話飲徒然草(S's Wine)

話飲徒然草(S's Wine)

2021年07月15日
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ネットで山本昭彦さんの「ワインレポート」を読んでいたら、日本人の成人一人あたりのワイン消費は2010年から10年間で60.8%増えて、2019年には1人辺り4リットル(5.3本相当)に達するという見通しだという記事がありました。
ちなみに2014年現在では、3.5リットル(約4.6本)とのこと。
おや、ずいぶん増えたのだな、と思いました。
90年代末に私がワインエキスパートの受験をしたときには、たしか1人当たり2リットル程度と覚えた記憶があります。あらためてメルシャンが出している統計データ(「ワイン消費量推移(1972~2013年)」)を紐解いてみたところ、2013年で2.66リットルとなっています。もう一度本文を読み返して納得がいきました。ひとりあたり4.6本というのは「成人1人あたり」で、メルシャンのデータは「国民1人あたり」という違いのようですね。
 ちなみにメルシャンのデータによれば、2013年の2.66リットルという数字は過去最多で、それまでもっとも多かったのは98年の2.36リットルにまで遡ります。2000年代に入って1リットル台に減少した後、2010年以降再び1人あたり2リットルを超え、2012年、13年と過去最高を更新しているようです。
我が国の酒類消費量の構成比率をみてみると、ビールとリキュール(いわゆる「新ジャンル」)、それに発泡酒で全体の60%を超えており、焼酎(甲種+乙種で10.6%)、清酒(6.8%)がこれに続きます。ワインを含む果実酒の構成比率は3.9%に過ぎませんが、10年前の2003年には、清酒と果実酒の構成比率はそれぞれ9.1%と2.6%だったので、だいぶ差が縮まってきています。近い将来、日本酒に肉薄するところまで行くかもしれませんね。

もっとも、これらはあくまで統計上の話で、例えば20人のうち、私のように年間百数十本消費する愛好家が1人いれば、他の19人は全くワインを飲まなくてもこの数字になるわけです。世界に目を向けると、国民ひとりあたり消費量のトップクラスは、フランス、ポルトガル、ルクセンブルク、イタリア、スロベニアといった国々で、ひとりあたり年間約40リットル前後~50リットル消費しています。わが国のひとりあたり消費量はO.I.V(国際ワイン・ブドウ機構)72ヶ国の中でも52位とのことです。(2011年)

前振りのつもりがずいぶんと長くなってしまいました。
消費が増えているとか日常に根付いたと言われつつも、まだまだな感もある(好意的な見方をすれば、まだ「伸び代」がある)我が国のワイン環境ですが、そのボリュームのわりにワイン関連に従事している人って多いよなぁと感じます。2015年時点でソムリエ有資格者は2万人以上、シニア職やワインアドバイザーも含めると3万7千人以上もいます。ワインジャーナリストやワインライターと名乗られている方々も少なからずいるように見受けられます。(専業でやっている方はごく少数だろうと推察しますが。)

たまたま私は、当誌やヨミウリオンラインでレビューやコラムを書いてきましたが、専門的な知識があるわけでもなく、一次情報を伝えられるような人脈やネタ元をキープしているわけでもありません。コラムの内容は、もっぱら、「日常生活とワインとの関係」が中心です。(それ以外は書きたくても書きようがないともいえます。)
具体的なテーマはといえば、時期によって、子育てだったり、懐事情だったり、仕事との兼ね合いだったり、あるいは災害への備えだったりしました。そして50台となった今、その対象は「健康」にフォーカスされています。
 おそらくこれは、私だけでなく、多くの愛好家が通る道筋なのでしょう。
「何かのきっかけでワインに興味を持つ」→「ワインの世界の奥深さの虜となってのめりこむ」→「結婚したり子供が生まれたりで、身の自由がきかなくなる」→「子供が大きくなれば教育費が嵩み、経済的にしんどくなる」→「責任ある立場や重要な仕事を担うようになると、今度は仕事との兼ね合いが厳しくなる」→「さらに年齢を重ねると、健康問題が大きく浮上してくる」(←今ココ)。
とくに、98年をピークとした「第6次ワインブーム」をきっかけにワインを本格的に飲み始めた愛好家の中には、今や私と同じような境遇にさしかかっている方が少なくないように思われます。これまで書いたきたことから想像できるように、我が国のワイン消費は広い裾野に支えられたピラミッド状の構成というよりは、居酒屋ワイン的な消費と、絶対数は少なくとも消費意欲の旺盛な愛好家層とで支えられているような気がします。90年代後半のブームで生まれたマスボリューム層がゆるやかにワイン消費の主役から退きつつある一方で、「団塊ジュニア」層がナチュラルワインや日本ワインなどのブームを担っているのが現在のワイン環境でしょう。さらにその先となると、そもそも少子化が進んでいるところに加えて、若者のアルコール離れが取りざたされる昨今、若者年代が、ワインと出会い、さらにそこからワインを追求したくなるような仕掛けづくりが業界全体で求められているのかもしれませんね。

 さて、「ワイン消費の主役から退きつつある」愛好家の人たちを代弁して、などと上段に構えるつもりはありませんが、前々号では、「ワインは老後の趣味にはふさわしくないのではなかろうか?」、前号では、「どのようにして飲むワインの量を削減するか」についてのコラムを書きました。最近の私のコラムにおいては、ワインはすっかり忌避すべき「悪者」扱いになっていますが、今は私の中の振り子の針が思い切り反対に触れてしまっている状態なのでしょう。いずれ落ち着くべきところに落ち着くと思いますので、今しばらく気分を害さずにおつきあいいただければと思います。

■ 「ワインに代わる」趣味その後
 健康との向き合いや家計の問題、交友関係の縮小、知識欲の低下等、ワインは老後の趣味としてはふさわしくないのではないかと前々号で書きました。
老後の「生きがい」として、ワインに代わる趣味を見つけようじゃないか、と口で言うのは至極簡単ですが、趣味というものは、あれにしようこれにしようと机上で決めるようなものでもなく、内側から湧き出てくる衝動がなければ、長く深く続くものにはなりえないと思います。
私は比較的多趣味なほうですが、それでも30代半ばから50歳にさしかかるまでのおよそ15年間、ワイン最優先の生活だったので、いきなりこれに代わるものを、といってもそう簡単な話ではありません。それでも、最近ちらほらと、ワインを離れて打ち込める楽しみを見出せるようになってきました。
そのひとつが「山歩き」です。といっても本格的なアルペン登山ではありません。沢歩きや街歩きも含めて、広い意味でのハイキングといったところでしょうか。

ところで、私は長年ホームページ(ブログ)を続けています。頻繁に更新することをモットーとしてきたおかげか、近年はそこそこ安定したアクセス数を稼いでいますが、健康のためにワインを飲む頻度を減らせば、当然ブログに掲載するコンテンツは枯渇します。
ハイキングネタや写真ネタは、そんな「ワインを飲まない日」のコンテンツとして、相互補完の関係になるのです。
もっとも、若干見込み違いだったのは、私のブログの読者層はあまりハイキング等のネタを好まないということです。ハイキングネタをアップした日は、格段にアクセス数が落ちこんでしまうのが目下の悩みです。
もうひとつの悩みの種は、どちらも相応に「金がかかる」こともあります。
ハイキングと言う用語は、ピクニックと語呂が似ていることから、なんとなく弁当を持って草原を散策するようなイメージがありますが、実際はトレッキングシューズや山用の装備などが必要となるようなかなり本格的な山歩きまでを含みます。(ちなみにハイキングとピクニックの違いは「歩くこと」と「食事をとること」だそうです。)そう、それなりのアイテムを揃える必要が出てくるのです。

 いざ山歩きを始めてみると、思いのほか、体力が衰えていることも痛感させられます。昨年の秋に木の根につまづいて右足甲を剥離骨折、ようやく治ってこれからと思った矢先に膝痛が再発、年が明けてからは肩痛に悩まされるなど、なかなかペースに乗れずにいます。ウォーキングを長年続けてきたといっても、重たい一眼レフを首から下げて、山を登ったり下ったりするのとでは負荷の大きさが異なるのでしょう。このところ体重が増加傾向であることも大きく影響していると思われます。ここでもやはり行き着く先は「節制」なのでしょう。

■ 飲酒量削減計画その後
さて、「ワインに代わる趣味」云々といっても、いきなりすっぱりとワインと縁を切るわけでも断酒するわけでもありません。前回のコラムでは、健康問題と向き合いながら長くワインを飲み続けるために、どうしたら飲酒量を減らせるかをいろいろと考察しました。
「小瓶に分けることを徹底する」、「つまみを常備することをやめる」、「ノンアルコール飲料で気をまぎらわす」、「小さめのグラスを使うように心がける」、「飲み始めの時間を遅めにする」といったアイデアを書きましたが、年が明けて2ヶ月、経過はどうでしょうか?
「休肝日を週に3日以上設ける」という公約(?)については、自分でも意外なほど、守ることができています。
 とくに有効なのが「ノンアルコールビール」の存在です。
ノンアルコールビールというのは本当に不思議な飲み物です。アルコール0.00%なのにもかかわらず、飲むとなぜか「ほろ酔い気分」になるのです。ネットで調べてみると、私だけのことではないようです。どうやらビールに近い香味によって脳が「騙されて」、ビールを飲んだような気分になるということらしいです。
そんなわけで、我が家では最近ノンアルコールビールをケース買いしていますが、それでもあっという間に底をついてしまいます。ケース買いしたところで、価格的にはせいぜいデイリーワイン一本程度なのに、冷蔵庫の中をノンアルコールビールたちが占有している光景をみると、妙に罪悪感を感じてしまうのが不思議です。一本で飲み足らず、二本目、三本目と手を出すと、これまたなんともいえない背徳感にさいなまれます。アルコールはゼロだし、そもそも金額的にもワインを飲むよりもはるかに割安なはずなのですが、ここでも脳が騙されているのかもしれません。

■ シャンパーニュ増量計画その後
前号では、上記に加えて、飲むワインをアルコール度の低めのものにシフトしていること、とくにシャンパーニュの比率を増やしていることなどを書きました。
こちらも順調に進んでいます。年末年始のワインショップの「福袋」や特売セールでかなりの本数のシャンパーニュを仕込んだので、これからしばらく泡物に窮することはなさそうです。
自分のワイン歴の中でも、ことシャンパーニュに関しては、ずいぶんと遠回りをしてきたなぁ、と今更ながら実感しています。
泡物については、ずっと長いこと、ワイン会のスターターぐらいの認識しかありませんでした。味わいのバリエーションに強く関心を持つこともありませんでした。今になって、過去のワイン会などで飲んだシャンパーニュたちのリストを見返すと、こんなに凄い銘柄ばかりを飲んでいたのかと唖然とします。まったくもって「豚に真珠」とはこのことです。5千円以上のプライスがついているような銘柄は避けて、数本で1万円のセットとか、1本2千円台で買える格安銘柄ばかりを探して買っていました。
最近、遅まきながらシャンパーニュに興味を持ち始めて、私がなかなか「シャンパーニュ音痴」から抜け出せなかった大きな原因のひとつに、このような「安物買い」があったのだろうと思い至るようになりました。
安売りされている銘柄の多くは、メジャー産地から外れた地域でピノ・ムニエ主体に作られる、名もないレコルタンマニュピュランものだったりします。
ブルゴーニュでいえば、聞いたことのないネゴシアンの裾ものばかりを飲んで、「ブルゴーニュって酸っぱいばかりでおいしくないね。」と言っているようなものでした。
もちろん、ジェローム・プレヴォートなどを例に出すまでもなく、メジャーでない産地でピノ・ムニエからすばらしいシャンパーニュを作る生産者はいるし、格安シャンパーニュの中にも、「目から鱗」的なおいしいボトルもありました。相応の知識と鑑識眼をもって探せば、安旨なシャンパーニュを探し当てたのかもしれませんが、当時の私では、どうしてもその「打率」は低くなりがちでした。
もうひとつの問題は、シャンパーニュに限ったことではありませんが、安価な銘柄や割安なボトルの場合、コンディションのリスクが高くなりがちなことです。おそらく、状態の万全でないボトルを飲んで、こんなものかと見限っていた事例も少なくなかったことでしょう。
そんなわけで、目下、シャンパーニュは、ワイン全ジャンルの中で私がもっとも(というか唯一)、モチベーションと関心をもって飲んでいるジャンルです。ただし、デイリーに開けるにしては出費が嵩むのが悩ましいですけどね。

■ ワインライフの変化
「週に三日の休肝日」を設けて、「週末は山歩き」、帰宅後にはセラーのシャンパーニュを開ける生活。飲む量は二日で一本のペース。こうして文章にしてみると、なんと健康的な生活なのかと自画自賛したくなります。週末に山歩きでたっぷりと汗をかいて、ひと風呂浴びた後に、晩酌で飲むワインやシャンパーニュはさぞ美味しかろうと思われるかもしれません。
ところが、です。
どうも最近、晩酌にワインを飲んでもあまり美味しいと感じなくなってきているのです。「運動したあとの一杯」としては、ワインよりも水分補給の欲求が先に来てしまうようで、休肝日でもないのにノンアルコールビールの方につい手が出てしまう日もあります。
 酒量についてもあきらかに減ってきて、一日あたりボトル半分程度であっても、夜中に喉が渇いたり、早朝に目が冴えてしまったりと持て余すようになってきました。
「ふだんワインを飲まない生活」に体が馴染んできた結果なのかもしれません。あるいは加齢に伴って、肝臓や体力が衰えてきているのかもしれません。
これではもはや、通常ひとり一本分ぐらい飲むことになるワイン会等には参加できそうもありません。そう考えると、喜ばしい反面、少し寂しい気持ちにもなります。

■ これからの課題
かつては「飲みたいのだけれども、飲めない(→それに対してどう取り組むか?)」ということをテーマにしてきました。その後、「飲まずに済ませるにはどうするか?」とか「飲む量や頻度を減らすには?」といったテーマに取り組んだ余波で、今はそもそもワインを飲みたい、買いたい、あるいは学びたいといった欲求自体が減退しています。
それでも「ワインの趣味をやめる」「ワイン断ちをする」ことまでは考えていません。少ない出費と頻度でも、興味やモチベーションを維持できる「コンパクトなワインライフ」にさらに磨きをかけることが今後の私の目標です。

************

山歩きも健康な身体があってこその趣味なんだと痛感しました。
最近の新たな趣味はといえば、語学学習、ということになるのかもしれませんが、こちらは酔っぱらってしまうとできないため、資格取得をめざすなど、根を詰めれば詰めるほど、ワインとは両立しなくなるのが悩ましいところです。





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Last updated  2021年07月15日 07時40分05秒
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shuz1127 @ Re[1]:Ch.リヴェルサン2018(10/16) Henryさんへ おお、オーメドックいろいろ…
Henry@ Re:Ch.リヴェルサン2018(10/16) 私も最近、オー・メドックを愛飲してます…
shuz1127 @ Re[1]:家族でトゥールダルジャン(09/25) Henryさんへ こんにちは。グランメゾンに…
Henry@ Re:家族でトゥールダルジャン(09/25) 大変貴重な現地レポートありがとうござい…
shuz@ Re[1]:今になって新型コロナ感染(8日目)1週間ぶり出社(04/25) うまいーちさんへ お久しぶりです。コメ…
うまいーち @ Re:今になって新型コロナ感染(8日目)1週間ぶり出社(04/25) コロナですか。お大事に。 私もなりました…
shuz1127 @ Re[1]:【竹橋ランチ】マンマ・ミーヤ再び(娼婦風)(02/09) maki5417さんへ コメントありがとうござ…
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