全4件 (4件中 1-4件目)
1
高度経済成長前の、昭和35,6年ごろのこと…金のたまごと言われた人達の集団就職華はなやかかりしころでもあった。給料は一万円弱、手取りでは7千円とちょっと、下宿代は二食付で6千円ちょっとのころでもあった。しかも、この時代は、試用期間というものがあって、期間は6ケ月であった。この期間内をつつがなく勤めてはじめて、本採用になるのである。この期間中は、社会保険の加入もないし、有休休暇もない。これは、民間企業だけでなく、地方公務員の世界でも同じであった。その上、四月に採用された新卒者には、夏のボーナスは支給されなかった。公務員であっても・・・なんとなれば、三月末には在籍していなかった、ためである。ただ、お涙金として新卒者は月給の半分にも満たない金額を戴いた記憶がある。そういうことで、新卒者はみんな、学生時代のカッターシャツとそれぞれの出身校の黒の学生服のままで、通勤し役所の庁内で仕事をしていた。冬のボーナスでやっと、井池どぶいけで首吊りの背広を一本買って何年もの間の着たきりスズメであった。井池どぶいけというのは、大阪・船場と並ぶ繊維問屋街のことである。♥ ♥ ♥大阪・馬場町交差点といえば、NHK大阪、大阪府警、大阪城を鋏んだ交差点であった。その一角に昭和34年秋に大阪市中央体育館が完成し、本庁勤めのあと電気技術者として着任した。所謂本庁に対する出先機関である。当時、出先では、夜間当直が職員によって行われていた。安月給で独身のたいぞ~さんにとっては、当直手当は貴重な財源であったので、既婚の職員の分も喜んで引き受けていた。当直の時には、飯を炊いて夕食のおかずは、館内にある「グリル大和」から職員特別価格で分けてもらっていた。朝食時には、このグリルはまだ営業していないので、近くの「ニュージャパン」から、おかずにする素うどんを出前してもらっていた。この「ニュージャパン」というのは、NHKの南にあった柔道場に併設されていた大阪府柔道連盟の会長さんが営んでいた食堂の名前であった。ここには、鹿児島から集団就職してきた、女の子達が数人、働いていた。この食堂は、朝練を終えた道場生のために朝も、早くから営業していたのである。当直二人で二杯・朝もやのなかで集団就職の女の子の素うどんの出前・・・生きる事、喰うことに懸命になっていた頃には気付かなかった、かすかに残った戦後のかおりのする風景を想い出した。♣ ♣ ♣リクルートスーツで就活する昨今の学生達は、恵まれているのか、恵まれていないのか・・・不可思議な気持である。よろしければ『ポチーッ』とお願いします。日本の台所・築地市場から、日本はもとより世界中から集まった旬の食材を、目利き人たちが厳選してお届けします。
2011.01.29
コメント(2)
今年も、西から吹き抜ける手を切るような寒風に晒さらさらす大根の蛸干したこぼしの季節がやってきた。 針金はステンレス製を使っているので、張り替える手間がはぶける。汚れを綺麗に拭くだけでよい。兵庫県稲美町では、特産品の『ゆで干し大根』の季節だそうである。「実はゆで干しではない。蒸し干しをする。大根を1センチ角で長さ15~20センチに切り天日干しに。それをセイロで蒸す。再び寒風にさらしと、縮れてほんのりあめいるになる。生産高の多い長崎県ではゆでて作るが、蒸すほうが甘味が残るという。」(H23.1.22神戸新聞)この記事を読んで、恥ずかしいことを思い出した。数年前、たいぞ~さんが初めて「たこ干し」大根を作って干したが、厚みがありすぎて、切干大根のように、きれいに乾かなかったことがある。そのために、保存中にカビは生えてしまって捨ててしまったことがある。乾燥が悪くて、きれいに乾かなかったのだ、と、この記事を読んだ、今の今まで思い込んでいた。あめいろになって、大根が縮んでいただけのことだったのだ、と今、初めて気がついた。全くもって恥ずかしいことである。いちづな思い込みの怖さ・恥ずかしさ、そして、素朴な食の奥の深さを改めて悟った記事であった。※針金は、ステンレス製を使うと、毎年張り替えなくてよいですねぇ~。よろしければ『ポチーッ』とお願いします。日本の台所・築地市場から、日本はもとより世界中から集まった旬の食材を、目利き人たちが厳選してお届けします。
2011.01.22
コメント(0)
ピューピューと通り抜けたすき間風を暖めるような築ンン十年のただ単に古いだけの我が家でも、いとしいマイホームであることにはかわりはない。リヴィング、と云うより、居間と言う方がぴったりする、日中を過ごす部屋には、湯を沸かしたり鍋物など煮込みをする石油ストーブ、石油ファンヒーターそしてコタツを組み合わせて使い分けて暖房をとっている。勿論、コタツの下の敷物の下には、ホームセンターで買ったアルミシートを敷いて床下からタタミを通して上がってくる冷気を遮断している。それでも、朝夕の冷え込む時には、パソコンに向かって正坐しているときには、足の指先が冷たくなってしまう。そんなときには、コタツの下にザブトンを入れて暖めておいて、お尻の下に敷くと足も指先まで温かくなり、猫背を避けてよい姿勢でパソコンに向かうことが出来る。そんな、こんなの合間を縫って菜園の野菜の仕込みやら、ジャガイモを植える畝作りで、運動不足の解消やら日光浴をしたり、大根の蛸干を作ったり、大根の佃煮を作ったり、白菜の漬物作りやら、雑魚豆の煮物作り・・・と自給自足の昔の生活の真似事でオセチ料理のなくなりかけた"正月明け"の健康生活を取り戻しを計っている。子供の頃は、冬場の寒さもそっちのけで、川面に張った氷を破って魚を獲って帰って、大豆と煮込んでいたっけ。『げんのう打ち』といって、げんのうで魚の隠れていそうな大きな石を叩くと、脳震盪を起した魚が浮き上がってくる。簡単に魚が獲れる。しかし、げんのうを打ち込んだ水面から上がってくる水しぶきで、身体はずぶぬれになる。もちろん、それなりの防水対策はしているが、夢中になると、濡れることも忘れてしまう。冬場の川魚は虫などの餌を食べていないので、はらわた(腸)も一緒に大豆と煮込む。これを『じゃこ(雑魚)豆』と呼んでいた。冬の良質でヘルシーなタンパク源である。小さく切った昆布やコンニャクやニンジンなどを適当に加えることもある。それに、カルシウムは大豆製品と併せて摂ると吸収しやすい、ということ知ってか、知らずか、昔の人の知恵には素晴らしいものがある。田舎の生活には、健康な生活を過ごすために必要な学ぶべき『先人の知恵』が沢山ある。よろしければ『ポチーッ』とお願いします。豆腐パワーは優れもの 食が進まない時は 粥より豆腐 ♪豆腐は割り箸を使って『箸割り』がよい。 ♪割れ目がザラザラでかけた醤油が適度について、風味もよくなる。 ♪間違っても鉄の包丁では切り分けないように…豆腐の風味が鉄の匂いで台無しになる。冷蔵で長期保存可能な森永絹ごしとうふ森永絹ごしとうふ1ケ290g紙パックが24個で...価格:3,000円(税込、送料込)⇔冷暗所ならケースのまま常温でも長期保存出来るので、いつも紙パックで数個だけ冷蔵庫に入れて冷やしておいて、豆腐の紙パックを説明に従って3箇所キッチンハサミで切り取って、水を張ったボールなどに移してから器に盛れば、ハイ!冷や奴の出来上がり!具材はお好みで・・・♪(1)疲れてお粥が欲しいときにも、粥より豆腐を・・・(2)働きすぎた胃を癒すためには、粥より豆腐を・・・(3)消化吸収率は、豆腐が94%、納豆ほぼ100%。効率も優れていますね。(4)牛や豚の体温は人より高くて、牛が38.8℃、豚がは38℃… だから人の体内で固まって皮下脂肪や動脈硬化への近道…ですね。 これに対して、大豆に含まれている脂肪は人の体の中に入っても固まらないし、 その上コレステロールも殆どありません。(5)食品成分表で比べてみると、 凍り豆腐のタンパク質は牛や豚の肉の二倍以上 凍り豆腐や油揚げの脂質は肉より多い。
2011.01.14
コメント(10)
5年に一回の当屋が廻ってきているので隣保一同で、年末に、神社の掃除と正月の飾りつけを行った。当屋隣保というのは、小さな社やしろを氏子宅で祭り、その社やしろを祭っている氏子宅を当屋と呼び、そしてその隣保を当屋隣保と呼んでいる。そして、この社やしろは一年毎に隣の隣保の新しい当屋宅へと、送り移される。この行事を当屋の神送りと呼んでいる。当屋宅は、一年間祭っている社やしろのご飯やご神花、盛り塩、お神酒徳利の御神水などのお供えを行う。また、当屋隣保は、一年間、神社の守りを司る。隣保の氏子は交代で、1日、15日にご飯とご神花を供え、春の例祭を司る。また、月一回の自治体の広報などの所謂、配り物を、自治会の全戸に配達したり、自治会費の集金をすることにより、 歩行あるき給として当屋の神送り儀式費用等の支給を自治会から受ける。但し、神社の祭礼費用は、自治会が全額負担してくれる。その、当屋隣保はまた、毎年、神社と公民館の正月飾りを担っている。昨年末は我が隣保が正月飾りを行った。例年、松は近くの山で神社用と公民館用に6本切って降ろしてくる。いつも、根元が10センチ以上の松を切り倒して、上部の手ごろな部分を飾り用として運び降ろしていた。しかし、近年は松枯れによって、松が少なくなり、その上私達も高齢化で山に登れる若人が少なくなったので、近隣宅の立派な松の木の枝を頂いて、飾り付けを行った。竹も近隣宅の手ごろなものを頂いて飾り付けた。あと一つ、梅があれば上出来であるが、手ごろな梅が手に入らなかったので、飾りつけ出来なかった。「正月飾りを終えた神社」そんなわけで、昨年末は山登りをせずに済んで、たっぷり時間があったので、神社の社やしろをすみずみまで、観察してみた。社殿は2棟ある。1棟は、御神体を祀る本殿と本殿と棟続きになった神さまにお供え物をするための幣殿へいでん、心身を清浄にするためのお祓いが行われる祓殿はらえでん、参拝者が拝礼をする拝殿はいでん、そして、祭儀の神事の終了後、神職や参列者が斎いみを直って平常にかえって神酒・神饌をおろしていただく酒宴である直会なおらいを行うための直会殿なおらいでんである。幣殿・祓殿・拝殿・直会殿は小さな神社では、幣所・祓所・拝所・直会所と呼ばれるほうが多いようである。そして、もう1棟は、奉納のための神楽や舞が行われる神楽殿かぐらでん(または舞殿ぶでん)である。そして境内には、奉納子供相撲が行われる土俵が設けられている。小さな神社なら、だいたいこのような造りになっているようだ。もう少し大きな神社では、狛犬があり、また、百度石がある。さらに、境内社(小宮)がある神社もある。私が子供の頃には、春・秋の祭礼には、鳥居から境内までの参道を馬を走らせていた記憶がある。馬といっても、馬力馬ばりきうまであった。馬力ばりきと言うのは、大きな荷物を運ぶ荷車の事である。トラックでも運べないような長い木材などを木材港までよく運んでいた。まだ、バスやトラックは木炭車、列車は蒸気機関車のみ、田畑の耕作は牛の力を借りていた時代の話ある。で、この拝殿や直会殿の天井や天井近くに、絵馬が数多く奉納されている。「拝殿(拝所)天井のたくさんの奉納絵馬」「直会殿(直会所)天井のたくさんの奉納絵馬」文字が読めるものでは、明治11年や明治13年に奉納された奉納絵馬がある。「明治11年の直会殿(直会所)天井の奉納絵馬」「明治13年の直会殿(直会所)天井の奉納絵馬」絵馬の殆どは、馬上の武将を描いたものが多いが、なかには、氏子連中で伊勢会神宮を参拝して、無事に帰り着いたお礼の奉納絵馬などもある。※ ※ ※ ※ ※社殿しゃでん:「神社の建造物を総称」本殿ほんでん:「御祭神(神霊)や御神体を祀る」幣殿へいでん:「神さまにお供え物をするための建物」祓殿はらえでん:「心身を清浄にするためのお祓いが行われる建物」拝殿はいでん:「参拝者が拝礼をする建物」直会殿なおらいでん:「祭儀終了後、神職や参列者が直会なおらい:を行うための建物」神楽殿かぐらでん又は舞殿ぶでん:「奉納のための神楽や舞が行われる建物」直会なおらい:斎いみを直って平常にかえる意。神事が終わって後、神酒・神饌をおろしていただく酒宴。よろしければ『ポチーッ』とお願いします。豆腐パワーは優れもの 食が進まない時は 粥より豆腐 ♪豆腐は割り箸を使って『箸割り』がよい。 ♪割れ目がザラザラでかけた醤油が適度について、風味もよくなる。 ♪間違っても鉄の包丁では切り分けないように…豆腐の風味が鉄の匂いで台無しになる。冷蔵で長期保存可能な森永絹ごしとうふ森永絹ごしとうふ1ケ290g紙パックが24個で...価格:3,000円(税込、送料込)⇔冷暗所ならケースのまま常温でも長期保存出来るので、いつも紙パックで数個だけ冷蔵庫に入れて冷やしておいて、豆腐の紙パックを説明に従って3箇所キッチンハサミで切り取って、水を張ったボールなどに移してから器に盛れば、ハイ!冷や奴の出来上がり!具材はお好みで・・・♪(1)疲れてお粥が欲しいときにも、粥より豆腐を・・・(2)働きすぎた胃を癒すためには、粥より豆腐を・・・(3)消化吸収率は、豆腐が94%、納豆ほぼ100%。効率も優れていますね。(4)牛や豚の体温は人より高くて、牛が38.8℃、豚がは38℃… だから人の体内で固まって皮下脂肪や動脈硬化への近道…ですね。 これに対して、大豆に含まれている脂肪は人の体の中に入っても固まらないし、 その上コレステロールも殆どありません。(5)食品成分表で比べてみると、 凍り豆腐のタンパク質は牛や豚の肉の二倍以上 凍り豆腐や油揚げの脂質は肉より多い。
2011.01.07
コメント(8)
全4件 (4件中 1-4件目)
1