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保険の異端児・オサメさんComments

今年も早や12月。町はすっかりクリスマス・イルミネーションに溢れているが、ここ東京は、ちょうど紅葉の見ごろとなっている。
この週末、肌寒くはあるが、爽やかな晩秋の1日となった土曜日、六本木の新国立美術館に行った。目的は、9月末より開催されている、フェルメール展である。
この場所には、6月、モネ展を見に行って以来である。その時は1時間待ち以上の長い行列が出来ていて、夕方からの優先券を貰い、ミッドタウンで時間潰ししてから、再訪したという経験があった。そのため、今回は開館する午前10時に合わせて行ったものだ。
さすがに前回ほどの行列はなく、スムーズに入れたものだが、既に最初の展示室には人が溢れて、ゆっくり見られるような状況ではなかった。そして、次から次へと人は押し寄せてくるのである。
いつもだと、その混雑に気が滅入ってしまいかねないところだが、この日はオーディオガイドを身に付けていたので、そんなことにはならなかった。常に解説を聞いていると、暫く人だかりの後方に佇んでいても、いろいろと学ぶことがあり、また見るべきポイントを教えてくれるので、助かる。
フェルメール展といっても、実はフェルメールの絵は一枚『牛乳を注ぐ女』。これが、今回の展示会の目玉である。あとはアムステルダム国立美術館のコレクションから100点余りの絵画、そして陶器、楽器などが、やってきていた。オランダの庶民の生活風景を描いた風俗画は、17世紀以降の日々の暮らしを伺えて興味深かった。また、当時の楽器の数々は、見たこともないものばかりで、貴重であった。
実は、私も2001年秋、展示会でアムステルダムを訪れた時に、アムステルダム国立美術館に行ったのだが、今回やってきた絵についての記憶は曖昧だった。その中で、酔っ払いを描いた絵だけは、見た記憶があったが、その絵の中に含まれた色々なメッセージについては、知る由もなかった。フェルメールの絵は、当時確実に見ている筈だが、記憶は鮮明ではない。
ただ、海外の美術館ではどうしても、言語の問題もあって、その場で気がつかないことも多い。こういう機会を通して、一度見た絵に対しても、より知見を深めることが出来るのは、ありがたい。
オランダの画家、フェルメールは、17世紀に活躍し、ターバンを巻いた少女の目が印象的な『真珠の耳飾の少女』はあまりにも有名だ。しかし、フェルメールの絵が世界に知られるようになるのは、没後200年たってからだとは、知らなかった。また、『真珠の耳飾の少女』は日本にも来たことがあるらしく、今思えば、当時、関心を持っていなかった自分が残念である。
さて、新国立美術館の周囲は、紅葉が見ごろだった。柔らかい日差しと相まって、美術館のホールからガラス越しに見る紅葉も実に心地よかった。
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