マルセロ・ゴメスのスワン／ストレンジャー Part 1

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2014年09月20日

カテゴリ： BALLET

マシュー・ボーンの「白鳥の湖」日本公演　２０１４
2014/9/6(土)～9/21(日)

演出・振付：マシュー・ボーン
美術：レズ・ブラザーストン
音楽：ピョートル・チャイコフスキー

ニュー・アドベンチャーズ

ザ・スワン／ザ・ストレンジャー】
ジョナサン・オリヴィエ
クリス・トレンフィールド

王子】
サイモン・ウィリアムズ
クリストファー・マーニー

女王】
アンジャリ・メーラ
マドレーヌ・ブレナン

ガールフレンド】
アンジャリ・メーラ
キャリー・ジョンソン

＊＊＊

鑑賞日

東急シアターオーブ

ザ・スワン／ザ・ストレンジャー
マルセロ･ゴメス（アメリカン･バレエ･シアタープリンシパル）※日本公演のみのゲスト Role debut

王子】
クリストファー・マーニー

アンジャリ・メーラ

ガールフレンド】
キャリー・ジョンソン

＊＊＊

マルセロがこんなに舞台上で感情を露わにするのを初めて見た。
第4幕
突然王子のベッドの上に現れたスワンが振り返った時、その表情には王子への一途な愛しかなかった。
今までマルセロの海賊のコンラッドやオーベロンなど色々見たがいつもクールなアルカイックスマイルを顔に貼り付けていた。
そのマルセロがこんなに激してみせるとは！

第2幕で登場したスワンははかり知れない孤独を表情に浮かべていた。

第3幕のストレンジャーでは自分の魅力をよく知っているジゴロ。

踊りの部分においてはほぼ全くアダム・クーパーと同じに踊った。もちろんオリジナルポイントもあったがまるで背中の筋肉の動かし方一つまでアダムに激似だった。

この役に必要なのはカリスマ性。アダムと同じレベルの強烈なカリスマ性を感じた。

出てくるだけですさまじいオーラを発する存在感。

自殺しようとした王子の前に飛び出してきた言わばローエングリン的存在。

人間の男ではなく半獣半神の神のような生き物。
登場シーンの音楽はロットバルト登場の音楽。
ステージのしもて手前に着地して次の音楽まで無音。ポールドブラ。腕の動きが複雑で独特。

すぐに去って行く前にステージの奥の真ん中で深いプリエから片足アテールで後ろ斜めに右足を上げるアチチュード。
その体勢から時間をかけてつま先立ち。両手と片足をまっすぐ伸ばして行くが足がアラベスクの位置まで上がる。ポワントでのバランス。すばらしい！

王子の前に次々と飛来するスワンズ。集団を形作る。群れの先頭はザ・スワン。

孤独な魂が呼び合うように王子を凝視する。

王子が触ろうとするとはたくようにする。まだ早い！とでもいうように。

スワンズの群舞。

ハープの音色。ハープを奏でるように王子が公園の柵を触りながら出てくる。
そしてザ・スワンが登場する。
ザ・スワンは王子にホールドさせる。目と目で見つめ合う。

スワンズ

ザ・スワンのソロ。アダージョ。後ろ向きに登場しじっと王子を見る。
ここのソロがまったくクーパーの踊りにそっくり！

なめらかなポールドブラ。ムーヴメントに切れ目がない。回転はまったくぶれない。
ジャンプは着地の音がしない。

小さい四羽の白鳥。

ザ・スワンのヴァリアシオン
登場して
羽を拡げる

かみてに移動しまたゆっくり振り返ってしもての王子を見る。

ジャンプは高く空中で止まっているよう。
足が空中でパドシャの形になるが両足で着地するジャンプも高い！

後半のデュエットの前のスピーディな部分で片足をやや曲げたかたちでのピルエット2回転をはさんでました。これは彼のオリジナルです。

王子に手を差し伸べるが王子が手を出すと手を引っ込める
来いよと誘うが体に触れられると威嚇する。
後半デュエットで踊る。

ビッグスワン。

コーダ
ここが大好き。
次々とスワンが登場しザ・スワンと王子も登場する。
躍動。
最後の去る前の難しい部分ゴメスは手を縮めて片足で華麗にターンし王子の腕の下に入りいっしょに退場する。

王子の喜び

***

マルセロ・ゴメスのスワン／ストレンジャー Part 2 に続く。

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