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保険の異端児・オサメさんComments
今年の夏のマイブームは、城巡り。その火付け役となったのが、27年ぶりに訪れた彦根城であり、安土城址であったことは、既にこのブログでも述べたところである( こちら )。そして、気がつけば季節は秋となり、"読書の秋"、"スポーツの秋"ならぬ、"茶の湯の秋"である。実際、11月に入ると、マイブームもすっかり茶の湯一色となっている。
そんな私のマイブームの衣替え、それは10月31日から11月3日の4日間。有給休暇を1日取得し、3泊4日で兵庫県を訪れた時のことである。そのキッカケの一つは、同時期に開催される太閤秀吉ゆかりの有馬大茶会。そしてもう一つが、世界遺産にも指定されている、国宝・姫路城の"平成の大修理"である。
姫路城の大修理のニュースを知るのは、訪れるほんの1ケ月ほど前のこと。その優美な姫路城の天守閣は、来春より約5年間、大きな白い"覆い屋"にすっぽり覆われるという。つまり、大きな箱を被るわけで、その姿を見ることが出来なくなるのである。私自身は、過去にも2度、姫路城を訪れたことはあったのだが、城巡りがマイブームとなった今年、今一度、見納めしたいという気運が自身の心の中に高まり、有馬大茶会と併せて訪れることを決意した次第である。
過去に姫路城を訪れたのを振り返ると、初めての時は、忘れもしない阪神大震災直後の1995年。学生時代の友人の結婚式に出席するため姫路を訪れるのであるが、当初、神戸・三宮で行われる筈だった結婚式が、震災の影響で、急遽、姫路に変更されのであった。地震で分断された新幹線に替えて、空路、岡山から入り、そこから新幹線で姫路を訪れたのであるが、当時、山陽新幹線は姫路で折り返し運転されていたのである。
そして、2度目は2001年の春、ちょうどつつじが咲き誇る時期であった。当時、お付き合いしていた女性の妹を神戸に訪ねて、姉妹の観光案内役として、姫路城、そして郊外の書写山円教寺を訪れたのであった。その日、ちょうどお祭りがあって、天守閣を正面に臨む、広大な三の丸から姫路駅へと向かう大手前通は、神輿を担ぐハッピ姿の人々や大勢の観光客で賑わっていたのを思い出す。
それら2度の姫路城の印象と言えば、あまりにも秀麗な連立天守閣、そして数多く残る遺構と、完璧なまでの美しさ。それが完璧であるがゆえに、どちらかというと権威の象徴のように捉えてしまい、そこに隠された戦略的な構造の妙を十分堪能していなかった。また、何れの時も短時間で、同行者もいたことから、自分のペースで歩くことが出来なかったことも影響していたように思う。この度の登城で、それを再発見させれられることになるのだが、それは追って、記載することとする。

さて、8年ぶりに訪れた姫路城。大手前広場を眼下にした、"イーグレひめじ"という名の商業施設(?)から眺めた、姫路城の全景は実に美しい(上写真)。西の丸の櫓群とそれを繋ぐ白壁の塀(写真中左)、そしてひときわ高く聳える大天守閣と連立の小天守。さらにはそれを取り囲む櫓群。その建築美には、それから訪れるに先立って、期待感が、高まる。
その天守閣の姿は、過去の記憶から頭に描いていた姿と比較すると、大きく、堂々としているように思えた。この夏、熊本城を訪れた時、その男性的な威風堂々とした姿には、息を呑んだものだが( こちら )、それと趣は異なっても、目の前に広がる姫路城の姿に息を呑んだのである。その感覚は、予想していなかっただけに、それだけでも、今回、訪れた価値があったと思う。
そして、同じアングルで、大天守閣が白い箱にスッポリ覆われる姿も想像してみた。それは何とも異様な感じであり、また寂しい感じでもある。実際、姫路城では多くの外国からの観光客も目にしたのであるが、万が一、そうと知らずに訪れようなら、ショックは大きいことだろう。また、姫路市にとっては、観光客が減ることも懸念されることだろう。
しかし、それには秘策があることを、この日、知る。それは、"覆い屋"の内部に、見学用の施設が設けられるそうであり、工事の様子を近くから見ることが出来るということである。それは、日本では初めての世界遺産の公開工事ということらしいのだが、世界遺産をいかに補修、維持していくか、そのプロセスを見れることも、またとない機会のような気がする。
そういうわけで、今回、外観の見納めに訪れた一方で、外観が覆われた後についても、少しずつ関心が湧いてくるのである。ともあれ、8年ぶりに訪れた姫路城、その印象を引き続き、綴っていきたい。
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