ミキティのワーキング・エブリデイ

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2012.05.12
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さーて、前回は「話が上手い」という切り口で、リアリティについて書きました。今回は、「上手い」じゃなくて、「間違わない」話をするための言葉選びについて書いてみようと思います。

その場にそぐわない話をしない、相手を傷つける話をしないっていうこと。
もちろん、みんな、そんなことしようとは思っていないだろうけど、案外やってしまうものなんだ。私も何度も失敗している。
まあ、ピントがズレてる天然ボケ気味の可愛いのはいいんですけどね。
さて、なぜ、そんな間違った話をしてしまうと思います?
私の考えでは、人はみんな、自分の前提というものを持っていて、その前提に基づいて無意識に話をしてしまう。でも、その前提は相手にとってはおかしなものだったり、受け入れ難いものだったりもする。ところが、話をしている本人は、自分でそのことに気づいていない。ミスコミュニケーションの多くは、これが原因。
たとえば、友だちがリストラにあったとしましょう。あなたは、そのことを本人から打ち明けられました。さて、あなたはその友達に何と声をかけますか?

1「いや~、大変だったね。でも、どうにかなるよ。」



3「そうか。それで、どう思っているの?」

いずれも、まあまあ妥当な回答のように思うよね。
だけど、私だったら、相手の真意が読めない時は、3番のアプローチで行くな。
1番は「リストラ=ネガティブ」という前提があって出てきた言葉でしょ。だから「大変だったね」という言葉が出ている。でも、確かにリストラにあうのは大変かもしれないけど、もしかしたら、その友達は以前から退職を考えていて、背中を押されるような出来事として受け止めたかもしれない。あなたが、その友達の考えや気持ちを、常日頃、把握していれば、こんな間違いは起きないのだけれど、無神経な人ほど、そういう日頃のコミュニケーションもなく、こういう言葉を言っている。あなたにこんな風に言われた友だちが、「いや、そうじゃなくてさ...」と、切り返してくれればいいけど、下手をすると、あなたのペースで話が進められ、相手はうんざりってこともありうるよね。

2番も実は同じだよね。「いい機会」というのはポジティブな捉え方だけど、その言葉の裏には「普通はネガティブに捉えることだけど、ポジティブに捉えようよ」というニュアンスが入っている。結果、ネガティブなことが起きたといってるのと変わらない。

それに対して3番は受け止め、相手の意図を問うアプローチだ。
受け止めの言葉は「そうか」の一言。他にはいらないんだよね。下手に言葉を増やせば、そこにあなたの評価が入りがちになる。

「そうか。それで?」

この簡単な受け答えほど、相手に「もっと聞いてもらおうかな」と思わせるものはないんじゃないかな。共感した人は、今日から使ってみて!





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Last updated  2015.05.07 09:05:03
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