の中に入りレバーを延長しているのだが、そこが切れて伸びている。(写真2)そのためレバー自体がだんだん前の方に曲がった状態になり、切れなくなったのだ。切れたところを溶接せねば、と2日にいつものバイク屋に持っていき溶接してもらった。(写真3)取り付けたところを下から撮るとこんなかんじ。(写真4)これで直るはずだが、最後は走ってみないと分からない。(藤)写真1写真2写真3写真4
2015.11.05
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太さんの新車グッチを見ていて思い出した。私が神戸にいた頃、神戸サイドカークラブに入っていた。当時の会長が古いグッチにのっていたなぁ、なんだったけ、と昔の記憶の引き出しをこじ開けて埃を払ってみた。そうだたしかV7スペシャルだ。これは太さんに見せてあげなければ、と声をかけた次第である。10月30日は、神戸時代に務めていたところの社長が名誉社長になり引退、副社長が社長に昇格、そのお祝いの会の日である。ひょっと前日からバイクで行けないかと太さんの予定を尋ねたら幸い予定が無いというので一緒できることになり、更にドカ、ハーレーの2人も参加となった。私は神戸で一泊、3人は日帰りの変則ツーリングとなったのは少々申し訳ない。個人的興味で当初加西市の南端にある一乗寺の国宝三重塔を見てからという計画であったが、太さんの他に2人が参加、というので急遽一乗寺をやめてバイク乗りなら走ってみたい六甲山を目指すことにした。神戸に居た頃、当時の愛車CB550Fで何度か走ったことがある。最初の頃は「二輪通行禁止」の道路があることを知らず走った。幸いお世話になることはなかったが、後でわかり冷や汗ものであった。そのようなことが無いよう今回は予め調べてみた。また、昼食は「まきばのウクライナ」を考えた。「まきば」は神戸市の西の端、「神出」というところにあり、岳父に教えてもらい何度か「ウクライナ」を食した。最初は「エ、これだけ」と思ったが、食してみると結構な食べ応え、熱々シチューのうまさとカップの上に乗ったパン?の絶妙なコラボである。行ってから注文すると時間がかかるので独断と偏見で予約。気に入ってもらえたかな。神出から六甲山を目指すには北側から入った方がいいと考え、時間短縮もあり7号北神戸線で唐櫃~裏六甲ドライブウエイを行くことにした。裏六甲は平日二輪通行可である。帰りは県道16号で小部峠へ出て混雑を避け市街地の北側を廻って明石に向かうルートを考えた。しかし物事は予定通りいかないもので、県道16号が途中で通行止めだったのである。二輪通行止めの道が多い六甲山、よそ者はすぐに代替道路が分からないので、地図とにらめっこしながら確か表六甲は通れたはず、と引き返し表六甲入り口で「二輪通行止め」が無いことを確認して降る。表六甲を降るとそこは神戸のど真ん中。岡山とエライ違いの交通量、信号の多さ。これだから中心部は走りたくなかった、とぶつぶつ言いながら西へ向かう。目的地をセットしたナビは、当初の予定とは違う道を走るものだから元の道に戻そう戻そうと走っても走っても距離は縮まらない。昔の記憶を思い出しながら、確かこの道でいいはず、とナビに逆らいながら走る。でも友人宅の近くの道は既に記憶の彼方へ消え去り、頼みはナビのみ。須磨のあたりの信号で止まったときナビを入れ直し何とかたどり着いた。二十数年ぶりに会う友人は既に定年退職。悠々自適のバイク三昧、とまではいかないようだがそこそこ楽しんでいるようだ。1970年生まれのグッチはいたって健康そう。今のバイクのように背中を蹴飛ばしたりしない。オーナーとの時間をゆったりと過ごしているようだ。2人が先に帰った後、17時半頃までウダウダとバイク談義。太さんが写真をUPしているので今回写真は無し。(藤)
2015.11.02
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