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2011年03月15日

『勝つ女』

内容
絵里子（檀れい）が、沙希（仲間由紀恵）の過去を知り始めたと同時に、
息子・駿（青山和也）が沙希を“母”と思っていることにショックを覚える。

沙希を探し始める絵里子。
やがて、、、沙希の夫・雅彦（高知東生）に会い、全てを告白。
“自分が幸せなんて思ったことがなかった。それを失うまでは”。。と。
だが雅彦も、沙希の居場所を知らないという。

絵里子“なぜ、私にこんな事を。

絵里子“あなた方のお子さんが亡くなり、私の子供は助かった、
　　　それが理由です
雅彦“普通は理由になりません
　　　でも、沙希は普通とは違うんです
　　　必ず、何か理由があるんです

そして、雅彦は、沙希の異常性を語り始める。
怒りを感じると、別人に変わってしまうと。。。。結婚するまで気づかなかった。
きっかけは、些細なこと。それで豹変する。

雅彦“彼女は、非常に繊細、傷つきやすい人間なんです”

明らかに夫・慎二（渡部篤郎）より、怒りが向けられていると感じる絵里子。
あの日、、沙希が、訪ねてくるまで、。。。。

　　絶対に、彼女を傷つけていません”

それからというモノ。絵里子の沙希探しは、、、執念めいたものになっていく。
探偵（堀部圭亮）にも調査を依頼。。。
真由美（三浦理恵子）たちにも、沙希を探していると伝える絵里子。

そんななか、気分転換にと家族旅行を提案する慎二。

慎二“会って、何をするつもりだ？”
絵里子“あの人がいる限り、私たち、幸せになれないんじゃないかって
慎二“忘れよう。難しいけど、忘れよう

絵里子“無理言わないでよ、あの出来事を忘れるなんて出来ない
　　終わってないの、まだ続いているの！
　　あの人は駿に、自分は本当の母親だと言ったのよ
　　駿は、半分、それを信じてた。
　　お腹を痛めて産んだ子供なのに。。。。
　　あの人の言うコトを信じてた。
　　怖いのよ！
　　私が、本当の母親じゃ無いって言う思いが、
　　駿の中に、ずっと残るんじゃないかって
慎二“駿を信じられないのか？？
　　駿だって、今に分かるよ。
　　母親なんだぞ、君は！

絵里子“母親失格よ。私は。
　　こんなに。。。こんなに、、、人を憎んだの。。。初めてよ

倒れ込む絵里子。。。。
医師からは、ストレスが原因だろうと分かり、、、入院することになる絵里子
休養が必要だと言うコトだった。
慎二の話では、理生（南圭介）が駿を幼稚園に迎えに行き、
真由美のもとに連れて行ってくれるはずだったが。。。。。
見舞いにやっていた加奈（鈴木砂羽）から、真由美の店にいなかったと知る。。。
駿だけでなく、、、理生も。。。

まさか。。。。

不安に襲われた絵里子は、病院を勝手に抜け出し、
理生が駿に自転車を教えているだろう公園にたどり着くと、、、駿と理生がいた。
が。。。その側には、、、、沙希の姿が！！！！

絵里子を見て逃げはじめる沙希。
そして、、、、逃げ切られてしまうのだった。
思わぬ理生の“裏切り”にショックを受ける絵里子。

そんなとき、沙希がいるという住宅展示場の情報が入り絵里子が向かうと、、、

いた！！！

夜に、“沙希マイヤー”の家で会う約束をする絵里子と沙希。

沙希に対し、理由を問いただす絵里子。
だが、、、

絵里子“私がいいたいことは２つよ。
　　なぜ、私に関わり、攻撃するのか知りたいの。

沙希“自分で分からない？
絵里子“恨まれるようなことはしてないはずよ
沙希“本当に覚えが無いんだね。ビックリだな。
絵里子“些細なことで、人格が変わるそうね
沙希“些細じゃないのよ、コレは。
　　　やっぱり分からないかな。私の気持ち。
絵里子“言って！！
沙希“言わない。教えてあげない。一生考えたら良いんだ。”

絵里子“一生あなたにつきあう？冗談じゃない！
　　今夜中に決着つけるのよ。

沙希“２つって言ったね。もうひとつは？
絵里子“約束してもらうわ。二度と駿に近づかないって。

沙希“約束はできない

絵里子“蛍を見ながら言ったこと覚えてる？

（沙希“もし私が、絵里子さんを裏切ったらね。
　　　　殺しちゃっても良いから”）

絵里子“あなたが言ったコトよ。わたしは、あなたを殺しても良いのよね？
沙希“殺せるかな？あなたに。
絵里子“簡単ではないでしょうね
沙希“本気みたいね

絵里子“私、あなたがいる限り幸せになれないのよ
沙希“私もよ

絵里子“駿をあきらめて！
沙希“いいえ
絵里子“私の子よ！！
沙希“あなただけの子供じゃない

絵里子“えっ！？
沙希“隼人が死んだ時、駿が助かった。
　　だから駿は特別な子供なの。
　　わかる？隼人が駿を助けたの。
　　私がオカシイって思ってるんでしょ。

　　理屈じゃない。そういう風に感じるの。

絵里子“あなたは、あなた自身子供を持てば良いのよ
沙希“無神経ね。
　　　本当に無神経。あなたってホントに。
　　　幸せな人って無神経なのかもしれないわね。

絵里子“あまり、不幸ぶらないで欲しいわ
沙希“あっ！言ったね！初めて本音じゃない？
　　　自分の本性が分かったでしょ？
絵里子“確かに私変わったかもしれない。
　　　あなたに、トコトン傷つけられておかげね。

絵里子“顔も知らなかった頃は。
　　その母親が子供を失って、どんなに辛いかって同情してたのよ
　　友だちになって、力になってあげたいって。
　　それが、こんな風な関係になるなんてね
　　これを持って、あなたを脅そうと思った、駿をあきらめてって。
　　イヤって言ったら刺しても良いと思ってた。
　　あなたのような人には、そうするしかないって、そうやって駿を守ろうって。
沙希“きれい事言って、私が嫌いなんでしょ？
絵里子“キライよ。大嫌い。殺したいほど。
　　でも、今分かった。それをやったら、駿はあなたのものになってしまう。
　　わたしはやらない。
沙希“出来ないんでしょ？
絵里子“挑発したって無駄よ。
　　わたしは、やらない。
　　あなたと同じところまで落ちたくない。
沙希“じゃあ。。。駿をさらっちゃう？
絵里子“駿は、きっと、私の元に戻ってくる。
沙希“そんなはずないじゃない。
　　私のほうが愛してるもの

絵里子“あなたが愛してるのは、あなた自身よ。

沙希“あなたが今、不幸だったら、わたしは幸せのハズなのに
　　おかしいな。なんで幸せになれないんだろう。

沙希“あの時の蛍、、、キレイだったね。”

（一部略）

敬称略

↑気合いが入りすぎている、、、私である。

まあ。。。なんていうか。。。文字にして見ないと
放送中に、、理解不能だったモノで！！。。。。ね？

今回は、総括気味で。

正直、、序盤は、どういう方向を目指しているのかサッパリだった今作。

ホラーなのか？サスペンスなのか？
それとも、、、、

中盤で、それなりに謎が明らかになり、
沙希の異常性を明確化したことで、

一気に、、、ホラーめいた作品となったのは確かだろう。

あとは、“結末”のみ。

最終回。。
異常性を前に出している為、細かいことは気にならなくなっていたが、
そのことを、

最後の最後まで、押し通した感じだ。

ただし、そこにある信念めいたモノもシッカリ表現したことで
これまで描いて来た内容にも、ブレが無い印象になった感じですね。

結果的に、“好み”というものはあるのだが、
かなり上手くまとめたお話だったと思います。

っていうか、
異常性という部分を出さなければ、まとめること、、、出来なかったよね。
それだけ、色々な意味深なセリフなどを盛り込んでいましたし。

最終的に

“理屈じゃない”と言われてしまっては、
何も言い返す言葉も見あたりません。

だって、それで、まとまっていますから！！

個人的には、
当初から、このオチを目指していたのかどうかが、知りたいところだが。。。

まあ。。。良いでしょう。全般的に楽しめましたしね！！

これまでの感想
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