PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
平成十年十二月二十五日に国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けてから十五年-。五個荘金堂地区では、子どもたちが自分の住んでいる所のすばらしさに気づき、誇りと愛着を育む機会を大切にしている。
NPO法人金堂まちなみ保存会は、平成十八年から年一回の体験学習"金堂まち探検"を実施している。金堂町子ども会の小学生が縦割り班を編成し、近江商人屋敷や近江商人博物館、神社仏閣、自治会館などを巡り、各チェックポイントでの指令をこなしながら歴史・文化に触れるというもの。
探検後には、お宝マップ・お宝カルタ・絵手紙・紙芝居・スケッチ・絵日記といった形で、学んだことや感じたことを記録に残している。八回目の今回は、探検中に印象深い場所や物をデジタルカメラで撮影し、現像した写真をマスメに使って"模造紙版すごろく"を作り上げた。
今月二十三日のお楽しみ会で、小学生三十人が四つの班の手作りすごろくに挑戦。二人でてんびん棒を担いでいる写真で三マス進むや鯉に乗せてもらってワープなど、子どもたちの豊かな発想がマスメに詰まっていた。
中でも、近江商人博物館に展示されている小幡人形最大の"おぼこ(高さ六十七センチ)"のマスメは、一番の盛り上がりを見せた。橋本学斗君(六年生)は「見た目が少し怖かったので、おぼこのマスメに来たらスタートに戻って三回休みという設定にし、大成功だった」と笑顔で語り、スタートへ戻る羽目になった北村紘大君(六年生)は「おぼこのマスメ地獄がすごかった。他の人が作ったすごろくは、新しい感覚でとても楽しかった」と夢中になって遊んだ。
金堂地区の魅力を記録と記憶に残す取り組みには、子どもたちに郷里を愛し守り続けてほしいとの願いが込められている。そんな思いを家族でも共有してもらおうと、手作りすごろくの縮小版セットを小学生家庭に配布。正月にすごろくを囲んで初笑いの光景が目に浮かぶ。
http://shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0014596